ヘル

ヘル(Hell)

獄界ヘル は、神魔アスモデウスのしろしめす、9つの階層が順に重なり合った次元界である。ここに集められた魂は、各階層で苦しみを受けるが、それはちっぽけな意のためではなく、理性と究極の計画によるものである。

この次元界にはキュトンアスラのような、他の神格などによって創造されたフィーンドも住んでいるが、ほとんどはアスモデウスのしもべであるデヴィルである。彼らはアスモデウスに仕えるという共通した的を持ち、アクシスアクシアマイトよりも厳密に職務を遂行する。ネッソス以外の階層は、アスモデウスより統治を委任されたアークデヴィルが支配する。

アヴェルヌス

ヘルの第1階層である鉄の荒野アヴェルヌスは、枯れ果てた火山性の荒野である。魂たちは、火山の噴でどんよりとしたの下、冷え固まった溶岩の上を裸足で行進し、点在する要塞裁判所に向かわされる。他のアークデヴィルの刻印を受けている魂は、この階層の王バルバトスの愚者の the Fools' Citadels から、これからの支配者の下へ送られる。

アヴェルヌスには蟷螂神アチャイケク領域がある。バルバトスとこの神は、お互いにほとんど干渉しあうことはないが、このアークデヴィルは自分の領に外来の神が住んでいることを快くは思っていない。

ディス

ヘルの第2階層ディスは、ステュクス川の流れる寒冷な荒野の中に、この階層の都ディスと、守備隊の駐屯する小都市が点在する。この階層に来た魂の多くは、ステュクス川から上がってくるダイモンを河岸にひきつけておくための餌として荒野に捨てられ、死ぬことも無く飢えと寒さに苦しめられ続ける。都市に残された魂は、苦役を行い、拷問を受け、建築資材に使われたりもする。

ディスの都は、デヴィルと取引するためにヘルにやって来た人たちが滞在する巨大な交易都市であり、この階層の支配者ディスパテルは獄の産物と共にその思想を輸出する。

エレブス

ヘルの第3階層エレブスは、迷宮のような巨大な洞窟網からなる次元界であり、物質的な富を蓄えた巨大宝物庫である。ここに来た魂で運の良い者は犬のようににつながれ、宝物を勘定し、運搬する奴隷にしてもらえる。それ以外は財宝に関連した拷問(の延べで押しつぶさるなど)を受けるか、砕かれてちょっとした取引で使われる通貨となる。

エレブスの支配者マモンは実体を持たず、貨幣や宝を使って一的な身体を作る。エレブスを通過した全ての獄の富はマモンその物である。

プレゲトン

ヘルの第4階層プレゲトンは、獄の鍛冶場である。ここに来た魂は、価値がないとみなされた者はとして炉にくべられ、あるいは鋼と一緒に鋳溶かされ、ハンマーで叩かれ、デヴィル使い捨ての兵士とされた運のない魂たちの武器防具とされる。

プレゲトンの支配者ベリアルは変身生物と誘惑者の王であり、巨大なハーレムを支配している。彼は配下たちに対し隣接するエレブスステュギアの支配階層を誘惑することに褒章を出しており、噂によるとエレブスの判事の半分はすでに彼の支配下にあるという。

ステュギア

ヘルの第5階層ステュギアは、ジャングルの点在する広大な沼地であり、少しずつ没しつつある造りの遺跡にデヴィルと魂たちが住んでいる。源的な罪の神殿と、獄の学者たちの図書館がある。沼地にはステュクス川が流れ込んでいるが、ダイモンたちは中にいるこの階層の支配者ゲリュオンを恐れ、入ってはこない。

ゲリュオンはの体から3つの上半身が生えている姿で、その口から吐く言葉は全てであると言われる。

マーレボルジェ

ヘルの第6階層マーレボルジェでは、獄軍の将軍モロクのから放射状に伸びる城壁に隔てられたさまざまな環境の戦場で、デヴィルたちが戦闘訓練に励んでいる。

モロクは戦争の非人間的で破壊的な側面の体現者であり、マーレボルジェに辿りついた魂を、スポーツとして狩って楽しむ。

コキュートス

ヘルの第7階層コキュートスは氷結した次元界で、土は氷河に覆われ、海は凍りつき、火山からは間宇宙よりも冷たい溶岩が流れ出る。

中に浮かぶ氷山の1つにバールゼブルの宮殿がある。彼はかつてアスモデウスの最もお気に入りの配下であり、天使のような輝かしい姿をしていたが、傲慢の代償で、無数の蝿の集合体の姿にされた。

カニア

ヘルの第8階層カニアは、底知れぬ虚の上に無数のが張り巡らされ、島のようなの足場と迷宮のように鉄の橋が渡らせ、魂がに入れて、あるいは鉤に引っ掛けて吊り下げられている。

カニアの支配者は、獄の秘密の管理者メフィストフェレスである。無謀な定命の者は、彼から秘密を聞き出そうと取引することがあるが、莫大な代価と引き換えにほんの僅かな知識しか与えようとはしない。

ネッソス

ヘルの第9階層ネッソスは、アスモデウス宮殿のある暗黒の階層である。アークデヴィルと、アスモデウスによって呼び出されたデヴィル以外で、この階層に行って帰ってきたものはいない。

[1] Todd Stewart(2009). The Great Beyond, . Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-167-1

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