ワヤンは起源を辿れば影界にたどり着く、小さく超常的な人型生物の種族である。彼らは極度にやせており、妖精のような背丈と深い影のような色の肌を持つ。極度に精神的な彼らは「解体」として知られる哲学に従う。これは彼らは影の中で再び交わるという教えだ。彼らは喜んで乱切りと肌の漂白の儀式(華美な螺旋と幾何学模様に盛り上がった白い点で身体に印をつける)を通して自らの信念を表す。内気で捕らえどころがない彼らは、小さく相互依存的な部族に住む。ワヤンが外から来たものと関係を持つことはほとんどない。
+2【敏捷力】、+2【知力】、-2【判断力】:ワヤンは素早く用心深いが、その世界の認識は影により曇ったものだ。
小型:ワヤンは小型のクリーチャーであり、アーマー・クラスと攻撃ロールに+1のサイズ・ボーナス、戦技ボーナスと戦技防御値に-1のペナルティ、〈隠密〉判定に+4のサイズ・ボーナスを得る。
言語:ワヤンはプレイ開始時に共通語およびワヤン語の会話能力を持っている。高い【知力】を持つワヤンは次に挙げる言語を選択することができる:人間の言語いずれか、アクロ語、ゴブリン語、サンサーラン語、地獄語、テング語、ナガジ語、奈落語、および竜語。
既存のワヤンの種族特性の代わりに以下の種族特性を選択してもよい。この新しいオプションのいずれかを選択する前に、君のGMに相談をすること。
以下のオプションは記載の適性クラスを有するワヤンに適用可能であり、特に断りのない限り、ボーナスは適性クラスの特典を選択するたびに適用される。
バード:ウィザードの幻術系統の呪文リストより修得呪文1つを獲得する。この呪文はバードが発動できる最大呪文レベルより1レベル以上低い呪文でなくてはならない。この呪文がバードの呪文リストにもともと含まれているものでない限り、1レベル高いものとして扱う。
オラクル:ウィザードの幻術系統の呪文リストより1つの修得呪文を得る。この呪文はオラクルが発動可能な最大呪文レベルより1レベル以上低い呪文レベルでなければならない。この呪文は、もともとオラクルの呪文リストに存在している呪文でなければ、1レベル高い呪文レベルとして扱う。
ソーサラー:ソーサラーが発動する(操影)の副系統を持つ幻術呪文はダメージに+1/2ポイントを追加する。
影絵師は素晴らしくも恐ろしい影絵芝居を呼び出し、影を創り自在に操る超常的な効果を行使する。影絵師は以下のクラス特徴を持つ。
以下のオプションはワヤンに適用することができる。この新しいオプションのいずれかを選択する前に、君のGMに相談をすること。
品物 |
費用 |
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シャドウ・ステンシル1セット |
30gp |
2ポンド |
薄明かりの中では、君は影と大差ない。
利益:薄明かりか暗闇の範囲にいる限り、君は〈隠密〉を使用して通常の-5のペナルティを受けることなく、完全な移動速度で移動することができる。
通常:半分の移動速度から通常の移動速度までで移動する際、君は〈隠密〉判定に-5のペナルティを受ける。
(Bag of Shadow Clouds/影雲の鞄)
オーラ 中程度・幻術; 術者レベル 7レベル
装備部位 無し; 市価 30,240gp; 重量 1ポンド
この暗い灰色の布でできた鞄を覗きこんでも、空虚な黒色以外は何も見えない。この鞄の中には影界につながる余剰次元的な空間が存在している。1日に3回まで移動アクションとして、所持者はこの鞄の中に手を入れ、1d4個の半ば実体化した影の欠片を引き出すことができる。鞄の所有者はこれらの影の欠片それぞれを、5フィート四方のマス1つを目標とした投擲武器として使用することができる。命中すればダークネス呪文として機能するが、その5フィート四方のマスにしか効果がない。また移動アクションとして、この鞄の所有者は任意の方向に10フィートまで、影の雲を動かすことができる。誰が投擲したものであれ、影の欠片と影の雲は拡散するまで10分間持続する。
必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、ダークネス、シャドウ・カンジュレーション; 費用 15,120gp
Shadow Anchor/影の錨
系統 幻術(操影)[影]; 呪文レベル バード2、ウィザード/ソーサラー2、ウィッチ2
発動時間 1標準アクション
構成要素 動作
距離 接触
目標 接触したクリーチャー
効果 ぼんやりとした影の紐1本
持続時間 1ラウンド/レベル(解除可); 本文参照
セーヴ 意志・無効; 呪文抵抗 可
目標の影は現在のマスに繋がれた伸び縮みする紐となる。そのクリーチャーはそのマスから5フィートまでの範囲であれば、ペナルティなく移動することができる。その繋がれた場所から5フィート以上移動するには、目標は戦技防御値10+術者レベルの1/2+術者の【知力】修正値(ウィザードもしくはウィッチ)あるいは【魅力】修正値(ソーサラーもしくはバード)に対する突き飛ばし戦技判定を行わねばならない。繋がれた場所から5フィート離れる毎に、目標は-1のペナルティを被る。この判定に失敗すると目標の移動は無駄になり、それ以上遠くに移動することはできない。10以上の差でこの判定に失敗したなら、繋がれた場所に5フィート押しやられ、伏せ状態となる。10以上の差でこの判定に成功したなら、この呪文は終了する。この呪文は影や反射を作り出さないクリーチャーには機能しない。目標が(瞬間移動)効果を使用したり現在の次元界から離れるようなことがあれば、この呪文は終了する。