祝福と呪文の形で神の力を呼び下ろす力を持つウォープリーストは、信仰魔法と武術を組み合わせた存在だ。彼らはひるむことのない信仰の砦であり、敵が降伏するまで殴り続けながら教義を叫び、信念のための挑戦に尻込みすることは決してない。狡猾で目的のために交渉するクレリックもいるかもしれない。しかしウォープリーストは状況が必要とすればいつだって暴力をためらいはしない。多くの信仰において、ウォープリーストは教会の軍事面の中核を担う――失われた神具を取り返し、囚われた僧侶を救い、全ての試練から教会の教義を守るのである。
役割:ウォープリーストは癒やし手や呪文の使い手になることもできる。その信仰の力は戦闘の中心で呼び下ろされる。戦場こそ、その鎧と武術が試される場所なのだ。
属性:ウォープリーストの属性は、秩序/混沌軸あるいは善/悪軸のいずれかにおいて、自分の信じる神格から1段階以内のものでなければならない。
1日の呪文数 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 | |||||||
1 |
+0 |
+2 |
+0 |
+2 |
1d6 |
3 |
1 |
― |
― |
― |
― |
― | |
2 |
+1 |
+3 |
+0 |
+3 |
熱狂1d6 |
1d6 |
4 |
2 |
― |
― |
― |
― |
― |
3 |
+2 |
+3 |
+1 |
+3 |
1d6 |
4 |
3 |
― |
― |
― |
― |
― | |
4 |
+3 |
+4 |
+1 |
+4 |
1d6 |
4 |
3 |
1 |
― |
― |
― |
― | |
5 |
+3 |
+4 |
+1 |
+4 |
熱狂2d6 |
1d8 |
4 |
4 |
2 |
― |
― |
― |
― |
6 |
+4 |
+5 |
+2 |
+5 |
1d8 |
5 |
4 |
3 |
― |
― |
― |
― | |
7 |
+5 |
+5 |
+2 |
+5 |
清浄なる鎧+1 |
1d8 |
5 |
4 |
3 |
1 |
― |
― |
― |
8 |
+6/+1 |
+6 |
+2 |
+6 |
1d8 |
5 |
4 |
4 |
2 |
― |
― |
― | |
9 |
+6/+1 |
+6 |
+3 |
+6 |
1d8 |
5 |
5 |
4 |
3 |
― |
― |
― | |
10 |
+7/+2 |
+7 |
+3 |
+7 |
1d10 |
5 |
5 |
4 |
3 |
1 |
― |
― | |
11 |
+8/+3 |
+7 |
+3 |
+7 |
熱狂4d6 |
1d10 |
5 |
5 |
4 |
4 |
2 |
― |
― |
12 |
+9/+4 |
+8 |
+4 |
+8 |
1d10 |
5 |
5 |
5 |
4 |
3 |
― |
― | |
13 |
+9/+4 |
+8 |
+4 |
+8 |
清浄なる鎧+3 |
1d10 |
5 |
5 |
5 |
4 |
3 |
1 |
― |
14 |
+10/+5 |
+9 |
+4 |
+9 |
熱狂5d6 |
1d10 |
5 |
5 |
5 |
4 |
4 |
2 |
― |
15 |
+11/+6/+1 |
+9 |
+5 |
+9 |
2d6 |
5 |
5 |
5 |
5 |
4 |
3 |
― | |
16 |
+12/+7/+2 |
+10 |
+5 |
+10 |
2d6 |
5 |
5 |
5 |
5 |
4 |
3 |
1 | |
17 |
+12/+7/+2 |
+10 |
+5 |
+10 |
熱狂6d6 |
2d6 |
5 |
5 |
5 |
5 |
4 |
4 |
2 |
18 |
+13/+8/+3 |
+11 |
+6 |
+11 |
2d6 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
4 |
3 | |
19 |
+14/+9/+4 |
+11 |
+6 |
+11 |
清浄なる鎧+5 |
2d6 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
4 |
20 |
+15/+10/+5 |
+12 |
+6 |
+12 |
2d8 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
1~4 |
1d4 |
1d8 |
5~9 |
1d6 |
2d6 |
10~14 |
1d8 |
2d8 |
15~19 |
1d10 |
3d6 |
20 |
2d6 |
3d8 |
ウォープリーストのクラス技能は次の通り:〈威圧〉【魅】、〈騎乗〉【敏】、〈交渉〉【魅】、〈呪文学〉【知】、〈職能〉【判】、〈真意看破〉【判】、〈水泳〉【筋】、〈製作〉【知】、〈生存〉【判】、〈知識:工学〉【知】、〈知識:宗教〉【知】、〈治療〉【判】、〈登攀〉【筋】、〈動物使い〉【魅】。
武器と防具の習熟:ウォープリーストは全ての単純武器と軍用武器、信仰する神格の好む武器、全ての鎧(軽装鎧、中装鎧、重装鎧)と盾(タワー・シールドは除く)に習熟している。素手打撃を好む武器とする神格を信仰しているウォープリーストは、ボーナス特技として《素手打撃強化》を得る。
呪文:ウォープリーストはクレリック呪文リストから選択して呪文を使用する。しかし、属性によっては、その信仰の道徳的または規律的信条に反するという理由から、ある種の呪文を発動することができない。詳しくは後述の悪、混沌、秩序、善の呪文の項を参照。ウォープリーストは事前に呪文を選択し、準備しなければならない。
ウォープリーストは呪文レベルが6までの呪文を使用できる。7レベル以上のクレリック呪文はウォープリーストの呪文リストには存在しない。そのため、ウォープリーストは7レベル以上のクレリック呪文の呪文完成型および呪文解放型の魔法のアイテムを(〈魔法装置使用〉判定を用いることなく)使用することはできない。
呪文を準備し発動するには、ウォープリーストは少なくとも10+呪文レベルの【判断力】を有していなければならない。ウォープリーストの呪文に対するセーヴィング・スロー難易度は、10+呪文レベル+ウォープリーストの【判断力】修正値である。
他の呪文の使い手と同様、ウォープリーストはそれぞれの呪文レベルの呪文を、1日に一定の回数ずつしか発動できない。1日に発動できる呪文の数の基本値は、上述の表に記されている。さらに、高い【判断力】能力値を持つならば、ウォープリーストはボーナス呪文数を得ることができる。
ウォープリーストは瞑想や祈りによって呪文を準備する。ウォープリーストが1日の呪文を準備するためには、毎日自分で決めた時間に1時間、瞑想、あるいは祈願を行わなければならない。ウォープリーストは自分の発動できる呪文レベルの呪文ならば、ウォープリースト呪文リストの中の任意の呪文を準備し、発動することができる。ただし、準備する呪文の選択は、毎日の瞑想中に決めなければならない。
オーラ(変則)/Aura:秩序、混沌、善、悪の神格を信仰するウォープリーストは、(クレリックと同様、)神格の属性に対応した特別に強力なオーラを発している(詳細はディテクト・イーヴルの呪文を参照)。
祝福(超常)/Blessings:ウォープリーストの神格はその属性、どのような魔法が使えるか、価値観、そして他人をどのように見るかに影響を与える。ウォープリーストは信仰する神格によって与えられるものの中から祝福を2つ選択する(それぞれの神格は領域と同種の祝福を与える)。ウォープリーストは自分の属性に一致している場合にのみ属性の祝福(悪、混沌、善、秩序)を選択することができる。ウォープリーストが特定の神格を信仰していない場合でも、その宗教上の傾向や能力を表す2つの領域を選択する(選択にはGMの許可が必要)。この場合も、属性の領域に関する制限は適用される。
それぞれの祝福は1レベルの時点で下級の力を、10レベルの時点で上級の力を与える。ウォープリーストは祝福の力を1日に(任意の組み合わせで)3+ウォープリースト・レベルの半分に等しい回数(最大で20レベルの時点の1日に13回)だけ使用することができる。祝福のいずれか1つを使用するたびに、1日の試行回数として数えられる。祝福のセーヴ難易度は10+ウォープリースト・レベルの半分+ウォープリーストの【判断力】修正値に等しい。
ウォープリーストがクレリックの領域を与えるクラスのレベルも持っている場合、選択した祝福はそのクラスの領域と一致しなければならない。GMが認めるなら、ウォープリーストは以前に修得した祝福もしくは領域を適切なものに変更することができる。
熟練の武器/Focus Weapon:1レベルの時点で、ウォープリーストはボーナス特技として《武器熟練》を得る(ウォープリーストは神格の好む武器だけではなく、全ての武器から1つを選択することができる)。
オリソン/Orisons:ウォープリーストは毎日いくつかの「オリソン」、すなわち0レベル呪文を上述の表の1日の呪文数に従って準備できる。オリソンは他の呪文と同じように発動できるが、発動しても消費されることはなく、何度でも使うことができる。
清浄なる武器(超常)/Sacred Weapon:1レベルの時点で、ウォープリーストが手にした武器には信仰の力が満たされるようになる。神格の好む武器に加えて、ウォープリーストは《武器熟練》特技で選択した武器を清浄なる武器として指定することができる。《武器熟練》特技を複数修得している場合、この能力はそれら全てに適用される。清浄なる武器による攻撃を命中させると、その武器は武器の種類ではなく、ウォープリースト・レベルに従ってダメージを与える。中型のウォープリーストによるダメージは上述の表に記載されている。小型および大型のウォープリーストについては、その下に記載された表を参照のこと。ウォープリーストは清浄なる武器によるダメージではなく、武器の基本ダメージを使用することにしてもよい――この選択は攻撃ロールの前に行わなければならない。(武器の基本ダメージが清浄なる武器のダメージを上回る場合、ダメージは変更されない。)ダメージの増加はこの武器の他の特性に影響を与えることはない。また、ダメージの増加は錬金術アイテム、爆弾、その他エネルギー・ダメージのみを与える武器に効果を及ぼすことはない。
4レベルの時点で、ウォープリーストは即行アクションとして、清浄なる武器1つを神の力で強化する能力を得る。この力はその武器に+1の強化ボーナスを与える。4レベルを超える4レベルごとに、このボーナスは1ずつ増加する(最大で20レベルの時点の+5)。ウォープリーストが複数の清浄なる武器を持つ場合、別の即行アクションを使用することで、以後のラウンドで別の清浄なる武器1つを強化することができる。ウォープリーストはこの能力を、1日にウォープリースト・レベルに等しいラウンドだけ使用することができる。このラウンド数は連続している必要はない。
このボーナスは武器が元々持っている既存のボーナスと累積する。上限は+5である。ウォープリーストは以下の武器特殊能力でこの武器を強化することができる:キーン、ショック、ディスラプション、ディフェンディング、ブリリアント・エナジー、フレイミング、フロスト。加えて、ウォープリーストが混沌属性の場合、アナーキックとヴィシャスを加える。もしウォープリーストが悪属性なら、アンホーリィとマイティ・クリーヴィングを加える。もしウォープリーストが善属性なら、ゴースト・タッチとホーリィを加える。もしウォープリーストが秩序属性なら、アクシオマティックとマーシフルを加える。もしウォープリーストが中立(どの属性も有していない)ならサンダリングとスペル・ストアリングを加える。これらの特殊能力を加えるには、特殊能力の基本コストに等しいボーナスを置き換える必要がある。重複した能力は累積しない。特殊能力を加えるためには、まずその武器に少なくとも+1の強化ボーナスを与える必要がある。
複数の武器が強化されている場合、それぞれが個々にラウンド数を消費する。強化ボーナスと特殊能力は、毎日この能力を最初に使用したときに決定し、次の日まで変更することはできない。これらのボーナスは他のクリーチャーがその武器を持っていても効果を及ぼさないが、(武器が投擲された場合など)ウォープリーストが手を離してからその武器を誰も手にしていない場合には効果を持ち続ける。この能力はウォープリーストのターンの開始時に、フリー・アクションとして終了することができる(終了したラウンドに再開しない限り、このラウンドは持続時間合計には数えられない)。ウォープリーストがこの能力を双頭武器に使用した場合、この効果は双頭武器の片方にのみ効果を及ぼす。
任意発動/Spontaneous Casting:善のウォープリースト(あるいは善の神格を信仰する中立のウォープリースト)は準備した呪文のエネルギーを事前に準備していない治癒の呪文へと変換することができる。ウォープリーストは準備していた好きなオリソンでも領域呪文でもない呪文を“失う”代わりに、その呪文のレベル以下のキュア系呪文(名前に“キュア”を含む呪文)を発動することができる。
悪のウォープリースト(あるいは悪の神格を信仰する中立のウォープリースト)はキュア系呪文に変換することはできず、インフリクト系呪文(名前に“インフリクト”を含む呪文)へと変換することができる。
善でも悪でもないウォープリーストで、その神格もまた善でも悪でもない場合、プレイヤーの選択によってキュア系呪文に変換することも、インフリクト系呪文に変換することもできる。一度この選択がなされたなら、変更することはできない。この選択はまたウォープリーストが正のエネルギーと負のエネルギーのどちらを導くかにも影響する(エネルギー放出を参照)。
悪、混沌、善、および秩序の呪文:ウォープリーストは自分自身、または仕える神格(いれば)の属性と逆の呪文を発動することはできない。呪文が特定の属性に関係しているかどうかは、呪文の解説に[秩序]、[混沌]、[善]、[悪]の補足説明として示されている。
ボーナス言語:ウォープリーストはボーナス言語として地獄語(インファーナル)、天上語(セレスチャル)、奈落語(アビサル)を選択できる。これらはキャラクターの種族によるボーナス言語の選択肢に追加される。
熱狂(超常)/Fervor:2レベルの時点で、ウォープリーストは信仰から力を引き出し、傷を癒やしたり敵を傷つけたりすることができるようになる。ウォープリーストはこの能力を使用して自分の戦いを助ける呪文を素早く発動することもできる。この能力は1日にウォープリースト・レベルの半分+ウォープリーストの【判断力】修正値に等しい回数だけ使用することができる。
この能力を1回分消費することで、善属性のウォープリースト(あるいは善の神格を信仰するもの)はクリーチャー1体に接触し、1d6ポイントのダメージを回復することができる。回復量は2レベルを超える3レベルごとに1d6ポイントずつ増加する(20レベルの時点で、最大の7d6)。この能力の使用は標準アクションである(ウォープリースト自身を目標とする場合は例外で、その場合は即行アクションとなる)。また、善属性のウォープリーストはこの能力を使用してアンデッド・クリーチャーに傷を負わせることもできる。この場合、近接接触攻撃を行い、回復するはずの値と同じだけのダメージを与える。このように熱狂を使用する行為は標準アクションであり、機会攻撃を誘発する。アンデッドはこのダメージにセーヴィング・スローを試みることはない。これは正のエネルギーと見なされる。
悪属性のウォープリースト(あるいは悪の神格を信仰するもの)はこの能力を使用して、代わりに近接接触攻撃として生きているクリーチャーにダメージを与え、接触によりアンデッド・クリーチャーの傷を回復することができる。これは負のエネルギーと見なされる。
中立属性の神格を信仰する中立属性のウォープリースト(あるいは特定の神格を信仰していない中立属性のウォープリースト)は、キュア呪文を任意発動する場合は善属性のウォープリーストとして、インフリクト呪文を任意発動する場合は悪属性のウォープリーストとして、この能力を使用する。
即行アクションとして、ウォープリーストはこの能力の使用回数を1回分消費することで、準備している、発動時間が1ラウンド以下のウォープリースト呪文1つを発動することができる。このように呪文を発動する場合、例えその呪文が本来は他人や複数の目標に効果を及ぼすものであっても、ウォープリーストのみを目標とする。このようにして発動された呪文は動作要素を持たず、機会攻撃も誘発しない。ウォープリーストはこの方法で呪文を発動する際、片手が空いている必要もない。
ボーナス特技:3レベルと以降3レベルごとに、ウォープリーストは通常の成長で得られる特技に加えて、ボーナス特技を得る。これらのボーナス特技は戦闘特技として記載されたものの中から選択しなければならない。ウォープリーストはこれらのボーナス特技の前提条件を満たしていなければならないが、これらのボーナス特技の前提条件において、ウォープリースト・レベルを基本攻撃ボーナスとして扱う(この値に、他のクラスや種族ヒット・ダイスで得られた基本攻撃ボーナスを加える)。最後に、これらの特技の前提条件を満たす際、ウォープリーストは前提条件にファイター・レベルを含む特技を選択することができる。ウォープリースト・レベルをファイター・レベルとして扱うこと。
エネルギー放出(超常)/Channel Energy:4レベルの時点で、ウォープリーストはその信仰の力を聖印(あるいは邪印)から導くことで、エネルギーの波を放出することができる。このエネルギーは、導かれたエネルギーのタイプ、そして対象クリーチャーによってダメージを与えるか治癒することに使える。この能力の使用は標準アクションであり、熱狂能力の使用回数を2回分消費する。このアクションは機会攻撃を誘発しない。この能力を使うためには、ウォープリーストは聖印(または邪印)を示すことができなければならない。
善のウォープリースト(あるいは善の神格を信仰するウォープリースト)は正のエネルギーを導き、アンデッドにダメージを与える、あるいは生きているクリーチャーを治癒することができる。悪のウォープリースト(あるいは悪の神格を信仰するウォープリースト)は負のエネルギーを導き、生きているクリーチャーにダメージを与える、あるいはアンデッドを治癒することができる。中立の神格を信仰する中立のクレリック(あるいは特定の神格を信仰しないウォープリースト)は、正のエネルギーと負のエネルギーのどちらを導くかを選ばなければならない。一度選択がなされたらそれを変更することはできない。この決定はまたウォープリーストが任意発動できる呪文がキュア系呪文であるかインフリクト系呪文であるかをも決める(任意発動を参照)。
エネルギー放出はウォープリーストを中心とした30フィート半径の爆発を生じさせる。この爆発は、範囲内にいる全てのアンデッドもしくは生きているクリーチャーのどちらか一方に影響を及ぼす。与えられる、あるいは治癒されるダメージの量は、熱狂に記載された値に等しい。導かれたエネルギーからダメージを受けたクリーチャーは意志セーヴに成功すれば、ダメージを半分にすることができる。このセーヴの難易度は10+ウォープリースト・レベルの1/2+ウォープリーストの【判断力】修正値である。治癒されたクリーチャーは、その最大ヒット・ポイントを超えて治癒されることはなく、余分な回復分は無視される。ウォープリーストは自分を効果に含めるかどうかを選択できる。
清浄なる鎧(超常)/Sacred Armor:7レベルの時点で、ウォープリーストは即行アクションとして、自分の鎧を神の力で強化する能力を得る。この力は鎧に+1の強化ボーナスを与える。7レベルを超える3レベル毎に、このボーナスは1ずつ増加する(19レベルの時点で、最大の+5)。ウォープリーストはこの能力を1日にウォープリースト・レベル毎に1分だけ使用できる。この持続時間は1分単位で消費しなければならないが、連続している必要はない。
このボーナスは鎧が元々持っている既存のボーナスと累積する。ボーナスの最大値は+5である。ウォープリーストは以下の防具特殊能力を鎧に与えることができる。エナジー・レジスタンス、インプルーヴド・エナジー・レジスタンス、グレーター・エナジー・レジスタンス、グラマード、スペル・レジスタンス(13、15、17、19)、フォーティフィケイション(ライト、モデレット、ヘヴィのいずれか)。これらの特殊能力を加えるには、特殊能力の基本コストに等しいボーナスを置き換える必要がある。この能力において、グラマードは+1ボーナス、エナジー・レジスタンスは+2ボーナス、インプルーヴド・エナジー・レジスタンスは+4ボーナス、グレーター・エナジー・レジスタンスは+5ボーナスとして扱う。重複した能力は累積しない。特殊能力を加えるためには、まずその鎧に少なくとも+1の強化ボーナスを与える必要がある。
強化ボーナスと防具特殊能力は、その日に初めてこの能力を使用したときに決定され、次の日まで変更することはできない。このボーナスはウォープリーストが鎧を身につけている間のみ効果を及ぼし、鎧を脱いだりウォープリーストから取り除かれると即座に終了する。この能力はウォープリーストのターンの開始時に、フリー・アクションで終了させることができる。この能力は盾には適用されない。
ウォープリーストがこの能力を使用する際、フリー・アクションとして熱狂の1日の使用回数を1回分消費することで、同時に清浄なる武器能力を使用することができる。
戦の相(超常)/Aspect of War:20レベルの時点で、ウォープリーストは戦の相の力を引き出し、力と武術を高めることができる。1日1回即行アクションとして、ウォープリーストは自分のレベルを基本攻撃ボーナスとして扱い、ダメージ減少10/―を得、着用している鎧や重量にかかわらず最大の通常移動速度で移動することができる。加えて、この期間にウォープリーストが使用した祝福は、1日の使用回数制限として数えられない。この能力は1分間持続する。
仕える神格が命ずる行動規範に著しく違反したウォープリーストは、呪文およびクラスの特徴をすべて失う。ただし、鎧と盾、武器への習熟は失わない。以後、ウォープリーストが贖罪を行うまで、その神のウォープリーストとしてのクラス・レベルを得ることができなくなる(アトーンメントの呪文を参照)。
ウォープリーストは神格に基づいて祝福を2つ選択する。神格は自身が与える領域と同じ名前の祝福を与える。特記無き限り、祝福の使用は標準アクションである。特定の神格に仕えていないウォープリーストは任意の祝福を2つ選択することができる(GMが許可する限り)。祝福の力が呪文の効果を模倣する場合、その力におけるウォープリーストの術者レベルはウォープリースト・レベルに等しい。
武器や鎧に効果を及ぼす祝福は、ウォープリーストだけではなく、そのアイテムを手にしたあるいは身につけたものであれば誰にでも利益を与える。
不浄なる打撃(下級)/Unholy Strike:1レベルの時点で、君は武器1つに接触し、悪の祝福を与えることができるようになる。1分の間、その武器は黒、オレンジ、紫に輝き、善属性のクリーチャーに対して追加で1d6ポイントのダメージを与える。持続時間の間、この武器はダメージ減少を考慮する際、悪属性と見なされる。この追加ダメージはアンホーリィ武器特殊能力と累積しない。
戦場の相棒(上級)/Battle Companion:10レベルの時点で、君は戦場の相棒を招来することができるようになる。この能力は持続時間1分のサモン・モンスターIVとして機能するが、悪の来訪者もしくはフィーンディッシュ種クリーチャー単純テンプレートを持つ動物のみ招来することができる。掲載されている数にかかわらず、この能力はクリーチャー1体のみを招来する。10レベルを超える2レベルごとに、サモン・モンスター呪文のレベルは1ずつ増加する(20レベルの時点で最大のサモン・モンスターIX)。
写し身(下級)/Double:1レベルの時点で、君は移動アクションで自分の幻の分身を作り出すことができるようになる。この分身は虚像が1つだけのミラー・イメージとして機能し、ウォープリースト・レベルに等しいラウンドが経過するか、解呪されたり壊されたりするまで持続する。君は同時に2つ以上の写し身を持つことはできない。この能力で作られた写し身はミラー・イメージ呪文で作られた追加の像と累積しない。
グレーター・インヴィジビリティ(上級)/Greater Invisibility:10レベルの時点で、君は即行アクションとして、(グレーター・インヴィジビリティのように)1ラウンドの間不可視状態になることができる。
穏やかな休息(下級)/Gentle Rest:1レベルの時点で、ウォープリーストが近接接触攻撃を命中させた生きているクリーチャーは倦怠感に満たされ、1ラウンドの間よろめき状態になる。既によろめき状態であったクリーチャーは、代わりに1ラウンドの間眠りにつく。対象がアンデッドの場合、【判断力】修正値(最低1)に等しいラウンドの間よろめき状態になる。
墓地送り(上級)/Back to the Grave:10レベルの時点で、エネルギー放出を使用して生きているクリーチャーを回復する際、君は即行アクションを同じターンに消費することで、(自身のエネルギー放出として)アンデッド・クリーチャーにダメージを与えることができるようになる。アンデッドは回復量の半分に等しいダメージを受ける。通常のセーヴィング・スローに成功すれば、このダメージを半減できる。
戦心(下級)/War Mind:1レベルの時点で、君は仲間1人に接触し、1分の間戦術的な優位を与えることができるようになる。毎ラウンド対象のターンの開始時に、対象は以下のボーナスのいずれか1つを選択することができる。地上基本移動速度+10フィート、アーマー・クラスに+1の回避ボーナス、攻撃ロールに+1の洞察ボーナス、セーヴィング・スローに+1の幸運ボーナス。選択したボーナスは1ラウンドの間持続する。
闘争心(上級)/Battle Lust:10レベルの時点で、君は仲間1人に接触し、戦いへの飢えを与えることができるようになる。目標となった仲間の近接攻撃は全て、ヴィシャス武器特殊能力を持つかのように機能するが、この武器特殊能力で仲間が与える追加ダメージは非致傷ダメージとなる。加えて、目標となった仲間はクリティカル・ロールに+4の洞察ボーナスを得る。これらの利益は1分間持続する。
壮麗なる存在(下級)/Glorious Presence:1レベルの時点で、君は仲間1人に接触し、壮麗なる祝福を与えることができるようになる。1分の間、目標となった仲間は敵を魅了するようになる。これはサンクチュアリとして機能するが、目標となった仲間が敵を攻撃すると、この効果は攻撃した敵に対してのみ終了する点が異なる。これは[精神作用]効果である。
士気をくじく栄光(上級)/Demoralizing Glory:10レベルの時点で、ウォープリーストが近接攻撃もしくは攻撃呪文で敵1体にダメージを与えた際、君は即行アクションとして、〈威圧〉技能を用いて士気をくじくことを試みることができる。この際、君の〈威圧〉のランクかウォープリースト・レベルのいずれか高い方を用いる。
解放(下級)/Liberation:1レベルの時点で、君は即行アクションとして、1ラウンドのあいだ動きを阻害する効果や麻痺状態を与える効果を無視できるようになる。これはフリーダム・オヴ・ムーヴメントとして機能する。君はそれ以外にアクションを取れない場合でさえこの祝福を起動できるが、気絶している場合は除く。
自由の叫び(上級)/Freedom's Shout:10レベルの時点で、君は即行アクションとして30フィートのオーラを放つことができる。このオーラは、上述の解放の祝福を全ての仲間に与える。この効果は1ラウンドの間持続する。
そよ風の贈り物(下級)/Zephyr's Gift:1レベルの時点で、君は遠隔武器1つに接触し、上質の風で強化することができるようになる。1分の間、この武器で行う全ての攻撃は射程によるペナルティを受けない。加えて、この武器で行う遠隔攻撃は機会攻撃を誘発しない。
滑空強襲(上級)/Soaring Assault:10レベルの時点で、君は仲間1人に接触し、1分の間(フライと同様の)飛行の力を与えることができるようになる。目標となった仲間は飛行移動速度60フィート(機動性は標準)を得る。目標はウォープリーストのレベルに等しいボーナスを〈飛行〉技能判定に得る。目標となった仲間が飛行中に突撃に成功すると、その攻撃はウォープリースト・レベルに等しい[雷撃]ダメージを追加で与える。
狂気の優越(下級)/Madness Supremacy:1レベルの時点で、君は即行アクションとして、30フィート以内にいる恐れ状態、恐慌状態、戦慄状態、麻痺状態のいずれかにあるクリーチャー1体を目標とすることができるようになる。目標の状態は1ラウンドの間抑制され、目標は代わりに混乱状態となる。目標のクリーチャーは、「自分に攻撃」あるいは「最も近くにいるクリーチャーを攻撃する」以外の結果を再ロールする。混乱状態で過ごしたラウンドは、抑制された効果の持続時間と見なされる。混乱状態であったラウンドの終わりに、抑制された状態は再開する。
狂気制御(上級)/Control Madness:10レベルの時点で、君は即行アクションとして、30フィート以内にいる全ての混乱状態のクリーチャーの振る舞いを1つ選択することができる(全てのクリーチャーが同じ結果をロールしたものとして扱う)。この効果は1ラウンドの間持続する。君はこの能力を、自分が混乱状態であってさえ使用することができる。
援護強化(下級)/Communal Aid:1レベルの時点で、君は仲間1人に接触し、共同体の祝福を与えることができるようになる。以降1分の間、その仲間が援護アクションを使用する際、そのボーナスは+4に増加する。君はこの能力を、即行アクションとして自分自身に使用することもできる。
連係攻撃(上級)/Fight as One:10レベルの時点で、君は仲間を共に戦うようまとめることができる。以降1分の間、ウォープリーストが敵に対して近接攻撃もしくは遠隔攻撃を命中させるたびに、ウォープリーストから10フィート以内にいる仲間は全て、この敵に対してウォープリーストが行った同じ種類の攻撃――近接攻撃を命中させた場合は近接攻撃、遠隔攻撃を命中させた場合は遠隔攻撃――に+2の洞察ボーナスを得る。ウォープリーストの攻撃がクリティカル・ヒットだった場合、ウォープリーストの次のターンの開始まで、このボーナスは+4に増加する。
幸運なる存在(下級)/Lucky Presence:1レベルの時点で、君は仲間1人に接触し、幸運を与えることができる。この幸運の目標は、能力値判定、攻撃ロール、セーヴィング・スロー、技能判定のいずれかを1回、ロールを2回行いより良い出目を選択することができる。この能力を使用するかどうかは、ロールを行う前に決定しなければならない。一度使用するか1分が経過するかすると、この効果は終了する。
不運なる敵(上級)/Unlucky Enemy:10レベルの時点で、君は割り込みアクションとして、隣接する敵が直前に試みた攻撃ロール、セーヴィング・スロー、技能判定、能力値判定のいずれかを再ロールさせることができる。2回のロールの出目の内、いずれか低い方を用いなければならない。君はロールが行われた後にこの能力を使用するかどうかを決定できるが、結果が明らかになる前に使用しなければならない。
鼓舞の言葉(下級)/Inspiring Word:1レベルの時点で、君は30フィート以内にいるクリーチャーにわずかな言葉をかけ、洞察を与えることができるようになる。君はそのクリーチャーの攻撃ロール、能力値判定、セーヴィング・スローのいずれか1つ(ウォープリーストが選択する)に+2の洞察ボーナスを与える。この効果は1分間持続する。
模範指導(上級)/Lead by Example:10レベルの時点で、君は即行アクションとして、自分の指揮に従わせて仲間に洞察を与えることができるようになる。ウォープリーストのターンで攻撃ロールもしくは技能判定を指揮する場合、30フィート以内にいて同じ敵や障害に対して同じ行為を行う仲間は皆、次の自分のターンにこのロールに+4の士気ボーナスを得る。
作り手の憤怒(下級)/Crafter's Wrath:1レベルの時点で、君は近接武器1つに接触し、作成された物体を傷つけ破壊する力を与えることができるようになる。1分の間、この武器が人造もしくは物体に与えるダメージは、硬度とダメージ減少を無視する。
魔力転送(上級)/Transfer Magic:10レベルの時点で、君は一時的に武器特殊能力1つを武器1つから別の武器に転送することができる。それぞれの武器の持ち主は同意していなければならない。君はこの能力を起動するために両方の武器に触れていなければならない。君は基本市価ボーナスが+1か+2の武器特殊能力1つを転送することができる。双頭武器にこの能力を使用する場合、双頭武器の一端にのみ効果を及ぼす。転送は1分間持続し、その後転送された武器特殊能力は自動的に元の武器に戻る。君はこの能力を同じ武器から武器へ複数回使用することができる。また、君はこの能力で基本市価ボーナスが+1か+2の防具特殊能力を、触れている鎧から鎧へと転送することもできるし、武器から武器へ、あるいは防具から防具へ、+1もしくは+2の強化ボーナスを移動させることもできる。
無秩序なる打撃(下級)/Anarchic Strike:1レベルの時点で、君は武器1つに接触し、混沌の祝福を与えることができるようになる。1分の間、この武器は黄色や紫に輝き、秩序属性のクリーチャーに対して1d6ポイントのダメージを追加で与える。持続時間の間、この武器はダメージ減少を考慮する際、混沌の武器であると見なされる。この祝福の追加ダメージは、アナーキック武器特殊能力の追加ダメージと累積しない。
戦場の相棒(上級)/Battle Companion:10レベルの時点で、君は戦場の相棒を招来することができるようになる。この能力は持続時間1分のサモン・モンスターIVとして機能するが、混沌の来訪者もしくはエントロピック種クリーチャー単純テンプレートを持つ動物のみ招来することができる。掲載されている数にかかわらず、この能力はクリーチャー1体のみを招来する。10レベルを超える2レベルごとに、サモン・モンスター呪文のレベルは1ずつ増加する(20レベルの時点で最大のサモン・モンスターIX)。
墓より参る者(下級)/From the Grave:1レベルの時点で、君は1分の間死体のような姿になり、傷から身を守る、アンデッドに似た防護を与えることができるようになる。君はアンデッド・クリーチャーを真似るために行う〈変装〉判定と〈威圧〉判定に+4のボーナスを得る。また、[精神作用]効果、毒、病気、麻痺状態、朦朧状態に対するセーヴィング・スローに+2の不浄ボーナスを得る。
死の接触(上級)/Death's Touch:10レベルの時点で、君は近接接触攻撃を敵1体に行い、恐ろしい苦しみを与えることができるようになる。成功すると、君は1分の間、目標に一時的負のレベルを1与える。また、君は即行アクションとして、自分の近接攻撃が命中した敵にこの能力を使用することができる。この一時的負のレベルは累積する。君は(エナヴェイションから得られる一時的ヒット・ポイントとは異なり)負のレベルを与えることで利益を得ることはない。
防御力増幅(下級)/Increased Defense:1レベルの時点で、君は1分の間、セーヴィング・スローとアーマー・クラスに+1の清浄ボーナスを得ることができるようになる。このボーナスは10レベルの時点で+2に、20レベルの時点で+3に増加する。
守護のオーラ(上級)/Aura of Protection:10レベルの時点で、君は1分の間、半径30フィートに守護のオーラを放つことができるようになる。ウォープリーストとオーラ内にいる仲間は[音波][強酸][雷撃][火炎][氷雪]に対する抵抗10を得る。15レベルの時点で、このエネルギーに対する抵抗は20に増加する。
忍び寄るツタ(下級)/Creeping Vines:1レベルの時点で、近接攻撃が命中した後、即行アクションとして、君は攻撃を命中させたクリーチャー1体に絡みつくツタをまとわせ、その場に止めることができる。この効果は1ラウンドの間、目標を絡みつかれた状態にする(反応セーヴにより無効化)。
戦場の相棒(上級)/Battle Companion:10レベルの時点で、君は戦場の相棒を招来することができるようになる。この能力は持続時間1分のサモン・ネイチャーズ・アライIVとして機能する。この能力は掲載されている数に拘わらず、動物1体のみを招来することができ、そのクリーチャーの種別は動物ではなく植物となる。10レベルを超える2レベルごとに、サモン・ネイチャーズ・アライ呪文のレベルは1ずつ増加する(20レベルの時点で最大のサモン・ネイチャーズ・アライIX)。
聖なる打撃(下級)/Holy Strike:1レベルの時点で、君は武器1つに接触し、善の祝福を与えることができるようになる。1分の間、この武器は緑や白、金色に輝き、悪属性のクリーチャーに対して1d6ポイントのダメージを追加で与える。持続時間の間、この武器はダメージ減少を考慮する際、善の武器であると見なされる。この祝福の追加ダメージは、ホーリィ武器特殊能力の追加ダメージと累積しない。
戦場の相棒(上級)/Battle Companion:10レベルの時点で、君は戦場の相棒を招来することができるようになる。この能力は持続時間1分のサモン・モンスターIVとして機能するが、善の来訪者もしくはセレスチャル種クリーチャー単純テンプレートを持つ動物のみ招来することができる。掲載されている数にかかわらず、この能力はクリーチャー1体のみを招来する。10レベルを超える2レベルごとに、サモン・モンスター呪文のレベルは1ずつ増加する(20レベルの時点で最大のサモン・モンスターIX)。
盲目の光(下級)/Blinding Strike:1レベルの時点で、君は敵の目の中に、陽光を一瞬生み出すことができるようになる。目標は1ラウンドの間盲目状態となる。反応セーヴィング・スローに成功すれば、目標は代わりに1ラウンドの間目が眩んだ状態となる。光による盲目化もしくは光に過敏を持つクリーチャーは、このセーヴィング・スローに-4のペナルティを受ける。これは[光]効果である。視力のないクリーチャーはこの能力の影響を受けない。
浄化の火(上級)/Cleansing Fire:10レベルの時点で、君は武器1つに接触し、フレイミングもしくはアンデッド・ベイン武器特殊能力を与えることができるようになる。この効果は1分間持続する。この能力を使用する際に祝福の使用回数を2回分消費するなら、武器は両方の武器特殊能力を得る。
敏捷な足(下級)/Agile Feet:1レベルの時点で、君は即行アクションとして、機動性を高めることができるようになる。1ラウンドの間、君は全ての(魔法による地形も含む)移動困難な地形を無視し、地形を通り抜けることで受けるペナルティの影響を一切受けない。
次元渡り(上級)/Dimensional Hop:10レベルの時点で、君は移動アクションとして20フィートまでの距離を瞬間移動することができるようになる。この距離は、君が追加で祝福の使用回数を消費することで増加できる――1回分消費するごとに、追加で20フィートだけ増加する。君から到着地点に視線が通っていなければならない。この瞬間移動は機会攻撃を誘発しない。君は同意するクリーチャーを一緒に運ぶこともできるが、1人毎に追加で使用回数を1回分だけ消費しなければならない。ただし移動距離にかかわらず、1回分でよい(例えば、君が40フィート移動するには、祝福を2回分消費する必要がある。追加で1人この距離を移動させるには、更に1回分を消費する(訳注:合計3回分が必要となる))。
酸の打撃(下級)/Acid Strike:1レベルの時点で、君は武器1つに接触し、酸の力で強化することができるようになる。1分の間、この武器は酸の煙を吹き出し、攻撃毎に1d4ポイントの[強酸]ダメージを与える。この追加ダメージはコローシヴ武器特殊能力の追加ダメージとは累積しない。
地の鎧(上級)/Armor of Earth:10レベルの時点で、君は仲間1人に触れ、その鎧もしくは服を硬くすることができるようになる。1分の間、その仲間はダメージ減少1/―を得る。10レベルを超える2レベルごとに、このダメージ減少は1ずつ増加する(18レベルの時点で、最大のダメージ減少5/―)。この効果は他のダメージ減少とは累積しない。
筋力招来(下級)/Strength Surge:1レベルの時点で、君は即行アクションとして、自分の力を振り絞ることができるようになる。君は1ラウンドの間、近接攻撃ロール、【筋力】に関する戦技判定、【筋力】基準の技能、【筋力】判定において、ウォープリースト・レベルの半分(最低+1)に等しい強化ボーナスを得る。
意志の力(上級)/Strength of Will:10レベルの時点で、君は即行アクションとして、中装鎧や重装鎧を身につけている、もしくは中荷重及び重荷重を運搬していることによる移動へのペナルティを無視することができるようになる。この効果は1分間持続する。この持続時間の間、君は絡みつかれた状態、麻痺状態、よろめき状態になるような効果に対するセーヴィング・スローにおいて自分の【筋力】修正値を加えることができる。
伝承の守り手(下級)/Lore Keeper:1レベルの時点で、君はクリーチャー1体に接触し、その能力と弱点を知ることができるようになる。接触攻撃に成功すると、君は適切な〈知識〉技能判定において、結果が15+ウォープリースト・レベル+【判断力】修正値であったかのように情報を得る。
魔物の知識(上級)/Monster Lore:10レベルの時点で、君が敵の能力や弱点を知るために行った〈知識〉判定に成功した(もしくは上述の伝承の守り手の祝福を使用した接触攻撃に成功した)なら、君は即行アクションとして、攻撃、セーヴィング・スロー、能力判定、そして技能判定、またその敵に対するアーマー・クラスに+2の洞察ボーナスを得る。この効果は1分間持続する。
秩序の打撃(下級)/Axiomatic Strike:1レベルの時点で、君は武器1つに接触し、秩序の本質で強化できるようになる。1分の間、この武器は青や淡白色、白に輝き、混沌属性のクリーチャーに対して1d6ポイントのダメージを追加で与える。持続時間の間、この武器はダメージ減少を考慮する際、秩序の武器であると見なされる。この祝福の追加ダメージは、アクシオマティック武器特殊能力の追加ダメージと累積しない。
戦場の相棒(上級)/Battle Companion:10レベルの時点で、君は戦場の相棒を招来することができるようになる。この能力は持続時間1分のサモン・モンスターIVとして機能するが、秩序の来訪者もしくはレゾルート種クリーチャー単純テンプレートを持つ動物のみ招来することができる。掲載されている数にかかわらず、この能力はクリーチャー1体のみを招来する。10レベルを超える2レベルごとに、サモン・モンスター呪文のレベルは1ずつ増加する(20レベルの時点で最大のサモン・モンスターIX)。
強力なる癒やし手(下級)/Powerful Healer:1レベルの時点で、君は自分が発動するキュア呪文に力を加えることができるようになる。即行アクションとして、君は全てのキュア呪文を(《呪文威力強化》特技のように)威力強化したものとして扱うことができる。これにより、通常より50%多くのダメージを回復することができる(もしくはアンデッドに対して使用する場合、50%多くのダメージを与える)。この能力はこの能力自身もしくは《呪文威力強化》特技と累積しない。
高速治癒(上級)/Fast Healing:10レベルの時点で、君は仲間1人に接触し、1分の間高速治癒3を与えることができるようになる。
嵐の打撃(下級)/Storm Strike:1レベルの時点で、君は武器1つに接触し、暴風雨の祝福を与えることができるようになる。1分の間、この武器は青もしくは黄色い電光により光り、攻撃毎に1d4ポイントの[雷撃]ダメージを追加で与える。この追加ダメージはショッキング・バーストおよびショック武器特殊能力による追加ダメージとは累積しない。
風の障壁(上級)/Wind Barrier:10レベルの時点で、君は自分の周りに素早い風の障壁を作り出すことができる。この効果は1分間持続する。この効果は自分の接敵面の全ての辺にウィンド・ウォールがあるものとして扱い、自分をフェザー・フォールで守り、自分の遠隔攻撃を妨げることはない。
動物の怒り(下級)/Animal Fury:1レベルの時点で、君は仲間1人に接触し、野生の特性を与えることができる。その仲間は2回の爪攻撃と1回の噛みつき攻撃を得る。爪攻撃はそれぞれ、目標が中型なら1d6ポイントのダメージを、小型なら1d4ポイントのダメージを与える。噛みつき攻撃は、目標が中型なら1d8ポイントのダメージを、小型なら1d6ポイントのダメージを与える。これらは主要肉体攻撃であり、仲間が元々持っていた主要肉体攻撃と置き換える。この効果は1分間持続する。
戦場の相棒(上級)/Battle Companion:10レベルの時点で、君は戦場の相棒を招来することができるようになる。この能力は持続時間1分のサモン・ネイチャーズ・アライVとして機能する。この能力は掲載されている数に拘わらず、動物1体のみを招来することができる。10レベルを超える2レベルごとに、サモン・ネイチャーズ・アライ呪文のレベルは1ずつ増加する(18レベルの時点で最大のサモン・ネイチャーズ・アライIX)。
打ち砕く打撃(下級)/Destructive Attacks:1レベルの時点で、君は仲間1人に接触し、破壊の力で祝福することができるようになる。1分の間、その仲間は武器のダメージ・ロールに君のレベルの半分(最低1)に等しい士気ボーナスを得る。
修羅の心(上級)/Heart of Carnage:10レベルの時点で、君は仲間1人に接触し、さらなる破壊の力で祝福することができるようになる。1分の間、その仲間はクリティカル・ロールに+4の洞察ボーナスを得、自分に対して行われたクリティカル・ヒットおよび急所攻撃を50%の確率で通常の命中とする。
火の打撃(下級)/Fire Strike:1レベルの時点で、君は武器1つに接触し、炎の気高さで強化することができるようになる。1分の間、この武器は赤熱して輝き、命中するたびに追加で1d4ポイントの[火炎]ダメージを与える。この追加ダメージはフレイミング及びフレイミング・バースト武器特殊能力の追加ダメージとは累積しない。
炎の鎧(上級)/Armor of Flame:10レベルの時点で、君は仲間1体に接触し、炎の冠を授けることができるようになる。これは1分間持続する、ファイアー・シールド(ウォーム・シールドのみ)として機能する。
従者の見えざる手(下級)/Hand of the Acolyte:1レベルの時点で、君は近接武器を手から飛ばして敵を攻撃し、その後手元に戻すことができるようになる。君は30フィートまでの距離に近接武器による攻撃を1回行えるようになる。この攻撃は投擲武器による遠隔攻撃として扱うが、攻撃ロールに【敏捷力】修正値ではなく【判断力】修正値を用いる(ダメージ・ロールには通常通り、【筋力】修正値を加える)。この能力で戦技を試みることはできない。
祝福された魔法(上級)/Blessed Magic:10レベルの時点で、君は準備しているウォープリースト呪文1つを、呪文スロットを消費することなく発動することができるようになる。この呪文は発動時間が1標準アクションでなければならず、ウォープリーストが発動することのできる最も高いウォープリースト呪文レベルより、少なくとも3レベル低い呪文スロットを使うものでなければならない。加えて、この呪文はクリーチャー1体にダメージを与えるか、クリーチャー1体にペナルティを与えるもの(インフリクト・ライト・ウーンズやベインなど)でなければならない。例えば、君が10レベルで4レベルのウォープリースト呪文を発動することができる場合、君はこの祝福を使用して、1レベルのウォープリースト呪文を呪文スロットを消費することなく発動することができる。
氷の打撃(下級)/Ice Strike:1レベルの時点で、君は武器1つに接触し、水の力で強化することができるようになる。この武器は青白い冷気で輝き、攻撃のたびに1d4ポイントの[氷雪]ダメージを追加で与える。この追加ダメージはアイシー・バースト及びフロスト武器特殊能力による追加ダメージとは累積しない。
氷の鎧(上級)/Armor of Ice:10レベルの時点で、君は仲間1人に接触し、凍える霧で包むことができるようになる。これは持続時間が1分のファイアー・シールド(チル・シールドのみ)として機能する。
魅了する存在(下級)/Charming Presence:1レベルの時点で、君は仲間1人に接触し、魅惑的な存在とする祝福を与えることができる。1分の間、その仲間は敵にとって魅力的な存在となり、卑劣なほどの魅力もしくは痺れるほどの恐怖で満たす。この効果はサンクチュアリとして機能するが、仲間が敵を攻撃してもこの効果はその敵に対してのみ終了する点が異なる。これは[精神作用]効果である。
支配のオーラ(上級)/Dominance Aura:10レベルの時点で、君は自分を目に見えるほどの尊厳のオーラで覆うことができるようになる。この効果は1分間持続する。このオーラが起動している間、君はラウンド毎に1回即行アクションとして、30フィート以内にいるクリーチャー1体に(コマンド呪文のように)指令を下すことができる。そのクリーチャーは意志セーヴィング・スローを行い、失敗すると1ラウンドの間その指示に従わなければならない。
覆い隠す闇(下級)/Enshrouding Darkness:1レベルの時点で、君は仲間1人に接触し、闇の祝福を与えることができるようになる。1分の間、その仲間は戦闘中影に覆われ、視認困難(20%)を得る。超常的な暗闇を見通すことのできるクリーチャーは、この視認困難の影響を受けない。
陰る視界(上級)/Darkened Vision:10レベルの時点で、君は30フィート以内の敵1体の目の周りに闇の幕を引くことができるようになる。この目標は意志セーヴィング・スローに成功しなければ、(ブラインドネス/デフネスのように)1分の間盲目状態となる。
破壊の刻印(下級)/Blast Rune:1レベルの時点で、君は隣接する任意のマス1つに破壊の刻印を刻むことができるようになる。このマスに入った全てのクリーチャーは、1d6+ウォープリースト・レベルの半分に等しいダメージを受ける。この刻印は[強酸]、[雷撃]、[火炎]、[氷雪]のいずれかのダメージを与える。どのダメージを与えるかは、刻印を作る際に指定する。刻印は目に見えず、ウォープリースト・レベルに等しいラウンドが経過するか、チャージ消費されるまで持続する。君は他のクリーチャーに占められているマスに破壊の刻印を生み出すことはできない。解呪の際、この刻印は1レベル呪文と見なされる。難易度26の〈知覚〉技能判定に成功すればこの刻印を発見でき、難易度26の〈装置無力化〉技能判定に成功すれば解除できる。
武器呪文蓄積化(上級)/Spell-Storing Weapon:10レベルの時点で、君は魔法の武器1つの中に呪文を1つ発動することができるようになる。これは、この武器がスペル・ストアリング武器特殊能力を持つかのように扱う。蓄積した呪文が10分間以内に使用されないと、失われてしまう。