信仰の護り手たるインクィジターは、しばしば聖なる教義の破壊を狙う勢力に迫られた、信者の集落の最終防衛線となる。しかしインクィジターがこの任務を果たすやり方は彼ら自身と同じように多種多様である――無垢なるものを守るものもいれば、犯罪者を狩りたてるものもいる。
インクィジターの中には、動物の相棒と強い絆を結ぶものもいる。彼らは荘厳なコンビとして信仰の脅威を狩り、懲罰する。一体となって行動すれば、彼らの前にあえて立ちふさがるものはほとんどいない。
動物の相棒(変則)/Animal Companion:1レベルの時点で、聖なる狩猟の達人は動物の相棒と絆を形成する。この能力はハンターの同名のクラス特徴と同様に機能する。この能力において、ハンター・レベルとしてインクィジター・レベルを用いること。この能力は審判1/日と置き換える。
狩人戦法(変則)/Hunter Tactics:3レベルの時点で、聖なる狩猟の達人は、動物の相棒に自身が修得しているチームワーク特技を自動的に与える。相棒はこれらのチームワーク特技の前提条件を満たしている必要はない。この能力は単独戦術を置き換える。
動物象形(超常)/Animal Focus:4レベルの時点で、聖なる狩猟の達人は即行アクションとして動物の相をその身にまとうことができるようになる。この能力はハンターの動物象形クラス特徴と同様に機能するが、ハンター・レベルの代わりにインクィジター・レベルを用いる。この能力は以降得られる全ての審判能力を置き換える。
共感的リンク強化(超常)/Improved Empathic Link:8レベルの時点で、聖なる狩猟の達人は動物の相棒と共感的なリンクを得る。この能力は使い魔との共感的リンクと同様に機能する。ただし、聖なる狩猟の達人は即行アクションにより動物の相棒の目を通してものを見ることができ、この接合は聖なる狩猟の達人が望む限り持続し(ただし動物の相棒は1マイル以内にいなければならない)、フリー・アクションとして終了できる点が異なる。聖なる狩猟の達人はこの接合を持続している間、盲目状態となる。この能力は二度目の審判を置き換える。
レイズ・アニマル・コンパニオン(擬呪)/Raise Animal Companion:16レベルの時点で、聖なる狩猟の達人は擬似呪文能力としてレイズ・アニマル・コンパニオンを得る(ただし、自分の動物の相棒に制限されない)。この能力を使用すると、聖なる狩猟の達人は(レストレーションを含む)いかなる方法でも取り除けない負のレベル1を受ける。この負のレベルは24時間後に自動的に終了する。16レベルの時点で、この能力はレイズ・デッドではなくリザレクションとして機能するようになるが、それ以外の点は通常通り扱う。この能力は三度目の審判を置き換える。
第二動物象形(変則)/Second Animal Focus:17レベルの時点で、動物象形能力を使用する際、聖なる狩猟の達人は動物の相を1つではなく異なる2つを選択して自分に適用することができ、動物の相棒にも1つではなく2つの相を適用することができるようになる。動物の相棒の以前の相と同様に、2つ目の相は聖なる狩猟の達人が相を適用する1日の使用時間とは見なさない。動物の相棒が死亡し、聖なる狩猟の達人が自分にその相を適用していた場合、その相は一度に2つの相という最大数に加算される。聖なる狩猟の達人は依然として死亡した相棒の相を、両方ではなくいずれか1つのみを適用することができる。この能力は討伐者を置き換える。
上級共感的リンク(超常)/Greater Empathic Link:20レベルの時点で、聖なる狩猟の達人の共感的リンクによる動物の相棒との距離上限は、10マイルに増加する。動物の相棒が1マイル以内にいるなら、聖なる狩猟の達人と動物の相棒はテレパシーで意思を疎通することができる。この能力は真実の審判を置き換える。
全てのインクィジターは信仰の敵を根絶しようとするが、修道会や教会の多くでは、目的に専念する宗教的な狩人組織を選出する。その目的はただ一つ――どこであれ、見つけた宗教の敵を殲滅することだ。時折、そういった聖別討伐者達は特免状を与えられ、信仰をより良いものとするため、無慈悲な殺し屋となることを宣誓する。またあるときには、そのような身の毛もよだつ仕事への熱情を楽しむために、単純に喜んで第一歩を踏み出す。
観察(変則)/Studied Target:1レベルの時点で、聖別討伐者はスレイヤーの観察クラス特徴を得る。観察の効果を決定する際、聖別討伐者は有効スレイヤー・レベルとしてインクィジター・レベルを用いる。この能力は審判1/日と置き換える。
急所攻撃(変則)/Sneak Attack:4レベルの時点で、攻撃から有効的に身を守ることのない敵を捕らえたなら、聖別討伐者は急所を攻撃し追加ダメージを与えることができるようになる。目標がアーマー・クラスに【敏捷力】ボーナスを加えられない状況(目標が実際に【敏捷力】ボーナスを持つかどうかは関係ない)や、聖別討伐者が目標を挟撃している場合、聖別討伐者の攻撃は追加ダメージを与えるようになる。この追加ダメージは4レベルの時点で1d6で、以降3レベルごとに1d6ずつ増加する。聖別討伐者が急所攻撃を伴う攻撃でクリティカル・ヒットを確定させたとしても、この追加ダメージは累積しない。遠隔攻撃は、目標が30フィート以内にいる場合にのみ急所攻撃と見なされる。
非致傷ダメージを与える武器(ウィップ、サップ、素手打撃など)を使用している場合、聖別討伐者は急所攻撃で致傷ダメージではなく、非致傷ダメージを与えることができる。聖別討伐者は致傷ダメージを与える武器を用いて非致傷ダメージを与えることはできない(通常の-4のペナルティを受けた状態であっても不可能)。
聖別討伐者目標の急所を見抜けるよう、十分に目標のことを見ることができねばならないし、急所に攻撃を届けさせることができなければならない。聖別討伐者は視認困難を持つクリーチャーに急所攻撃を使用することはできない。この能力は以降得られる全ての審判能力を置き換える。
才覚ある討伐者(変則)/Talented Slayer:8レベル、16レベル、17レベル、20レベルの時点で、聖別討伐者はスレイヤーの技を1つ得る。これによりスレイヤーが修得できるローグの技を修得することもできるが、スレイヤーの上級の技を修得することはできない。この能力は第二の審判、第三の審判、討伐者、真実の審判を置き換える。