ドラゴン・ディサイプル

ドラゴン・ディサイプル Dragon Disciple

現存する最も古く、強で、気まぐれなクリーチャーの1つであるドラゴンは、に疑りもしていない定命の者と逢い引きを交わしたり、人並みはずれた者とまじわって子をなしたりする。同様に、このクリーチャーが有する強大なパワーは長らく、己が身体にドラゴンパワーを取り込まんとしてさまざまな魔法段を探し求めてきたウィザード錬金術師の好奇の対象となっていた。結果として、ドラゴンの血は多くの種族の血筋に流れている。一部の者では、この血統はソーサラーの血脈魔法への偏として顕現する。しかし他の者にとっては、ドラゴンの先祖のパワーは強迫観念になる。

ドラゴンの血統にいだかれ自分の能を引き出す術を学んだ呪文使いは、熟練ソーサラーのレパートリーだけでなく敵にドラゴンの猛烈なるパワーを食らわせる能を有するおそるべき士たるドラゴン・ディサイプルドラゴンの徒弟)となることができる。ドラゴン・ディサイプルが祖先のパワーを見出していくにつれて、ドラゴン・ディサイプル火のブレスを吐き、皮のを飛び、そしてその能の頂点たるドラゴンの姿をとる術を修得することができる。数こそ少ないが、ドラゴン・ディサイプルドラゴンが定命の者と関わりを持つ土であればどんなところででも見かけられる。

役割:思い通りの呪文を発動するクラス魔法を用いて、ドラゴン・ディサイプル魔法使いの典型的な役割を果たすことができ、敵の移動を妨げたり、相ダメージを与える呪文を投げつけたりする。しかし、ブレス攻撃飛行能力を使用して敵を直接打ち倒さんとする、ドラゴン・ディサイプルのごとき能は、この多芸な呪文使いをよりいっそう強くする。

属性ドラゴン・ディサイプルはどのような属性でもありうるが、秩序属性よりは混沌属性に偏りがちである。獣のごときホワイト・ドラゴンやおそるべきレッド・ドラゴンなどのクロマティックドラゴンの特性を採るドラゴン・ディサイプル悪属性の気質を持つ。対照的に、禁欲的なブラス・ドラゴン騎士精神を持つゴールド・ドラゴンなどのメタリック・ドラゴンに似るドラゴン・ディサイプルはしばしば善属性である。

ヒット・ダイス種類d12。

必要条件

ドラゴン・ディサイプルになるためには、キャラクターは以下の基準すべてを満たさなければならない。

属性でない種族

技能〈知識:神秘学〉5ランク。

言語語。

呪文準備なしに1レベル秘術呪文を発動する能。キャラクターがソーサラーレベルを持っていたら、竜の血脈を持っていなければならない。このクラスを取った後でソーサラーレベルを得たら、そのキャラクターは竜の血脈を取らなければならない。

クラス技能

ドラゴン・ディサイプルクラス技能(と各技能の対応能)は、〈交渉〉【魅】〈呪文学〉【知】〈脱出術〉【敏】〈知覚〉【判】〈知識〉(どれでも、別々の技能として修得すること)【知】〈飛行〉【敏】

レベルごとの技能ランク2+【知力】修正値。

表:ドラゴン・ディサイプル

レベル

基本攻撃
ボーナス

頑健
セーヴ

反応
セーヴ

意志
セーヴ

特殊

1日の呪文

1

+0

+1

+0

+1

竜の血外皮上昇(+1)

2

+1

+1

+1

+1

能力値向上【筋】+2)、血脈特技竜の噛みつき

既存の秘術呪文を発動するクラスに+1レベル

3

+2

+2

+1

+2

ブレス攻撃

既存の秘術呪文を発動するクラスに+1レベル

4

+3

+2

+1

+2

能力値向上【筋】+2)、外皮上昇(+1)

既存の秘術呪文を発動するクラスに+1レベル

5

+3

+3

+2

+3

非視覚的感知30フィート、血脈特技

6

+4

+3

+2

+3

能力値向上【耐】+2)

既存の秘術呪文を発動するクラスに+1レベル

7

+5

+4

+2

+4

竜形態(1回/日)、外皮上昇(+1)

既存の秘術呪文を発動するクラスに+1レベル

8

+6

+4

+3

+4

能力値向上【知】+2)、血脈特技

既存の秘術呪文を発動するクラスに+1レベル

9

+6

+5

+3

+5

10

+7

+5

+3

+5

非視覚的感知60フィート、竜形態(2回/日)

既存の秘術呪文を発動するクラスに+1レベル

クラスの特徴

以下のすべてがドラゴン・ディサイプル上級クラス特徴である。

武器と防具の習熟ドラゴン・ディサイプルはどんな武器にも防具にも習熟していない。

1日の呪文数/Spells per Day:指示されたレベル点で、ドラゴン・ディサイプルはこの上級クラスに就く前に属していた秘術呪文発動能のあるクラスレベルが上がったかのように、1日に使える呪文数が増える。しかし、追加の1日の呪文数、追加修得呪文数(準備しない呪文使いの場合)、呪文を発動する際の有効レベルの上昇以外に、そのクラスレベルが上がっていたなら得られたはずの他の利益を得ることはない。キャラクターがドラゴン・ディサイプルになる前に複数の呪文発動能力のあるクラスをとっていたなら、レベルの上昇があるたび、その新たなレベルをどのクラスに、1日の呪文数を決定するために適用するか決めなければならない。

竜の血/Blood of Dragons:ドラゴン・ディサイプルは、自分の血脈から得るパワーを決定する際に、ドラゴン・ディサイプルレベルソーサラーレベルに加える。ドラゴン・ディサイプルソーサラーレベルを持っていなければ、ドラゴン・ディサイプルは代わりに自分のドラゴン・ディサイプルレベルソーサラーレベルとして使用してどのボーナスが得られるか決定して、竜の血脈の血脈パワーを獲得する。ドラゴン・ディサイプルはこのクラスの最初のレベルを得る際にドラゴン種類を選択しなければならず、かつその種類は自分のソーサラー種類と同じでなければならない。この能は、ドラゴン・ディサイプルが適切なレベル呪文スロットを持っていない限り、ソーサラーへのボーナス呪文を授けることはない。得られなかったボーナス呪文は、ソーサラーがその呪文呪文スロットを得た場合、自動的に授けられる。

外皮上昇(変則)/Natural Armor Increase:その肌が厚くなっていくにつれて、ドラゴン・ディサイプルはますます自分の先祖の外見に近づいていく。1、4、7レベルに達するたびに、ドラゴン・ディサイプルはキャラクターの既存の外皮ボーナス(あれば)を『ドラゴン・ディサイプル』表に示されたように上昇させる。この外皮ボーナス累積する。

能力値向上(変則)/Ability Boost:ドラゴン・ディサイプルは、この上級クラスレベルを得ていくにつれ『ドラゴン・ディサイプル』表に示したとおり、能力値向上する。この向上する数値は累積し、レベル上昇によって得られる数値と同様に得られる。

血脈特技/Bloodline Feat:2レベルに到達した際、および以降の3レベルごとに、ドラゴン・ディサイプル竜の血脈のボーナス特技リストから選択したボーナス特技を得る。

竜の噛みつき(変則)Dragon Bite:2レベルに達すると、ドラゴン・ディサイプルが自分の血脈を使用してを伸ばす場合はいつでも、ドラゴン・ディサイプル噛みつき攻撃も得る。これは主要肉体武器で、1d6(ドラゴン・ディサイプル小型だったら 1d4)+【筋力】修正値の 1.5 倍のダメージを与える。 6レベルに到達した際、この噛みつきは1d6ポイントのエネルギー・ダメージも与える。与えるダメージ種類ドラゴン・ディサイプル血脈によって決まる。

ブレス攻撃(超常)Breath Weapon3レベルに達したドラゴン・ディサイプルは、たとえ自分のレベルがこのパワーをまだ授けない場合であっても、ブレス攻撃血脈パワーを得る。ドラゴン・ディサイプルレベル血脈を通じてこのパワーを得られるほどに高くなったら、ドラゴン・ディサイプルは1日ごとのブレス攻撃使用回数を追加で1回ぶん得る。ブレス攻撃種類および形状は、ソーサラーの血脈解説の記述通り、ドラゴン・ディサイプルが選んだドラゴン種類に応じる。

非視覚的感知(変則)/Blindsense:5レベルに達したドラゴン・ディサイプル範囲30フィートの非視覚的感知を得る。視覚によらない感覚により、ドラゴン・ディサイプルは見ることのできないものの存在に気付くことができる。ドラゴン・ディサイプル通常〈知覚〉判定を行なわなくても、この特殊能力の有効距離内にいて効果線が通っているクリーチャーに気付き、位置を特定することができる。

ドラゴン・ディサイプル非視覚的感知を持っていたとしても、ドラゴン・ディサイプルが見ることのできない敵は、やはりそのドラゴン・ディサイプルに対して完全視認困難(50%の失敗確率)を持つ。そのため視認困難を持つ敵を攻撃する場合には、通常通りの失敗確率を被る。非視覚的感知を持っていても、移動に際してはやはり視界の状態の作用を受ける。非視覚的感知を持つドラゴン・ディサイプルもやはり、見ることのできない敵からの攻撃に関しては、アーマー・クラスへの【敏捷力】ボーナスを失う。10レベルに達すると非視覚的感知範囲は60フィートに向上する。

竜形態(擬呪)Dragon Form:7レベルに達したドラゴン・ディサイプルドラゴンの姿をとることができる。この能フォーム・オヴ・ザ・ドラゴンIのように働く。10レベルに達すると、この能フォーム・オヴ・ザ・ドラゴンIIのように働き、かつドラゴン・ディサイプルはこの能を1日に2回使用できる。この効果に関するドラゴン・ディサイプル術者レベルは、竜の血脈におけるドラゴン・ディサイプルの有効ソーサラーレベルに等しい。ドラゴン・ディサイプルフォーム・オヴ・ザ・ドラゴンを発動した場合はいつでも、ドラゴン・ディサイプルは自分の血脈と同じ種類ドラゴンの姿をとらなければならない。

(超常)/Wings:9レベルに達したドラゴン・ディサイプルは、たとえ自分のレベルがこのパワーをまだ授けない場合であっても、血脈パワーを得る。ドラゴン・ディサイプルレベル血脈を通じてこのパワーを得られるほどに高くなったら、ドラゴン・ディサイプル移動速度は90フィートに上昇する。


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