デヴィル

デヴィル Devil

堕落の主にして純粋なるものの破壊者デヴィルは全てのきものを破壊し、定命の者の魂を引きずりこみながら獄界の深みに戻ることを希う。

獄界ヘルに住むフィーンドの中で最も数が多いため、悪魔学者たちはデヴィルのさまざまな形態を記録してきた。ほとんどは2つの名前によって知られる:1つは一般人や民話によってフィーンドに与えられた通称、そしてもう1つは獄界に仕え、魔物と取引することを願う者たちによって語られてきた、世に知られない古の名である。

未来のデヴィルは、最も堕落した定命の者の魂――その個性と記憶は何千年もの業苦によって洗い流されている――から生まれ、数多の苦しむ魂の中から、精神のないの潜在を持つ不快なレムレーとして立ち上がる。何百年も続く苦痛か、より強デヴィルの命令によってのみ、これら最下層のデヴィル類は、より危険なフィーンドになることができる。彼らの主か、ある程度の意識を持つ獄界の階層の魔的な意志が指し示す、苦痛に引き裂かれるような変身を経ることによって。獄の君主たちは、褒や刑として、より強い、あるいはより弱い形態に変身させることができるが、一部のデヴィル獄の階層に長く囚われたとりわけ邪な魂から自然に発生する。このように、さまざまなデヴィルは、見た通りの能獄の大いなる秩序の中で一般化された階級を有しているが、デヴィルのタイプ自体は必ずしも苦痛を受けた期間や獄の命令系統の中で占める位置と一致する訳ではない。

デヴィル獄の9つの階層に満ちているが、あるフィーンドは特定の階層において他の者よりも一般的である。個々のアークデヴィルに対する特別な義務と忠誠が、彼らを苦痛に満ちた領域の1つに他のものを超えて引き寄せる。デヴィル種類の多くは行や誘惑の1つの形態に専化する傾向にあるが、獄界のヒエラルヒーは通常ではない個人の才能を受け入れる柔軟性を持たない訳ではない。このため、特に用心深いハマトゥラプレゲトンボーン・デヴィルの憲兵たちの隊列に加わるだろうし、熟練兵のバルバズゥネッソスピット・フィーンドたちに混じって仕えるだろう。

獄界の蔵を抜け、デヴィルたちはしばしばの術者の召喚に応えて物質界する。デヴィルたちは、てきぱきと取引し、自分たちの獄堕ちを受け入れる定命の者に喜んで仕え、自分たちが合意した文言に常に従うが、何よりも獄界の意志を優先する。このため、物質界にきた最下級のデヴィルでさえも、さらに魂を堕落させようと企み、契約巧妙に潜り抜けて自分自身陰謀、あるいはさらに獄界のアークデヴィルの口にできない的に奔ろうとする。

デヴィルの階級

悪魔学者はしばしば獄界の階級、すなわち魔たちを獄の軍団の歩兵指揮官を分かつ区分について語る。ほとんどの定命の者にとって、デヴィルはいかなる段階であろうとも危険な敵であり、このような区分はほとんど意味がないが、獄の社会のヒエラルヒーと微妙な差異は、デヴィルと交流しようとする者の命を分けることになる。ある種類デヴィルが他の者よりも上か下かを見分けることは、だけの問題ではない。狡知に長けたフィーンドのいくつかの種類は、基本的に自分より強い同類よりも上位に来ることもある。デヴィル位は、下位の位にいる他のデヴィル全てに命令を下せることを即座に意味しないが、フィーンドが仲間に便宜を図ろうとしたり、を及ぼすことは含む。

下に示されているものは、デヴィル種類を、意に満ちた君主であるピット・フィーンドから不恰好で下賎なレムレーまで順に並べたものである。

地獄のヒエラルヒー

絶対的に弱いデヴィルから獄の君主まで、ここに列挙したのは、獄の領域で非常によく知られている住人の最も基本的なヒエラルヒーである。

最下級デヴィルインプレムレー

下級デヴィルビアデッド・デヴィルバルバズゥ)、エリニュスバーブド・デヴィルハマトゥラ)、ボーン・デヴィルオシュルス

上級デヴィルホーンド・デヴィルコルヌゴン)、アイス・デヴィルゲルゴン)、ピット・フィーンド

デヴィル:アイス・デヴィル Devil, Ice

1対の凍りつくような複眼で、このそびえ立つ昆虫のような怪物は、前に立つもの全てを冷たく値踏みしている。

アイス・デヴィルゲルゴン脅威度13 Ice Devil(Gelugon)

経験点25600
秩序にして悪大型サイズ来訪者他次元界秩序デヴィル
イニシアチブ +9; 感覚 暗視60フィート、暗闇を見通す〈知覚〉+27
オーラ [恐怖](10フィート、難易度22)

防御

アーマー・クラス 32、接触14、立ちすくみ27(+18外皮、-1サイズ、+5【敏】
ヒット・ポイント 161(14d10+84); 再生5(善属性武器、[]の呪文
頑健 +15、反応 +14、意志 +12
ダメージ減少 10/完全耐性]、[氷]、抵抗 [強]10; 呪文抵抗 24

攻撃

移動速度 40フィート、飛行60フィート(良好)
近接 +1フロストスピア=+21/+16/+11(2d6+10/×3、加えて1d6[氷]、加えて“減速化”)、噛みつき=+14(2d6+6)、=+14(3d6+3、加えて“減速化”)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
擬似呪文能力術者レベル13)

フライ
回数無制限:アイス・ストームウォール・オヴ・アイス難易度19)、コーン・オヴ・コールド難易度20)、グレーター・テレポート自身に加えて合計50ポンドまでの物体のみ)、パーシステント・イメージ難易度20)
1回/日:招来4レベル、2体のボーン・デヴィル[50%])

一般データ

【筋】23、【敏】21、【耐】22、【知】25、【判】22、【魅】20
基本攻撃 +14; 戦技ボーナス +21; 戦技防御値 36
特技 《イニシアチブ強化》《鋭敏感覚》《強打》《薙ぎ払い》《鋼の意志》《武器熟練:スピア》、《迎え討ち》
技能 〈威圧〉+19、〈隠密〉+18、〈軽業〉+22、〈交渉〉+22、〈呪文学〉+21、〈真意看破〉+27、〈生存〉+23、〈知覚〉+27、〈知識:次元界〉+24、〈知識:その他、何か3つ〉+21、〈はったり〉+22、〈飛行〉+13
言語 共通語、獄語、天上語、語; テレパシー 100フィート

生態

出現環境 気候問わず/地形問わず獄界ヘル
編成 単体、小戦隊(2~3)、議会(4~10)、使節団(アイス・デヴィル1~3、ホーンド・デヴィル2~6、およびボーン・デヴィル1~4)
宝物 標準(+1フロストスピアその他宝物

特殊能力

減速化(超常)/Slow アイス・デヴィルまたはスピアの命中を受けると、しびれるような冷気を受ける。相難易度23の頑健セーヴに成功しなければ、1d6ラウンドの間スロー呪文と同様の効果を受ける。この効果デヴィルがその武器を使っている場合に起きるものであり、スピア自体に特殊能力があるわけではない。セーヴ難易度【耐久力】修正値に基づいて算出されている。

アイス・デヴィル――デヴィルの階級の中ではゲルゴンとして知られている――は全て、そのの中に定命の者から盗んできた、凍りついた魂が収めてあり、それによって全ての感情から解き放たれて決定をすることができるといわれている。アイス・デヴィル獄界の第7階層コキュートスの氷の階層で生まれるが、ほとんどは第八階層カニアに移住し、凍てつく鋼の宮廷で世界を獄の物とする陰謀を練る。彼らは全てのデヴィルの中で、おそらく最も異質で怪物的な外見を有するが、彼らよりも大きな敬意を持って遇されるはわずかしかいない。

戦闘に際して、ゲルゴン部下に敵と近接戦闘を行わせ、自らは後方にとどまって敵の戦術弱点を見極める。アイス・デヴィルは、常に部下をその呪文効果範囲に巻き込まないよう注意しながら、擬似呪文能力支援を行う。これは友情によるものではなく、友軍の砲にさらされない方が、味方は長い間場で生き延びることができるという冷たく論理的な真実のためである。

ゲルゴンは身の丈12フィート、体重はおよそ700ポンド。

デヴィル:インプ Devil, Imp

魔めいたと、サソリに似た鞭のようなが、このい肌をした小さな厄介者の背後で激しく蠢いている。

インプ 脅威度2 Imp

経験点600
秩序にして悪超小型サイズ来訪者他次元界秩序デヴィル
イニシアチブ +3; 感覚 暗視60フィート、暗闇を見通すディテクト・グッドディテクト・マジック〈知覚〉+7

防御

アーマー・クラス 17、接触16、立ちすくみ13(+1回避、+1外皮、+2サイズ、+3【敏】
ヒット・ポイント 16(3d10); 高速治癒2
頑健 +1、反応 +6、意志 +4
ダメージ減少 5/または完全耐性]、抵抗 [強]10、[氷]10

攻撃

移動速度 20フィート、飛行50フィート(完璧)
近接 =+8(1d4、加えて“”)
接敵面 2・1/2フィート; 間合い 0フィート
擬似呪文能力術者レベル6)

ディテクト・グッドディテクト・マジック
回数無制限:インヴィジビリティ自身のみ)
1回/日:オーギュリイサジェスチョン難易度15)
1回/週:コミューン(質問6つ、術者レベル12)

一般データ

【筋】10、【敏】17、【耐】10、【知】13、【判】12、【魅】14
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +1; 戦技防御値 15
特技 《回避》《武器の妙技》
技能 〈軽業〉+9、〈呪文学〉+7、〈知覚〉+7、〈知識:次元界〉+7、〈知識:神秘学〉+7、〈はったり〉+8、〈飛行〉+21
言語 共通語、獄語
その他の特殊能力 変身ボアジャイアント・スパイダーラットレイヴンのいずれか、ビースト・シェイプI

生態

出現環境 気候問わず/地形問わず獄界ヘル
編成 単体、2体、編隊(3~10)
宝物 標準

特殊能力

(変則)/Poison ・致傷型; セーヴ 頑健難易度13; 頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間); 効果 1d2【敏】治癒 1回のセーヴ成功。このセーヴ難易度【耐久力】に基づいており、+2の種族ボーナスを含んでいる。

獄の底から直接生まれ出でたインプは真のデヴィルの中では最下級の者である。しかしながら、この有害で人の心を巧みに操るフィーンドは、定命の者の魂を堕落させる上で重要な役割を果たしている。魔の軍隊の隊列と義務から解き放たれたインプは、物質界に行く機会ならいかなる物でも大喜びで捉え、定命の者をさらに大いに堕落させるような行いへと巧妙に導く。術者に使い魔として喜んで仕え、忠実な従者の役割を演じながら、主人にしばしば狡猾助言獄の識見を与える。しかしながら、実際にはインプは魂を獄に送るために働いており、その主人の魂は――可能な限り多くの関係者の魂と共に――獄へ堕ちる。

インプ外見は非常に多様で、獣のような特徴を持つ者からグロテスクな体型の者までさまざまである。しかしほとんどは丸みを帯びた特徴を有するい肌で有人型をしている。このような典型的なインプは身の丈たった2フィートで、長3フィート、体重10ポンド。

インプの1,000のうち1体は50フィート以内にいるクリーチャーテレパシーで交信する能と、ビースト・シェイプII呪文と同様に小型または超小型サイズ動物に姿を変える能を有する。このようなインプの領事は強大なデヴィルに重用され、自らのお気に入りの部下に仕えるためか、あるいは偉大な運命を担う定命の者を堕落させるために送り出される。インプの領事は8レベル以上の術者なら《上級使い魔》特技で召喚できる。悪魔学者たちは同様に特殊な能を持つインプの品のことを語るが、そのようなクリーチャーが仮に実在するとしても、非常に稀なものである。

ほとんどのデヴィルとは違い、インプはしばしば物質界で単独で自由行動をする。特に使い魔として召喚され、主人がんだ場合(多くの場合間接的にはインプ自身陰謀のため)には。主の秘術の絆から解き放たれ、故郷に帰る術のないこのようなインプは、危険な害と化したり、さらにはゴブリンコボルドのような野蛮な人型生物の小部族の指導者になったりする。

デヴィル:エリニュス Devil, Erinyes

何らかの災厄が、この天使のような士に降りかかっている。無慈悲な瞳で目標を探しながら、く染まったを切り裂く。

エリニュス 脅威度8 Erinyes

経験点4,800
秩序にして悪中型サイズ来訪者他次元界秩序デヴィル
イニシアチブ +6; 感覚 暗視60フィート、暗闇を見通すトゥルー・シーイング〈知覚〉+16

防御

アーマー・クラス 23、接触17、立ちすくみ16(+1回避、+6外皮、+6【敏】
ヒット・ポイント 94(9d10+45)
頑健 +11、反応 +12、意志 +7
ダメージ減少 5/完全耐性]、抵抗 [強]10、[氷]10; 呪文抵抗 19

攻撃

移動速度 30フィート、飛行50フィート(良好)
近接 +1ロングソード=+15/+10(1d8+8/19~20)
遠隔 +1フレイミングコンポジット・ロングボウ=+14/+14/+9(1d8+6/×3、加えて1d6[])またはロープ=+15接触(“絡みつき”)
擬似呪文能力術者レベル12)

トゥルー・シーイング
回数無制限:アンホーリィ・ブライト難易度19)、マイナー・イメージ難易度17)、グレーター・テレポート自身に加えて合計50ポンドまでの物体のみ)、フィアー(1つの目標難易度19)
1回/日:招来3レベル、2体のビアデッド・デヴィル[50%])

一般データ

【筋】20、【敏】23、【耐】21、【知】14、【判】18、【魅】21
基本攻撃 +9; 戦技ボーナス +14; 戦技防御値 31
特技 《回避》B《機動射撃》《強行突破》B《近距離射撃》《精密射撃》《速射》《迎え討ち》
技能 〈威圧〉+17、〈隠密〉+15、〈軽業〉+18、〈交渉〉+14、〈真意看破〉+10、〈脱出術〉+12、〈知覚〉+16、〈知識:次元界〉+8、〈知識:宗教〉+8、〈はったり〉+17、〈飛行〉+19
言語 共通語、獄語、天上語、語; テレパシー 100フィート

生態

出現環境 気候問わず/地形問わず獄界ヘル
編成 単体、3体
宝物 ×3(+1ロングソード+1フレイミングコンポジット・ロングボウ[+5【筋】ボーナスロープ

特殊能力

絡みつき(超常)/Entangle エリニュスはそれぞれ50フィートほどの長さロープを携帯しており、どんなサイズの敵に対しても、アニメイト・ロープ呪文術者レベル16、難易度20)と同様に絡みつく。エリニュスはこのロープを射程ペナルティ無しで30フィート先まで投げることができる。エリニュスロープはそれを作成したエリニュスだけが機能させることができる。セーヴ難易度【敏捷力】修正値に基づいて算出されている。

エリニュスと呼ばれるデヴィルは、フォールン、アッシュ・ウィング、フューリーなど、多くの名前で知られており、敵であるエンジェルの姿を真似て嘲り復讐と血腥い裁きを行っている。エリニュスは判事ではなく処刑人であり、場に飛び込む機会――それが獄を防衛するためであれ、主人の魔の気まぐれによるものであれ、いずれは裏切ることになる定命の者による召喚に不承不承応えるであれ――を待ちながら、獄界の第2階層ディスのついたひさしの上に止まっている。エリニュスは全て自身の髪の毛で恐るべき生きているロープを編み、いの際敵を中に吊り上げるのに使用し、犠牲者を高々度から落下させる前に、その罪を宣告し嘲笑う。

エリニュスしいの天使のような外見をしており、意図的に打撲傷や切傷をつけて官能性を増している。しかし、そのしさにもかかわらず、エリニュス誘惑者ではない。そのような細かい感情を操るために必要な繊細さと忍耐が欠けている。そのかわり、迅速かつ徹底的な暴によって問題を解決することを非常に好む。エリニュスはしばしば、敵を殺害しようとする前に、単に犠牲者の苦しみを引き出すことができるがゆえに、そのを止める。通常エリニュスのそれほど優しいとはいえない歓迎から逃れる唯一の方法である。そしてこのデヴィルの最強の者は、敵の苦しみを長引かせるため、無防備な状態で生き延びさせることに熟練している。多くの者は魔法を使ってでも犠牲者を生かしておく。噂によると、最も強エリニュスは、対象がその歓待によって亡した後ですら苦しめ続ける術を持っているという。

ほとんどのエリニュスは身の丈6フィート足らず、体重およそ140ポンド。い羽毛の生えたは幅10フィート。

デヴィル:バーブド・デヴィル Devil, Barbed

鞭のようなの先端から、ギザギザが特徴が一杯生えた顔まで、この怒りに燃えるをした番兵にはが密生している。

バーブド・デヴィルハマトゥラ脅威度11 Barbed Devil(Hamatula)

経験点12,800
秩序にして悪中型サイズ来訪者他次元界秩序デヴィル
イニシアチブ +6; 感覚 暗視60フィート、暗闇を見通す〈知覚〉+21

防御

アーマー・クラス 26、接触16、立ちすくみ20(+10外皮、+6【敏】
ヒット・ポイント 138(12d10+72)
頑健 +14、反応 +14、意志 +8
防御能力 棘による防御ダメージ減少 10/完全耐性]、抵抗 [強] 10、[氷] 10; 呪文抵抗 22

攻撃

移動速度 30フィート
近接 (×2)=+18(2d8+6/19~20、加えて[恐怖]および“つかみ”)
特殊攻撃 [恐怖]串刺し3d8+9
擬似呪文能力術者レベル12)

回数無制限:メジャー・イメージ難易度17)、スコーチング・レイ光線は2本のみ)、グレーター・テレポート自身と50ポンドの物体のみ)、パイロテクニクス難易度16)、プロデュース・フレイムホールド・パースン難易度17)
1回/日:アンホーリィ・ブライト難易度18)、オーダーズ・ラス難易度18)、招来4レベル、1体のバーブド・デヴィル[35%])

一般データ

【筋】23、【敏】23、【耐】22、【知】12、【判】15、【魅】18
基本攻撃 +12; 戦技ボーナス +18(組みつき+22); 戦技防御値 34
特技 《鋭敏感覚》《強打》《クリティカル強化:》、《薙ぎ払い》《鋼の意志》《迎え討ち》
技能 〈威圧〉+19、〈隠密〉+13、〈軽業〉+15、〈交渉〉+13、〈呪文学〉+12、〈真意看破〉+21、〈生存〉+14、〈知覚〉+21、〈知識:次元界〉+16
言語 共通語、獄語、天上語、語; テレパシー 100フィート

生態

出現環境 気候問わず/地形問わず獄界ヘル
編成 単体、2体、小戦隊(3~5)、戦隊(6~11)
宝物 標準

特殊能力

棘による防御(超常)/Barbed Defense 近接武器素手打撃、または肉体武器ハマトゥラに命中を与えたクリーチャーは、デヴィルにより1d8+6ポイントの刺突ダメージを受ける。間合いの長い近接武器を使用している場合、このダメージを受ける危険はない。

[恐怖](超常)/Fear バーブド・デヴィルダメージを受けた全てのクリーチャーは、その[恐怖]攻撃効果を受ける。この効果抵抗するために難易度20の意志セーヴを行い、失敗すると1d4ラウンドの間、恐れ状態になる。これは[精神作用]効果である。セーヴ難易度【魅力】修正値に基づいて算出されている。

串刺し(変則)/Impale バーブド・デヴィルは、つかんでいる1体の敵に対して、組みつき判定を1回成功させるごとに3d8+9ポイントの刺突ダメージを与える。

つかみ(変則)/Grab バーブド・デヴィルは、中型サイズまでの敵に対して、つかみ攻撃を行うことができる。

獄界の宝物庫番人暗黒の魂の看守、魔の軍勢の生きた兵器であるバーブド・デヴィル――悪魔学者にはハマトゥラとして知られている――は、獄に堕ちた者の弾劾を執行し、偉大なるデヴィルの非道な職務の安全を守る。ハマトゥラは自らのを伝う暖かい血の感触を楽しみ、う機会が訪れた際には好んで近接戦闘に飛び込む。

ハマトゥラは収集家にして整理魔であり、しばしば獄の宝物庫から誘惑用の宝物を持ってきたり、失われた富の在り処を知っているため、強欲な召喚者に最も好まれる仲間である。彼ら自身の好きなようにさせておくと、このデヴィルのねぐらにはしばしば捻じ曲がった昆虫標本のように、血まみれ串刺しとなった過去の犠牲者が記念品として飾られている。ほとんどのバーブド・デヴィルは身の丈7フィート、体重300ポンドだが、その筋の乏しい身体は、剃刀のような身体から突き出るが常に伸び続け生え変わり続けているため、ずっと大きく見える。

デヴィル:ビアデッド・デヴィル Devil, Bearded

この怒り狂うデヴィル危険な鋸歯のグレイヴを素早く振るう。歯をむき出した口の下にはぞっとするような顎鬚がピクピクと蠢いている。

ビアデッド・デヴィルバルバズゥ脅威度5 Bearded Devil(Barbazu)

経験点1,600
秩序にして悪中型サイズ来訪者他次元界秩序デヴィル
イニシアチブ +6; 感覚 暗視60フィート、暗闇を見通す〈知覚〉+10

防御

アーマー・クラス 19、接触12、立ちすくみ17(+7外皮、+2【敏】
ヒット・ポイント 57(6d10+24)
頑健 +9、反応 +7、意志 +3
ダメージ減少 5/または完全耐性]、抵抗 [強]10、[氷]10; 呪文抵抗 16

攻撃

移動速度 40フィート
近接 グレイヴ=+11/+6近接(1d10+6、加えて“地獄の流血”)または(×2)=+10近接(1d6+4)
接敵面 5フィート; 間合い 5フィート(グレイヴは10フィート)
特殊攻撃 あご鬚
擬似呪文能力術者レベル12)

回数無制限―グレーター・テレポート自身と50ポンドの物体のみ)
1回/日―招来3レベル、1体のビアデッド・デヴィルまたは6体のレムレー[50%])

一般データ

【筋】19、【敏】15、【耐】19、【知】6、【判】12、【魅】10
基本攻撃 +6; 戦技ボーナス +10; 戦技防御値 22
特技 《イニシアチブ強化》《強打》《武器熟練:グレイヴ
技能 〈威圧〉+7、〈隠密〉+11、〈真意看破〉+6、〈知覚〉+10、〈登攀〉+13
言語 共通語、獄語、天上語、語; テレパシー 100フィート

生態

出現環境 気候問わず/地形問わず獄界ヘル
編成 単体、2体、戦隊(3~10)、部隊(10~40)
宝物 標準(グレイヴその他宝物

特殊能力

あご髭(変則)/Beard ビアデッド・デヴィルが1体の敵に対して両方の攻撃を命中させた場合、その目標にとがった不潔なあご鬚が打ちつけられる。犠牲者は1d8+2ポイントのダメージを受け、難易度17の頑健セーヴを行わなければならない。失敗した場合、“悪魔風邪”に感染してしまう。セーヴ難易度【耐久力】修正値に基づいて算出されている。病気―致傷型; セーヴ頑健難易度17; 潜伏期間 1d4日; 頻度 1回/日; 効果 1d4【筋】治癒連続3回のセーヴ成功。

地獄の流血(超常)/Infernal Wound ビアデッド・デヴィル自身グレイヴを用いて与えたダメージは、2ポイントの出血ダメージを与えるふさがらない傷を与える。地獄の流血による出血は、特に止めることが難しい。難易度17の〈治療〉判定に成功すればこのダメージを止めることができる。地獄の流血を受けているクリーチャーに(治癒呪文をかけようと試みるには難易度16の術者レベル判定を行わなければならず、失敗すると呪文効果を生じない。成功すれば治癒呪文通常通り効果をあらわし、犠牲者の出血は止まる。ビアデッド・デヴィル地獄の流血デヴィルの持つ超常能力であり、武器によるものではない。

獄の軍団のエリート兵であるビアデッド・デヴィル、あるいはバルバズゥは、獄の君主の名の下に野蛮にい、精神のない亡者の軍団を場に向けて号令をかける。彼らは獄の第3階層エレバスの宝物庫の間に集まり、獄で鍛えられたグレイヴの訓練を行うが、第1階層アヴェルヌスに戻り恐ろしい君主であるバルバトスの傍らで仕えなければならない。

バルバズゥグレイヴを用いて突撃攻撃を行うのを好み、その大切な長柄武器が大きな効果をあらわすことができるように、自身と敵との間に10フィートの距離をとり続けようとする。自身より広い間合いを持つ敵(あるいは他の方法でこのデヴィルの好む戦術無効化できる敵)に対しては、グレイヴを捨てて、とぞっとするあご髭を使う。

意識して直立した場合ビアデッド・デヴィルは身の丈6フィート(前かがみになったいの構えのため、しばしば実際よりも低く見られるが)、体重は200ポンド余り。

デヴィル:ピット・フィーンド Devil, Pit Fiend

1対の巨大と燃えると、怒りを燻らせた琥珀のようなが、この見上げるようなデヴィルを真に恐ろしげなものにしている。

ピット・フィーンド 脅威度20 Pit Fiend

経験点307,200
秩序にして悪大型サイズ来訪者他次元界秩序デヴィル
イニシアチブ +13; 感覚 暗視60フィート、暗闇を見通す〈知覚〉+33
オーラ [恐怖](20フィート、難易度23)

防御

アーマー・クラス 38、接触18、立ちすくみ29(+20外皮、-1サイズ、+9【敏】
ヒット・ポイント 350(20d10+240); 再生5(善属性武器、[]の呪文
頑健 +24、反応 +21、意志 +18
ダメージ減少 15/および完全耐性]、抵抗 [強]10、[氷]10; 呪文抵抗 31

攻撃

移動速度 40フィート、飛行60フィート(標準)
近接 (×2)=+32(2d8+13)、(×2)=+30(2d6+6)、噛みつき=+32(4d6+13、加えて“”および“病気”)、尾の打撃=+30(2d8+6、加えて“つかみ”)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 悪魔合体締めつけ2d8+19
擬似呪文能力術者レベル18)

回数無制限―アンホーリィ・オーラ難易度26)、インヴィジビリティウォール・オヴ・ファイアー難易度22)、クリエイト・アンデッドグレーター・スクライング難易度25)、スコーチング・レイグレーター・ディスペル・マジックグレーター・テレポート自身に加えて50ポンドまでの物体のみ)、トラップ・ザ・ソウル難易度26)、パーシステント・イメージ難易度23)、パワー・ワード・スタンファイアーボール難易度21)、ブラスフェミイ難易度25)、マス・ホールド・モンスター難易度27)、マジック・サークル・アゲンスト・グッド
3回/日―呪文高速化ファイアーボール難易度21)
1回/日―招来9レベル、1体の脅威度19以下のデヴィルいずれか[100%])、メテオ・スウォーム
1回/年―ウィッシュ

一般データ

【筋】37、【敏】29、【耐】35、【知】26、【判】30、【魅】26
基本攻撃 +20; 戦技ボーナス +34(組みつき+38); 戦技防御値 53
特技 《イニシアチブ強化》、《擬似呪文能力高速化:ファイアーボール》、《強打》《渾身の一打》《渾身の一打強化》《薙ぎ払い》《薙ぎ払い強化》《鋼の意志》《鋼の意志強化》《複数回攻撃》
技能 〈威圧〉+31、〈隠密〉+28、〈鑑定〉+17、〈交渉〉+31、〈呪文学〉+31、〈真意看破〉+33、〈生存〉+22、〈知覚〉+33、〈知識:次元界〉+31、〈知識:宗教〉+31、〈知識:神秘学〉+28、〈はったり〉+31、〈飛行〉+30、〈変装〉+27、〈魔法装置使用〉+28
言語 共通語、獄語、天上語、語; テレパシー100フィート

生態

出現環境 気候問わず/地形問わず獄界ヘル
編成 単体、2体、議会(3~9)
宝物 ×2

特殊能力

悪魔合体(超常)Devil Shaping 1日に3回、ピット・フィーンドは1分間かけて近くにいるレムレーを他の下級デヴィル変身させる事ができる。ピット・フィーンドが有する1ヒット・ダイスごとに1体のレムレーを、また、効果を受けるレムレーの数に等しいヒット・ダイス数の下級デヴィル変身させる事ができる。えば、典型的な20ヒット・ダイスピット・フィーンドは、20体のレムレーを、2体のボーン・デヴィル(10ヒット・ダイス)または3体のビアデッド・デヴィル(6ヒット・ダイスレムレー2体は変化しないまま)、あるいは他の下級デヴィルのいかなる組み合わせにも変身させる事ができる。変身させられるレムレーは、ピット・フィーンドから50フィート以内にいなければならず、変身が始まったら静止し、移動することはできない。1分間が経過すると、レムレーは新しい下級デヴィルの姿になり、ピット・フィーンドの命令に従うことができる。術的には20体のレムレーを新しいピット・フィーンドにすることができるが、この方法で作り出したデヴィルを特別に制御することができないため、ほとんどの者はそれを躊躇する。

病気(超常)/Disease 悪魔風邪噛みつき―致傷型; セーヴ 頑健難易度32; 潜伏期間 即座 ; 頻度 1回/日; 効果 1d4 【筋】 ダメージ治癒 3回連続セーヴ。この難易度【耐久力】に基づいている。

(変則)/Poison 噛みつき―致傷型; セーヴ 頑健難易度32; 頻度 1回/ラウンド(10ラウンド間); 効果 1d6【耐】ダメージ治癒 3回連続のセーヴ成功。このセーヴ難易度【耐久力】に基づいている。

魔の領域の支配者、獄の軍団の将軍アークデヴィル助言者であるピット・フィーンドは、畏怖の念を起こさせるようなデヴィル族の恐るべき頂点である。この魔の暴君は、物理的に打ち負かせないほど頑強かつ天才的な知性を有し、アークデヴィルに仕えたり、広大な獄の領を治めたり、定命の者の世界を征服する際に、大きな裁量権を持つ。巨大格に支えられた分厚い筋と、獣的な容貌によって、獄界で最も陰険な精神を覆い隠している。ピット・フィーンドは、アークデヴィルや公爵たちのみによって、コルヌゴンゲルゴンの階級から引き立てられ、獄界の最も深みにある第九階層ネッソスで生まれる。多くの者が獄の軍団に号令を下すため、より浅い階層や獄界の外に赴くが、ネッソスに留まる者の多くは獄界の宮廷や暗黒の議会で謎めいた的に奉仕する。ピット・フィーンドは常に身の丈14フィート以上、長は20フィートを超え、体重1,000ポンド以上。

ピット・フィーンド火の支配者であり、に包まれた土を好む。このため獄界において彼らの燃え上がる神殿のほとんどは、アヴェルヌスディス、マーレボルジュ、ネッソスプレゲトンの階層に設けられている。魔の優越性を狂信し、鉄の忠誠心を持つピット・フィーンドは、その性向に任せておくと、最も堕落したレムレーを真の部下変身させるために獄の底をうろつき回り、強軍隊を作り上げる。完全な軍団を築き上げたと確信したら、隙のある擬似次元界や定命の者の世界に注意を向け、獄による支配と征服の栄光のためそれらを観察する。彼ら自身のヒエラルヒーに忠実ではあるが、部下の服従も厳格に要求する。そして自分の仕えている主が法に従わないと分かれば、そのような不適格な君主を追放する義務がある。このように、上司としても部下としても、ピット・フィーンド獄界の無慈悲な法を体現する者であり、最強のデヴィル族だけが繁栄する(べきである)と確信している。

最も強な定命の術者のみがピット・フィーンドを召喚することが可能であり、またそれを望む。召喚に対するこの魔の反応は、自発的かつ迅速であり、通常はイモータルである自らの時間を無駄にさせるつまらない者に対して圧倒的な怒りをあらわす。デヴィルの燃え上がる怒りをしのぐことができなかった者は殺され、その魂は大体はピット・フィーンド獄へ持ち帰る。このグレーターデヴィルをなんとか支配することに成功した者は、彼らの興味を惹いてしまう。ピット・フィーンドは何百年もの間、定命の主に忠実に仕えるが、その的は常に同一であり、その定命の者の魂をさらに堕落させ、その獄堕ちを確定させることである。その定命の者に避けられぬが訪れると、その魂を要求し、完全に堕落したレムレー従者を生み出す準備を始める。ピット・フィーンドは自分たちが不死であると承知しており、不可能なほど忍耐強く抑制することができるほど知的である。このため、最年長のピット・フィーンドの軍団には、自分たちが魔の主人であると思い込んだ愚か者たちの顔を数知れないほど見ることができる。

地獄の公爵

最も強ピット・フィーンドは、獄界の政治と指導におけるエリートの位をしめる権利を有する、地獄の公爵として知られる君主である。全ての地獄の公爵ピット・フィーンドなのではないが、大多数はそうである。一般的なルールとして、ピット・フィーンド地獄の公爵は特定のキャラクター・レベルを数レベル持っているか、あるいはアドヴァンスト・テンプレートを適用しているか、いくつかの場合には通常とは違う擬似呪文能力特殊能力を、通常ピット・フィーンドのそれの代わりに(あるいは加えて)有している。ここに挙げられているのは、ピット・フィーンド地獄の公爵の独自の特殊能力である。しかし、これらの地獄の公爵が振るう奇妙なの全てであるわけでは決してない。

者の主(超常)/Deathmastery ピット・フィーンドの亡者の魂を操る通常悪魔合体を超えている。ピット・フィーンド人型生物を殺害した場合はいつでも、殺されたクリーチャーの魂をピット・フィーンドの支配下にあるゴーストに変える事ができる。ピット・フィーンドはこの方法で一度に【魅力】修正値に等しい数のゴーストを支配下におくことができる。

魔法達人(超常)/Master of Magic ピット・フィーンド地獄の公爵は追加の擬似呪文能力を有する(呪文レベルの合計が20までの1~4レベル呪文を回数無制限で、呪文レベルの合計が20までの5~8レベル呪文を1日3回)。

地獄の業火ブレス(超常)/Hellfire Breath ピット・フィーンドは1d4ラウンドに1回破壊的なブレス攻撃を行うことができる。このブレス攻撃は60フィートの円錐形で、フレイム・ストライクと同様に10d10ポイントの[ダメージと10d10ポイントの不浄ダメージを与える。難易度(10+ピット・フィーンド種族ヒット・ダイスピット・フィーンド【魅力】修正値)の反応セーヴに成功すればダメージ半減できる。

デヴィル:ボーン・デヴィル Devil, Bone

食いの昆虫と蠢く体のもっともぞっとする特徴を混ぜ合わせた、この骸のようなデヴィルは心をかき乱すようなぐらついた足取りで動いている。

ボーン・デヴィルオシュルス脅威度9 Bone Devil(Osyluth)

経験点6,400
秩序にして悪大型サイズ来訪者他次元界秩序デヴィル
イニシアチブ +9; 感覚 暗視60フィート、暗闇を見通す〈知覚〉+19
オーラ [恐怖]のオーラ(5フィート、難易度19、1d6ラウンド

防御

アーマー・クラス 25、接触14、立ちすくみ20(+11外皮、-1サイズ、+5【敏】
ヒット・ポイント 105(10d10+50)
頑健 +12、反応 +12、意志 +7
ダメージ減少 10/完全耐性]、抵抗 [強]10、[氷]10; 呪文抵抗 20

攻撃

移動速度 40フィート、飛行60フィート(良好)
近接 噛みつき=+14(1d8+5)、(×2)=+14(1d6+5)、=+14(3d4+5、加えて“”)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
擬似呪文能力術者レベル12)

フライ
回数無制限:メジャー・イメージ難易度17)、インヴィジビリティ自身のみ)、ウォール・オヴ・アイスディメンジョナル・アンカーグレーター・テレポート自身に加えて50ポンドまでの物体のみ)
3回/日:呪文高速化インヴィジビリティ自身のみ)
1回/日:招来4レベル、1体のボーン・デヴィル[35%])

一般データ

【筋】21、【敏】21、【耐】20、【知】16、【判】15、【魅】18
基本攻撃 +10; 戦技ボーナス +16; 戦技防御値 31
特技 《イニシアチブ強化》《鋭敏感覚》、《擬似呪文能力高速化:インヴィジビリティ》、《鋼の意志》《迎え討ち》
技能 〈威圧〉+17、〈隠密〉+14、〈交渉〉+17、〈呪文学〉+16、〈真意看破〉+19、〈知覚〉+19、〈知識:次元界〉+16、〈はったり〉+17、〈飛行〉+21
言語 共通語、獄語、天上語、語; テレパシー 100フィート

生態

出現環境 気候問わず/地形問わず獄界ヘル
編成 単体、2体、審問団(3~10)
宝物 標準

特殊能力

(変則)/Poison ・致傷型; セーヴ 頑健難易度20; 頻度 1回/ラウンド(6ラウンド); 効果 1d3【筋】ダメージ治癒 2回連続のセーヴ成功。このセーヴ難易度【耐久力】に基づいている。

デヴィル類の審問官にして捜査官であるボーン・デヴィルは自分たちよりも弱い者――定命の者、魂、他のデヴィルも同様に――を喜んで拷問にかける。ボーン・デヴィル――オシュルスとしても知られる――は、獄の第5階層ステュギアの、ステュクス河からあふれたでできた沼地にはまった太古の異端者から生まれ、獄の秩序アークデヴィル意志を執行する。強なフィーンドはこのおそるべき嗜虐者を、獄の法と主の命令への揺るぎない献身のゆえに好み、オシュルスは熱心に他のデヴィル――立場の如何に関わらず――の非違を報告し、精神を病んだ芸術家のように拷問術に傾倒する。ボーン・デヴィルは数多くの獄の秘密を自らの亜の拷問部屋に集めているため、悪魔学者は大きな危険を払って彼らと取引する。このデヴィルは特に喜んで物質界に赴く。彼らの冷酷な才能との術者への奉仕により非常に有意義な情報を得ることができるからである。彼らは自らの主である魔に報告するまで何世紀分もの完全な記憶を保っている。

いに際して、オシュルスは敵を混乱させるため、攻撃するたびに高速化インヴィジビリティを用いる。オシュルスの多くはねじくれた不気味な製の武器を携帯するが、これらの道具は実際の戦闘よりは拷問と威圧のためのものである。

オシュルスは下級デヴィルより背が高く、身の丈9フィート。しかしそのと恐ろしげだが無益なのため、ずっと大きく見える。体重は400ポンド余り。

デヴィル:ホーンド・デヴィル Devil, Horned

恐ろしいが密生し、危険に頂く、このいやなをしたある恐怖は、唸りを上げるの生えたを振るう。

ホーンド・デヴィルコルヌゴン脅威度16 Horned Devil(Cornugon)

経験点76,800
秩序にして悪大型サイズ来訪者他次元界秩序デヴィル
イニシアチブ +8; 感覚 暗視60フィート、暗闇を見通す〈知覚〉+24
オーラ [恐怖]のオーラ(5フィート、難易度23)

防御

アーマー・クラス 35、接触17、立ちすくみ27(+18外皮、-1サイズ、+8【敏】
ヒット・ポイント 217(15d10+135); 再生5(善属性武器、[]の呪文
頑健 +18、反応 +17、意志 +13
ダメージ減少 10/および完全耐性]、抵抗 [強]10、[氷]10; 呪文抵抗 27

攻撃

移動速度 30フィート、飛行50フィート(標準)
近接 +1アンホーリィスパイクト・チェイン=+26/+21/+16(2d6+11、加えて“朦朧化”)、噛みつき=+22(2d8+5)、=+22(2d6+5、加えて“地獄の流血”)または(×2)=+24(2d6+10)、噛みつき=+24(2d8+10)、=+22(2d6+5、加えて“地獄の流血”)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
擬似呪文能力術者レベル16)

回数無制限:ディスペル・グッド難易度21)、ディスペル・ケイオス難易度21)、グレーター・テレポート自身に加えて50ポンドまでの物体のみ)、パーシステント・イメージ難易度21)、マジック・サークル・アゲンスト・グッド
3回/日:ファイアーボール難易度19)、ライトニング・ボルト難易度19)
1回/日:招来6レベル、3体のバーブド・デヴィル[35%])

一般データ

【筋】31、【敏】27、【耐】28、【知】14、【判】22、【魅】23
基本攻撃 +15; 戦技ボーナス +26; 戦技防御値 44
特技 《強打》《渾身の一打》《渾身の一打強化》《突き飛ばし強化》《鋼の意志》《武器熟練:スパイクト・チェイン》、《武器破壊強化》《複数回攻撃》
技能 〈威圧〉+24、〈隠密〉+22、〈交渉〉+21、〈呪文学〉+20、〈真意看破〉+21、〈知覚〉+24、〈知識:次元界〉+20、〈はったり〉+24、〈飛行〉+15
言語 共通語、獄語、天上語、語; テレパシー 100フィート

生態

出現環境 気候問わず/地形問わず獄界ヘル
編成 単体、2体、団(3~10)
宝物 標準(+1アンホーリィスパイクト・チェインその他宝物

特殊能力

地獄の流血(超常)/Infernal Wound ホーンド・デヴィル自身を用いて与えたダメージは、2d6ポイントの出血ダメージを与えるふさがらない傷を与える。このようにして起きた出血は、特に止めることが難しい。難易度26の〈治療〉判定に成功すればこのダメージを止めることができる。地獄の流血を受けているクリーチャー治癒呪文をかけようと試みるには難易度26の術者レベル判定を行わなければならず、失敗すると呪文効果を生じない。成功すれば治癒呪文通常通り効果をあらわし、犠牲者の出血は止まる。

朦朧化(超常)/Stun ホーンド・デヴィルスパイクト・チェインの命中を受けると、相難易度27の頑健セーヴに成功しなければ、1d4ラウンドの間朦朧状態になる。この特殊能力ホーンド・デヴィルの持つ能であり、スパイクト・チェインによるものではない。セーヴ難易度【筋力】修正値に基づいて算出されている。

アークデヴィル兵士の中で最も危険で、下級フィーンドの指揮官になることもあるホーンド・デヴィル獄の支配を踏み込んだ全ての場所に広める。この上級デヴィルは訓練され、鍛えられ、さらに鍛えられて、多次元宇宙の中で最も危険無慈悲で忠実な兵士となった。隊列にあるホーンド・デヴィルコルヌゴンとよばれるが、この仲間で最も強大な者はマールブランシュとして知られている。

典型的なホーンド・デヴィルはがっしりとしていて身の丈9フィート、長14フィート、体重700ポンド。

デヴィル:レムレー Devil, Lemure

沸き立つとなって塊が押し寄せてくる。押し寄せてくる太ったモノは中途半端に形になった足と汁を垂らす腫瘍のような顔をのたくらせている。

レムレー 脅威度1 Lemure

経験点400
秩序にして悪中型サイズ来訪者他次元界秩序デヴィル
イニシアチブ +0; 感覚 暗視60フィート、暗闇を見通す〈知覚〉+0

防御

アーマー・クラス 14、接触10、立ちすくみ14(+4外皮)
ヒット・ポイント 13(2d10+2)
頑健 +4、反応 +3、意志 +0
ダメージ減少 5/または完全耐性]、[精神作用]効果抵抗 [強]10、[氷]10

攻撃

移動速度 20フィート
近接 (×2)=+2(1d4)

一般データ

【筋】11、【敏】10、【耐】12、【知】―、【判】11、【魅】5
基本攻撃 +2; 戦技ボーナス +2; 戦技防御値 12

生態

出現環境 気候問わず/地形問わず獄界ヘル
編成 単体、2体、徒党(3~5)、群れ(6~17)、大軍(または10~40以上)
宝物 なし

デヴィル類の中で最下等のレムレーは、獄に堕ちた魂の隊列から押し寄せてくる、震えの形のない塊である。レムレーは潜在意識の中に残っている記憶のことや本能的なことをしゃベっており、通常その形態は拷問者や周りにいる苦しむ魂の姿を模倣したものである。レムレーはグロテスクで役立たずであり、その特徴からはかつて何者であったのかは分からない。多くの者は恐ろしげな容貌を何重にも重ねたものであり、あるいは腫瘍のような塊が震え重なっているもの以外の何者でもない。彼らの節くれだった激しく動き回る四肢は、本来の用途に用いられるだけでなく、近づきすぎた魔以外の生命体を破壊することに用いられる。動いているレムレーは典型的には身の丈4フィート以上、体重200ポンド余りの姿に凝固する。しかしながら休息には、このぞっとするようなフィーンドは多くの場合、溶けたと奇形的な容貌の固まり以上のものにはほとんど見えなくなる。

存在する中で最もくなるようなクリーチャーではあるが、レムレー獄界の捻じ曲がった生態系の中で重要な役割を果たしている。定命の生涯の終わりにクリーチャーの魂が獄に堕ちた場合、それが魔のを崇めていたにせよ、他の神性への信仰から零れ落ちたものにせよ、獄の第一階層アヴェルヌスの平野に満ちた苦しむ魂の集団に加わる。ここで魂の苦しみが始まり、獄界のより深い階層のいずれか――典型的には魂の犯した罪にふさわしいを与えるのに適した場所、あるいは単に奴隷を必要としているデヴィル領域――に向けての長い苦痛に満ちたに備え、似通った精神のものをまとめて下級魔に整列させられる。彼らの堕ちた獄の領域に到着すると、魂はデヴィルやほかのフィーンド、さらには獄界自体の危険な策謀によって口にはできないような苦痛を迎える。かつて定命の者だったものの本質が徐々に狂っていくにつれ、その生涯を忘れていき、獣的なものとなっていき、ついには恐怖と憎しか持たない人形とほとんど変わらないようなものになる。このような存在となって何年もたつと、獄界の残酷な作用により魂は完全に打ち負かされ、あるいは最も背徳的な精神の場合は、デヴィルの材料である思考能のない不浄な魔の塊、レムレーへと再構成される。このようなぞっとするような存在を集めて大群衆とし、のようにざわめく腐の群れは無数に増えていく。上級デヴィルはこのフィーンドで最も腐敗したものにをつけ、謎めいた責め苦や獄界自体のによって、真のデヴィルに姿を変えさせる。新しく生まれたものは、獄の軍団に忠実に仕える。

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