スカルドは詩人であり、歴史家である。そして演説や歌を用いて仲間を激昂させる能力を伝承するものでもある。彼らは見せかけの文化と暴力的な魂の間でバランスを取り、英雄的な戦いや偉大なる英雄の偉業といった出来事を記録する。その物語は、戦闘で血に濡れた勝利を勝ち取るために再び語られ高められる。スカルドの詩は繊細で、複数の意味を併せ持つこともしばしばだ。彼らは他の呪文の使い手から魔法を借り受ける才能も持ち合わせている。
役割:スカルドは仲間を鼓舞し、敵と接近戦で前線を押しやることもしばしばだ。戦闘から離れると、スカルドは癒やし手や学者として有益な存在となる。バードほど多様ではないが、より頑丈である。
属性:どれでも。
1日の呪文数 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 | ||||||
1 |
+0 |
+2 |
+0 |
+2 |
1 |
― |
― |
― |
― |
― | |
2 |
+1 |
+3 |
+0 |
+3 |
2 |
― |
― |
― |
― |
― | |
3 |
+2 |
+3 |
+1 |
+3 |
3 |
― |
― |
― |
― |
― | |
4 |
+3 |
+4 |
+1 |
+4 |
3 |
1 |
― |
― |
― |
― | |
5 |
+3 |
+4 |
+1 |
+4 |
呪文理解1回/日 |
4 |
2 |
― |
― |
― |
― |
6 |
+4 |
+5 |
+2 |
+5 |
4 |
3 |
― |
― |
― |
― | |
7 |
+5 |
+5 |
+2 |
+5 |
4 |
3 |
1 |
― |
― |
― | |
8 |
+6/+1 |
+6 |
+2 |
+6 |
4 |
4 |
2 |
― |
― |
― | |
9 |
+6/+1 |
+6 |
+3 |
+6 |
5 |
4 |
3 |
― |
― |
― | |
10 |
+7/+2 |
+7 |
+3 |
+7 |
5 |
4 |
3 |
1 |
― |
― | |
11 |
+8/+3 |
+7 |
+3 |
+7 |
呪文理解2回/日 |
5 |
4 |
4 |
2 |
― |
― |
12 |
+9/+4 |
+8 |
+4 |
+8 |
5 |
5 |
4 |
3 |
― |
― | |
13 |
+9/+4 |
+8 |
+4 |
+8 |
博識2回/日 |
5 |
5 |
4 |
3 |
1 |
― |
14 |
+10/+5 |
+9 |
+4 |
+9 |
5 |
5 |
4 |
4 |
2 |
― | |
15 |
+11/+6/+1 |
+9 |
+5 |
+9 |
5 |
5 |
5 |
4 |
3 |
― | |
16 |
+12/+7/+2 |
+10 |
+5 |
+10 |
5 |
5 |
5 |
4 |
3 |
1 | |
17 |
+12/+7/+2 |
+10 |
+5 |
+10 |
5 |
5 |
5 |
4 |
4 |
2 | |
18 |
+13/+8/+3 |
+11 |
+6 |
+11 |
5 |
5 |
5 |
5 |
4 |
3 | |
19 |
+14/+9/+4 |
+11 |
+6 |
+11 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
4 | |
20 |
+15/+10/+5 |
+12 |
+6 |
+12 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
4 |
2 |
― |
― |
― |
― |
― |
2 |
5 |
3 |
― |
― |
― |
― |
― |
3 |
6 |
4 |
― |
― |
― |
― |
― |
4 |
6 |
4 |
2 |
― |
― |
― |
― |
5 |
6 |
4 |
3 |
― |
― |
― |
― |
6 |
6 |
4 |
4 |
― |
― |
― |
― |
7 |
6 |
5 |
4 |
2 |
― |
― |
― |
8 |
6 |
5 |
4 |
3 |
― |
― |
― |
9 |
6 |
5 |
4 |
4 |
― |
― |
― |
10 |
6 |
5 |
5 |
4 |
2 |
― |
― |
11 |
6 |
6 |
5 |
4 |
3 |
― |
― |
12 |
6 |
6 |
5 |
4 |
4 |
― |
― |
13 |
6 |
6 |
5 |
5 |
4 |
2 |
― |
14 |
6 |
6 |
6 |
5 |
4 |
3 |
― |
15 |
6 |
6 |
6 |
5 |
4 |
4 |
― |
16 |
6 |
6 |
6 |
5 |
5 |
4 |
2 |
17 |
6 |
6 |
6 |
6 |
5 |
4 |
3 |
18 |
6 |
6 |
6 |
6 |
5 |
4 |
4 |
19 |
6 |
6 |
6 |
6 |
5 |
5 |
4 |
20 |
6 |
6 |
6 |
6 |
6 |
5 |
5 |
スカルドのクラス技能は次の通り:〈威圧〉【魅】、〈軽業〉【敏】、〈鑑定〉【知】、〈騎乗〉【敏】、〈芸能:朗誦、打楽器、歌唱、管楽器、弦楽器〉 【魅】、〈言語学〉【知】、〈交渉〉【魅】、〈呪文学〉【知】、〈職能〉【判】、〈真意看破〉【判】、〈水泳〉【筋】、〈製作〉【知】、〈脱出術〉【敏】、〈知覚〉【判】、〈知識:全て〉【知】、〈登攀〉【筋】、〈動物使い〉【魅】、〈はったり〉【魅】、〈魔法装置使用〉【魅】。
武器と防具の習熟:スカルドは全ての単純武器と軍用武器、軽装鎧と中装鎧、盾(タワー・シールドは除く)に習熟している。スカルドは軽装鎧や中装鎧を身につけ、盾を使用していても秘術呪文失敗確率の影響を受けることなくスカルド呪文を発動することができる。他のクラスから得られた秘術呪文に対する秘術呪文失敗確率には、この効果は適用されない。他の秘術呪文の使い手と同様、重装鎧を身につけているスカルドは、動作要素を伴う呪文を発動する際に秘術呪文失敗確率の影響を受ける。
バードの知識(変則)/Bardic Knowledge:スカルドは全ての〈知識〉技能判定にクラス・レベルの半分(最低1)を加える。スカルドは未修得でも全ての〈知識〉技能判定を行うことができる。
キャントリップ/Cantrips:スカルドは表1-11:スカルドの修得呪文数に記載されている数のキャントリップ、すなわち0レベル呪文を修得する。これらの呪文は他の呪文と同様に発動することができるが、スロットを消費することはなく再び使用することができる。
呪文/Spells:スカルドはバード呪文リストから秘術呪文を発動することができる。スカルドは修得している呪文をどれでも、事前の準備なしに発動することができる。スカルドの呪文は全て音声要素を持つ――この音声要素は歌、物語、あるいはパーカッションのような音声ではない音楽でさえあることがある。呪文を修得し発動するには、スカルドは10+呪文レベルに等しい【魅力】能力値を有していなければならない。スカルドの呪文に対するセーヴィング・スローの難易度は、10+呪文レベル+バードの【魅力】修正値である。
他の呪文の使い手と同様、スカルドは各呪文レベルの呪文を、1日に一定の回数ずつしか発動できない。1日に発動できる呪文の数は、上述の表に記されている。高い【魅力】能力値を持つならば、スカルドは1日の呪文数にボーナス呪文数を加えることができる。
スカルドの呪文の選択肢は、極めて限られている。スカルドはプレイヤーが選択した0レベル呪文4つと1レベル呪文2つを修得した状態でゲームを開始する。スカルド・レベルを得るたびに、スカルドはいくつかの呪文を新しく修得していく。1日の呪文数と異なり、修得呪文数は【魅力】の影響を受けない。表:スカルドの修得呪文数に記された値で固定される。
5レベルと以降3レベル毎に、スカルドは修得済みの呪文1つを代償にして、新たな呪文1つを修得するかどうかを選択できる。要するに、スカルドは修得済みの呪文1つを“忘れ”、新たな呪文と入れ替える。新たな呪文は入れ替える呪文と同じレベルでなければならず、なおかつスカルドが発動できる最も高い呪文レベルより1レベル以上低くなければならない。呪文の入れ替えは、規定のクラス・レベルに達するごとに1つずつしか行えない。なおかつ、呪文を入れ替えるかどうかの決定は、そのクラス・レベルで新たに修得する呪文の選択と同時に行なわねばならない。
スカルドは事前に呪文を準備する必要がない。スカルドは修得している好きな呪文を、その呪文レベルの1日の呪文数を使いきっていない限り、好きな時に発動できる。
激怒の歌(超常)/Raging Song:スカルドは音楽、朗誦、その他の芸を用いて、仲間の力と凶暴性を奮い立たせることができる。1レベルの時点で、スカルドはこの能力を、1日に3+【魅力】修正値に等しいラウンド数だけ使用することができる。レベルが上昇するたびに、スカルドは1日に激怒の歌を使用する回数は2ラウンドずつ増加する。
激怒の歌の開始は標準アクションである。しかし毎ラウンド、フリー・アクションで激怒の歌を維持することができる。激怒の歌が妨害されることはないが、スカルドが気絶状態、死亡状態、麻痺状態、朦朧状態、あるいは毎ラウンド維持するために行うフリー・アクションを行えない状況になると直ちに終了する。バードの呪芸に影響を及ぼす全ての効果において、激怒の歌はバードの「バードの呪芸」特殊能力として扱われる。スカルドはバードの名人芸を修得することができる。
激怒の歌は音声要素を持つが、視覚要素を持たない。対象となる仲間がこの歌の効果を受けるには、スカルドの声が聞こえていなければならない。聴覚喪失状態のスカルドは、激怒の歌を使用する際に20%の失敗確率を被る。この判定に失敗しても、この行為は1日の使用回数として扱われる。聴覚喪失状態のクリーチャーは激怒の歌に完全耐性を持つ。
激怒の歌が仲間に効果を及ぼす場合、スカルドが激怒の歌を開始したとき、そして激怒の歌を聴くことのできる仲間のターンの開始時に、スカルドの仲間は激怒の歌の効果を受けるかどうかを決定しなければならない。これはアクションではない。気絶状態の仲間は自動的に激怒の歌の影響を受ける。同意するなら、激怒の歌の効果はその仲間のターンの間か激怒の歌が終了するまでか、いずれかの間持続する。
7レベルの時点で、スカルドは標準アクションではなく移動アクションとして、激怒の歌を開始できるようになる。13レベルの時点で、スカルドは代わりに即行アクションとして激怒の歌を開始できるようになる。
激怒想起(超常)/Inspired Rage:1レベルの時点で、効果を受けた仲間は【筋力】と【耐久力】に+2の士気ボーナスと、意志セーヴィング・スローに+1の士気ボーナスを得る代わりに、アーマー・クラスに-1のペナルティを被るようになる。激怒想起の効果を受けている間、スカルド以外の仲間は【魅力】、【敏捷力】、【知力】を基準とした技能(〈威圧〉、〈軽業〉、〈騎乗〉、〈飛行〉を除く)を行うことも、忍耐や精神集中を行うこともできない。4レベルの時点と以降4レベルごとに、この歌による意志セーヴへのボーナスは1ずつ増加する。アーマー・クラスへのペナルティは変化しない。8レベルと16レベルの時点で、この歌による【筋力】と【耐久力】へのボーナスは2ずつ増加する(バーバリアンの激怒能力とは異なり、この歌が終了しても対象は疲労状態にはならない)。
仲間が激怒クラス能力(バーバリアンの激怒、ブラッドレイジャーの血の激怒、スカルドの激怒想起など)を持つ場合、【筋力】、【耐久力】、意志セーヴィング・スローへのボーナス、及びアーマー・クラスへのペナルティとして、スカルドから得られる修正の代わりに自分の能力に基づく修正を使用してもよい(その場合でも、後で疲労状態になることはない)。しかし、激怒パワー、血の呪文発動、ブラッドレイジャーの血脈といった他の激怒クラス能力に基づく能力を、激怒想起の効果を受けた仲間が使用することはできない。これらの特徴を使用するためには、仲間は自分の激怒クラス能力を起動しなければならない。
行進歌(超常)/Song of Marching:3レベルの時点で、スカルドは激怒の歌を使用することで、仲間を疲労状態になることなく通常より速く移動させることができるようになる。激怒の歌を1ラウンド分消費することで、スカルドは50フィート以内にいる仲間に活力を与え、以降1時間速歩で移動することができる。非致傷ダメージや疲労状態の影響を受けるかどうかを判断する際、この移動は速歩ではなく歩行として扱われる。スカルドはこの歌を1時間の間演奏し続けなければならず、そうしなければこの効果は終了する。しかし、1時間で激怒の歌は1ラウンドしか消費されない。
力の歌(超常)/Song of Strength:6レベルの時点で、スカルドは激怒の歌を使用して、仲間に人間を超えた力を想起させることができるようになる。スカルドがこの歌を使用する間、毎ラウンド、60フィート以内にいてスカルドの声を聞くことのできる仲間は、【筋力】判定や【筋力】基準の技能判定にスカルド・レベルの半分を加える。
悲運の葬送歌(超常)/Dirge of Doom:10レベルの時点で、スカルドは自身の芸能の力でもって敵の心の中に何かに恐れおののく感覚をはびこらせ、怯え状態にする。この効果は30フィート以内にいて、スカルドの芸を聞くことができる敵にのみ効果を及ぼす。この効果は敵がスカルドから30フィート以内の範囲におり、スカルドが芸を続ける限り持続する。例えそのクリーチャーがすでに他の効果によって怯え状態になっている場合でも、この効果で目標を恐れ状態や恐慌状態にすることはできない。悲運の葬送歌は[音波][恐怖][精神作用]効果であり、音声要素に依存する。
再起の歌(超常)/Song of the Fallen:14レベルの時点で、スカルドは死んだ仲間を一時的に蘇生させ戦わせ続けることができるようになる。この効果はレイズ・デッドと同じ制限を受ける。スカルドは60フィート以内にいる死亡状態の仲間を1人選択し、激怒の歌を1ラウンド消費することで、仲間に命を呼び戻す。蘇った仲間は生きているがよろめき状態となる。毎ラウンド、スカルドは激怒の歌を追加で1ラウンド分消費することで、この仲間をさらに1ラウンド生かしておくことができる。スカルドがこの歌を止めるか妨害させると、仲間は自動的に死亡する。スカルドはこの能力で複数の仲間を(同時に、もしくは連続したラウンドに)蘇生させることができるが、この効果を維持するには、蘇生した仲間毎に、毎ラウンド激怒の歌を1ラウンド分消費しなければならない。
《巻物作成》/Scribe Scroll:1レベルの時点で、スカルドはボーナス特技として《巻物作成》特技を得る。
万能なる芸(変則)/Versatile Performance:クラス・レベル2に達した時点で、スカルドは〈芸能〉技能を1種類選択することができる。その〈芸能〉に関連する技能のボーナスの代わりに、その〈芸能〉技能のボーナスを使用することができる。この方法で入れ替えを行なった場合、バードはクラス技能のボーナスを含む〈芸能〉技能の合計を、関連する技能のボーナスとして(その技能を修得しているかどうか、クラス技能であるかどうかに拘わらず)用いることができる。7レベル以降、5レベル上昇するごとに、バードは追加で〈芸能〉種別を1つ、入れ替えに用いる技能として選択することができる。
〈芸能〉種別およびそれに関連する技能は以下の通り:歌唱(〈真意看破〉、〈はったり〉)、管楽器(〈交渉〉、〈動物使い〉)、弦楽器(〈交渉〉、〈はったり〉)、打楽器(〈動物使い〉、〈威圧〉)、朗唱(〈交渉〉、〈真意看破〉)。
熟達者(変則)/Well-Versed:2レベルの時点で、スカルドは[音波]効果に対する耐性を得る。スカルドはバードの呪芸、[音波]もしくは[言語依存]効果に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。
激怒パワー(変則)/Rage Powers:3レベルと以降3レベルごとに、スカルドは自身の激怒想起の影響下にある仲間全てに効果を及ぼす激怒パワーを1つ修得する。スカルドは起動するために標準アクションや複数ラウンドを必要とする激怒パワーを得ることはできない。例えば、スカルドは恐怖の怒号(起動に標準アクションが必要)を選択することはできないが、打ち倒し(近接攻撃の代わりに使用する)を選択することはできる。
特記無き限り、スカルドは同じ激怒パワーを複数回修得することはできない。
激怒想起を開始する際、スカルドは歌に織り込まれるべき1つ以上の激怒パワー(あるのであれば)を決め、そして効果を受けた仲間全てはこれらの激怒パワーの利益を得る。この際、スカルド・レベルを有効バーバリアン・レベルとして用いる。スカルドは激怒パワーの最低バーバリアン・レベルの必要条件を満たす際、自身のスカルド・レベルをバーバリアン・レベルとして用いる。激怒パワーの効果がスカルドの能力修正値に依存する場合(初級魂のトーテムなど)、効果を受けた仲間はこの効果を決定する際、自分の能力修正値ではなくスカルドの能力修正値を用いる。
激怒パワーが他の激怒パワーを必要とする場合(例えば《発動妨害》は呪い避けを必要とする)、スカルドはその激怒パワーの前提条件を与えられない限りその激怒パワーを仲間に与えることはできない。スカルドはこの能力を使用するために、同時に複数の激怒パワーを激怒想起に吹き込まなければならない(呪い避けと《発動妨害》を同時に与えるといった具合に)。
激怒パワーが1日毎、もしくは激怒毎に一定の回数だけ使用できる場合(新たな活力など)、激怒想起の効果を受けたそれぞれの仲間がこの制限を受ける(激怒能力毎の制限は激怒想起毎となる)。
スカルドがこのクラス以外から得た激怒パワーを持つ場合、スカルドは激怒想起の間にこれらの激怒パワーを使用することができる(しかし仲間は使用できない)。複数回修得できるものを除き、スカルドはこのクラス以外から得た激怒パワーをスカルド・クラスで得られる激怒パワーとして複数回修得することはできない。
スカルドがこのクラス以外から得た激怒能力を持つ場合、その激怒の間にもスカルド・クラスで得た激怒パワーを使用することができる。
直感回避(変則)/Uncanny Dodge:4レベルの時点で、スカルドは通常であれば察知できないような危険に反応する能力を得る。スカルドは立ちすくみ状態になることも、不可視状態の敵に攻撃された場合にアーマー・クラスに対する【敏】ボーナスを失う事もなくなる。しかし、動けない状況では、やはりアーマー・クラスに対する【敏捷力】を失う。この能力を持つスカルドでも、敵がスカルドに対するフェイントを成功させた場合にはアーマー・クラスに対する【敏捷力】ボーナスを失う。
既に他のクラスで直感回避能力を得ていた場合、スカルドは自動的に直感回避強化能力(後述)を得る。
呪文理解(超常)/Spell Kenning:5レベルの時点で、スカルドは他の呪文の使い手が用いる魔法を学び、そのクラス呪文を複製して自分の魔法として用いることができるようになる。1日1回、スカルドは自分の修得呪文の一つであるかのように、ウィザード/ソーサラー呪文リスト、クレリック呪文リスト、バード呪文リストのいずれかから呪文を1つ発動することができる。この時、選択した呪文と同じスカルド呪文スロットを消費する。呪文理解で呪文を発動する際、元の呪文の発動時間にかかわらず、最低でも呪文の発動に1全ラウンドを必要とする。
11レベルの時点で、スカルドはこの能力を1日に2回使用できるようになる。17レベルの時点で、スカルドはこの能力を1日に3回使用できるようになる。
博識(変則)/Lore Master:7レベルの時点で、スカルドは様々な知識に精通するようになり、自身がランクを持つ全ての〈知識〉技能判定で出目10を選択できるようになる。1日1回、スカルドは本来必要な時間ではなく、標準アクションとして〈知識〉技能判定で出目20を選択できる。13レベルの時点で、スカルドは〈知識〉技能判定で出目20を選択する能力を1日2回使用できるようになる。19レベルの時点で、この回数は1日3回に増加する。
直感回避強化(変則)/Improved Uncanny Dodge:8レベル以上になると、スカルドは挟撃されることがなくなる。この能力を持つスカルドに対して、挟撃している敵は急所攻撃を行うことができない。ただし、急所攻撃を与えるクラスのレベルがスカルド・レベルよりも4レベル以上高い場合、その敵は挟撃と急所攻撃を行うことができる。
他のクラスで直感回避(上述)を既に得ているキャラクターは、このキャラクターを挟撃するために必要となる最低レベルを決定する際、直感回避を与えるクラスのレベルを全て累積することができる。
ダメージ減少(変則)/Damage Reduction:9レベルの時点で、スカルドはダメージ減少を得る。武器や肉体攻撃からダメージを受けるたびに、スカルドが受けるダメージから1ポイント減少させること。14レベルと19レベルの時点で、このダメージ減少は1ずつ増加する。ダメージ減少はダメージを0に減少することができるが、0を下回ることはない。加えて、スカルドは激怒想起の効果を受けている全ての仲間に、このダメージ減少を与える。
達人スカルド(超常)/Master Skald:20レベルの時点で、スカルドの激怒想起は仲間のアーマー・クラスにペナルティを与えることも、使用できる技能と能力に制約を受けることもなくなる。激怒クラス能力を持つ仲間は、バーバリアンの激怒パワー、ブラッドレイジャーの血の呪文発動およびブラッドレイジャーの血脈など、自分の能力に依存する特徴を制限を受けることなく使用できるようになる。最後に、全力攻撃を行う際、激怒想起の効果を受けた仲間は毎ラウンド(ヘイストの効果のように)追加で1回の攻撃を行うことができる。