本項には、ほとんどの大都市に見られる動物や乗騎、それらに関連した道具が記載されている。その場所に応じて、掲載された全ての動物や道具が居住区にないかもしれない(GMが合うように決定する)。
本項の表は5つの分野に分かれている。すなわちペットと使い魔、見張りや狩り用の動物、家畜と荷役獣、乗騎、動物に関連した装備、である。複数の分野に適合する動物は、複数の表に掲載してある。
アウル(フクロウ) |
20gp |
1~3ポンド |
ウィーゼル(イタチ) |
2gp |
8オンス |
25gp |
2ポンド | |
オッター(カワウソ) |
20gp |
10ポンド |
キャット(猫) |
3cp |
8ポンド |
100gp |
100ポンド | |
20gp |
5~7ポンド | |
ゴート(山羊) |
1~6gp |
50ポンド |
200gp |
7ポンド | |
10gp |
10ポンド | |
スクワール(一般、リス) |
1gp |
2ポンド |
スクワール:フライング・スクワール(モモンガ) |
20gp |
1ポンド |
15gp |
9オンス | |
20gp |
1ポンド | |
スネーク:ヴァイパー(マムシ) |
5gp |
10オンス |
5gp |
60ポンド | |
25gp |
8オンス | |
スラッシュ(ツグミ) |
1sp |
7オンス |
センチピード:ハウス・センチピード(ゲジゲジ) |
1cp |
3オンス |
3gp |
4ポンド | |
2cp |
7オンス | |
15gp |
5ポンド | |
1gp |
50ポンド | |
バジャー(アナグマ) |
15gp |
20ポンド |
バット(コウモリ) |
5gp |
1ポンド |
パロット(オウム) |
50gp |
4ポンド |
ピッグ(豚) |
3~10gp |
100~300ポンド |
8gp |
12ポンド | |
ヘッジホッグ(ハリネズミ) |
5gp |
3ポンド |
3gp |
5ポンド | |
5gp |
7ポンド | |
5gp |
50ポンド | |
1cp |
1ポンド | |
ラビット(兎) |
2gp |
3ポンド |
リザード(トカゲ) |
5cp |
2オンス |
レイヴン(大鴉) |
2gp |
3ポンド |
1,500gp |
500ポンド | |
1,000gp |
10ポンド | |
100gp |
100ポンド | |
25gp |
25ポンド | |
40gp |
2ポンド | |
ホーク(鷹) |
18gp |
2ポンド |
アウル(フクロウ) |
20gp |
4ポンド |
200gp |
7ポンド | |
20gp |
1ポンド |
1,000gp |
5米トン | |
10~50gp |
1,500ポンド | |
キャメル(ラクダ) |
150gp |
1,000ポンド |
ゴート(山羊) |
1~6gp |
50ポンド |
シープ(羊) |
2~20gp |
150ポンド |
ダック(アヒル、カモ) |
2gp |
3ポンド |
チキン(鶏) |
1gp |
6ポンド |
ドンキー(ロバ)またはミュール(ラバ) |
8gp |
600~800ポンド |
3~10gp |
100~300ポンド | |
24gp |
1,000ポンド |
1,500gp |
500ポンド | |
1,000gp |
10ポンド | |
エレファント(ゾウ) |
1,000gp |
5米トン |
キャメル(ラクダ) |
150gp |
1,500ポンド |
8,000gp |
500ポンド | |
3,500gp |
10ポンド | |
300gp |
1,200ポンド | |
ライディング・ゲッコウ(戦闘訓練済み) |
400gp |
1,500ポンド |
300gp |
400ポンド | |
450gp |
450ポンド | |
150gp |
50ポンド | |
5,000gp |
500ポンド | |
200gp |
10ポンド | |
200gp |
2,000ポンド | |
300gp |
3,000ポンド | |
75gp |
900ポンド | |
110gp |
1,200ポンド | |
30gp |
800ポンド | |
45gp |
900ポンド | |
2,000gp |
8米トン |
2gp |
2ポンド | |
×2* |
×1* | |
×4* |
×2* | |
2gp |
1ポンド | |
10gp |
2ポンド | |
2gp |
5ポンド | |
15gp |
60ポンド | |
30gp |
240ポンド | |
60gp |
960ポンド | |
10gp |
1ポンド | |
飼料(1日あたり) |
5cp |
10ポンド |
軍用 |
20gp |
30ポンド |
荷駄用 |
5gp |
15ポンド |
乗用 |
10gp |
25ポンド |
軍用 |
60gp |
40ポンド |
荷駄用 |
15gp |
20ポンド |
乗用 |
30gp |
30ポンド |
4gp |
8ポンド | |
厩舎利用(1日当たり) |
5sp |
― |
この超小型の猛禽類は主に夜行性で、鋭い視覚とほとんど音を立てずに飛ぶことで知られる。アウルは小動物や虫を食べ、ほとんどどのような環境でも見られる。農家の中には、アウルの巣を畑や納屋の近くに作り、ネズミなどのげっ歯類の数を抑えるものもいる。最も賢いアウルは素晴らしい使い魔となる。
この大型の鳥類は肉食動物であり、ときどき狩猟動物として使用されるが、乗騎として珍重される。
孵化させたアックス・ビークは容易に乗騎として訓練したり、家畜として用いることができる。
この超小型の動物はより小さい動物を食べ、ほとんどどのような環境でも見られる。彼らは賢く好奇心旺盛で、使い魔として扱う際にはその特徴が増幅される。ウィーゼルの多くの種がジャコウの香料を発する。この説明はフェレット、ミンク、ポールキャット(ヨーロッパケナガイタチ)、ストウト(オコジョ)のような同種の動物にも当てはまる。
この超大型の動物は並外れて力があり、素早く学習する。この動物を戦闘用や荷役用に訓練する文化もある。最も知られているエレファントはサバンナや広大な熱帯雨林地域を出自とする。彼らは大食漢であり、生来の環境の外で住まわせるには非常に費用がかかる。
この頭の良い動物は、水棲の呪文の使い手の使い魔となっていることがある。ペットとして飼われている場合、水の外に出ると生きていけないため、水中にいなければならない。
この悪戯好きな水際に住む哺乳類は、使い魔として使われることもあれば、ペットとして芸を行うよう訓練されることもある。彼らは意外にも頭が良く、軟体動物の殻を開く単純な道具として岩を使用することで知られる。
この頑丈で持ち運びのできる囲いは、クリーチャー――動物であることが多いが、中に入る程度の大きさであれば何でも捕らえることができる――を捕らえるために用いられる。檻はその地の慣習や使用できる材質に従い、鉄、木、竹で作られている。檻1つはそのサイズの動物1体か、より小さいサイズの動物5体までを捕らえておくことができる。檻の重量にクリーチャーの重量を加えること。檻には以下のサイズがある。極小、微小、超小型、小型、中型、大型、超大型。水棲クリーチャー用の檻は2倍の費用がかかり、水で満たされると通常の4倍の重量となる。
この超小型の動物はペットや使い魔として飼われることが多い。小さいものの、彼らは優れた狩人である。黒死病を抑えるため、穀物農家はしばしばキャットを作物倉のある場所に飼っておく。しかしキャットはほとんどの地域で見られ、野良猫は多くの都市で一定数存在する。
稀に、チーターやレパードといった中型のキャットが、人型生物の飼い主によって狩り用に訓練される。
キャトルは乳や肉を得るために飼われ、荷役獣として使用される。去勢されていない雄は何より交配のために用いられる。他の雄は去勢されて荷役獣となり、荷物を運んだり畑を耕すために用いられる。
信じられないほどの持久力により、この大型の動物は砂漠に住む人々の好む乗騎となっている。彼らは不機嫌な獣であることが多い。
これは一般の厩舎と厩務員を用いて、大型以下のサイズのクリーチャー1体を1日維持するために必要な費用の合計である。とりわけ魅力的な厩舎にはより多くの費用がかかる。またより大型であったりずっと珍しいクリーチャーであれば、2倍の費用がかかる。
軍用鞍:この鞍は騎乗者を固定し、鞍にとどまることに関する〈騎乗〉判定に+2の状況ボーナスを与える。軍用鞍の上で気絶した場合、75%の確率で鞍にとどまることができる。
乗用鞍:この鞍は騎乗装備として最も広く普及しているものだ。乗用鞍の上で気絶した場合、50%の確率で鞍にとどまることができる。
荷駄用鞍:荷駄用鞍は装備品や必要なものを固定することができるが、騎手を固定することはできない。これにより乗騎が運べるだけの装備を支えることができる。
特殊な鞍:このくらは特殊な乗騎の種類に合わせて設計されており、それぞれ特定の乗騎の種別にあつらえたものだ。特殊な鞍には軍用、荷駄用、乗用の種類があり、通常の鞍同様に、同じ特徴を持つ。
水棲の呪文の使い手はしばしば大きな海棲のクラブを俊敏な使い魔として見出す。しかし使い魔の絆がないと、この甲殻類には知性がないため、つまらないペットになってしまう。
この頑丈で耐水性のバッグは、積載上限を追加するために鞍に引かれる。通常、鞍袋の両脇にはこの鞄に入れることのできるアイテムを20ポンドまで積載することができる。鞍袋は乗騎が運ぶことのできる重量の上限を増加させるわけではない。単に騎手が装備を収容する場所を与えるだけである。
この恐ろしくも雄大な飛行生物は、多くの王国の飛行騎兵に好まれている。グリフィンは訓練することができる。しかし善の神格の中にはこの行為が奴隷制に類似しているため、グリフィンが自らの自由意志で選んだ騎手でなければならないと主張しているものもいる。乗騎の市価は訓練されたグリフィンのものだ。自由意志は別の費用(GMが決定する)によってもたらされる。
無節操な冒険者と死に物狂いで行動するものは、たまにグリフィンの巣から卵を盗み出す。孵化のときからグリフィンを育てる方が、大人に成長してから訓練させるよりも、訓練士はずっと楽に訓練をすることができる。
農業用の動物として、ゴートは乳、肉、毛、皮を提供してくれる。彼らは時に畑の雑草や低木をきれいにするために用いられることもある。呪文の使い手の中には、使い魔として彼らと絆を結ぶものもいる。
この家畜は毛、肉、皮のために飼われ、文明化された居住区では事実上どこでも見ることができる。彼らは特に寒い環境で価値がある。というのも、彼らの毛と皮を用いて、耐久性と優れた断熱性を兼ね備えた服を作ることができるからである。シープはゴートと同じデータを持つ。
ホースやポニー、ドンキー、ミュールは自分で草を探して食べるが、彼らに飼料を与えるほうが好ましい。ライディング・ドッグや他の肉食動物であれば、同じ費用で肉を与えることができる。馬を除き、大型クリーチャーは他の動物が毎日必要とする飼料の2倍を摂取する必要がある。超大型クリーチャーは4倍の飼料が必要になる。
このクリーチャーは、捕食者から身を守るために圧倒的に臭い香水を放つことで有名である。スカンクはときどきペットとして飼われることもあるが、通常は臭い線を取り去られた後である。スカンクに関するより詳しい情報はBestiary 3を参照のこと。
コモン・スクワール(リス) |
1gp |
2ポンド |
フライング・スクワール(モモンガ) |
20gp |
1ポンド |
この超小型のげっ歯類は街におけるラットと同程度に自然界で見られる。彼らは通常ナッツ、種、植物を食べる。スクワールはラットと同じデータを持つ。
フライング・スクワール(モモンガ):この超小型のスクワールは前肢と後ろ肢の間に皮膜を持ち、それを用いて滑空することができる。彼らは時々呪文の使い手に使い魔として扱われることがある。
一般に森林地域で見られるこの超小型のスコーピオンは、誇示するはさみがあまりにも小さいため、より大きな虫よりも危険には見えない。しかし彼らには、有毒の針が備わっている。彼らは時々ペットや使い魔として飼われることがある。使い魔となったグリーンスティング・スコーピオンは【知力】値を持ち、精神を持たない特徴を失う。
この超小型の爬虫類は小さい動物を食べ、ほとんどの温暖な気候や亜熱帯気候に見られる。その噛みつきは痛いものの、平均的な冒険者にとっては特に危険というわけではない。
この中型の爬虫類は主に温暖気候で見られる。いくらか攻撃的なコンストリクター・スネークは、消化する前に殺すため、獲物を締め付ける。そのサイズ故に、このスネークは旅をする呪文の使い手にはあまり人気がない。しかし研究所では非常に役に立ちうる。
この超小型のスパイダーは赤い身体と黒い脚を持つ。彼らは狩りをするスパイダーであり、糸を張ることはないが、毒を盛っている。
主に温暖な森林で見られるスードゥドラゴンは、売却用の奴隷にできると考えるものがいる程度には頭が良い。冒険者に自分を雇うよう提案するスードゥドラゴンは極わずかで、1週間の仕事で市価の半額を求めてくることが多い。
この超小型の獣は、裕福な家で屋内の警護として飼われるのだとされるが、最終的には珍しい流血を伴うスポーツに行き着くことがしばしばだ。スタージはしつけることのできない虫だと誤解されているが、このクリーチャーは訓練することができる。しかし彼らが調教師に逆らうことがないようにするには、毎日新鮮な血を餌として与えなければならない。
この小型で肉付きの良い鳥は、しばしばペットとして飼われる。しかし呪文の使い手に使い魔として使用されることもずっと頻繁に行われる。彼らは素晴らしい鳴き声と実際にしゃべる能力を持っていることで知られる。
明るい色で20本脚のものから暗い色で300本脚のものまで、このクリーチャーは様々な形を取り得る。一般にこの節足動物はスラムでペットとして飼われているが、若く風変わりな人はしばしばこの使い魔として仕えるのに最高の種を求める。使い魔となったセンチピードは【知力】値を持ち、精神を持たない特徴を失う。
この爬虫類は骨でできた甲羅を持ち、その中に撤退することができる。彼らはときどきペットとして飼われたり使い魔となることがある。ある地方ではその肉を食べたり、薬の材料として用いられることもある。
この小手は分厚い革が何層も重なって作られており、鷹匠の利き手でない方の手に着ける。ファルコンは狩りの前後にこの場所に止まるのである。この小手はファルコンのつなぎ紐を結ぶため、飾り紐や鈴が付いている。
農業用のダックは卵、肉、羽毛のために飼われる。その一方で野生のダックは肉のために狩られる。ダックはレイヴンと同じデータを持つ。
この家畜となった鳥は長時間飛行することはできない。この鳥は卵と肉のために飼われる。雄のチキンは交配のためと、時折血生臭いスポーツのために飼われている。
この革や麻でできたハーネスのお陰で、飼い主は家畜化された動物の動きを制限したり意のままに動かすことができる。ハーネスは〈動物使い〉技能で動物に芸を教える者にとって、標準的な装備である。既製品のハーネスはほとんどの市場で見られ、一般的な家畜化された動物(キャット、ドッグ、ホース、オックス)向けのものが置かれている。しかしハーネスはほとんどどんなクリーチャー用のものでも作ることができる。
この微小サイズの両生類は、主に呪文の使い手が使い魔として飼う。トードは温暖気候や亜熱帯気候に主に住んでおり、虫を食べる。
ほとんどのドッグは以下の分類の1つに区分される。
ガード・ドッグ:この小型で戦闘訓練済みのドッグは戦闘用に育てられた。ブリーダーは強く、頑丈な肉体と、重心が低く中央にあるものを好む。ガード・ドッグは最も大きな都市で売られ、ある文化では武闘に使われたり、軍隊の特別な歩兵に組み込まれることもある。
ラップ・ドッグ:この小さなドッグは一般にペットとして飼われる。彼らは戦闘訓練は受けていないが、うるさく臆病な見張り用のクリーチャーとして扱われる。ラップ・ドッグはフォックスと同じデータを持つ。
ライディング・ドッグ:この中型の犬は、小型の騎手を乗せるために特に訓練されており、戦闘訓練を受けている。ブリーダーは粘り強い腰、忍耐力、忠誠心を持つ犬を選び、販売前に騎乗と戦闘の訓練を施す。評判の良いブリーダーは大都市で見られる。
ドンキーとミュールは危険に面しても鈍感で、頑丈かつ健脚であり、膨大な距離で重い荷物を運ぶことができる。馬とは異なり、ドンキーやミュールはダンジョンやその他の恐ろしい場所へ入るのにも同意する(意欲的にではないが)。 ドンキーとミュールはポニーと同じデータを持つ。
この超小型のカピバラに似た白いげっ歯類は温暖な沼や岸に住む。彼らを一般的なペットや家畜とする地域もある。
バーディングは馬や他の乗騎用の鎧の一種で、頭、首、胸、胴体と場合によっては脚部を覆う。中装または重装のバーディングは軽装のものより防御に優れるが、移動速度が犠牲になる。表:鎧と盾に掲載されている、どのような種類の鎧もバーディングとして存在する。
ホースなどの人型生物でない大型クリーチャー用の鎧は、人型生物用の鎧の4倍のコストが必要で、重量は2倍となる(表:普通でないクリーチャー用の鎧を参照)。ポニーなどの中型乗騎用のバーディングは、コストは2倍で済み、重さは中型の人型生物用と同じである。下表で示すように、中装または重装バーディングを着けた乗騎は移動速度が落ちる。
中装または重装バーディングを装備すると、飛行できる乗騎は飛行できなくなる。
装備したバーディングを外すには、表:鎧の着用に示された時間の5倍を要する。バーディングを着けた動物は鞍と騎乗者以外の荷物を運ぶことはできない。
この獰猛な穿孔クリーチャーは、ごく稀にペットとして飼われるだけである。
この微小サイズのげっ歯類は夜行性の飛行動物で、虫や果物を食べる。彼らは視覚よりも聴覚を優先して状況を把握する。彼らは砂漠や極寒地域以外のあらゆる場所に住んでいる。バットを町や村近くの家に飼い、虫を駆除するために用いる文化もある。バットのより詳細な情報はBestiaryに掲載されている。
これは騎手が乗騎を操るために用いられるかぶりものである。ホース、ポニー、ライディング・ドッグ用のはみとくつわはほとんどの居住区に見られる。乗騎となるクリーチャーであれば、どのようなクリーチャー向けにもはみとくつわを製作することができる。
この色鮮やかで頭の良い鳥は、人型生物の声を真似るよう訓練することができる。彼らは富裕層や、彼らが好む熱帯地方に住むものにペットとして飼われることが多い。パロットはレイヴンと同じデータを持つ。
家畜化されたピッグは野生のボアの子孫である。彼らは肉と革のために育てられ、非常に多様性があり一般的な家畜である。
知性が低くグリフィンより簡単に訓練できるヒポグリフは、頼りになる有翼乗騎となる。
成長したヒポグリフがグリフィンよりも訓練しやすいとはいえ、それでもなおこのクリーチャーの卵はブリーダーに珍重される。
この超小型で長い翼を持つホークは、多くの上流階級の人々の中で狩り用の鳥として人気がある。ファルコンは正確に解釈すればホークの一種だが、多くの文化ではずっと「高貴」であると考えられている。階層的な君主制を敷く多くの国では、この鳥の所有権を一般人が持つことが禁止されている。
この俊敏で狡猾な肉食動物は訓練するのが難しいが、しばしば素晴らしい使い魔となる。多くの人型生物の共同体では、この動物を農業の脅威であると見なす。犬を使って娯楽としての狩りの間に彼らを追いかけるものもいる。
この棘だらけの哺乳類は脅威が迫ると球状に丸まる。彼らはしばしばペットとして飼われ、ウィザードに使い魔として好まれる。
この超小型で短い翼を持つ猛禽は狩り用の鳥として人気があるが、高貴さが足りないとして称号のない一般神に利用されることが多い。ホークはその鋭い視覚と、強力な滑空で知られる。
200gp |
2,000ポンド | |
300gp |
3,000ポンド | |
75gp |
900ポンド | |
110gp |
1,200ポンド | |
30gp |
800ポンド | |
45gp |
900ポンド |
この大型の四足獣は乗騎や荷役獣として使用される。ホースは戦争用に訓練されることもあるが、それ以外の場合には戦場では臆病だ。多くの文化ではホースの育成計画を支援しており、ホースに芸を仕込むという仕事は何よりも最高のものであると考えられている。
ヘヴィ・ホース:このホースは陸路輸送用の動物として使われ、長距離運送で目を見張る働きをする。
ヘヴィ・ホース(戦闘訓練済み):ヘヴィ・ウォーホースは戦争用に育てられ、訓練されている。彼らはしばしばヘヴィ・バーディングを身につけるが、鎧がない時でさえ猛烈に戦ってみせる。
ライト・ホース:このホースにも騎乗することはできるが、それよりは運搬馬や荷役馬として使用されることが多い。
ライト・ホース(戦闘訓練済み):ライト・ウォーホースは戦争のために育てられ、素早い軽騎兵、斥候、向こう見ずな騎士に好まれる。
ポニー:これらのクリーチャーは一般に狭い山道を通っての荷運びにか、若いもしくは小型の騎手用の騎馬として用いられる。
ポニー(戦闘訓練済み):ポニーが戦争用に訓練されるのは、同種のより大型、より年嵩のものと同程度に有効だからだ。この騎馬は戦闘に立ち向かうことを期待する小型の騎手にしばしば扱われる。
このエレファントの従兄弟はより大きく、ずっと強力な体躯をしている。南方に住むものにはほとんど毛のないものもおり、寒さに適応して毛が多く生えたものもいる。エレファントよりも気性が激しい彼らは、主に乗騎として用いられる。
この超小型で草食性の霊長類は様々な生息環境で見られるが、一般には温暖な森林やジャングルを好む。彼らは1ポンド以下の重さのものを掴んで運ぶことができる。彼らは時々使い魔として用いられる。
この牛の親戚は毛深く、山岳地域を故郷とする。そこで彼らはしばしば荷役獣や耕作用の獣として飼われる。ヤクはバイソンと同じデータを持つ。
ジャイアント・ゲッコウよりも大きなこの馬鹿でかいリザードは、乗騎として特別に育てられる。洞窟の天井や切り立った壁を走り回る能力を有用に活用するため、彼らに乗るには特殊な鞍が必要となる。ライディング・ゲッコウはジャイアント・ゲッコウにジャイアント・テンプレートを付けたものと同じデータを持つ。
洞窟にある地中の領域における、魔法によらない輸送手段で考えられる限り最速のものは、ダイア・バットである。彼らは乗騎として扱えるようにするため、家畜化されている。この巨大なクリーチャーに適した厩舎は、訓練と運動に広大な空間が必要となるため巨大な地下の洞窟に建てられた都市でのみ一般的に見られるが、一部の地下種族の偵察者たちはほぼ地上までこれらバットを飛ばす。このクリーチャーに乗るには、特殊な鞍が必要となる。
ライディング・ダイア・バット(戦闘訓練済み):この動物は戦争で斥候や軍隊として使用される。
この夜行性の狩人にして清掃動物は主に森林地域で見られる。その特徴としては、ドミノ(訳注:顔の上半分が隠れていて目の部分だけが開いた仮面)に似た顔つき、極めて器用な前肢(彼らはそれの非常に繊細な触覚に頼っている)、食べる前に食べ物を洗うという奇妙な擬人的行為が挙げられる。ラクーンはペットとして飼われることもあり、使い魔とする呪文の使い手もいる。
この超小型のげっ歯類はどこにでも住んでおり、ほとんど何でも食べる。病気を運ぶ清掃動物としての評判があるにも関わらず、家畜化されたラットはきれいで忠実なクリーチャーとなり、優れた使い魔となる。
この小型の動物は自然界の意地汚い清掃動物だ。しかし、ダイア・ラットは訓練すれば忠実なペット兼護衛獣として育てることができる。ペットとなったダイア・ラットは汚穢熱を持たない。
ラビットはしばしば肉と皮のために飼われ、狩られる。しかしこの臆病な哺乳類をペットとして飼うものもいる。彼らは野ウサギと混同されることもあるが、ラビットは穴を掘って地中に住むという明確な違いがあり、通常野ウサギよりも小さい。ラビットはラットと同じデータを持つ。
この超小型の冷血動物は温暖な地域ならどこでも見ることができ、その肌は極めて色鮮やかであることが多い。彼らは虫を食い、壁や逆さまになった場所でも登ることができる。ずっと知性の高いリザードの種類をウィザードはしばしば使い魔に選ぶ。
この超小型の動物はその知性で知られ、自然界で互いにゲームをして遊ぶほどだ。彼らは虫を食べ、驚くほどの多様な生息域で見られる。
輸送車両は購入することもできるし、移動のために雇うこともできる。本章の輸送項では、いくつかの車両を見ていく。ありふれたものも珍しいものもあり、いずれも購入したり雇うことができる。以下の表は地上輸送と海上輸送に分けて並べられており、車両の市価と、移動のために利用する場合の運賃も掲載されている。
運賃(1マイル当たり) | ||
---|---|---|
100gp |
3cp | |
15gp |
1cp | |
50gp |
2cp | |
二輪戦闘馬車(中量型) |
100gp |
2cp |
200gp |
2cp | |
20gp |
3cp | |
100gp |
2cp | |
50gp |
2cp | |
四輪馬車(中量型) |
75gp |
2cp |
100gp |
3cp | |
海上輸送 | ||
30,000gp |
1sp | |
15,000gp |
1sp | |
3,000gp |
1sp | |
10,000gp |
5cp | |
― |
1cp | |
50gp |
2cp | |
10,000gp |
2sp | |
500gp |
2cp | |
25,000gp |
2sp |
市価 ―; 運賃 1cp
最も基本的で原始的な船の類であるいかだは単純なものだ。船体のない平らなボートで、しばしば互いに結びつけた丸太で作られている。通常前進させるために、2つもしくは4つの櫂を用いる。
市価 20gp; 運賃 3cp
このそりは雪上もしくは氷上を、訓練されたライディング・ドッグの一団が引くように設計されている。ほとんどのそりにはその背面に乗り手が立てるように滑走部が付いている。犬ぞりには、引っ張るドッグ全てが運べるだけの重量を運ぶことができる。
市価 30,000gp; 運賃 1sp
ガレー船は左右それぞれに70本のオールを備えた3本マストの船で、全部で200人の乗組員を必要とする。ガレー船は全長130フィート、幅20フィートで、150米トンの貨物または250人の兵士を運ぶことができる。8,000gpを追加すれば、衝角に加えて船首、船尾と中央部に砲台をつけることができる。この船は沿岸を離れられず、遠洋に航海することはできない。オールで漕ぐか帆を上げていれば時速約4マイルで移動できる。
市価 3,000gp; 運賃 1sp
全長50フィートから75フィート、幅15から20フィートのこの船は、1本のマストと横帆、予備に数本のオールを備えている。8から15人の乗組員がおり、40から50米トンの貨物または100人の兵士を運ぶことができる。この船は航海することもでき、川を下ることもできる(平底であるため)。時速約1マイルで移動できる。
市価 25,000gp; 運賃 2sp
この全長100フィートの船は1本のマストがついているが、オールで漕いで進むこともできる。60人から80人の漕ぎ手としての乗組員がいる。この船は160人の兵士を運べるが、それほどの多人数のための必需品を載せる余地がないため、長距離を輸送することはできない。軍船は沿岸を離れられず、航海をすることができない。貨物のためには使われない。オールで漕ぐか帆を上げていれば時速約2.5マイルで移動できる。
市価 50gp; 運賃 2cp
この全長8~12フィートのボートには2本のオールがついている。このボートは2人または3人の(中型サイズの)乗客を運ぶことができ、より大きな船の甲板に乗せられたり、船渠に上陸する際に用いられる。この船は時速約1.5マイルで移動できる。
市価 15,000gp; 運賃 1sp
この床が平らな帆船には、戎克式帆装の帆がついた2~3本のマストがある。これにより少人数の乗員で運行することができる。戎克は一般に高い船尾楼甲板を備え、キールを持たない。
市価 500gp; 運賃 2cp
伝馬船は通常より大きな船のデッキで運ばれ、乗客や積み荷を運搬するために用いられる。
市価 100gp; 運賃 2cp
これは雪や氷上での移動に使うための台車である。2頭のホース(または他の荷役獣)で牽くことが多い。このそりには牽引に必要な馬具も付いている。
市価 さまざま; 運賃 2cp
軽量型二輪戦闘馬車:この戦闘馬車はしばしばレースに用いられ、戦場を高速で駆け回る、射手1人用の台となる。
中量型二輪戦闘馬車:この戦闘馬車は戦闘で用いられ、歩兵の陣形を断ち割ったり、素早く移動する戦闘用高台となる。
重量型二輪戦闘馬車:この戦闘馬車は一般に戦闘用高台として、あるいは戦場で器具を素早く運ぶために用いられる。
市価 15gp; 運賃 1cp
この二輪車両は1頭の馬(または他の荷役用動物)で牽引が可能であり、短い距離で道具を運搬する際にしばしば用いられる。ハーネスとのセットで販売される。
市価 10,000gp; 運賃 2sp
この大きな航海用の船は、全長75から90フィート、幅20フィートで、20人の乗組員がいる。この船は150米トンの貨物を運べる。2本のマストに横帆がついており、航海することができる。時速約2マイルで移動できる。
市価 100gp; 運賃 3cp
4つの車輪のついた密閉式の四輪馬車で、乗客を4人まで乗せられる。加えて御者2人が乗る。2頭のホース(または他の荷役獣)で牽引することが多い。牽引に必要な馬具も付いてくる。
市価 さまざま; 運賃 さまざま
これは4つの車輪のついた屋根のない車で、重い荷物を輸送するために使う。牽引に必要なハーネスとのセットで販売される。一般に台車の種類として3種類存在する。
軽量型四輪馬車:この種類の馬車は農家や職人が最も頻繁に利用するもので、道具を短い距離運んだり、都市の周りを行商人が移動したりする。軽量型四輪馬車は1,000ポンドまでの積み荷を運ぶことができ、牽引するために中型クリーチャー2体か大型クリーチャー1体が必要となる。
中量型四輪馬車:この種類の馬車は農業、鉱業、建造物の設置など、一般に重く辛い労役に利用される。中量型四輪馬車は2,000ポンドまでの積み荷を運ぶことができ、牽引するために中型クリーチャー4体か大型クリーチャー2体が必要となる。
重量型四輪馬車:大きく四輪のついたこの馬車は、主に地域いっぱいまで道具を輸送する隊商で使用される。重量型四輪馬車は4,000ポンドまでの積み荷を運ぶことができ、牽引するために中型クリーチャー8体か大型クリーチャー4体が必要となる。
市価 10,000gp; 運賃 5cp
40本のオールがついた全長75フィートのこの船は、全部で50人の乗組員を必要とする。1本のマストと横帆を持ち、50米トンの貨物または120人の兵士を運ぶことができる。ロングシップは航海することができる。オールで漕ぐか帆を上げていれば時速約3マイルで移動できる。