オレイアスはある時点で地の元素的な存在(多くの場合シャイタン・ジンニーである)に触れたものを祖先に持つ人間である。禁欲的で観想的なオレイアスは簡単に動くことはない種族だが、一度動き出すとほとんど止めるのは不可能だ。彼らはその引きこもりがちな生態のために世界のほとんどで神秘的な存在だが、辺鄙な山の隠れ里を探し当てたものはオレイアスは物静かで信頼に足る、友を守ろうとする存在だと知る。
身体的特徴:オレイアスは力強く強固な身体つきで、黒や茶色、灰色に白で陰影の付いた石のような色の肌と髪を持つ。全てのオレイアスはどこか土のように見えるが、その元素の出自をずっと分かりやすい形でほのめかす印をいくつか持っている――磨いた縞瑪瑙のように輝く肌、その肉体から飛び出る岩の数々、瞳として輝く宝石、水晶製の棘に似た髪などだ。彼らはしばしば土のような色合いをした、その活発な肉体活動にうまく適合した動きやすい服を身につけ、複雑で手の混んだ宝飾品よりも、生花や控えめな宝石、その他の自然にあるアクセントを好む。
社会:オレイアスは人間という種から分かれた小規模な種族であり、彼ら自身の社会を実際に作り出したことはない。その代わりに、ほとんどのオレイアスは人間の共同体の中で、その親の習慣を学んで成長する。大人のオレイアスは他の種族の中で隠者として孤独に過ごすという評判を受ける。都市生活の忙しさに馴染むものはほとんどおらず、その代わりに離れた山の頂上や人里離れた洞窟の中地中深くで静かな黙考にふけって時を過ごすことを好む。尋常ならざる忍耐力で人間の中での生活をするオレイアスは町の監視員に加わったり、責任ある地位で共同体のために働く他のやり方を探す。
種族関係:オレイアスは多くの共通点があるドワーフとの交わりの中で心地よさを感じる。ノームはあまりに変わっており多くのハーフリングはあまりに厚かましいため、通常この種族を避ける。オレイアスはハーフオークやハーフエルフと喜んで関係を持つ。人間との避けられぬ衝突にもかかわらず、人間と別の種族を持つ同類だと感じるのである。元素に触れた種族にオレイアスはほとんど友はいないものの、本当の敵もいない。
属性と宗教:オレイアスはおそらく何につけ凝り固まっており、決められた行動を邪魔されると非常に不機嫌になる。オレイアスは友を断固として守ろうとするが、知人の小さな輪の外側にいる善人に特に興味を持ちはしないようだ。このように、ほとんどのオレイアスは秩序にして中立である。信仰生活はこの地に触れられたものにとっては容易なことだ。彼らは静かで観想的な修道会の生活の良さを認める。そのほとんどは地あるいは自然に関連のある神格を奉じる。
冒険者:オレイアスは最初は冒険者になることをためらう。彼らは家を出ることを好まないし、新しい経験の衝撃をうまくあつかうこともない。通常オレイアスがそのような行動に出るのは外から強いられた場合である。故郷や生活、友に悪いことが起きる場合がほとんどである。しかしまずは無理矢理とはいえ対応すれば、オレイアスは冒険者の生活に慣れ親しむようになった自分に気付き、残りの人生でこの生活を続ける事が多い。オレイアスはその驚くべき膂力と自己鍛錬のおかげで、素晴らしいモンクやファイターになる。
男性名:アンダナン、ウルタール、オレット、ジェイダヴ、シサンダン、メンティス。
女性名:イリス、エチャン、ガティヤラ、ニセン、パシェ、ベスサナ。
+2【筋力】、+2【判断力】、-2【魅力】:オレイアスは力強く頼りになり、頑迷で禁欲的だ。
原住の来訪者:オレイアスは(原住)の副種別を持つ来訪者である。
中型:オレイアスは中型クリーチャーであり、サイズによるボーナスもペナルティも受けない。
遅い移動速度:オレイアスは20フィートの基本移動速度を持つ。
擬似呪文能力:マジック・ストーン 1回/日(術者レベルは、オレイアスのレベルの合計に等しい。難易度 11+【魅力】修正値)。
エネルギーに対する抵抗:オレイアスは[強酸]に対する抵抗5を持つ。
地への親和性/Earth Affinity:元素(地)の血統を持つオレイアスのソーサラーは、全てのソーサラー呪文とクラス能力において、自らの【魅力】が2ポイント高いものとして扱う。地の領域を持つオレイアスのクレリックは、術者レベルが+1されているものとしてその領域能力と領域呪文を使用する。
言語:オレイアスはプレイ開始時に共通語および地界語の会話能力を持っている。高い【知力】を持つオレイアスは次に挙げる言語を選択することができる:エルフ語、風界語、地下共通語、ドワーフ語、ノーム語、ハーフリング語、火界語、および水界語。
既存のオレイアスの種族特性の代わりに以下の種族特性を選択してもよい。この新しいオプションのいずれかを選択する前に、君のGMに相談をすること。
水晶の身体/Crystalline Form:この種族特性を持つオレイアスは、光を反射する水晶の肌のお陰で、光線に対するアーマー・クラスに+2の種族ボーナスを得る。さらに1日1回、《矢止め》特技を使用したかのように、自身を目標にした光線攻撃1つを弾くことができる。この種族特性は地への親和性と置き換える。
地の洞察/Earth Insight:オレイアスの呪文の使い手はその元素の出自のお陰で地のクリーチャーが自分に喜んで尽くしてくれると気づくことがある。このようなオレイアスが(地)の副種別を持つクリーチャーを招来するためにサモン・モンスターおよびサモン・ネイチャーズ・アライ呪文を発動した場合、通常よりも2ラウンド長く持続する。この種族特性は地への親和性と置き換える。
鉄の成長/Ferrous Growth:この種族特性を持つオレイアスは、シャイタンの先祖の魔法を真似る術を学んでいる。1日1回、このようなオレイアスは魔法的なものでない鉄もしくは鋼の欠片を、ソード、クロウバー、鋼鉄製ライト・シールドといった重量10ポンドまでの物体へ成長させることができる。この物体は10分が経過するか、故障もしくは破壊されるまでその姿のままであり、その後元の大きさと形状に縮む。この種族特性は擬似呪文能力種族特性と置き換える。
肥沃な土壌/Fertile Soil:この緑の血脈を持つオレイアスのソーサラーは、全てのソーサラー呪文とクラス能力において、【魅力】が2ポイント高いものとして扱う。植物の領域を持つオレイアスのクレリックの場合、その領域呪文と領域呪文を+1術者レベルで使用する。この種族特性は地の親和性と置き換える。
岩の肌/Granite Skin:この種族特性を持つオレイアスの肌には、成長した岩が覆っている。彼らは外皮に+1の種族ボーナスを得る。この種族特性はエネルギーに対する抵抗を置き換える。
山生まれ/Mountain-Born:オレイアスは山や他の高所に依って立ち、何世代も過ぎてその環境にうまく適応して成長した。この種族特性を持つオレイアスは狭い岩棚を通るための〈軽業〉判定と、疲労状態や不調状態に対するセーヴに+2の種族ボーナスを得る。この種族特性は擬似呪文能力種族特性と置き換える。
血に流れる石/Stone in the Blood:この種族特性を持つオレイアスはメフィットの治癒能力を模倣し、[強酸]ダメージの目標となってから1ラウンドの間高速治癒2を得る(この能力を起動する際に、[強酸]ダメージがオレイアスの抵抗や完全耐性を貫通する必要はない)。オレイアスはこの能力で1日にレベルごとに2ヒット・ポイントまで回復することができ、その後この能力は失われる。この種族特性は地の親和性と置き換える。
不実な地/Treacherous Earth:1日1回、この種族特性を持つオレイアスは地面をごろごろと音を立てて変化させ、半径10フィートの地面を手入れされていない岩や砂に変え移動困難な地形とすることができる。オレイアスはこの範囲の中心に接触しなければならない。この効果はオレイアスのレベルごとに1分間持続し、その後通常の地面に戻る。この種族特性は擬似呪文能力種族特性と置き換える。
以下のオプションは記載の適性クラスを有するオレイアスに適用可能であり、特に断りのない限り、ボーナスは適性クラスの特典を選択するたびに適用される。
バード:バードの呪芸1つの距離に+5フィート加える(いずれか1つに対し最大+30フィート)。
クレリック:地の次元界に関する〈知識:次元界〉判定、または(地)の副種別を持つクリーチャーの〈知識:次元界〉判定に+1/2のボーナスを得る。
ドルイド:植物や穴を掘る動物に関する〈知識:自然〉判定に+1/2のボーナスを得る。
ファイター:突き飛ばし、または引きずりの試みに抵抗するファイターの戦技防御値に+1を加える。
モンク:素手攻撃におけるクリティカル・ロールに+1/3を加える(最大で+5)。このボーナスは《クリティカル熟練》と累積しない。
パラディン:パラディンの勇気のオーラおよび不屈のオーラの特殊能力で味方に与えるボーナスに+1/4を加える。
レンジャー:レンジャーの動物の相棒の外皮ボーナスに+1/4を加える。レンジャーが動物の相棒を入れ替えた場合、新しい動物の相棒はこのボーナスを得る。
サモナー:サモナーの幻獣のアーマー・クラスに+1/4外皮ボーナスを加える。
シャイタンの束縛者は自らのジンニーの祖先の力を反映して幻獣を呼び出し使役する。シャイタンの束縛者は以下のクラス特徴を持つ。
基本形態:1レベルの時点で、シャイタンの束縛者の幻獣が二足歩行基本形態を持つ場合、能力値1つに+2のボーナスを得る。シャイタンの束縛者は能力値の選択を1レベルの時点で行わなければならない。シャイタンの束縛者の幻獣が他の基本形態を取ると、このボーナスは二足歩行形態に戻るまで失われる。シャイタンの束縛者の幻獣は呪文共有能力を獲得しない。
シャイタンの魔法(超常)/Shaitan Magic:4レベルの時点で、シャイタンの束縛者の幻獣は自動取得進化として初級魔法の進化を得る。6レベルの時点で、下級魔法の進化を得る。
8レベルの時点で、自動取得進化として幻獣は上級魔法の進化を得、この進化で使用できる呪文の一覧に以下の呪文を加える:グリッターダスト、ソフン・アース・アンド・ストーン。
12レベルの時点で、幻獣は自動取得進化として最上級魔法の進化を得、この進化で使用できる呪文の一覧に以下の呪文を加える:ストーン・シェイプおよびメルド・イントゥ・ストーン。
シャイタンの束縛者はこれらの進化の通常版を自動取得してもよいが、その上位版の取得には通常のコストを支払わなければならない。この能力は味方の盾および上級味方の盾と置き換える。
地潜り(超常):10レベルの時点で、シャイタンの束縛者は穴掘りの進化を得て、基本移動速度と同じ速度で地潜り共通モンスター能力を使用できるようになる。この能力は顕現と置き換える。
石の呪い(超常):18レベルの時点で、シャイタンの束縛者は4ポイント進化として石の呪いを選択してもよい。これにより幻獣はシャイタンの石の呪い能力のようにクリーチャーを石に捕らえることができる。石の呪いに抵抗したり抜け出すための難易度は10+幻獣のヒット・ダイスの1/2+幻獣の【筋力】能力値に等しい。この能力は上級顕現と置き換える。
高貴なる幻獣(擬呪)/Noble Eidolon:20レベルの時点で、シャイタンの束縛者の幻獣はサモナーの望みを叶える能力を得る。1日1回、幻獣は擬似呪文能力としてリミテッド・ウィッシュを発動することができる。幻獣の術者レベルはそのレベルに等しい。願いはシャイタンの束縛者が口にする必要があり「我願う」から始まる言葉でなければならない。また、過去24時間以内に叶えた同じ願い事を再び願うこともできない。幻獣がこの能力を費用のかかる物質要素を持つ呪文の代替として使用した場合、シャイタンの束縛者がこの物質要素を提供しなければならない。この能力は幻獣の双子と置き換える。
石の道を行くもの、石の徒弟は純然たる弾力性への傾倒によるモンクの機動性のほとんどを諦める。石の徒弟は以下のクラス特徴を持つ。
石の堅さ(変則)/Hard as Stone:2レベルの時点で、石の徒弟に対するクリティカル・ロールを行う敵は、石の徒弟のアーマー・クラスが通常よりも+4高いものとして扱う。この能力は身かわしと置き換える。
石の力(変則)/Strength of Stone:3レベルの時点で、石の徒弟は力を引き出す術を地から学ぶ。石の徒弟とその敵がいずれも地面に接している限り、石の徒弟は攻撃ロール、ダメージ・ロール、突き飛ばしおよび足払いの戦技ロール、突き飛ばしおよび足払いに対して抵抗する際の戦技防御値に+1のボーナスを得る。この能力は高速移動と置き換える。
ボーナス特技:6レベルの時点で、石の徒弟はボーナス特技として選択できる一覧に《エレメンタルの拳》を加える。ただしこの特技を使用して[強酸]ダメージしか与えることはできない。10レベルの時点で石の徒弟は《シャイタンの型》を、14レベルの時点で《シャイタンの肌》を、18レベルの時点で《シャイタンの酸撃》をボーナス特技の一覧に加える。その他の点では、この能力はボーナス特技能力と同様に機能し、置き換える。
石の骨(超常)/Bones of Stone:7レベルの時点で、即行アクションとして1気ポイントを表比することで、石の徒弟は次の自身のターンの開始までダメージ減少 2/魔法を得ることができるようになる。10レベルの時点で、1気ポイントを消費することで、次のターンまでダメージ減少 2/混沌を得ることができるようになる。15レベルの時点で、1気ポイントを消費することで、次のターンまでダメージ減少 5/混沌を得ることができるようになる。この能力は大跳躍を置き換える。
石の体(変則)/Body of Stone:9レベルの時点で、石の徒弟はライト・フォーティフィケーション防具の特性を得る。この能力は身かわし強化と置き換える。
石の魂(超常)/Soul of Stone:12レベルの時点で、即行アクションとして1気ポイントを消費することで、次のターンまで振動感知15フィートを得る。16レベルの時点で、この振動感知の距離は30フィートに伸びる。この能力は縮地の法と置き換える。
石なる我が身/Stone Self:20レベルの時点で、石の徒弟は来訪者(地)となる。石の徒弟は(地)の副種別、ダメージ減少 5/混沌、穴掘り移動速度20フィート、振動感知20フィートを得る。
以下のオプションはオレイアスに適用することができる。この新しいオプションのいずれかを選択する前に、君のGMに相談をすること。
偽装苔/Camouflage Lichen:明らかに石と分かる特徴を持つオレイアスはほとんどいないが、オレイアスは皆、植物を育てるのに最適に見える土のような肌を持つ。他の種族が彼らの肉体に根を下ろすのではないかとぎょっとする一方で、オレイアスにとっては自然と自らの元素として植物が育つことが健康だと考える。このような理由で、オレイアスの薬師はその体で育てられるように特化した、いくつもの苔と地衣類の菌種を作り出した。
このようなオレイアスの植物はいくつもあるが、もっとも一般的なものが偽装苔だ。ペースト状の偽装苔の胞子を肌に塗るのには1分かかり、苔が育つにはさらに24時間が必要となる。この後、オレイアスは生きている植物による薄い緑の層に覆われる。これによりオレイアスは緑の森やジャングルといった環境で行う〈隠密〉判定に+4のボーナスを得る。赤橙色や白いものも存在し、それぞれ適切な色の環境(赤橙色なら秋の紅葉や赤い砂漠、白なら雪など)でボーナスを提供する。偽装苔の寿命は短い。塗布して3日後には枯れて死んでしまい、無害な粉になって崩れてしまう。このアイテムはオレイアスや他の岩のような身体を持つクリーチャーにのみ機能する。
フレッシュジェム/Fleshgem:洞窟を探索している間にギザギザした石の上に落下して怪我をした際に、オレイアスの冒険者は小さな緑色の宝石を発見した。この美しい緑色の水晶がその肌の中で成長することに気付いたのだ。オレイアスの宝石商人はこれらの水晶をフレッシュジェムと名付け、オレイアスの肉体に充満する元素エネルギーを糧として小さな欠片から大きく精巧な宝石に成長することを見出した。特別な痛みもなく身体に埋め込むことのできるフレッシュジェムは、他の人型生物における刺青やピアスのような、オレイアス種族特有の肉体装飾の手段となった。1gpでできるフレッシュジェムによる装飾はほとんど装飾的な価値はない。他方、水晶の欠片として成長させたフレッシュジェムの棘はアーマー・スパイクとして機能するが、オレイアスは棘の上に鎧を着ることはできず、通常の服でも特別な穴を開けなければ針が突き出てしまう。フレッシュジェムの棘を埋めるのには10分かかり、1週間ほどでその欠片は完全な大きさに成長する。フレッシュジェムを取り除くには1分かかる。この宝石を取り除くには難易度15の〈治療〉判定に成功しなければならず、失敗するとオレイアスは1d4ポイントのダメージを受ける。フレッシュジェムの棘は身につけている物体であるかのように武器破壊されたり壊れたりする可能性がある(硬度1、5hp)。しかし埋め込まれたフレッシュジェムの根が取り除かれなければ、欠片が1週間後に成長して元の姿に戻る。
石砕きの軟膏/Stonechipper Salve:この砂混じりの灰色の軟膏は、岩の材質を脆くする。石でできている物体に塗布されると、10分の間その物体の硬度が3だけ減少する。標準アクションとして、クリーチャーはこの軟膏を5フィート四方か中型以下のクリーチャーに塗ることができる。この軟膏は硬度にのみ効果があり、ダメージ減少やその他の防護には効果を及ぼさない。
オレイアスは《元素旅行》特技と以下の特技を修得することができる。
君の血管にはドワーフの血が流れている。
利益:君のドワーフの系譜は2つの効果を及ぼす。第一に、君の移動速度は鎧や重量によって変更されることがなくなる。これはドワーフのゆっくり着実種族特性として機能する。第二に、君は石工の勘ドワーフの種族特性を得る。
利益:君は地下で行う〈知覚〉判定と、洞窟や岩がちな場所で道に迷わないようにするために行う〈生存〉判定に+4の種族ボーナスを得る。
前提条件:《石の反響》、キャラクター・レベル9レベル、オレイアス。
利益:君は限定的な振動感知を得る。移動アクションとして、君は15フィート以内にいてそのとき地面に触れている全てのクリーチャーを知覚する。
君が触れれば地面は簡単に分かれていく。そのお陰で君は地面をすばらしい速度で掘り進むことができる。
前提条件:《石の歩み》、キャラクター・レベル9レベル、オレイアス。
利益:君は基本移動速度の1/2に等しい穴掘り移動速度を得る。君は砂、泥、粘土、砂利その他の類似の材質を掘り進むことはできるが、硬い石を掘り進むことはできない。君は移動した後に穴を残すことはなく、表面に痕跡を残すこともない。
地面は君を迎え入れ、砂や土の隠れた道を教えてくれる。
前提条件:《穴を掘るオレイアス》、《石の歩み》、キャラクター・レベル13レベル、オレイアス。
利益:君は地潜り共通モンスター能力を獲得し、砂、泥、粘土、砂利その他の類似の材質を掘り進むことはできる。[火炎]ダメージに対する防護があれば、君は溶岩でさえ掘り進むことができる。君は硬い岩を基本移動速度の1/2で掘り進むことができる。
地面は君が同種の存在であることを認め、君の移動を阻害しない。
利益:君が移動する際、地面や石による移動困難な地形(瓦礫や石の通路など)を毎ラウンド5フィートまで無視し、通常の地形であるかのように扱う。この特技による効果は《素早い移動》や《軽業移動》のような特技と累積する。この特技により、君はこの種の移動困難な地形に入るように5フィート・ステップを行うことができるようになる。
ガーディング(盾の特殊能力):ガーディング盾を使用することで、着用者は隣接しているクリーチャーのアーマー・クラスにこの盾の強化ボーナスの一部もしくは全てを移すことができる(このボーナスは他の全てのボーナスと累積する)。これはフリー・アクションであり、この盾の他の能力を使用する前に、着用者のターンの開始に使用する。このとき着用者は隣接する目標1人を選び、シールドの強化ボーナスをどれだけ移動させるかを決定する。目標のアーマー・クラス・ボーナスは着用者の次のターンか、着用者と目標が5フィート以上離れるまで続き、その後目標のボーナスは失われ着用者に通常通り機能するようになる。この能力はアーマー・クラスに対する盾の強化ボーナスに対してのみ機能し、攻撃ロールに対する強化ボーナス(もしあれば)や他の盾の能力を移すことはできない。
中程度・防御術; 術者レベル 8; 《魔法の武器防具作成》、シールド・アザー; 市価 +1ボーナス。
グレーター・ガーディング(盾の特殊能力):ガーディング能力と同様に機能するが、着用者は隣接する仲間を何人でも選択して盾のボーナスを与えることができる点が異なる。選択された仲間は全て同じボーナスを得る。盾の目標1人が着用者から5フィート以上離れると、その目標に対する効果は終了するが、他の目標に対する効果は終了しない。
強力・防御術; 術者レベル 12; 《魔法の武器防具作成》、シールド・アザー; 市価 +2ボーナス。
(Belt of Stoneskin/石の肌のベルト)
オーラ 中程度・防御術; 術者レベル 10
装備部位 ベルト; 市価 60,000gp; 重量 10ポンド
このベルトは鉄製の分厚い鎖でつながれた、特別な熱処理の施された石板で作られている。24時間ごとに、このベルトの着用者はダメージ減少 10/アダマンティンを得る。この効果はベルトが100ポイントのダメージを無効化するまで持続し、それ以降24時間の残りが持続するまで効果を失う。最初に身につけたりこのベルトを外すたびに、この魔法の力が効果を再び及ぼすまでに、24時間の間連続して着用しなければならない。
必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、ストーンスキン、作成者はオレイアスか(地)の副種別を持つクリーチャーでなければならない; コスト 30,000gp
(Earthbind Rod/地束縛のロッド)
オーラ 中程度・変成術; 術者レベル 6
装備部位 無し; 市価 26,500gp; 重量 5ポンド
このロッドは大きく奇妙な銀色をした粗野な花崗岩以上のものには見えない。このロッドの魔力は使用者とロッドが触れた固定したクリーチャーの両方を安定させるために石や地面に影響を及ぼす。アースバインド・ロッドは+1ライト・メイスとして機能する。さらに着用者は突き飛ばし、組みつき、蹴散らし、位置ずらし、足払い戦技に対する戦技防御値に+4の状況ボーナスを提供するが、これは着用者がオレイアスか(地)の副種別を持つか、地面や石の上に立っているかでなければならない。1日に3回、着用者がこのロッドによる攻撃をクリーチャーに命中させ、この攻撃の目標が石や地面の上に立っている場合、着用者はそのクリーチャーを1d4ラウンドの間絡みつかれた状態にすることができる(頑健セーヴ難易度18で無効)。
必要条件 《ロッド作成》、ストーン・シェイプ; コスト 13,250gp
(Mask of Stony Demeanor/振る舞いの仮面)
オーラ 中程度・変成術; 術者レベル 6
装備部位 頭部; 市価 8,000gp; 重量 4ポンド
身につけると、この仮面は着用者の顔を石像に変化させ、その声は感情も抑揚もないものとなる。着用者は会話することはできるが表情と声がほとんど感情を反映しないため、嘘をつくための〈はったり〉判定に+10の技量ボーナスを、フェイントを行うための〈はったり〉判定に+5の技量ボーナスを得る。しかし密かにメッセージを送るために行う〈はったり〉判定に-5のペナルティを受ける。
必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、イノセンス、ストーン・シェイプ; コスト 4,000gp
Binding Earth/地面の束縛
系統 変成術[地]; 呪文レベル ウィッチ2、ドルイド2
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作、信仰
距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標 クリーチャー1体または誰も所持していない物体1つ(本文)
持続時間 1ラウンド/レベル
セーヴィング・スロー 頑健・無効; 呪文抵抗 可
この呪文の目標が頑健セーヴに失敗すると、地面や石床の範囲が足を取るぬかるみのようになり、目標を引っ張りそこを通り抜けようとするとダメージを与えるようになる。
目標がクリーチャーの場合、移動する地面や石の全ての区域は移動困難な地形として扱われる。さらにこのような区域を通り抜ける5フィート毎に、クリーチャーは1d6ポイントのダメージを受ける。穴掘り移動速度や地潜り能力を持つクリーチャーはバインディング・アースによる効果を受けない。
石や地面の区域におかれている誰にも触れられていない物体に発動した場合、石や地面が曲がってその周りを覆い、地面にしっかりと引っ張られる。難易度15の【筋力】判定に成功すれば、その物体を引っ張って地面もしくは石から引き剥がすことができる。
Binding Earth, Mass/集団地面の束縛
系統 変成術[地]; 呪文レベル ウィッチ6、ドルイド6
目標 クリーチャー1体または物体1つ/レベル、ただしそのうちどの2体(2つ)をとっても30フィート以内の距離に収まっていなければならない
この呪文はバインディング・アースと同様に機能するが、上記の内容が異なる。
Mighty Fist of the Earth/地の強力な拳
系統 召喚術(創造)[地]; 呪文レベル クレリック1、ドルイド1
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作、信仰
距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標 クリーチャー1体
持続時間 瞬間
セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 可
術者は拳大の岩を作り出し敵1体に向かって飛ばす。術者の機会攻撃範囲に目標がいるかのように、素手打撃による攻撃ロールを行う。この攻撃が成功したなら、岩は術者の素手打撃を目標に命中させたかのように殴打ダメージを与える。術者が気蓄積を持つなら、少なくとも1気ポイントが気蓄積に残っている限り、この岩は気打撃として扱われる。
4レベルの時点で、軽功拳士はこの呪文を1気ポイントを消費して発動できる気パワーとしてこの呪文を選択できるようになる(この気パワーを起動した後にモンクの気ポイントが0になったなら、この岩は気打撃とは見なさない)。
Raging Rubble/激怒する瓦礫
系統 変成術[地]; 呪文レベル ウィザード/ソーサラー3、ウィッチ3、クレリック3、バード3、ドルイド3
発動時間 1ラウンド
構成要素 音声、動作、信仰
距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
効果石のスウォーム1つ
持続時間 精神集中+2ラウンド
セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 可
術者は瓦礫、砂利、その他小さな石を自律させ、危険な瓦礫の転がる区域にする。自律した瓦礫は10フィートの接敵面を持ち、スウォームのように活動し、その中に入るもの全てにダメージを与え(1d6ヒット・ポイント)わずらわす(難易度12)。移動アクションとして、術者は瓦礫を直接10フィート移動させることができる。瓦礫が攻撃される場合、この瓦礫はヤング単純テンプレートと(スウォーム)の副種別を持つ、中型のアニメイテッド・オブジェクトとして扱う。
Stone Shield/石の盾
系統 召喚術(創造)[地]; 呪文レベル ウィザード/ソーサラー1、クレリック1、サモナー1、ドルイド1、メイガス2
発動時間 1割り込みアクション
構成要素 音声、動作、信仰
距離 0フィート
効果 5フィートマス1つを占める石壁
持続時間 1ラウンド
セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 不可
1インチの厚さがある石の厚板が地面から飛び出し、術者と術者が選択した敵との間に割り込む。ストーン・シールドは次の術者のターンの開始まで、術者にその敵に対する遮蔽を提供する。これによりアーマー・クラスに4のボーナスと、反応セーヴィング・スローに+2のボーナスを与える。敵の攻撃が4以下の差ではずれた場合、その攻撃は代わりにこの盾を攻撃する。ストーン・シールドは硬度8で15ヒット・ポイントを持つ。盾が破壊されるとこの呪文は終了し、盾は砕けて何もなくなってしまう。範囲にダメージを与える呪文や効果は、盾にもダメージを与える。
術者は地面や壁のような土や石の大きな空間に隣接していなければこの呪文を使用することはできない。4レベルの時点で、軽功拳士は気の力としてこの呪文を発動できるようになる。起動するためのコストは1気ポイントである。