サイキックの精神は広大な力を備えている。しかしこの力は予測できないものだ。能力を用いて自分の肉体を物理的に変化させる方法を見出したり、現実世界に精神的な作用を全て持ち込んだり、自分の精神を神秘的で自分でさえ理解できないものにしてしまうサイキックもいる。
記憶喪失者はかつて圧倒的な念術能力を備えていたが、記憶喪失――トラウマを負う事件や計画的な移植のような理由――でかつて知っていたことを忘れてしまった。記憶喪失者は自分の念術魔法を制御しようとあがき、それは乱暴で予測できない結果を引き起こす。
抑圧された記憶/Repressed Memories:記憶喪失者の昔の記憶は全て奥深くに隠れており、これはちょうどリプレス・メモリー*呪文を何度も受けたかのように扱う。記憶喪失者はゲーム中に起きたことを思い出すことに一切の障害はないが、忘れやすいものもいる。記憶が回復すると、記憶喪失者はこのアーキタイプを失い、通常のサイキックとしての力を取り戻す。
呪文/Spells:記憶喪失者が念術呪文を発動する能力は、サイキック・クラスのものと同じだが、以下の点で異なる。
不完全な記憶のために、記憶喪失者は呪文を思い出し発動することが難しい。しかし柔軟性が高まったことは大きな利点となり得る。表:サイキックの修得呪文から修得呪文数を選択する代わりに、記憶喪失者は記憶の奥から前日に覚えていた呪文を使用する。このために1時間の瞑想が必要となる。毎日、発動できる呪文レベル毎に、記憶喪失者は表:サイキックの修得呪文に掲載された数の半分(端数切り上げ)だけの呪文を記憶する。これらの呪文は前日に覚えていた呪文から選択しなければならない(後述の呪文回想で思い出した呪文も含む)修得呪文の残り(表:サイキックの修得呪文に掲載された数の半分、端数切り捨て)は忘却スロットとなる。忘却スロットは呪文回想(後述)で使用される。このアーキタイプを初めて使用する際、覚えている呪文を決定するには、サイキック呪文リストから任意の1レベル呪文1つを選択すること。
この呪文の変更は技巧(0レベル呪文)や修養呪文には適用されず、これらについては通常のサイキックと同様に機能する。3レベル呪文を使用できるようになると、記憶喪失者は1レベル呪文を全て思い出す。それにより1レベルの忘却スロットは得られなくなり、1レベル呪文を全て得るとともにこれらを通常のサイキックとして発動できるようになる。このとき、記憶喪失者は念術呪文リストからレベルに適切な数の修得呪文を選択することができる。この呪文は準備も呪文回想もしたことがないものでも構わないが、通常のサイキック同様、一度選択した呪文を以降変更することはできない。新しいレベルの呪文を使用できるようになるたびに、記憶喪失者は同様に2レベル低い呪文の記憶を完全に取り戻す(4レベル呪文を使用できるようになると、2レベル呪文を完全に思い出し、永続的な選択を行う、というように)。この能力は呪文発動能力を変更する。
呪文回想(変則)/Spell Recollection:1時間に1回、即行アクションとして、記憶喪失者は自分の発動できる最も高いレベルかそれより1レベル低い呪文1つを、サイキック呪文リストから思い出そうと試みることができる。そうする場合、表:呪文回想をロールして結果を決定すること。戦闘による精神的な負荷が記憶を呼び起こしやすくなるため、戦闘中に呪文を思い出そうと試みるならば、出目に1d10を加える。出目にかかわらず、記憶喪失者は思い出そうとした呪文の適切なレベルの忘却スロットを消費する。つまり、同じラウンドに忘却スロットを消費して思い出した呪文を発動しなければ、忘却スロットは効果を発揮しないまま失われる。この方法で呪文が思い出されると、(思い出したラウンド中にその呪文を発動しなかった場合でも)記憶喪失者はその日の間、その呪文を修得呪文の1つとして発動することができる。ただし、呪文回想により、記憶喪失者が本来発動できる呪文よりも高い呪文を発動できた場合は例外となる。
d% |
結果 |
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1~10 |
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11~35 |
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36~95 |
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96以上 |
記憶喪失者は36~95の出目が出たことにしてもよい。その代わりに、1日1回、記憶喪失者は自分が思い出そうとした呪文よりも1レベル高い呪文を、サイキック呪文リストから一時的に思い出すことができる。そうする場合、術者レベルはその呪文を発動するために必要な最低の術者レベルとして扱われ、発動後に記憶喪失者はこの呪文を忘れてしまう。 |
無形術士は念術の力で肉体の制約を取り払い、呪文発動能力を高める術を心得ている。彼らは生ける幽霊のようになるまで極めて希薄な存在になる方法を身につける。
心的魅力/Phrenic Charisma:心的蓄積のポイントを決定する際、無形術士は自分の【魅力】修正値を用いる。この能力は心的蓄積を変更する。
無形の身体/Formless Body:無形術士は徐々に身体を剥がし、次第に不明瞭な姿になっていく。無形術士は標準アクションとして無形の身体を使用することができる。それぞれの無形の身体は1日に3+【魅力】修正値に等しいラウンド数だけ使用することができる。連続して使用する必要はないが、1ラウンド単位で使用しなければならない。元の姿に戻る場合にも標準アクションが必要となる。それ以外の場合、無形術士はそれらのラウンド数が消費されるまで無形の身体のラウンドを消費し続ける。異なる無形の身体を使用する前に、無形術士は本来の姿に戻らなければならない。
ぼやけた身体(超常)/Blurred Body:1レベルの時点で、無形術士はブラー呪文の効果を受けることができる。5レベルの時点で、無形術士がこの能力を1日で使用できる時間は、ラウンド単位ではなく分単位となる。この時間は連続している必要はないが、1分単位で消費しなければならない。
ガス状の身体(超常)/Gaseous Body:5レベルの時点で、無形術士はガシアス・フォームのようにガス状になることができる。13レベルの時点で、無形術士がこの能力を1日で使用できる時間は、ラウンド単位ではなく分単位となる。この時間は連続している必要はないが、1分単位で消費しなければならない。
非実体の身体(超常)/Incorporeal Body:13レベルの時点で、無形術士は非実体になることができるようになる。
無形の呪文/Formless Spell:1レベルの時点で、無形術士は心的増幅として無形の呪文を習得する。無形術士は心的蓄積から1ポイントを消費することで、無形の身体を使用するために行うアクションの一部として、発動時間が標準アクションの呪文1つを発動することができる。消費する呪文スロットは通常通りである。この能力は1レベルの心的増幅を置き換える。
ボーナス呪文/Bonus Spell:無形の身体を使用している間(これには無形の呪文で発動した場合も含まれる)、無形術士の修得呪文の一覧に追加の呪文を加える。例えサイキックの肉体が本来の姿に戻ったとしても、持続時間のある呪文は持続時間を全て保持する。呪文を前提条件する特技やその他の能力について、サイキックはこれらの呪文を修得していると見なす。ただしそれらの特技や能力による利益は、無形の身体を使用している間にのみ得ることができる。無形術士は適切なレベルに以下の呪文を得る。エクスペディシャス・リトリートとチル・タッチ(1レベル)、ストリックン・ハートとレヴィテート(4レベル)、ヴァンピリック・タッチとガシアス・フォーム(6レベル)、シャドウ・ステップとテレキネシス(8レベル)、シナプス・オーヴァーロード*とドミネイト・パースン(10レベル)、エネミー・ハンマーとディスインテグレイト(12レベル)、テレキネティック・スフィアーとフィンガー・オヴ・デス(14レベル)、イセリアルネスとパワー・ワード・スタン(16レベル)、テレキネティック・ストーム*とドミネイト・モンスター(18レベル)。この能力は修養呪文を置き換える。
念術憑依(超常)/Psychic Possession:15レベルの時点で、非実体の身体を使用している間、無形術士は他の生物の肉体へ精神的に憑依しようと試みることができる。この能力を使用するには、無形術士は目標と隣接していなければならない。この効果はグレーター・ポゼッション*呪文として機能し、無形術士が非実体の身体を維持している間のみ持続する。目標は意志セーヴ(難易度=10+無形術士のクラス・レベルの半分+無形術士の【知力】修正値)に成功すれば、この効果に抵抗することができる。セーヴに成功したクリーチャーは、以後24時間の間、この無形術士の念術憑依に完全耐性を得る。この能力は15レベルの心的増幅を置き換える。
無形の達人(超常)/Formless Master:20レベルの時点で、無形術士は即行アクションで無形の身体を使用することができるようになり、標準アクションで無形の身体の効果を変更することができるようになる(一度元の体に戻る必要がなくなる)。無形術士は発動時間が即行アクションの呪文を発動する際に無形の呪文心的修養を使用することも、発動時間が標準アクションの呪文を発動する際に無形の身体の効果を変更することもできるようになる。無形の身体を使用している間、無形術士はアーマー・クラスに【魅力】ボーナスに等しい反発ボーナスを得る。無形術士は非実体クリーチャーの侵入を妨げる呪文(アンティインコーポリアル・シェルなど)を通過するために、(その呪文が本来ならセーヴィング・スローを試みることができない場合でも)セーヴィング・スローを試みることができる。この能力は自己再生成を置き換える。
意図せぬ呪文の効果、呪い、あるいは放射能に曝されたことで、念術能力を発現したものもいる。自らの念術能力を使う際、変異の心力は負荷をかけて肉体を変化させる。あまりに負荷をかけ過ぎると、自らの制御を失う危険がある。
体質変異(超常)/Physical Mutation:変異の心力の念術能力は自分の肉体を歪める。これにより変異の心力は即行アクションにより自分の姿を物理的に変更し、【筋力】に+4の強化ボーナスと【知力】に-2のペナルティを得ることができる。12レベルの時点で、【筋力】へのボーナスは+6に増加する。変異の心力は1日にサイキック・レベル毎に1分間だけ体質変異による変化を行うことができる。この時間は連続している必要はないが、1分単位で使用しなければならない。持続時間が尽きた際、変異の心力は心的蓄積から1ポイントを消費することで、持続時間を1ラウンドだけ延長することができる。心的蓄積のポイントが尽きるまで、この方法で持続時間を延長することができる。体質変異が終了すると、変異の心力は疲労状態となり、1ラウンドの間再び体質変異を使用することができなくなる。1分単位より前に元の姿に戻るには、標準アクションを必要とする。この能力は1レベルの心的増幅を置き換える。
肉体変異/Bodily Mutations:3レベル以降、心的増幅を獲得する際、変異の心力は心的増幅1つか肉体変異1つのいずれかを選択して獲得することができる。体質変異を使用している間のみ、変異の心力は肉体変異の利益を得る。体質変異を起動するたびに、変異の心力は自分の修得しているものから、任意の数の肉体変異を起動することができる。
粘着液(変則)/Adhesive:変異の心力の肌は粘着質になり、組みつきおよび武器落としの戦技判定に+4のボーナスを得る。
噛みつき攻撃(変則)/Bite Attack:変異の心力の口は鋭い歯で覆われる。これにより変異の心力は全力攻撃アクションを行う際、自身の最も高い基本攻撃ボーナスを用いて1回の噛みつき攻撃を行うことができる。この攻撃は1d4ポイントのダメージ(小型の場合1d3)を与える。通常通り、人工的な武器と組み合わせていない場合、この攻撃は主要攻撃として扱う。
眼球突出(変則)/Bulging Eyes:変異の心力の目は大きく丸く成長し、距離60フィートの暗視を得る。
爪(変則)/Claws:変異の心力の手から爪が生える。これにより変異の心力は全力攻撃アクションを行う際、自身の最も高い基本攻撃ボーナスを用いて2回の爪攻撃を行うことができる。爪攻撃それぞれは1d4ポイントのダメージ(小型の場合1d3)を与える。通常通り、人工的な武器と組み合わせていない場合、この攻撃は主要攻撃として扱う。
指伸長(変則)/Elongated Fingers:変異の心力の指は長くしなやかになり、近接接触攻撃を行う際の間合いを5フィート増加させる。
脚伸長(変則)/Elongated Legs:変異の心力の足は細長くなり、基本移動速度を10フィート増加させる。
エネルギー抵抗(変則)/Energy Resistance:変異の心力の肉体の色と模様がへんかし、エネルギー種別1つ([音波]、[強酸]、[雷撃]、[火炎]、[氷雪])に対する抵抗5を得る。エネルギー種別はこの変異を選択した際に決定する。この変異は複数回選択できる。選択するたびに、抵抗5を得られるエネルギー種別を1つ追加するか、既に修得している抵抗を5だけ増加させるかを選択すること。
胴肥大(変則)/Enlarged Torso:変異の心力の胴体は他の部分に比べて不釣り合いに大きくなり、アーマー・クラスに対する外皮ボーナス+2を得る。
ゴム状(変則)/Rubbery:変異の心力の肉体は柔らかくゴム状になり、ダメージ減少2/―を得る。
ネバネバ(変則)/Slimy:変異の心力の肉体は油状のネバネバでできた薄い層に覆われ、戦技防御値に+4のボーナスを得る。
心的強化(超常)/Phrenic Empowerment:7レベルの時点で、変異の心力の心的増幅は体質変異を強化するようになる。体質変異の効果を受けている間に心的増幅で呪文を修正する際、変異の心力は体質変異による【筋力】へのボーナスを2だけ増加させる。この増加は発動した呪文のレベル毎に1ラウンドだけ持続する。このボーナスは累積しない。もう一度この効果を使用すると、持続時間は伸びるがボーナスは増加しない。
心的強化の効果を受けている間、変異の心力はダメージを受けるたびに能力の制御を失う危険がある。ヒット・ポイントへのダメージを受けたターンの終了時に、変異の心力は意志セーヴ(難易度=15+キャラクター・レベルの半分)を行わねばならず、失敗すると意志セーヴィング・スローと【知力】に-2のペナルティを受ける。このペナルティは体質変異の終了後1時間持続し、互いに累積する。このペナルティのために【知力】が0以下に減少すると、体質変異が終了してから1時間が経過するまで昏睡してしまう。
肉体変異強化/Improved Bodily Mutations:11レベルの時点で、変異の心力は心的増幅の代わりに以下の肉体変異強化から1つを選択することができるようになる。
水棲形態(変則)/Aquatic Form:変異の心力の足は尾に変わり、背中や身体の両脇からヒレが生える。これにより変異の心力は水泳移動速度30フィート、振動感知30フィート(同じ水に触れている他のクリーチャーのみ反応する)、(水棲)の副種別を得る。地上移動速度は10フィートに減少する。
肉体肥大(変則)/Enlarged Body:変異の心力の肉体はき伸ばされて膨張し、エンラージ・パースンのように大きくなる。ただし限界で本来のサイズより2段階までしか大きくなることはできない(最大で巨大)。
無数の目(変則)/Multiple Eyes:変異の心力の肉体を覆うように、無数の目が飛び出してくる。変異の心力は挟撃されることがなくなり、〈知覚〉判定に+4のボーナスを得る。
回復(変則)/Recuperation:変異の心力は高速治癒5を得、肉体の傷を素早く治療する。
転ばす拳(変則)/Toppling Fists:変異の心力の拳は肉の塊になる。これにより変異の心力は標準アクションとして、10フィート以内のクリーチャー1体に対して突き飛ばしの戦技判定を試みることができるようになる。
翼(変則)/Wings:変異の心力から肉質のコウモリに似た翼が一組生える。これにより変異の心力は飛行移動速度60フィート(機動性は標準)を得る。
戦士が武器を磨くのと同じように、念術決闘士は自分の念術能力を戦闘のために磨き上げた。彼らは念術決闘に専門化しており、思考形状クリーチャーを強力な武器へと最適化する。
念術決闘の見識(変則)/Psychic Duel Acumen:4レベルの時点で、念術決闘士はインスティゲイト・サイキック・デュエル*を自分の修得呪文の一覧に加える。また、自分が発動したインスティゲイト・サイキック・デュエルのセーヴ難易度は1だけ増加する。6レベルの開始時、念術決闘士は使用されていない3レベル以上の呪文スロットを用いてインスティゲイト・サイキック・デュエルを発動することができるようになる。この際、念術決闘士は消費した呪文スロットのレベルを用いて、インスティゲイト・サイキック・デュエルの意志セーヴ難易度を算出する。加えて、攻勢発現用の発現ポイントを作り出すために心的蓄積からポイントを消費する際、念術決闘士はd4ではなくd8をダメージ・ダイスに用いる。この能力は4レベルの時点で得られる修養呪文を置き換える。
発現増幅/Manifestation Amplifications:7レベルの時点で、念術決闘士は心的増幅の代わりに発現増幅を得る。以降、念術決闘士が心的増幅を得るたび、心的増幅か発現増幅のいずれかを選択して修得することができる。発現における発現増幅は、呪文における心的増幅として機能し、同様の制限を受ける。増幅された発現は接合発現と呼ばれる。発現増幅に消費された心的蓄積ポイントは、発現ポイントを生成する際に消費されたポイントとは別に扱う。例えば、4レベル呪文を発動できる念術決闘士(発現毎に最大4MP)は心的蓄積からMPへ4ポイントまで変換し、同時に発現増幅に4ポイント消費することができる(心的蓄積から合計で6ポイント消費している)。
効果持続時間延長(変則)/Extended Effect:心的蓄積からポイントを消費することで、念術決闘士は消費したポイントごとに1ラウンドだけその持続時間を延長することができる。念術決闘士はこの方法で最大で心的蓄積を1ポイントまで消費することができる。この上限は11レベルの時点で2ポイントに、15レベルの時点で3ポイントに、19レベルの時点で4ポイントに増加する。目標がセーヴィング・スローに成功すると、この増幅は何の効果もない(しかしポイントは失われたままである)。この増幅は状態異常を与える攻勢発現のみを接合発現とすることができる。
忠実なるクリーチャー(変則)/Faithful Creature:思考形状クリーチャーを発現する際、心的蓄積から1ポイント消費することで、念術決闘士は思考形状クリーチャーに攻撃しなくても存在し続ける能力を与えることができる。念術決闘士は全ラウンド・アクションではなく即行アクションでこの思考形状クリーチャーを維持するための精神集中を行うことができる。しかしこの思考形状クリーチャーが攻撃することができるのは、念術決闘士が全ラウンド・アクションで精神集中を行っている場合だけである。加えて、この思考形状クリーチャーから受ける念術反動によるダメージは半減される。この発言は思考形状クリーチャーの発現のみを接合発現とすることができる。
思考形状の酷使(変則)/Punishing Thought-form:心的蓄積から1ポイント消費することで、念術決闘士は攻勢発現のダメージ・ダイスの種類を1段階大きなものに変えることができる(d4からd6へ、d6からd8へ、d8からd10へ)。この増幅は攻勢発現のみを接合発現とすることができる。
相互防御(超常)/Reciprocal Defense:守勢発現を使用する際に心的蓄積から1ポイント消費することで、念術決闘士は同時に現実世界の自分の防護を高めることができる。念術決闘士の実際の肉体はアーマー・クラスに+2の洞察ボーナスを得る。このボーナスは守勢発現が持続している間か、1ラウンド(守勢発現に持続時間がない場合)だけ持続する。このボーナスは11レベルの時点で+3に、15レベルの時点で+4に増加する。この増幅は守勢発現のみを接合発現とすることができる。
この能力は7レベルの心的増幅を置き換え、心的増幅を変更する。
現実化する思考(超常)/Thought Made Real:9レベルの時点で、念術決闘士は念術決闘をしていない敵に対しても、その精神に直接攻勢発現を叩き込み、攻撃することができるようになる。そうする場合、念術決闘士は呪文を消費することでのみ発現ポイントを獲得することができ、他の方法で得ることはできない。この方法による攻勢発現の使用は、発動時間が全ラウンド・アクションの呪文を発動するものとして扱う。例え敵が念術決闘をしていなくても、攻勢発現により与えられる状態異常はその持続時間の限り持続する。念術決闘士はこの方法で作られた攻勢発現に発現増幅を使用することができる。この攻勢発現は思考形状クリーチャーに効果を及ぼすことができない。これは[精神作用]の幻術(惑乱)効果である。この方法で発現させた思考形状クリーチャーは、目標だけが見ることができる。この能力はテレパシック・ボンドを置き換える。
発現専門家(変則)/Expert Manifester:17レベルの時点で、念術決闘士は発現を生み出す際に多くの力を費やす必要がなくなる。念術決闘士はMPの発生源を消費して得られるMPに加えて、念術発現のたびに追加で1MPを得る。これにより念術発現で消費できるポイントの上限は増加しないが、MPの発生源を消費することなく、消費が1MPの念術発現を作り出すことはできる。この能力はテレパシーを置き換える。