多くの戦争屋は自身の武芸を磨き、戦闘技術を追求するが、そうではなく同様の努力を自身の大義に捧げることに向けようとするものもいる。これらの戦争屋はキャヴァリアーとして知られ、1つの目的に身を捧げ、何よりも重要視する。キャヴァリアーは騎乗しながらの戦闘に熟練し、ときに自軍の長い旗印をなびかせながら戦場を突撃する場面が見られる。キャヴァリアーの本当の力は理想への信念、誓約、気概から引き出される。
役割:キャヴァリアーは乗騎の才と戦闘の流れを支配する挑戦を使用し、戦場の司令官となる傾向がある。戦場にいないときは、キャヴァリアーは交渉と、必要ならごまかしで、自らの大義に従おうとする。キャヴァリアーは宮廷の陰謀に疎いわけではなく、繊細な社会的能力が試される場でも自身や立場を保つことができる。
属性:どれでも。
ヒット・ダイス:d10。
キャヴァリアーのクラス技能は以下の通り:〈威圧〉【魅】、〈騎乗〉【敏】、〈交渉〉【魅】、〈職能〉【判】、〈真意看破〉【判】、〈水泳〉【筋】、〈製作〉【知】、〈登攀〉【筋】、〈動物使い〉【魅】、〈はったり〉【魅】。
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+6/+1 |
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7 |
+7/+2 |
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挑戦3/日 |
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+8/+3 |
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+2 |
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9 |
+9/+4 |
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+3 |
+3 |
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10 |
+10/+5 |
+7 |
+3 |
+3 |
挑戦4/日 |
11 |
+11/+6/+1 |
+7 |
+3 |
+3 |
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12 |
+12/+7/+2 |
+8 |
+4 |
+4 |
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13 |
+13/+8/+3 |
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挑戦 5/日 |
14 |
+14/+9/+4 |
+9 |
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+15/+10/+5 |
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16 |
+16/+11/+6/+1 |
+10 |
+5 |
+5 |
挑戦 6/日 |
17 |
+17/+12/+7/+2 |
+10 |
+5 |
+5 |
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18 |
+18/+13/+8/+3 |
+11 |
+6 |
+6 |
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19 |
+19/+14/+9/+4 |
+11 |
+6 |
+6 |
挑戦 7/日 |
20 |
+20/+15/+10/+5 |
+12 |
+6 |
+6 |
武器と防具の習熟:キャヴァリアーはすべての単純武器と軍用武器とすべての鎧(軽装鎧、中装鎧、重装鎧)と盾(タワー・シールドを除く)に習熟している。
敵への挑戦にはキャヴァリアーの集中力のほとんどを使わなければならない。キャヴァリアーは挑戦の目標以外からの攻撃に対するアーマー・クラスに-2のペナルティを受ける。
挑戦は目標が死ぬか気絶状態に陥るか、戦闘が終了するまで続く。それぞれのキャヴァリアーの挑戦にはキャヴァリアーの騎士団の項に記載されている別の効果も適用される。
キャヴァリアーは、自身の乗騎に乗る際、騎乗判定に防具による判定ペナルティを被らない。その乗騎は常に戦闘騎乗の訓練を受けており、《鎧習熟:軽装》をボーナス特技として持った状態でゲームを開始する。キャヴァリアーの乗騎は呪文共有の特殊能力を得ない。
キャヴァリアーとその乗騎の絆は強固であり、ともに段階的に互いの空気と動きを理解する。キャヴァリアーの乗騎が死んだ場合、キャヴァリアーは服喪期間の1週間の後、自身に仕える別の乗騎を探すことができる。この新しい乗騎はキャヴァリアーが新しいレベルを得るまでリンク、身かわし、忠誠、身かわし強化の特殊能力を獲得しない。
キャヴァリアーは新しい大義に専念するための長い行程を約束するまでは、自身の騎士団を変えられない。騎士団の変更を選択したとき、即座に古い騎士団の利益をすべて失う。キャヴァリアーは新しい騎士団から利益を得ないまま、1レベルぶん完全に上昇するまでその布告に従わなければならない。一度達成したら、新しい騎士団からのすべての利益を得る。これらの騎士団の名前はキャンペーン・セッティングやGMの好みによって変化することに注意すること。
以下の騎士団はキャヴァリアーに最も一般的に選ばれるものである。これらの騎士団のメンバーはお互いに束縛される必要性はないが、特定の規範に帰属するキャヴァリアーたちで形成された組織はいくつかある。
この騎士団に所属するキャヴァリアーは自身にのみ仕え、自身の更なる目標と名声のために働く。この騎士団のキャヴァリアーは自分勝手で自身の目標のみを意識する傾向がある。
挑戦:挑戦を挑んでいる間、目標が敵として唯一機会攻撃範囲内に含めているクリーチャーである限り、コッカトリス騎士団のキャヴァリアーは挑戦の目標に対する近接ダメージ・ロールに+1の士気ボーナスを、(自身の乗騎を除いて)得る。このボーナスはキャヴァリアーの持つ4レベル毎に+1ずつ上昇する。
技能:コッカトリス騎士団のキャヴァリアーは〈鑑定〉【知】と〈芸能〉【魅】を自身のクラス技能リストに加える。加えて、コッカトリス騎士団のキャヴァリアーは、別のクリーチャーが士気をくじくために行う〈威圧〉判定に対する難易度に自身の【魅力】修正値を(通常の【判断力】修正値に加えて)加える。
シールド騎士団に連なるキャヴァリアーは単なる農民から高名な職人に至るまで、民衆を守ることに命を捧げる。これらのキャヴァリアーは流れの前に立ち、さまよう殺人鬼や飢えた怪物から無垢な人々を守る。
布告:キャヴァリアーは民衆の繁栄と生命を守り、彼らを傷つけ利用しようとする者からの強奪への盾とならなければならない。正当なら寄付しなければならず、必要なときに手助けしなければならない。キャヴァリアーは自身を守れない者に害や苦難を与えることになりうる行動をしてはならない。
挑戦:挑戦を挑んでいる間に挑戦の目標がキャヴァリアー自身以外を攻撃した場合、シールド騎士団のキャヴァリアーは挑戦の目標に対する攻撃ロールに+1の士気ボーナスを得る。このボーナスは1分間持続する。このボーナスはキャヴァリアーの持つ4レベル毎に+1ずつ上昇する。
技能:シールド騎士団のキャヴァリアーは〈知識:地域〉【知】と〈治療〉【判】を自身のクラス技能リストに加える。シールド騎士団のキャヴァリアーが〈治療〉技能を自身以外に対して使うとき、その判定にキャヴァリアー・レベルの1/2のボーナス(最低+1)を加える。
騎士団能力:シールド騎士団に所属するキャヴァリアーは、レベル上昇に従って以下の能力を得る。
スター騎士団に連なるキャヴァリアーは信仰およびその同胞たちを守り仕えることに専念している。この騎士団に所属するキャヴァリアーは彼らが仕える宗教の教義と導きに多くの点において従おうとする。キャヴァリアーがこの騎士団に加盟するとき、仕えるべき1つの宗教を選択すること。
布告:キャヴァリアーは信仰を、そして司祭から一般人まで、その教えに従うものすべてを守るよう努めなければならない。キャヴァリアーは信仰の制限を固く守り、その大義を可能な限り広め、そして神の代理人に仕えなければならない。
挑戦:挑戦を挑んでいる間、挑戦の目標を機会攻撃範囲内に収めている限り、スター騎士団のキャヴァリアーはすべてのセーヴに+1の士気ボーナスを得る。このボーナスはキャヴァリアーの持つ4レベル毎に+1ずつ上昇する。
技能:スター騎士団のキャヴァリアーは〈知識:宗教〉【知】と〈治療〉【判】を自身のクラス技能のリストに加える。スター騎士団のキャヴァリアーは〈知識:宗教〉を未修得であっても、この技能で判定を行うことができる。この技能にランクを割り振っている場合、キャヴァリアーは選択した信仰に関する判定にキャヴァリアー・レベルの1/2(最低+1)のボーナスを得る。
騎士団能力:スター騎士団のキャヴァリアーはレベル上昇に従って以下の能力を得る。
ソード騎士団に連なるキャヴァリアーは人生を騎士道、名誉、勇猛、公平性に捧げる。この騎士団のキャヴァリアーは領主あるいは貴婦人への奉公を誓う傾向がある。すべての騎士団の中で、ソード騎士団はおそらく最も広範な目標と理想を持っている。
布告:キャヴァリアーは危機に面したとき勇気を見せ、自身を不当に扱ったものに慈悲を見せ、貧しく温順な者に寄付しなければならない。いかなる時もあらゆる意味で尊敬すべき人物であらねばならない。何よりも名誉を守らなければならず、名誉こそが仕えるべきものである。
挑戦:挑戦を挑んでいる間、自身の乗騎に騎乗しているならば、ソード騎士団のキャヴァリアーは挑戦の目標への攻撃ロールに+1の士気ボーナスを得る。このボーナスはキャヴァリアーの持つ4レベル毎に+1ずつ上昇する。
技能:ソード騎士団のキャヴァリアーは〈知識:貴族〉【知】と〈知識:宗教〉【知】を自身のクラス技能リストに加える。〈はったり〉に対する〈真意看破〉判定を行なうとき、キャヴァリアーはその判定にキャヴァリアー・レベルの1/2(最低+1)に等しい技量ボーナスを得る。
騎士団能力:ソード騎士団のキャヴァリアーは、レベル上昇に従って以下の能力を得る。
ドラゴン騎士団に所属するキャヴァリアーたちは自身を似た考えを持つ同志との行動に専念し、ともに傭兵一行や小さな冒険グループを組む。これらのキャヴァリアーは忠誠と友情を信じ、仲間を守るためなら喜んで命を捧げる。
布告:キャヴァリアーは仲間に誠実でなければならず常にグループのさらなる目標のために働かなければならない。仲間を害から守り、不信を呼んだとき彼らの名誉を守らなければならない。
挑戦:挑戦を挑んでいる間、キャヴァリアーが目標を機会攻撃範囲内に含めている限り、ドラゴン騎士団のキャヴァリアーの仲間は目標に対する攻撃ロールに+1の状況ボーナスを得る。このボーナスはキャヴァリアーの持つ4レベル毎に+1ずつ上昇する。
技能:ドラゴン騎士団のキャヴァリアーは〈生存〉【判】と〈知覚〉【判】を自身のクラス技能リストに加える。加えて、ドラゴン騎士団のキャヴァリアーは仲間のために食料と水を探すためか悪天候から仲間を守るために行う〈生存〉判定に、キャヴァリアー・レベルの半分(最低+1)のボーナスを得る。
騎士団能力:ドラゴン騎士団に所属するキャヴァリアーは、レベル上昇に従って以下の能力を得る。
この騎士団に所属するキャヴァリアーは君主(王や女王や地方の将軍など)に対して誓いを立てている。この騎士団のキャヴァリアーは勇猛であり自らの大義に専念していて、領主とその領地の安全のためなら喜んでどこへでも足を運ぶ。
布告:そのキャヴァリアーはどのような代価を払ってでも自らの君主の命と土地を守らなければならない。質問なしに自らの君主の命令に従わなければならない。自らの領土の威信と権力を発展させるよう努力しなければならない。
挑戦:挑戦を挑んでいる間、ライオン騎士団のキャヴァリアーは挑戦の目標からの攻撃に対するアーマー・クラスに+1の回避ボーナスを得る。このボーナスはキャヴァリアーの持つ4レベル毎に+1ずつ上昇する。
技能:ライオン騎士団のキャヴァリアーは〈知識:貴族〉【知】と〈知識:地域〉【知】を自身のクラス技能リストに加える。ライオン騎士団のキャヴァリアーは〈知識:貴族〉を未修得であっても、この技能で判定を行うことができる。その技能にランクを割り振っている場合、その判定が自分の君主に関するものである限り、キャヴァリアーはその判定にキャヴァリアー・レベルの1/2(最低+1)のボーナスを加える。
騎士団能力:ライオン騎士団に所属するキャヴァリアーは、レベル上昇に従って以下の能力を得る。