クリーチャー種別

クリーチャー種別 Creature Types

あらゆるクリーチャーは、その能を大まかに定義する“種別”を1つ有する。クリーチャーのうちいくらかは、さらに1つないし複数の“副種別”(310~314ページに記載されている)を有する。クリーチャーは、違いをもたらすような何らかの特殊能力がない限り、(副)種別のルールに従わなければならない。テンプレートは多くの場合クリーチャー種別を完全に変更してしまう。

アンデッドの種別 Undead

アンデッドは、かつては生きていたクリーチャーで、心的あるいは超常的なによって自律行動能を与えられている。アンデッドは以下の基本性能を有する。

特徴アンデッドは以下の特徴を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

異形の種別 Abberation

異形は、一変わった解剖学的組織構造や、奇妙な特殊能力、異質な精神構造、あるいはこれら3つの組み合わせを持っている。異形は以下の基本性能を有する。

特徴異形は以下の特徴を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

植物の種別 Plant

この種別植物性のクリーチャーによって構成される。や畑に生えている普通の植物は、【判断力】【魅力】を持っておらず、よって生きてはいるもののクリーチャーではなく物体である。植物は以下の基本性能を有する。

特徴植物は以下の特徴を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

人型怪物の種別 Monstrous Humanoid

人型怪物人型生物に似ているが、怪物や動物を混ぜ合わせたような姿をしている。しばしば魔法的な能を持つ。人型怪物は以下の基本性能を有する。

特徴人型怪物は以下の特徴を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

人造の種別 Construct

人造は自律行動物体か、人工的に作り出されたクリーチャーである。人造は以下の基本性能を有する。

特徴人造は以下の特徴を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

人造サイズ

ボーナスヒット・ポイント

極小

微小

超小型

小型

10

中型

20

大型

30

超大型

40

巨大

60

超巨大

80

動物の種別 Animal

動物とは人ではない生きているクリーチャーで、通常は脊椎動物であり、魔法的な能は持たず、言語を話したり文化を身につける生来の能も持っていない。各動物の項には通常の場合、相として使う際の追加情報が記されている。動物は以下の基本性能を有する(特に明記されていない限り)。

特徴動物は以下の特徴を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

粘体の種別 Ooze

粘体不定形あるいは常に形の変化し続けるクリーチャーで、通常精神を持たない粘体は以下の基本性能を有する。

特徴粘体は以下の特徴を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

人型生物の種別 Humanoid

人型生物は普通、2本のと2本の、1つのを持っており、胴体やなどは人間のものに似ている。人型生物超常能力変則的能力は全くあるいは少ししか持っていないが、ほとんどは言葉を話すことができ、よく発達した社会を形成している。普通は小型中型である(巨人を除く)。全ての人型生物クリーチャー(人間)(巨人)(ゴブリン類)(爬虫類)、(テング)といった副種別も併せ持っている。

1ヒット・ダイス人型生物人型生物ヒット・ダイス基本性能がPCクラスNPCクラス特徴と置き換わる。この人型生物に関してはおおむね1レベルウォリアーのデータが記載されている。つまりそこそこの戦闘と貧弱なセーヴィング・スローを持つ。2ヒット・ダイス以上を持つ人型生物人型生物の種別基本性能を持つ。人型生物は以下の基本性能を有する。

特徴人型生物は以下の特徴を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

フェイの種別 Fey

フェイは、超常能力を有しており、自然や特別な場所との結びつきを持つクリーチャーである。フェイは普通人間に似た姿をしている。フェイは以下の基本性能を有する。

特徴フェイは以下の特徴を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

魔獣の種別 Magical Beast

魔獣動物に似ているが、2よりも高い【知力】を持ちうる(この場合魔獣は最低1つの言語を知っているが、必ずしも話ができるとは限らない)。魔獣は普通、超常能力変則的能力を持つが、ただ単に姿形や習性が異様なだけの場合もある。魔獣は以下の基本性能を有する。

特徴魔獣は以下の特徴を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

蟲の種別 Vermin

この種別には、昆虫、クモ形類、節足、蠕虫、および類似の無脊椎動物が含まれる。は以下の基本性能を有する。

特徴は以下の特徴を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

来訪者の種別 Outsider

来訪者は少なくともその一部が物質界以外の次元界の事物(物質とは限らない)でできている。クリーチャーの中には、最初は他の種別であったものの、その性がより高い(あるいはより低い)域に達したがために来訪者になったものもいる。来訪者は以下の基本性能を有する。

特徴来訪者は以下の特徴を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

竜の種別 Dragon

爬虫類に似たクリーチャーで、普通はがあり、魔法的であったり普通でない能を持っている。は以下の基本性能を有する。

特徴は以下の特徴を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

クリーチャーの副種別 Creature SubTypes

クリーチャーの一部は1つまたは複数の副種別を有する。副種別によりクリーチャーに能が追加される。

(アイオーン)の副種別Aeon Subtypeアイオーンは現実の平衡を維持するために次元界を放浪している中立来訪者である。アイオーンは以下の特性を有する。

(アガシオン)の副種別Agathion Subtypeアガシオンニルヴァーナ出身獣の相を持つ来訪者である。以下の特性を有する。

(悪)の副種別Evil Subtypeこの副種別通常悪属性の特性を持つ外方次元界出身とする来訪者に適用される。(悪)来訪者はフィーンドと呼ばれることもある。この副種別を持つクリーチャーのほとんどは属性を持つが、たとえそのクリーチャー属性が変化したとしても、副種別自体は保持し続ける。属性に関連するあらゆる効果はこの副種別をもつクリーチャーに対して、クリーチャーの実際の属性に拘らず、まるで悪属性であるかのように作用する。またクリーチャーは実際の属性に応じた効果も受ける。(悪)の副種別を持つクリーチャーは、まるでその肉体武器や使用している全ての武器悪属性を持つかのように、ダメージ減少を克服する(299ページの『ダメージ減少参照)。

(アザータ)の副種別Azata Subtypeアザータ来訪者セレスチャルの1種族である。アザータ混沌にして善属性の特性を持つ外方次元界出身とする。アザータは以下の特性を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

(アスラ)の副種別Asura Subtypeアスラはそのクリーチャーの項に別の記載がない限り、以下の特性を有する。

(アドレット)の副種別Adlet Subtypeこの副種別アドレットと呼ばれる奇妙な人型クリーチャーと、アドレットと近縁のクリーチャーに適用される。

(アルコン)の副種別Archon Subtypeアルコン来訪者セレスチャルの1種族である。アルコン秩序にして善属性の特性を持つ外方次元界出身とする。アルコンは以下の特性を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

(アンドロイド)の副種別Android Subtypeアンドロイドと呼ばれる人工の人型生物にこの副種別は適用される。

(イネヴァタブル)の副種別Inevitable Subtypeイネヴァタブルは法を執行するためアクシアマイトによって造られた人造のような来訪者である。以下の特性を有する。

(ヴァナラ)の副種別Vanara Subtypeこの副種別ヴァナラヴァナラに近縁のクリーチャーに適用される。

(ヴィシュカニャ)の副種別Vishkanya Subtypeこの副種別ヴィシュカニャヴィシュカニャに近縁のクリーチャーに適用される。

(ウダイオス)の副種別Udaeus Subtypeウダイオス争を好む神話級人型生物種族であり、通常の歯から作られる。

(エーテル)の副種別Aether Subtypeこの副種別は、通常、「第5の元素」がエーテル界物質エーテル界のエネルギーの間で混合される、エーテルとの繋がりがある来訪者のために使われる。

(エルフ)の副種別Elf Subtypeこの副種別エルフと、エルフに関係するクリーチャーに適用される。(エルフ)の副種別を持つクリーチャー夜目を持つ。

(エレメンタル)の副種別Elemental Subtypeエレメンタルは、伝統的なの4元素のうちいずれか1種類で構成されているクリーチャーである。エレメンタルは以下の特性を有する。

(エンジェル)の副種別Angel Subtypeエンジェル来訪者セレスチャルの1種族である。エンジェル善属性の特性を持つ外方次元界出身とする。エンジェルは以下の特性を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

(オーク)の副種別Orc Subtypeこの副種別オークと、ハーフオークのようなオークに関係のあるクリーチャーに適用される。この副種別を持つクリーチャーは有効距離60フィートの暗視と“光に過敏”を持つ(ハーフオークは“光に過敏”を持たない)。

(オニ)の副種別Oni Subtypeオニ原住来訪者になるために人型生物の姿をとるである。全てのオニは、特定のクリーチャーの項に別の記載がない限り、以下の特性を有する。

(カイジュー)の副種別Kaiju Subtypeこの超巨大サイズクリーチャーは世界中で最も荒れ果てた場所に住む。眠っていないときは世界中をさまよい、通った後には破壊だけが残る。(クリーチャーの説明に記載されていない限り)カイジューは以下の特性を持つ。

(カサーサ)の副種別Kasatha Subtypeカサーサは他の惑からやってきた、を4本持つ人型生物である。

(風)の副種別Air Subtypeこの副種別通常風の元素界に関わる来訪者に用いられる。(風)クリーチャーは必ず飛行速度を持ち、通常は完璧な機動性を持つ。(風)クリーチャー〈飛行〉クラス技能としてあつかう。

(カミ)の副種別Kami Subtypeカミはそれが“宿り主”とみなすもの――動物植物、物品、さらには場所――に害をなすものや名誉を傷つけるものから守るために尽くす来訪者(原住)種族である。すべてのカミ(原住)種別を持つ来訪者である。カミはそのクリーチャーの項に別記がない限り以下の特性を有する。

(キツネ)の副種別Kitsune Subtypeキツネ人間であり、変身を持つ人型生物である。

(キャットフォーク)の副種別Catfolk Subtypeこの副種別キャットフォークと呼ばれる人型の猫科動物と、キャトフォークに近縁のクリーチャーに適用される。

(キュトン)の副種別Kyton Subtypeキュトン影界に生息する恐怖苦痛を食らう秩序にして悪来訪者種族である。キュトンは以下の特性を有する(そのクリーチャーの項に別記がないかぎり)。

(巨人)の副種別Giant Subtype巨人の強い人型生物クリーチャーである。通常巨人サイズは少なくとも大型である。巨人は必ず複数のヒット・ダイスを持ち、人型生物の一部のように、ヒット・ダイスクラス・レベルに置き換えることはない。巨人夜目を持ち、〈威圧〉〈知覚〉クラス技能として扱う。

(クリフォト)の副種別Qlippoth Subtypeクリフォトアビスの最も奥深くから来た混沌にして悪来訪者である。以下の特性を有する。

(グリプリー)の副種別Grippli Subtypeグリプリーのような人型生物である。(グリプリー)の副種別を持つキャラクターは暗視を有する。

(グレイ)の副種別Gray Subtypeこの副種別グレイとして知られる奇妙な(他次元界)人型生物種族だけでなく、グレイに関連したその他クリーチャーにもに適用される。

(グレート・オールド・ワン)の副種別Great Old One Subtypeグレート・オールド・ワンは強な異世界の存在である――異世界、異次元、あるいは過去ないし未来より訪れたものである。全てのグレート・オールド・ワン混沌であり、そのほとんどがでもある。彼らはどのようなクリーチャー種別も取り得るが、そのほとんどが異形もしくは魔獣である。グレート・オールド・ワンは以下の特性を持つ。

(クロックワーク)の副種別Clockwork Subtypeクロックワーク魔法術の融合によって作成された人造である。別記がない限り以下の特性を持つ。

(原住)の副種別Native Subtypeこの副種別来訪者にのみ適用される。これらのクリーチャーは、定命のものを祖先として持つかあるいは物質界に強いつながりを持っており、他の生きているクリーチャーと同様に復活させられることができる。この副種別を持つクリーチャー物質界出身とする。真の来訪者と異なり、(原住)来訪者食事睡眠を必要とする。

(ゴブリン類)の副種別Goblinoid Subtypeゴブリン類はこそこそした人型生物で、狩りや襲撃をして生きており、ゴブリン語を話すゴブリン類〈隠密〉クラス技能として扱う。

(コロッサス)の副種別Colossus Subtypeコロッサス巨大以上のサイズを持つ神話級人造である。クリーチャーの項に別記がない限り、コロッサスは以下の特性を備える。

(混沌)の副種別Chaotic Subtypeこの副種別通常混沌属性の特性を持つ外方次元界出身とする来訪者に適用される。この副種別を持つクリーチャーのほとんどは混沌属性を持つが、たとえそのクリーチャー属性が変化したとしても、副種別自体は保持し続ける。属性に関連するあらゆる効果はこの副種別をもつクリーチャーに対して、クリーチャーの実際の属性に拘らず、まるで混沌属性であるかのように作用する。またクリーチャーは実際の属性に応じた効果も受ける。(混沌)の副種別を持つクリーチャーは、まるでその肉体武器や使用している全ての武器混沌属性を持つかのように、ダメージ減少を克服する(299ページの『ダメージ減少参照)。

(サーキル)の副種別Sahkil Subtypeサーキルエーテル界に住む中立にして悪来訪者である。彼らは以下の特性を有する(クリーチャーに特に注記されていない限り)。

(サイコポンプ)の副種別Psychopomp Subtypeサイコポンプ中立来訪者であり、パーガトリーに住む。(クリーチャーの項に記載がない限り)サイコポンプは以下の特性を持つ。

(サスカッチ)の副種別Sasquatch Subtypeこの副種別サスカッチと呼ばれる人型の存在とサスカッチに近縁のクリーチャー適応される。

(サンサーラン)の副種別Samsaran Subtypeサンサーランは常に魂が別のサンサーランへの転生する、人型生物である。

(守護霊)の副種別Phantom Subtypeこの副種別は、守護霊として知られる失われた魂にして必に非の命運を避けようと試みる来訪者へと適用される。

(神話)の副種別Mythic Subtypeこの副種別を持つクリーチャー神話パワーを注ぎ込まれており、恐ろしい畏敬の念を呼び起こさせるを行える。(神話)の副種別を持つクリーチャーは以下の能を持つ。神話クリーチャーの中には既存モンスターミノタウロスメドゥサなど)の強なものもいるし、神話級でない存在にはいない全く新しいクリーチャー(アーガスやドラカイニアなど)もいる。神話クリーチャーに関するさらなる情報については、Pathfinder Roleplaying Game:Mythic Adventures参照のこと。(神話)の副種別を持つクリーチャーは以下の能を持つ(本書に掲載された神話モンスターのデータには、これらは既に記載されている)。

(水棲)の副種別Aquatic Subtypeこれらのクリーチャーは必ず水泳移動速度を持ち、〈水泳〉判定をせずに水中移動することができる。(水棲)クリーチャー水中で呼吸することができる。その他の特殊能力の“水陸両生”を持たない限り、気を呼吸することはできない。(水棲)クリーチャー〈水泳〉クラス技能として扱う。

(スウォーム)の副種別Swarm Subtype(スウォーム)極小微小超小型のいずれかのクリーチャーの集団であり、まとめて1体のクリーチャーとして行動する。スウォームはこの項に書いてある相違点を除いて、その種別に応じたデータを持つ。スウォームは集団全体としてヒット・ダイスヒット・ポイント、1つのイニシアチブ修正値、1つの移動速度、1つのアーマー・クラスを持つ。スウォームは1体のクリーチャーとしてセーヴィング・スローを行う。1群のスウォームは1辺10フィートの正方形(飛行しないクリーチャーで構成される場合)か立方体(飛行するクリーチャーの場合)を占めるが、構成する個々のクリーチャーと同様に間合いは0フィートである。攻撃を行うためには敵の接敵面内に移動しなければならず、これにより敵から機会攻撃を誘発する。獲物にたかってまとわりつくことができるため、どんなサイズクリーチャーとも同じ接敵面に入ることができる。スウォームは敵が占めているマス移動を妨害されることなしに通過することができ、逆もまた真であるが、スウォームがこれを行うと機会攻撃を誘発する。スウォームは構成するクリーチャーが通り抜けられる大きさであれば、裂け目を通り抜けることができる。

超小型クリーチャースウォームは300体の飛行しないクリーチャーか1,000体の飛行するクリーチャーからなる。微小クリーチャースウォームは1,500体の飛行しないクリーチャーか5,000体の飛行するクリーチャーからなる。極小クリーチャースウォーム飛行するしないに拘らず10,000体のクリーチャーからなる。飛行しないクリーチャースウォーム通常そのサイズクリーチャーが1辺10フィートの正方形に収まることのできる数よりも多くのクリーチャーを含んでいるが、これは(スウォーム)を構成するクリーチャーが密集しており、移動攻撃の際には、一般にお互いや獲物の上を這い進むからである。より大きなスウォーム(スウォーム)が複数いるものとして表される。大きなスウォーム通常はお互いに隣接したマスにいるが、どんな形でもとることがある。

(スウォーム)の特性/Swarm Traitsスウォームは明確な前面や背面といったものを持たず、全体としては解剖学的な部分が認識できるわけではないので、クリティカル・ヒット挟撃の対象とならない。超小型クリーチャーによって構成されるスウォームは斬撃武器と刺突武器から半分のダメージを受ける。微小極小クリーチャーによって構成されるスウォーム武器ダメージに対する完全耐性を持つ。スウォームヒット・ポイントを0以下に減少させることによって群れを散らすことができるが、その点に達するまでに受けたダメージによって攻撃を行ったり攻撃に耐える能が減ずることはない。スウォームは決してダメージによって“よろめき状態”になったり“瀕死状態”に陥ったりしない。また足払い組みつき突き飛ばしなどをされることはなく、敵に組みつくこともできない。

スウォームは一定数のクリーチャー目標とする呪文効果ディスインテグレイトのような単体を目標とする呪文を含む)の全てに対し完全耐性を持つ。ただし(スウォーム)【知力】と“集合知性”を持つ場合、[精神作用]効果(強制)、士気、(魅惑)、(紋様)、(惑乱)の各効果)は外となる。スウォームは飛散武器力術呪文の多くのように一定範囲に対して作用する呪文効果からは通常の半分増し(+50%)のダメージを受ける。

微小クリーチャー極小クリーチャーからなるスウォームは、ガスト・オヴ・ウィンド呪文によって作り出されるような強い風に対して脆い(スウォーム)に与える効果を判断する場合、スウォームはそれを構成するクリーチャーと同じサイズ分類であるとして扱う。非致傷ダメージによって気絶状態に陥ったスウォームは、ヒット・ポイント非致傷ダメージを超えるまで群れとして再構成されない。

群がり攻撃/Swarm Attack(スウォーム)の副種別を持つクリーチャー通常近接攻撃を行わない。代わりに、移動の終了に他のクリーチャー接敵面を占めたなら、それらの敵に対して自動的にダメージを与える。群がり攻撃視認困難による失敗確率や遮蔽の対象にならない。スウォームデータ・ブロックには、攻撃全力攻撃の欄に“群がり”と書かれており、攻撃ボーナスは記載されていない。スウォームが与えるダメージはそのヒット・ダイスに応じる。下記参照

スウォームヒット・ダイス

スウォーム基本ダメージ

1~5

1d6

6~10

2d6

11~15

3d6

16~20

4d6

21以上

5d6

群がり攻撃スウォーム説明文に特に明記されていない限り、魔法的ではない。群がり攻撃ダメージを0にまで減少させるのに十分なダメージ減少非実体その他の特殊能力は、通常スウォームからのダメージに対し完全耐性(または少なくとも抵抗)を与える。スウォームの中には通常ダメージに加えて、吸血、[強]、その他の特殊能力を持つものもいる。

スウォームは自らのマスにいるクリーチャー機会攻撃範囲に収めず、群がり攻撃によって機会攻撃を行うこともない。しかしながらスウォームは敵の接敵面を占めた場合、下記のように敵を“わずらわす”。

スウォームは『モンスターの一般ルール』に記載されている“わずらわす”能を持つ。スウォーム範囲内で呪文の発動呪文のための精神集中を行うためには術者レベル判定難易度20+呪文レベル)が必要である。辛抱強さや注意集中が必要となる技能の使用には難易度20の意志セーヴが必要である。

(スキンウォーカー)の副種別Skinwalker Subtypeこの副種別は、ライカンスロープと似ているが、同呪い響を受けていない、スキンウォーカーとして知られる人型生物種族に適用される。

(善)の副種別Good Subtypeこの副種別通常善属性の特性を持つ外方次元界出身とする来訪者に適用される。この副種別を持つクリーチャーのほとんどは属性を持つが、たとえそのクリーチャー属性が変化したとしても、副種別自体は保持し続ける。属性に関連するあらゆる効果はこの副種別をもつクリーチャーに対して、クリーチャーの実際の属性に拘らず、まるで善属性であるかのように作用する。またクリーチャーは実際の属性に応じた効果も受ける。(善)の副種別を持つクリーチャーは、まるでその肉体武器や使用している全ての武器善属性を持つかのように、ダメージ減少を克服する(299ページの『ダメージ減少参照)。

(ダーク・フォーク)の副種別Dark Folk Subtypeダーク・フォークを嫌い人を避ける、地下人型生物である。

(ダイモン)の副種別Daemon Subtypeダイモンは魂を喰らい災厄と破滅によって育つ中立にして悪来訪者である。ダイモンは別記がない限り以下の特性を有する。

(他次元界)の副種別Extraplanar Subtypeこの副種別出身次元界ではない次元界にいるクリーチャー全てに対して適用される。次元界間をするクリーチャー次元界移動することによってこの副種別を取得したり失ったりする。モンスターの項は、クリーチャーとの遭遇物質界で発生することを想定して書かれており、出身次元界物質界ではないクリーチャーは全て(他次元界)の副種別を持つ(しかし自らの出身次元界にいるはこの副種別を持たなくなる)。本書の(他次元界)クリーチャーに関してはみなその説明文中にその出身次元界が記載されている。(他次元界)と書かれていないクリーチャー物質界出身次元界であり、物質界を離れたなら(他次元界)の副種別を取得する。どんなクリーチャー中継界にいるときには(他次元界)の副種別を得ない。中継界アストラル界影界エーテル界の3つである。

(地)の副種別Earth Subtypeこの副種別通常地の元素界と関わりを持つ来訪者に用いられる。(地)クリーチャー通常穴掘り移動速度を持つ。また、(地)クリーチャーの大半は硬い岩を掘り進むことができる。穴掘り移動速度を持つ(地)クリーチャー振動感知を持つ。

(チェンジリング)の副種別Changeling Subtypeこの副種別チェンジリングと呼ばれる、ハグから生まれた人型生物に適用される。

(秩序)の副種別Lawful Subtypeこの副種別通常秩序属性の特性を持つ外方次元界出身とする来訪者に適用される。この副種別を持つクリーチャーのほとんどは秩序属性を持つが、たとえそのクリーチャー属性が変化したとしても、副種別自体は保持し続ける。属性に関連するあらゆる効果はこの副種別をもつクリーチャーに対して、クリーチャーの実際の属性に拘らず、まるで秩序属性であるかのように作用する。またクリーチャーは実際の属性に応じた効果も受ける。(秩序)の副種別を持つクリーチャーは、まるでその肉体武器や使用している全ての武器秩序属性を持つかのように、ダメージ減少を克服する(299ページの『ダメージ減少参照)。

(ディープ・ワン)の副種別Deep One Subtypeこの副種別は、ディープ・ワンディープ・ワンと混成したようなディープ・ワンに関連したクリーチャーに適用される。ディープ・ワンの副種別を持つクリーチャー夜目を持つ。

(ディヴ)の副種別Div Subtypeディヴは凶運と荒廃を撒き散らす中立にして悪来訪者である。別記がない限り以下の特性を有する。

(デヴィル)の副種別Devil Subtypeデヴィルヘルから呼び出される来訪者である。デヴィルは以下の一連の特性を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

(デーモン)の副種別Demon Subtypeデーモンアビスと呼ばれる世界を故郷とする来訪者である。デーモンは以下の一連の特性を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

(デモダンド)の副種別Demodand Subtypeデモダンドアビスをうろつきまわる混沌にして悪来訪者である。デモダンドクリーチャーの項に別記がない限り以下の特性を有する。

(デロ)の副種別Derroこの副種別は、デロとして知られる地下に住む生き物のサディスティック種族に適用される。

(トループ)の副種別Troopトループは、スウォームと類似しているが、軍事ユニットの一部として、そして1体のクリーチャーとして機能する、クリーチャー集合体である。トループはここに記載されているものを除きその種別特徴を持つ。トループは単一のヒット・ダイス、単一のヒット・ポイントのプール、単一のイニシアチブ修正値、単一の移動速度、単一のアーマー・クラスを持つ。トループは1体のクリーチャーとしてセーヴィング・スローを試みる。

トループの実際のサイズ段階は構成しているクリーチャーのものと同じであるが、1体のトループは20フィート×20フィートのマスを占め、サイズ巨大クリーチャーと同じである。トループが占めるマスは形成可能であるが、訓練された軍事ユニットを正確に反映するためにトループは隣接するマスに留まっていなければならない。トループサイズまたは武装に基づいて、構成クリーチャー間合いと同じ間合いを持つ。トループは敵が占めているマス移動でき、その逆も可能であるが、そうするとトループ機会攻撃を誘発する。トループはその構成要素であるクリーチャーにとって十分な大きさである範囲移動できる。

トループの構成クリーチャーの正確な数はさまざまであるが、一般に小型または中型クリーチャートループは約12~30体で構成される。より大きなクリーチャーからなるトループを形成することはできるが、そのようなトループが占めるマスは、構成クリーチャーサイズに比して増加するはずである。

トループの特性/Troop Traits:トループ挟撃の対象とならないが、構成クリーチャークリティカル・ヒット急所攻撃を受けた場合、対象となる。トループを0ヒット・ポイント以下に減少させると、トループ崩壊し、有効的に破壊される。ただしその点まで、トループが受けたダメージによって攻撃攻撃への抵抗が低下することはない。またトループ突き飛ばし裏技武器落とし引きずり組みつき位置ずらし足払い戦技効果を含む範囲効果響を受けない限り、対象となることはない。トループは相に組みつくことができる。

トループは一定数のクリーチャー目標とする呪文効果ディスインテグレイトのような単体を目標とする呪文や、ヘイストなどの複数を目標とする呪文を含む)の全てに対し完全耐性を持つが、範囲または不定数のクリーチャー目標とする呪文効果ファイアーボールなど)は響を受ける。トループ範囲に対して作用する呪文効果からは通常の半分増し(+50%)のダメージを受ける。非致傷ダメージによって気絶状態に陥ったトループは、ヒット・ポイント非致傷ダメージを超えるまでトループとして再構成されない。

部隊攻撃/Troop Attack:トループの副種別を持つクリーチャー通常近接攻撃を行わない。代わりに、攻撃ロールを必要とせず、間合い内のクリーチャーまたは移動の終了トループが占めているマスにいるクリーチャー自動的にダメージを与える。トループのデータ部の近接の欄には「トループ」とあり、攻撃ボーナスは与えられていない。トループが与えるダメージ量は以下に示すように、ヒット・ダイスとその【筋力】修正値に基づいている。

トループヒット・ダイス

トループ基本ダメージ

1~5

1d6+【筋】修正値

6~10

2d6+【筋】修正値

11~15

3d6+【筋】修正値

16~20

4d6+【筋】修正値

21~

5d6+【筋】修正値

トループ説明文に特に明記されていない限り、部隊攻撃魔法のものではない。部隊攻撃ダメージを0に減少するのに十分なダメージ減少またはその他特殊効果は、クリーチャーに部隊攻撃に対する完全耐性(または少なくとも抵抗)を与えることができる。一部のトループは、通常ダメージに加え他の特殊攻撃を持っていたり、ヒット・ダイス通常示唆するよりも多くのダメージを与えたりする。トループ自身間合い内にいるすべてのクリーチャー機会攻撃範囲に収め、そのような機会攻撃を誘発する間合い内の敵に自動的にトループダメージを与えることで機会攻撃を解決する。トループは依然としてテキストに別の記載がない限り1ラウンドに1回のみそのような攻撃を行うことができる。

戦闘混乱のため、トループ範囲内または間合い内で呪文の発動呪文のための精神集中を行うためには、術者レベル判定の成功が必要である(難易度 = 20+呪文レベル)。辛抱強さや注意集中が必要となる技能の使用には難易度20の意志セーヴが必要である。

トループからの宝物/Looting Troops:トループは無数の個々のクリーチャーで構成されているが、戦闘混乱破壊は、これらのクリーチャー装備品のすべてが厳しい戦闘に耐えられるわけではないことを意味する。その結果、殺害された敵から使用可能な装備や財宝を要求を求める一行は、宝物的においてトループを1体のクリーチャーとして扱い、(トループ脅威度によって決定される通りの)トループの予想される宝物の価値に等しい合計値に相当する装備を回収できるべきである。

(ドワーフ)の副種別Dwarf Subtypeこの副種別ドワーフと、ドワーフに関係するクリーチャーに適用される。(ドワーフ)の副種別を持つクリーチャーは有効距離60フィートの暗視を持つ。

(ナイトシェイド)の副種別Nightshade Subtypeナイトシェイドからなるアンデッドの怪物である。以下の特性を有する。

(人間)の副種別Human Subtypeこの副種別人間と、人間に関係のあるクリーチャーに適用される。

(ノーム)の副種別Gnome Subtypeこの副種別ノームと、ノームに関係のあるクリーチャーに適用される。(ノーム)の副種別を持つクリーチャー夜目を持つ。

(爬虫類)の副種別Reptilian Subtypeこれらのクリーチャーに覆われており、通常は冷血動物である。(爬虫類)の副種別人型生物種族の一解説を加えるためにだけ用いられ、実際に爬虫類である全ての動物モンスターに対して用いられるわけではない。

(ハーフリング)の副種別Halfling Subtypeこの副種別ハーフリングと、ハーフリングに関係のあるクリーチャーに適用される。

(ハイヴ)の副種別Hive Subtypeハイヴはイナゴのように世界を食い尽くす異形の襲来である。ハイヴクリーチャーには以下の特性がある(クリーチャーのデータ欄に特に記載がない限り)。

ハイヴクリーチャーサイズ

[強ダメージ

中型以下

1d4

大型

1d6

超大型

1d8

巨大

2d6

超巨大

2d8

(火)の副種別Fire Subtype(火)の副種別を持つクリーチャーは[]への完全耐性と[氷]への脆弱性を持つ。

(非実体)の副種別Incorporeal Subtype非実体クリーチャーは物理的体を持たない。非実体クリーチャーは、クリティカル・ヒットと、急所攻撃のような正確さに基づくダメージ完全耐性を持つ。ただしその攻撃ゴースト・タッチ特殊能力を持つ武器を使って行われた場合はその限りではない。また、(非実体)の副種別を持つクリーチャーは、その他の特殊能力の“非実体”を持つ。

(ブライト)の副種別Blight Subtypeブライトは、生態系全体に感染するの知的な粘体である。クリーチャーのデータ欄に別記がない限り、ブライトは以下の特性を持つ。

(プロティアン)の副種別Protean Subtypeプロティアンは純粋な混沌からなるのような来訪者である。以下の特性を有する。

(ベヒモス)の副種別Behemoth Subtypeベヒモスは偉大な体と能を持つ中立巨大魔獣である。ベヒモスは別記がない限り以下の特性を持つ。

(ヘラルド)の副種別Heraldヘラルドは、ユニークな神のしもべである特別なクラスである。ゴラリオン神格は、一部の外を除き、それぞれ独自のヘラルドを持っており、次元界の至るところでメッセンジャーや使者として奉仕するお気に入りの寵臣である。神話クリーチャーであるヘラルドは、物質界への介入によって人生を刻み、伝説的な出来事となる。

ヘラルドは、ヒット・ダイスが18以下で約脅威度 15のユニークな来訪者であり、グレーター・プレイナー・アライを介して将来できる。神格崇拝者だけがそのヘラルド招来することができる。したがって、サーレンレイの最も強崇拝者でさえ、アイオーメディヘラルド招来することはできない。加えて、信仰の術者だけがヘラルドを召喚することができ、秘術の術者やプレイナー・バインディングのような呪文ヘラルドのような素材を有効的に招請することを防ぐ。キャラクターがヘラルド招請するのに十分強であることが証明されたとしても、神格はその大使崇拝者招来に答えるかどうかについて最終決定権を持ち、最も極度な必要性のある信者またはその意志を直接促進する行動にのみヘラルドのサービスを与える。

(変身生物)の副種別Shapechanger Subtype(変身生物)は1つ以上の別形態をとる超常能力を持っている。何らかの形の変身を与える魔法効果は数多くあり、変身を行えるクリーチャーの全てが必ずしも(変身生物)の副種別を持っているとは限らない。変身生物は以下の特性を有する(各クリーチャーの項に特に明記されていない限り)。

(変性種)の副種別Augmented Subtypeクリーチャーは何かもとの種別を変化させるような事柄(通常テンプレート)が起こったときにこの副種別を取得する。クリーチャーの中には(先天性テンプレートを持つものなど)この副種別を持って生まれてくるものがある。また他のものは後天性テンプレートを取得した際にこの副種別を得る。(変性種)の副種別は必ずそのクリーチャーの元の種別との組み合わせになる。

(マナサプトラ)の副種別Manasaputra Subtypeマナサプトラ正のエネルギー界上に存在する新しいステージに昇華している秩序にして善のスピリットである。彼らは以下の特性を有する。

(水)の副種別Water Subtypeこの副種別通常水の元素界に関わる来訪者に用いられる。(水)クリーチャーは必ず水泳速度を持ち、〈水泳〉判定をせずに水中移動することができる。(水)クリーチャー水中で呼吸することができ、通常気を呼吸することもできる。(水)クリーチャー〈水泳〉クラス技能として扱う。

(モルティック)の副種別Morticモルティック死霊術のエネルギーが注入された人型生物であるが、真なるアンデッドではない。モルティックは繁殖して同のものを産み出し、通常は緊密な共同体に住んでいるが、あらゆる種別人型生物は、負のエネルギーへの圧倒的な曝露によってモルティックになる可能性がある。モルティックは元の人型生物の種別に基づいて能が異なり、各モルティックモルティックの副種別に加えて、人型生物の福種別がある。モルティックには種族ヒット・ダイスがあり、一部の人型生物のようにクラス・レベルとしてヒット・ダイスを使用することはない。特定のクリーチャーの項で特記されていない限り、全てのモルティックは以下の特性を持つ。

(ラークシャサ)の副種別Rakshasa Subtypeラークシャサ物質界に生まれ落ちた秩序にして悪である。人型生物の間を易々と歩き回ることができる変身生物であるラークシャサの真の姿は、動物の特性と奇妙な関節を備えている。全てのラークシャサ物質界原住しており、クリーチャーの項に別記がない限り以下の特性を持つ。

(ラットフォーク)の副種別Ratfolk Subtypeこの副種別ラットフォークと呼ばれる人型のげっ歯類とラットフォークに近縁のクリーチャーに適用される。

(冷気)の副種別Cold Subtype(冷気)の副種別をもつクリーチャーは、[氷]への完全耐性と[]への脆弱性を持つ。

(レーシー)の副種別Leshy Subtypeレーシーは特に成長した植物の体に住む自然の精である。その種類に拘らず、全てのレーシー植物の種別によって与えられたものに加え、以下の特性を持つ(クリーチャーの項に別記がない限り)。

(ロヴァググの落とし子)の副種別Spawn of Rovagug全てのロヴァググの落とし子は以下の特性を持つ巨大魔獣である。

(ロボット)の副種別Robot Subtypeロボットは最新の科学で製作される知的な人造である。特に明記しない限り彼らは以下の特性を有する。

以下の特殊能力は適用されるロボットが存在するものの、全てのロボットに対して一般的というわけではない。

ワイルド・ハント)の副種別Wild Hunt Subtype ワイルド・ハントの一員として動く全てのクリーチャー混沌にして中立フェイであり、(クリーチャーの説明に特記ない限り)以下の能を持つ。

(ワヤン)の副種別Wayang Subtypeワヤン影界を起源とする、ひょろ長い人型生物である。

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