秘術の技の追及に異なるやり方を選んだ者がいる。彼らは遠方の次元界と世界の境界を飛び越え、ありとあらゆるクリーチャーの中から命令に従うものを呼び下す。サモナーという名で知られるこの秘術の実践者は、召喚者とともにいることで力を高める、幻獣という特定の来訪者と緊密な絆を形作る。最終的に、サモナーと幻獣は絆を結び、同じ魂の一部を共有する。
アンチェインド/Unchained:ほとんどのサモナーのクラス特徴は、このクラスのもとのデザインと同じである――最大の変更点は幻獣にある。アンチェインド・サモナーは幻獣の副種別(エンジェル、デーモン、プロティアンなど)を1つ選択する。これにより進化のいくつかが決定され、幻獣の一般的な態度と外観を形作る助けとする。加えて進化の中には複数の副種別や基本形態と関連づいたものもあり、そのようなクリーチャーに想定される外観や能力により適合した幻獣を作ることができる。最後に、サモナーの呪文リストは大きく変更され、いくつかの不均一を取り除いている。
属性:どれでも。
ヒット・ダイス:d8。
サモナーのクラス技能は、以下の通り:〈騎乗〉【敏】、〈言語学〉【知】、〈呪文学〉【知】、〈職能〉【判】、〈製作〉【知】、〈知識:すべて〉【知】、〈動物使い〉【魅】、〈飛行〉【敏】、〈魔法装置使用〉【魅】。
1日の呪文数 | |||||||||||
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1 |
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+0 |
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― |
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3 |
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+1 |
+3 |
3 |
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4 |
+3 |
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3 |
1 |
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― |
― | |
5 |
+3 |
+1 |
+1 |
+4 |
4 |
2 |
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6 |
+4 |
+2 |
+2 |
+5 |
4 |
3 |
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― |
― |
― | |
7 |
+5 |
+2 |
+2 |
+5 |
4 |
3 |
1 |
― |
― |
― | |
8 |
+6/+1 |
+2 |
+2 |
+6 |
4 |
4 |
2 |
― |
― |
― | |
9 |
+6/+1 |
+3 |
+3 |
+6 |
5 |
4 |
3 |
― |
― |
― | |
10 |
+7/+2 |
+3 |
+3 |
+7 |
5 |
4 |
3 |
1 |
― |
― | |
11 |
+8/+3 |
+3 |
+3 |
+7 |
5 |
4 |
4 |
2 |
― |
― | |
12 |
+9/+4 |
+4 |
+4 |
+8 |
5 |
5 |
4 |
3 |
― |
― | |
13 |
+9/+4 |
+4 |
+4 |
+8 |
5 |
5 |
4 |
3 |
1 |
― | |
14 |
+10/+5 |
+4 |
+4 |
+9 |
5 |
5 |
4 |
4 |
2 |
― | |
15 |
+11/+6/+1 |
+5 |
+5 |
+9 |
5 |
5 |
5 |
4 |
3 |
― | |
16 |
+12/+7/+2 |
+5 |
+5 |
+10 |
5 |
5 |
5 |
4 |
3 |
1 | |
17 |
+12/+7/+2 |
+5 |
+5 |
+10 |
5 |
5 |
5 |
4 |
4 |
2 | |
18 |
+13/+8/+3 |
+6 |
+6 |
+11 |
5 |
5 |
5 |
5 |
4 |
3 | |
19 |
+14/+9/+4 |
+6 |
+6 |
+11 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
4 | |
20 |
+15/+10/+5 |
+6 |
+6 |
+12 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 | |
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1 |
4 |
2 |
― |
― |
― |
― |
― |
2 |
5 |
3 |
― |
― |
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― |
3 |
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― |
― |
― |
4 |
6 |
4 |
2 |
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― |
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― |
5 |
6 |
4 |
3 |
― |
― |
― |
― |
6 |
6 |
4 |
4 |
― |
― |
― |
― |
7 |
6 |
5 |
4 |
2 |
― |
― |
― |
8 |
6 |
5 |
4 |
3 |
― |
― |
― |
9 |
6 |
5 |
4 |
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― |
10 |
6 |
5 |
5 |
4 |
2 |
― |
― |
11 |
6 |
6 |
5 |
4 |
3 |
― |
― |
12 |
6 |
6 |
5 |
4 |
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― |
― |
13 |
6 |
6 |
5 |
5 |
4 |
2 |
― |
14 |
6 |
6 |
6 |
5 |
4 |
3 |
― |
15 |
6 |
6 |
6 |
5 |
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― |
16 |
6 |
6 |
6 |
5 |
5 |
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2 |
17 |
6 |
6 |
6 |
6 |
5 |
4 |
3 |
18 |
6 |
6 |
6 |
6 |
5 |
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4 |
19 |
6 |
6 |
6 |
6 |
5 |
5 |
4 |
20 |
6 |
6 |
6 |
6 |
6 |
5 |
5 |
武器と防具の習熟:サモナーは全ての単純武器と軽装鎧に習熟している。サモナーは軽装鎧を身に着けている間、通常の秘術呪文失敗確率の影響を受けることなく、サモナー呪文を発動することができる。他の秘術呪文の使い手同様、中層鎧や重装鎧を身に着けていたり、盾を使用していたりすると、動作要素を持つ呪文を発動する際、秘術呪文失敗確率の影響を受ける。他のクラスから得られた秘術呪文を発動する際には、サモナーは通常の秘術呪文失敗確率の影響を受ける。
呪文/Spells:サモナーはサモナー呪文リストに記載された秘術呪文を発動する(アンチェインド・サモナーの呪文リストは、Advanced Player's guideに掲載されたものとは異なる)。サモナーはあらかじめ呪文を準備することなく、修得した呪文をどれでも発動することができる。
呪文を修得したり発動したりするには、サモナーは最低でも10+その呪文レベルに等しい【魅力】能力値を有していなければならない。サモナーの呪文に対するセーヴィング・スローの難易度は10+呪文レベル+サモナーの【魅力】修正値である。
サモナーは1日に各レベルで定められた呪文の回数だけ、呪文を発動できる。サモナーに許された基本的な1日毎の呪文数は「表:サモナー」に示されている。加えて、サモナーの【魅力】が十分に高い場合、更に1日のボーナス呪文を得る。
サモナーの呪文選択には制限がある。サモナーは選択した4つの0レベル呪文と2つの1レベル呪文を修得してゲームを開始する。そして新しくサモナー・レベルを得る毎に、後述の表に書かれている通りに1つ以上の新たな呪文を修得する(1日毎の呪文数と異なり、サモナーの修得呪文数は【魅力】能力値の影響を受けない。数は後述の表に記載された値で固定されている)。
5レベルに達した時点および以降3サモナー・レベル毎(8レベル、11レベル、以降も同様)に、サモナーは既に修得している呪文1つと交換して新しい呪文を修得できる。すなわち、サモナーは古い呪文を1つ“失い”、代わりに新しい呪文を1つ修得する。新しい呪文のレベルは交換した呪文と同じレベルでなければならず、その呪文レベルはサモナーの発動可能な最も高いサモナー呪文よりも少なくとも1レベル下でなければならない。呪文の入れ替えは、規定のレベルに達する毎に1つだけであり、呪文を交換するかどうかの選択はそのレベルで新しい修得呪文を得るタイミングと同時でなければならない。
サモナーはあらかじめ呪文を準備する必要がない。レベル毎に決められた1日の呪文数を使い切らない限り、サモナーはいつでも自分が修得している呪文からどれでも発動することができる。
サモナーは1分間の儀式を執り行なうことで幻獣を招来できる。その方法で招来されたときの幻獣のヒット・ポイントは以前招来されたときの最後の瞬間と変わらない。これの唯一の例外は幻獣が殺された時で、その場合通常のヒット・ポイントの半分を持って帰還する。幻獣は自然治癒しない。幻獣はサモナーが(標準アクションで)送還するまで存在する。幻獣が死によって出身次元界に送還された場合、その日の間は再び呼び出すことはできない。幻獣はディスペル・マジックなどの手段によって出身次元界に送還されることはないが、ディスミサルやバニッシュメントなどのような呪文は通常通りに働く。サモナーが気絶状態になるか、眠るか、あるいは殺された場合、彼の幻獣は即座に放逐される。
幻獣はサモナーの願望に沿った姿を取る。幻獣のヒット・ダイス、セーヴィング・スロー、技能、特技、そして能力値はサモナーのクラス・レベルに従って決定され、サモナーがレベルを得るに従って上昇する。加えて、それぞれの幻獣はサモナーのクラス・レベルに基づいて、その幻獣ごとに異なる能力を与えるために使用できる進化ポイントのプールを獲得する。サモナーが新たなレベルを得る時は常に、サモナーはこれらのポイントをどのように消費し、次のサモナー・レベルを得るまでの間どのような能力を固定させておくか決定しなければならない。
幻獣の身体的な外見はサモナーの任意なものとなるが、常に副種別に適切な、ある種幻想的なクリーチャーとして現れる。この方法で幻獣を特定の生物のように見せることはできない。招来されている間、幻獣は輝くルーンを帯びる。このルーンはサモナーの額に現れる固有のルーンと同様である。このルーンを物理的な手段によって隠すことはできるが、オルター・セルフやポリモーフなどの外見を変える魔法によって隠すことはできない(しかしインヴィジビリティは、呪文の持続時間中ルーンを隠す)。
加えて、幻獣が全力を発揮するには幻獣とサモナーが100フィート以内にいなければならない。幻獣がサモナーから100フィートより遠いが1,000フィート以内にいる場合、最大ヒット・ポイントと現在ヒット・ポイントは50%だけ減少する。幻獣がサモナーから1,000フィートより遠いが10,000フィート以内にいる場合、最大ヒット・ポイントと現在ヒット・ポイントは75%だけ減少する。幻獣がサモナーから10,000フィートより離れた場合、幻獣は即座に出身次元界に送還される。幻獣がサモナーに近づいてもこのようにして失われた現在ヒット・ポイントは回復しないが、最大ヒット・ポイントは標準に戻る。
サモナーは幻獣の中にいる間も、その発動時間の間に幻獣の制御権を手にすることで呪文を発動できる。それらの呪文に使用される物質要素はサモナーの装備品の中から消費される。しかし彼らはそれ以外の装備品には干渉できない。融合している間サモナーは幻獣のすべてのアクションを指定し、幻獣の感覚を通して知覚し、幻獣の声を使って話すことができる。
サモナーはこの能力を、1日にそのサモナー・レベルに等しいラウンド使用できる。この能力はいつでも即行アクションで終了することができる。サモナーは可能であれば、幻獣に隣接するマスへと分離する。サモナーが融合している間に幻獣が出身次元界に送還された場合、サモナーは即座に排出され、4d6ポイントのダメージを受け、1ラウンドの間朦朧状態となる。
サモナーは以下の呪文を使用することができる。キャラクターのすべての種類が使用できるクラスではないため、Pathfinder Roleplaying Game:Advanced Race Guide、Pathfinder Roleplaying Game:Monster Codex、Pathfinder Roleplaying Game:Mythic Adventuresの呪文はリストに含まれていない。これらの呪文はそれぞれの本に指定されたレベルで発動される。
幻獣の能力はサモナーのレベルと進化プールを用いて行われる選択によって決定される。表:幻獣の基本データに、幻獣の基本データの多くが示されている。幻獣それぞれは基本データを修正する基本形態を持つ。呪文の効果を受けるか決定する際、幻獣は来訪者として扱う。
ヒット・ダイス:幻獣の持つd10のヒット・ダイスの数。それぞれに通常通り【耐久力】修正値が適用される。
基本攻撃ボーナス:幻獣の基本攻撃ボーナス。幻獣の基本攻撃ボーナスはヒット・ダイスに等しい。肉体武器を使用する際、幻獣は高い基本攻撃ボーナスによる追加攻撃を獲得しない。
技能:幻獣の合計技能ランク。幻獣は任意の技能に技能ランクを割り振ることができるが、それらの技能を使用するには適切な付属肢がなければならない。基本値より高い【知力】を持つ幻獣は、合計値を通常通り変更する(幻獣はヒット・ダイス毎に6+【知力】修正値に等しい技能ランクを得る)。幻獣はヒット・ダイスより高いランクを1つの技能に割り振ることができない。サモナーが新しいレベルを得て幻獣の進化が変更されたとしても、一度選択した技能ランクを変更することはできない。
特技:幻獣が修得する特技の総数。幻獣は前提条件を満たす特技を何でも選択できるが、特技を使用するために適切な付属肢がなければならない。サモナーが新しいレベルを得て幻獣の進化が変更されたとしても、一度選択した特技を変更することはできない。進化が変更された結果幻獣が特技の前提条件を満たせなくなった場合、幻獣が再びその特技の前提条件を満たすまで、その特技は一切の効果を持たない。
特殊:成長に応じて全ての幻獣が獲得する能力を示す(後述の表を参照)。これらのボーナスをそれぞれ以下に説明する。
幻獣のクラス技能は以下の通り:〈隠密〉【敏】、〈真意看破〉【判】、〈製作〉【知】、〈知覚〉【判】、〈知識:次元界〉【知】、〈はったり〉【魅】。加えて、1レベルの時点で、サモナーは自分の幻獣のクラス技能として4つを追加で選択することができる。飛行移動速度を持つ幻獣は自動的に〈飛行〉【敏】をクラス技能として得ることに注意。これはレベルが上昇するまで飛行移動速度を持たない場合でも獲得する。
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36 |
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9 |
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+3 |
36 |
5 |
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9 |
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― |
13 |
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+10 |
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40 |
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10 |
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14 |
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15 |
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48 |
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16 |
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48 |
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+12 |
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17 |
13 |
+13 |
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52 |
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+7 |
13 |
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― |
18 |
14 |
+14 |
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56 |
7 |
+14 |
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14 |
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― |
19 |
15 |
+15 |
+9 |
+5 |
60 |
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+14 |
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15 |
7 |
― |
20 |
15 |
+15 |
+9 |
+5 |
60 |
8 |
+16 |
+8 |
15 |
7 |
― |
通常、サモナーは戦闘中であっても、合言葉やリンク能力により幻獣の行動を制御する。しかしだからといって、幻獣は疑問もなく命令に従う操り人形というわけではない。価値観や属性に相反する行為(GMが決定する)を幻獣が拒むことは知られており、そのような行為についてサモナーをすぐにたしなめる。加えて、サモナーの属性が幻獣から一段階より離れるような属性変化の原因となる行為をする場合には、幻獣はサモナーの呼び出しを拒む(それでもサモナーはサモン・モンスタークラス特徴を使用することができる)。サモナーがどうにかして属性をもとに戻せば、幻獣は再びサモナーの支配下に返ってくる。
最初に幻獣を呼び出す際、サモナーは幻獣の副種別を決定しなければならない。サモナーの副種別はその基本データと能力、おおよその外観と主題を決定する。また、副種別は進化プールを用いて幻獣にどの進化を選択できるかも決定する。一度副種別を選択すると、以降変更できない。
サモナーがレベルを得ると、幻獣は副種別に応じて特別な進化を得る。以降のそれぞれの副種別の項に、その情報が示されている。
名称:幻獣の副種別の名前。幻獣はこの名称の副種別を獲得するが、特記ない限り、その副種別が持つ特徴、能力、弱点を一切獲得しない。
説明:この副種別を持つ幻獣の基本的な概要。外観や個性の一般的なガイドラインも記載されている。
属性:幻獣はこの属性のクリーチャーである。属性が悪、混沌、善、秩序のいずれかならば、幻獣はその属性の副種別を持つ。
善の外方次元界の忍耐強く悟りを開いた使者、アガシオンの幻獣は悪を打ち負かし善なるものを守る方法を探している。アガシオンの幻獣は複数のクリーチャーの寄せ集めではなく、常に動物1体ないしクリーチャー1体の姿を持つ。幻獣はサモナーの型破りなやり方や善の道から外れた行いにも我慢するが、邪悪な結末のために自分の力が用いられることを良しとしない。アガシオンの幻獣はサモナーがその悟りに導かれる方法を探し求める。
基本形態:四足獣(噛みつき、四肢[脚部×2])または人型(四肢[脚部]、四肢[腕部]、爪)。
基本進化:
1レベルの時点で、アガシオンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([雷撃])の進化を得る。加えて、毒と石化に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。
12レベルの時点で、アガシオンの幻獣はダメージ減少5/悪を得る。加えて、石化に対する完全耐性と真言能力((アガシオン)の副種別を参照)を得る。
16レベルの時点で、アガシオンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([雷撃])の進化を失い、代わりに完全耐性([雷撃])の進化を得る。加えて、アガシオンのスピーク・ウィズ・アニマルズ能力((アガシオン)の副種別を参照)を得る。
20レベルの時点で、アガシオンの幻獣は回数無制限の擬似呪文能力としてディテクト・ソウツを得るとともに、ダメージ減少がダメージ減少10/悪に増加する。
アザータの幻獣はエリュシオンの奔放な美と気高い感情を体現しており、荒々しくも美しい要素を備える。彼らはエルフやフェイを連想させるしなやかな姿を取ることが多いが、リレンドのように蛇の尾を持つ姿で現れることもある。アザータの幻獣は気まぐれで独立意識を持ち、しばしば悪を倒す方法や楽しみ方について自分の考えを持つ。そのため、サモナーが不快な行為や非道な行為を行うよう命令した場合、アザータの幻獣は行動しないこともあり得る。その一方で、サモナーと考えが一致するアザータの幻獣は情熱的で忠実な仲間となる。
基本形態:蛇体(尾、尾の打撃、四肢[腕部])または人型(四肢[脚部]、四肢[腕部])。
基本進化:
1レベルの時点で、アザータの幻獣はエネルギーに対する抵抗([雷撃])と、4ポイントの武器修練の進化(軍用武器への習熟)を得る。
12レベルの時点で、アザータの幻獣はダメージ減少5/悪を得る。また、彼らは石化に対する完全耐性と真言能力((アザータ)の副種別を参照)を得る。
16レベルの時点で、アザータの幻獣はエネルギーに対する抵抗([雷撃])の進化を失い、代わりに完全耐性([雷撃])の進化を得る。加えて、彼らは能力値上昇の進化を獲得し、サモナーが選択した能力値1つに適用する。
20レベルの時点で、アザータの幻獣は標準アクションとして、通常形態とエネルギー形態を切り替える能力を得る。エネルギー形態において、アザータの幻獣は非実体となり飛行移動速度を2倍にするが、肉体攻撃や人工的な武器を用いて攻撃を行うことができない。しかし、自分の持つ擬似呪文能力の進化を起動することはできる。
ヘヴンから招来されたアルコンの幻獣は正義の体現者である。彼らはしばしば、筋骨隆々としているがしなやかな動きをする、力強くしなやかな姿で現れる。アルコンの幻獣は最終的に善の目的を志向し、その誓いや理想を打ち壊そうとするものにほとんど寛容を示さない――それは喚び出したサモナーに対しても同様である。悪の増長を止め、無辜のものを守るためにすることであれば、アルコンは何であれそれをなすだろう。
基本進化:
1レベルの時点で、アルコンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([雷撃])の進化と、得意技能(〈威圧〉)の進化を得る。加えて、毒に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。
12レベルの時点で、アルコンの幻獣はダメージ減少5/悪を得る。また、彼らは石化に対する完全耐性と真言能力((アルコン)の副種別を参照)を得る。
16レベルの時点で、アルコンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([雷撃])の進化と得意技能(〈威圧〉)の進化を失い、代わりに完全耐性([雷撃])の進化を得る。加えて、彼らは義憤のオーラ((アルコン)の副種別を参照)を得る。
20レベルの時点で、アルコンの幻獣は回数無制限でグレーター・テレポートを使用する能力を得る。これは呪文として扱うが(術者レベル14)、自分と運搬している物体50ポンドまでだけを瞬間移動することができる。
無慈悲で絶え間なく自然の法の破壊者や混沌と戦うイネヴァタブルは、秩序のサモナーにとっては想像力こそ乏しいものの忠実な相棒である。イネヴァタブルを幻獣に持つサモナーは通常アクシアマイトと仲が良い。というのも、彼らはイネヴァタブルを鋳造し修正する手法に関する知識を共有しているからだ。イネヴァタブルの幻獣は機械じかけの人造と理想化された人型生物の姿を混ぜ合わせた形で現れる。
基本進化:
1レベルの時点で、イネヴァタブルの幻獣はベイン武器特殊能力や得意な敵クラス特徴のような効果に対して、人造かつ来訪者として扱われる。彼らは死霊術効果、睡眠、[即死]効果、毒、病気、麻痺状態、朦朧状態に対するセーヴィング・スローに対して、+4のボーナスを得る。
4レベルの時点で、イネヴァタブルの幻獣は[精神作用]効果に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスと、非致傷ダメージ、過労状態、疲労状態に対する完全耐性を得る。
12レベルの時点で、イネヴァタブルの幻獣はダメージ減少5/混沌を得る。また、彼らは睡眠に対する完全耐性と、真言能力((イネヴァタブル)の副種別を参照)を得る。
16レベルの時点で、イネヴァタブルの幻獣は死霊術効果に対するセーヴィング・スローへの+4のボーナスを失い、死霊術効果、生命力吸収、能力値吸収、能力値ダメージに対する完全耐性を得る。
20レベルの時点で、イネヴァタブルの幻獣は睡眠、麻痺状態、朦朧状態、頑健セーヴを必要とするすべての効果(物体に対しても機能する効果を除く)に対する完全耐性を得る。
4つの元素界の1つから引き出されたこれらの幻獣は、4つの元素(風、地、火、水)の内1つとつながっている。通常、エレメンタルの幻獣は1種類の元素だけで構成されたクリーチャーだが、いくらか多様性がある。エレメンタルの幻獣は自分の視点や行為を明らかに控える。彼らはできる限り均衡を保つよう、他人との衝突を避けようとする。唯一の例外は互いに憎み合う、対立する元素の使いと出会ったときである。
基本形態:四足獣(噛みつき、四肢[脚部×2])、蛇体(尾、尾の打撃、外皮強化、噛みつき、間合い[噛みつき])、または人型(四肢[脚部]、四肢[腕部]、叩きつけ)。
基本進化:エレメンタルの幻獣の基本進化は、総じて選択した元素に従って決定される。エレメンタルの幻獣を最初に招来した際、サモナーはアース・エレメンタル、ウォーター・エレメンタル、エア・エレメンタル、ファイアー・エレメンタルから1つを選択しなければならない。一度選択すると、以後変更できない。幻獣は以下の進化と能力を得る。これらはその元素によって様々である。
1レベルの時点で、エレメンタルの幻獣は睡眠と麻痺状態に対する完全耐性を得る。加えて、アース・エレメンタルの幻獣は完全耐性([強酸])の進化を得る。ウォーター・エレメンタルの幻獣は完全耐性([氷雪])の進化を得る。エア・エレメンタルの幻獣は完全耐性([雷撃])の進化を得る。ファイアー・エレメンタルの幻獣は完全耐性([火炎])の進化を得る。
8レベルの時点で、アース・エレメンタルの幻獣は穴掘りの進化を得る。ウォーター・エレメンタルの幻獣は水泳の進化を2回獲得し、基本移動速度+20フィートの水泳移動速度を得る。エア・エレメンタルの幻獣は移動速度が基本移動速度に等しい飛行(魔法)の進化を得る。ファイアー・エレメンタルの幻獣は基本移動速度を20フィート増加させる。加えて、エレメンタルの幻獣は皆エラ呼吸の進化を得、水中で呼吸できるようになる。
12レベルの時点で、エレメンタルの幻獣は全て、出血、毒、朦朧状態に対する完全耐性を得る。加えて、彼らはもはや挟撃されることはなくなる。
16レベルの時点で、エレメンタルの幻獣は全てクリティカル・ヒットに対する完全耐性を得て、精密性に基づく攻撃(急所攻撃など)から追加のダメージを受けなくなる。
20レベルの時点で、アース・エレメンタルの幻獣は地の体得能力とダメージ減少5/―を得る。ウォーター・エレメンタルの幻獣は水浸し能力と渦潮変化能力を得る。渦潮変化能力はエア・エレメンタルの竜巻変化能力と同様に機能する(ただし渦潮変化能力の説明に記載されている点を除く)。エア・エレメンタルの幻獣は竜巻変化能力を得る。高さは最大15フィート(大型のエア・エレメンタルの場合30フィート)で、1d6ポイントのダメージ(大型のエア・エレメンタルの場合1d8)を与える。ファイアー・エレメンタルの幻獣はエネルギーを帯びた攻撃([火炎])の進化と着火能力を得る。
高位の次元界で生まれたエンジェルの幻獣は、この上ない美貌を備えたクリーチャーだ。彼らは通常理想化された人型生物の姿をとり、なめらかな肌と輝く髪、キラキラした瞳を持つ。エンジェルの幻獣は非常に高潔で信頼でき、駆け引きもうまい。しかし悪や悪の軍勢と相対した際には衝突を尻込みすることはない。
基本進化:
サイコポンプは執事にして年代記編者、そして死するすべてのものの案内人である。彼らは公平だが忠実な幻獣となる。定命のものの世界を取り扱う際、サイコポンプの幻獣はほとんどいつも仮面を身に着ける。彼らはダイモン、アンデッド、その他魂の転生を妨げる存在との取引を行うサモナーを許しはしない。しかしそれ以外については、サモナーの行いのほとんどに寛容である。サモナーが死ぬと、サイコポンプの幻獣はサモナーを死後の世界へと個人的に案内し、サモナーが裁かれる時が来ると証人として振る舞う。
基本形態:四足獣(噛みつき、四肢[脚部×2])、蛇体(尾、尾の打撃、噛みつき、引き寄せ[噛みつき]、間合い[噛みつき])、または人型(四肢[脚部]、四肢[腕部]、叩きつけ)。
基本進化:
8レベルの時点で、サイコポンプの幻獣は魂への接触((サイコポンプ)の副種別を参照)を獲得し、自分の進化プールに1ポイントを加える。
12レベルの時点で、サイコポンプの幻獣はダメージ減少5/アダマンティンを得る。更に、彼らは魂感知((サイコポンプ)の副種別を参照)を得る。
16レベルの時点で、サイコポンプの幻獣は彼らは能力値上昇の進化を獲得し、サモナーが選択した能力値1つに適用する。更に、彼らは回数無制限の擬似呪文能力としてインヴィジビリティ(自身のみ)を発動する能力を得る。
20レベルの時点で、サイコポンプの幻獣は自身のダメージ減少を10/アダマンティンに増加させ、完全耐性([雷撃])と完全耐性([氷雪])の進化を得る。
ダイモンの幻獣は恐るべき死の使者であり、全てのものを徹底的に殲滅したいと願っている。彼らは体現する死の種類に応じて様々な姿を取る。ダイモンの幻獣は有名なダイモンのほとんどよりもずっとあやふやな死の類いを体現することもある。ダイモンの幻獣は様々なやり方で死と悲劇を撒き散らしたいと願っている。ほとんどのものは大局的なものの見方をすることができ、中立のサモナーに従順に従うことさえある。生命を終わらせることは冒険者の仕事の中ではありふれたものだ。そのためサモナーに付き従うことで、ダイモンの幻獣は自分の暗く不可解な目的のために定命のものの魂を集める多くの機会を得られるというわけだ。
基本形態:四足獣(噛みつき、四肢[脚部×2])、蛇体(尾、噛みつき、針、間合い[噛みつき]、間合い[針])、または人型(四肢[脚部]、四肢[腕部]、爪)。
基本進化:
1レベルの開始時、ダイモンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([強酸])の進化を得ると共に、[即死]効果、毒、病気に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。
12レベルの時点で、ダイモンの幻獣はダメージ減少5/善を得る。また、彼らは[即死]効果、毒、病気に対する完全耐性を得る。
16レベルの時点で、ダイモンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([強酸])の進化を失い、代わりに完全耐性([強酸])の進化を得る。さらに、彼らはテレパシーを得る。
20レベルの時点で、ダイモンの幻獣は標準アクションとして瀕死状態のクリーチャー1体、あるいは1ラウンド以内に死亡したクリーチャー1体の魂の一部を喰らうことができるようになる。これによりそのクリーチャーは死亡し、ダイモンの幻獣は以降24時間の間、攻撃ロール、セーヴィング・スロー、技能判定に不浄ボーナスを得る。このボーナスは殺したクリーチャーが有していたヒット・ダイス5毎に+1される。この方法で喰らわれた魂を持つクリーチャーは、死から蘇るためにリザレクションかそれより強力な魔法を使用しなければならない。
憎しみと恨みで作られたディヴの幻獣は、美しく楽しいもの全てを奪い破壊する術を探す。ディヴの幻獣は定命の主を持つことをとりわけ不快に感じ、サモナーが苦痛と損害に満たされるよう模索する。ディヴの幻獣それぞれは自分が従わなければならない固有の衝動――通常はドルが持つ秘密への妄執に似たもの――を持ち、この衝動によってこの幻獣はサモナーの提供する何かに対し自分の忠義を売り渡す。ディヴのサモナーは幻獣の衝動を使ってこの幻獣を捕らえ、操る。まだディヴの幻獣は完全に受け入れたわけでは全くなく、自分の主が持つ最も大切なものを堕落させる方法を計画し続けている。
基本進化:
1レベルの開始時、ディヴの幻獣はエネルギーに対する抵抗([火炎])の進化を得る。加えて、彼らは毒に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。
12レベルの時点で、ディヴの幻獣はダメージ減少5/善を得る。加えて、彼らは暗闇を見通す能力((ディヴ)の副種別を参照)を得る。
16レベルの時点で、ディヴの幻獣はエネルギーに対する抵抗([火炎])の進化を失い、完全耐性([火炎])の進化を得る。加えて、彼らはテレパシーを得る。
20レベルの時点で、ディヴの幻獣は呪文(術者レベル14)と同様のグレーター・テレポートを回数無制限で使用する能力を得る。ただしこの瞬間移動は自分と自分が運搬する50ポンドまでの物体に対してのみ使用することができる。
デヴィルの幻獣は人を堕落させ、誘惑し、略奪する。彼らはしばしばサモナーに従順に、役に立つように尽くすが、それは全て、サモナーの魂をヘルの深淵に堕とそうとする長期的な試みによるものだ。デヴィルの中には極めて異常な姿をとるものもいるが、デヴィルの幻獣は化け物じみた姿よりも簡単にサモナーと素晴らしい人間関係を築ける――その結果堕落させられる――伝統的な人型を取る。
基本進化:
1レベルの開始時、デヴィルの幻獣はエネルギーに対する抵抗([火炎])の進化と得意技能(〈はったり〉)の進化を得る。加えて、彼らは毒に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。
12レベルの時点で、デヴィルの幻獣はダメージ減少5/善を得る。加えて、彼らは暗闇を見通す能力(Bestiary 311ページの(デヴィル)の副種別を参照)を得る。
16レベルの時点で、デヴィルの幻獣はエネルギーに対する抵抗([火炎])の進化を失い、完全耐性([火炎])の進化を得る。加えて、彼らはテレパシーを得る。
20レベルの時点で、デヴィルの幻獣は再生5(善属性の武器、[善]の呪文)を得る。この能力を持っているにもかかわらず、彼らは十分なダメージを受けると、通常の幻獣のようにヘルへと退散する。
物体に与えられた破壊そのものであるデーモンの幻獣はアビスの魂エネルギーのごった煮から作られているため、そのサモナーの技は一流のデーモンを目覚めさせる魔法的改竄に関連しているのだと推測する学者もいる。デーモンの幻獣は破壊と犠牲者を害することを楽しみ、そのような行いであれば疑念を持たずサモナーの指示に従い、自分の作り出した惨事に喜びを抱く。デーモンの幻獣にとって、手段は結果を正当化する。
基本形態:四足獣(噛みつき、四肢[脚部×2])、蛇体(尾、尾の打撃、噛みつき、ダメージ強化[噛みつき]、間合い[噛みつき])、または人型(四肢[脚部]、四肢[腕部]、爪)。
基本進化:
1レベルの開始時、デーモンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([雷撃])とエネルギーに対する抵抗([火炎])の進化を得るとともに、毒に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。
8レベルの時点で、デーモンの幻獣は毒に対するセーヴィング・スローへの+4のボーナスを失い、毒に対する完全耐性を得る。加えて、彼らは進化プールに1ポイントを加える。
12レベルの時点で、デーモンの幻獣はダメージ減少5/善を得る。加えて、彼らは能力値上昇の進化を獲得し、サモナーが選択した能力値1つに適用する。
16レベルの時点で、デーモンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([雷撃])とエネルギーに対する抵抗([火炎])の進化を失い、代わりに完全耐性([雷撃])と完全耐性([火炎])の進化を得る。加えて、彼らはテレパシーを得る。
プロティアンは純粋な混沌から生まれた蛇に似た存在であり、現実を改変する方法を探している。プロティアンの幻獣は自分の姿を再構成し、トランスモグリファイ呪文を気軽に使用する創造的なサモナーを高く評価する。プロティアンの幻獣はサモナーのためであればどんな目的のために働くことも幸せに感じる。しかし彼らは従者ではなく相互利益的な関係を持つのだと、サモナーにすぐに気付かせる。
基本形態:蛇体(尾、尾の打撃、噛みつき、つかみ[尾の打撃])。
基本進化:
1レベルの時点で、プロティアンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([強酸])とつかみ(対応する攻撃の種類はサモナーが選択する)の進化を得る。プロティアンの幻獣の進化を変更する際、サモナーはつかみの攻撃の種類も変更することができる。
12レベルの時点で、プロティアンの幻獣はダメージ減少5/秩序を得る。加えて、彼らは非視覚的感知の進化と、飛行の進化に4ポイント消費したかのように、翼のある飛行(機動性は完璧)を得る。
16レベルの時点で、プロティアンの幻獣はエネルギーに対する抵抗([強酸])の進化を失い、代わりに完全耐性([強酸])の進化を得る。加えて、彼らは不定形の構造能力((プロティアン)の副種別を参照)を得る。
20レベルの時点で、プロティアンの幻獣は常時機能するフリーダム・オヴ・ムーヴメントと、プロティアンの持つ変身能力((プロティアン)の副種別を参照)を得る。
幻獣はそれぞれ、3つある基本形態の1つを持つ。基本形態は初期のサイズ、移動速度、アーマー・クラス、攻撃、能力値を決定する。肉体攻撃は全て、特記無い限り(二次的攻撃という記載がある場合など)幻獣の基本攻撃ボーナスをそのまま用いる。幻獣の攻撃によるダメージ・ロールには【筋力】修正値が加算される。ただし幻獣が肉体攻撃を1つしか持たない場合、幻獣の【筋力】修正値の1.5倍が加算される。
別の選択肢として、どの基本形態を選択しても、小型の幻獣を作成することができる。幻獣が小型の場合、【敏捷力】に+2のボーナスを得る。また、【筋力】に-4のペナルティを、【耐久力】に-2のペナルティを受ける。さらに、アーマー・クラスと攻撃ロールに+1のサイズ・ボーナスを、戦技判定と戦技防御値に-1のペナルティを、〈飛行〉判定に+2のボーナスを、〈隠密〉判定に+4のボーナスを得る。全ての攻撃によるダメージは1段階減少する(例えば、1d6は1d4に、1d4は1d3になる)。この選択を行った場合、サモナーが幻獣の進化プールを変更するタイミングで幻獣を中型にすることができる(このとき、小型であることに夜修正を失うことになる)。同様に、サモナーが幻獣の進化プールを変更するタイミングで中型の幻獣を小型にすることができる。
初期能力:サイズ 中型; 移動速度 40フィート; アーマー・クラス +2外皮; セーヴ 頑健(良好)、反応(良好)、意志(劣悪); 攻撃 噛みつき(1d6); 能力値 【筋】14、【敏】14、【耐】13、【知】7、【判】10、【魅】11。
初期能力:サイズ 中型; 移動速度 20フィート、登攀20フィート; アーマー・クラス +2外皮; セーヴ 頑健(劣悪)、反応(良好)、意志(良好); 攻撃 噛みつき(1d6)、尾の打撃(1d6); 能力値 【筋】12、【敏】16、【耐】13、【知】7、【判】10、【魅】11。
初期能力:サイズ 中型; 移動速度 30フィート; アーマー・クラス +2外皮; セーヴ 頑健(良好)、反応(劣悪)、意志(良好); 攻撃 爪(×2)(1d4); 能力値 【筋】16、【敏】12、【耐】13、【知】7、【判】10、【魅】11。
幻獣はそれぞれ進化ポイントを何点か獲得する。このポイントを消費することで、幻獣は新しい能力や力、その他の改善点を得ることができる。これらの能力は進化と呼ばれ、サモナーが新しいレベルを得るたびに変更することができるが、それ以外の時には固定となる。選択するために幻獣が特定の基本形態である必要があったり、サモナーが特定のレベルに達していなければならない進化もある。幻獣が追加の肉体攻撃を獲得する進化もいくつかある。主要攻撃と記載された肉体攻撃は幻獣の基本攻撃ボーナスを用い、ダメージ・ロールに幻獣の【筋力】修正値を加える。二次的攻撃と記載された肉体攻撃は幻獣の基本攻撃ボーナス-5を用い、ダメージ・ロールに(負の数でなければ)【筋力】修正値の半分を加える。幻獣が肉体攻撃を1つだけ持っている場合、攻撃の種別にかかわらず、その攻撃は基本攻撃ボーナスをそのまま用い、その攻撃によるダメージ・ロールに【筋力】修正値の1.5倍を加える。
進化は必要進化ポイントに従ってまとめられている。進化ポイントを取っておくことはできない。全てのポイントは、サモナーがレベルを得た時点で消費しなければならない。特記無い限り、それぞれの進化は1回だけ選択することができる。
セーヴ難易度は10+幻獣のヒット・ダイスの半分+幻獣の【耐久力】修正値に等しい。進化ポイントを追加で2ポイント消費することで、この毒は代わりに【耐久力】ダメージを与えるようになる。この毒は1ラウンドに1回しか使用することができない。必要条件:サモナー・レベル7; エレメンタル、ダイモン、デヴィル、デーモン、プロティアンの副種別; 噛みつきもしくは針の進化。
能力値上昇(変則)/Ability Increase:幻獣はたくましい筋肉、素早い反応、優れた知性、その他能力値1つを成長させる。幻獣の能力値から1つを選択し、2だけ増加させる。この進化は複数回選択できる。個々の能力値には1回に加え、サモナー・レベル6毎に追加で1回適用することができる。
追加で進化ポイントを6ポイント消費すると、幻獣は超大型になる。幻獣は【筋力】に+8のボーナス、【耐久力】に+4のボーナス、外皮に+5のボーナスを得、【敏捷力】に-4のペナルティを受ける。サイズが変更したことにより、幻獣はアーマー・クラスと攻撃ロールに-2のサイズ・ペナルティ、戦技判定と戦技防御値に+2のボーナス、10フィートの間合い、〈飛行〉判定に-4のペナルティ、〈隠密〉判定に-8のペナルティを受ける。幻獣が人型の基本形態を持つ場合、間合いは10フィートではなく15フィートを得る。幻獣が持つ全ての間合いの進化は、これに加算される。ボーナスとペナルティは置き換えられるため、大型になる際に得られたものとは累積しない。
大型あるいは超大型の幻獣に対して、【筋力】あるいは【耐久力】を増加するために用いる能力値上昇の進化は、通常の2倍の進化ポイント(4ポイント)を消費する。必要条件:サモナー・レベル8(超大型の場合13)、中型サイズ。