ネイチャー・ウォーデン(自然の守り手)は世界中の自然の広がる場所の守護者であり、卓越した狩人にして探索者であり、人間以外の自然の居住者の中でその生き方と折り合いをつけることに熟達している。ネイチャー・ウォーデンは相棒として自然の獣と仲良くなり、その訓練を行なう。それ故にネイチャー・ウォーデンのことをそのペットから「獣使い」と呼ぶものもいるが、ネイチャー・ウォーデンは自然の輩を調教するものよりもずっとうまくやってのける。彼らは自然の怒りによる荒々しい残忍性にうまく道筋を与え、目の前にあるアイテムや武器で間に合わせることに卓越している。しかし彼らは丈夫な生存主義者ではなく、鋭い分析力のある精神を持った賢い戦術家である。いかなる状況にも適応し準備することができ、いかなる地形や環境が提供されたとしても、最も利益を得ることのできる使い道を得ることができるだろう。
ネイチャー・ウォーデンは通常ドルイドやドルイド/レンジャーであることが多いが、動物領域を持つクレリック/レンジャーや、高レベルのレンジャーのみをクラスに持つキャラクターやマルチクラスのレンジャーがこのクラスを目指すこともある。
役割:ネイチャー・ウォーデンは自然環境の達人であり、学びとった様々な環境において最大限の力を発揮する。ネイチャー・ウォーデンとその動物の相棒は強力なチームを形作る。彼らは素晴らしい斥候にして対応力の高い戦士であり、そのような役割を満たすために呪文を伴う自身の技能を提供することができる。
属性:ネイチャー・ウォーデンの目的は人を助け守るという欲望に端を発しているために、彼らは悪でない属性を持つ傾向がある。時折、その敵を通して自然の苦い現実を変え、闇のフェイによって汚された自然の拠点を護るという悪のネイチャー・ウォーデンも見られる。
ヒット・ダイス:d8。
ネイチャー・ウォーデンになるためには、キャラクターは以下の条件を全て満たさなければならない。
基本攻撃ボーナス:+4。
特殊:“動物の相棒”クラス能力※、“得意な地形”クラス能力、“野生動物との共感”クラス能力。
技能:〈動物使い〉5ランク、〈知識:地理〉5ランク、〈知識:自然〉5ランク、〈生存〉5ランク。
※動物の神秘における“絆ある乗騎”能力を持つオラクルは、この上級クラスの前提条件を満たす際には“動物の相棒”クラス能力を持っているものとして扱われる。
ネイチャー・ウォーデンのクラス技能は以下の通り。〈騎乗〉【敏】、〈真意看破〉【判】、〈水泳〉【筋】、〈生存〉【判】、〈知識:自然〉【知】、〈知識:地理〉【知】、〈知覚〉【判】、〈治療〉【判】、〈登攀〉【筋】、〈動物使い〉【魅】。
1日の呪文数 | ||||||
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1 |
+0 |
+1 |
+0 |
+1 |
― | |
2 |
+1 |
+1 |
+1 |
+1 |
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3 |
+2 |
+2 |
+1 |
+2 |
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4 |
+3 |
+2 |
+1 |
+2 |
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5 |
+3 |
+3 |
+2 |
+3 |
― | |
6 |
+4 |
+3 |
+2 |
+3 |
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7 |
+5 |
+4 |
+2 |
+4 |
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8 |
+6 |
+4 |
+3 |
+4 |
||
9 |
+6 |
+5 |
+3 |
+5 |
― | |
10 |
+7 |
+5 |
+3 |
+5 |
以下にネイチャー・ウォーデン上級クラスのクラス特徴を示す。
武器と防具の習熟:ネイチャー・ウォーデンになったからといって、武器や防具の習熟を新たに得ることはない。
1日の呪文数:指定されたレベルにおいて、ネイチャー・ウォーデンはこの上級クラスになる前になったことのある信仰呪文の使い手のクラスを得たかのように、1日あたりの新しい呪文数を得る。しかし1日当たりの呪文数と修得呪文数(任意発動する呪文の使い手の場合)、呪文を発動する際の有効術者レベルを除いては、そのクラスを上げていた場合に得られるはずであった利益を得ることはできない。もしネイチャー・ウォーデンになる前に複数の信仰呪文の使い手のクラスになったことがあるなら、1日の呪文数を決定するためにどのクラスに新しいレベルを与えるかを決定しなければならない。
相棒との絆(変則)/Companion Bond:1レベルにおいて、自身の動物の相棒の能力を決定する際に、ネイチャー・ウォーデンのクラス・レベルは動物の相棒を与える全てのクラスのレベルに累積する。ネイチャー・ウォーデンとその動物の相棒はウィザードとその使い魔との間にあるような共感的リンクを得る。5レベルにおいて、ネイチャー・ウォーデンの動物の相棒はネイチャー・ウォーデンの“得意な地形”と同様の利益を獲得する。
自然への共感(変則)/Natural Empathy:“野生動物との共感”能力を使用する際、ネイチャー・ウォーデンのクラス・レベルはすべての“野生動物との共感”能力を与えるクラス・レベルと累積する。自らの得意な地形にいるなら、ネイチャー・ウォーデンはその得意な地形によるボーナスを“野生動物との共感”判定に加算する。ネイチャー・ウォーデンは“野生動物との共感”能力を動物や魔獣の態度を変える試みの代わりに、〈交渉〉ではなく〈威圧〉の代替として士気をくじくために使用することができる。
4レベルにおいて、ネイチャー・ウォーデンは“野生動物との共感”能力を使用して魔獣に影響を及ぼしたり士気をくじいたりする際にペナルティを被ることはなくなる。7レベルにおいて、ネイチャー・ウォーデンは蟲に対して“野生動物との共感”能力を(精神を持たない場合でも【知力】が1ないし2であっても)使用することができるようになる。10レベルにおいて、ネイチャー・ウォーデンは植物クリーチャーに対して(精神を持たない場合でも【知力】が1ないし2であっても)この能力を使用することができるようになる。
神秘的調和(超常)/Mystic Harmony:2レベルにおいて、自らの得意な地形にいるネイチャー・ウォーデンは、自らの得意な地形によるボーナスの半分に等しい洞察ボーナスをアーマー・クラスに得る。このボーナスはネイチャー・ウォーデンが移動できない場合や無防備状態の場合には失われる。
自然の歩み(変則)/Wild Stride:2レベルにおいて、ネイチャー・ウォーデンとその動物の相棒は(湿地、柔らかい砂地、雪、氷、岩盤すべりのような)自らの得意な地形における自然災害を、通常の移動速度でダメージや不利な効果を受けることなく通り抜ける能力を得る(この効果は、植物でない環境による災害にも適用される森渡り能力である)。
阻害する動きが魔法により動作している地形災害は依然としてネイチャー・ウォーデンに効果を及ぼす。
動物との会話(擬呪)/Animal Speech:3レベルにおいて、ネイチャー・ウォーデンは自身の得意な地形にいる限り、回数無制限でスピーク・ウィズ・アニマルズを使用することができる。得意な地形の外にいてさえ、ネイチャー・ウォーデンは1日に1回、スピーク・ウィズ・アニマルズを使用することができる。術者レベルはクラス・レベルに等しい。
銀爪(超常)/Silverclaw:4レベルにおいて、ネイチャー・ウォーデンの動物の相棒と、ネイチャー・ウォーデンが使用するサモン・ネイチャーズ・アライにより招来したクリーチャーはネイチャー・ウォーデンのクラス・レベルに等しいダメージ減少/銀を得る。加えて彼らの肉体武器は、ダメージ減少を克服する際に銀の武器と見なされる。
得意な地形(変則):5レベルと10レベルにおいて、ネイチャー・ウォーデンは1つの得意な地形を選択することができる。この能力はレンジャーのクラス能力と同様であり累積する。
生存能力(変則)/Survivalist:5レベルにおいて、ネイチャー・ウォーデンは代用武器や代用アイテムを使用する際にペナルティを受けなくなる。10レベルにおいて、ネイチャー・ウォーデンは代用武器や代用アイテムを準備し最適化するために1分を費やすことができる。そのすることで、ネイチャー・ウォーデンはそれらを高品質な武器もしくはアイテムとして扱うことができる。
木鍛冶(擬呪)/Woodforging:6レベルにおいて、ネイチャー・ウォーデンはそのずば抜けた技能を使用することのできる木製のアイテムを作り出すことができるようになる。1日に1回、ネイチャー・ウォーデンは擬似呪文能力として、ウッド・シェイプを使用することができるようになる(術者レベルはネイチャー・ウォーデン・レベルに等しい)。ネイチャー・ウォーデンが所持しているならば、この能力で作り出されたアイテムはアイアンウッド呪文の効果を受けた高品質のアイテムとして扱われる。他の人の手に渡れば、これらは単なる適当な種別の通常の木製のアイテムにすぎない。ネイチャー・ウォーデンがこの能力を武器や鎧を作るために使用する場合、《魔法の武器防具作成》特技を修得しているかのように魔法のアイテムを作り出すこともできる(他の人の手に渡るとこれらは単なる魔法の木だが、ネイチャー・ウォーデンが使用した場合にのみアイアンウッドとなる)。
相棒の歩み(超常)/Companion Walk:7レベルにおいて、ネイチャー・ウォーデンの動物の相棒はネイチャー・ウォーデンがドルイドやレンジャー呪文リストから発動された、(ツリー・ストライドやトランスポート・ヴァイア・プランツのような)移動呪文やポリモーフおよび(ツリー・シェイプを含む)同種の呪文の利益を共有する。動物の相棒はネイチャー・ウォーデンの一部と見なすこともできるし、重量のない1つの物体と見なすこともできる(ネイチャー・ウォーデンのより好む方を選択する)。
植物との会話(擬呪)/Plant Speech:7レベルにおいて、ネイチャー・ウォーデンは自身の得意な地形にいる限り、回数無制限でスピーク・ウィズ・プランツを発動することができる。得意な地形の外にいてさえ、ネイチャー・ウォーデンは1日に1回、スピーク・ウィズ・プランツを使用することができる。術者レベルはクラス・レベルに等しい。
冷鉄脚(超常)/Ironpaw:8レベルにおいて、ネイチャー・ウォーデンの動物の相棒と、ネイチャー・ウォーデンが使用するサモン・ネイチャーズ・アライにより招来したクリーチャーはネイチャー・ウォーデンのクラス・レベルに等しいダメージ減少/冷たい鉄を得る。加えて彼らの肉体武器は、ダメージ減少を克服する際に冷たい鉄製の武器と見なされる。この能力は“銀爪”能力とは累積しない。ネイチャー・ウォーデンは招来クリーチャーが“銀爪”か“冷鉄脚”のいずれの利益を得るかを招来した時点で決定しなければならない。ネイチャー・ウォーデンは1時間の祈りと瞑想を行なうことで、100フィート以内にいる動物の相棒に効果を及ぼしている能力を変えることができる。
守護の地(変則)/Guarded Lands:9レベルにおいて、ネイチャー・ウォーデンは自らのいる区域を守護の地に指定することができる。これによりこの区域はネイチャー・ウォーデンの得意な地形と見なされる。この区域が元々得意な地形ならば、そのボーナスが強化される。この区域は大きくても1平方マイルまでの広さでなければならず、ネイチャー・ウォーデンはこの区域全体を注意深く調べるのに24時間を費やさなければならない。この学習により、ネイチャー・ウォーデンはこの区域において、+2の得意な地形によるボーナスを得る。これはこの区域におけるいかなる得意な地形によるボーナスとも累積する(例えば、守護の地が森の一部であったなら、森における得意な地形ボーナスも獲得する)。さらにネイチャー・ウォーデンはこの守護の地の中にいる限り、自らの得意な敵として1つのクリーチャー種別を指定することができる。ネイチャー・ウォーデンを見ることができその声を聞くことのできる仲間は、ネイチャー・ウォーデンがこの地形で得ることのできる得意な地形によるボーナスの半分に等しいボーナスをイニシアチブ判定に得る。
ネイチャー・ウォーデンは自らの【判断力】ボーナスに等しい(最低1)数の守護の地を維持することができる。守護の地の上限まで保持しているなら、1つを守護の地から取り除き新しい区域の儀式を行なうことで新しい守護の地を選択することができる。
相棒の魂(超常)/Companion Soul:10レベルにおいて、ネイチャー・ウォーデンの動物の相棒との絆は距離や死さえ超越するほどに強力になる。動物の相棒の忠誠能力による、心術呪文や効果に対する意志セーヴへの士気ボーナスは+8に向上する。ネイチャー・ウォーデンは1日に1回、焦点具や信仰焦点具を用いることなく、スクライング呪文を使用したかのように動物の相棒を念視することができる。ネイチャー・ウォーデンは動物の相棒の周りの区域を見回し、動物の相棒の目を通してものを見ることができる。動物の相棒が死亡したなら、ネイチャー・ウォーデンは8時間の儀式を執り行うことでその相棒を蘇生することができる。これはレイズ・デッドと同じ効果をもたらすが、通常とは異なり物質要素は不要であり動物の相棒が負のレベルを得ることもない。