君の生ける者の生肉への渇望は、全ての知性あるクリーチャーが食事に過ぎないように見えるまで、毎日ますます増大し続ける。
グールの腐敗は死にかけた友人を食べることで臨死状態を生き延びるなど、絶望的な共食いから一般的に生じる。特に病気で死亡したがグールとして復活する前に死から蘇った場合など、食屍鬼熱から回復したあとグールの腐敗に曝露する可能性がある。
毎週、君は知性あるクリーチャーの生肉の欠片1つを消費しなければならない。君より1段階小さいサイズのクリーチャーは欠片1つ、君のサイズ段階のクリーチャーは欠片4つ、君より1段階大きいサイズのクリーチャーは欠片16個として扱う。巨大またはそれ以上のサイズのクリーチャーから得た追加の生肉は、一週間以内にすべて消費しなければすぐにだめになってしまう。一週間が経過しても生肉を十分な量消費できなかった場合、十分に食べるまで、毎日意志セーヴ(難易度=15+発現レベル)を行わなければならない。このセーヴに失敗すると、次に君が休息したときに腐敗が君に取って代わり、君は無意識に狩りをして餌を得、生きている知性あるクリーチャーを完全に食らいつくす。この状態では君はクリーチャー間の違いを区別できず、罪のない人を消費する可能性もある。そうすると腐敗は次の段階に進む。
状況によって餌を得ることが不可能になった場合(縛られていたり、餌となるものがない場所にいる場合など)、君は3日間食べなかったかのように飢えはじめ、通常君が必要な知性あるクリーチャーからの生肉の5倍の量を得ない限り、生肉を渇望して脱出して喰らおうともがく。味方が君を制止し、生きている知性あるクリーチャーの生肉を与えるなら、腐敗は進行しない。ただし、腐敗の進行に対する意志セーヴの難易度は2ずつ増加する。難易度の増加はこの状況が発生するたびに累積し、腐敗が次の腐敗段階に到達するまで持続する。
飢餓以外でも、死に近づくことも生肉への渇望を高める。君のヒット・ポイントが0未満に減少すると、君はその週に十分な生肉を食べなかったかのように1回のセーヴィング・スローを試みなければならない。
腐敗段階1:君が自発的にせよ、セーヴィング・スローに失敗したにせよ、罪のない知性あるクリーチャーを喰らうと、属性は悪の方向へ1段階ずれる。アンデッドを感知する呪文は君を感知するが、君はまだ生きているクリーチャーであると術者に知らせる独特の結果となる。他の呪文や効果は君をアンデッドとは扱わない。
腐敗段階2:罪のない知性あるクリーチャーを喰らうのが2回目になると、君の属性は悪に向かって更に1段階ずれる。君は自分のクリーチャー種別がアンデッドであるかのように呪文や能力の影響を受ける(ベインなどの効果や得意な敵のクラス特徴などを含む)。これによって、君はアンデッドであることで完全耐性を得たり、生きているクリーチャーを目標とする効果に完全耐性を得たり、君に対する負のエネルギーや正のエネルギーの効果が変更されたりすることはない。
腐敗段階3:罪のない知性あるクリーチャーを喰らうのが3回目になると、君はGMの制御下にあるNPCのグールとなる。
グールの腐敗を取り除くには、通常、断食や、空腹を引き起こしうるクリーチャーからの隔離、腐敗につながった行為を贖うこと(アトーンメントとして)が必要である。
恵み:【知力】が3以上のクリーチャーの脳を食べると、以降1時間の間、君はそのクリーチャーがランクを持っていたすべての技能判定に+2の洞察ボーナスを得る。脳を食べることは全ラウンド・アクションであり、目標は死亡状態か無防備状態でなければならない。目標が生きている場合、歯噛みによるとどめの一撃の攻撃として脳を食べようと試みることができるが、その試みで犠牲者の死の結果に終わった場合のみボーナスを得られる。
忌み:君は、グールの腐敗に抵抗するためのセーヴに-4のペナルティを受ける。
恵み:君は外皮に+2のボーナスを得る。発現レベルが5レベルの時点で、このボーナスは1増加する。
忌み:君の肉は死体のように粘つき、君の感覚を弱め、動くのをより難しくする。君は【敏捷力】に-2のペナルティを受ける。
恵み:君の噛みつき攻撃のダメージを受けたクリーチャーは、頑健セーヴに成功しない限り食屍鬼熱に感染する。食屍鬼熱の項目で説明されているように、食屍鬼熱によって死亡した人型生物は次の真夜中にグールとして復活する。
忌み:君の体は病気を克服するのに苦労している。君は病気に抵抗するための頑健セーヴに-4のペナルティを受ける。
顎が広く開き、歯が鋭くなる。
恵み:君は主要肉体武器として1回の噛みつき攻撃を得る。この噛みつきは君のサイズが中型の場合1d6、小型の場合は1d4ポイントのダメージを与える。
忌み:君の舌は、長く蛇のようになる。君は【魅力】に-2のペナルティを受ける。
君の麻痺はさらに強くなる。
前提条件:発現レベル7、麻痺、かきむしりの爪、よろめきの爪。
恵み:君の麻痺の発現に対するセーヴに失敗したクリーチャーは1ラウンドではなく1d4ラウンドの間麻痺状態となる。エルフはこの効果に完全耐性を持つ。
忌み:負のエネルギーへの君の繋がりはあまりに強く、その対立するエネルギーにひるんでしまう。正のエネルギーの源からダメージを受けるとき、1ラウンドの間恐れ状態となる。
君を取り巻く臭気は圧倒的なものとなる。
恵み:墓場の悪臭に対するセーヴに失敗したクリーチャーは、1d6ラウンドの間不調状態となる前に1ラウンドの間吐き気がする状態となる。このようにして一度吐き気がする状態となると、1時間の間この吐き気がする状態にする効果に対する完全耐性を持つ。このセーヴに成功したクリーチャーは、君の悪臭による吐き気がする状態と不調状態に24時間の間完全耐性を持つ。
忌み:君の悪臭は非常に大きく、他の人は君の近くにいるだけで吐くので、君とのやり取りはほぼ不可能になる。嗅覚を持つ生きているクリーチャーは君との関わりを拒否するので、君が行う生きているクリーチャーへの〈交渉〉と〈動物使い〉は試みる前に失敗する。
恵み:君が生きているクリーチャーに対してクリティカル・ヒットを確定したとき、目標は頑健セーヴを行わねばならず、失敗すると1ラウンドの間麻痺状態になる。エルフはこの効果に完全耐性を持つ。
忌み:君は負のエネルギーに順応した。エネルギー放出、キュア呪文、インフリクト呪文の対象となるとき、君はアンデッド・クリーチャーとして扱われる。
恵み:君は主要肉体武器として2回の爪攻撃を得る。この爪はサイズが中型の場合1d4、小型の場合は1d3ポイントのダメージを与える。
忌み:君は人工武器と全ての遠隔攻撃を用いた攻撃に-2のペナルティを受ける。
恵み:発現レベル毎に1日に1回、標準アクションとしてよろめきの爪を行うことができる。攻撃が当たると、目標は頑健セーヴを行わねばならず、失敗すると発現レベルの半分に等しいラウンド数だけよろめき状態となる。
忌み:君の手の肉は膿疱と水疱で覆われ、飢えは君の感情を貪り始める。遠隔攻撃と人工武器による攻撃で受けるペナルティは-4に増加する。動作要素もしくは感情要素を持つ呪文は5%の失敗確率を持つ。これは他の要因から発生する呪文の失敗確率と累積する(例えば、レザー・アーマーを来て秘術呪文を発動する場合、15%の呪文失敗確率を持つ)。
恵み:君は腐敗のオーラを放つ。君に隣接してターンを開始するクリーチャーは、頑健セーヴに成功しない限り1d6ラウンドの間不調状態となる。このセーヴに成功したクリーチャーは、君の悪臭の影響を24時間受けない。発現レベル5でこのオーラは君から10フィートまで広がる。
忌み:君が放出する悪臭により、鋭敏嗅覚能力を持つクリーチャーは通常の2倍の距離で君に気付き、自身を変装することが非常に難しくなる。鋭敏嗅覚能力を持つクリーチャーは君に対する最初の態度が1段階減少する。君の超常的な臭気はネゲイト・アロマ呪文の影響を受けない。
特殊:この発現を受けた場合、有用な腐敗または不浄な腐敗の選択ルールを使用していても、恵みと忌みの両方を得なければならない。