良質な暗色のローブで着飾ったこのアンデッド・クリーチャーの肉体は骨、皮しかないような肉、そして血煙でできているかのようだ。
経験点1,600
混沌にして悪/中型サイズのアンデッド(変身生物)
イニシアチブ +2; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+15
アーマー・クラス 18、接触12、立ちすくみ16(+6外皮、+2【敏】)
ヒット・ポイント 51(6d8+24)
頑健 +8、反応 +4、意志 +7
ダメージ減少 5/善; 完全耐性 アンデッドの種別特性; 抵抗 [火炎]10
移動速度 40フィート、登攀20フィート
近接 噛みつき=+10(1d6+6)、爪(×2)=+10(1d4+6、加えて“出血”)
特殊攻撃 かきむしり(爪(×2)、1d6+6)、出血(1)、呪われた爪
【筋】22、【敏】15、【耐】―、【知】14、【判】15、【魅】18
基本攻撃 +4; 戦技ボーナス +10; 戦技防御値 22
特技 《頑健無比》、《強打》、《追尾》
技能 〈威圧〉+11、〈隠密〉+11、〈交渉〉+7、〈生存〉+8(+16痕跡を追う時)、〈知覚〉+15、〈登攀〉+18、〈はったり〉+10、〈変装〉+11; 種族修正 痕跡を追う際に+8〈生存〉、+4〈知覚〉
言語 共通語、元素界の言語(火界語、水界語、地界語、または風界語)1つ、次元界の言語(地獄語、天上語、または奈落語)1つ
その他の特殊能力 ジンの肌、変身(ハイエナ; この形態ではアンデッドとは看破されない; ビースト・シェイプI)
出現環境 暑熱/砂漠
編成 単体または小さな群れ(2~8)
宝物 標準
呪われた爪(変則)/Cursed Claws グルの爪は両方ともダメージ減少を克服するに際し冷たい鉄かつ魔法であるとして扱う。
ジンの肌(変則)/Genie-kin 種族に関連したあらゆる効果(レンジャーの得意な敵など)に際し、グルはその種別がアンデッドであるにも関わらずジンであると見做される。
グルはディヴの主アーリマンの不興を買うことによってその永遠の存在が捻れてしまったアンデッド・ジャーンである。不死と貪欲な飢餓の呪いでは不十分だとでも言うように、このかつて威厳のあったクリーチャーは今やロバの蹄を足に生やしている。その恐ろしいアンデッドの外見とは裏腹に、彼らはこの蹄という特徴を最も恥じており、足を見れないように隠している。
グルは、グールやガストと同様、死体を食らおうと地下墓地や他の死の場所に取り憑いている。彼らはまた送葬者や墓地の管理者も狩って生肉を喰らうことを、屍肉を喰らうことと同様に楽しむ。食事の好みとしては、グルは人格で獲物を選び、無垢で若い者の方がどうにか口に入る苦くて老いた肉よりも美味であると信じている。時にグルはハイエナ形態で葬儀の行程を追い、安全な距離から儀式になるまで待ち、そうなったら真の姿を現して攻撃し喰らうことがある。悲嘆と絶望はグルにとって無垢と同程度に美味なのだ。
日光から直接的な影響を受けるわけではないが、グルはその存在を嫌い日中に活動するのは必要に駆られた場合のみである。主に狩りは夜間行い、時に自身の墓地の棲み家や埋葬洞窟とは離れたところを彷徨って生きた獲物を探し、飢えを満たす。
長く絶食したグルは、より凶暴でより原初のクリーチャーとなる。腹の満たされたグルは同種やより劣ったアンデッドと組織を成し、近くの町や居住地を苦しめる。こうした組織に加入しているグルは時に砂漠に点在している棲み家一式を持つことがある。そうした棲み家によってグルは故郷となる棲み家から離れたところを攻撃し、焼け付くような日差しの中を移動することなく再び隠れられる。長い間食事を摂らずに過ごす時、グルの暴力性と残忍性は増す――状態は変わらないが、明らかに圧倒されている時でも戦闘から逃げる考えというは湧かなくなってゆく。
グルは身長6フィート、体重90ポンド。