ドゥエルガルはわずかな光も届かない地下に住む。彼らは太陽の下で生きるあらゆる種族を嫌う。しかしその憎しみも、彼らの地上に住む従兄弟、ドワーフに対するものに比べればなんと言うことはない。ドワーフとドゥエルガルはかつては同じ種族だったが、ドワーフは地中深くから山岳の砦へと出て行った。現在でもドゥエルガルは自らこそが本当のドワーフであり、世界の表面を全て支配下に収める正当な後継者なのだと考えている。外見はドゥエルガルは灰色の肌をしたドワーフに見える。ひげもじゃだが頭髪はなく、冷たく光のない瞳を持つ。戦場において、彼らは残酷な殺戮に身を染めることを好む。ただしドワーフは別で、彼らはためらいなく奴隷にする。ドゥエルガルは、人生とは死によってのみ終わる絶え間ない労苦であると考えている。不潔で残酷であるという以外に彼らのことを表現する言葉はほとんどないが、ドゥエルガルは今でも誇りを大切にし、約束を破ることはほとんどない。
+2【耐久力】、+2【判断力】、-4【魅力】:ドゥエルガルは精力的で感覚が鋭いものの、喧嘩っ早いところもある。
中型:ドゥエルガルは中型クリーチャーであり、サイズによるボーナスもペナルティも受けない。
ドワーフ:ドゥエルガルは(ドワーフ)の副種別を持つ人型生物である。
ゆっくり着実:ドゥエルガルの基本移動速度は20フィートであるが、鎧や荷重により速度が変動することはない。
超暗視 /Superior Darkvision:ドゥエルガルは120フィートまでの暗闇を見通すことができる。
ドゥエルガルの耐性:ドゥエルガルは麻痺、(惑乱)、毒に対する完全耐性を持つ。また、呪文及び擬似呪文能力に対するセーヴに+2の種族ボーナスを得る。
踏ん張り:ドゥエルガルは地面に立っている間に突き飛ばしあるいは足払い攻撃に抵抗する際、戦技防御値に+4の種族ボーナスを得る。
擬似呪文能力:ドゥエルガルは1日1回インヴィジビリティとエンラージ・パースンを、キャラクター・レベルに等しい術者レベルで使用できる。これらの能力はドゥエルガル自身にしか作用しない。
光に過敏:ドゥエルガルは明るい光の範囲内にいる限り、目が眩んだ状態になる。
言語:ドゥエルガルはプレイ開始時に共通語、地下共通語、およびドワーフ語の会話能力を持っている。高い【知力】を持つドゥエルガルは次に挙げる言語を選択することができる:アクロ語、オーク語、巨人語、ゴブリン語、地界語、および竜語。
既存のドゥエルガルの種族特性の代わりに以下の種族特性を選択してもよい。この新しいオプションのいずれかを選択する前に、君のGMに相談をすること。
血筋の嫌悪/Blood Enmity:ドゥエルガルは自らの従兄弟であるドワーフ、それに憎々しいドラウと長い間戦ってきた。この種族特性を持つドゥエルガルは、(エルフ)あるいは(ドワーフ)の副種別を持つ人型生物クリーチャーに対して行う攻撃ロールに+1の種族ボーナスを得る。この種族特性はインヴィジビリティ擬似呪文能力と置き換える。
光量補正/Daysighted:太陽の残酷な光でも、他のものよりも被害を受けないドゥエルガルもいる。このようなドゥエルガルは光に過敏種族特性を持たないが、暗視60フィートしか持たない。
地下魔法/Deep Magic:ドゥエルガルの呪文の使い手は地下の敵の多くが生まれながらに持つ呪文抵抗を貫くことに血道を上げてきた。この種族特性を持つドゥエルガルは、呪文抵抗を貫くために行う術者レベル判定に+2の種族ボーナスと、解呪判定に+2の種族ボーナスを得る。この種族特性はインヴィジビリティとエンラージ・パースンの擬似呪文能力を置き換える。
ドワーフの特性/Dwarf Traits:ドゥエルガルは踏ん張りを置き換えるドワーフの種族特性を選択することができる。彼らはドワーフの頑丈種族特性を置き換えるドワーフの種族特性を、代わりにドゥエルガルの耐性を諦めることで選択することができる。
以下のオプションは記載の適性クラスを有するドゥエルガルに適用可能であり、特に断りのない限り、ボーナスは適性クラスの特典を選択するたびに適用される。
インクィジター:インクィジターは、審判クラス特徴を1日あたり追加で+1/6回使用することができる。
クレリック:魔法のアイテムを作成する際の判定に、+1/2のボーナスを得る。
ファイター:突き飛ばし、または足払いの試みに抵抗するファイターの戦技防御値に+1を加える。
灰色の門弟はドゥエルガルの魔法による内なる声に耳を傾け、石の静かなる永遠性を深く考える。そうやって彼らは双方の神秘性と、それらを組み合わせた恐ろしい力を体得しようとする。
死角(擬呪)/Fade from Sight:4レベルの時点で、即行アクションとして1気ポイントを消費することで、灰色の門弟は(インヴィジビリティ呪文のように)1ラウンドの間不可視状態となることができるようになる。この能力を使用するためには、灰色の門弟はインヴィジビリティ擬似呪文能力を有していなければならない。この能力は浮身および不動心と置き換える。
灰色の心(擬呪)/Gray Heart:6レベルの時点で、即行アクションとして1気ポイントを消費することで、灰色の門弟は(エンラージ・パースン呪文のように)1分の間自らの肉体を大きくすることができるようになる。この能力を使用するためには、灰色の門弟はエンラージ・パースン擬似呪文能力を有していなければならない。この能力は大跳躍および6レベルのボーナス特技と置き換える。
闇生まれ(擬呪)/Born in Darkness:7レベルの時点で、標準アクションとして、灰色の門弟はレベルごとに1ラウンドの間、ダークネス(呪文と同様だが、起点は灰色の門弟自身となる)を放つことができるようになる。これには1気ポイントを必要とする。この能力は肉体の完成と置き換える。
地潜り(超常):12レベルの時点で、即行アクションとして1気ポイントを消費することで、灰色の門弟は1ラウンドの間硬い石を通り抜けることができる。この能力は地潜りのモンスターの共通能力として機能する。灰色の門弟は毎ラウンド即行アクションとして1気ポイントを消費することができる限り、地潜りを維持することができる。固い物体の中で地潜りを解除した場合、乱暴に排出されることで5d6ポイントのダメージを受ける。灰色の門弟は地潜りで通り抜ける物体を原因としてダメージを受けることはないが、ストーン・トゥ・フレッシュ呪文が使用されると、すでに述べたように乱暴に排出される。この能力は縮地の法と置き換える。
埋葬(超常)/Entomb:15レベルの時点で、灰色の門弟は敵を硬い岩の中に送り込み、一瞬で殺すことができる。この能力を使用するためには、灰色の門弟は突き飛ばしや位置ずらしの戦技の一部として、1気ポイントを消費しなければならない。また、これらの戦技の対象となるクリーチャーは、加工されていない地面や石に隣接していなければならない。この試みが成功したなら、灰色の門弟は自らの地潜り能力を使用して敵を岩の中に押しやることになる。そのクリーチャーが反応セーヴ(難易度 10+灰色の門弟のモンク・レベルの半分+灰色の門弟の【判断力】修正値)に成功すれば、最も近い何者にも占められていない場所に排出され、5d6ポイントのダメージを受けるだけで済む。失敗したなら、目標は肉体が周りの石と結合し即座に死亡する。埋葬は1日に1回使用できるが、突き飛ばしや位置ずらしが失敗した場合はこの能力を使用したとは見なされない。埋葬は地潜り、非実体、その他固体の中に入っても生きることのできる能力を持つクリーチャーには効果がない。この能力は激震掌と置き換える。
地の奴隷(擬呪)/Earthen Thrall:17レベルの時点で、灰色の門弟は1日に1回、(地)の副種別を持つクリーチャーを制御しようと試みることができる。この能力はドミネイト・モンスター(難易度 10+灰色の門弟のモンク・レベルの半分+灰色の門弟の【判断力】修正値)と同様に扱うが、(地)の副種別を持つクリーチャーに対してのみ効果があり、1体のクリーチャーのみを支配下に置くことができる。もしこの能力で2体目のクリーチャーを制御しようとすれば、2回目の試みの成否にかかわらず、1体目のクリーチャーは自動的に支配から解き放たれる。この能力は時知らずの肉体および日月語と置き換える。
以下のオプションはドゥエルガルに適用することができる。この新しいオプションのいずれかを選択する前に、君のGMに相談をすること。
スペルスコーチ/Spellscorch:地下の珍しい水晶から精錬されたこの毒は、呪文発動を阻害する焼けるような頭痛を産み出す。目標が頑健セーヴに失敗したなら、以降1分の間目標は呪文を発動するために精神集中判定(難易度 10+呪文レベル)に成功しなければならない。加えて呪文を発動するために行う他の全ての精神集中判定に-5のペナルティを被る。
君は大きくなったときに移動速度が増加する。
利益:君のサイズが大型以上に増加したなら、その基本移動速度が20フィート増加する。この増加は、移動速度を変化させることなくサイズを変化させる効果に対してのみ適用される。
君はインヴィジビリティを失った後、少しの間半透明でいられる。
利益:君のインヴィジビリティが終了したとき、その不可視効果の持続時間1分ごとに1ラウンド(最低1ラウンド)、視認困難を得る。この効果は不可視状態が、自身の種族擬似呪文能力あるいは自らの発動した呪文に由来するものである場合にのみ機能する。不可視状態を無効化する効果は、この視認困難も無効化する。