秘術の技の追及に異なるやり方を選んだ者がいる。彼らは遠方の次元界と世界の境界を飛び越え、ありとあらゆるクリーチャーの中から命令に従うものを呼び下す。サモナーという名で知られるこの秘術の実践者は、召喚者とともにいることで力を高める、幻獣という特定の来訪者と緊密な絆を形作る。最終的に、サモナーと幻獣は絆を結び、同じ魂の一部を共有する。
アンチェインド/Unchained:ほとんどのサモナーのクラス特徴は、このクラスのもとのデザインと同じである――最大の変更点は幻獣にある。アンチェインド・サモナーは幻獣の副種別(エンジェル、デーモン、プロティアンなど)を1つ選択する。これにより進化のいくつかが決定され、幻獣の一般的な態度と外観を形作る助けとする。加えて進化の中には複数の副種別や基本形態と関連づいたものもあり、そのようなクリーチャーに想定される外観や能力により適合した幻獣を作ることができる。最後に、サモナーの呪文リストは大きく変更され、いくつかの不均一を取り除いている。
属性:どれでも。
ヒット・ダイス:d8。
サモナーのクラス技能は、以下の通り:〈騎乗〉【敏】、〈言語学〉【知】、〈呪文学〉【知】、〈職能〉【判】、〈製作〉【知】、〈知識:すべて〉【知】、〈動物使い〉【魅】、〈飛行〉【敏】、〈魔法装置使用〉【魅】。
1日の呪文数 | |||||||||||
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1 |
+0 |
+0 |
+0 |
+2 |
1 |
― |
― |
― |
― |
― | |
2 |
+1 |
+0 |
+0 |
+3 |
2 |
― |
― |
― |
― |
― | |
3 |
+2 |
+1 |
+1 |
+3 |
3 |
― |
― |
― |
― |
― | |
4 |
+3 |
+1 |
+1 |
+4 |
3 |
1 |
― |
― |
― |
― | |
5 |
+3 |
+1 |
+1 |
+4 |
4 |
2 |
― |
― |
― |
― | |
6 |
+4 |
+2 |
+2 |
+5 |
4 |
3 |
― |
― |
― |
― | |
7 |
+5 |
+2 |
+2 |
+5 |
4 |
3 |
1 |
― |
― |
― | |
8 |
+6/+1 |
+2 |
+2 |
+6 |
4 |
4 |
2 |
― |
― |
― | |
9 |
+6/+1 |
+3 |
+3 |
+6 |
5 |
4 |
3 |
― |
― |
― | |
10 |
+7/+2 |
+3 |
+3 |
+7 |
5 |
4 |
3 |
1 |
― |
― | |
11 |
+8/+3 |
+3 |
+3 |
+7 |
5 |
4 |
4 |
2 |
― |
― | |
12 |
+9/+4 |
+4 |
+4 |
+8 |
5 |
5 |
4 |
3 |
― |
― | |
13 |
+9/+4 |
+4 |
+4 |
+8 |
5 |
5 |
4 |
3 |
1 |
― | |
14 |
+10/+5 |
+4 |
+4 |
+9 |
5 |
5 |
4 |
4 |
2 |
― | |
15 |
+11/+6/+1 |
+5 |
+5 |
+9 |
5 |
5 |
5 |
4 |
3 |
― | |
16 |
+12/+7/+2 |
+5 |
+5 |
+10 |
5 |
5 |
5 |
4 |
3 |
1 | |
17 |
+12/+7/+2 |
+5 |
+5 |
+10 |
5 |
5 |
5 |
4 |
4 |
2 | |
18 |
+13/+8/+3 |
+6 |
+6 |
+11 |
5 |
5 |
5 |
5 |
4 |
3 | |
19 |
+14/+9/+4 |
+6 |
+6 |
+11 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
4 | |
20 |
+15/+10/+5 |
+6 |
+6 |
+12 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
4 |
2 |
― |
― |
― |
― |
― |
2 |
5 |
3 |
― |
― |
― |
― |
― |
3 |
6 |
4 |
― |
― |
― |
― |
― |
4 |
6 |
4 |
2 |
― |
― |
― |
― |
5 |
6 |
4 |
3 |
― |
― |
― |
― |
6 |
6 |
4 |
4 |
― |
― |
― |
― |
7 |
6 |
5 |
4 |
2 |
― |
― |
― |
8 |
6 |
5 |
4 |
3 |
― |
― |
― |
9 |
6 |
5 |
4 |
4 |
― |
― |
― |
10 |
6 |
5 |
5 |
4 |
2 |
― |
― |
11 |
6 |
6 |
5 |
4 |
3 |
― |
― |
12 |
6 |
6 |
5 |
4 |
4 |
― |
― |
13 |
6 |
6 |
5 |
5 |
4 |
2 |
― |
14 |
6 |
6 |
6 |
5 |
4 |
3 |
― |
15 |
6 |
6 |
6 |
5 |
4 |
4 |
― |
16 |
6 |
6 |
6 |
5 |
5 |
4 |
2 |
17 |
6 |
6 |
6 |
6 |
5 |
4 |
3 |
18 |
6 |
6 |
6 |
6 |
5 |
4 |
4 |
19 |
6 |
6 |
6 |
6 |
5 |
5 |
4 |
20 |
6 |
6 |
6 |
6 |
6 |
5 |
5 |
武器と防具の習熟:サモナーは全ての単純武器と軽装鎧に習熟している。サモナーは軽装鎧を身に着けている間、通常の秘術呪文失敗確率の影響を受けることなく、サモナー呪文を発動することができる。他の秘術呪文の使い手同様、中層鎧や重装鎧を身に着けていたり、盾を使用していたりすると、動作要素を持つ呪文を発動する際、秘術呪文失敗確率の影響を受ける。他のクラスから得られた秘術呪文を発動する際には、サモナーは通常の秘術呪文失敗確率の影響を受ける。
呪文/Spells:サモナーはサモナー呪文リストに記載された秘術呪文を発動する(アンチェインド・サモナーの呪文リストは、Advanced Player's guideに掲載されたものとは異なる)。サモナーはあらかじめ呪文を準備することなく、修得した呪文をどれでも発動することができる。
呪文を修得したり発動したりするには、サモナーは最低でも10+その呪文レベルに等しい【魅力】能力値を有していなければならない。サモナーの呪文に対するセーヴィング・スローの難易度は10+呪文レベル+サモナーの【魅力】修正値である。
サモナーは1日に各レベルで定められた呪文の回数だけ、呪文を発動できる。サモナーに許された基本的な1日毎の呪文数は「表:サモナー」に示されている。加えて、サモナーの【魅力】が十分に高い場合、更に1日のボーナス呪文を得る。
サモナーの呪文選択には制限がある。サモナーは選択した4つの0レベル呪文と2つの1レベル呪文を修得してゲームを開始する。そして新しくサモナー・レベルを得る毎に、後述の表に書かれている通りに1つ以上の新たな呪文を修得する(1日毎の呪文数と異なり、サモナーの修得呪文数は【魅力】能力値の影響を受けない。数は後述の表に記載された値で固定されている)。
5レベルに達した時点および以降3サモナー・レベル毎(8レベル、11レベル、以降も同様)に、サモナーは既に修得している呪文1つと交換して新しい呪文を修得できる。すなわち、サモナーは古い呪文を1つ“失い”、代わりに新しい呪文を1つ修得する。新しい呪文のレベルは交換した呪文と同じレベルでなければならず、その呪文レベルはサモナーの発動可能な最も高いサモナー呪文よりも少なくとも1レベル下でなければならない。呪文の入れ替えは、規定のレベルに達する毎に1つだけであり、呪文を交換するかどうかの選択はそのレベルで新しい修得呪文を得るタイミングと同時でなければならない。
サモナーはあらかじめ呪文を準備する必要がない。レベル毎に決められた1日の呪文数を使い切らない限り、サモナーはいつでも自分が修得している呪文からどれでも発動することができる。
キャントリップ/Cantrips:サモナーは上記の表のに書かれている数のキャントリップ(0レベル呪文)を修得する。これらの呪文はほかの呪文と同様に発動できるが、1日に好きな数だけ発動できる。(呪文修正特技の適用など)他の呪文スロットを使用して準備されたキャントリップは、通常通り消費される。
幻獣/Eidolon:サモナーは幻獣と呼ばれる強力な来訪者を傍らに招来する能力を持ってゲームを開始する。幻獣はサモナーとつながりを形成し、サモナーは以降永遠に同じクリーチャーの顕現を招来する。幻獣はそれぞれ最初に招来したときに選択した副種別を1つ持つ。副種別はその起源と多くの能力を決定する。幻獣の属性は招来したサモナーの属性と1段階以内のものでなければならない(そのため、中立にして善のサモナーは中立、秩序にして善、混沌にして善の幻獣を招来することができる)。幻獣はサモナーの言語をすべて話すことができる。幻獣は招来されたクリーチャーとして扱うが、幻獣は負のヒット・ポイントが【耐久力】能力値以上になるまで出身次元界に送還されない。加えて、幻獣はサモナーと結びついているため、プロテクション・フロム・イーヴルやそれに類似する、招来されたクリーチャーからの接触を妨げる効果に護られたクリーチャーに接触し攻撃できる。
サモナーは1分間の儀式を執り行なうことで幻獣を招来できる。その方法で招来されたときの幻獣のヒット・ポイントは以前招来されたときの最後の瞬間と変わらない。これの唯一の例外は幻獣が殺された時で、その場合通常のヒット・ポイントの半分を持って帰還する。幻獣は自然治癒しない。幻獣はサモナーが(標準アクションで)送還するまで存在する。幻獣が死によって出身次元界に送還された場合、その日の間は再び呼び出すことはできない。幻獣はディスペル・マジックなどの手段によって出身次元界に送還されることはないが、ディスミサルやバニッシュメントなどのような呪文は通常通りに働く。サモナーが気絶状態になるか、眠るか、あるいは殺された場合、彼の幻獣は即座に放逐される。
幻獣はサモナーの願望に沿った姿を取る。幻獣のヒット・ダイス、セーヴィング・スロー、技能、特技、そして能力値はサモナーのクラス・レベルに従って決定され、サモナーがレベルを得るに従って上昇する。加えて、それぞれの幻獣はサモナーのクラス・レベルに基づいて、その幻獣ごとに異なる能力を与えるために使用できる進化ポイントのプールを獲得する。サモナーが新たなレベルを得る時は常に、サモナーはこれらのポイントをどのように消費し、次のサモナー・レベルを得るまでの間どのような能力を固定させておくか決定しなければならない。
幻獣の身体的な外見はサモナーの任意なものとなるが、常に副種別に適切な、ある種幻想的なクリーチャーとして現れる。この方法で幻獣を特定の生物のように見せることはできない。招来されている間、幻獣は輝くルーンを帯びる。このルーンはサモナーの額に現れる固有のルーンと同様である。このルーンを物理的な手段によって隠すことはできるが、オルター・セルフやポリモーフなどの外見を変える魔法によって隠すことはできない(しかしインヴィジビリティは、呪文の持続時間中ルーンを隠す)。
生命共有(超常)/Life Link:1レベルの時点で、サモナーは幻獣と緊密な絆を形成する。幻獣が自分を出身次元界に送還するほどのダメージを受けた時、そのダメージに反応して、サモナーはアクションを用いることなく任意のヒット・ポイントを消費することができる。この方法で消費したヒット・ポイント1につき、幻獣が受けるダメージを1ポイント減少させる。これにより幻獣が出身次元界へ送還されることを阻止することができる。
加えて、幻獣が全力を発揮するには幻獣とサモナーが100フィート以内にいなければならない。幻獣がサモナーから100フィートより遠いが1,000フィート以内にいる場合、最大ヒット・ポイントと現在ヒット・ポイントは50%だけ減少する。幻獣がサモナーから1,000フィートより遠いが10,000フィート以内にいる場合、最大ヒット・ポイントと現在ヒット・ポイントは75%だけ減少する。幻獣がサモナーから10,000フィートより離れた場合、幻獣は即座に出身次元界に送還される。幻獣がサモナーに近づいてもこのようにして失われた現在ヒット・ポイントは回復しないが、最大ヒット・ポイントは標準に戻る。
サモン・モンスターI(擬呪)/Summon Monster I:1レベルの時点で、サモナーは1日に3+【魅力】修正値に等しい回数、擬似呪文能力としてサモン・モンスターIを発動できるようになる。この能力を引き出すのはサモナーが幻獣を使用するのと同じ力を使用する。つまり、サモナーは幻獣が招来されていない時しかこの能力を使用できない。彼は標準アクションとしてこの能力を使用し、そのクリーチャーは(レベル毎に1ラウンドではなく)レベル毎に1分持続する。3レベルの時点および以降2レベル毎に、この能力の力は1呪文レベルずつ上昇し、サモナーはより強力なクリーチャーを招来できるようになる(最大で17レベルの時点のサモン・モンスターIXまで)。19レベルの時点で、この能力はゲートあるいはサモン・モンスターIXとして使用できるようになる。ゲートとして使用した場合、サモナーは必要な物質要素を消費しなければならない。サモナーはこの方法で複数のサモン・モンスターIやゲートを同時に起動状態にすることはできない。この能力が再び使用された場合、直前に使用していたサモン・モンスターIあるいはゲートは即座に終了する。これらの招来呪文は呪文解放型や呪文完成型のアイテムを使用する目的において、呪文リストの一部に含まれているものとして扱う。加えて、この能力を使用し要求された呪文を発動できる限り、彼はこの能力の使用数を消費することで作成する魔法のアイテムの作成条件を満たすことができる。
感覚結合(超常)/Bond Senses:2レベルの時点で、サモナーは標準アクションで、幻獣の感覚――視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚――を共有することができるようになる。この能力は1日にサモナー・レベル毎に1ラウンドまで使用できる。この効果に有効距離はないが、サモナーと幻獣は同じ次元界にいなければならない。サモナーはこの効果をフリー・アクションで終了することができる。
味方の盾(変則)/Shield Ally:4レベルの時点で、サモナーが幻獣の間合い内にいる間、サモナーはアーマー・クラスに+2の盾ボーナスと、セーヴィング・スローに+2の状況ボーナスを得る。このボーナスは幻獣が組みつき状態、無防備状態、麻痺状態、朦朧状態、気絶状態の時には失われる。
創造者の呼び声(超常)/Maker's Call:6レベルの時点で、サモナーは標準アクションで幻獣を傍らに呼び寄せられるようになる。これはサモナーの術者レベルを用いたディメンジョン・ドアと同様に機能する。この能力が使用されると、幻獣はサモナーに隣接する場所(隣接するマスがすべて埋まっていた場合、最もサモナーに近い場所)に出現する。幻獣が有効距離外にいた場合、この能力は無駄になってしまう。この能力は6レベルの時点で1日に1回使用でき、以降4レベル毎に追加で1回ずつ使用できる。
入れ替わり(超常)/Transposition:8レベルの時点で、サモナーは創造者の呼び声能力を使用して、自分の幻獣と場所を入れ替えられるようになる。幻獣がサモナーより大きかった場合、サモナーは幻獣が占めていた場所のうちの好きな場所に移動できる。幻獣は可能であればサモナーがいた場所を含む地点に移動し、それができない場合可能な限り近くに移動する。
顕現(超常)/Aspect:10レベルの時点で、サモナーは自身の幻獣の持つ進化プールから2ポイントまで消費して、自分に1つ以上の進化を与えられるようになる。サモナーは幻獣が得ていない進化を選ぶことはできず、自身もその条件を満たしていなければならない(副種別の前提条件は例外で、幻獣の副種別が前提条件を満たしていればよい)。この能力で能力値上昇の進化を選択することはできない。この方法で消費した進化ポイントは幻獣の進化プールを消費する(幻獣の進化ポイントの合計が減少する)。サモナーは幻獣の進化を変更するとき、同時にこれらのポイントから受ける自身の進化を変更できる。
上級味方の盾(超常)/Greater Shield Ally:12レベルの時点で、幻獣の間合い内に味方がいるとき、その味方はアーマー・クラスに+2の盾ボーナスと、セーヴィング・スローに+2の状況ボーナスを得る。間合いにいるその味方がサモナー自身の場合、ボーナスは+4に上昇する。幻獣が組みつき状態、無防備状態、麻痺状態、朦朧状態、気絶状態の場合、このボーナスは失われる。
生命結合(超常)/Life Bond:14レベルの時点で、サモナーの命は幻獣の命と繋がるようになる。幻獣のヒット・ポイントが1以上ある間、サモナーは危害から守られる。サモナーのヒット・ポイントを0未満にするようなダメージは代わりに幻獣に移し替えられる。このダメージは1回に1ポイント単位で移し替えられ、つまり幻獣の負のヒット・ポイントが【耐久力】能力値と等しくなると同時に、残りすべての超過ダメージがサモナーに残る。死をもたらすがダメージを与えない効果は、この能力の効果を受けない。この能力はインプリズンメント、フレッシュ・トゥ・ストーン、ベイルフル・ポリモーフなど、ダメージを与えない呪文には効果がない。
融合形態(超常)/Merge Forms:16レベルの時点で、全ラウンド・アクションとして、サモナーは自分の幻獣に接触して融合した姿になることができる。サモナーの装備しているすべての物品も同時に変化する。この方法で融合している間、サモナーは害から護られ、呪文や効果の目標にならない。そのときサモナーを目標としていたすべての呪文や効果はサモナーが幻獣から分離するまで抑止される(が、持続時間は経過し続ける)。
サモナーは幻獣の中にいる間も、その発動時間の間に幻獣の制御権を手にすることで呪文を発動できる。それらの呪文に使用される物質要素はサモナーの装備品の中から消費される。しかし彼らはそれ以外の装備品には干渉できない。融合している間サモナーは幻獣のすべてのアクションを指定し、幻獣の感覚を通して知覚し、幻獣の声を使って話すことができる。
サモナーはこの能力を、1日にそのサモナー・レベルに等しいラウンド使用できる。この能力はいつでも即行アクションで終了することができる。サモナーは可能であれば、幻獣に隣接するマスへと分離する。サモナーが融合している間に幻獣が出身次元界に送還された場合、サモナーは即座に排出され、4d6ポイントのダメージを受け、1ラウンドの間朦朧状態となる。
上位顕現(超常)/Greater Aspect:18レベルの時点で、サモナーは自分の幻獣の進化をより自らのものとすることができる。この能力は顕現能力と同様に機能するが、進化ポイントを最大で6ポイントまで消費することができる。顕現能力と異なり、サモナーに分けられた進化ポイント2ポイント(あるいはポイントの端数)につき、幻獣は進化プールから1ポイントを失う。
幻獣の双子(超常)/Twin Eidolon:20レベルの時点で、サモナーと幻獣は真の結びつきを得る。標準アクションとしてサモナーは幻獣に変化し、すべての進化、形態、能力値を複製できる。サモナーの【筋力】、【敏捷力】、【耐久力】は幻獣の基本値と同じとなる。サモナーは(ポリモーフ)の副系統を持つ呪文と同様に、自分の運搬する全ての装備を新しい形態に溶け込ませることができる。持続した効果をもたらすアイテムは、この方法で溶け込んでいる間も機能し続ける。サモナーは自身の肉体攻撃と(ボーナス特技、技能、言語を除く)すべての種族特性を失い、幻獣の進化によって与えられた能力を得る。サモナーは自身のクラス特徴をすべて保持する。サモナーは1日にサモナー・レベルにつき1分間この形態に変化することができる。この時間は連続している必要はないが、1分間単位で消費しなければならない。サモナーはフリー・アクションでこの効果を終了することができる。
サモナーは以下の呪文を使用することができる。キャラクターのすべての種類が使用できるクラスではないため、Pathfinder Roleplaying Game:Advanced Race Guide、Pathfinder Roleplaying Game:Monster Codex、Pathfinder Roleplaying Game:Mythic Adventuresの呪文はリストに含まれていない。これらの呪文はそれぞれの本に指定されたレベルで発動される。
0レベル・サモナー呪文:アーケイン・マーク、アシッド・スプラッシュ、オープン/クローズ、ガイダンス、デイズ、ディテクト・マジック、メイジ・ハンド、メッセージ、メンディング、ライト、リード・マジック、レジスタンス。
1レベル・サモナー呪文:アイシクル・ダガー、アイデンティファイ、アラーム、アンシーン・サーヴァント、アント・ホール、アンフェター、ヴェントリロキズム、エクスペディシャス・リトリート、エンデュア・エレメンツ、エンラージ・パースン、オブスキュアリング・ミスト、グリース、グルー・シール、コローシヴ・タッチ、コンペル・ホスティリティ、サモン・マイナー・モンスター、サモン・モンスターI、シールド、ジャンプ、ジュリーリグ、デイズ・モンスター、フェザー・フォール、ブラード・ムーヴメント、プロテクション・フロム・イーヴル/グッド/ケイオス/ロー、マウント、マジック・ファング、マジック・マウス、メイジ・アーマー、ライフ・コンジット、レッサー・リジューヴェネイト・アイドーロン、リデュース・パースン、レイ・オヴ・シックニング、ロング・アーム。
2レベル・サモナー呪文:アウルズ・ウィズダム、コミュナル・アント・ホール、イーグルズ・スプレンダー、インヴィジビリティ、ウィップ・オヴ・スパイダーズ、ウェブ・シェルター、ウォーディング・ウェポン、レッサー・エヴォリューション・サージ、オルター・セルフ、キャッツ・グレイス、クッショニング・バンズ、グライド、クリエイト・ピット、グリッターダスト、サモン・アイドーロン、サモン・スウォーム、サモン・モンスターII、シー・インヴィジビリティ、スパイダー・クライム、タイム・シャダー、ツイステッド・スペース、ディテクト・ソウツ、バークスキン、ファントム・スティード、フォクセス・カニング、フォッグ・クラウド、ブラー、ブラッド・アーマー、ブルズ・ストレンクス、プロテクション・フロム・アローズ、コミュナル・プロテクション・フロム・イーヴル/グッド/ケイオス/ロー、ベアズ・エンデュアランス、コミュナル・マウント、ミスディレクション、レヴィテート、レジスト・エナジー、レッサー・レストア・アイドーロン。
3レベル・サモナー呪文:アクアス・オーブ、アブレーティヴ・バリアー、インヴィジビリティ・スフィアー、ウィンド・ウォール、ウォーター・ブリージング、エヴォリューション・サージ、コントロール・サモンド・クリーチャー、サモン・モンスターIV、シーク・ソウツ、シールド・コンパニオン、スティンキング・クラウド、スパイクト・ピット、コミュナル・スパイダー・クライム、スロー、タンズ、ディスプレイスメント、ディスペル・マジック、デヴォリューション、ノンディテクション、ヒロイズム、コミュナル・ファントム・スティード、フライ、コミュナル・プロテクション・フロム・アローズ、プロテクション・フロム・エナジー、ヘイスト、ペレット・ブラスト、マイナー・クリエイション、マジック・サークル・アゲンスト・イーヴル/グッド/ケイオス/ロー、グレーター・マジック・ファング、マッド・モンキーズ、マリオネット・ポゼッション、インプルーヴド・ライフ・コンジット、リジューヴェネイト・アイドーロン、レイジ、レイン・オヴ・フロッグス、コミュナル・レジスト・エナジー、レストア・アイドーロン。
4レベル・サモナー呪文:アガナイズ、アシッド・ピット、アジャスタブル・ポリモーフ、グレーター・インヴィジビリティ、ヴィトリオリック・ミスト、ウォール・オヴ・アイス、ウォール・オヴ・ファイアー、グレーター・エヴォリューション・サージ、マス・エンラージ・パースン、オブシディアン・フロー、クリーピング・アイス、サモナー・コンジット、サモン・モンスターV、ストーンスキン、ソリッド・フォッグ、コミュナル・タンズ、チャーム・モンスター、マス・デイズ、ディメンジョナル・アンカー、ディメンジョン・ドア、トランスモグリファイ、ピュアリファイド・コーリング、ファイアー・シールド、ブラック・テンタクルズ、コミュナル・プロテクション・フロム・エナジー、メジャー・クリエイション、マス・リデュース・パースン、ロケート・クリーチャー。
5レベル・サモナー呪文:インセクト・プレイグ、ウィップ・オヴ・センチピーズ、ウォール・オヴ・ストーン、オーヴァーランド・フライト、カンジュア・ブラック・プディング、クラウドキル、コンタクト・アザー・プレイン、サモン・モンスターVI、コミュナル・ストーンスキン、センディング、グレーター・ディスペル・マジック、ディスミサル、テレポート、ハングリー・ピット、プレイナー・アダプテイション、レッサー・プレイナー・バインディング、ベイルフル・ポリモーフ、ホールド・モンスター、ホスタイル・ジャクスタポジション、マジック・ジャー、メイジズ・フェイスフル・ハウンド、グレーター・ライフ・コンジット、リース・オヴ・ブレーズ、グレーター・リジューヴェネイト・アイドーロン。
6レベル・サモナー呪文:アイス・クリスタル・テレポート、マス・アウルズ・ウィズダム、アシッド・フォッグ、イーグル・エアリー、マス・イーグルズ・スプレンダー、イセリアル・ジョーント、マス・インヴィジビリティ、ウィップ・オヴ・アンツ、ウォール・オヴ・アイアン、マス・キャッツ・グレイス、クリーピング・ドゥーム、レッサー・クリエイト・デミプレイン、サモン・モンスターVII、シクウェスター、スペル・ターニング、タール・プール、ディメンジョナル・バウンス、グレーター・テレポート、トゥルー・シーイング、バニッシュメント、グレーター・ヒロイズム、マス・フォクセス・カニング、マス・ブルズ・ストレンクス、マス・プレイナー・アダプテイション、プレイナー・バインディング、プレイン・シフト、マス・ベアズ・エンデュアランス、リパルション。
幻獣の能力はサモナーのレベルと進化プールを用いて行われる選択によって決定される。表:幻獣の基本データに、幻獣の基本データの多くが示されている。幻獣それぞれは基本データを修正する基本形態を持つ。呪文の効果を受けるか決定する際、幻獣は来訪者として扱う。
ヒット・ダイス:幻獣の持つd10のヒット・ダイスの数。それぞれに通常通り【耐久力】修正値が適用される。
基本攻撃ボーナス:幻獣の基本攻撃ボーナス。幻獣の基本攻撃ボーナスはヒット・ダイスに等しい。肉体武器を使用する際、幻獣は高い基本攻撃ボーナスによる追加攻撃を獲得しない。
良好なセーヴと劣悪なセーヴ:幻獣のセーヴィング・スローの基本ボーナス。幻獣はその基本形態によって決定される、良好なセーヴィング・スローを2つと劣悪なセーヴィング・スローを1つ持つ。
技能:幻獣の合計技能ランク。幻獣は任意の技能に技能ランクを割り振ることができるが、それらの技能を使用するには適切な付属肢がなければならない。基本値より高い【知力】を持つ幻獣は、合計値を通常通り変更する(幻獣はヒット・ダイス毎に6+【知力】修正値に等しい技能ランクを得る)。幻獣はヒット・ダイスより高いランクを1つの技能に割り振ることができない。サモナーが新しいレベルを得て幻獣の進化が変更されたとしても、一度選択した技能ランクを変更することはできない。
特技:幻獣が修得する特技の総数。幻獣は前提条件を満たす特技を何でも選択できるが、特技を使用するために適切な付属肢がなければならない。サモナーが新しいレベルを得て幻獣の進化が変更されたとしても、一度選択した特技を変更することはできない。進化が変更された結果幻獣が特技の前提条件を満たせなくなった場合、幻獣が再びその特技の前提条件を満たすまで、その特技は一切の効果を持たない。
防御ボーナス:ここに記載された値は幻獣の基本合計鎧ボーナスである。このボーナスはサモナーの決定に従い、鎧ボーナスと外皮ボーナスに分割することができる。この値は幻獣の基本形態と進化プールを用いて行う選択肢によって変化する。防具が幻獣とサモナーとのつながりを妨げるため、幻獣はいかなる防具を身に着けることもできない。
【筋】/【敏】ボーナス:幻獣の【筋力】と【敏捷力】にこの修正値を加える。この値は基本形態によって決定される。幻獣の進化プールで行える選択の中には、これらの能力値を変更できるものもある。
進化プール/Evolution Pool:本列に記載された値は、幻獣の進化プールの合計値である。進化プールのポイントは新しい能力や攻撃を幻獣に加えることになる、非常に多様性を持つ変更や強化に消費される。サモナーがレベルを得るたび、このプールのポイントは増加し、サモナーは幻獣の能力を変化させるためにポイントを消費することができる。この選択は固定のものではない――サモナーはレベルを得る(およびトランスモグリファイ呪文を発動する)たびにこれらを変更することができる。
最大攻撃回数/Max. Attacks:ここはレベル毎に行える幻獣の最大の攻撃回数を示している。幻獣が最大値に達したなら、追加の攻撃を与える進化を獲得することはできない。高い基本攻撃ボーナスによる追加攻撃を含む、武器による攻撃もこの最大値に数えられる。
特殊:成長に応じて全ての幻獣が獲得する能力を示す(後述の表を参照)。これらのボーナスをそれぞれ以下に説明する。
暗視(変則)/Darkvision:幻獣は距離60フィートの暗視を持つ。
リンク(変則)/Link:サモナーと幻獣は精神的なつながりを持ち、(同じ次元界にいる限り)距離にかかわらず意思疎通を行うことができる。この意思疎通はフリー・アクションであり、サモナーはいつでも幻獣に指示をすることができる。また、魔法のアイテムはサモナーと幻獣とのつながりを阻害する。そのため、サモナーと幻獣は魔法のアイテム・スロットを共有する。例えば、サモナーが指輪を1つ身に着けている場合、幻獣は1つしか指輪を身に着けることができない。衝突が起きた場合、サモナーが身に着けたアイテムは効果を発揮し続け、幻獣が身に着けたものは効果を失う。魔法のアイテムを使用するには、幻獣は適切な付属肢を持っていなければならない。
呪文共有(変則)/Share Spells:サモナーは「目標:術者」の呪文を(距離:接触の呪文として)自分ではなく幻獣に発動することができる。その呪文が幻獣の種別(来訪者)に通常なら効果を発揮しない呪文であっても、幻獣に呪文を発動することができる。この方法で発動した呪文はサモナー呪文リストから発動されたものでなければならない。この能力を用いても、呪文のように機能する能力であっても呪文でない能力を幻獣と共有することはできない。
身かわし(変則)/Evasion:幻獣は通常なら反応セーヴに成功すれば半分のダメージしか受けない攻撃の目標になった場合、セーヴィング・スローに成功すれば一切のダメージを受けない。
能力値上昇(変則)/Ability Score Increase:幻獣は能力値1つに1を加える。
忠誠(変則)/Devotion:幻獣は心術呪文と心術効果に対する意志セーヴに、+4の士気ボーナスを得る。
複数回攻撃/Multiattack:3つ以上の肉体攻撃を持ち、既に《複数回攻撃》の特技を有していないなら、ボーナス特技として《複数回攻撃》を得る。3つ以上の肉体攻撃を有していない(あるいは攻撃回数が3回未満に減少した)場合、幻獣は肉体武器の1つを用いて二回目の攻撃を得るが、その攻撃には-5のペナルティが付く。その後幻獣が3回以上の肉体攻撃を獲得したなら、この追加攻撃は失われ、《複数回攻撃》を得る。
身かわし強化(変則)/Improved Evasion:幻獣は通常なら反応セーヴに成功すれば半分のダメージしか受けない攻撃の目標になった場合、セーヴィング・スローに成功すれば一切のダメージを受けない上、失敗しても半分しかダメージを受けない。
幻獣のクラス技能は以下の通り:〈隠密〉【敏】、〈真意看破〉【判】、〈製作〉【知】、〈知覚〉【判】、〈知識:次元界〉【知】、〈はったり〉【魅】。加えて、1レベルの時点で、サモナーは自分の幻獣のクラス技能として4つを追加で選択することができる。飛行移動速度を持つ幻獣は自動的に〈飛行〉【敏】をクラス技能として得ることに注意。これはレベルが上昇するまで飛行移動速度を持たない場合でも獲得する。
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通常、サモナーは戦闘中であっても、合言葉やリンク能力により幻獣の行動を制御する。しかしだからといって、幻獣は疑問もなく命令に従う操り人形というわけではない。価値観や属性に相反する行為(GMが決定する)を幻獣が拒むことは知られており、そのような行為についてサモナーをすぐにたしなめる。加えて、サモナーの属性が幻獣から一段階より離れるような属性変化の原因となる行為をする場合には、幻獣はサモナーの呼び出しを拒む(それでもサモナーはサモン・モンスタークラス特徴を使用することができる)。サモナーがどうにかして属性をもとに戻せば、幻獣は再びサモナーの支配下に返ってくる。
最初に幻獣を呼び出す際、サモナーは幻獣の副種別を決定しなければならない。サモナーの副種別はその基本データと能力、おおよその外観と主題を決定する。また、副種別は進化プールを用いて幻獣にどの進化を選択できるかも決定する。一度副種別を選択すると、以降変更できない。
サモナーがレベルを得ると、幻獣は副種別に応じて特別な進化を得る。以降のそれぞれの副種別の項に、その情報が示されている。
名称:幻獣の副種別の名前。幻獣はこの名称の副種別を獲得するが、特記ない限り、その副種別が持つ特徴、能力、弱点を一切獲得しない。
説明:この副種別を持つ幻獣の基本的な概要。外観や個性の一般的なガイドラインも記載されている。
属性:幻獣はこの属性のクリーチャーである。属性が悪、混沌、善、秩序のいずれかならば、幻獣はその属性の副種別を持つ。
基本形態:ある副種別の幻獣の中には、基本形態の選択肢に制限がある者もいる。この制限は本項に記載されている。ここに記載された進化は自動的に獲得され、幻獣の進化プールからポイントを消費する必要はない。
基本進化:この副種別を持つ幻獣全てが獲得する基本進化。サモナーがレベルを得る際に得られる進化が本項に示されている。これらの進化は自動的に獲得し、幻獣の進化プールからポイントを支払う必要はない。いくつかの場合、特定の副種別の幻獣は進化ではない能力を得ることもある。特記ない限り、このような能力はモンスターの共通ルールに記載されたとおりに機能する。
善の外方次元界の忍耐強く悟りを開いた使者、アガシオンの幻獣は悪を打ち負かし善なるものを守る方法を探している。アガシオンの幻獣は複数のクリーチャーの寄せ集めではなく、常に動物1体ないしクリーチャー1体の姿を持つ。幻獣はサモナーの型破りなやり方や善の道から外れた行いにも我慢するが、邪悪な結末のために自分の力が用いられることを良しとしない。アガシオンの幻獣はサモナーがその悟りに導かれる方法を探し求める。
基本形態:四足獣(噛みつき、四肢[脚部×2])または人型(四肢[脚部]、四肢[腕部]、爪)。
基本進化:
1レベルの時点で、アガシオンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([雷撃])の進化を得る。加えて、毒と石化に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。
12レベルの時点で、アガシオンの幻獣はダメージ減少5/悪を得る。加えて、石化に対する完全耐性と真言能力((アガシオン)の副種別を参照)を得る。
16レベルの時点で、アガシオンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([雷撃])の進化を失い、代わりに完全耐性([雷撃])の進化を得る。加えて、アガシオンのスピーク・ウィズ・アニマルズ能力((アガシオン)の副種別を参照)を得る。
20レベルの時点で、アガシオンの幻獣は回数無制限の擬似呪文能力としてディテクト・ソウツを得るとともに、ダメージ減少がダメージ減少10/悪に増加する。
アザータの幻獣はエリュシオンの奔放な美と気高い感情を体現しており、荒々しくも美しい要素を備える。彼らはエルフやフェイを連想させるしなやかな姿を取ることが多いが、リレンドのように蛇の尾を持つ姿で現れることもある。アザータの幻獣は気まぐれで独立意識を持ち、しばしば悪を倒す方法や楽しみ方について自分の考えを持つ。そのため、サモナーが不快な行為や非道な行為を行うよう命令した場合、アザータの幻獣は行動しないこともあり得る。その一方で、サモナーと考えが一致するアザータの幻獣は情熱的で忠実な仲間となる。
基本形態:蛇体(尾、尾の打撃、四肢[腕部])または人型(四肢[脚部]、四肢[腕部])。
基本進化:
1レベルの時点で、アザータの幻獣はエネルギーに対する抵抗([雷撃])と、4ポイントの武器修練の進化(軍用武器への習熟)を得る。
12レベルの時点で、アザータの幻獣はダメージ減少5/悪を得る。また、彼らは石化に対する完全耐性と真言能力((アザータ)の副種別を参照)を得る。
16レベルの時点で、アザータの幻獣はエネルギーに対する抵抗([雷撃])の進化を失い、代わりに完全耐性([雷撃])の進化を得る。加えて、彼らは能力値上昇の進化を獲得し、サモナーが選択した能力値1つに適用する。
20レベルの時点で、アザータの幻獣は標準アクションとして、通常形態とエネルギー形態を切り替える能力を得る。エネルギー形態において、アザータの幻獣は非実体となり飛行移動速度を2倍にするが、肉体攻撃や人工的な武器を用いて攻撃を行うことができない。しかし、自分の持つ擬似呪文能力の進化を起動することはできる。
ヘヴンから招来されたアルコンの幻獣は正義の体現者である。彼らはしばしば、筋骨隆々としているがしなやかな動きをする、力強くしなやかな姿で現れる。アルコンの幻獣は最終的に善の目的を志向し、その誓いや理想を打ち壊そうとするものにほとんど寛容を示さない――それは喚び出したサモナーに対しても同様である。悪の増長を止め、無辜のものを守るためにすることであれば、アルコンは何であれそれをなすだろう。
基本進化:
1レベルの時点で、アルコンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([雷撃])の進化と、得意技能(〈威圧〉)の進化を得る。加えて、毒に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。
12レベルの時点で、アルコンの幻獣はダメージ減少5/悪を得る。また、彼らは石化に対する完全耐性と真言能力((アルコン)の副種別を参照)を得る。
16レベルの時点で、アルコンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([雷撃])の進化と得意技能(〈威圧〉)の進化を失い、代わりに完全耐性([雷撃])の進化を得る。加えて、彼らは義憤のオーラ((アルコン)の副種別を参照)を得る。
20レベルの時点で、アルコンの幻獣は回数無制限でグレーター・テレポートを使用する能力を得る。これは呪文として扱うが(術者レベル14)、自分と運搬している物体50ポンドまでだけを瞬間移動することができる。
無慈悲で絶え間なく自然の法の破壊者や混沌と戦うイネヴァタブルは、秩序のサモナーにとっては想像力こそ乏しいものの忠実な相棒である。イネヴァタブルを幻獣に持つサモナーは通常アクシアマイトと仲が良い。というのも、彼らはイネヴァタブルを鋳造し修正する手法に関する知識を共有しているからだ。イネヴァタブルの幻獣は機械じかけの人造と理想化された人型生物の姿を混ぜ合わせた形で現れる。
基本進化:
1レベルの時点で、イネヴァタブルの幻獣はベイン武器特殊能力や得意な敵クラス特徴のような効果に対して、人造かつ来訪者として扱われる。彼らは死霊術効果、睡眠、[即死]効果、毒、病気、麻痺状態、朦朧状態に対するセーヴィング・スローに対して、+4のボーナスを得る。
4レベルの時点で、イネヴァタブルの幻獣は[精神作用]効果に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスと、非致傷ダメージ、過労状態、疲労状態に対する完全耐性を得る。
12レベルの時点で、イネヴァタブルの幻獣はダメージ減少5/混沌を得る。また、彼らは睡眠に対する完全耐性と、真言能力((イネヴァタブル)の副種別を参照)を得る。
16レベルの時点で、イネヴァタブルの幻獣は死霊術効果に対するセーヴィング・スローへの+4のボーナスを失い、死霊術効果、生命力吸収、能力値吸収、能力値ダメージに対する完全耐性を得る。
20レベルの時点で、イネヴァタブルの幻獣は睡眠、麻痺状態、朦朧状態、頑健セーヴを必要とするすべての効果(物体に対しても機能する効果を除く)に対する完全耐性を得る。
4つの元素界の1つから引き出されたこれらの幻獣は、4つの元素(風、地、火、水)の内1つとつながっている。通常、エレメンタルの幻獣は1種類の元素だけで構成されたクリーチャーだが、いくらか多様性がある。エレメンタルの幻獣は自分の視点や行為を明らかに控える。彼らはできる限り均衡を保つよう、他人との衝突を避けようとする。唯一の例外は互いに憎み合う、対立する元素の使いと出会ったときである。
基本形態:四足獣(噛みつき、四肢[脚部×2])、蛇体(尾、尾の打撃、外皮強化、噛みつき、間合い[噛みつき])、または人型(四肢[脚部]、四肢[腕部]、叩きつけ)。
基本進化:エレメンタルの幻獣の基本進化は、総じて選択した元素に従って決定される。エレメンタルの幻獣を最初に招来した際、サモナーはアース・エレメンタル、ウォーター・エレメンタル、エア・エレメンタル、ファイアー・エレメンタルから1つを選択しなければならない。一度選択すると、以後変更できない。幻獣は以下の進化と能力を得る。これらはその元素によって様々である。
1レベルの時点で、エレメンタルの幻獣は睡眠と麻痺状態に対する完全耐性を得る。加えて、アース・エレメンタルの幻獣は完全耐性([強酸])の進化を得る。ウォーター・エレメンタルの幻獣は完全耐性([氷雪])の進化を得る。エア・エレメンタルの幻獣は完全耐性([雷撃])の進化を得る。ファイアー・エレメンタルの幻獣は完全耐性([火炎])の進化を得る。
8レベルの時点で、アース・エレメンタルの幻獣は穴掘りの進化を得る。ウォーター・エレメンタルの幻獣は水泳の進化を2回獲得し、基本移動速度+20フィートの水泳移動速度を得る。エア・エレメンタルの幻獣は移動速度が基本移動速度に等しい飛行(魔法)の進化を得る。ファイアー・エレメンタルの幻獣は基本移動速度を20フィート増加させる。加えて、エレメンタルの幻獣は皆エラ呼吸の進化を得、水中で呼吸できるようになる。
12レベルの時点で、エレメンタルの幻獣は全て、出血、毒、朦朧状態に対する完全耐性を得る。加えて、彼らはもはや挟撃されることはなくなる。
16レベルの時点で、エレメンタルの幻獣は全てクリティカル・ヒットに対する完全耐性を得て、精密性に基づく攻撃(急所攻撃など)から追加のダメージを受けなくなる。
20レベルの時点で、アース・エレメンタルの幻獣は地の体得能力とダメージ減少5/―を得る。ウォーター・エレメンタルの幻獣は水浸し能力と渦潮変化能力を得る。渦潮変化能力はエア・エレメンタルの竜巻変化能力と同様に機能する(ただし渦潮変化能力の説明に記載されている点を除く)。エア・エレメンタルの幻獣は竜巻変化能力を得る。高さは最大15フィート(大型のエア・エレメンタルの場合30フィート)で、1d6ポイントのダメージ(大型のエア・エレメンタルの場合1d8)を与える。ファイアー・エレメンタルの幻獣はエネルギーを帯びた攻撃([火炎])の進化と着火能力を得る。
高位の次元界で生まれたエンジェルの幻獣は、この上ない美貌を備えたクリーチャーだ。彼らは通常理想化された人型生物の姿をとり、なめらかな肌と輝く髪、キラキラした瞳を持つ。エンジェルの幻獣は非常に高潔で信頼でき、駆け引きもうまい。しかし悪や悪の軍勢と相対した際には衝突を尻込みすることはない。
基本進化:
サイコポンプは執事にして年代記編者、そして死するすべてのものの案内人である。彼らは公平だが忠実な幻獣となる。定命のものの世界を取り扱う際、サイコポンプの幻獣はほとんどいつも仮面を身に着ける。彼らはダイモン、アンデッド、その他魂の転生を妨げる存在との取引を行うサモナーを許しはしない。しかしそれ以外については、サモナーの行いのほとんどに寛容である。サモナーが死ぬと、サイコポンプの幻獣はサモナーを死後の世界へと個人的に案内し、サモナーが裁かれる時が来ると証人として振る舞う。
基本形態:四足獣(噛みつき、四肢[脚部×2])、蛇体(尾、尾の打撃、噛みつき、引き寄せ[噛みつき]、間合い[噛みつき])、または人型(四肢[脚部]、四肢[腕部]、叩きつけ)。
基本進化:
8レベルの時点で、サイコポンプの幻獣は魂への接触((サイコポンプ)の副種別を参照)を獲得し、自分の進化プールに1ポイントを加える。
12レベルの時点で、サイコポンプの幻獣はダメージ減少5/アダマンティンを得る。更に、彼らは魂感知((サイコポンプ)の副種別を参照)を得る。
16レベルの時点で、サイコポンプの幻獣は彼らは能力値上昇の進化を獲得し、サモナーが選択した能力値1つに適用する。更に、彼らは回数無制限の擬似呪文能力としてインヴィジビリティ(自身のみ)を発動する能力を得る。
20レベルの時点で、サイコポンプの幻獣は自身のダメージ減少を10/アダマンティンに増加させ、完全耐性([雷撃])と完全耐性([氷雪])の進化を得る。
ダイモンの幻獣は恐るべき死の使者であり、全てのものを徹底的に殲滅したいと願っている。彼らは体現する死の種類に応じて様々な姿を取る。ダイモンの幻獣は有名なダイモンのほとんどよりもずっとあやふやな死の類いを体現することもある。ダイモンの幻獣は様々なやり方で死と悲劇を撒き散らしたいと願っている。ほとんどのものは大局的なものの見方をすることができ、中立のサモナーに従順に従うことさえある。生命を終わらせることは冒険者の仕事の中ではありふれたものだ。そのためサモナーに付き従うことで、ダイモンの幻獣は自分の暗く不可解な目的のために定命のものの魂を集める多くの機会を得られるというわけだ。
基本形態:四足獣(噛みつき、四肢[脚部×2])、蛇体(尾、噛みつき、針、間合い[噛みつき]、間合い[針])、または人型(四肢[脚部]、四肢[腕部]、爪)。
基本進化:
1レベルの開始時、ダイモンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([強酸])の進化を得ると共に、[即死]効果、毒、病気に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。
12レベルの時点で、ダイモンの幻獣はダメージ減少5/善を得る。また、彼らは[即死]効果、毒、病気に対する完全耐性を得る。
16レベルの時点で、ダイモンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([強酸])の進化を失い、代わりに完全耐性([強酸])の進化を得る。さらに、彼らはテレパシーを得る。
20レベルの時点で、ダイモンの幻獣は標準アクションとして瀕死状態のクリーチャー1体、あるいは1ラウンド以内に死亡したクリーチャー1体の魂の一部を喰らうことができるようになる。これによりそのクリーチャーは死亡し、ダイモンの幻獣は以降24時間の間、攻撃ロール、セーヴィング・スロー、技能判定に不浄ボーナスを得る。このボーナスは殺したクリーチャーが有していたヒット・ダイス5毎に+1される。この方法で喰らわれた魂を持つクリーチャーは、死から蘇るためにリザレクションかそれより強力な魔法を使用しなければならない。
憎しみと恨みで作られたディヴの幻獣は、美しく楽しいもの全てを奪い破壊する術を探す。ディヴの幻獣は定命の主を持つことをとりわけ不快に感じ、サモナーが苦痛と損害に満たされるよう模索する。ディヴの幻獣それぞれは自分が従わなければならない固有の衝動――通常はドルが持つ秘密への妄執に似たもの――を持ち、この衝動によってこの幻獣はサモナーの提供する何かに対し自分の忠義を売り渡す。ディヴのサモナーは幻獣の衝動を使ってこの幻獣を捕らえ、操る。まだディヴの幻獣は完全に受け入れたわけでは全くなく、自分の主が持つ最も大切なものを堕落させる方法を計画し続けている。
基本進化:
1レベルの開始時、ディヴの幻獣はエネルギーに対する抵抗([火炎])の進化を得る。加えて、彼らは毒に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。
12レベルの時点で、ディヴの幻獣はダメージ減少5/善を得る。加えて、彼らは暗闇を見通す能力((ディヴ)の副種別を参照)を得る。
16レベルの時点で、ディヴの幻獣はエネルギーに対する抵抗([火炎])の進化を失い、完全耐性([火炎])の進化を得る。加えて、彼らはテレパシーを得る。
20レベルの時点で、ディヴの幻獣は呪文(術者レベル14)と同様のグレーター・テレポートを回数無制限で使用する能力を得る。ただしこの瞬間移動は自分と自分が運搬する50ポンドまでの物体に対してのみ使用することができる。
デヴィルの幻獣は人を堕落させ、誘惑し、略奪する。彼らはしばしばサモナーに従順に、役に立つように尽くすが、それは全て、サモナーの魂をヘルの深淵に堕とそうとする長期的な試みによるものだ。デヴィルの中には極めて異常な姿をとるものもいるが、デヴィルの幻獣は化け物じみた姿よりも簡単にサモナーと素晴らしい人間関係を築ける――その結果堕落させられる――伝統的な人型を取る。
基本進化:
1レベルの開始時、デヴィルの幻獣はエネルギーに対する抵抗([火炎])の進化と得意技能(〈はったり〉)の進化を得る。加えて、彼らは毒に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。
12レベルの時点で、デヴィルの幻獣はダメージ減少5/善を得る。加えて、彼らは暗闇を見通す能力(Bestiary 311ページの(デヴィル)の副種別を参照)を得る。
16レベルの時点で、デヴィルの幻獣はエネルギーに対する抵抗([火炎])の進化を失い、完全耐性([火炎])の進化を得る。加えて、彼らはテレパシーを得る。
20レベルの時点で、デヴィルの幻獣は再生5(善属性の武器、[善]の呪文)を得る。この能力を持っているにもかかわらず、彼らは十分なダメージを受けると、通常の幻獣のようにヘルへと退散する。
物体に与えられた破壊そのものであるデーモンの幻獣はアビスの魂エネルギーのごった煮から作られているため、そのサモナーの技は一流のデーモンを目覚めさせる魔法的改竄に関連しているのだと推測する学者もいる。デーモンの幻獣は破壊と犠牲者を害することを楽しみ、そのような行いであれば疑念を持たずサモナーの指示に従い、自分の作り出した惨事に喜びを抱く。デーモンの幻獣にとって、手段は結果を正当化する。
基本形態:四足獣(噛みつき、四肢[脚部×2])、蛇体(尾、尾の打撃、噛みつき、ダメージ強化[噛みつき]、間合い[噛みつき])、または人型(四肢[脚部]、四肢[腕部]、爪)。
基本進化:
1レベルの開始時、デーモンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([雷撃])とエネルギーに対する抵抗([火炎])の進化を得るとともに、毒に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。
8レベルの時点で、デーモンの幻獣は毒に対するセーヴィング・スローへの+4のボーナスを失い、毒に対する完全耐性を得る。加えて、彼らは進化プールに1ポイントを加える。
12レベルの時点で、デーモンの幻獣はダメージ減少5/善を得る。加えて、彼らは能力値上昇の進化を獲得し、サモナーが選択した能力値1つに適用する。
16レベルの時点で、デーモンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([雷撃])とエネルギーに対する抵抗([火炎])の進化を失い、代わりに完全耐性([雷撃])と完全耐性([火炎])の進化を得る。加えて、彼らはテレパシーを得る。
プロティアンは純粋な混沌から生まれた蛇に似た存在であり、現実を改変する方法を探している。プロティアンの幻獣は自分の姿を再構成し、トランスモグリファイ呪文を気軽に使用する創造的なサモナーを高く評価する。プロティアンの幻獣はサモナーのためであればどんな目的のために働くことも幸せに感じる。しかし彼らは従者ではなく相互利益的な関係を持つのだと、サモナーにすぐに気付かせる。
基本形態:蛇体(尾、尾の打撃、噛みつき、つかみ[尾の打撃])。
基本進化:
1レベルの時点で、プロティアンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([強酸])とつかみ(対応する攻撃の種類はサモナーが選択する)の進化を得る。プロティアンの幻獣の進化を変更する際、サモナーはつかみの攻撃の種類も変更することができる。
12レベルの時点で、プロティアンの幻獣はダメージ減少5/秩序を得る。加えて、彼らは非視覚的感知の進化と、飛行の進化に4ポイント消費したかのように、翼のある飛行(機動性は完璧)を得る。
16レベルの時点で、プロティアンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([強酸])の進化を失い、代わりに完全耐性([強酸])の進化を得る。加えて、彼らは不定形の構造能力((プロティアン)の副種別を参照)を得る。
20レベルの時点で、プロティアンの幻獣は常時機能するフリーダム・オヴ・ムーヴメントと、プロティアンの持つ変身能力((プロティアン)の副種別を参照)を得る。
幻獣はそれぞれ、3つある基本形態の1つを持つ。基本形態は初期のサイズ、移動速度、アーマー・クラス、攻撃、能力値を決定する。肉体攻撃は全て、特記無い限り(二次的攻撃という記載がある場合など)幻獣の基本攻撃ボーナスをそのまま用いる。幻獣の攻撃によるダメージ・ロールには【筋力】修正値が加算される。ただし幻獣が肉体攻撃を1つしか持たない場合、幻獣の【筋力】修正値の1.5倍が加算される。
別の選択肢として、どの基本形態を選択しても、小型の幻獣を作成することができる。幻獣が小型の場合、【敏捷力】に+2のボーナスを得る。また、【筋力】に-4のペナルティを、【耐久力】に-2のペナルティを受ける。さらに、アーマー・クラスと攻撃ロールに+1のサイズ・ボーナスを、戦技判定と戦技防御値に-1のペナルティを、〈飛行〉判定に+2のボーナスを、〈隠密〉判定に+4のボーナスを得る。全ての攻撃によるダメージは1段階減少する(例えば、1d6は1d4に、1d4は1d3になる)。この選択を行った場合、サモナーが幻獣の進化プールを変更するタイミングで幻獣を中型にすることができる(このとき、小型であることに夜修正を失うことになる)。同様に、サモナーが幻獣の進化プールを変更するタイミングで中型の幻獣を小型にすることができる。
初期能力:サイズ 中型; 移動速度 40フィート; アーマー・クラス +2外皮; セーヴ 頑健(良好)、反応(良好)、意志(劣悪); 攻撃 噛みつき(1d6); 能力値 【筋】14、【敏】14、【耐】13、【知】7、【判】10、【魅】11。
初期能力:サイズ 中型; 移動速度 20フィート、登攀20フィート; アーマー・クラス +2外皮; セーヴ 頑健(劣悪)、反応(良好)、意志(良好); 攻撃 噛みつき(1d6)、尾の打撃(1d6); 能力値 【筋】12、【敏】16、【耐】13、【知】7、【判】10、【魅】11。
初期能力:サイズ 中型; 移動速度 30フィート; アーマー・クラス +2外皮; セーヴ 頑健(良好)、反応(劣悪)、意志(良好); 攻撃 爪(×2)(1d4); 能力値 【筋】16、【敏】12、【耐】13、【知】7、【判】10、【魅】11。
幻獣はそれぞれ進化ポイントを何点か獲得する。このポイントを消費することで、幻獣は新しい能力や力、その他の改善点を得ることができる。これらの能力は進化と呼ばれ、サモナーが新しいレベルを得るたびに変更することができるが、それ以外の時には固定となる。選択するために幻獣が特定の基本形態である必要があったり、サモナーが特定のレベルに達していなければならない進化もある。幻獣が追加の肉体攻撃を獲得する進化もいくつかある。主要攻撃と記載された肉体攻撃は幻獣の基本攻撃ボーナスを用い、ダメージ・ロールに幻獣の【筋力】修正値を加える。二次的攻撃と記載された肉体攻撃は幻獣の基本攻撃ボーナス-5を用い、ダメージ・ロールに(負の数でなければ)【筋力】修正値の半分を加える。幻獣が肉体攻撃を1つだけ持っている場合、攻撃の種別にかかわらず、その攻撃は基本攻撃ボーナスをそのまま用い、その攻撃によるダメージ・ロールに【筋力】修正値の1.5倍を加える。
進化は必要進化ポイントに従ってまとめられている。進化ポイントを取っておくことはできない。全てのポイントは、サモナーがレベルを得た時点で消費しなければならない。特記無い限り、それぞれの進化は1回だけ選択することができる。
鋭敏嗅覚(変則)/Scent:幻獣の嗅覚は極めて優れたものとなる。幻獣は鋭敏嗅覚特殊能力を得る。これにより、幻獣は30フィート以内にいるものを嗅覚で判別することができるようになる。相手が風上にいる場合、この距離は60フィートに増加する。相手が風下にいる場合、この距離は15フィートに減少する。強い臭いは通常の二倍の距離で識別することができる。鋭敏嗅覚を用いても幻獣はクリーチャーの位置を正確に識別することはできず、単に存在を判別できるだけである。移動アクションにより、相手の方向を識別することができる。5フィート以内にいる相手であれば、幻獣はそのクリーチャーの位置を正確に示すことができる。幻獣はクリーチャーを追跡するために鋭敏嗅覚を使用することができる。
エネルギーに対する抵抗(変則)/Resistance:幻獣の姿は特定のエネルギー種別1つに対して抵抗力を備えたものとなる。通常、肉体にその特性が反映される([火炎]に対する灰色の肌、[氷雪]に対する冷たい吐息のように)。エネルギー種別([音波]、[強酸]、[雷撃]、[火炎]、[氷雪])から1つを選択する。幻獣は選択したエネルギー種別に対する抵抗5を得る。この抵抗はサモナーのレベル5毎に5ずつ増加し、10レベルの時点で最大の15になる。この進化は複数選択できる。効果は累積しない。幻獣がこの進化を選択するたびに、異なるエネルギー種別1つに適用される。
エラ呼吸(変則)/Gills:幻獣はエラを持ち、水中でいつまでも呼吸することができる。
尾(変則)/Tail:幻獣に長く力強い尾が生える。この尾はバランスを取るために行う〈軽業〉判定に+2の種族ボーナスを与える。この進化は複数回選択できる。必要条件:アガシオン、エレメンタル、サイコポンプ、ダイモン、ディヴ、デヴィル、デーモン、プロティアンの副種別。
尾の打撃(変則)/Tail Slap:幻獣は自分の尾を用いて近くの敵を叩きつけることができるようになり、1回の尾の打撃攻撃を得る。この攻撃は二次的攻撃である。尾の打撃は1d6ポイントのダメージ(大型なら1d8、超大型なら2d6)を与える。この進化は複数回選択できるが、最大で幻獣が持つ尾の進化の数までとなる。必要条件:アガシオン、エレメンタル、サイコポンプ、ダイモン、ディヴ、デヴィル、デーモン、プロティアンの副種別; 尾の進化。
外皮強化(変則)/Improved Natural Armor:幻獣の革は分厚い羽毛、固い鱗、骨板などで覆われ、外皮に+2のボーナスを得る。この進化は1回に加え、サモナーのレベル5毎に1回追加で選択することができる。追加で獲得するたびに、ボーナスが2ずつ増加する。
噛みつき(変則)/Bite:幻獣の口は鋭い歯がぎっしりと生えており、1回の噛みつき攻撃を与える。これは主要攻撃である。噛みつきは1d6ポイントのダメージ(大型なら1d8、超大型なら2d6)を与える。幻獣が既に噛みつき攻撃を持つ場合、噛みつき攻撃によるダメージ・ロールに【筋力】修正値の1.5倍を加える。必要条件:アガシオン、エレメンタル、サイコポンプ、ダイモン、ディヴ、デヴィル、デーモン、プロティアンの副種別。
乗騎(変則)/Mount:幻獣は戦闘訓練を受けた乗騎として適切に扱える姿となり、その能力に熟達する。幻獣は乗り手より1サイズ段階以上大きくなければならない。必要条件:エレメンタル、ダイモン、デヴィル、デーモン、プロティアンの副種別; 四足獣あるいは蛇体の基本形態。
触手(変則)/Tentacle:幻獣は長くしなやかな触手を持ち、1回の触手攻撃を得る。この攻撃は二次的攻撃である。触手攻撃は1d4ポイントのダメージ(大型なら1d6、超大型なら1d8)を与える。この進化は複数回選択することができる。必要条件:ダイモン、デーモン、プロティアンの副種別。
水泳(変則)/Swim:幻獣は水かきのついた手や足、強力なひれ足を獲得し、基本移動速度に等しい水泳移動速度を得る。この進化は幻獣に水中で呼吸する能力を与えるわけではない。この進化は複数回選択できる。追加で選択するたびに、幻獣の水泳移動速度が20フィートだけ増加する。
叩きつけ(変則)/Slam:幻獣は破壊力のある叩きつけ攻撃を1回見舞えるようになる。叩きつけは1d8ポイントのダメージ(大型なら2d6、超大型なら2d8)を与える。この進化を獲得するには、幻獣は四肢(腕)の進化を有していなければならない。あるいは、幻獣は基本形態で有している爪をこの叩きつけ攻撃に置き換えることもできる(この場合も1進化ポイントを消費する)。この進化は最大で四肢(腕)の進化の数まで、複数回選択できる。
ダメージ強化(変則)/Improved Damage:幻獣の肉体攻撃の1つは極めて危険なものだ。肉体攻撃の形態を1つ選択し、ダメージ・ダイスを1段階増加させる。この進化は複数回選択できる。効果は累積しない。幻獣がこの進化を選択するたびに、異なる肉体攻撃1つに適用される。
突き押し(変則)/Push:幻獣は成功した攻撃でクリーチャーを押しやる能力を得る。肉体攻撃から1種類を選択する。幻獣が選択した種類の攻撃に成功すると、アクションを消費することなく戦技判定を試みることができる。この判定に成功すると、攻撃の目標を自分から5フィート離れるように押しやる。この能力はサイズが幻獣以下のクリーチャーにのみ機能する。この方法で押しやられたクリーチャーは機会攻撃を誘発しない。この進化は複数回選択できる。効果は累積しない。幻獣がこの進化を選択するたびに、異なる肉体攻撃1つに適用される。
翼の叩打(変則)/Wing Buffet:幻獣は翼で敵を叩きつける方法を学び、2回の翼の叩打攻撃を得る。これらの攻撃は二次的攻撃である。翼の叩打は1d4ポイントのダメージを与える(大型の場合1d6、超大型の場合1d8)。必要条件:飛行(翼)の進化。
爪(変則)/Claws:幻獣は足先に恐るべき爪を一組備え、2回の爪攻撃を得る。これらは主要攻撃である。爪は1d4ポイントのダメージ(大型なら1d6、超大型なら1d8)を与える。この進化を獲得するには、幻獣は四肢の進化を有していなければならない。この進化は複数回選択できるが、最大で幻獣の持つ四肢の進化の数までとなる。この進化は、四肢(腕部)には、何回でも適用できるが、四肢(脚部)の進化には、1回しか適用できない。必要条件:アガシオン、エレメンタル、サイコポンプ、ダイモン、ディヴ、デヴィル、デーモン、プロティアンの副種別。
登攀(変則)/Climb:幻獣は登攀に熟達し、基本移動速度に等しい登攀移動速度を得る。この進化は複数回選択できる。追加で選択するたびに、幻獣の登攀移動速度が20フィート増加する。
得意技能(変則)/Skilled:幻獣は特定の技能1つに特に熟達し、その技能に+8の種族ボーナスを得る。この進化は複数回選択できる。効果は累積しない。この進化を幻獣が選択するたびに、異なる技能1つに適用される。
鋏(変則)/Pincers:幻獣は四肢1組の終端に大きな鋏を生やし、2回の鋏攻撃を得る。これらの攻撃は二次的攻撃である。鋏は1d6ポイントのダメージ(大型の場合1d8、超大型の場合2d6)を与える。鋏と組み合わせたつかみの進化を持つ幻獣は、組みつきのために行う戦技判定に+2のボーナスを得る。この進化を獲得するには、幻獣は四肢(腕)の進化を有していなければならない。あるいは、幻獣は基本形態で有している爪をこの鋏攻撃に置き換えることもできる(この場合も1進化ポイントを消費する)。この進化は最大で四肢(腕)の進化の数まで、複数回選択できる。必要条件:アガシオン、エレメンタル、サイコポンプ、ダイモン、ディヴ、デヴィル、デーモン、プロティアンの副種別。
針(変則)/Sting:幻獣は長くトゲのついた針を尾の終端に持ち、1回の針攻撃を得る。この攻撃は主要攻撃である。針は1d4ポイントのダメージ(大型の場合1d6、超大型の場合1d8)を与える。この進化は最大で尾の進化の数まで、複数回選択できる。必要条件:アガシオン、エレメンタル、サイコポンプ、ダイモン、ディヴ、デヴィル、デーモン、プロティアンの副種別; 尾の進化。
引き寄せ(変則)/Pull:幻獣は攻撃に成功するとこで敵を近くに引き寄せる能力を得る。肉体攻撃から1種類を選択する。選択した種類の攻撃に成功するたび、幻獣はアクションを消費することなく戦技判定を試みることができる。幻獣がこの判定に成功すると、攻撃の目標を幻獣に5フィート近づける。この能力はサイズが幻獣以下のクリーチャーにのみ機能する。この方法で引き寄せられたクリーチャーは機会攻撃を誘発しない。この進化は複数回選択できる。効果は累積しない。幻獣がこの進化を選択するたびに、異なる肉体攻撃1つに適用される。必要条件:間合い10フィート以上。
間合い(変則)/Reach:幻獣の攻撃の1つは、離れた敵を攻撃する能力を持つ。攻撃1つを選択する。その攻撃における幻獣の間合いは、5フィートだけ増加する。
魔力を帯びた攻撃(超常)/Magic Attacks:幻獣は魔力に満たされ、ダメージ減少を考慮する際、肉体攻撃の全てが魔法であるかのように扱えるようになる。サモナーが10レベル以上なら、幻獣の肉体攻撃はダメージ減少を考慮する際、肉体攻撃の全ては幻獣の属性としても扱うようになる。
足払い(変則)/Trip:幻獣は噛みつきで敵を地面へと転ばせる方法に熟達し、足払いを得る。噛みつき攻撃に成功すると、幻獣はアクションを消費することなく戦技判定を試みることができる。幻獣がこの判定に成功すると、目標は倒れて伏せ状態となる。幻獣が失敗しても、目標から足払いされ返されることはない。この能力はサイズが幻獣以下のクリーチャーに対してのみ機能する。必要条件:エレメンタル、ダイモン、デヴィル、デーモン、プロティアンの副種別; 噛みつきの進化。
エネルギーを帯びた攻撃(超常)/Energy Attacks:幻獣の攻撃はエネルギーを帯びるようになる。[強酸]、[雷撃]、[火炎]、[氷雪]からエネルギー種別を1つ選択する。幻獣の全ての肉体攻撃は、攻撃に成功した際、1d6ポイントの選択したエネルギー種別のダメージを与える。必要条件:サモナー・レベル5。
かきむしり(変則)/Rend:幻獣は爪による攻撃で敵の肉体を引き裂く方法を身につけ、かきむしり能力を得る。幻獣が1ラウンドの間に同じ目標に対する爪攻撃を2回成功させたなら、爪は肉を引き裂き追加ダメージを与える。このダメージは1回の爪攻撃で与えるダメージに幻獣の【筋力】修正値の1.5倍を加えたものに等しい。必要条件:サモナー・レベル6、爪の進化。
完全耐性(超常)/Immunity:幻獣の肉体はエネルギー種別1つに対して極めて強靭になる。[音波]、[強酸]、[雷撃]、[火炎]、[氷雪]からエネルギー種別を1つ選択すること。幻獣はそのエネルギー種別に対する完全耐性を得る。この進化は複数回選択できる。効果は累積しない。選択するたびに、異なるエネルギー種別1つに適用される。必要条件:サモナー・レベル7。
四肢(変則)/Limbs:幻獣は追加の肢を1組生やす。四肢は2種類の形態の内、1つをとる。まず、足先を備えた脚として作ることができる。脚1組につき、幻獣の基本移動速度は10フィート増加する。あるいは、手を備えた腕として作ることができる。腕を追加で1組得たからといって、追加の肉体攻撃は獲得しないが、追加の攻撃を与える別の進化(叩きつけや爪など)を獲得できるようになる。幻獣が習熟していれば、手を持つ腕を用いて武器を使用することができる。この進化は複数回選択できる。
締め付け(変則)/Constrict:幻獣は組みついたものを破壊するほどに強力な筋肉を得る。幻獣がつかみの進化を用いた組みつきに成功したなら、目標はつかみの進化がつけられた攻撃で与えたダメージに等しい追加ダメージを与える。必要条件:蛇体の基本形態、つかみの進化。
蹂躙(変則)/Trample:幻獣は足元の敵を打ち砕く能力である蹂躙能力を得る。全ラウンド・アクションとして、幻獣は自分より1サイズ段階以上小さいクリーチャーを任意の数だけ蹴散らすことができる。これは蹴散らしの戦技と同様に機能するが、幻獣は判定を試みる必要がない。経路にいる敵がただ場所を開けなければならない。クリーチャーは1d6ポイント(大型なら1d8、超大型なら2d6)+幻獣の【筋力】修正値の1.5倍に等しいダメージを受ける。蹂躙の目標は機会攻撃に-4のペナルティを受ける。機会攻撃を諦めるならば、目標は反応セーヴを行うことができ、成功すればダメージは半減される。このセーヴの難易度は10+幻獣のヒット・ダイスの半分+幻獣の【筋力】修正値である。蹂躙を行う幻獣は、同じクリーチャーに1回だけ、蹂躙でダメージを与えることができる。必要条件:四足獣もしくは人型の基本形態。
振動感知(変則)/Tremorsense:幻獣は地面の振動に波長を合わせられるようになり、有効距離30フィートの振動感知を得る。この能力は非視覚的感知の進化と同様に機能するが、幻獣と相手のクリーチャーの両方の、体の一部が地面に接していなければならない。必要条件:サモナー・レベル7。
つかみ(変則)/Grab:幻獣は敵に組みつくことに熟達し、つかみ能力を得る。尾の打撃、噛みつき、触手、叩きつけ、爪、鋏から1つを選択すること。選択した種類の攻撃が成功したなら、幻獣はアクションを消費することなく戦技判定を試みることができる。成功すると、幻獣は目標に組みつく。この能力は幻獣より1サイズ段階以上小さいクリーチャーに対してのみ機能する。この進化を持つ幻獣は、組みつきにおける戦技判定に+4のボーナスを得る。
突き刺し(変則)/Gore:幻獣は頭に角をいくつか生やし、突き刺し攻撃を得る。この攻撃は主要攻撃である。突き刺しは1d6ポイントのダメージ(大型なら1d8、超大型なら2d6)を与える。必要条件:アガシオン、エレメンタル、サイコポンプ、ダイモン、ディヴ、デヴィル、デーモン、プロティアンの副種別。
毒(変則)/Poison:幻獣は毒の牙を隠し持ち、毒攻撃を得る。噛みつき攻撃か針攻撃のいずれか1つを選択すること。選択した攻撃が命中すると、目標は毒に侵される。
幻獣の毒/Eidolon Poison:致傷型; セーヴ頑健・無効; 頻度 1回/ラウンド(4ラウンド間); 効果 1d4【筋】ダメージ; 治癒 1回のセーヴ成功。
セーヴ難易度は10+幻獣のヒット・ダイスの半分+幻獣の【耐久力】修正値に等しい。進化ポイントを追加で2ポイント消費することで、この毒は代わりに【耐久力】ダメージを与えるようになる。この毒は1ラウンドに1回しか使用することができない。必要条件:サモナー・レベル7; エレメンタル、ダイモン、デヴィル、デーモン、プロティアンの副種別; 噛みつきもしくは針の進化。
能力値上昇(変則)/Ability Increase:幻獣はたくましい筋肉、素早い反応、優れた知性、その他能力値1つを成長させる。幻獣の能力値から1つを選択し、2だけ増加させる。この進化は複数回選択できる。個々の能力値には1回に加え、サモナー・レベル6毎に追加で1回適用することができる。
飛行(変則または超常)/Flight:幻獣はコウモリ、鳥、虫、竜のような大きな翼を生やし、飛行能力を得る。幻獣は基本移動速度に等しい飛行移動速度を得る。幻獣の機動性はサイズに依存する。中型以下の幻獣は良好な機動性を得る。大型の幻獣は標準の機動性を得る。超大型の幻獣は劣悪な機動性を得る。追加で進化ポイントを2ポイント消費することで、幻獣は魔法の力で飛行するようになる。幻獣は翼を失うが、機動性は完璧に改善する。幻獣が魔法で飛行する場合、超常能力となる。幻獣は進化ポイントを追加で消費することで飛行移動速度を増加することができる。進化ポイントを追加で1ポイント消費する毎に、飛行移動速度は20フィート増加する。必要条件:サモナー・レベル5。
引っかき(変則)/Rake:幻獣は足に危険な爪を生やし、組みついている敵に対して2回の引っかき攻撃を行うことができるようになる。この攻撃は主要攻撃である。幻獣は目標に対する組みつき判定に成功するたびに、これらの追加攻撃を行うことができる。引っかき攻撃は1d4ポイントのダメージ(大型なら1d6、超大型なら1d8)を与える。この進化は、幻獣の最大攻撃回数を考慮する際、肉体攻撃1回分として扱う。必要条件:サモナー・レベル4、四足獣の基本形態。
武器修練(変則)/Weapon Training:幻獣は武器の使用方法を身につけ、ボーナス特技として《単純武器習熟》を得る。追加で進化ポイントを2ポイント消費すると、幻獣はさらに全ての軍用武器に対する習熟を得る。
穴掘り(変則)/Burrow:幻獣は分厚くごつごつした爪を生やし、地中を移動できるようになる。幻獣は自分の基本移動速度の半分の穴掘り移動速度を得る。幻獣はこの移動を粘土、泥、土、砂を通過するために使用することができる。この移動の後に穴は残らず、地表に痕跡も残らない。必要条件:サモナー・レベル9。
畏怖すべき存在(変則)/Frightful Presence:幻獣は敵を恐れさせるようになり、畏怖すべき存在能力を得る。幻獣は攻撃的な行為――突撃や攻撃など――の一部としてこの能力を起動することができる。幻獣から30フィート以内にいる敵は意志セーヴを行わねばならず、失敗すると3d6ラウンドの間怯え状態になる。セーヴ難易度は10+幻獣のヒット・ダイスの半分+幻獣の【魅力】修正値に等しい。幻獣がセーヴに失敗した敵よりヒット・ダイスが4以上多いなら、敵は代わりに恐れ状態になる。幻獣よりヒット・ダイスの多い敵は、この効果に完全耐性を持つ。必要条件:サモナー・レベル11。
蜘蛛の糸(変則)/Web:幻獣は出糸突起を一組獲得し、蜘蛛の糸を紡ぐ能力を得る。幻獣は蜘蛛の糸を用いて、自分に加え、自分と同じサイズのクリーチャー1体を支えることができる。1日に8回まで、幻獣は遠隔接触攻撃として蜘蛛の糸を放ち、自分より1サイズ段階大きいかそれより小さいクリーチャー1体を絡みつかれた状態にすることができる。蜘蛛の糸は50フィートまで届き、10フィートの射程単位を持つ。蜘蛛の糸に絡みつかれた状態にされたクリーチャーは〈脱出術〉判定か、-4のペナルティを受けた【筋力】判定に成功すれば逃れることができる。この判定の難易度は10+幻獣のヒット・ダイスの半分+幻獣の【耐久力】修正に等しい。蜘蛛の糸は硬度0で、幻獣の合計ヒット・ダイスに等しいヒット・ポイントを持つ。幻獣は登攀移動速度に等しい速度で蜘蛛の糸を登ることができ、蜘蛛の糸に触れているクリーチャーの位置を正確に突き止めることができる。必要条件:サモナー・レベル7; ダイモン、デーモン、プロティアンの副種別; 登攀の進化。
ダメージ減少(超常)/Damage Reduction:幻獣の肉体は傷をずっと受けにくくなる。幻獣の副種別から得られるダメージ減少を5だけ増加させる。必要条件:サモナー・レベル15、幻獣の副種別から与えられるダメージ減少。
飛びかかり(変則)/Pounce:幻獣は素早い反応性を獲得し、突撃後に全力攻撃を行うことができるようになる。必要条件:サモナー・レベル7、四足獣の基本形態。
飲み込み(変則)/Swallow Whole:幻獣は敵を消化する、飲み込み能力を獲得する。幻獣が噛みつき攻撃を用いてクリーチャー1体に組みついている(つかみの進化を参照)状態で自分のターンを開始した際、幻獣はそのクリーチャーを飲み込むために戦技判定を試みることができる。そのクリーチャーは幻獣より1サイズ段階以上小さいクリーチャーでなければならない。飲み込まれたクリーチャーは、毎ラウンド幻獣の噛みつき攻撃のダメージ+1d6ポイントのダメージを受ける。飲み込まれたクリーチャーは組みつき状態のままだが、軽い刺突武器ないし軽い斬撃武器を用いて傷痕を作り、脱出しようと試みることができる。切り裂いて脱出するために必要なダメージは、幻獣の最大ヒット・ポイントの1/10に等しい。この攻撃に対する幻獣のアーマー・クラスは、10+幻獣の外皮ボーナスに等しい。飲み込まれたクリーチャーがこの方法で脱出すると、幻獣はこのダメージを治療するまでこの能力を失う。また、飲み込まれたクリーチャーは通常通り組みつきから脱出しようと試みることができる。この方法に成功すればそのクリーチャーは幻獣の口に戻ることになり、そこから逃れようと試みることもできるが、再度飲み込まれる可能性もある。必要条件:サモナー・レベル9; アガシオン、エレメンタル、サイコポンプ、ダイモン、ディヴ、デヴィル、デーモン、プロティアンの副種別; つかみ(噛みつき)の進化。
非視覚的感知(変則)/Blindsense:幻獣の感覚は極めて鋭くなり、有効距離30フィートの非視覚的感知を得る。この能力により、幻獣は〈知覚〉チェックを試みることなく見えないクリーチャーの位置を知ることができる。ただし、依然として幻獣はそのようなクリーチャーに対して完全視認困難を得る。視界は依然として幻獣の移動に影響し、見ることのできないクリーチャーによる攻撃に対するアーマー・クラスには、自分の【敏捷力】ボーナスを加えることはできない。必要条件:サモナー・レベル9。
大型(変則)/Large:幻獣はサイズが変わるほど成長し、大型になる。幻獣は【筋力】に+4のボーナス、【耐久力】に+2のボーナス、外皮に+2のボーナスを得、【敏捷力】に-2のペナルティを受ける。サイズが変更したことにより、幻獣はアーマー・クラスと攻撃ロールに-1のサイズ・ペナルティ、戦技判定と戦技防御値に+1のボーナス、〈飛行〉判定に-2のペナルティ、〈隠密〉判定に-4のペナルティを受ける。幻獣が人型の基本形態を持つ場合、さらに間合い10フィートを得る。幻獣が持つ全ての間合いの進化は、これに加算される。
追加で進化ポイントを6ポイント消費すると、幻獣は超大型になる。幻獣は【筋力】に+8のボーナス、【耐久力】に+4のボーナス、外皮に+5のボーナスを得、【敏捷力】に-4のペナルティを受ける。サイズが変更したことにより、幻獣はアーマー・クラスと攻撃ロールに-2のサイズ・ペナルティ、戦技判定と戦技防御値に+2のボーナス、10フィートの間合い、〈飛行〉判定に-4のペナルティ、〈隠密〉判定に-8のペナルティを受ける。幻獣が人型の基本形態を持つ場合、間合いは10フィートではなく15フィートを得る。幻獣が持つ全ての間合いの進化は、これに加算される。ボーナスとペナルティは置き換えられるため、大型になる際に得られたものとは累積しない。
大型あるいは超大型の幻獣に対して、【筋力】あるいは【耐久力】を増加するために用いる能力値上昇の進化は、通常の2倍の進化ポイント(4ポイント)を消費する。必要条件:サモナー・レベル8(超大型の場合13)、中型サイズ。
擬似視覚(変則)/Blindsight:幻獣の感覚はさらに鋭さを増し、有効距離30フィートの擬似視覚を得る。幻獣は暗闇や不可視状態、ほとんどの視認困難の影響を受けず、通常通り戦技や攻撃を行うことができる(ただし目標に対する効果線が通っていなければならない)。必要条件:サモナー・レベル11、非視覚的感知の進化。
高速治癒(超常)/Fast Healing:幻獣の身体は非常に早く傷を癒やす能力を獲得し、高速治癒1を得る。幻獣は自然治癒によるものと同様に、ラウンド毎に1ポイントのダメージを回復する。高速治癒は飢え、渇き、窒息によって失ったヒット・ポイントを回復することはないし、失われた身体の一部を再生させることもない(切断された部位をつなぐこともできない)。高速治癒は幻獣が生きている間だけ機能する。この高速治癒は、幻獣がサモナーと同じ次元界にいないときには機能しない。追加で進化ポイントを2ポイント消費するたびに、ラウンドに回復する量が1ポイントずつ増加する(最大でラウンド毎に5ポイント)。必要条件:サモナー・レベル11。
呪文抵抗(変則)/Spell Resistance:幻獣は魔法に対する防備を備え、呪文抵抗を得る。幻獣の呪文抵抗は11+サモナーのレベルに等しい。この呪文抵抗はサモナーが発動した呪文には適用されない。必要条件:サモナー・レベル9。
ブレス攻撃(超常)/Breath Weapon:幻獣は円錐形ないし直線状に魔法のエネルギーを放つ方法を身につけ、ブレス攻撃を得る。[強酸]、[雷撃]、[火炎]、[氷雪]から1つを選択すること。幻獣は30フィート円錐形(あるいは60フィート直線状)に、幻獣のヒット・ダイス毎に1d6ポイントの選択した種別のダメージを与えるブレスを吐くことができる。ブレス攻撃に巻き込まれたものは反応セーヴに成功することでダメージを半減することができる。セーヴ難易度は10+幻獣のヒット・ダイスの半分+幻獣の【耐久力】修正値に等しい。幻獣はこの能力を1日に1回使用することができる。幻獣は追加で進化ポイントを1ポイント消費する毎に、1日の使用回数を追加で1回得ることができる(最大で1日に3回)。必要条件:サモナー・レベル9。