ドルイド

ドルイド Druid

リーニ

純粋なる元素や大自然秩序のうちに、文明の驚異を超えるは存在する。ひそやかではあるが否定できない、これら始原の魔術は、平衡の理念に仕える者、すなわちドルイドによって守られている。獣の友にして自然の操り、しばしば誤解されている彼ら守護者たちは、大を脅かす全ての者へのとなってい、都市城壁の中に閉じ篭る者たちに自然を知らしめようとする。この途方もないへの忠誠の褒章として、ドルイドは並ぶ者なき化身の能、強動物の相棒との絆、大自然怒りを呼びおこす魔に入れる。彼らは、地震山にも似た恐るべき激情と、文明によって捨て去られ忘れ去られた原始の叡智を備えている。

役割:あるドルイド場の周縁にとどまって相招来したクリーチャー戦闘を任せ、またある者は自然によって敵を混乱させ、また他の者は恐るべき野獣に化身して猛然と戦闘の只中へ飛び込んでいく。ドルイド元素の威自然の諸、または自然そのものの具現を崇拝する。典型的にはこれは自然神格への傾倒を意味するが、ドルイドは同様に茫漠たる精動物めいた半神、荘厳な自然の驚異を崇敬しているかもしれない。

属性いずれかの中立

ヒット・ダイス種類d8。

クラス技能

ドルイドクラス技能は、以下の通り:〈騎乗〉【敏】〈呪文学〉【知】〈職能〉【判】〈水泳〉【筋】〈製作〉【知】〈生存〉【判】〈知覚〉【判】〈知識:自然〉【知】〈知識:地理〉【知】〈治療〉【判】〈登攀〉【筋】〈動物使い〉【魅】〈飛行〉【敏】

レベルごとの技能ランク4+【知力】修正値。

表:ドルイド

レベル

基本攻撃
ボーナス

頑健
セーヴ

反応
セーヴ

意志
セーヴ

特殊

1日の呪文

0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

1

+0

+2

+0

+2

自然との絆自然感覚祈り野生動物との共感

3

1

2

+1

+3

+0

+3

森渡り

4

2

3

+2

+3

+1

+3

跡無き足取り

4

2

1

4

+3

+4

+1

+4

自然の誘惑への抵抗力自然の化身(1回/日)

4

3

2

5

+3

+4

+1

+4

4

3

2

1

6

+4

+5

+2

+5

自然の化身(2回/日)

4

3

3

2

7

+5

+5

+2

+5

4

4

3

2

1

8

+6/+1

+6

+2

+6

自然の化身(3回/日)

4

4

3

3

2

9

+6/+1

+6

+3

+6

毒への耐性

4

4

4

3

2

1

10

+7/+2

+7

+3

+7

自然の化身(4回/日)

4

4

4

3

3

2

11

+8/+3

+7

+3

+7

4

4

4

4

3

2

1

12

+9/+4

+8

+4

+8

自然の化身(5回/日)

4

4

4

4

3

3

2

13

+9/+4

+8

+4

+8

千の顔

4

4

4

4

4

3

2

1

14

+10/+5

+9

+4

+9

自然の化身(6回/日)

4

4

4

4

4

3

3

2

15

+11/+6/+1

+9

+5

+9

時知らずの肉体

4

4

4

4

4

4

3

2

1

16

+12/+7/+2

+10

+5

+10

自然の化身(7回/日)

4

4

4

4

4

4

3

3

2

17

+12/+7/+2

+10

+5

+10

4

4

4

4

4

4

4

3

2

1

18

+13/+8/+3

+11

+6

+11

自然の化身(8回/日)

4

4

4

4

4

4

4

3

3

2

19

+14/+9/+4

+11

+6

+11

4

4

4

4

4

4

4

4

3

3

20

+15/+10/+5

+12

+6

+12

自然の化身(回数無制限)

4

4

4

4

4

4

4

4

4

4

クラスの特徴

ドルイドクラスの特徴は以下の通り。

武器と防具の習熟ドルイドは以下の武器習熟している:クオータースタッフクラブサイズシックルシミターショートスピアスピアスリングダーツダガー。またドルイド自然の化身(後述)形態にもつ全ての肉体武器噛みつきなど)に習熟している。

ドルイドは軽装鎧と中装鎧習熟しているが、金属製の鎧の着用は禁じられている。つまり、彼らはパデッドレザーハイド・アーマーしか着ることができないということである。またドルイドアイアンウッド呪文により鋼鉄と同じ機能を持つように変化させた製の鎧も着用できる。ドルイドタワー・シールドを除く)に習熟しているが、製のものしか使えない。

禁止された鎧を着用したり、禁止されたを使用したりしたドルイドは、着用/使用中および着用/使用後24時間ドルイド呪文の使用ができなくなり、ドルイドクラスのうち超常能力擬似呪文能力を一切使用できなくなる。

呪文/Spells:ドルイドの発動する呪文信仰呪文であり、ドルイド呪文リストから選択する。ドルイド属性によっては、道徳的または規律的信条に反するという理由から、ある呪文の発動に制限が加わることがある。詳しくは後述の『秩序と混沌善と悪呪文』を参照ドルイドは事前に呪文を選択して準備しておかなければならない。

呪文を準備または発動するには、ドルイドは最低でも10+その呪文レベルに等しい【判断力】能力値を有していなければならない。ドルイド呪文に対するセーヴィング・スロー難易度は10+呪文レベルドルイド【判断力】修正値である。

他の呪文使いと同様、ドルイドは各呪文レベル呪文を、1日に一定の回数ずつしか発動できない。1日に発動できる呪文の数の基本値は、表:ドルイドの“1日の呪文数”の項に記されている。高い【判断力】能力値を持つならば、ドルイドは1日の呪文数にボーナス呪文数を加えることができる(表:能力値修正とボーナス呪文参照)。

ドルイドが1日の呪文数を回復するためには、毎日1時間かけて自然の神秘についてトランス状態的な瞑想をしなければならない。ドルイドは自分の発動できる呪文レベル呪文ならば、ドルイド呪文リストの中からどれでも好きなものを準備し、発動することができる。ただし、準備する呪文の選択は、毎日の瞑想時間中に行わなければならない。

任意発動/Spontaneous Casting:ドルイドは、蓄積した呪文のエネルギーを、事前に準備していたのと違う招来呪文として流用することができる。ドルイドは準備した呪文から好きなものを選んで“失う”代わりに、その呪文レベル以下の好きなサモン・ネイチャーズ・アライ呪文を発動できる。

混沌と秩序、善と悪の呪文ドルイドは自分自身、または仕える神格(いれば)の属性に反する呪文を発動することはできない。呪文が特定の属性に関係しているかどうかは、呪文の解説に[秩序]、[混沌]、[]、[]の補足説明として示されている。

祈り/Orisons:ドルイドは毎日いくつかの「祈り」すなわち0レベル呪文を、表:ドルイドの1日の呪文数に従って準備できる。祈りは他の呪文と同じように発動できるが、発動しても消費されることはなく、何度でも使うことができる。

ボーナス言語/Bonus Languagesドルイドボーナス言語として、森に住むクリーチャー言語である森語を選択できる。これは、キャラクターの種族によるボーナス言語の選択肢に追加されるものである。

またドルイドは、1レベルドルイドになった点で、ドルイドのみが知る秘密言語であるドルイド語を修得する。ドルイド語はドルイド自動修得言語である。つまり彼らはドルイド語を、通常自動修得言語に加えて、ボーナス言語のスロットを消費することなく修得できるということだ。ドルイドがこの言語ドルイドでない者に教えることは禁じられている。

ドルイド語は独自の文字を持つ。

自然との絆(変則)/Nature Bond:クラス・レベル1の点で、ドルイド自然との間に絆を結ぶ。この絆は次の2つのオプションのうちから1つを選ぶ。1つ自然界との密接な絆であり、それによりドルイドは、以下に示すクレリックの領域から1つを選択することができる:植物天候動物領域によって得られるパワーボーナス呪文を決定する際の有効クレリックレベルドルイドレベルに等しい。また、このオプションを選択したドルイドは、クレリックと同様に追加の領域呪文スロットを獲得する。このスロットには自分の領域呪文を準備しなければならず、また任意発動に利用することはできない。

2つのオプションは動物の相棒との絆である。ドルイドは『動物の選択』のリストから選択した、1体の動物の相棒とともにゲームを開始する。これらの動物はその種類に応じてドルイドの冒険に同行する忠実な相である。

通常のその動物と異なり、ドルイドクラス・レベルが上昇するにつれて、動物の相棒ヒット・ダイス、能技能特技向上していく。複数のクラスから動物の相棒を得ている場合、相の能を決定する際に、有効ドルイドレベル累積する。ほとんどの動物の相棒は、その種類により、ドルイドクラス・レベル4または7に達した点でサイズが大きくなる。ドルイドは自分の相を役から解放し、新たな相1体を獲得しても構わない。そのためには、中断されることなく24時間連続で祈りをささげる儀式を行わなければならない。 この儀式は、亡した動物の相棒の代わりを得る場合にも行う。

自然感覚(変則)/Nature Sense:ドルイド〈生存〉〈知識:自然〉判定に+2のボーナスを得る。

野生動物との共感(変則)/Wild Empathy:ドルイド動物の“態度”を向上させることができる。この能NPCの態度向上させるための〈交渉〉判定と同様に機能する(技能の章を参照)。ドルイドは1d20をロールし、ドルイドレベル【魅力】修正値を加える。これが野生動物との共感判定の結果である。最初の態度は、通常の家畜の場合“中立的”、野生動物はたいてい“非友好的”である。

野生動物との共感を使うためには、ドルイド動物が互いを観察できる状態になければならない。これは通常の状況下では互いに30フィート以内になければならないという意味である。通として、この方法で動物の態度に響を与えようとすることは、人物に響を与える場合と同様、1分間かかる。しかし状況によっては長くかかることも短くてすむこともある。

ドルイドはこの能【知力】能力値が1か2の魔獣に対しても使用できるが、その場合、判定に-4のペナルティが課される。

森渡り(変則)/Woodland Stride:クラス・レベル2以降、ドルイドはどんな藪(自然のイバラや野バラの茂み、植物の生い茂った範囲や類似の形)の中でも、通常の速度で、ダメージその他の不利益を被ることなく移動できる。

ただし、動きを妨げるために魔法的に操作されているイバラや野バラの茂み、植物の生い茂った範囲の作用は受ける。

跡無き足取り(変則)/Trackless Step:クラス・レベル3以降、ドルイド自然環境痕跡を残さなくなるため、彼らを追跡することは不可能になる。ドルイドは望むなら痕跡を残すこともできる。

自然の誘惑への抵抗力(変則)/Resist Nature's Lure:クラス・レベル4以降、ドルイドフェイ擬似呪文能力超常能力に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。このボーナス植物を利用しあるいは目標とする呪文効果えばブライトエンタングルスパイク・グロウスウォープ・ウッド-にも適用される。

自然の化身(超常)/Wild Shape:クラス・レベル4に達したドルイドは1日1回、自身をどんな小型または中型サイズ動物にでも変身させ、また元の姿に戻ることができる。新たな形態に選べるのは、種別が“動物”のクリーチャー全てである。この能は、本稿に記した差異を除き、ビースト・シェイプI呪文と同様に機能する。この効果ドルイドレベル毎に1時間、または元の姿に戻るまで持続する。形態の変更(動物変身、または元の姿に戻る)は1回の標準アクションであり、機会攻撃を誘発しない。変身する形態は、ドルイドに馴染みのある動物でなければならない。

動物形態を取っている間、ドルイドは会話能を失ってしまう。動物形態のには調教を受けていない普通の動物の同じ声しか出せなくなるからだ(普通、野生のオウムはガーガー鳴くだけである。よって、オウムに変身しても会話が可能になるわけではない)。しかし、ドルイドはとっている動物形態と大まかな分類上で同じ種類のほかの動物たちとは意思疎通することができる。

ドルイドが1日にこの能を使用できる回数は、6レベル以降2レベル毎に増加し、18レベルで8回に達する。クラス・レベル20に達したドルイドは、回数無制限で“自然の化身”能を使用できるようになる。ドルイドレベルが上昇するにつれ、より大きな動物、より小さな植物エレメンタル植物の形態をとることができるようになる。いずれの形態をとるにせよ、この能の1回分の使用回数を消費する。

クラス・レベル6の点で、ドルイド大型または超小型サイズ動物小型サイズエレメンタル変身できるようになる。動物の形態をとるは、この能ビースト・シェイプII呪文と同様に機能する。エレメンタルの形態をとるは、この能エレメンタル・ボディI呪文と同様に機能する。

クラス・レベル8の点で、ドルイド超大型または微小サイズ動物、中型サイズエレメンタル小型または中型サイズ植物クリーチャー変身できるようになる。動物の形態をとるは、この能ビースト・シェイプIII呪文と同様に機能する。エレメンタルの形態をとるは、この能エレメンタル・ボディII呪文と同様に機能する。植物クリーチャーの形態をとるは、この能プラント・シェイプI呪文と同様に機能する。

クラス・レベル10の点で、ドルイド大型サイズエレメンタル大型サイズ植物クリーチャー変身できるようになる。エレメンタルの形態をとるは、この能エレメンタル・ボディIII呪文と同様に機能する。植物クリーチャーの形態をとるは、この能プラント・シェイプII呪文と同様に機能する。

クラス・レベル12の点で、ドルイド超大型サイズエレメンタル超大型サイズ植物クリーチャー変身できるようになる。エレメンタルの形態をとるは、この能エレメンタル・ボディIV呪文と同様に機能する。植物クリーチャーの形態をとるは、この能プラント・シェイプIII呪文と同様に機能する。

毒への耐性(変則)/Venom Immunity:クラス・レベル9の点で、ドルイドは全ての毒に対する完全耐性を得る。

千の顔(超常)A Thousand Faces:クラス・レベル13に達したドルイドオルター・セルフ呪文を使用したかのように回数無制限で自分の姿を変えることができる。ただし、この能は本来の形態のにしか使用することはできない。

時知らずの肉体(変則)/Timeless Body:クラス・レベル15に達したドルイドは、年齢効果による能力値ペナルティを受けなくなり、魔法的に加齢されることもなくなる。しかしながら、このレベルに達した点ですでに受けているペナルティは、そのまま残る。年齢効果によるボーナスは得ることができるし、ドルイドといえども寿命が尽きれば老衰する。

元ドルイド Ex-Druids

自然への崇敬を失ったり、禁止された属性に変化したり、ドルイド語をドルイドでない者に教えたりした者は、全ての呪文ドルイドの能を失う(動物の相棒も含むが、武器、鎧、への習熟は除く)。以後、彼は贖罪を行うまで、ドルイドとしてのクラス・レベルを得ることができなくなる(アトーンメント呪文の解説参照)。

動物の相棒 Animal Companions

動物の相棒の能ドルイドレベルとその動物種族特性によって決まる。表:動物の相棒基本動物の相棒基本の多くが示されている。呪文動物の相棒に効があるかを決定する際、相クリーチャー種別動物のままである。

表:動物の相棒基本

クラス・レベル

ヒット・ダイス

基本攻撃ボーナス

頑健

反応

意志

技能

特技

外皮ボーナス

【筋】【敏】ボーナス

ボーナス芸数

特殊

1

2

+1

+3

+3

+0

2

1

+0

+0

1

リンク呪文共有

2

3

+2

+3

+3

+1

3

2

+0

+0

1

3

3

+2

+3

+3

+1

3

2

+2

+1

2

身かわし

4

4

+3

+4

+4

+1

4

2

+2

+1

2

能力値上昇

5

5

+3

+4

+4

+1

5

3

+2

+1

2

6

6

+4

+5

+5

+2

6

3

+4

+2

3

忠誠

7

6

+4

+5

+5

+2

6

3

+4

+2

3

8

7

+5

+5

+5

+2

7

4

+4

+2

3

9

8

+6

+6

+6

+2

8

4

+6

+3

4

能力値上昇《複数回攻撃》

10

9

+6

+6

+6

+3

9

5

+6

+3

4

11

9

+6

+6

+6

+3

9

5

+6

+3

4

12

10

+7

+7

+7

+3

10

5

+8

+4

5

13

11

+8

+7

+7

+3

11

6

+8

+4

5

14

12

+9

+8

+8

+4

12

6

+8

+4

5

能力値上昇

15

12

+9

+8

+8

+4

12

6

+10

+5

6

身かわし強化

16

13

+9

+8

+8

+4

13

7

+10

+5

6

17

14

+10

+9

+9

+4

14

7

+10

+5

6

18

15

+11

+9

+9

+5

15

8

+12

+6

7

19

15

+11

+9

+9

+5

15

8

+12

+6

7

20

16

+12

+10

+10

+5

16

8

+12

+6

7

能力値上昇

クラス・レベルこれはキャラクターのドルイドレベルである。相の能を決定する際に、ドルイドクラス・レベルは他の動物の相棒を得るクラスクラス・レベル累積する。

ヒット・ダイスこれは動物の相棒がもつ8面体(d8)ヒット・ダイスの総計であり、それぞれに通常通り【耐久力】修正値が加わる。

基本攻撃ボーナスこれは動物の相棒基本攻撃ボーナスである。動物の相棒基本攻撃ボーナスは、動物ヒット・ダイスに等しいレベルドルイドと同じである。動物の相棒は、基本攻撃ボーナスが高くなっていっても、自分の肉体武器を使用する際に追加攻撃を得られない。

頑健反応意志これらは動物の相棒基本セーヴ・ボーナスである。動物の相棒は“良好”な頑健セーヴ反応セーヴを持つ。

技能この表は動物の技能ランクの総計である。動物の相棒は、動物の技能に列記されている技能にランクを割り振ることができる。動物の相棒【知力】が10以上に上昇した場合、通常通りボーナス技能ランクを獲得する。3以上の【知力】を有する動物の相棒は全ての技能のランクを修得できる。動物の相棒技能ランクは自分のヒット・ダイスを越えることはできない。

特技これは動物の相棒が修得できる特技の総数である。動物の相棒動物の特技に列記されている特技から選択するべきである。動物の相棒は、他の特技も修得することができるが、いくつか利用できない特技(たとえば《軍用武器習熟》)もある。動物の相棒は、+1以上の基本攻撃ボーナス前提とする特技は、3HDになり2つ特技を修得するになるまで選択できないことに注意。

外皮ボーナス動物の相棒がすでに有している外皮ボーナスが、ここに示した値だけ増加する。

【筋】【敏】ボーナス動物の相棒【筋力】【敏捷力】に、この値を加える。

ボーナス芸数/Bonus Tricks:この欄の値は、動物の相棒ドルイドに仕込まれて憶えるかもしれない芸(〈動物使い〉技能参照)に加えて“ボーナス”として知っている芸の数である。このボーナス芸は、訓練時間〈動物使い〉判定なしで修得でき、その動物通常憶えることができる芸数の制限に数えない。どの芸をボーナス芸として憶えるかはドルイドが選択するが、一度選択したら変えることはできない。

特殊動物の相棒を増すにしたがって、いくつかの能を獲得していく。それぞれの内容については以下のとおり。

リンク(変則)/Link:たとえ〈動物使い〉技能のランクを全く持っていなくても、ドルイドは自分の動物の相棒を1回のフリー・アクションとして“扱い”、1回の移動アクションとして“せき立てる”ことができる。ドルイドは、動物の相棒に関連した“野生動物との共感判定〈動物使い〉判定に+4の状況ボーナスを得る。

呪文共有(変則)/Share Spells:ドルイド目標が“自身”の呪文を、自分の動物の相棒に対して(距離が“接触”の呪文として)発動することができる。ドルイドは自分の動物の相棒に対して、呪文通常は相クリーチャー種別動物)に作用しないものであっても発動することができる。このように発動できるのは、動物の相棒を得るクラスとして発動する呪文のみである。この能は、呪文以外の能(たとえそれが呪文に類似した機能を持つものであっても)には響しない。

身かわし(変則)/Evasion:普通なら反応セーヴに成功することでダメージ半減できる攻撃の対象となった場合、動物の相棒セーヴィング・スローに成功すればダメージを全く受けずにすむ。

能力値上昇(変則)/Ability Score Increase:動物の相棒能力値のいずれかに+1を加える。

忠誠(変則)/Devotion:動物の相棒心術呪文効果に対する基本セーヴに+4の士気ボーナスを得る。

《複数回攻撃》/Multiattack:3回以上の肉体攻撃を持つ動物の相棒は、まだ修得していなければ、ボーナス特技として《複数回攻撃》を得る。特技前提条件である3回以上の肉体攻撃を持たない動物の相棒は、代わりに-5のペナルティをつけて、主要肉体武器で2回攻撃を行うことができるようになる。

身かわし強化(変則)/Improved Evasion:普通なら反応セーヴに成功することでダメージ半減できる攻撃の対象となった場合、動物の相棒セーヴィング・スローに成功すればダメージを全く受けずにすみ、たとえセーヴィング・スローに失敗してもダメージ半減させることができる。

動物の技能 Animal Skills

動物の相棒は以下の技能のランクを取ることができる:〈威圧〉【魅】〈隠密〉*【敏】〈軽業〉*【敏】〈水泳〉*【筋】〈生存〉【判】〈脱出術〉【敏】〈知覚〉*【判】〈登攀〉*【筋】〈飛行〉*【敏】。(*)のついている技能動物の相棒クラス技能である。3以上の【知力】を有する動物の相棒はどんな技能でもとることができる。

動物の特技 Animal Feats

動物の相棒は以下の特技を選択することができる:《一撃離脱》《イニシアチブ強化》《運動能力》《忍びの技》《回避》《外皮強化》《軽業師》《頑健無比》《技能熟練》《強行突破》《強打》《蹴散らし強化》《持久力》《疾走》《神速の反応》《軽妙なる戦術》《追加HP》《突き飛ばし強化》《肉体攻撃強化》《鋼の意志》《不屈の闘志》《武器熟練》《武器の妙技》《迎え討ち》《無視界戦闘》《鎧習熟:軽装》《鎧習熟:中装》《鎧習熟:重装》《腕力による威圧》。3以上の【知力】を有する動物の相棒は、体的に利用することが可能ならば、どんな特技でも選択することができる。GMは他のソースに掲載されている特技を選択することを許可してもよい。

動物の選択 Animal Choices

動物の相棒種類ごとに異なるサイズ移動速度攻撃能力値特殊能力を持つ。全ての動物攻撃は、別記がない限りクリーチャーの最大の基本攻撃ボーナスを使って行う。動物攻撃は、ダメージ・ロールに動物【筋力】修正値を加えるが、動物が1種類攻撃しか持たない場合は【筋力】修正値の1.5倍を加える。一部は鋭敏嗅覚のような特殊能力を持つ。これらの詳細については特殊能力の章を参照通常クラス・レベル4または7の点で、表「動物の相棒基本」に記された通常の成長に加え、動物の相棒は大きく成長する。下記のリストに上げられたレベル4または7の利益を受ける代わりに、動物の相棒【敏捷力】【耐久力】を2ずつ増加させることもできる。

ウルフ Wolf

初期能力サイズ 中型; 移動速度 50フィート; アーマー・クラス +2外皮; 攻撃 噛みつき(1d6および足払い); 能力値 【筋】13、【敏】15、【耐】15、【知】2、【判】12、【魅】6; 特殊能力 夜目鋭敏嗅覚

7レベルでの成長:サイズ 大型アーマー・クラス +2外皮; 攻撃 噛みつき(1d8および足払い); 能力値 【筋】+8、【敏】-2、【耐】+4。

エイプ Ape

初期能力サイズ 中型; 移動速度 30フィート、登攀30フィート; アーマー・クラス +1外皮; 攻撃 噛みつき(1d4)、(×2)(1d4); 能力値 【筋】13、【敏】17、【耐】10、【知】2、【判】12、【魅】7; 特殊能力 夜目鋭敏嗅覚

4レベルでの成長サイズ 大型アーマー・クラス +2外皮; 攻撃 噛みつき(1d6)、(×2)(1d6); 能力値 【筋】+8、【敏】-2【耐】、+4。

キャットスモール・キャットチーターレパードCat, Small(Cheetah, Leopard)

初期能力サイズ 小型移動速度 50フィート; アーマー・クラス +1外皮; 攻撃 噛みつき(1d4および足払い)、(×2)(1d2); 能力値 【筋】12、【敏】21、【耐】13、【知】2、【判】12、【魅】6; 特殊能力 夜目鋭敏嗅覚

4レベルでの成長サイズ 中型; 攻撃 噛みつき(1d6および足払い)、(×2)(1d3); 能力値 【筋】+4、【敏】-2、【耐】+2; 特殊能力 瞬発力

キャットビッグ・キャットライオンタイガーCat, Big(Lion, Tiger)

初期能力サイズ 中型; 移動速度 40フィート; アーマー・クラス +1外皮; 攻撃 噛みつき(1d6)、(×2)(1d4); 能力値 【筋】13、【敏】17、【耐】13、【知】2、【判】15、【魅】10; 特殊攻撃 引っかき(1d4); 特殊能力 夜目鋭敏嗅覚

7レベルでの成長:サイズ 大型アーマー・クラス +2外皮; 攻撃 噛みつき(1d8)、(×2)(1d6); 能力値 【筋】+8、【敏】-2、【耐】+4; 特殊攻撃 つかみ飛びかかり引っかき(1d6)。

キャメル Camel

初期能力サイズ 大型移動速度 50フィート; アーマー・クラス +1外皮; 攻撃 噛みつき(1d4)または遠隔接触攻撃目標は1d4ラウンドの間不調状態距離10フィート); 能力値 【筋】18、【敏】16、【耐】14、【知】2、【判】11、【魅】4; 特殊能力 夜目鋭敏嗅覚

4レベルでの成長能力値 【筋】+2、【耐】+2。

クロコダイル(アリゲーター) Crocodile(Alligator)

初期能力サイズ 小型移動速度 20フィート、水泳30フィート; アーマー・クラス +4外皮; 攻撃 噛みつき(1d6); 能力値 【筋】15、【敏】14、【耐】15、【知】1、【判】12、【魅】2; 特殊能力 息こらえ夜目

4レベルでの成長サイズ 中型; 攻撃 噛みつき(1d8)または尾の打撃(1d12); 能力値筋】+4、【敏】-2、【耐】+2; 特殊攻撃 死の大回転つかみ瞬発力

シャーク Shark

初期能力サイズ 小型移動速度 水泳60フィート; アーマー・クラス +4外皮; 攻撃 噛みつき(1d4); 能力値 【筋】13、【敏】15、【耐】15、【知】1、【判】12、【魅】2; 特殊能力 鋭敏嗅覚夜目

4レベルでの成長サイズ 中型; 攻撃 噛みつき(1d6); 能力値 【筋】+4、【敏】-2、【耐】+2; 特殊能力 非視覚的感知

スネーク:ヴァイパースネーク Snake ,Viper

初期能力サイズ 小型移動速度 20フィート、登攀20フィート、水泳20フィート; アーマー・クラス +2外皮; 攻撃 噛みつき(1d3および); 能力値 【筋】8、【敏】17、【耐】11、【知】1、【判】12、【魅】2; 特殊攻撃 頻度 1/ラウンド(6ラウンド)、効果 1【耐久力】治癒 1回、セーヴ難易度の算出には【耐久力】を用いる); 特殊能力 鋭敏嗅覚夜目

4レベルでの成長サイズ 中型; 攻撃 噛みつき(1d4および); 能力値 【筋】+4、【敏】-2、【耐】+2。

スネーク:コンストリクター・スネーク Snake ,Constrictor

初期能力サイズ 中型; 移動速度 20フィート、登攀20フィート、水泳20フィート; アーマー・クラス +2外皮; 攻撃 噛みつき(1d3); 能力値 【筋】15、【敏】17、【耐】13、【知】1、【判】12、【魅】2; 特殊攻撃 つかみ特殊能力 鋭敏嗅覚夜目

4レベルでの成長サイズ 大型アーマー・クラス +1外皮; 攻撃 噛みつき(1d4); 能力値 【筋】+8、【敏】-2、【耐】+4; 特殊攻撃 締めつけ(1d4)。

ディノサウルスディノニクスヴェロキラプトルDinosaur(Deinonychus, Velociraptor)

初期能力サイズ 小型移動速度 60フィート; アーマー・クラス +1外皮; 攻撃 鉤爪(×2)(1d6)、噛みつき(1d4); 能力値 【筋】11、【敏】17、【耐】17、【知】2、【判】12、【魅】14; 特殊能力 夜目鋭敏嗅覚

7レベルでの成長:サイズ 中型; アーマー・クラス +2外皮; 攻撃 鉤爪(×2)(1d8)、噛みつき(1d6)、(×2)(1d4); 能力値 【筋】+4、【敏】-2、【耐】+2; 特殊攻撃 飛びかかり

ドッグ Dog

初期能力サイズ 小型移動速度 40フィート; アーマー・クラス +2外皮; 攻撃 噛みつき(1d4); 能力値 【筋】13、【敏】17、【耐】15、【知】2、【判】12、【魅】6; 特殊能力 夜目鋭敏嗅覚

4レベルでの成長サイズ 中型; 攻撃 噛みつき(1d6); 能力値 【筋】+4、【敏】-2、【耐】+2。

バジャーウルヴァリンBadger(Wolverine)

初期能力サイズ 小型移動速度 30フィート、穴掘り10フィート、登攀10フィート; アーマー・クラス +2外皮; 攻撃 噛みつき(1d4)、(×2)(1d3); 能力値 【筋】10、【敏】17、【耐】15、【知】2、【判】12、【魅】10; 特殊攻撃 激怒バーバリアンと同様。1日6ラウンド); 特殊能力 夜目鋭敏嗅覚

4レベルでの成長サイズ 中型; 攻撃 噛みつき(1d6)、(×2)(1d4); 能力値 【筋】+4、【敏】-2、【耐】+2。

ベア Bear

初期能力サイズ 小型移動速度 40フィート; アーマー・クラス +2外皮; 攻撃 噛みつき(1d4)、(×2)(1d3); 能力値 【筋】15、【敏】15、【耐】13、【知】2、【判】12、【魅】6; 特殊能力 夜目鋭敏嗅覚

4レベルでの成長サイズ 中型; 攻撃 噛みつき(1d6)、(×2)(1d4); 能力値 【筋】+4、【敏】-2、【耐】+2。

バードアウルイーグルホークBird(Eagle, Hawk, Owl)

初期能力サイズ 小型移動速度 10フィート、飛行80フィート(標準); アーマー・クラス +1外皮; 攻撃 噛みつき(1d4)、鉤爪(×2)(1d4); 能力値 【筋】10、【敏】15、【耐】12、【知】2、【判】14、【魅】6; 特殊能力 夜目

4レベルでの成長能力値 【筋】+2、【耐】+2。

ボア Boar

初期能力サイズ 小型移動速度 40フィート; アーマー・クラス +6外皮; 攻撃 突き刺し(1d6); 能力値 【筋】13、【敏】12、【耐】15、【知】2、【判】13、【魅】4; 特殊能力 夜目鋭敏嗅覚

4レベルでの成長サイズ 中型; 攻撃 突き刺し(1d8); 能力値 【筋】+4、【敏】-2、【耐】+2; 特殊攻撃 凶暴性

ホース Horse

初期能力サイズ 大型移動速度 50フィート; アーマー・クラス +4外皮; 攻撃 噛みつき(1d4)、*(×2)(1d6); 能力値 【筋】16、【敏】13、【耐】15、【知】2、【判】12、【魅】6; 特殊能力 夜目鋭敏嗅覚。 *これは二次的肉体攻撃である。二次的攻撃については『戦闘』を参照

4レベルでの成長能力値 【筋】+2、【耐】+2; 特殊能力 戦闘騎乗(〈動物使い〉技能参照)。

ポニー Pony

初期能力サイズ 中型; 移動速度 40フィート; アーマー・クラス +2外皮; 攻撃 (×2)(1d3); 能力値 【筋】13、【敏】13、【耐】12、【知】2、【判】11、【魅】4; 特殊能力 夜目鋭敏嗅覚

4レベルでの成長能力値 【筋】+2、【耐】+2; 特殊能力 戦闘騎乗。

編注:追加された動物の相棒

Bestiaryで追加された動物の相棒

アンキロサウルスオーロックスバイソンブラキオサウルスダイア・バットダイア・ラットドルフィンエラスモサウルスエレクトリック・イールエレファントフロッグジャイアント・モーライ・イールゴブリン・ドッグハイエナモニター・リザードオクトパスオルカプテラノドンライナセラスルフスクウィッドステゴサウルストリケラトプスティラノサウルス

Bestiary2で追加された動物の相棒

アロサウルスアルシノイテリウムガーグリプトドンスティングレイジャイアント・スナッピング・タートルティロサウルスバブーンパラサウロロフスヒポポタマス、マンタレイメガテリウムメガロセロスラム

Ultimate Magicで追加された蟲の相棒

ジャイアント・アントジャイアント・ビートル、ジャイアント・センチピードジャイアント・クラブジャイアント・リーチジャイアント・マンティスジャイアント・スコーピオンジャイアント・スラグジャイアント・スパイダージャイアント・ワスプ

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