バーバリアンは野蛮と迷信のクリーチャーである。トーテムの力を撃ち出すにせよ、激怒と破壊の強大な備えを解き放つにせよ、バーバリアンはかろうじて制御された感情と不屈の流血の支配する戦いの世界に生きている。
ここに提示されるのはいくつかの新しいバーバリアンの激怒パワーと、バーバリアンに新しい野生の力の根源を活用することを可能にし、君がそのようなキャラクターを構築する際の選択肢を広げ、君のプレイに異なるタイプのバーバリアンを提供するアーキタイプである。新しい激怒パワーの多くは既存の激怒パワーを強化する。その他は全く新しく、バーバリアンの強力な激怒に新しい症状を提供する。
新しいバーバリアン・アーキタイプもまた激怒パワーを示唆している──これらの選択は必須ではないが、各アーキタイプのテーマと特徴を補完する。
激怒パワー:パワーの前提条件を満たすいずれのバーバリアンも、以下の新しい激怒パワーを選択して使用することができる。トーテム激怒パワーはそのテーマに関連したパワーを付与する。バーバリアンは複数グループのトーテム激怒パワーを選択することができない; 例えば、獣のトーテムの激怒パワー(『Advanced Player's Guide』参照)を選択したバーバリアンは、いずれかの竜のトーテムの激怒パワー(名称に「竜のトーテム」を含むいずれかの激怒パワー)を後から選択して得ることはできない。
新たな生気(変則)/Renewed Vitality:激怒中、バーバリアンは2バーバリアン・レベルにつき1ポイントの能力値ペナルティまたはダメージの効果を無視する(最大10)。1日に1回、激怒を終了するとき、能力値ペナルティまたはダメージを有するバーバリアンは、能力値ペナルティを課せられたか能力値ダメージを与えられたことによる効果1つに対し、セーヴィング・スローが可能であれば再ロールすることができる。成功した場合、バーバリアンは激怒中に無視することができるのと同数の能力値ペナルティまたはダメージを取り除く。バーバリアンは最低4レベルで新たな活力の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
新たな生命(変則)/Renewed Life:激怒中、バーバリアンは4バーバリアン・レベルにつき1の一時的な負のレベルの効果を無視する(最大5)。1日に1回、激怒を終了するとき、一時的な負のレベルを有するバーバリアンは激怒中に無視することができるのと同数の一時的な負のレベルを取り除くセーヴィング・スローを試みることができる。バーバリアンは最低6レベルで新たな生気の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
鋭敏な精度(変則)/Sharpened Accuracy:驚異的精度の激怒パワーを使用する際、バーバリアンは視認困難による失敗確率を無視し、完全視認困難を視認困難として扱う。バーバリアンはまた完全遮蔽によるものを除き、遮蔽によるペナルティを無視する。バーバリアンは最低8レベルで驚異的精度の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
快走(変則)/Sprint:激怒ごとに1回、バーバリアンは1回の全ラウンド・アクションとして疾走アクションを行い移動速度の6倍まで移動するか、1回の全ラウンド・アクションとして突撃アクションを行い移動速度の3倍まで移動することができる。バーバリアンは最低4レベルで駿足の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
壊滅的な一打(変則)/Crippling Blow:力任せの一打の激怒パワーを使用する際、バーバリアンはダメージへの通常のボーナス(流血の一打の激怒パワーによる出血ダメージ、または同種の力任せの一打の激怒パワーのダメージへの増強を含む)を諦めて、代わりに目標の【筋力】または【敏捷力】にバーバリアンの到達した4クラス・レベルごとに1ポイントの能力値ダメージを与えることができる。目標はこの能力値ダメージを半減するための頑健セーヴィング・スロー(難易度 10+バーバリアン・レベルの1/2+バーバリアンの【筋力】修正値)を試みることができる。バーバリアンは最低8レベルで力任せの一打の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
強化破壊(超常)/Sunder Enchantment:激怒中、バーバリアンが魔法のアイテムへの武器破壊の戦技に成功するたびに、そのアイテムの魔法的能力は1ラウンドに加え、その戦技判定が目標の 戦技防御値 を5超えるごとに1ラウンドの間抑制される。バーバリアンは最低8レベルで呪文破壊の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
完璧な明晰(変則)/Perfect Clarity:一瞬の明晰の激怒パワーを使用中、バーバリアンはいずれかの失敗確率または幻術を看破するための意志セーヴィング・スローを2回ロールし、よい結果を取ることができる。バーバリアンは一瞬の明晰の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
吉兆の印(超常)/Auspicious Mark:バーバリアンは自身の素晴らしい刺青、傷痕、あるいは痣で示されるように、精霊によって印を刻まれている。激怒ごとに1回、即行アクションにより激怒2ラウンド分を費やすことで、バーバリアンは精霊の好意を呼び下ろすことができる。吉兆の印を使用することにより、たった今したばかりの1回のd20ロールに+1d6のボーナスを得る。バーバリアンはd20ロールの結果を確認した後で吉兆の印を使用することができる。
原始鋭敏嗅覚(変則)/Primal Scent:鋭敏嗅覚の激怒パワーを使用する際、バーバリアンは鋭敏嗅覚による追跡のための〈生存〉判定、および見えないクリーチャーの位置を特定するための〈知覚〉判定にバーバリアン・レベルの半分を加える。完全視認困難を有するクリーチャーの位置を特定した場合、バーバリアンはそれが視認困難であるかのように扱う。バーバリアンは最低8レベルで鋭敏嗅覚の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
再生する活力(変則)/Regenerative Vigor:新たな活力の激怒パワーを使用した後、現在の激怒が終了するまで、バーバリアンは6バーバリアン・レベルにつき1の高速治癒を得る(最大で高速治癒3)。バーバリアンは自身の各ターンの開始時に高速治癒によりヒット・ポイントを取り戻す。バーバリアンは最低6レベルで新たな活力の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
呪文破壊(超常)/Spell Sunder:激怒ごとに1回、バーバリアンは戦技判定に成功することで継続中の呪文効果1つに対する武器破壊を試みることができる。クリーチャー1体への効果以外の何らかの効果1つについては、15+その効果の術者レベルを 戦技防御値 として、バーバリアンはこれに対する戦技判定を行わなければならない。クリーチャー1体への効果1つへの武器破壊については、バーバリアンは通常通りのクリーチャーの 戦技防御値+5に対する武器破壊の戦技を、呪文または擬似呪文能力による何らかの失敗確率を無視して、成功しなければならない。成功した場合、バーバリアンは1ラウンド、あるいは 戦技防御値 を5から9超えている場合は2ラウンドの間、その効果を抑制する。バーバリアンが 戦技防御値 を10以上超えている場合、その効果は解呪される。バーバリアンは最低6レベルで魔女狩りの激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
上級大地の破壊者(変則)/Ground Breaker, Greater:大地の破壊者の激怒パワーを使用する際、バーバリアンは効果半径を5フィート延長できる。この激怒パワーは最大3回まで選択することができ、効果は累積する。バーバリアンは最低8レベルで大地の破壊者の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
上級守られた命(変則)/Guarded Life, Greater:守られた命の激怒パワーを使用する際、追加でバーバリアン・レベルにつき1ヒット・ポイントの致傷ダメージを非致傷ダメージに変換することができる。バーバリアンは最低6レベルで守られた命の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
巣箱のトーテム(超常)/Hive Totem:激怒中、バーバリアンは(スパイダーを招来するために使用されたサモン・スウォームやインセクト・プレイグのような)蟲のスウォームによる攻撃から半分しかダメージを受けない。バーバリアンはまた【筋力】の能力値判定および突き飛ばし、引きずり、ならびに足払い攻撃に対する 戦技防御値 に4バーバリアン・レベルにつき+1のボーナス(最大+5)を得る。バーバリアンは最低4レベルで獣の憤怒の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
巣箱のトーテムの抵抗力(超常)/Hive Totem Resilience:激怒中、バーバリアンは蟲のスウォームによる攻撃からダメージを受けず、そのような攻撃による毒や出血のような有害な二次的効果を防ぐ。バーバリアンはまた組みつきの戦技判定および 戦技防御値 に4バーバリアン・レベルにつき+1のボーナス(最大+5)を得る。バーバリアンは最低6レベルで巣箱のトーテムの激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
巣箱のトーテムの毒性(超常)/Hive Totem Toxicity:激怒中、バーバリアンは獣の憤怒の激怒パワーによる噛みつきのダメージのダイス種別を1段階増加し、その噛みつきの攻撃ロールへのペナルティを-2減少する。激怒ごとに1回、命中した噛みつきは、頻度が1/ラウンド(4ラウンド)で、1d3【耐久力】ダメージを与え、治療が1回のセーヴである致傷毒を感染させることができる。セーヴィング・スローは 難易度 10+バーバリアン・レベルの1/2+バーバリアンの【耐久力】修正値の頑健セーヴとなる。バーバリアンは最低8レベルで巣箱のトーテムおよび巣箱のトーテムの抵抗力の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
世界蛇のトーテム(超常)/World Serpent Totem:激怒中、バーバリアンは来訪者と異形に対する アーマー・クラス に+1の洞察ボーナスを得る。このボーナスはこの激怒パワーを除く世界蛇の激怒パワーを取得するごとに+1ずつ増加する。
世界蛇の精霊(超常)/World Serpent Spirit:激怒中、バーバリアンはダメージ減少を克服する目的において、自身の武器が混沌、悪、善、および秩序の属性を持つものと見なす。バーバリアンはまた属性の補足説明を持つか、来訪者または異形による呪文および効果に対するセーヴィング・スローに+1の抵抗ボーナスを得る。このボーナスはこの激怒パワーを除く世界蛇の激怒パワーを取得するごとに+1ずつ増加する。バーバリアンは最低6レベルで世界蛇のトーテムの激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
世界蛇のトーテムの調和(超常)/World Serpent Totem Unity:激怒中、バーバリアンは地上移動速度への高速移動ボーナスを2倍にし、伏せ状態に打ちのめされなくなる。バーバリアンはまた来訪者または異形によるクリティカル・ロールに対する、世界蛇のトーテムによる アーマー・クラス への洞察ボーナスを2倍にする。バーバリアンは最低10レベルで世界蛇のトーテムおよび世界蛇の精霊の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
致死的精度(変則)/Lethal Accuracy:驚異的精度の激怒パワーを使用しているとき、バーバリアンのダメージのクリティカル倍率は1増加する(×2は×3に、19~20/×2は19~20/×3に、×3は×4に、そして×4は×5になる)。バーバリアンは最低16レベルで驚異的精度および致命的精度の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
致命的精度(変則)/Deadly Accuracy:驚異的精度の激怒パワーを使用しているときにクリティカル可能状態に入った場合、バーバリアンはそのクリティカル・ロールへの驚異的精度のボーナスを2倍にすることができる。バーバリアンは最低4レベルで驚異的精度の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
肉体の棍棒(変則)/Body Bludgeon:激怒中に自身より小さい相手を押さえ込んだ場合、その相手が小型サイズであるなら、バーバリアンはその相手を1d8ポイントの殴打ダメージを与える両手即席武器として使用できる。より大きいかより小さいクリーチャーを肉体の棍棒として使用する場合は、この基本ダメージを使用してそのサイズに基づいた殴打ダメージを与える。超小型サイズのクリーチャーは1d6ポイントのダメージ、中型サイズのクリーチャーは1d10ポイントのダメージ、という具合になる。バーバリアンは組みつきを維持するために使用するアクションの一部として、最大の攻撃ボーナスを用いて、押さえ込んでいる相手を使用した単一の攻撃を行うことができる。バーバリアンは押さえ込んだ相手を武器として使用し命中させるたびに、その目標に通常通りのダメージを与え、棍棒として使用した組みつき状態の相手にもその目標に与えたのと同じダメージを与える。押さえこまれた相手が何らかの理由により抵抗することができない場合には、バーバリアンはそのクリーチャーのヒット・ポイントが0以下になるまで、組みつきまたは押さえこみをすることなくその相手を即席武器として使用することができ、ヒット・ポイントが0以下になった時点でその相手は即席武器として役に立たなくなる。バーバリアンは最低10レベルでなければこの激怒パワーを選択できない。
反射的回避(変則)/Reflexive Dodge:しなやかな回避の激怒パワーを使用中、バーバリアンは反応セーヴィング・スローへのボーナスに自身のアーマー・クラスに対する回避ボーナスを適用することができる。バーバリアンは最低6レベルでしなやかな回避の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
亡霊激怒者(超常)/Ghost Rager:激怒中、バーバリアンは非魔法の武器を使用しているときでさえ非実体のクリーチャーに通常のダメージを与える。バーバリアンは同時に、接触アーマー・クラスに対して+3の士気ボーナスを得る。この士気ボーナスは8レベルの時点と、以降4レベル毎に1ずつ増加する(20レベルの時点で、最大の+7)。これによりバーバリアンの本来のアーマー・クラスを接触アーマー・クラスが上回ることはない。バーバリアンは最低6レベルでなければこの激怒パワーを選択できない。(第3刷更新)
魔法喰らい(超常)/Eater of Magic:激怒ごとに1回、呪文、超常能力、あるいは擬似呪文能力に対するセーヴィング・スローに失敗したとき、バーバリアンはその効果に対するセーヴィング・スローを再ロールすることができる(これにはアクションを要しない)。2回目のセーヴィング・スローに成功した場合、バーバリアンはその呪文、超常能力、あるいは擬似呪文能力から影響を受けず、その効果の術者レベル(呪文または擬似呪文能力の場合)または効果の作成者の脅威度(超常能力の場合)に等しい一時的ヒット・ポイントを得る。これらの一時的ヒット・ポイントはダメージが適用されるまでか1分間の早い方まで持続する。バーバリアンは最低10レベルで呪い避けの激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
野蛮な泳者(変則)/Bestial Swimmer:激怒中、バーバリアンは通常の地上移動速度に等しい生得の水泳速度を得る。バーバリアンは最低6レベルで怒れる泳者の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
野蛮な跳躍者(変則)/Bestial Leaper:激怒中、バーバリアンは移動アクションを使用して移動し、その移動中のいずれかの地点で通常の標準アクションを行うことができる。バーバリアンは最低6レベルで怒れる跳躍者の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
野蛮な登攀者(変則)/Bestial Climber:激怒中、バーバリアンの生得の登攀移動速度は地上移動速度に等しくなる。バーバリアンは最低6レベルで怒れる登攀者の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
流血の一打(変則)/Bleeding Blow:力任せの一打の激怒パワーを使用する際、バーバリアンはまた力任せの一打によるダメージ・ボーナスに等しい出血ダメージを与える。この出血ダメージはダメージ減少を迂回する。バーバリアンは最低8レベルで力任せの一打の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
竜のトーテム(超常)/Dragon Totem:バーバリアンは自身のトーテムとして竜の色1つ(ブラック、ブルー、ブラス、ブロンズ、カッパー、ゴールド、グリーン、レッド、シルヴァー、あるいはホワイト)を選択しなければならない。激怒中、バーバリアンは〈知覚〉判定に対して+1のボーナスと[恐怖]、麻痺、および睡眠効果に対するセーヴィング・スローに対して+1の士気ボーナスを得る。このボーナスはバーバリアンが(竜のトーテムの抵抗力および竜のトーテムの翼などの)追加の竜のトーテムの激怒パワーを取得するごとに+1ずつ増加する。バーバリアンは最低6レベルで獣の憤怒および威圧の眼光の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
竜のトーテムの翼(超常)/Dragon Totem Wings:この激怒パワーを選択する際に〈飛行〉【敏】はバーバリアンのクラス技能になる。激怒中かつ中装以下の鎧を着用している際、バーバリアンは標準アクションにより自身に基本移動速度に等しい飛行移動速度(標準の機動性)を与える一対の霊的な竜の翼を生やすことができる。バーバリアンは激怒2ラウンド分を費やして、代わりに割り込みアクションによってこの飛行移動速度を得ることができる。バーバリアンはいつでも、自身のターンでないときでさえ飛行移動速度を終了できる。バーバリアンは激怒中かつ飛行中の各ラウンドに激怒2ラウンド分を消費する。激怒を停止する際にバーバリアンの飛行能力は自動的に終了する。バーバリアンは最低10レベルで竜のトーテムおよび竜のトーテムの抵抗力の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
竜のトーテムの抵抗力(超常)/Dragon Totem Resilience:激怒中、バーバリアンは竜のトーテムに関係したエネルギー種別──[強酸](ブラック、カッパー、グリーン)、[氷雪](シルヴァー、ホワイト)、[雷撃](ブルー、ブロンズ)、あるいは[火炎](ブラス、ゴールド、レッド)──への抵抗を得る。この抵抗はバーバリアンのダメージ減少のクラス特徴による現在のダメージ減少/-の2倍に等しい; このダメージ減少はこの激怒パワーを含む取得した竜のトーテムの激怒パワーごとに2ずつ増加する。バーバリアンは最低8レベルで竜のトーテムの激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。
すべてのバーバリアンが森林、平原、および山岳で狩りをするわけではない。一部は海と海岸を襲撃して脅かし、宝物を秘蔵する人々から略奪し、深海の怪物を追い求めている。一部の海の略奪者は外洋の狩人であるに過ぎないが、そうではない海の略奪者はそのロングシップの達する範囲の沿岸の集落に恐怖を打ち込む侵略者である。
海洋の恐怖(変則)/Marine Terror:海の略奪者は【耐久力】の4倍に等しいラウンド数まで息を止めることができる。加えて、海の略奪者は深さ1フィートの水または湿地の足場のマスを通過して通常通りに移動することができる。これらの地形を通過するために追加の移動コストが必要になることはない。最後に、海の略奪者は部分的に水に浸されているクリーチャーを攻撃するときに、アーマー・クラス に及ぼされる通常の遮蔽ボーナスを無視する。この能力は高速移動と置き換える。
嵐の目(変則)/Eyes of the Storm:2レベルの時点で、海の略奪者は霧、雨、霰、風、あるいはその他の天候効果によって提供されるいずれかの視認困難を完全視認困難でない限り無視し、天候により〈知覚〉判定に適用されるいずれのペナルティも半分にする。この能力は直感回避と置き換える。
野蛮な船乗り(変則)/Savage Sailor:3レベルの時点で、海の略奪者は船上あるいは海岸線を含め、水界の地形で行われる〈軽業〉、〈職能:船乗り〉、〈水泳〉、〈生存〉、〈登攀〉判定に対して+1のボーナスを得る。これらのボーナスは3レベルを超える3レベルごとに+1ずつ増加する。この能力は罠感知と置き換える。
確かな足取り(変則)/Sure-Footed:5レベルの時点で、海の略奪者はそれが自然のものであれ魔法的なもの(例えばアイス・ストーム、グリース、スリート・ストーム)であれ、滑らかな表面を移動する時にペナルティを受けない。海の襲撃者はこのような範囲を移動するときに転倒の危険がなく、【敏捷力】ボーナスを失わず、さらにこれらを移動困難な地形として扱わない。この能力は直感回避強化と置き換える。
激怒パワー:以下の激怒パワーは海の略奪者アーキタイプを補完する:怒れる泳者、怒れる跳躍者、来るなら来い、しなやかな回避、粉砕者、ぶん投げ突撃、野蛮な泳者、野蛮な跳躍者。
一部のバーバリアンは自身の肉体に武勇と残忍の証を刻んでいる。傷痕の激怒者はそれぞれの傷が自身の力と勇気の物語を告げることになると信じている。傷痕の激怒者は神々、祖霊、あるいはトーテムの精霊の啓示と好意を勝ち取るために、焼印と刺青による不揃いな戦勝の証を増やしていく。傷痕の激怒者の節くれだった特異な外観は文明人の観衆を恐怖させるが、その未開の一族からは畏敬の念を抱かれる。
恐ろしい容貌(変則)/Terrifying Visage:傷痕の激怒者はバーバリアンの部族の一員ではない人型生物に対する〈威圧〉判定にバーバリアン・レベルの1/2を加える。バーバリアンと対話する場合、傷痕の激怒者はこのボーナスを代わりに〈交渉〉判定に加えることを選択してもよい。また、傷痕の激怒者による何らかの[恐怖]効果の 難易度 は1増加する。この能力は高速移動と置き換える。
我慢(変則)/Tolerance:2レベルの時点で、過労状態、吐き気がする状態、疲労状態、不調状態を引き起こす効果に対するセーヴに失敗した傷痕の激怒者は、自身の次のターンの開始時にその効果を無効化するための2回目のセーヴを行うことができる。追加のセーヴは1回しか適用されない。その効果がセーヴィング・スローを許さない場合には、代わりにその持続時間が半分になる(最小1ラウンド)。この能力は直感回避と置き換える。
瘢痕成形(変則)/Scarification:3レベルの時点で、傷痕の激怒者はラウンドごとに1ポイントの出血ダメージを無視することができる。無視できるダメージ量は3レベルを超える3レベルごとに1ずつ増加する。15レベルの時点で、傷痕の激怒者はラウンドごとに1回の出血効果を無視することができる。この能力は罠感知と置き換える。
我慢強化(変則)/Improved Tolerance:5レベルの時点で傷痕の激怒者の我慢能力は恐れ状態、怯え状態、幻惑状態、朦朧状態を引き起こす効果に対しても適用される。この能力は直感回避強化と置き換える。
激怒パワー:以下の激怒パワーは傷痕の激怒者アーキタイプを補完する:新たな活力、新たな生気、新たな生命、威圧の眼光、怒りへの着火、内なる頑健、吉兆の印、恐怖の怒号、凶暴の奮起、来るなら来い、自暴自棄、再生する活力、ダメージ減少上昇、肉体の棍棒。
巨人、ドラゴン、およびその他の巨獣に蹂躙された土地において、バーバリアン全体の連帯感は1つの目的の下に戦術と伝統を磨き上げる──これらの巨大な敵に地を舐めさせるという。敵のサイズはそのクリーチャーを強大にさせるが、巨人殺しはそれよりもさらに強力である。彼らは敵から鹵獲した、力不足の戦士には持ち上げることもできない武器を手にする。そして自身のサイズを大きくし巨大な敵に向けた更なる凶暴性を宿すよう精霊に嘆願して、その武器を使用する。
大物狩り(変則)/Big Game Hunter:巨人殺しは自身より大きなクリーチャーとの近接戦闘において攻撃ロールに対して+1のボーナスと アーマー・クラス に対して+1の回避ボーナスを得る。この能力は高速移動と置き換える。
ヨトゥンの握り(変則)/Jotungrip:2レベルの時点で、巨人殺しは攻撃ロールに-2ペナルティを負うことで片手で両手近接武器を振るうことを選択できる。武器は巨人殺しに適したサイズでなければならず、《強打》の効果、ダメージへの【筋力】ボーナスなどを決定するときには片手武器として扱う。この能力は直感回避と置き換える。
巨大な武器(変則)/Massive Weapons:3レベルの時点で、巨人殺しは巨大な敵から略奪した巨大な武器を使用する技能を身につける。巨人殺しはサイズが1段階大きいクリーチャー向けの両手武器を使用することができるが、その場合ペナルティは-4に増加する。しかし、自身のサイズより大きな武器を使用することによる攻撃ロールへのペナルティは1減少し、この減少は3レベルを超える3レベルごとに1ずつ増加する(最小で0にする)。この能力は罠感知と置き換える。(第3刷更新)
間合い回避(変則)/Evade Reach:5レベルの時点で、即行アクションにより、巨人殺しは視線上のクリーチャー1体を選択することができる。自身のターンの終了時まで、この目標の間合いは巨人殺しに対する間合いに関して5フィート短いかのように扱われ、この減少は5レベルを超える5レベルごとに5フィート増大する。この能力は直感回避強化と置き換える。
巨人の激怒(超常)/Titanic Rage:14レベルの時点で、巨人殺しは激怒時にエンラージ・パースンの利益を得ることを選択することができる。巨人の激怒の使用中、巨人殺しはラウンドごとに激怒2ラウンド分を消費し、激怒の終了時に疲労状態ではなく過労状態になる。この能力は不屈の意志と置き換える。
激怒パワー:以下の激怒パワーは巨人殺しアーキタイプを補完する:強烈な一振り、筋力招来、上級大地の破壊者、大地の破壊者、力任せの一打、肉体の棍棒、跳ね返し、粉砕者。
文明と無縁の地域に住む孤立した外国人嫌いの部族は、しばしば都市と組織的な入植地を奇妙で危険で退廃的な何かと捉える。彼らは真なる原始の自然から力を得る; その肉体と精神はいわゆる文明の哀れな柔らかさに染まらぬ存在と野生によって硬化されている。文明との交流を余儀なくされる場合でも、真なる原始人は伝統と装飾の両方は離れたままに残る。
武器と防具の習熟:真なる原始人はハイドと骨で作られた鎧に習熟している。真なる原始人はまた骨の盾と以下の武器に習熟している:クラブ、グレートクラブ、ショートスピア、スピア、スリング、バトルアックス、ハンドアックス、ブロウガン、ロングスピア。
文盲/Illiteracy:真なる原始人は読み書きができず、またそのような事柄に関する迷信により、真なる原始人は他のクラスとのマルチ・クラスとなった場合でさえ読み書きを学ぶことはない。
得意な地形(変則)/Favored Terrain:真なる原始人はその生まれ故郷をあらわす得意な地形を有する。この能力はレンジャーのクラス特徴のように機能し、真なる原始人の得意な地形によるボーナスは5レベルの時点および以降の5レベルごとに+2ずつ増加する。しかしながら、真なる原始人は追加の得意な地形を取得しない。この能力は高速移動と置き換える。
戦利品の呪物(変則)/Trophy Fetish:真なる原始人は自身の力と強さをあらわすため、打ち負かした敵から歯、骨、髪、その他の戦利品を集める。3レベルの時点で、真なる原始人は上記の伝統的な真に原始的な武器の1つに戦利品の呪物を付与することができる。その武器を振るう際、真なる原始人はダメージ・ロールに+1の士気ボーナスを得る。また、その武器が壊れやすい特性をもつ場合、1日に1回、真なる原始人は1回の出目1のロールの効果を無視することができる。戦利品の呪物はまたハイドと骨で作られた鎧に付与することができ、真なる原始人のセーヴィング・スローに+1の士気ボーナスを与える。また、防具が壊れやすい特性をもつ場合、1日に1回、真なる原始人は自身に対するクリティカル・ヒットの確定に対して鎧の破壊を選択することもできる。3レベルを超える5レベルごとに、真なる原始人は追加で1回の戦利品の呪物を使用することができる。複数の戦利品を同じ防具または武器に付与することもでき、その効果は累積する。戦利品の呪物は武器破壊され得るが(硬度5、1ヒット・ポイント)、範囲攻撃あるいは特定の目標を取らない攻撃からダメージを受けることはない。他の種類の武器または防具に付与しても何の効果もない。この能力は罠感知と置き換える。(第3刷更新)
激怒パワー:以下の激怒パワーは真なる原始人アーキタイプを補完する:暗視獲得、鋭敏嗅覚、強化破壊、獣の憤怒、原始鋭敏嗅覚、呪文破壊、呪い避け、魔女狩り、魔法喰らい、夜目、亡霊激怒者。
すべてのバーバリアンは都市での生活が精神と肉体を軟化させることを知っているが、一部のバーバリアンは都市の虚飾とそこに故郷を引き継ぐ道を取り、その挑戦に自身の野蛮な力をねじ曲げる。これらの都市バーバリアンの野卑さは鳴りを潜めているが、自身の原始の性質と生い立ちを文明社会の自然のリズムと干満にあわせて動くのに使用することができる。
武器と防具の習熟:都市バーバリアンは中装鎧に習熟していない。
技能:都市バーバリアンは〈知識:自然〉【知】、〈生存〉【判】、〈動物使い〉【魅】をクラス技能として得ない。都市バーバリアンは〈言語学〉【知】、〈交渉〉【魅】、〈職能〉【判】、〈知識:貴族〉【知】、〈知識:地域〉【知】をクラス技能として得る。
群集制御(変則)/Crowd Control:1レベルの時点で、都市バーバリアンは2体以上の敵と隣接しているときに攻撃ロールに対して+1のボーナスと、アーマー・クラス に対して+1の回避ボーナスを得る。加えて、都市バーバリアンの移動は群衆によって妨げられず、群衆に影響を与える〈威圧〉判定にバーバリアン・レベルの1/2に等しいボーナスを得る。この能力は高速移動と置き換える。
制御された激怒(変則)/Controlled Rage:都市バーバリアンは激怒時に、通常の激怒の代わりに【筋力】、【敏捷力】、【耐久力】のいずれかに+4の士気ボーナスを適用する。このボーナスは都市バーバリアンが大激怒を得るときに+6に、超激怒を得るときに+8に増加する。 都市バーバリアンは1つの能力値に完全なボーナスを適用するか、いくつかの能力値に+2単位でボーナスを分割することができる。制御された激怒を使用するとき、都市バーバリアンは意志セーヴに対するボーナスを得ることはなく、アーマー・クラスに対するペナルティを負うこともなく、【知力】、【敏捷力】、【魅力】を基準とする技能を依然として使用することができる。この能力はその他の点では通常の激怒のルールに従う。この能力は激怒を変更する。(第3刷更新)
激怒パワー:以下の激怒パワーは都市バーバリアン・アーキタイプを補完する:威圧の眼光、鋭敏な精度、大げさな罵倒、驚異的精度、迅速なる反応、慎重なる構え、致死的精度、致命的精度、逃走不能、明晰な心、予期せぬ攻撃、完璧な明晰。
激怒はかろうじて制御されているが、自身のより凶暴な側面に屈する者もおり、彼らの激怒は恐るべき残虐さで混乱と無秩序を撒き散らす。これらのバーバリアンは獣と化し、敵味方の区別がつかなくなる程の完全な血の飢えに取り憑かれる。
制御されぬ激怒(変則)/Uncontrolled Rage:野生の激怒者の激怒は、クリーチャーのヒット・ポイントを0以下にしたときに意志セーヴ(難易度 10+バーバリアン・レベル+バーバリアンの【耐久力】修正値)を試みなければならず、さもなくば混乱状態になることを除いて、通常通り働く。野生の激怒者は自身の現在のターンの残りで、自身を除く最寄りのクリーチャーを攻撃する。続くラウンドにおいては、野生の激怒者の行動を決定するためにコンフュージョン呪文を参照すること。このラウンドの終了時、および以降の各ラウンドに、野生の激怒者は混乱効果を終了させるための新しいセーヴィング・スローを試みることができる。混乱状態であるラウンド中は、野生の激怒者のその日の激怒の消費ラウンドに数えないが、自発的に激怒を終了させることはできず、混乱状態である間は激怒パワーを使用できない。
野生の戦い(変則)/Wild Fighting:2レベルの時点で、野生の激怒者は激怒していないときでさえ、しばしば野蛮な奔放さで無謀に戦う。野生の激怒者は全力攻撃アクションを使用して、最も高い基本攻撃ボーナスで1ラウンドに1回の追加攻撃を行うことができる。次の自身のターンの開始時まで、しかしながら野生の激怒者は攻撃ロールへの-2ペナルティと アーマー・クラス への-4ペナルティを負う。この能力は直感回避と置き換える。
激怒変換(変則)/Rage Conversion:5レベルの時点で、何らかの[精神作用]効果に対するセーヴィング・スローに失敗した野生の激怒者は、次の自身のターンの開始時に新しいセーヴィング・スローを試みることができる。セーヴに成功した場合、その効果は終了し、野生の激怒者は代わりに激怒して上に記述しているように混乱状態になる。この能力は直感回避強化と置き換える。
激怒パワー:以下の激怒パワーは野生の激怒者アーキタイプを補完する:威圧の眼光、壊滅的な一打、強烈な一振り、獣の憤怒、喧嘩屋、上級喧嘩屋、迅速なる反応、力任せの一打、逃走不能、肉体の棍棒、流血の一打。
一部のバーバリアンは一族のほとんどが防具として使用するハイドとレザーを軽視している。代わりに彼らは戦闘における防御と安定性を得るために、それがより文明化された人々によって製作されたものであっても、最も重い鎧を修得する。
不屈の姿勢(変則)/Indomitable Stance:鎧の超人は蹴散らしの戦技についての戦技判定と 戦技防御値、および蹂躙攻撃に対する反応セーヴに対して+1のボーナスを得る。鎧の超人はまた突撃攻撃に対する アーマー・クラス 、および突撃したクリーチャーへの攻撃およびダメージ・ロールに+1のボーナスを得る。この能力は高速移動と置き換える。
鎧の迅速さ(変則)/Armored Swiftness:2レベルの時点で、鎧の超人は中装鎧および重装鎧を着込んで素早く移動する。中装鎧あるいは重装鎧を着用しているとき、鎧の超人は通常よりも5フィート速く、最大で自身の移動速度まで移動できる。この能力は直感回避と置き換える。
鋼の弾力(変則)/Resilience of Steel:3レベルの時点で、鎧の超人は致命的な命中を避けるために自身の鎧を使用することができる。重装鎧を着用している間、鎧の超人はクリティカル・ロールに対してのみ適用されるアーマー・クラスに対する+1のボーナスを得る。このボーナスは3レベルを超える3レベルごとに+1ずつ増加する(最大で18レベル時に+6)。この能力は罠感知と置き換える。
鎧の迅速さ強化(変則)/Improved Armored Swiftness:5レベルの時点で、鎧の超人の地上移動速度はその種族の一般よりも+10フィート速くなる。この利益は鎧の超人が重装鎧を含む何らかの鎧を着用しているが、重荷重を運搬してはいないときに適用される。このボーナスは何らかの過重の積載または鎧の着用によって鎧の超人の速度を修正する前に適用すること。このボーナスはバーバリアンの地上移動速度へのその他のいかなるボーナスとも累積する。この能力は直感回避強化と置き換える。
激怒パワー:以下の激怒パワーは鎧の超人アーキタイプを補完する:圧倒する前進、圧倒する猛攻撃、大げさな罵倒、しなやかな回避、上級守られた命、慎重なる構え、ダメージ減少上昇、逃走不能、反射的回避、守られた命、予期せぬ攻撃。