ここに記載される科学技術の装備それぞれには詳細な説明があり、略記したデータが含まれている。それらの情報を以下にまとめる。
市価:PCがこのアイテムを購入する際にかかる費用を金貨(gp)で表したもの――無論、販売されていればの話だ。魔法のアイテム同様、PCは科学技術のアイテムをこの半額で売却できる。
装備部位:身につけるものの場合、装備しなければならない身体の部位。アイテムの装備部位は既存の魔法のアイテムの装備部位と同じであり、同じ装備部位に魔法のアイテムを身につけそこから利益を得ている場合、このアイテムをそこに装着することはできない。
容量:アイテムが保持できるチャージ数の最大値。
消費:起動するたびに容量からそのアイテムが消費するチャージ数が示されている。
作成法:キャラクターがアイテムを作成する際に満たさなければならない必要条件を示している。一般に特技と研究所を使用できるかどうかが記載されている。
〈製作〉:アイテムを作成するために必要な〈製作〉の難易度。アイテムを正しく識別するために必要な〈知識:工学〉の難易度でもある。
コスト:アイテムを作成するために必要な費用を金貨(gp)単位で示したもの。一般に、コストはアイテムの市価の半分となる。
素子検知器、コムセット、起爆装置のように、シグナルを通して離れた位置から他の物体に作用するアイテムもある。シグナルには装置ごとに設定された最大射程が存在する。加えて、シグナルは個体の障害物を通過することはできない。金属1フィート、石5フィート、有機物20フィートの厚さがあれば妨げられる。力場フィールドは信号を一切遮らない。シグナル増幅装置とシグナル妨害装置はシグナルの有効距離にも効果を及ぼす。
接続と錠前 |
||
---|---|---|
Eピック(ブラウン) |
30gp |
1ポンド |
100gp |
1ポンド | |
400gp |
1ポンド | |
Eピック(グレー) |
900gp |
1ポンド |
Eピック(グリーン) |
1,600gp |
1ポンド |
Eピック(レッド) |
2,500gp |
1ポンド |
Eピック(ブルー) |
3,600gp |
1ポンド |
4,900gp |
1ポンド | |
10,000gp |
1ポンド | |
接続カード(ブラウン) |
3gp |
― |
10gp |
― | |
40gp |
― | |
接続カード(グレー) |
90gp |
― |
接続カード(グリーン) |
160gp |
― |
接続カード(レッド) |
250gp |
― |
接続カード(ブルー) |
360gp |
― |
490gp |
― | |
1,000gp |
― | |
ロック・コーダー(ブラウン) |
600gp |
5ポンド |
2,000gp |
5ポンド | |
8,000gp |
5ポンド | |
ロック・コーダー(グレー) |
18,000gp |
5ポンド |
ロック・コーダー(グリーン) |
32,000gp |
5ポンド |
ロック・コーダー(レッド) |
50,000gp |
5ポンド |
ロック・コーダー(ブルー) |
72,000gp |
5ポンド |
98,000gp |
5ポンド | |
200,000gp |
5ポンド | |
100gp |
1ポンド | |
500gp |
1ポンド | |
5,000gp |
1ポンド | |
1,000gp |
1ポンド | |
500gp |
1ポンド | |
原子榴弾 |
6,000gp |
1ポンド |
3,600gp |
1ポンド | |
炸裂榴弾 |
250gp |
1ポンド |
灼熱榴弾 |
750gp |
1ポンド |
2,250gp |
1ポンド | |
衝撃榴弾 |
750gp |
1ポンド |
ゼロ榴弾 |
750gp |
1ポンド |
750gp |
1ポンド | |
ソフト榴弾 |
750gp |
1ポンド |
電弧榴弾 |
750gp |
1ポンド |
電磁パルス榴弾 |
750gp |
1ポンド |
バイオ榴弾 |
3,300gp |
1ポンド |
破砕榴弾 |
750gp |
1ポンド |
プラズマ榴弾 |
1,600gp |
1ポンド |
750gp |
1ポンド | |
移植機器、医療器具、ナノ技術 | ||
ヴィーモッド(ブラウン) |
200gp |
― |
400gp |
― | |
2,500gp |
― | |
ヴィーモッド(グレー) |
6,000gp |
― |
ヴィーモッド(グリーン) |
10,000gp |
― |
ヴィーモッド(レッド) |
12,000gp |
― |
ヴィーモッド(ブルー) |
20,000gp |
― |
30,000gp |
― | |
50,000gp |
― | |
1,000gp |
― | |
400gp |
― | |
技能素子(マークII) |
1,600gp |
― |
技能素子(マークIII) |
3,600gp |
― |
技能素子(マークIV) |
6,400gp |
― |
10,000gp |
― | |
6gp |
1/10ポンド | |
60,000gp |
95ポンド | |
2,500gp |
8ポンド | |
30,250gp |
1ポンド | |
コーテックス・ガン(マークII) |
60,500gp |
1ポンド |
コーテックス・ガン(マークIII) |
90,750gp |
1ポンド |
コーテックス・ガン(マークIV) |
120,000gp |
1ポンド |
151,250gp |
1ポンド | |
1,500gp |
5ポンド | |
11,250gp |
5ポンド | |
ナノマシン注射銃(ブラウン) |
1,000gp |
1ポンド |
6,000gp |
1ポンド | |
15,000gp |
1ポンド | |
ナノマシン注射銃(グレー) |
28,000gp |
1ポンド |
ナノマシン注射銃(グリーン) |
45,000gp |
1ポンド |
ナノマシン注射銃(レッド) |
66,000gp |
1ポンド |
ナノマシン注射銃(ブルー) |
91,000gp |
1ポンド |
125,000gp |
1ポンド | |
178,000gp |
1ポンド | |
500gp |
1ポンド | |
36,000gp |
2ポンド | |
4,500gp |
1ポンド | |
500gp |
― | |
その他の道具とアクセサリー | ||
100gp |
1ポンド | |
30gp |
1ポンド | |
3,000gp |
3ポンド | |
10,000gp |
2ポンド | |
3,600gp |
10ポンド | |
900gp |
10ポンド | |
18,000gp |
15ポンド | |
100gp |
5ポンド | |
6,000gp |
2ポンド | |
18,000gp |
10ポンド | |
9,000gp |
7ポンド | |
10,000gp |
8ポンド | |
20gp |
1ポンド | |
2,000gp |
― | |
6,000gp |
7ポンド | |
5,000gp |
6ポンド | |
素子検知器(ブラウン) |
500gp |
4ポンド |
3,000gp |
4ポンド | |
7,500gp |
4ポンド | |
素子検知器(グレー) |
14,000gp |
4ポンド |
素子検知器(グリーン) |
22,500gp |
4ポンド |
素子検知器(レッド) |
33,000gp |
4ポンド |
素子検知器(ブルー) |
45,500gp |
4ポンド |
60,000gp |
4ポンド | |
76,500gp |
4ポンド | |
500gp |
― | |
10,000gp |
2ポンド | |
2,000gp |
3ポンド | |
ホログラム生成機(ブラウン) |
500gp |
1ポンド |
1,000gp |
1ポンド | |
2,000gp |
1ポンド | |
ホログラム生成機(グレー) |
4,000gp |
1ポンド |
ホログラム生成機(グリーン) |
30,000gp |
1ポンド |
ホログラム生成機(レッド) |
40,000gp |
1ポンド |
ホログラム生成機(ブルー) |
50,000gp |
1ポンド |
60,000gp |
1ポンド | |
90,000gp |
1ポンド | |
10gp |
― | |
40,000gp |
2ポンド | |
力場フィールド(ブラウン) |
4,000gp |
1ポンド |
20,000gp |
1ポンド | |
40,000gp |
1ポンド | |
力場フィールド(グレー) |
60,000gp |
1ポンド |
力場フィールド(グリーン) |
80,000gp |
1ポンド |
力場フィールド(レッド) |
100,000gp |
1ポンド |
力場フィールド(ブルー) |
120,000gp |
1ポンド |
140,000gp |
1ポンド | |
220,000gp |
1ポンド | |
8,000gp |
1ポンド | |
30,000gp |
3ポンド |
市価 さまざま; ブラウン 30gp; ブラック 100gp; ホワイト 400gp; グレー 900gp; グリーン 1,600gp; レッド 2,500gp; ブルー 3,600gp; オレンジ 4,900gp; プリズマティック 10,000gp; 装備部位 なし; 重量 1ポンド; 容量 10; 消費 1チャージ
Eピック(電子錠ピックを縮めた単語)は小さな装置で、電子錠を開場したり電子機器を無力化したりすることができる。これはちょうど、機械式の鍵や機械式の装置を解体するために用いる盗賊道具とほとんど同じである。ブラウンのEピックを使うことで、電子装置に対してペナルティなく〈装置無力化〉判定を行うことができるようになる。より高い性能のものは、(下記に示す通り)技量ボーナスを提供する。科学技術に対して〈装置無力化〉が同機能するかの詳細は技能に詳細が記載されている。
〈製作〉(さまざま) |
コスト(さまざま) | |
---|---|---|
ブラウン |
難易度21 |
15gp |
ブラック |
難易度24 |
50gp |
ホワイト |
難易度25 |
200gp |
グレー |
難易度26 |
450gp |
グリーン |
難易度27 |
800gp |
レッド |
難易度28 |
1,250gp |
ブルー |
難易度29 |
1,800gp |
オレンジ |
難易度30 |
2,450gp |
プリズマティック |
難易度31 |
5,000gp |
市価 100gp; 装備部位 なし; 重量 1ポンド; 容量 ―; 消費 使い捨て
イオン・テープは軸にしっかりと巻かれたリボン状の物体だ。イオン・テープ1巻きは手のひらに収まるほどの大きさで、様々な色のものがある。1巻きの長さは50フィート。テープは簡単に切ったり引き裂いたりすることができる。物体に貼り付けると、イオン・テープは弱い粘着性でその場に留まる。いかなる電力のものであれ電気的な電気にさらされると(これにはジップスティックの衝撃も含まれる)、イオン・テープはプラスチックに似た材質の塊になって結合し、硬度8と30ヒット・ポイントを得る。クリーチャーを拘束するために用いるならば、起動したイオン・テープの束を破壊するには難易度28の【筋力】判定に成功しなければならない。電源からもう一度電撃を受けると、イオン・テープは元の弱いリボンの形状に戻り、簡単に引き裂くことができるようになる。イオン・テープは通常5ポンドまでの重さしか支えることができないが、電気によって起動されると硬くなり、300ポンドまでの重量を支えることができるようになる。イオン・テープの使い方は多様である――(はしごなどの)基本的な物体を構築する素材としたり、穴を埋めたり、囚人を拘束したり、といったことに使用することができる。
〈製作〉 難易度14; コスト 50gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 さまざま; ブラウン 200gp; ブラック 400gp; ホワイト 2,500gp; グレー 6,000gp; グリーン 10,000gp; レッド 12,000gp; ブルー 20,000gp; オレンジ 30,000gp; プリズマティック 50,000gp; 装備部位 ヴィーモッド・ゴーグル; 重量 ―; 容量 ―; 消費 さまざま
ヴィーモッド(Vision EnhancEment MODule=視覚強化モジュール)は薄い水晶に似た欠片で、ヴィーモッド・ゴーグルに差し込んで効果を高めるために用いられる。ヴィーモッド・ゴーグルにヴィーモッドを挿入するのは標準アクションであり、機会攻撃を誘発する。ヴィーモッドは色コードを持つアイテムであり、以下の利益を提供する。
ブラウン・ヴィーモッド:このヴィーモッドは眼鏡のレンズを暗くし、目が眩んだ状態や盲目状態を与える強烈な光に対する全てのセーヴィング・スローに+1の状況ボーナスを与える。このヴィーモッドを身に付けると、光に過敏や光による盲目化を持つクリーチャーであっても、強い光の範囲内で通常通り物を見ることができるようになる。
ブラック・ヴィーモッド:ブラック・ヴィーモッドは視覚を強化し、2回素早くまばたきをすることで、使用者は見ているものを拡大することができる。もう一度2回まばたきをすると、通常の視覚に戻る。ブラック・ヴィーモッドは全ての〈知覚〉判定に+2の技量ボーナスを与える。
ホワイト・ヴィーモッド:このヴィーモッドはブラック・ヴィーモッドに似ているが、拡大率はより高い。ホワイト・ヴィーモッドは全ての〈知覚〉判定に+5の技量ボーナスを与える。
グリーン・ヴィーモッド:このヴィーモッドはホワイト・ヴィーモッドよりさらに視界を拡大することができ、全ての〈知覚〉判定に+10の技量ボーナスを与える。
レッド・ヴィーモッド:このヴィーモッドは60フィートの有効距離を持つ暗視を与える。
ブルー・ヴィーモッド:このヴィーモッドは視野を外側に拡張し、全周囲視覚を与える――使用者は挟撃されることがなくなる。
オレンジ・ヴィーモッド:使用者は魔法の暗闇を含む、あらゆる種別の暗闇を見通すことができるようになる。
プリズマティック・ヴィーモッド:このヴィーモッドにより、使用者は固体の先を見通すことができる。視界の距離は20フィートで、使用者は光がそこにない場合でも通常の光源下にあるかのようにものを見ることができる。X線視覚は布、木、その他の動植物の材質を20フィート見通すことができる。石と一部の金属は10フィートまで見通すことができる。鉄、鋼鉄、銅、真鍮、同種の金属なら10インチまで見通すことができる。鉛、金、プラチナ、プルトニウム、全てのスカイメタルを見通すことはできない。1ラウンドに調べることの出来る範囲は100平方フィートまでである。隠された区画はX線視覚を用いて90%の確率で位置を特定することができる。
色 |
消費 | |
---|---|---|
ブラウン |
強い光に対する防護 |
1チャージ/日 |
ブラック |
拡大+2 |
1チャージ/日 |
ホワイト |
拡大+5 |
1チャージ/日 |
グレー |
1チャージ/時間 | |
グリーン |
拡大+10 |
1チャージ/日 |
レッド |
1チャージ/時間 | |
ブルー |
1チャージ/時間 | |
オレンジ |
1チャージ/時間 | |
プリズマティック |
1チャージ/ラウンド |
〈製作〉(さまざま) |
コスト(さまざま) | |
---|---|---|
ブラウン |
難易度27 |
100gp |
ブラック |
難易度28 |
200gp |
ホワイト |
難易度29 |
1,250gp |
グレー |
難易度30 |
3,000gp |
グリーン |
難易度31 |
5,000gp |
レッド |
難易度32 |
6,000gp |
ブルー |
難易度33 |
10,000gp |
オレンジ |
難易度34 |
15,000gp |
プリズマティック |
難易度35 |
25,000gp |
市価 1,000gp; 装備部位 両目; 重量 ―; 容量 10; 消費 さまざま
この眼鏡は様々な色と形をしているが、ほとんどのものはなめらかな流線型をしている。この眼鏡の主な使用方法は“視覚強化モジュール”、すなわちヴィーモッドを用いて視覚を強化することだ。ヴィーモッド・ゴーグルは一度にヴィーモッド1種類のみを取り付けることができる。ヴィーモッドの取り付けは標準アクションであり、機会攻撃を誘発する。
ヴィーモッドを使用している場合にのみ、ヴィーモッド・ゴーグルはチャージを消費する。ヴィーモッドを使用した時のチャージの消費速度は、取り付けたヴィーモッドによって決まる。
〈製作〉 難易度25; コスト 500gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 30gp; 装備部位 なし; 重量 1ポンド; 容量 10; 消費 1チャージ/8時間
起動すると、懐中電灯は60フィートの円錐形に通常の光を作り出す。この初期の円錐形の明度を1段階高くすることもでき、そうすると120フィートの円錐形を通常の光で照らす。元々通常の光や明るい光で照らされている場所をより明るくすることはできない。懐中電灯は魔法の闇で覆われた範囲には何の効果もない。
〈製作〉 難易度16; コスト 15gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 3,000gp; 装備部位 なし; 重量 3ポンド; 容量 20; 消費 1チャージ/1時間
この取り回しの良い装置は写真を撮影したり動画を撮ったりすることができる。この装置は起動する際に1チャージを消費し、1時間毎に1チャージを追加で消費する。1時間の間に写真や動画をどれだけ撮影しても、追加でチャージを消費することはない。カメラで撮影した写真と動画は、カメラの掌大の画面で見ることができる。カメラは20時間までの動画と写真200枚までを記録しておくことができる。
〈製作〉 難易度25; コスト 1,500gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 10,000gp; 装備部位 なし; 重量 2ポンド; 容量 20; 消費 本文参照
起動すると、慣性緩衝ベルトは使用者をその場に固定し、外部の力から使用者を守る。この効果により使用者は突き飛ばし、位置ずらし、足払いの試みに対する戦技防御値に+4のボーナスを得るが、1分ごとに1チャージを消費する。使用者が10フィート以上の高さから落下すると、慣性緩衝ベルトは自動的に起動し、落下ダメージを半減させる。この時、落下ダメージのダイス1つ毎に1チャージを消費する。慣性緩衝ベルトがダメージ全体を減少させる際、必要なチャージが不足していると、超過したダイスについてはダメージを減少させない。トゲなど危険な物体に着地したことによるダメージは減少されない。
〈製作〉 難易度28; コスト 5,000gp
《科学技術アイテム作成》、重力研究所
市価 さまざま; マークI 400gp; マークII 1,600gp; マークIII 3,600gp; マークIV 6,400gp; マークV 10,000gp; 装備部位 技能スロット; 重量 ―; 容量 ―; 消費 ―
技能素子には技能1つに関する大量の知識と伝承が含まれている。〈芸能〉、〈職能〉、〈製作〉、〈知識〉といった複数の分野を持つ技能は、それぞれの分野毎に組み込まなければならない。〈知識:工学〉の技能素子は存在するが、一般的な〈知識〉あるいは〈製作〉用の技能素子は存在しない。技能素子の知識を使用するには、起動した技能スロットに挿入される必要がある。
技能素子から与えられるボーナスの値は様々で、+2の強化ボーナスから+10の強化ボーナスまで多岐に亘る。以下の表にまとめられている。
〈製作〉(さまざま) |
コスト(さまざま) | |
---|---|---|
マークI |
難易度24 |
200gp |
マークII |
難易度26 |
800gp |
マークIII |
難易度28 |
1,800gp |
マークIV |
難易度30 |
3,200gp |
マークV |
難易度32 |
5,000gp |
《科学技術アイテム作成》、組み込む技能を10ランク以上有していること、サイバネティクス研究所
市価 500gp; 装備部位 なし; 重量 1ポンド; 容量 10; 消費 1チャージ
起爆装置は小さな装置で、頭蓋爆弾、サイレックス、その他の爆発物を離れたところから起動させる際に用いられる。爆発物が設置されている間、使用者は標準アクションとして爆発物に起爆装置の設定を合わせ、起爆装置から1チャージを消費することができる。爆発物に設定を合わせると、標準アクションとして使用者はボタンを押し、爆発物を起動させることができる。一般的な起爆装置の有効距離は1,000フィートである――(意図的に、あるいは別の理由で)有効距離が短いものも存在するだろうし、シグナル増幅装置で強化されたものも存在するかもしれない。
〈製作〉 難易度23; コスト 250gp
《科学技術アイテム作成》、軍事研究所
市価 3,600gp; 装備部位 なし; 重量 10ポンド; 容量 10; 消費 1チャージ
緊急いかだは最初、明るい赤色をしたプラスチックの円筒(幅6インチ、長さ2フィート)に見える。起動すると、すぐに膨らんで頑丈な小さないかだになる。その寸法は長さ10フィート、幅4フィート、厚さ2フィートである。中型クリーチャー4体までを運ぶことができる。このいかだには折り畳み式の密度の高いプラスティック製のオールが2組あり、漕いで進むことができる。いかだはボタンに触れると元の持ち運びやすい形態に折り畳まれるよう作られている。内側に物体やクリーチャーがいないときにのみ、折り畳むことができる。緊急いかだは膨らませたり折り畳んだりするよう命じたときにのみチャージを消費する。
〈製作〉 難易度24; コスト 1,800gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 900gp; 装備部位 なし; 重量 10ポンド; 容量 30; 消費 1チャージ
緊急信号発信機は小さく、繭の形をした装置である。起動すると6秒ごとに、上部の半球状の部分が赤く強い光を放つ。また、緊急信号発信機は現在の場所を発信する。どのような種類のものでもシグナルを受け取ることのできる機器は緊急信号発信機のシグナルを受け取ることができ、難易度15の〈知識:工学〉もしくは〈生存〉判定に成功すれば、発信源を辿ることができる。緊急信号発信機の送信信号は平らな場所であれば100マイル先まで届くが、森や丘では半分に減少し、山岳地域や水を経由すると1/4になる。
〈製作〉 難易度25; コスト 450gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 18,000gp; 装備部位 なし; 重量 15ポンド; 容量 60; 消費 1チャージ/1時間
緊急避難壕は小さく2フィート長の卵形をした装置だ。(標準アクションで)ボタンに触れることで起動することができる。起動すると、緊急避難壕はすぐに展開され、中型クリーチャー6体までを収納できる半径10フィートの小屋の姿に膨らむ。展開されるまでにかかる時間は1分である。緊急避難壕には空気圧式の釘による固定具が付いており、地表を覆うものが硬度が8以下ならば固定する。いくつかの窓が付いていて、内側から外の様子を見ることができる。内側には蛍光灯がいくつか付いている。緊急避難壕は120mphまでの風に耐え、外から電気を通さない。内部の気温は華氏50~80度(摂氏15~26.7度)に保たれている。小さな暖房機と空気清浄機を組み合わせた装置が入り口近くの床に取り付けられており、緊急避難壕の気温を制御すると共に、有害な外気を呼吸できる空気に浄化する。緊急避難壕は[火炎]に対する抵抗20、[氷雪]に対する抵抗20、[強酸]に対する抵抗10を持つ。分厚いプラスティック製の壁は硬度8で10ヒット・ポイントを持つ。緊急避難壕は水に浮かばない。扉にはセルフシーリング加工がなされており、荒れ果てた状況であっても電力が持つ限り簡単に生活することができる。緊急避難壕の内側に外の物体やクリーチャーがいなければ、ボタンに触れて合言葉を唱えることで元の持ち運びやすい形へと圧縮される。圧縮にかかる時間は1分である。この後、この装置は内部構造を初期化するために8時間を費やし、その過程で1チャージ消費する。そのため、このアイテムは1日に3回しか展開することができない。
〈製作〉 難易度27; コスト 9,000gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 6gp; 装備部位 なし; 重量 1/10ポンド; 容量 ―; 消費 使い捨て
グー・チューブは保存食の一形態である。グー・チューブ1つは柔らかい円筒で、一方に蓋が付いている。蓋を開けて圧迫すると、カラフルでべとべとした内容物が押し出される。べとべとした外見と質感は食欲をそそらないが、このペーストは実のところかなりおいしく、信じられないほどの味を取りそろえている。グー・チューブの脇に書かれた印は、しばしば中に入っているものの味の手がかりを与えてくれる。しかしこの印は時に直感に反したものであることもある。グー・チューブ1つの内容物は、中型クリーチャー1体が1日に必要な栄養を全て提供してくれる。
〈製作〉 難易度14; コスト 3gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 100gp; 装備部位 なし; 重量 5ポンド; 容量 ―; 消費 ―
グリッパーズは強力な、長い取っ手の付いた道具で、武器鍛冶が使うトングに似ている。取り付けると、グリッパーズは物体1つをその場に固定することができる。固い物体をこじ開ける際に使用すると(これはバールを使った場合によく似たやり方だ)、グリッパーズは【筋力】判定に+2の状況ボーナスを与える。2つの装置をくっつけるために使用すると、グリッパーズは有効【筋力】24でこれらを保持する。グリッパーズをクリーチャーに使用し、肉や骨を砕くためにグリッパーズを締めるなら、標準アクションが必要で機会攻撃を誘発する。さらにこれには代用武器による近接攻撃に成功しなければならない。一度締めると、グリッパーズは1d4+7ポイントのダメージを与える。
〈製作〉 難易度14; コスト 50gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 60,000gp; 装備部位 なし; 重量 95ポンド; 容量 200; 消費 20チャージ
クローン培養槽は人間大のカプセルに似ており、頭の高さに青い窓が付いていて、腰の高さには接触すると反応する画面とボタンがまとまった位置に備え付けられている。小さく細長い穴が窓の下にあり、遺伝子を持つ素材(指の爪、髪の切れはし、皮膚サンプル、など)を入れられるようになっている。遺伝子を持つ素材が細長い穴に入れられると、クローン培養槽は即座にサンプルを粒子にして遺伝情報を処理し始める。この時点で、起動したクローン培養槽の内側は青い生体液に満たされる。この時点では、生体液はタンパク質、ナノマシン、その他の材質が混じり合って過飽和状態になっている。12時間に渡ってクローン培養槽は休みなく動作し、遺伝子を持つ素材を取り出したクリーチャーの正確な複製体を作り出す。ただし、そのクリーチャーはサンプルを取られたときのものだ。クローン培養槽は中型以下のサイズのクリーチャーのみを複製することができる――より大きなクリーチャーを複製しようと試みると恐ろしい結果に終わる。部分的に隆起したり恐怖を抱かせる奇怪な姿を少しの時間晒した後、死亡する。
複製が完了しても、封印が破られない限りクローン培養槽の内側は静止状態のままだ。作られた複製体は生きているが、ニューロカムを使用して複製体の脳に精神を移すまで精神を持たない。複製体は元の肉体と同じ【筋力】、【敏捷力】、【耐久力】を持つ。精神が移される前に目覚めた複製体は【知力】を持たず、【判断力】と【魅力】はいずれも1である。
ニューロカムから複製体に精神をアップロードするには10分かかる。複製体を作成するために使用したものと同じクリーチャーの精神ならば、クローン呪文の効果を受けたかのように即座に息を吹き返す(負のレベル2あるいは【耐久力】吸収2ポイントも受ける)――まだボーンヤードを抜けず、裁かれていない魂の場合には。こうすると元の精神と同じ【知力】、【判断力】、【魅力】を持ち、そのクリーチャーの持つ技能全てとほとんどの記憶、クリーチャーの個性を備えている(ただしずれや違いはあるかもしれない)。魂がすでに裁かれた後に精神が複製体にアップロードされると、元の精神に似ているが魂の宿っていないものとなる。このクリーチャーは【魅力】が永続的に2ポイント減少し(回復することはできない)、(シミュレイクラム同様に)強くなったりレベルを得たりすることはない。
複製体の肉体と精神が同じクリーチャーのものでない場合、6つ全ての能力値が永続的に2ポイント減少する。
〈製作〉 難易度25; コスト 30,000gp
《科学技術アイテム作成》、ナノ技術研究所
市価 2,500gp; 装備部位 なし; 重量 8ポンド; 容量 10; 消費 1チャージ
ケマライザーは持ち運びしやすい装置で、サンプル抽出用のノズルが先に付いた伸縮自在の棒がついている。このアイテムは未識別の調合薬、毒、化学物質、物質を識別するために行う、全ての〈製作:錬金術〉及び〈知識:工学〉に+5の技量ボーナスを与える。このアイテムは魔法の効果やポーションのようなアイテムを識別する役には立たない。
〈製作〉 難易度25; コスト 1,250gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 さまざま; マークI 30,250gp; マークII 60,500gp; マークIII 90,750gp; マークIV 121,000gp; マークV 151,250gp; 装備部位 なし; 重量 1ポンド; 容量 1ナノマシン容器; 消費 使い捨て
コーテックス・ガンは肉体や精神を強化するようプログラムされたナノマシンで満たされた、信じられないほど強力な装置である。コーテックス・ガンは大きくがっしりとした注射器に取っ手がついたような形で、強化用の特殊能力にナノマシンの力を設定したり調整したりするための小さなタッチ・スクリーンが付いている。このアイテムは【筋力】、【敏捷力】、【耐久力】、【知力】、【判断力】、【魅力】のいずれか1つを強化するようにプログラムすることができる。6つの能力値から1つに効果を及ぼすようにコーテックス・ガンを設定するには、《科学技術者》を修得したキャラクターが難易度20の〈言語学〉判定に成功しなければならない。失敗するとプログラムはごちゃごちゃになり、適切に設定されるまで機能しなくなる。コーテックス・ガンが財宝として見つかった場合、どの能力値に設定されているかを1d8を振って決定すること。7~8が出た場合、プログラムがごちゃごちゃであることを示す。
コーテックス・ガンを使用するのは全ラウンド・アクションで、目標の額に付けて引き金を引く必要がある。この行為は機会攻撃を誘発する。この際、アダマンティン製の針を頭蓋骨の内側に通すことになる。目標は難易度25の意志セーヴィング・スローを行わねばならず、失敗すると2d6ラウンドの間朦朧状態となる。成功すると、目標は代わりに1d4ラウンドの間よろめき状態となる。コーテックス・ガンのプログラムがごちゃごちゃである場合、ナノマシンは目標に利益も害ももたらすことなく死亡する。
コーテックス・ガンが6つの能力値の1つに適切にプログラムされていれば、ナノマシンは目標の肉体ですぐに散り散りになり、数日の内に目標の能力値を強化してくれる。この強化は体得ボーナスであり、コーテックス・ガンの最大ボーナスに到達するまで24時間毎に1ずつ能力値が増加する。
コーテックス・ガンは生きていて実体のあるクリーチャーにのみ効果がある。しかしコーテックス・ガンからボーナスを得た生きているクリーチャーがアンデッドになった場合、そのボーナスは残ったままである。
コーテックス・ガンは使用できなくなるまでに1回だけ使用できる。最終的な体得ボーナスはコーテックス・ガン毎に異なり、それに従って以下のように市価、作成時のコスト、〈製作〉難易度も決定される。
〈製作〉(さまざま) |
コスト(さまざま) | |
---|---|---|
マークI |
難易度27 |
15,125gp |
マークII |
難易度29 |
30,250gp |
マークIII |
難易度31 |
45,375gp |
マークIV |
難易度33 |
60,500gp |
マークV |
難易度35 |
75,625gp |
市価 6,000gp; 装備部位 なし; 重量 2ポンド; 容量 10; 消費 1チャージ/1時間
この持ち運びやすい装置を使えば、コムセット間で意思を疎通させることができる。コムセットは音声と画像の信号を運ぶ。コムセットにはカメラが組み込まれていて、発信する全てのやりとりを記録することができる。コムセット2つの間でやりとりするには、それぞれの使用者が自分の装置を同じ周波数に調整しなければならない。コムセットの有効距離は1マイルだ――有効距離を超えると、シグナル増幅器でシグナルを強化しない限りやりとりができなくなる。記載された市価とコストはコムセット1つ分である。
〈製作〉 難易度27; コスト 3,000gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 3,600gp; 装備部位 なし; 重量 1ポンド; 容量 ―; 消費 使い捨て
サイレックスは室温で粘土のように好きな形に変えることのできる、非常に安定的な爆発物である。色はネオングリーン。サイレックス1チャージは、起爆装置(別項を参照)を使ったり、1回のアクションで10ポイント以上の[雷撃]ダメージを与えたりすることで爆発させることができる。起爆すると、サイレックス1回分は半径40フィート拡散の範囲に爆発し、6d6ポイントの殴打ダメージと6d6ポイントの[火炎]ダメージを、効果範囲にいる全てのクリーチャーと物体に与える。難易度17の反応セーヴィング・スローに成功すれば、ダメージを半減することができる。
〈製作〉 難易度26; コスト 1,800gp
《科学技術武器防具作成》、軍事研究所
市価 18,000gp; 装備部位 shoulders; 重量 10ポンド; 容量 100; 消費 1チャージ/ラウンド
ジェットパックには肩の留め具に円筒形のタンクがつけられ、親指に取り付けて無線で勢いや姿勢を制御する貯めに用いる動きに反応する指輪が一組ついている。ジェットパックは即行アクションで起動することができ、使用者に飛行移動速度60フィート(機動性は貧弱)を与える。使用者が地面近くでホバリングするのに成功したなら、《ホバリング》特技を有しているかのように視界を妨げる。排気は武器として使用できるほど熱くもないし、凝縮されてもいない。
ジェットパックを増幅駆動させるように操作することもできる。そうすると、使用者は飛行移動速度90フィート(機動性は劣悪)を得るが、ラウンド毎のチャージ消費は2倍となる。
通常このアイテムは肩周りの装備部位を占めると共に、背中にあるアイテムとしても扱われる。ジェットパックは背負い袋、ハンディ・ハヴァサック、その他背中に身につけるアイテムの使用を妨げる。
〈製作〉 難易度26; コスト 9,000gp
《科学技術アイテム作成》、軍事研究所
市価 9,000gp; 装備部位 なし; 重量 7ポンド; 容量 10; 消費 1チャージ/1時間
この球状の物体は人間の頭ほどの大きさがある。起動時、表面のいくつかのパネルが折り畳まれ、コップのような形をした閃光灯を先につけた腕がいくつも伸びてくる。起動するとシグナル増幅器は600フィート以内にあるシグナルに基づく科学技術の効果を増幅し、シグナルの有効距離を2倍に伸ばす。例えば、コムセットの有効距離は通常1マイルだが、シグナル増幅器の効果範囲に存在する場合、有効距離は2マイルに増加する。
〈製作〉 難易度24; コスト 4,500gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 10,000gp; 装備部位 なし; 重量 8ポンド; 容量 24; 消費 1チャージ/1時間
この小さな装置を起動すると、低い耳鳴りのような音を鳴らす。起動中、このホワイトノイズを作り出す機械は、あらゆるシグナルを完全に遮断する半径60フィート拡散の範囲を作り出す。
〈製作〉 難易度26; コスト 5,000gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 20gp; 装備部位 なし; 重量 1ポンド; 容量 10; 消費 1チャージ
ジップスティックは小さいペンに似た装置で、管理者が小さな電気ショックを作り出すために用いられる。この電気ショックは接触攻撃に成功することで、1ポイントの非致傷ダメージを与えられるほどのものだ。ジップスティックはしばしば、イオン・テープのような、イオン結合を用いた科学技術のアイテムを活性化させたり不活性化させたりするために用いられる。
〈製作〉 難易度18; コスト 10gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 2,000gp; 装備部位 なし; 重量 ―; 容量 10; 消費 1チャージ/ラウンド
重力クリップは小さな円盤状の装置で、どのような近接武器にでも取り付けることができる。取り付けると、重力クリップは武器の周りの重力場を制御することで、武器がぶつかった瞬間、その武器の質量を調整する。目標への攻撃に成功する際に重力クリップから1チャージを消費することで、その武器は実際のサイズよりも1サイズ段階大きいかのように扱われる。この効果はリード・ブレーズのような呪文で与えられる類似の効果とは累積しない。
〈製作〉 難易度26; コスト 1,000gp
《科学技術アイテム作成》、重力研究所
市価 6,000gp; 装備部位 なし; 重量 7ポンド; 容量 10(使い捨て); 消費 1チャージ
この円筒形の装置の一方の端にはノズルが付いていて、もう一方に取っ手が付いてる。標準アクションで起動すると、消火器は15フィートの円錐形に霧を噴射し、効果範囲内の火を速やかに消す。ウォール・オヴ・ファイアーや同種の効果によって作られたものなど、魔法の火効果に対しては、消火器はその大きな範囲の中で霧が接触した範囲のもののみを消火する。フレイミング武器や(火)クリーチャーなど、継続的な魔法の火は6ラウンドの間抑止されるが、その後自動的に火が着く。瞬間的な[火炎]効果ないし呪文を消火するには、使用者は効果を相殺するために準備アクションで消火器を使用しなければならない。これによりその効果全てを打ち消すことができるが、効果の発生源が消火器の効果範囲にある必要がある。
(火)の副種別を持つクリーチャーに対して使用すると、消火器の噴霧は4d6ポイントのダメージを与える(難易度15の反応セーヴにより半減)。呼吸するクリーチャーが消火器の噴霧に巻き込まれたとしても、十分に換気された範囲であれば害を受けることはない――換気が貧弱か全く行われていない密閉空間で消火器を使用すると、ゆっくりとした窒息の効果を受ける可能性がある(GMの判断による)。
〈製作〉 難易度26; コスト 3,000gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 5,000gp; 装備部位 脚部; 重量 6ポンド; 容量 10; 消費 1チャージ/1時間
この無骨な見た目のブーツの靴底には強力な電磁力が備わっている。使用者が歩く際にこのアイテムは自動的に起動し、動作停止する。これにより使用者は無重力下でも比較的簡単に金属面を歩くことができる。使用者は金属面を登る間、全ての〈登攀〉判定に+10の状況ボーナスを得る。
〈製作〉 難易度20; コスト 2,500gp
《科学技術アイテム作成》、重力研究所
市価 さまざま; ブラウン 3gp; ブラック 10gp; ホワイト 40gp; グレー 90gp; グリーン 160gp; レッド 250gp; ブルー 360gp; オレンジ 490gp; プリズマティック 1,000gp; 装備部位 なし; 重量 ―; 容量 ―; 消費 ―
接続カードは片側に色コードに従って色の付いた紐が付いた固いプラスティックの小片だ。アンドロファン語で名前や役職が書かれた接続カードや、遥か昔に死んだ使用者の写真が描かれたものさえある。接続カードは鍵として働く――(移動アクションとして)電子錠の前にかざすことで、接続カードはその色コード以下の等級のものを開錠する。接続カード自身は電気を消費しないが、現在電力を持つ電子錠にのみ機能する。ニューメリアの特定の社会では、接続カードは装飾品として使用されたり、儀式的な地位の象徴として組み込まれている。
接続カードは機能させる前に特定の鍵と紐づけなければならない。しばしばコンビナートの中にあるドアは全て固有の鍵で施錠されている。これらは他のコンビナートで見られる鍵では作動しない。これは親鍵は城中の扉の鍵を全て開くことができるが、他の城の扉の鍵は一切開けられないことによく似ている。接続カードを特定の鍵と紐づけるには、ロック・コーダーが必要だ。価値ある重要なものを守る特定の鍵と紐づけられていない場合、上記の市価より高い価格で取引される接続カードも存在する。
〈製作〉(さまざま) |
コスト(さまざま) | |
---|---|---|
ブラウン |
難易度15 |
1gp、5sp |
ブラック |
難易度16 |
5gp |
ホワイト |
難易度17 |
20gp |
グレー |
難易度18 |
45gp |
グリーン |
難易度19 |
80gp |
レッド |
難易度20 |
125gp |
ブルー |
難易度21 |
180gp |
オレンジ |
難易度22 |
245gp |
プリズマティック |
難易度23 |
500gp |
市価 さまざま; ブラウン 500gp; ブラック 3,000gp; ホワイト 7,500gp; グレー 14,000gp; グリーン 22,500gp; レッド 33,000gp; ブルー 45,500gp; オレンジ 60,000gp; プリズマティック 76,500gp; 装備部位 なし; 重量 4ポンド; 容量 10; 消費 1チャージ/1時間
素子検知器は取り回しの良い装置で、円形の画面がつけられている。素子検知器が起動すると、特定の半径内に存在する起動中の追跡素子が画面上に光る点として表示される。そこには、登録済みの追跡素子が存在する方向とおおよその距離、そしてそれぞれのチップの識別番号が記載されている。特定のチップを追跡しやすくなるよう、不要なデータを画面に表示しないようにすることもできる。素子検知器は色コードのつけられたアイテムである。素子検知器の色コードが高いものになると、その有効距離が長くなる。この有効距離はシグナルによるものであり、シグナル増幅器で強化される。その一方で、十分な障害物によって妨げられる。
色 |
|
---|---|
ブラウン |
60フィート |
ブラック |
300フィート |
ホワイト |
1,000フィート |
グレー |
1マイル |
グリーン |
5マイル |
レッド |
10マイル |
ブルー |
50マイル |
オレンジ |
100マイル |
プリズマティック |
500マイル |
〈製作〉(さまざま) |
コスト(さまざま) | |
---|---|---|
ブラウン |
難易度23 |
250gp |
ブラック |
難易度24 |
1,500gp |
ホワイト |
難易度25 |
3,750gp |
グレー |
難易度26 |
7,000gp |
グリーン |
難易度27 |
11,250gp |
レッド |
難易度28 |
16,500gp |
ブルー |
難易度29 |
22,750gp |
オレンジ |
難易度30 |
30,000gp |
プリズマティック |
難易度31 |
38,250gp |
市価 500gp; 装備部位 なし; 重量 ―; 容量 ―; 消費 ―
追跡素子は指の爪ほどの大きさをした、小さな金属片のように見える。起動する前に、追跡素子を生きているクリーチャーの肌の下に埋め込まなければならない。この手術には1分かかる。移植の間に施術者は〈治療〉判定を行い、その結果により施術に気付くための難易度が決定される。埋め込まれると、追跡素子を構成する精巧な生体電子回路は、埋め込まれたクリーチャーの肉体の神経インパルスを電力に動作する。
埋め込まれた追跡素子に気付くには、全ラウンド・アクションで目標となったクリーチャーを調査し、10+追跡素子を埋め込む際に行った〈治療〉判定の結果を難易度とした〈知覚〉判定に成功しなければならない。埋め込まれた追跡素子を取り除くには標準アクションが必要である。この際、斬撃武器か器具が要求され、1ポイントのダメージを与える。埋め込まれると、追跡素子は有効距離内にある素子検知器によって識別できるシグナルを放つ。身体から取り除かれたり埋め込まれたクリーチャーが死亡したりしても、起動していた追跡素子は1週間の間シグナルを放つだけの電力を保持し続ける。その間、素子検知器は追跡素子を識別することができる。
〈製作〉 難易度26; コスト 250gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 10,000gp; 装備部位 なし; 重量 2ポンド; 容量 20; 消費 1チャージ
この取り回しの良い装置は円形の画面を1枚備えており、いくつもの回転する皿のような物体が短い蛇のように身を捩る自在に曲げられる脚の上に付いている。動体追跡機は半径30フィートの動きを監視し解釈する。しかし機能させるには、弧を描く動きで配備しなければならない――これは移動アクションであり、1チャージを消費する。使用すると動体追跡機は、30フィート以内に存在する超小型以下のサイズの動く物体に対して行う〈知覚〉判定に+10の状況ボーナスを与える。
〈製作〉 難易度25; コスト 5,000gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 1,500gp; 装備部位 なし; 重量 5ポンド; 容量 5; 消費 1チャージ(使い捨て)
これは緊急用の医療装備が入った小さな箱で、クリーチャーの〈治療〉判定を強化して回復効果を高めるために使用される。未使用のトラウマ・パックは使い切るまでに5回使用することができる。回復時にトラウマ・パックを使用するには、標準アクションとして難易度15の〈治療〉判定を行う必要がある。成功すれば、トラウマ・パックは1d8+1ポイントの傷を治療する。〈治療〉判定の結果が難易度を5超える毎に、追加で1d8+1ポイント回復する。
〈製作〉 難易度20; コスト 750gp
《科学技術アイテム作成》、医療研究所
市価 11,250gp; 装備部位 なし; 重量 5ポンド; 容量 5; 消費 1チャージ(使い捨て)
トラウマ・パック・プラスはトラウマ・パックとして機能するが、高度な薬品と道具により、死亡したばかりのクリーチャーの命を呼び戻すことができる。蘇生させるには、ブレス・オヴ・ライフと同様に、目標が志望してから1ラウンド以内にトラウマ・パック・プラスで回復しなければならない。難易度15の〈治療〉判定に成功すると、トラウマ・パック・プラスは2d8+2ポイントのダメージを回復する。〈治療〉判定の結果が難易度を5超えるたびに、トラウマ・パック・プラスは追加で2d8+2ポイントの傷を治療する。
〈製作〉 難易度26; コスト 5,625gp
《科学技術アイテム作成》、医療研究所
市価 さまざま; ブラウン 1,000gp; ブラック 6,000gp; ホワイト 15,000gp; グレー 28,000gp; グリーン 45,000gp; レッド 66,000gp; ブルー 91,000gp; オレンジ 125,000gp; プリズマティック 178,000gp; 装備部位 なし; 重量 1ポンド; 容量 1ナノマシン容器; 消費 1チャージまたは5チャージ
ナノマシン注射銃は専用のナノマシンをクリーチャーの肉体に注入することで、様々な肉体的な傷と精神的な傷を治療する。ナノマシン注射銃による注入には接触攻撃が必要である。ナノマシン注射銃には9種類あり、それぞれ後述の通り色コードで示されている。全てのナノマシン注射銃には、動作モードが2つ存在する。第一の動作モードでは、ナノマシン注射銃は色コードに基づいて決定される値だけ、ヒット・ポイントへのダメージを治療する。第一の動作モードでナノマシン注射銃を使用するたびに、1チャージを消費する。第二の動作モードでは、ナノマシン注射銃は色コードに従って異なる効果をもたらす――この効果は下記の表に示すように、回復効果をもたらす特定の呪文に似たものだ。第二の動作モードでナノマシン注射銃を使用するたびに、5チャージを消費する。この効果は魔法によるものではないが、ナノマシン注射銃は特定の状況で必要となる効果の強さを決定するため、有効術者レベルを持っている(病気を治療できるかどうか、クレイ・ゴーレムの“呪いの傷”によってもたらされたダメージを治療できるかどうか、といったように)。
ナノマシン注射銃は、生きていて実体のあるクリーチャーにのみ効果を及ぼす。いかなるものであれ、アンデッド・クリーチャーには何の効果ももたらさない。
色 |
主要効果 |
副次効果 |
|
---|---|---|---|
ブラウン |
1d8+1回復 |
||
ブラック |
2d8+3回復 |
||
ホワイト |
3d8+5回復 |
||
グレー |
4d8+7回復 |
||
グリーン |
5d8+9回復 |
||
レッド |
6d8+11回復 |
11レベル | |
ブルー |
7d8+13回復 |
13レベル | |
オレンジ |
8d8+15回復 |
15レベル | |
プリズマティック |
9d8+17回復 |
16レベル |
〈製作〉(さまざま) |
コスト(さまざま) | |
---|---|---|
ブラウン |
難易度27 |
500gp |
ブラック |
難易度28 |
3,000gp |
ホワイト |
難易度29 |
7,500gp |
グレー |
難易度30 |
14,000gp |
グリーン |
難易度31 |
22,500gp |
レッド |
難易度32 |
33,000gp |
ブルー |
難易度33 |
45,500gp |
オレンジ |
難易度34 |
62,500gp |
プリズマティック |
難易度35 |
89,000gp |
市価 500gp; 装備部位 なし; 重量 1ポンド; 容量 ―; 消費 使い捨て
ナノマシン容器は、ナノマシンを用いる科学技術装置の動力として使用される――そのようなアイテムは他の電力は必要としないことが多い。起動中、ナノマシン自体が仕事のほとんどを行うためだ。ナノマシン容器には、小さく独立した電力源と供給されるナノマシンが入っている。ナノマシン容器1つには、ナノ技術を用いたアイテムや武器に10チャージを提供できるだけのナノマシンが含まれている。
〈製作〉 難易度25; コスト 250gp
《科学技術アイテム作成》、ナノ技術研究所
市価 36,000gp; 装備部位 頭部; 重量 2ポンド; 容量 1; 消費 使い捨て
ニューロカムは奇妙な兜で、点滅する明かりに覆われ、長さを調整できる紐が目隠しにつながっている。この装置はクリーチャーの精神を複製するために用いられる。生きているクリーチャーが持つ全ての知識、記憶、個性を転写するのである。ニューロカムは超小型から大型までのサイズのクリーチャーであれば、どの頭にも合うように調整することができる。視覚神経と通して伝わる変調された光と使用者の頭蓋骨に押しつけられた無数の小さなセンサーを通して、ニューロカムは目標の脳と接続される。1人の精神を保存するには10分間が必要で、誰にも邪魔されてはならない。邪魔されると、複製されたデータは崩れ、ニューロカムは壊れてしまう。保存処理によって目標が傷つくことはない。同意しない目標は難易度20の意志セーヴィング・スローを行い、ニューロカムに抵抗しようと試みることができる。目標が成功すれば、ニューロカムの中身は崩れ、ニューロカムは破壊される。
ニューロカムが保存できるのは精神1人分のみである。一度使用すると、別のところに中身を写した後でさえ別の人物の精神を記憶することはできない。ニューロカムに納められた精神は実質的に休眠状態となる――精神は歳をとらず、新しい経験や知識を得ることもない。世界から切り離され、奇妙な夢を見、時が経過しても目覚めることはない。ニューロカムが破壊されると、保存されていた精神は失われる。しかし、電力が尽きても保存された精神に傷がついたりはしない。
保存された精神を他のところに移せるのは1回だけである。クローン培養槽の中にある空っぽのクローンに精神を移すことができる。ロボットやAIに保存された精神を移すための追加処理は存在するが、それは複雑で、しばしば保存された精神を狂気に追いやる。
〈製作〉 難易度28; コスト 18,000gp
《科学技術アイテム作成》、サイバネティクス研究所
市価 100gp; 装備部位 なし; 重量 1ポンド; 容量 ―; 消費 ―
ほとんどの科学技術のアイテムは電気を動力源とする。ジェネレーターから電力を供給して使用することもできるが、ジェネレーターは珍しく、高価で、ほとんど持ち運びできない。科学技術のアイテムの電力を補うには、バッテリーを用いるのが一般的で、現実的だ。バッテリーは小さな銀色の円盤で、奇妙な線が描かれている――バッテリーを「銀盤」と呼ぶものもおり、硬貨として使用されることもある。満タンであれば、バッテリーは10チャージを保持している。バッテリーでアイテムをチャージする際、最も単純な手法はそのアイテムの適切な穴に円盤の形をしたバッテリーを滑りこませることである。バッテリーの電力はすみやかに移され、10チャージから内部の容量を満たせるだけ補填する。バッテリーが持っていた超過分は失われてしまう。バッテリーを物体の中にずっと入れておくこともできるし、再チャージの際に物体から取り出したり、アイテムのチャージに影響を及ぼさない場所にしまっておくこともできる。バッテリーを挿入したり取り出したりするには、移動アクションが必要となる。
ジェネレーターの蓄電用スロットにバッテリーを入れると、再チャージできる。しかし、バッテリーを再チャージするたびに、20%の確率でチャージ中にバッテリーが破壊されてしまう。破壊されたバッテリーは10gpの価値しかない。ニューメリアで今日貨幣として使用される「銀盤」は、破壊されたバッテリーである。光を反射する際、電子回路のわずかなきらめきを見ることで、破壊されたバッテリーと使用できるバッテリーを見分けられるというものもいる。電力を持つバッテリーは、蝋燭と同程度の明るさの青く柔らかい光を放つ。
〈製作〉 難易度25; コスト 50gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 500gp; 装備部位 なし; 重量 1ポンド; 容量 ―; 消費 ―
パワー・ケーブルは短いしなやかな紐で(通常5フィートより長くならない)、科学技術のアイテムをパワー・ジェネレーターと接続するために使用される。ケーブルをジェネレーターとつなぐには、移動アクションが必要となる――そのため、両方を完全に繋ぐ場合には全ラウンド・アクションが必要だ。接続すると、ジェネレーターから引き出された電力が科学技術のアイテムの内部にあるバッテリーに送り込まれる。そのアイテムが再チャージ可能な場合、自動的にジェネレーターから失われたチャージは満たされる(その時間につきそのジェネレーターが可能な収量まで)。この処理は一瞬で終わる。アーティファクトの項にジェネレーターの詳細な内容が示されている。
〈製作〉 難易度20; コスト 250gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 5,000gp; 装備部位 なし; 重量 1ポンド; 容量 ―; 消費 ―
パワー受容器はどのような科学技術のアイテムのバッテリー用の穴にも取り付けることができる装置だ。パワー受容器は、近くの電力を送ることのできるパワー・ジェネレーターと同じ周波数に合わせられる。そうすると、この装置はパワー・ケーブルで接続されているかのように、ジェネレーターから電力を引き出す。ジェネレーターはパワー受容器が電力を引き出せる有効距離を決定する。このシグナルはシグナル増幅装置で強化されるし、シグナル妨害装置により阻害される。
〈製作〉 難易度30; コスト 2,500gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 4,500gp; 装備部位 なし; 重量 1ポンド; 容量 10; 消費 1チャージ/1時間
フィルター・マスクは顔全体を覆う、透明なプラスチックの保護装置である。フィルター・マスクにはイオン化された濾過器と洗浄機が付いている。これらが使用者が呼吸をする際に空気を浄化してくれるが、同時にフィルター・マスクを意図せず恐ろしい外見に変えてしまってもいる。フィルター・マスクに電力がある間、使用者は吸引型の毒と病気に完全耐性を持つ。電力がない場合でも、フィルター・マスクは使用者に吸引型の毒と病気に対する全てのセーヴィング・スローに+3の抵抗ボーナスを与える。
〈製作〉 難易度24; コスト 2,250gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 2,000gp; 装備部位 なし; 重量 3ポンド; 容量 10; 消費 1チャージ/1時間
この装置は半径120フィートの円内の放射線レベルを計測する。これはディテクト・レイディエーション呪文と同様に働く。起動すると、この装置は柔らかなかちかちという音を立てる。この音はその場の放射線レベルに従って音量と周波数を変えていく。この取り回しの良い装置の上部には小さな画面が付いており、大体の発生源の位置と範囲内の放射線強度を示してくれる。赤い範囲は深刻な放射線、黄色い範囲は高濃度の放射線、緑は中濃度の放射線、青は低濃度の放射線を示している。これより弱い放射線は、この装置の画面には表示されない。
〈製作〉 難易度27; コスト 1,000gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 さまざま; ブラウン 500gp; ブラック 1,000gp; ホワイト 2,000gp; グレー 4,000gp; グリーン 30,000gp; レッド 40,000gp; ブルー 50,000gp; オレンジ 60,000gp; プリズマティック 90,000gp; 装備部位 なし; 重量 1ポンド; 容量 さまざま; 消費 1チャージ/ラウンド
ホログラム生成機は取り回しの良い装置で、長細い円筒がつけられている。このアイテムは光子と音波を操り、非常に現実味を帯びた映像と音を作り出す。これはちょうど幻術(虚像)で作られたものに似ている。
しかし、ホログラム生成機が映像を作り出す前に、映像を記録して蓄えておかなければならない。映像の最大のサイズと保持できる最大数はその色コードによって様々である。映像の蓄積にはホログラム生成機の性能にかかわらず標準アクションが必要となる。より強力なホログラム生成機は動画と音を記録することもできるし、周りの環境に反応する像を作り出すことさえできる。
ホログラム生成機の記録がいっぱいになると、その後に記録した映像は、記録する際に使用者が選択した映像を上書きする。
ホログラムの生成は標準アクションである。ホログラム生成機だけを残しておいておくと、その電力を使い切るまで映像を投影し続ける。また、使用者は移動アクションでホログラムの向きを異なる場所に向けることもできる。
ホログラム生成機は色コードを持つアイテムである。色コードに従い、容量を含む固有の能力、ホログラムを生成できる有効距離、やりとりがあった際にホログラムであることを看破するために行う意志セーヴの難易度などが決定される。それらは様々で、以下に詳細を示す。
ブラウン・ホログラム生成機:ブラウン・ホログラム生成機は動きのない映像のみを作り出す。大きさは小型クリーチャーかそれより小さい映像でなければならず、この種の映像を1枚だけ記録することができる。
ブラック・ホログラム生成機:ブラック・ホログラム生成機は中型クリーチャーかそれより小さい、動きのない映像を作り出す。映像を3枚まで記録することができる。
ホワイト・ホログラム生成機:ホワイト・ホログラム生成機は大型クリーチャーかそれより小さい、動きのない映像を作り出す。映像を5枚まで記録することができる。
グレー・ホログラム生成機:グレー・ホログラム生成機はホワイト・ホログラム生成機と同様に機能する(映像を7枚まで保存することができる)。さらに1分以内の動画を記録することもできる。動くホログラムはホログラム生成機の有効距離内ならどこでも移動することができる。ただし毎ラウンド、使用者が移動アクションで動きの向きを変える必要がある。操作する人がいないホログラム生成機のホログラムは動画から離れることはできず、範囲内のみを移動することができる。
グリーン・ホログラム生成機:グリーン・ホログラム生成機はグレー・ホログラム生成機として機能する。ただし音を組み合わせ、映像に適した音を全て付与することができる。グリーン・ホログラム生成機は映像を9枚までと、動画を2分間記録することができる。超大型以下のサイズの映像を記録することができる。
レッド・ホログラム生成機:レッド・ホログラム生成機はグリーン・ホログラム生成機として働くが、範囲内に映像を2つ、同時に作り出すことができる。これらの映像の向きを変えるのはフリー・アクションである。レッド・ホログラム生成機は映像を11枚までと、動画を3分まで記録することができる。
ブルー・ホログラム生成機:ブルー・ホログラム生成機はレッド・ホログラム生成機と同様に働くが、映像を3つまで同時に作り出すことができる。映像を13枚まで、動画を4分まで記録することができる。
オレンジ・ホログラム生成機:オレンジ・ホログラム生成機はブルー・ホログラム生成機として働くが、映像を4つまで同時に作り出すことができる。映像を15枚まで、動画を4分まで記録することができる。加えて、サイズが巨大以下のクリーチャーの映像を記録することができる。
プリズマティック・ホログラム生成機:プリズマティック・ホログラム生成機はオレンジ・ホログラム生成機として働く。映像を1つだけ作り出している間、その映像は重力場で強化され、環境に影響を及ぼすことができる(このような映像は4分間のみ持続する)。プリズマティック・ホログラム生成機で作られた障害物は、硬度10で50ヒット・ポイント(破壊難易度28)である。このようにして作られたクリーチャーは指定した目標を攻撃することができる。このクリーチャーは外見にかかわらずラウンドに1回だけ攻撃を行うことができ、使用者の基本攻撃ボーナスと使用者の【知力】に基づく攻撃ボーナスで攻撃を行う。攻撃が命中すると、ホログラムはそのサイズにかかわらず2d6+6ポイントの[力場]ダメージを与える。
色 |
容量 |
||
---|---|---|---|
ブラウン |
10 |
100フィート |
難易度11 |
ブラック |
20 |
200フィート |
難易度13 |
ホワイト |
30 |
300フィート |
難易度14 |
グレー |
40 |
400フィート |
難易度16 |
グリーン |
50 |
500フィート |
難易度17 |
レッド |
60 |
600フィート |
難易度19 |
ブルー |
70 |
700フィート |
難易度20 |
オレンジ |
80 |
800フィート |
難易度22 |
プリズマティック |
90 |
900フィート |
難易度23 |
〈製作〉(さまざま) |
コスト(さまざま) | |
---|---|---|
ブラウン |
難易度26 |
250gp |
ブラック |
難易度27 |
500gp |
ホワイト |
難易度28 |
1,000gp |
グレー |
難易度29 |
2,000gp |
グリーン |
難易度30 |
15,000gp |
レッド |
難易度31 |
20,000gp |
ブルー |
難易度32 |
25,000gp |
オレンジ |
難易度33 |
30,000gp |
プリズマティック |
難易度34 |
45,000gp |
《科学技術アイテム作成》、製品研究所(プリズマティック・ホログラム生成機は重力研究所が必要)
市価 500gp; 装備部位 なし; 重量 ―; 容量 10回; 消費 使い捨て
このワンドに似た装置は一方の端に容器が、他方に小さな詰め物が付いている。メドランスには液体(調合薬、ポーション、毒など)1服分で満たすことができる。この液体をクリーチャー1体に投与することができる――目標がメドランスの内容物を注入されたくない場合、使用者は標準アクションで接触攻撃を行い、薬を投与しなければならない。そうでなければ、液体をメドランスを介して投与する試みは移動アクションである。メドランスはチャージを使用しないが、10服分を投与し終えると、内部の滅菌装置が摩耗してこの装置は使えなくなってしまう。
〈製作〉 難易度23; コスト 250gp
《科学技術アイテム作成》、医療研究所
市価 10gp; 装備部位 なし; 重量 ―; 容量 10; 消費 1チャージ
この小さな持ち運びやすい道具は、起動すると小さな火を生み出す。起動した後、ライターの火(蝋燭と同程度の明かりを提供する)はライターの引き金が押されている間燃え続け、1時間毎に1チャージの速度で電力を消費する。炎はより大きなアイテムに火をつけるために使用することもできるが、それ自身で十分なダメージを与えるほど大きい火を生み出すことはできない。
〈製作〉 難易度11; コスト 5gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 さまざま; ブラウン 4,000gp; ブラック 20,000gp; ホワイト 40,000gp; グレー 60,000gp; グリーン 80,000gp; レッド 100,000gp; ブルー 120,000gp; オレンジ 140,000gp; プリズマティック 220,000gp; 装備部位 手首; 重量 1ポンド; 容量 さまざま; 消費 1チャージ/分
力場フィールドは、驚くほど軽い細長い銀製の腕輪一組によって生成される。標準アクションで起動すると、無数の生体自己制御式の針が神経系と連動するだめ、使用者の腕を貫く。これは痛みを伴うため、力場フィールドの起動時に難易度15の頑健セーヴに成功しなければ、使用者は1ラウンドの間幻惑状態となる。起動すると、この装置は目に見えず触れることもできない[力場]の場を使用者の周囲に作り出す。力場フィールドは固体も液体も妨げるが、気体や光(レーザー・ビームも含む)は遮らない。力場フィールドの使用者は呼吸することができるが、飲食は行えない。
力場フィールドの起動は標準アクションであり、1チャージを消費する。起動している間1分ごとに、力場フィールドは追加で1チャージを消費する。力場フィールドが起動している間、使用者は力場フィールドの能力に応じた一時的ヒット・ポイントを得る。力場フィールドの使用者が受けたダメージは、まずこの一時的ヒット・ポイントを減少させる。力場フィールドが起動している限り、使用者はクリティカル・ヒットに完全耐性を持つ(ただし急所攻撃などの精密性によるダメージの影響は通常通り受ける)。力場フィールドは高速治癒を持ち、毎ラウンド決まった速度で一時的ヒット・ポイントを回復させる。しかし力場フィールドの一時的ヒット・ポイントが0にまで減少すると、力場フィールドは動作停止し、以降24時間の間再度起動することはできなくなる。力場フィールドは分解効果を受けると、自動的に0hpにまで減少する。フリー・アクションで力場フィールドを動作停止させることができる。
チャージ容量、提供する一時的ヒット・ポイントの総量、一時的ヒット・ポイントに作用する高速治癒の速度は、力場フィールドの色コードに従って様々な値を取り得る。以下に詳細を示す。
色 |
容量 |
||
---|---|---|---|
ブラウン |
10 |
5 |
1 |
ブラック |
15 |
10 |
2 |
ホワイト |
20 |
15 |
3 |
グレー |
25 |
20 |
4 |
グリーン |
30 |
25 |
5 |
レッド |
35 |
30 |
6 |
ブルー |
40 |
35 |
7 |
オレンジ |
45 |
40 |
8 |
プリズマティック |
50 |
60 |
10 |
〈製作〉(さまざま) |
コスト(さまざま) | |
---|---|---|
ブラウン |
難易度27 |
2,000gp |
ブラック |
難易度28 |
10,000gp |
ホワイト |
難易度29 |
20,000gp |
グレー |
難易度30 |
30,000gp |
グリーン |
難易度31 |
40,000gp |
レッド |
難易度32 |
50,000gp |
ブルー |
難易度33 |
60,000gp |
オレンジ |
難易度34 |
70,000gp |
プリズマティック |
難易度35 |
110,000gp |
市価 さまざま; 音波榴弾 1,000gp; 原子榴弾 6,000gp; 炸裂榴弾 250gp; 灼熱榴弾 750gp; 重力榴弾 2,250gp; 衝撃榴弾 750gp; ゼロ榴弾 750gp; 閃光榴弾 750gp; ソフト榴弾 750gp; 電弧榴弾 750gp; 電磁パルス榴弾 750gp; バイオ榴弾 3,300gp; 破砕榴弾 750gp; プラズマ榴弾 1,600gp; 矢弾榴弾 750gp; 装備部位 なし; 重量 1ポンド; 容量 ―; 消費 使い捨て
榴弾は小さな円筒形の装置で、飛散武器として投擲したりグレネード・ランチャーで発射したりするように作られている。手で投げる前に、榴弾は端にあるダイヤルを素早くひねって準備し、ダイヤルの中央にあるボタンを押しこむ。このように榴弾を準備しボタンを押すのはフリー・アクションである。グレネード・ランチャーは発射する全ての榴弾にこの作業を行う。うまくいけば目標とした範囲で、榴弾が使用者の次のターンの開始時に爆発する。榴弾が爆発すると、半径20フィートの拡散の範囲にいる全ての目標にダメージを与える。難易度15の反応セーヴに成功すれば、榴弾から与えられる全てのダメージを半減できる。
榴弾によって与えられるダメージ種別は様々で、榴弾の特性によって決定される。榴弾の種別とそれらが与えるダメージ種別(とダメージ以外の追加の効果)を以下に示す。
音波榴弾/Sonic Grenade:5d6ポイントの[音波]ダメージを与える。難易度15の頑健セーヴに失敗したクリーチャーは、同時に1d4ラウンドの間聴覚喪失状態になる。
炸裂榴弾/Bang Grenade:ダメージは与えないが、1ラウンドの間よろめき状態とし、1d4ラウンドの間聴覚喪失状態とする(難易度15の頑健セーヴに成功すれば無効)。
重力榴弾/Gravity Grenade:5d6ポイントの[力場]ダメージを与える。重力榴弾でダメージを受けたクリーチャーは自動的に足払い攻撃の目標となる(榴弾の戦技防御値=+15)。
閃光榴弾/Flash Grenade:1d4ラウンドの間クリーチャーを盲目状態とする(難易度15の頑健セーヴに成功すれば無効)。
電磁パルス榴弾/EMP Grenade:5d6ポイントの[雷撃]ダメージをロボットと電気に基づく装備に与える。サイボーグとアンドロイドにはその半分のダメージを与える。それ以外のクリーチャーにはダメージを与えない。
プラズマ榴弾/Plasma Grenade:4d6ポイントの[火炎]ダメージと4d6ポイントの[雷撃]ダメージを与える。
コスト(さまざま) | |
---|---|
500gp | |
原子榴弾 |
3,000gp |
炸裂榴弾 |
125gp |
灼熱榴弾 |
375gp |
1,125gp | |
衝撃榴弾 |
375gp |
ゼロ榴弾 |
375gp |
375gp | |
ソフト榴弾 |
375gp |
電弧榴弾 |
375gp |
電磁パルス榴弾 |
375gp |
バイオ榴弾 |
1,650gp |
破砕榴弾 |
375gp |
プラズマ榴弾 |
800gp |
375gp |
市価 40,000gp(一組); 装備部位 なし; 重量 2ポンド; 容量 10; 消費 10チャージ
この銀製の箱は1立方フィートまでのアイテムか物質を納めておくことができる。量子ボックスは常に一組で存在する。標準アクションで起動すると、量子ボックスは片割れとつながり、中身を入れ替える。量子ボックスの中身を元に戻すには、もう一度起動しなければならない。次元移動を妨げる効果は量子ボックスの起動を妨げるが、シグナルを妨げる効果は量子ボックスには作用しない。この効果は量子ボックスが両方とも同じ次元界にあるときにのみ作用する。
〈製作〉 難易度32; コスト 20,000gp
《科学技術アイテム作成》、重力研究所
市価 8,000gp; 装備部位 なし; 重量 1ポンド; 容量 10; 消費 1チャージ/1時間
この小さな円筒形の装置は火器の銃身に取り付けることができる。起動すると、レーザー照準器は低出力のレーザー・ビームを放ち、目標に小さく赤い点を描く。これにより使用者は、この武器を用いた全ての攻撃ロールに+1の状況ボーナスを得る。さらにレーザー照準器は、近接戦闘を行っている敵に対して遠隔攻撃を行う際のペナルティを2だけ軽減する。
〈製作〉 難易度24; コスト 4,000gp
《科学技術アイテム作成》、製品研究所
市価 さまざま; ブラウン 600gp; ブラック 2,000gp; ホワイト 8,000gp; グレー 18,000gp; グリーン 32,000gp; レッド 50,000gp; ブルー 72,000gp; オレンジ 98,000gp; プリズマティック 200,000gp; 装備部位 なし; 重量 5ポンド; 容量 10; 消費 10チャージ
ロック・コーダーは大きな装置で、色コード以下の特定の電子錠を開けられるように接続カードを設定することができる。ロック・コーダーを用いれば、異なる色コードで通過できるように電子錠を設定することもでき、低いレーティングの接続カードで開場できるようになる。接続カードあるいは電子錠を設定するには、電子機器を無力化する際と同様に、使用者は〈装置無力化〉判定に成功しなければならない。電子錠や接続カードを設定するための難易度は色コード毎に決まっており、下記の表に示されている(この難易度は、鍵を開けるための〈装置無力化〉で必要となる難易度と等しい)。ロック・コーダーを使用するには1分かかる。ロック・コーダーが経年劣化していなければ、使用者はこの判定で出目20を選択することができる。Eピックをロック・コーダーとともに使用することで、成功する可能性を高めることができる。より高いレーティングの色コードを持つ鍵に対しては、たとえ才能ある技術者であってさえ、Eピックは必要なものだ。技能の項に、科学技術に〈装置無力化〉がどう作用するかの情報が記載されている。
色 |
暗号化 |
---|---|
ブラウン |
難易度20 |
ブラック |
難易度25 |
ホワイト |
難易度30 |
グレー |
難易度35 |
グリーン |
難易度40 |
レッド |
難易度45 |
ブルー |
難易度50 |
オレンジ |
難易度55 |
プリズマティック |
難易度60 |
〈製作〉(さまざま) |
コスト(さまざま) | |
---|---|---|
ブラウン |
難易度23 |
300gp |
ブラック |
難易度24 |
1,000gp |
ホワイト |
難易度25 |
4,000gp |
グレー |
難易度26 |
9,000gp |
グリーン |
難易度27 |
16,000gp |
レッド |
難易度28 |
25,000gp |
ブルー |
難易度29 |
36,000gp |
オレンジ |
難易度30 |
49,000gp |
プリズマティック |
難易度35 |
100,000gp |
市価 30,000gp; 装備部位 なし; 重量 3ポンド; 容量 10; 消費 1チャージ
ロボジャックは奇妙なロッド状の装置で、作動しているロボットの制御を、通常とは異なる方法で奪うために使用される。ロボットの制御権を得るには、まず使用者は目標となるロボットから60フィート以内で遠隔接触攻撃を行わなければならない。攻撃が成功すると、ロボットは難易度14の意志セーヴィング・スローを行わねばならず、成功すればロボットのコマンド・プロセッサーへのロボジャックの接続を防ぐことができる。接続が確立した次のターンで、使用者は標準アクションでロボットに命令を下すことができる――試みるたびにロボジャックから1チャージを消費する。ロボットは新たに難易度14の意志セーヴィング・スローを行うことができ、成功すればその命令に従わないでいることができる。使用者はロボットの60フィート以内にいなければならず、ロボットが理解できる言語で命令を下さなければならない。命令の種別はサジェスチョン呪文で行えるものと同様である――命令が受け入れられると、ロボットは以降1時間の間、可能な限りその命令に従おうと最善をつくす。この間ロボジャックは追加でチャージを消費することはない。
〈製作〉 難易度29; コスト 15,000gp
《科学技術アイテム作成》、軍事研究所