Amnesia/記憶喪失
出典 Villain Codex 8ページ
系統:心術(強制)[精神作用]; 呪文レベル:ウィザード/ソーサラー4、サイキック4、バード4、ミーディアム3、メスメリスト4
発動時間:1ラウンド
構成要素:音声、動作
距離:近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標:生きているクリーチャー1体
持続時間:瞬間
セーヴィング・スロー:意志・無効; 呪文抵抗:可
術者は目標に記憶のほとんどを失わせる。その技能、その過去、そしてその名前でさえ不確かなものとなる。目標は新しい記憶を作り出すことはできるが、呪文の犠牲となる前に得られた記憶に触れるのに障害があるのである。目標は引き続き、修得している言語を話して読み、基本的な作業を行うことができるが、アムニージアの影響を受ける前に得た全てのクラス能力、特技、技能ランクを失う。基本攻撃ボーナス、セーヴィング・スローへのボーナス、戦技ボーナス、戦技防御値、合計経験点、ヒット・ダイス、ヒット・ポイントは保持している。目標がアムニージアの影響を受けている間にキャラクター・レベルを得た場合、そのクラス・レベルで得た能力を通常通り使用できる。目標の得たクラス・レベルが、すでに目標がレベルを持つクラスのものであった場合、そのクラスは実際にはそれより高いレベルであるにも関わらず、そのクラスの1レベルのキャラクターの能力を得る。
この記憶喪失が治癒した場合、目標はクラスのすべての能力を回復する。これには、この状態の影響を受けている間に得たレベルから得た能力も含まれる。アムニージアはウィッシュ、サイキック・サージェリーOA、ヒール、ミラクル、リミテッド・ウィッシュによってのみ取り除くことができる。
Covetous Urge/貪欲な衝動
出典 Villain Codex 8ページ
系統:心術(強制)[言語依存、呪い]; 呪文レベル:ウィザード/ソーサラー2、ウィッチ2、サモナー2、バード2
発動時間:標準アクション
構成要素:音声、動作、物質(金貨1枚)
距離:近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標:7HD以下の生きているクリーチャー1体
持続時間:1分/レベル(解除可)
セーヴィング・スロー:意志・無効; 呪文抵抗:可
術者は飽くなき貪欲さで目標を呪い、新しい部屋や範囲に入るたびに100GP以上の価値のあるアイテムを盗もうとする。1つの部屋や範囲で価値のアイテムが複数あるのを見ることができる場合、最も価値があると思われるアイテムを盗もうとする。この貪欲な強制力は、(行動すると明らかに死亡したり、大きな害を被ったり、捕まるようなことにならないのであれば)通常であればそのようなことをしない場所で、目標を無謀な行動に陥らせるかもしれない。
戦闘中、目標が相手の貴重なアイテムを見た場合、例えば、貴重な武器を奪うために武器落としを試みたり、相手のベルトに保持されている貴重なアイテムをつかむために盗み取りの戦技を使用したり(Pathfinder RPG Advanced Player's Guide 322)しなければならない。目標が戦闘中にアイテムを盗もうとしたり、ダメージを受けたりすると、この魔法の強制力は現在の戦闘の脅威が終了して目標が新しい部屋や範囲に入るまで治まる。戦闘中にアイテムを盗もうともせずダメージを受けてもいないなら、影響を受けている目標は(おそらく、最も価値のあるアイテムを持っている相手が遠く離れているため)、その脅威が終了して新しい部屋に入るまでの間、毎ラウンド、セーヴィング・スローを行い、成功すれば呪文の効果を抑制することができる。
ウィッシュ、ブレイク・エンチャントメント、ミラクル、リミテッド・ウィッシュ、リムーヴ・カースは、持続時間の終了の前にカヴィタス・アージを終了させることができる。ディスペル・マジックはカヴィタス・アージに作用しない。
Appearance of Life, Greater/上級生者の姿
出典 Villain Codex 8ページ
系統:幻術(幻覚); 呪文レベル:ウィザード/ソーサラー5、ウィッチ5、クレリック5、サイキック5、スピリチュアリスト4、ミーディアム4、メスメリスト5
発動時間:1ラウンド
構成要素:音声、動作、物質(超小型かそれより大きい、生きているクリーチャー1体)
距離:接触
目標:接触した同意しているアンデッド・クリーチャー1体
持続時間:1時間/レベル
セーヴィング・スロー:意志・看破または意志・無効(本文参照); 呪文抵抗:不可
この呪文はアピアランス・オヴ・ライフ(Pathfinder RPG Horror Adventures 108ページ)として機能するが、ヒット・ダイスに関係なく1体のアンデッド・クリーチャーを変装させることができ、幻術は外見に関連する匂い、音、質感、体温も生み出すことができる。君が目標を自分自身の生きている姿に変装させた場合、目標とやりとりするクリーチャーはその幻術を看破するための意志セーヴィング・スローに-5のペナルティを受けるが、目標がクリーチャーを攻撃した場合、攻撃されたクリーチャーはこのペナルティを受けなくなる。
Unwavering Vigilance/弛まぬ警戒心
出典 Villain Codex 9ページ
系統 召喚術(瞬間移動)かつ占術; レベル 8
発動時間 80分
構成要素 音声、動作、物質(各術者毎に1,000GPの価値のある金の糸1本)、焦点(金の糸と25,000GP以上の宝石で作られたミニチュアの人形)、副次術者(少なくとも4体、最大8体)
技能判定 〈知識:地域〉難易度33、成功3回; 〈知覚〉難易度33、成功3回; 〈真意看破〉難易度33、成功2回
距離 近距離
目標 すべての術者
持続時間 1日/主要術者のキャラクター・レベル
セーヴィング・スロー 不可(無害); 呪文抵抗 不可
反動 全ての術者は6d6ポイントのダメージを受ける。加えて一時的な負のレベルを1レベル得、過労状態となる。
失敗 全ての術者は1レベルの恒久的な負のレベルを得る。
儀式が開始されると、副次術者はそれぞれ金の糸の一端を持ち、もう一端を人形に結びつける。副次術者は両腕をお互いに向かって伸ばし、共通の価値観をリズミカルに唱える(カルトやギルドのメンバーが会員としての誓いを繰り返すことが多い)。主要術者は金の糸で人形を手首にしばりつける。その後副次術者に順番に近づき、焦点具の人形で額に触れる。通常の心霊儀式は異なり、4体以上の副次術者を追加しても、その術者が儀式に必要な技能判定に提供するボーナスは増えない。
儀式が正常に完了すると、各術者の金の糸がパチンと切れる。切れた糸の半分は術者に溶け込み、残りの半分は焦点具の人形に溶け込む(持続時間が終了するまで再びこの儀式の焦点具として使用することはできない)。各術者は他の各術者に関してステイタス呪文の効果を得る。さらに、術者が負傷している、気絶状態(通常の睡眠時を除く)、瀕死状態、毒を受けている場合、術者はフリー・アクションとして、同じ次元界にいる限りその人の元へ移動するためにグレーター・テレポートを使用できる。目的地の術者が戦闘中の場合、瞬間移動した術者は更に早く戦闘に入る準備ができている理由がない限り(例えば目的の術者にスクライングをしていたなど)、次のラウンドでイニシアチブ判定を行い、戦闘を開始する。術者はこの儀式を介して1日に1回までグレーター・テレポートを使用することができる。
Blush of Youth/青春の赤面
出典 Villain Codex 8ページ
系統 死霊術[悪]; レベル 7
発動時間 7時間
構成要素 音声、動作、物質(5,000GP以上の価値がある拳大のオニキス、主要術者のレベル毎に主要術者と同じ種族の成人よりも若いクリーチャー1体)、副術(本文参照)
技能判定 〈知識:神秘学〉難易度33、成功4回; 〈変装〉難易度33、成功2回; 〈治療〉難易度33、成功1回
距離 主要術者
持続時間 1月/主要術者のキャラクター・レベル; 本文参照
セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 不可
反動 儀式が成功した場合、主要術者は24時間の間の新しい身体の身体年齢の記憶を失う(下記参照)。それ以外の場合は通常時と異なり、副次術者は消滅するが、主要術者はそれ以上の反動を受けない。
失敗 主要術者は1週間の間、最も高い能力値にその修正値に等しいダメージを受け、終了するまでこのダメージは、取り除く、抑制する、または軽減する効果はない。このダメージが有効である限り、全てのクリーチャーは幻術が主要術者に影響を与えることを信じないための意志セーヴィング・スローに+5のボーナスを得る。最後に、主要術者はこのペナルティを受けている限り、この儀式を再び試みることはできない。
術者は対象となる犠牲者を半径10フィート以内の円で囲み、儀式の持続時間中は拘束していなければならない。犠牲者は生贄として捧げられることを除き儀式には参加しないが、術者の技能ボーナスを決定する目的においては副次術者として扱われる。儀式の開始時に、術者は犠牲者の輪の中心に立ち、オニキスを高く掲げながら、聖歌を唱える。術者から発せられる悪のエネルギーは、ゆっくりと犠牲者の血を顔の開口部を通して吸い上げられる。その血は主要術者のオニキスまで液体のラインに沿って移動する。そこから、血が主要術者を洗い流す。儀式の終わりには、主要術者の全身が厚く滴る血の卵のように満たされる。
儀式が正常に完了すると、血は硬化して蛹のように割れて、術者の体が若々しく魅力的になっていることがわかる。主要術者の実年齢に関係なく、その美しさが最も輝いていた年齢の姿になる。肌はしなやかで健康的に見え、目は宝石のように明るく輝き、声は音楽のように聞こえる。
術者がアンデッドである場合、儀式の持続時間の間、死んでアンデッドになる前の元のクリーチャー種別に戻り、必要に応じて【耐久力】を【魅力】に等しいものとして扱う。以前の種別の生きているクリーチャーとみなされるが、アンデッドの外見や若い生きている身体が持っていない身体的特徴に依存している場合を除き、アンデッドの種別によって与えられる完全耐性と、特定の種別のアンデッドによって与えられる特殊能力を保持する(例えば、アンデッドとなることで得られる身の毛のよだつ姿や爪攻撃は失うが、リッチの麻痺の接触は失われない)。
非実体の術者は身体を持たず、この儀式を使用することはできない。これには人造など、年を取らない、アンデッドではないクリーチャーにも当てはまる。
術者は〈魔法装置使用〉以外の【魅力】に基づく技能判定に+5の技量ボーナスを得る。さらに、幻術呪文や類似の効果を使用して、自分でない誰かや何かに見せようとするとき(アシューム・アピアランス、グレーター・アシューム・アピアランス、ヴェイル、ディスガイズ・セルフを含むが、インヴィジビリティ、ディスプレイスメント、ミラー・イメージは含まない)、クリーチャーは幻術を看破するためのセーヴィング・スローに-10のペナルティを受け、通常幻術を通して見ることができる占術魔法(トゥルー・シーイングなど)は、この幻術では失敗する。外見を変える幻術を看破するためのセーヴィング・スローに失敗したクリーチャーに負の効果を及ぼす場合、このセーヴィング・スローへのペナルティは適用されない。