Wish/望み
系統 総合術; 呪文レベル ウィザード/ソーサラー9
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作、物質(25,000GPの価値があるダイヤモンド)
距離 本文参照
目標 本文参照
持続時間 本文参照
セーヴィング・スロー 不可、本文参照; 呪文抵抗 可
ウィッシュはウィザードやソーサラーが使うことのできるもっとも強力な呪文である。高らかに呪文を唱えるだけで、術者は己の望むように現実を改変できる。しかし、たとえウィッシュの呪文であっても制限はある。
術者にとって対立系統の呪文でなければ8レベル以下のいかなるウィザード/ソーサラー呪文でも再現できる。
術者にとって対立系統の呪文を含む、7レベル以下のいかなるウィザード/ソーサラー呪文でも再現できる。
1体のクリーチャーの1つの能力値に+1の体得ボーナスを与える。連続して即座に2~5回のウィッシュ呪文を発動することで、1体のクリーチャーの1つの能力値に+2~+5の体得ボーナスを与えることができる(+2体得ボーナスなら2回のウィッシュ、+3体得ボーナスなら3回のウィッシュというように)。体得ボーナスを与える場合、持続時間は“瞬間”となり、従って、解呪することはできない。注:1つの能力値に対しては、体得ボーナスは+5までしか上げることはできない。また、1つの能力値に対する体得ボーナスは累積しないため、最も高いもののみが適用される。
負傷や肉体的な障害を取り除く。術者は1回のウィッシュでレベルごとに1体のクリーチャーを救うことができ、すべての対象の同一の肉体的な傷害が癒される。たとえば、術者はパーティー全員のすべてのダメージを回復させるか、パーティー全員からすべての毒の影響を取り除くことができるが、1回のウィッシュで両方を同時に行うことはできない。
死者を生き返らせる。ウィッシュによってリザレクションの呪文を再現することで、死亡状態のクリーチャー1体を生き返らせることができる。死体が失われてしまった死亡状態のクリーチャーも生き返らせることができるが、この大技にはウィッシュの呪文2回が必要となる。1回は肉体を作り出すため、もう1回はそれに再び命を与えるためである。生き返ったキャラクターは永続的な負のレベルを1レベル負うが、ウィッシュであってもこれを防ぐことはできない。
別な場所へ運ぶ。ウィッシュによって、術者レベルごとに1体のクリーチャーをいかなる次元界のいかなる場所からでも、どこか別の場所(いかなる次元界でもかまわない)へと、その土地土地の状況に左右されずに運ぶ事ができる。同意しない目標は意志セーヴに成功すればこれを無効化できる。また、呪文抵抗があれば、それも適用できる。
不幸な出来事をやり直す。ウィッシュによって、最近のできごと1つをやり直すことができる。直前のラウンド内(術者の前回のターンも含む)に行われたいずれかのロールを振り直させ、新しい結果に合わせて現実が改変されるのである。たとえば、ウィッシュによって、敵の成功したセーヴ、敵の成功したクリティカル・ヒット(攻撃ロールかクリティカル・ロールのどちらか)、味方の失敗したセーヴなどをやり直すことができるのである。ただし、振り直しても元々のロールと同じ結果になったり、もっと悪い結果になったりすることもある。同意しない目標は意志セーヴに成功すればこれを無効化できる。また、呪文抵抗があれば、それも適用される。
術者は上記のものより強力な効果を望むこともできるが、それは危険を伴う。(そうしたウィッシュは、GMによって、術者の意図が曲解され、字句通りではあるものの、望まぬ方向に望みをかなえたり、部分的にしか望みをかなえなかったりするのである。)
ウィッシュによる再現呪文に対しては、セーヴと呪文抵抗を通常通り行うことができる(ただし、セーヴ難易度は9レベル呪文のものとなる)。
10,000GPを超える費用がかかる物質要素のある呪文を再現する場合、その物質要素は術者が用意しなければならない。(この呪文用の25,000GPのダイヤモンドに加えて)。