以下の特技のほとんどは、特にモンスターによって使用されるが、プレイヤー・キャラクターの一部も修得することができる(特に《人造クリーチャー作成》)。
特殊:クリーチャーはこの特技を複数回修得できる。クリーチャーがこの特技を修得するたびに、その外皮ボーナスはもう1ポイント上昇する。
利益:飛行中、クリーチャーは1回の移動アクションに加えて、1回の標準アクションを移動の途中の好きな地点で行うことができる。かすめ飛び攻撃を行ったラウンドの間は、そのクリーチャーは2回目の移動アクションをとることはできない。
通常:この特技を持たない場合、クリーチャーは1回の標準アクションを、移動の前か後に行うことができる。
クリーチャーの擬似呪文能力の1つは通常よりも効果が大きく強力である。
利益:クリーチャーの擬似呪文能力を1つ選択すること。ただし選択可能な擬似呪文能力は下記のように制限を受ける。クリーチャーはその能力を1日に3回まで威力強化された擬似呪文能力として使用できる(その能力がもともと1日に1回か2回しか使用できない場合は威力強化して使用できる回数もそれに応じて少なくなる)。
クリーチャーが威力強化された擬似呪文能力を使用する場合、その擬似呪文能力の変数となっている数値的な効果は全て1/2だけ増加する(+50%)。セーヴィング・スローや対抗ロールには特に作用を与えない。ランダムな変数のない擬似呪文能力は作用を受けない。
クリーチャーは自らの術者レベルの半分(端数切捨て)-2以下の呪文レベルの呪文を複製する擬似呪文能力しか選択することができない。《擬似呪文能力高速化》特技の項に一覧としてまとめた表があるので参照のこと。
特殊:この特技は複数回修得できる。クリーチャーは1回修得するたびに、この特技を別の1つの擬似呪文能力に適応することができる。
クリーチャーは擬似呪文能力の1つをほとんど何の努力もせずに使用することができる。
利益:クリーチャーの擬似呪文能力を1つ選択すること。ただし選択可能な擬似呪文能力は下記のように制限を受ける。クリーチャーはその能力を1日に3回まで高速化された擬似呪文能力として使用できる(その能力がもともと1日に1回か2回しか使用できない場合は高速化して使用できる回数もそれに応じて少なくなる)。
高速化した擬似呪文能力の使用は即行アクションであり、機会攻撃を誘発しない。クリーチャーは高速化した擬似呪文能力を使用したのと同じラウンドに、もう1つ別のアクションを行うことができる。これにより、擬似呪文能力をもう一度使用することもできる。クリーチャーは高速化した擬似呪文能力を1ラウンドに1回しか使用できない。
クリーチャーは自らの術者レベルの半分(端数切捨て)-4以下の呪文レベルの呪文を複製する擬似呪文能力しか選択することができない。以下に一覧としてまとめた表があるので参照のこと。
発動時間が1全ラウンドよりも長い呪文を複製する擬似呪文能力は高速化することができない。
通常:通常、擬似呪文能力を使用する行為は(少なくとも)標準アクションであり、機会攻撃を誘発する。
特殊:この特技は複数回修得できる。クリーチャーは1回修得するたびに、この特技を別の1つの擬似呪文能力に適応することができる。
高速化に必要な術者レベル | ||
---|---|---|
0 |
4 |
8 |
1 |
6 |
10 |
2 |
8 |
12 |
3 |
10 |
14 |
4 |
12 |
16 |
5 |
14 |
18 |
6 |
16 |
20 |
7 |
18 |
─ |
8 |
20 |
─ |
9 |
─ |
─ |
利益:この特技を持つクリーチャーは各ラウンドに1回、フリー・アクションとして〈飛行〉判定なしで180度まで向きを変えることができる。この旋回はクリーチャーの移動距離をなんら余分に消費しない。
通常:飛行しているクリーチャーは難易度15の〈飛行〉判定に成功し飛行移動のうち5フィートを消費することによって、90度までの旋回を行うことができる。飛行しているクリーチャーは難易度20の〈飛行〉判定に成功し飛行移動のうち10フィートを消費することによって、180度までの旋回を行うことができる。
君はゴーレムのような人造クリーチャーを作成することができる。
前提条件:術者レベル1以上、《魔法の武器防具作成》、《その他の魔法のアイテム作成》。
利益:君は前提条件を満たすことのできる全ての人造クリーチャーを作成することができる。人造クリーチャーに魔力をふきこむには市価1,000gpにつき1日を要する。人造クリーチャーを作成するためには、君は人造クリーチャーの基本価格の半分のコストの原材料と、人造クリーチャーの基本的な身体を作成するための完全なコストを調達しなければならない。人造クリーチャーはそれぞれの項にコストとその他の前提条件がまとめられている。新たに作成された人造クリーチャーは、そのヒット・ダイスに応じた平均値のヒット・ポイントを持つ。
多くの腕を持つクリーチャーは多くの武器を使って攻撃することに慣れている。
利益:複数の武器で戦う際のペナルティが、利き手に関して2、利き手でない手に関して6減少する。
通常:この特技を持たないクリーチャーは、利き手での攻撃に-6、利き手でない手での攻撃に-10のペナルティを受ける(利き手は1つだけで、残りの手はすべて利き手でない手となる)。『二刀流』参照のこと。
特殊:2本よりたくさんの腕を持つクリーチャーの場合、この特技が《二刀流》特技の代替となる。
利益:クリーチャーの肉体攻撃形態の1つ(素手打撃を除く)を選択する。その肉体武器のダメージは、まるでクリーチャーのサイズ分類が1段階大きくなったかのように1ステップ上昇する。各ステップは1d2、1d3、1d4、1d6、1d8、2d6、3d6、4d6、6d6、8d6、12d6という具合に大きくなっていく。1d10ポイントのダメージを与える武器や攻撃は以下のように大きくなっていく:1d10、2d8、3d8、4d8、6d8、8d8、12d8。
特殊:この特技は複数回取得できる。効果は累積しない。クリーチャーが1回修得するたびに、この特技が別の1つの肉体武器に適用される。
クリーチャーの特殊攻撃の1つがとりわけ抵抗困難なものになる。
利益:クリーチャーの特殊攻撃の1つを選択すること。クリーチャーが《能力熟練》を適用した1つの特殊攻撃に関する全てのセーヴィング・スローの難易度が+2上昇する。
特殊:この特技は複数回取得できる。効果は累積しない。クリーチャーが1回修得するたびに、この特技が別の1つの特殊攻撃に適用される。
クリーチャーは他のクリーチャーを楽々と捕らえることができる。
利益:このクリーチャーが爪か噛みつき攻撃を命中させたなら、つかみの特殊能力を持っているかのように組みつきをはじめることができる。自分より3段階以上サイズ分類の小さなクリーチャーに組みついたなら、組みつき判定に成功することで圧搾することにより毎ラウンド自動的に噛みつきか爪のダメージを与えることができる。ひっつかまれた敵が口で捕らえられているなら、クリーチャーのブレス攻撃(もしあれば)に対しては反応セーヴィング・スローを行うことができない。
クリーチャーはひっつかんだ1体のクリーチャーを1回のフリー・アクションで落っことすか、あるいは1回の標準アクションとして放り投げることができる。放り投げられたクリーチャーは1d6×10フィート飛び、飛んだ距離10フィートごとに1d6ポイントのダメージを受ける。クリーチャーが飛行中にひっつかんだ敵を放り投げたなら、敵はこのダメージか落下ダメージのうち、どちらか大きい方を受ける。
利益:クリーチャーの肉体武器を使った二次的攻撃は-2のペナルティしか受けない。
通常:この特技なしでは、クリーチャーの肉体武器を使った二次的攻撃は-5のペナルティを受ける。
クリーチャーは敵をふっとばしてしまえる。
前提条件:【筋力】25、《強打》、《突き飛ばし強化》、サイズ分類大型以上。
利益:1回の標準アクションとして、このクリーチャーは“ふっとばし攻撃”戦技を行うことができる。自らより小さな実体のある敵に戦技を成功させたなら、敵はダメージを受け(通常は叩きつけのダメージ+【筋力】ボーナス)、さらに攻撃側クリーチャーの選択した方向に10フィート吹っ飛ばされ、倒れて伏せ状態になる。攻撃側クリーチャーは敵を直線状に押しやることしかできず、敵は開始時にいたマス目より近い場所に移動することはできない。障害物によって敵の移動の完遂が妨げられる場合、敵と障害物の双方が1d6ポイントのダメージを受け、敵は障害物に隣接するマス目で伏せ状態になる。
クリーチャーは空中に静止することができ、塵と破片の雲を巻き起こすことができる。
利益:この特技を持つクリーチャーは、飛行中に移動を止め、〈飛行〉判定をする必要なく空中に静止することができる。
この技能を持つ大型サイズ以上のクリーチャーが地表から20フィート以内でホバリングしており、地表に固定されていない飛び散りやすいものが散乱しているなら、翼の巻き起こす風により半径60フィートの半球状の雲が出来上がる。この風は松明や小さな焚き火、覆われてないランタンなど、魔法によるものでない小さな覆われていない火を吹き消してしまう。この雲の中では良好な視界は10フィートに制限される。15~20フィートの距離にいるクリーチャーは視認困難(20%の失敗確率)を得る。25フィート以上の距離では、クリーチャーは完全視認困難(失敗確率50%に加え、敵はクリーチャーの位置を特定するのに視覚を使用できない)を得る。
通常:この特技なしでは、クリーチャーはホバリングするためには〈飛行〉判定をしなければならない。また飛び散りやすいもので雲を作り出すことはできない。