剣として棒を拾いあげるほどの子供は皆、それを想像上のオークに向かって振るい、その頭に振り下ろす。この忌まわしきクリーチャーは至る所におり、世界中の農場や村でこの緑色の肌をした略奪者の物語を耳にすることができる。ある物語では丘から、別の物語では地中深くから湧き出してきた彼らは、土地を蹂躙し、通り道にあるものを何でも破壊する。
オークは粗暴な人型生物だ。通常、人間よりほんのわずか大きいだけだが、遥かに立派な筋肉を備えている。彼らは卑劣でいつも争っており、文明化された種族に対して以上に同族同士で騙し、戦って生きる。オークは単純な行動規範に従って生きている:強者は須く弱者を――可能ならば武力で――従える、と。この不機嫌な野蛮人は自分の法や動物のような生活、彼らの行える限りの残忍なやり方を、例え同族に対してさえ行うことを好む。彼らは虫のように子を産む。そのため命は軽い。戦いと略奪のために生き、手が届く世界全てが自分達のものだと見なす。オーク以外のものにとっては幸せなことに、オークは通常、あまりにも統率がとれていないのでこれが幻想だと気付くことはない。
獣のようで筋骨隆々としたオークは、身長おおよそ6フィート。その肌の色は暗緑色から血色の悪い肌色、灰色じみた色まで様々だが、髪は手入れされておらず、通常黒い。歯は野生の猪の牙に似た荒々しいものだ。血のように赤い瞳は憎しみに燃えているものの、光に敏感なため強い太陽の光にはすくんでしまう。彼らは暗い地下に住むことを好み、夜になると徘徊する。
オークは戦化粧と儀式的な傷を好み、しばしば戦いの前にこの両方を自らに行う。戦勝の証(多くの場合敵の頭だ)を好み、野営や村での装飾品として活用する。加工されていないものを身につける傾向があり、服を作ることはほとんどなく、粗悪な道具や武器を使う。しかし強力な戦士達は品質のよい鎧を身につけ、うまく作られた武器を手に戦う――これらはいずれも、普通は略奪品や殺した敵から盗んだものだ。
オークは他の人型生物種の多くに比べて寿命が短く、例え戦場で死ななかったとしても、40年生きることもほとんどない。彼らはこの人生の短さを絶え間ない出産で補う。実際オークの女性は妊娠のたびに複数の子孫を産み落とし、オークの将軍が率いる軍勢に若く生きのいいオークを常に補給することになる。オークは結婚相手の好みにうるさくない。そのためオーク社会では混血はありふれたことだ。
オークは出会った自分達以外の種族を、ただ憎む――自分達より弱いと感じたものに軽蔑と嘲りの目を向け、自分達に睨みを利かせる恐るべき種族を不快に思う。ゴブリンやコボルドといった小さいクリーチャーをいじめるのが大好きで、人間やエルフ、ドワーフより自分達が優れていると感じている。こういった種族の国の征服に、長いこと骨を折っているにもかかわらず。オークの虜囚となったクリーチャーは酷い目に遭う。すぐに死ねれば、運がよい。すぐに死ななかった捕虜は奴隷となり、来訪者に売られたり疲労で死ぬまで捕らえたオークに使役される。多くの囚人が捕縛者に食べられてしまう。その一方でそれ以外のものはオークにとっての娯楽として扱われる。野獣や他の奴隷と戦う以外には死しか期待できない、戦いのために掘られた穴に投げ込まれるのである。
オークは生まれつき乱暴で、社会のどこであれ戦いを引き起こすであろう考えが蔓延している。オークの指導者は(挑戦し、個人的な戦いで打ち負かすといった)威圧と暴力でその地位に至った。オークはその勇気を示す戦傷を持つ将軍や族長を尊敬する。しかしそれはより若い成長株が年長者の地位に取って代わるまでの話だ。序列が低い場合、オークは支配下における弱者を探す。ゴブリンや戦いで捕らえた虜囚といった他の人型生物は、弱いオークの残忍さの矛先を向けられる。
強力なオークが反乱を起こしている間、族長が別の部族と覇権を争うことさえある。戦闘で強力なオーク軍を率いる権力は、宴や儀礼戦闘に多くの日数を費やすことで得られる。族長間の決闘で族長の両方が死んだときには、大軍勢も散り散りになってしまう。強力な族長を殺し、文化的な国を侵略する機会を失った結果、2~3の部族がいつまでも互いに恨みを抱き続けることさえある。
オークは日光を嫌うため、集落は地下にある不規則に広がる洞窟に存在することが多い。彼らは他の種族――特にドワーフ――が作った複雑な建造物を自分のものだと主張することで知られ、根絶することは難しい。地上に住むときには、太陽から逃れられる避難所となる場所を探し、深い森や狭い丘に避難する。時にオークは地上に住む者たちから奪った街の所有権を主張し、自らを傷つける陽光のきらめきから逃れるために、建造物や下水道を避難所として用いる。
ほとんどのオークは魔法の神秘や超越的な宗教的疑問に注意を払わない。ただしオークの占い師や呪術医によるものは例外だ。オークの戦士のように、オークの占い師や呪術医は暴力と威圧によって社会的な地位を獲得する。そして将軍や族長は普通、超自然的な力と意思疎通する珍しい技術と力を備えるものに価値を見出す程度には賢い――しかしそれも、彼らが部族の頂点にとどまり続ける手助けとなる限りにおいての話だ。
オークの完全なデータは Bestiaryの該当する項目に掲載されている。
以下の項では新しいオークの装備、オークが好む特技、オークが使用する新しい魔法のアイテムについて説明する。
以下の特技はオークが一般的に使用するものだが、他の種族も修得することができる。
君は自分でけしかけたクリーチャーの角や牙を使って身を守ることができる。
利益:角用引き具を用いてけしかける際、君はアーマー・クラスに+1の盾ボーナスを得る。
特殊:この特技を持つクリーチャーは、〈騎乗〉技能を1ランクと《騎乗戦闘》特技を有することなく、《騎射》特技を修得することができる。
君がけしかけた動物が突撃する際、君は自らの攻撃に上記の運動量を乗せることができる。
利益:角用引き具を用いてけしかける際、君がけしかけたクリーチャーによって行われた突撃の目標に対して近接攻撃を行う待機アクションを使用しているなら、君は突撃によるボーナスを攻撃ロールに得るとともに、その攻撃で与えるダメージは2倍になる(ランスの場合は3倍)。この利益は《猛突撃》の利益と累積しない。
儀式による傷は君をより恐ろしい存在とする。同じ傷を持つ仲間は、君の近くにいるとより大胆になる。
利益:君は〈威圧〉判定に+2のボーナスを得る。君はこの特技を持つ仲間に隣接している限り、意志セーヴィング・スローに+2の士気ボーナスを得る。突撃する際、君がこの特技を持つ仲間に隣接したマスから突撃を開始するならば、この意志セーヴへのボーナスは君の次のターンの開始時まで持続する。
君は憎まれる。その憎しみが君をたぎらせる。
利益:君は自分に対して適用される憎悪種族特徴あるいは得意な敵クラス特徴を持つクリーチャーに対して、攻撃ロールとダメージ・ロールに+1のボーナスを得る。例えば、オークは全てのドワーフと、得意な敵に人型生物(オーク)を選択するレンジャーにこのボーナスを得る。
ゴーテックと呼ばれる大きな乗用獣は、扱うのに特別な装備が必要となる。
この特殊な鞍はオークが乗騎のゴーテックにまたがれるように作られている。大きな革製の紐がこの獣の腰と首に巻かれ、鞍を固定している。この鞍にはオークの腰に巻き付ける紐がついていて、荒々しい衝突のさなかにも騎乗し続けられるようになっている。
この単純な引き具は基本的に革の鞭そのもので、戦闘員の腕と超大型サイズ以上の動物(ゴーテックなど)の牙や角に取り付ける。角用引き具を取り付けたり外したりする行為は標準アクションであり、機会攻撃を誘発する。角用引き具にはジャヴェリンを12本収められる筒が1つ付いている。角用引き具を使用しているクリーチャーは、騎乗中に戦闘したり呪文を発動する際に受ける全てのボーナスとペナルティを受け、乗騎をけしかける以外は手を用いる行動を行えなくなる。乗騎が戦闘で倒れても、角用引き具を使用しているクリーチャーは固定されたままだが、難易度25の〈騎乗〉判定に成功すれば軟着陸することができる。角用引き具を使用しているクリーチャーが気絶状態に陥ったとしても固定されたままだが、乗騎が移動したラウンド毎に、乗騎の蹂躙によるダメージを(もしあれば)受ける。
これらのアイテムは主にオークが作り、使用する。しかしだれでも作成し購入することができる。
(Ambush Cauldron/奇襲の大釜)
市価 28,000GP; 装備部位 なし; 術者レベル 12; 重量 60ポンド; オーラ 中程度・変成術
この大きく煤けた大釜には、一直線上の向かい側に輪が2組取り付けられている。この輪の中を大きな柄が通されていて、2人でこの大釜を持ち運びできるようになっている。この馬鹿でかい鍋の内側には焼け焦げたかすが残っていて、さわるとネバネバしていて、腐った臭いを漂わせている。1日1回、オーク100体までの軍勢でこの大釜で作られたどろりとしたスープあるいは粥を消費することができる。この食事により、オークは不気味なほど密やかになり、追跡されにくくなる。以降2時間の間、全ての地上移動において、この軍勢はほとんど痕跡を残さない。クリーチャーがこの軍勢の痕跡を見つけるために〈生存〉判定を試みる際、この効果によりオークの集団が移動した数による難易度へのペナルティは無視される。
オーク電間物がこのスープや粥をひとすくいでも口にしたなら、直ちに以降10分の間吐き気がする状態となる上、この利益を一切得られない。
コスト 14,000GP
《その他の魔法のアイテム作成》、パス・ウィズアウト・トレイス
(War Drums of Savagery/残忍性の戦太鼓)
市価 35,000GP; 装備部位 なし; 術者レベル 10; 重量 20ポンド; オーラ 中程度・心術
オークは敵の皮膚を太鼓の皮、大腿骨をばちとして、殺した敵の肉体をこのヤカンに似た太鼓に作り替える。太鼓は肩から背中にかけられるように紐が取り付けられていて、使用者は歩きながら演奏することができる。
戦闘中にウォー・ドラムズ・オヴ・サヴィッジリーをリズムよく打ち鳴らすと、60フィート以内にいて太鼓の音を聞くことのできる使用者の仲間は皆、レイジ呪文の効果を得る。この効果は使用者が演奏を続ける限り持続するが、演奏を止めると、1日の間再びこの効果を開始することはできない。太鼓の演奏を開始した後、演奏が続いている間に60フィート以内に入ってきた仲間もまた、この効果を得ることができる。太鼓の効果範囲から出た仲間は一時的にこの効果を失うが、太鼓の効果範囲に戻ると再びこの効果を得る。
使用者がバードの呪芸の一部としてウォー・ドラムズ・オヴ・サヴィッジリーを使用すると、使用者のバードの呪芸が持続している限り、レイジ効果から受けるアーマー・クラスへのペナルティを与えることがなくなる。
コスト 17,500GP
(Crashing Boots/衝突の靴)
市価 8,800GP; 装備部位 両足; 術者レベル 8; 重量 2ポンド; オーラ 中程度・変成術
この分厚く頑丈な靴はゴーテックの革で作られている。使用者は突撃の際、攻撃ロールに+2の強化ボーナスを得る。加えて、1日1回、使用者が大型サイズかそれより小さいクリーチャーに攻撃を命中させたなら、使用者はその敵を10フィート吹き飛ばすことができる。その敵は使用者からまっすぐ投げられると、移動の最後に地面に倒れて伏せ状態になる。障害物は敵の移動を妨げ、敵と障害物は互いに1d6ポイントのダメージを受ける。その後敵は、障害物に隣接する誰にも占められていない空間で倒れて伏せ状態となる。
コスト 4,400GP
《その他の魔法のアイテム作成》、ブルズ・ストレンクス、エンラージ・パースン
(Gorthek Masks/ゴーテックの仮面)
市価 5,800GP; 装備部位 なし; 術者レベル 12; 重量 75ポンド; オーラ 中程度・変成術
これは打ち伸ばした鋼鉄でできた2つの仮面で、一方はゴーテックの顔用、もう一方はオークの御者の顔に合うように作られている。御者とゴーテックをつなぐため、ゴーテック・マスクスはそれぞれの使用者の顔に永続的に張り付いてしまう。この魔法はゴーテック・マスクスがオーク1体とゴーテック1体に使用された時にのみ機能する。ゴーテック以外の動物には機能しない。オークでない人型生物に効果を示す可能性が60%だけある――永続的に取り付けられるまで、この仮面が機能するかどうかはわからない。
オークの仮面にはゴーテックの角に似た角飾りで飾られている。使用者はつながったゴーテックとスピーク・ウィズ・アニマルズの利益で会話することができ、〈動物使い〉判定に+10の技量ボーナスを得る。
ゴーテックの仮面は恐ろしい牙、鱗、その他のより恐ろしく見える特徴が描かれている。この仮面をつけたゴーテックは、武器破壊戦技や物体を破壊しようとした際、突き刺し攻撃で硬度を5点まで無視する。乗り手以外のクリーチャーは、つながりを持ったゴーテックに対する〈動物使い〉判定に-10のペナルティを受ける。
コスト 2,900GP
《その他の魔法のアイテム作成》、スピーク・ウィズ・アニマルズ、ヴァーサトル・ウェポン
(Spikebones/トゲの骨)
市価 22,000GP; 装備部位 なし; 術者レベル 7; 重量 2ポンド; オーラ 中程度・変成術
スパイクボーンズは漂白した人型生物の骨――通常、あばら骨、頸椎、指の骨など――をまとめたもので、人型生物の皮膚と結合組織で作られた粗野なポーチに入れられている。1日3回、標準アクションとしてスパイクボーンズを地面に叩きつけることで、危険なトゲで覆われた範囲を作り出すことができる。骨のような色と形をしたこの鋭い突起物は、スパイク・グロウス呪文として機能する。トゲは連続した10フィート四方を覆うが、使用者が作成する際にその形を決定する。トゲは3時間の間維持され、その後かき消えて魔法の力でスパイクボーンズのポーチの中に戻ってくる。
コスト 11,000GP
《その他の魔法のアイテム作成》、アニメイト・デッド、スパイク・グロウス
(Banner of the Rushing Horde/突進する群れの旗)
市価 60,000GP; 装備部位 なし; 術者レベル 10; 重量 5ポンド; オーラ 中程度・変成術
バナー・オヴ・ザ・ラッシング・ホードはボロボロの布でできた旗で、通常、幅が3フィートで高さ6フィート。オークの部族あるいは軍隊の図案や記章が描かれている。杖につけて運ぶことも、地面に突き立てた棒に取り付けることもでき、大きな獣の締め具にぶら下げることもできる。この旗から60フィート以内にいる仲間は、《突き飛ばし強化》と《蹴散らし強化》の利益を得る。地面に突き立てる場合、支える人は不要だが、倒れたり敵に触れられたりすると、使用者の仲間が取り返して再度立て直すまでその効果を失う。
コスト 30,000GP
小さな部隊の指導者は彼らが率いるありふれたオークの戦士と比べてさほど賢くもずるくもない――たんに、ちょっと力が強くて宝や奴隷の中から最もいい取り分を取ることができ、部下のオークを支配することができるに過ぎない。オークの指揮官は威圧で仲間を従え、部下を死に追いやることを恐れない。
経験点600
オーク、3レベル・ファイター
混沌にして悪/中型サイズの人型生物(オーク)
イニシアチブ -1; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+0
アーマー・クラス 13、接触9、立ちすくみ13(-1【敏】、+4鎧)
ヒット・ポイント 30(3d10+9)
頑健 +5、反応 +0、意志 +1([恐怖]に対して+1)
防御能力 凶暴性、武勇+1
弱点 光に過敏
移動速度 30フィート
近接 高品質のスピア=+10(1d8+9/×3)またはファルシオン=+9(2d4+9/18~20)
遠隔 ジャヴェリン=+2(1d6+6)
戦闘前 オークの軍曹はポーション・オヴ・ブルズ・ストレンクスを飲む。
基本データ ブルズ・ストレンクスの効果を受けていない場合、オークの軍曹のデータは以下のとおり。近接 高品質のスピア=+8(1d8+6/×3)、またはファルシオン=+7(2d4+6/18~20); 遠隔 ジャヴェリン=+2(1d6+4); 【筋】19; 戦技ボーナス +7; 戦技防御値 16; 技能 〈威圧〉+10。
【筋】23、【敏】8、【耐】14、【知】8、【判】11、【魅】10
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +9; 戦技防御値 18
特技 《Scarred Legion》*、《脅しつける一振り》、《強打》、《腕力による威圧》
技能 〈威圧〉+12
言語 オーク語、共通語
その他の特殊能力 武器精通、鎧修練1
戦闘用装備 ポーション・オヴ・ブルズ・ストレンクス、ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ; その他の装備 高品質のハイド・アーマー、ファルシオン、ジャヴェリン(5)、高品質のスピア、203GP
経験点1,200
オーク、5レベル・ファイター
混沌にして悪/中型サイズの人型生物(オーク)
イニシアチブ +3; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉-2
アーマー・クラス 17、接触13、立ちすくみ14(+3【敏】、+4鎧)
ヒット・ポイント 42(5d10+10)
頑健 +8、反応 +5、意志 +0([恐怖]に対して+1)
防御能力 凶暴性、武勇+1
弱点 光に過敏
移動速度 30フィート
近接 ファルシオン=+8(2d4+4/18~20)
遠隔 コンポジット・ロングボウ=+9/+9(1d8+4/×3)
特殊攻撃 武器修練(弓+1)
【筋】17、【敏】16、【耐】12、【知】8、【判】6、【魅】12
基本攻撃 +5; 戦技ボーナス +8; 戦技防御値 21
特技 《頑健無比》、《近距離射撃》、《精密射撃》、《速射》、《致命的な狙い》、《武器熟練:コンポジット・ロングボウ》
技能 〈威圧〉+9
言語 オーク語、共通語
その他の特殊能力 武器精通、鎧修練1
戦闘用装備 +1ドワーフ・ベイン・アロー(2)、ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ; その他の装備 高品質のハイド・アーマー、コンポジット・ロングボウ(+3【筋】)とアロー20本、ファルシオン、クローク・オヴ・レジスタンス+1、127GP
オークのパンテオンに属する粗暴な神々と交信することのできるオークの秘法師は、通常のオークよりずっと信心深い。しかし、秘法師の神々との関係は敬虔さや学究的なものではない――神は、神の不浄な贈り物を通して注がれる血に過ぎないのだ。
経験点600
オーク、3レベル・クレリック
混沌にして悪/中型サイズの人型生物(オーク)
イニシアチブ -1; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+2
アーマー・クラス 15、接触9、立ちすくみ15(-1【敏】、+6鎧)
ヒット・ポイント 20(3d8+3)
頑健 +5、反応 +1、意志 +5
防御能力 凶暴性
弱点 光に過敏
移動速度 20フィート
近接 バトルアックス=+5(1d8+3/×3)
遠隔 ジャヴェリン=+1(1d6+3)
特殊攻撃 負のエネルギー放出4回/日(難易度12、2d6)
領域の擬似呪文能力(術者レベル3; 精神集中+4)
2レベル―インヴィジビリティ(領)、ブルズ・ストレンクス
1レベル―プロテクション・フロム・グッド(領)、ベイン(難易度12)、マーダラス・コマンド(難易度12)、マジック・ウェポン
0レベル(回数無制限)―ガイダンス、ディテクト・マジック、ブリード(難易度11)、リード・マジック
(領) 領域呪文; 領域 悪、欺き
戦闘前 秘法師は仲間1体にブルズ・ストレンクスを、マジック・ウェポンを仲間1体の武器に発動する。
戦闘中 インヴィジビリティを自分に発動した後、オークの秘法師は仲間が敵と戦っている間に有利な位置を取る。まず初めにベインを、続いてマーダラス・コマンドを発動する。目標には、最も強そうに見える敵を選ぶ。
【筋】17、【敏】8、【耐】12、【知】8、【判】13、【魅】12
基本攻撃 +2; 戦技ボーナス +5; 戦技防御値 14
特技 《技能熟練:隠密》、《戦闘発動》
技能 〈隠密〉+4、〈知覚〉+2、〈知識:宗教〉+4
言語 オーク語、共通語
その他の特殊能力 武器精通
戦闘用装備 スクロール・オヴ・サウンド・バースト、スクロール・オヴ・サモン・モンスターII; その他の装備 ブレストプレート、バトルアックス、ジャヴェリン(4)、クローク・オヴ・レジスタンス+1、木製の聖印、135GP
オークは他の多くの種族とは異なったやり方で信仰する。それは部族によって多様な、政治的な伝統にしたがったものだ。神々はオークが愛する火、破壊、奴隷制その他のものについて語る。しかし“血神”を信仰する部族の特定の捧げ物や祈祷は、異なる部族が“破壊者”に与えるものと同じかもしれない。オークはこういった差異にほとんど興味を示さない。襲撃する村、虐殺する人がいるなら、宗教的な論争は焦点にならない。
部族に2人以上の秘法師がいることはほとんどないが、秘法師が信仰魔法を複数の信徒に授けることもある。これらの信徒は事実上、秘法師の奴隷であり、指導の間に顔を叩かれ食事を抜かれる。部族内の自分の地位を奪おうとする野心家の信徒を秘法師が殺すことは珍しいことではない。
賢い、あるいは芸術的なオークは非常に珍しく、その技術で仲間を奮起させる――あるいは粗暴な部族の仲間よりも優位に立とうとする。
経験点800
オーク、4レベル・ローグ
混沌にして悪/中型サイズの人型生物(オーク)
イニシアチブ +7; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+6
アーマー・クラス 16、接触13、立ちすくみ13(+3【敏】、+3鎧)
ヒット・ポイント 25(4d8+4)
頑健 +0、反応 +7、意志 +0
防御能力 凶暴性、直感回避、身かわし、罠感知+1
弱点 光に過敏
移動速度 30フィート
近接 高品質のショート・ソード=+7(1d6+3/19~20)またはダガー=+6(1d4+4/19~20)
遠隔 ダガー=+6(1d4+3/19~20)
特殊攻撃 急所攻撃+2d6
【筋】17、【敏】16、【耐】8、【知】12、【判】8、【魅】10
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +6; 戦技防御値 19
特技 《イニシアチブ強化》、《追加HP》
技能 〈威圧〉+7、〈隠密〉+10、〈鑑定〉 +8、〈真意看破〉+6、〈脱出術〉+10、〈知覚〉+6、〈手先の早業〉+10、〈登攀〉+10、〈はったり〉+7
言語 オーク語、共通語、ゴブリン語
その他の特殊能力 武器精通、ローグの技(出血攻撃+2、高速隠密)、罠探し+2
戦闘用装備 オイル・オヴ・マジック・ウェポン、ポーション・オヴ・インヴィジビリティ(2); その他の装備 +1レザー・アーマー、ダガー(6)、高品質のショート・ソード、218GP
経験点800
オーク、4レベル・バード(野蛮なるスカルド)
混沌にして悪/中型サイズの人型生物(オーク)
イニシアチブ +1; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+6
アーマー・クラス 15、接触11、立ちすくみ14(+1【敏】、+4鎧)
ヒット・ポイント 25(4d8+4)
頑健 +1、反応 +6、意志 +4; バードの呪芸、[言語依存]、および[音波]に対して+4
防御能力 凶暴性
弱点 光に過敏
移動速度 30フィート
近接 高品質のシミター=+7(1d6+3/18~20)
遠隔 ジャヴェリン=+4(1d6+3)
特殊攻撃 呪芸呪芸12ラウンド/日(打ち消しの調べ、散逸の演技、自信鼓舞の呪芸+2、勇気鼓舞の呪芸+1、鼓舞する打撃)
修得バード呪文(術者レベル4; 精神集中+6)
2レベル(2回/日)―サウンド・バースト(難易度14)、ホールド・パースン(難易度15)
1レベル(4回/日)―グリース(難易度13)、レッサー・コンフュージョン(難易度14)、サモン・モンスターI、ヒディアス・ラフター(難易度14)
0レベル(回数無制限)―ゴースト・サウンド(難易度12)、サモン・インストゥルメント、ディテクト・マジック、プレスティディジテイション(難易度12)、メイジ・ハンド、リード・マジック
【筋】17、【敏】12、【耐】8、【知】12、【判】8、【魅】14
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +6; 戦技防御値 17
特技 《呪文熟練:心術》、《追加HP》
技能 〈威圧〉+9、〈芸能:打楽器〉+11、〈呪文学〉+8、〈真意看破〉+6、〈知覚〉+6、〈知識:神秘学〉+10、〈はったり〉+9
言語 オーク語、共通語、ゴブリン語
その他の特殊能力 バードの知識+2、万能なる芸(打楽器)、武器精通
戦闘用装備 スクロール・オヴ・キャッツ・グレイス、スクロール・オヴ・グリッターダスト、ワンド・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ(20チャージ); その他の装備 高品質のチェイン・シャツ、ジャヴェリン(6)、高品質のシミター、クローク・オヴ・レジスタンス+1、高品質のドラム、129GP
どんなオークの部隊も、敵を最初に見つける偵察やゴーテックの乗り手といった専門技術の持ち主を必要とする。
経験点1,600
オーク、6レベル・レンジャー
混沌にして悪/中型サイズの人型生物(オーク)
イニシアチブ +3; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚; 〈知覚〉+10
アーマー・クラス 18、接触14、立ちすくみ14(+1回避、+3【敏】、+4鎧)
ヒット・ポイント 49(6d10+12)
頑健 +6、反応 +8、意志 +3
防御能力 凶暴性
弱点 光に過敏
移動速度 30フィート
近接 高品質のバトルアックス=+10/+5(1d8+3/×3)
遠隔 +1コンポジット・ショートボウ=+10/+5(1d6+4/×3)
特殊攻撃 戦闘スタイル(“弓術”)、得意な敵(ドワーフ+4、人間+2)
準備済みのレンジャー呪文(術者レベル3; 精神集中+4)
【筋】17、【敏】16、【耐】12、【知】8、【判】12、【魅】6
基本攻撃 +6; 戦技ボーナス +9; 戦技防御値 23
特技 《回避》、《機動射撃》、《強行突破》、《近距離射撃》、《持久力》、《精密射撃》
技能 〈威圧〉+7、〈隠密〉+12、〈生存〉+10、〈知覚〉+10、〈動物使い〉+7
言語 オーク語、共通語
その他の特殊能力 狩人の絆(動物の相棒)、追跡+3、得意な地形(山岳+2)、武器精通、野生動物との共感+4
戦闘用装備 +1フレイミング・アロー(2)、ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ、足留め袋(2); その他の装備 +1スタデッド・レザー、+1コンポジット・ショートボウとアロー40本、高品質のバトルアックス、56GP
経験点2,400
オーク、7レベル・キャヴァリアー
混沌にして悪/中型サイズの人型生物(オーク)
イニシアチブ +0; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+6
アーマー・クラス 19、接触10、立ちすくみ19(+9鎧)
ヒット・ポイント 64(7d10+21)
頑健 +8、反応 +3、意志 +3
防御能力 凶暴性
弱点 光に過敏
移動速度 20フィート
近接 +1ランス=+12/+7(1d8+7/×3)
遠隔 ジャヴェリン=+7/+2(1d6+4)
特殊攻撃 キャヴァリアーの突撃、挑戦(+7、+2、3回/日)、旗印+2/+1
【筋】19、【敏】10、【耐】14、【知】6、【判】10、【魅】12
基本攻撃 +7; 戦技ボーナス +11; 戦技防御値 21
特技 《威圧演舞》、《獣の乗り手:ゴーテック》、《集団突撃》、《追加HP》、《動物の友》、《早抜き》、《腕力による威圧》
技能 〈威圧〉+13、〈騎乗〉+6、〈知覚〉+6、〈動物使い〉+9
言語 オーク語、共通語
その他の特殊能力 コッカトリス騎士団(自慢屋)、熟練の調教師+3、乗騎(ゴーテック)、戦術家(2回/日、6ラウンド、標準アクション)、武器精通
戦闘用装備 ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ、ポーション・オヴ・イーグルズ・スプレンダー; その他の装備 +1ハーフプレート、+1ランス、ジャヴェリン(8)、クローク・オヴ・レジスタンス+1、182GP
オークの部族や群れの指導力は、最高の知性や抜け目のなさではなく、最も強いものに与えられる。
経験点2,400
オーク、7レベル・バーバリアン
混沌にして悪/中型サイズの人型生物(オーク)
イニシアチブ +2; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+8
アーマー・クラス 15、接触11、立ちすくみ13(-2激怒、+1反発、+2【敏】、+4鎧)
ヒット・ポイント 86(7d12+35)
頑健 +9、反応 +4、意志 +2
防御能力 凶暴性、直感回避強化、罠感知+2; ダメージ減少 1/―
弱点 光に過敏
移動速度 30フィート
近接 +1ファルシオン=+14/+9(2d4+10/18~20)、噛みつき=+8(1d4+3)または高品質のショートスピア=+14/+9(1d6+9)
遠隔 ジャヴェリン=+9/+4(1d6+6)
特殊攻撃 激怒(18ラウンド/日)、激怒パワー(獣の憤怒、威圧の眼光、筋力招来+7)
【筋】23、【敏】14、【耐】18、【知】8、【判】6、【魅】10
基本攻撃 +7; 戦技ボーナス +13; 戦技防御値 24
特技 《活動的な凶暴性》、《毅然たる激怒》、《早抜き》、《腕力による威圧》
技能 〈威圧〉+16、〈真意看破〉+5、〈知覚〉+8
言語 オーク語、共通語
その他の特殊能力 高速移動、武器精通
戦闘用装備 ポーション・オヴ・ブルズ・ストレンクス、ポーション・オヴ・キュア・シリアス・ウーンズ; その他の装備 高品質のハイド・アーマー、+1ファルシオン、ジャヴェリン(10)、高品質のショートスピア、リング・オヴ・プロテクション+1、99GP
経験点6,400
オーク、10レベル・ファイター
混沌にして悪/中型サイズの人型生物(オーク)
イニシアチブ +7; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+3
アーマー・クラス 24、接触13、立ちすくみ21(+3【敏】、+11鎧)
ヒット・ポイント 99(10d10+40)
頑健 +9、反応 +6、意志 +1([恐怖]に対して+3)
防御能力 凶暴性、武勇+3
弱点 光に過敏
移動速度 30フィート
近接 +1オーク・ダブル・アックス=+18/+13(1d8+9/19~20/×3)または+1オーク・ダブル・アックス=+16/+11(1d8+9/19~20/×3)、+1オーク・ダブル・アックス=+16(1d8+5/19~20/×3)
遠隔 高品質のコンポジット・ショートボウ=+15/+10(1d6+5/×3)
特殊攻撃 武器修練(斧+2、弓+1)
【筋】18、【敏】16、【耐】14、【知】8、【判】6、【魅】10
基本攻撃 +10; 戦技ボーナス +14; 戦技防御値 27
特技 《イニシアチブ強化》、《恨みの戦士》、《追い打ち》、《オーク武器専門知識:殺し屋》、《強打》、《クリティカル強化:オーク・ダブル・アックス》、《追加HP》、《薙ぎ払い》、《二刀流》、《武器熟練:オーク・ダブル・アックス》、《腕力による威圧》
技能 〈威圧〉+12、〈知覚〉+3
言語 オーク語、共通語
その他の特殊能力 武器精通、鎧修練2
戦闘用装備 +1フレイミング・アロー、ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ(2)、ポーション・オヴ・ヒロイズム; その他の装備 +2フル・プレート、+1/+1オーク・ダブル・アックス、高品質のコンポジット・ショートボウ(+4【筋】)とアロー20本、88GP
オーク部族における秘術呪文の使い手はしばしば呪術医と呼ばれる。多くの呪術医はウィッチだが、ソーサラーやメイガスもいる。
経験点4,800
オーク、9レベル・ウィッチ(傷の呪医)
混沌にして悪/中型サイズの人型生物(オーク)
イニシアチブ +2; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+10
アーマー・クラス 17、接触13、立ちすくみ15(+1反発、+2【敏】、+4鎧)
ヒット・ポイント 94(9d6+60)
頑健 +7、反応 +6、意志 +10; 苦痛に対して+2
防御能力 凶暴性
弱点 光に過敏
移動速度 30フィート
近接 高品質のダガー=+6(1d4+1/19~20)
遠隔 スリング=+6(1d4+1)
特殊攻撃 呪術(荒廃[90フィート]、魔女笑い、邪眼[-4、4ラウンド]、不運[2ラウンド]、まどろみ[9ラウンド])
準備済みのウィッチ呪文(術者レベル9; 精神集中+10)
5レベル―クラウドキル(難易度16)
4レベル―エナヴェイション、シャウト(難易度15)
3レベル―スクリーチ(難易度14)、フライ、ペイン・ストライク(難易度14)、ライトニング・ボルト(難易度14)
2レベル―セントリー・スカル、タッチ・オヴ・イディオシー、フォールス・ライフ、ブラインドネス/デフネス(難易度13)、ブラッド・ブレイズ
1レベル―エンラージ・パースン(難易度12)、チル・タッチ(難易度12)、バーニング・ハンズ(難易度12)、メイジ・アーマー、レイ・オヴ・エンフィーブルメント(難易度12)
0レベル(回数無制限)―アーケイン・マーク、スパーク、ディテクト・マジック、リード・マジック
守護者 復讐
戦闘前 戦闘前に、オークの呪術医はフォールス・ライフとメイジ・アーマーを自分に発動する。
戦闘中 オークが敵に到達する前に、オークの呪術医は敵の中心にクラウドキルを発動する。その後、敵の近接範囲の外からさらに呪文を発動し呪術を使用するために、自分にフライを使用する。呪術医は通常、最も強い敵の力を奪うために、数ラウンドかけてエナヴェイションやレイ・オヴ・エンフィーブルメントを発動し、それから力術呪文の発動に移る。
基本データ フォールス・ライフとメイジ・アーマーがない場合、呪術医のデータは以下の通り。アーマー・クラス 13、接触13、立ちすくみ11; ヒット・ポイント 79。
【筋】12、【敏】14、【耐】16、【知】12、【判】12、【魅】8
基本攻撃 +4; 戦技ボーナス +5; 戦技防御値 18
特技 《忌まわしき呪術》、《呪術追加》、《戦闘発動》、《追加HP》、《鋼の意志》
技能 〈威圧〉+12、〈呪文学〉+13、〈知覚〉+10、〈治療〉+7
言語 オーク語、共通語
その他の特殊能力 傷の盾(+4、9分/日)、呪術痕、呪術の仮面、【耐久力】基準、武器精通
戦闘用装備 ポーション・オヴ・キュア・シリアス・ウーンズ、ワンド・オヴ・レイ・オヴ・イグゾースチョン(4チャージ); その他の装備 高品質のダガー、スリングと石20個、ベルト・オヴ・インクレディブル・デクスタリティ+2、ブレイサーズ・オヴ・アーマー+1、クローク・オヴ・レジスタンス+1、リング・オヴ・プロテクション+1、98GP
守護者から呪文を賜るために、呪術医は自分に傷をつける。これはオークのウィッチでは一般的に行われていることだが、オーク以外ではほとんど見られない。呪術医はこの儀礼的な傷からくる痛みを堪えることで力を引き出す。この傷はまた、肉体的な防護の尺度ともなる。
呪術医が身につける凄まじい呪物の仮面は気から削り出されたもので、粘ついた人や動物の欠片、通常血や軟骨で飾られている。ほとんどの呪術医は魔法を使ったり他のオークとやり取りするときにいつも身につける。しかし戦闘や、呪文を準備するために仮面を通して守護者と語らうときにのみ身に付けることを好むものもいる。
ほとんどのオーク部族は信仰魔法に大きな敬意を払うため、呪術医は秘術魔法に加えて、わずかながら信仰魔法を使える方法を学ぶ――あるいは、自分の呪文が神々から授けられた振りをする。秘法師と呪術医との間の確執は多くの部族内で衝突を生み出し、ほとんどのオークは秘法師の側に着く。しばしば、こういった確執は支配権争いに発展する。
経験点3,200
真なる中立/大型サイズの動物
イニシアチブ -1; 感覚 暗視60フィート、夜目; 〈知覚〉+12
アーマー・クラス 18、接触8、立ちすくみ18(+10外皮、-1サイズ、-1【敏】)
ヒット・ポイント 85(9d8+45)
頑健 +13、反応 +5、意志 +3
ダメージ減少 5/―
移動速度 40フィート
近接 突き刺し=+16(2d6+16)
接敵面 10フィート; 間合い 5フィート
特殊攻撃 強力突撃(突き刺し、4d6+22)、蹂躙(2d6+16、難易度25)
【筋】32、【敏】9、【耐】21、【知】2、【判】10、【魅】5
基本攻撃 +6; 戦技ボーナス +18(+20突き飛ばしまたは武器破壊); 戦技防御値 27(対突き飛ばしまたは武器破壊29、対足払い31)
特技 《頑健無比》、《強打》、《突き飛ばし強化》、《武器破壊強化》、《ふっとばし攻撃》
技能 〈知覚〉+12
出現環境 温暖/丘陵および平地
編成 単体、2体、または群れ(3~12)
宝物 なし
ゴーテックが自然界で出会う獣の中で最も怒りやすい獣の1つであることは間違いない。太古のバイソンと怒りやすいライノセラス(サイ)を無理矢理組み合わせたような姿をしている(しかしライオンのような頭部からは、山羊のような角が生えている)ゴーテックは、非常に力が強く、傷つけるのが困難なほど異常な頑丈さを持つ。その分厚い破城槌のような頭部と強力な身体のために、特にイライラして全力で突進してきたときなど、彼らは恐ろしい敵となる。
ゴーテックは小さな群れで移動することが多い。彼らは僻地の温順な草地やまばらに樹木の茂る丘を移動して草を食む。ゴーテックが危険――ほぼ何にでも、他のゴーテックでさえも含まれる――を察知すると、全力で突撃し、敵を吹き飛ばそうとする。
オークの部族はゴーテックを子供の頃から育て、戦争における生ける攻城兵器として扱う。将来ゴーテックに乗るものは非常に若い頃からこのクリーチャーと親密な絆を結ぶ。可能であれば、その絆をより強いものとするためにゴーテック・マスクスを使用する。戦闘中に騎乗する際、オーク1体が専用に作られた鞍にまたがる。この鞍は大きな角の後ろに取り付けられ、トゲの付いた手綱でゴーテックを操る。
ゴーテックの雄の成体は、立つと腰までの高さが7フィートで、重量はおおよそ9,000ポンド。
《獣の乗り手》特技を持つオークは、ゴーテックを動物の相棒や乗騎として選択することができる。
開始時のデータ:サイズ 中型; アーマー・クラス +4外皮; 移動速度 40フィート; 攻撃 突き刺し(1d8); 能力値 【筋】16、【敏】11、【耐】13、【知】2、【判】10、【魅】5; その他の特殊能力 暗視60フィート、夜目。
7レベルでの成長:サイズ 大型; アーマー・クラス +3外皮; 攻撃 突き刺し(2d6); 能力値 【筋】+8、【敏】-2、【耐】+4; 特殊攻撃 “強力突撃”(突き刺し、4d6+【筋力】修正値の2倍)。
2体の軍曹に率いられたオークの戦隊は、村、隊商、前哨地の襲撃に向かう。
ヒット・ポイント 各30
ヒット・ポイント 各6
ゴーテックの乗り手は敵に突撃し建造物を破壊する――敵が叫びながら逃げ惑うのを見て楽しむ。
真なる中立/大型サイズの動物
イニシアチブ +0; 感覚 暗視60フィート、夜目; 〈知覚〉+9
アーマー・クラス 20、接触9、立ちすくみ20(+11外皮、-1サイズ)
ヒット・ポイント 各51(6d8+24)
頑健 +9、反応 +5、意志 +2; 心術に対して+4
防御能力 身かわし
移動速度 40フィート
近接 突き刺し=+11(2d6+12)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 強力突撃(突き刺し、4d6+16)
【筋】26、【敏】11、【耐】18、【知】2、【判】10、【魅】5
基本攻撃 +4; 戦技ボーナス +13(+15突き飛ばしまたは武器破壊); 戦技防御値 23(対突き飛ばしまたは武器破壊25)
特技 《強打》、《突き飛ばし強化》、《武器破壊強化》
技能 〈知覚〉+9
その他の特殊能力 リンク、呪文共有、芸(「攻撃しろ」[全クリーチャー]、「来い」、「守れ」、「後に続け」、「番をしろ」、「調べろ」、「待て」、「働け」)
ヒット・ポイント 各64
オークの戦闘集団は虐殺と窃盗のために生きる。リーダーといえども、戦闘で突撃するチャンスをこらえるよう部下達に指示することは難しい。
ヒット・ポイント 各30
ヒット・ポイント 各6