以下に示す補正は選択してもしなくても良い。これらは人気のあるモンスター・テンプレートを真似たもので、モンスタに選択したクリーチャー種別補正やクラス補正の上に適用される。テンプレート補正はクリーチャー種別補正に似た、以下の形式で示される。
最小脅威度あるいは最大脅威度/Minimum or Maximum 脅威度:この項目はこのモンスターがとりうる咲いていないし最高の脅威度を意味している。「脅威度2+」と頭に書かれていれば、そのモンスターの脅威度は2以上でなければならない。「脅威度9-」とあれば、脅威度が9を上回ることはできない。
前提クリーチャー種別もしくは副種別/Required Creature Type or Subtype:通常のモンスター作成ルールにおいてクリーチャーの種別や副種別を変更するテンプレートの場合、この項目にそのテンプレート補正を適用するために必要なモンスターのクリーチャー種別ないし副種別が示されている。
推奨配役/Suggested Array:可能な場合、ここにはそのテンプレートと関連性が最も深いモンスターの配役が示されている。例えば、リッチはほとんど常に術者である。
自動取得特性/Automatic Traits:この補正を持つクリーチャーは全て、これらの能力を得る。自動取得特性は特定のモンスターの選択能力や技能を加えると記載されていることもある。これらはモンスターの通常の選択能力、技能、その他の数として数えられる。そのため、それらを置き換える(単に選択能力や技能を与える、副種別補正とは異なる)。しかし、自動取得特性がモンスターの選択能力や技能の上限を超えた場合でも、モンスターはこれら全てを得る。モンスターがクラス補正を持つ場合、君の最良の判断能力を用いて、クラスとテンプレートの両方の雰囲気を維持できるように能力を置き換えること。
推奨能力値修正/Suggested Ability Modifiers:この項目にはモンスターの最高能力値の推奨配置を、高い順に示している。例えば、グレイヴナイトは「【筋力】、【魅力】、【判断力】」と書かれている。これは脅威度10のグレイヴナイトの場合、【筋力】修正値+7、【魅力】修正値+5、【判断力】修正値+3を与えようというものだ。全ての能力値が記載されているとは限らない。例えばゴーストの場合、そのデータは多様であるため【魅力】だけが書かれており、ハーフドラゴンはあまりにも多くの種類があるためこの項目自体がない。
この魅力的なアンデッド・モンスターは血を楽しみ、印象的で超自然的な力を持つ。
推奨配役:任意――ヴァンパイアはいかなる役割でも満たしうるし、いかなる配役を使用して構築することもできる。例え専門家や術者であっても、前線で戦う能力を持つ。
自動取得特性:アーマー・クラスが2、立ちすくみアーマー・クラスが2上昇、ヴァンパイアの弱点、スパイダー・クライム(常時); 選択能力―ダメージ減少10/銀および魔法、エネルギーに対する抵抗10([雷撃]および[氷雪])、エネルギー放出に対する抵抗、回数無制限の魔法(ドミネイト・パースン)、ガス化形態、吸血、高速治癒5、生命力吸収、同族作り、変身(ダイア・バットあるいはウルフ、ビースト・シェイプII)、夜の子供たち; 技能―“達人”技能に〈隠密〉、〈真意看破〉、〈知覚〉、〈はったり〉を追加。
このアンデッド・クリーチャーは重い武器と防具に身を包み、破壊されても蘇ってくる。
推奨配役:戦闘員。
自動取得特性:アーマー・クラスが2、立ちすくみアーマー・クラスが4上昇、立ちすくみアーマー・クラスが6減少; 選択能力―ダメージ減少10/魔法、圧倒の波(ブレス攻撃選択能力、30フィート円錐形で[強酸]、[氷雪]、[雷撃]、[火炎]ダメージのいずれかを与える)、アンデッド支配、生贄のオーラ、エネルギー放出に対する抵抗、完全耐性([雷撃]および[氷雪])、幻影の乗騎、呪文抵抗、破壊の放出、黄泉がえり(1d10日)、戦闘系選択能力を1つ追加; 技能―“達人”技能に〈威圧〉、〈騎乗〉、〈知覚〉を追加。
休息のできない魂は、実体のないアンデッド・クリーチャーとなる。
自動取得特性:飛行30フィート(完璧); 能力値修正―【筋力】修正値を“―”に設定、【魅力】修正値を2増加; 選択能力―エネルギー放出に対する抵抗、腐敗の接触、黄泉がえり(2d4日); 脅威度6、及び脅威度6を超える脅威度3毎に以下の能力から1つ:畏怖すべき存在、回数無制限の魔法(テレキネシス)、能力値吸収の接触、憑霊、腐敗の凝視; 技能―“達人”技能に〈隠密〉と〈知覚〉を追加。
自律する死者の骨はスケルトンとなって攻撃する――精神を持たない、死者の軍勢の戦士だ。
推奨配役:戦闘員。
自動取得特性:能力値修正―【知力】修正値を“―”に設定; 選択能力―ダメージ減少 5/殴打、イニシアチブ強化、完全耐性([氷雪])。
蘇った死体は、のろのろして考えることのないゾンビとなることもある。
推奨配役:戦闘員。
自動取得特性:よろめき状態(毎ラウンド、移動アクション1回か標準アクション1回のいずれかのみ行える); 能力値修正―【知力】修正値を“―”に設定; 選択能力―ダメージ減少 5/斬撃、ヒット・ポイント追加; 技能―“達人”技能と“良好”技能を持たない。
このクリーチャーは善の来訪者にして死の定めを持つものとして生まれる。あるいは、聖なるエネルギーを多く吹き込まれて作られる。
自動取得特性:毒に対するセーヴィング・スローに+4のボーナス; 基本移動速度の2倍に等しい飛行移動速度(機動性は良好)を得る; 選択能力―ダメージ減少 5/魔法(脅威度12の時点でダメージ減少 10/魔法に増加)、一撃(悪)、エネルギーに対する抵抗10([強酸]、[雷撃]、[氷雪])、完全耐性(病気)、副次魔法(善); 技能―“達人”技能を1つ追加で得る。
このクリーチャーは竜と他のクリーチャーとの間に生まれた。彼らは両方の親の特性を表す。
自動取得特性:選択能力―完全耐性(睡眠、麻痺状態; [強酸]、[雷撃]、[火炎]、[氷雪]のいずれか1つ)、ブレス攻撃(使用回数1回/日); 技能―“達人”技能を1つ追加で得る。
このクリーチャーは邪悪の力――多くの場合デーモンないし地獄の力――でひどく汚されている。
自動取得特性:基本移動速度の2倍に等しい飛行移動速度(機動性は良好)を得る; 選択能力―ダメージ減少5/魔法(脅威度12ではダメージ減少10/魔法に増加)、一撃(善)、エネルギーに対する抵抗10([強酸]、[雷撃]、[火炎]、[氷雪])、完全耐性(毒)、副次魔法(悪); 技能―“達人”技能を1つ追加で得る。
この人型生物は動物に姿を変えることができる。あるいは、人型生物と動物の生態の間を渡り歩く。
自動取得特性:選択能力―ライカンスロピーの呪い。
推奨配役:術者。
自動取得特性:アーマー・クラスが2上昇; 選択能力―ダメージ減少 15/殴打および魔法、エネルギー放出に対する抵抗、完全耐性([雷撃]および[氷雪])、[恐怖]のオーラ、麻痺の接触、黄泉がえり(1d10); 技能―“達人”技能に〈隠密〉、〈真意看破〉、〈知覚〉を得る。
推奨能力値修正:【知力】、【判断力】、【魅力】のいずれか1つが最も高い能力値修正でなければならない。この能力値はリッチが発動する呪文に応じて決定される。