命なき者へと移行する君の試みは恐ろしく酷いものとなり、魂は閉じ込められる。リッチの腐敗は、他の実体のあるアンデッドとなるものにも機能する。ただし例外として、グールとヴァンパイアには独自の腐敗がある。
この腐敗はリッチの試みが失敗したことに起因する。君には十分な力が欠けているか、欠陥のある経箱を使用した可能性がある。君が術者でないならば、居合わせた無実の者であるか、強力なリッチの経箱を破壊することで腐敗したかもしれない。
リッチの腐敗は滅多に安定せず、信じられないほどの精神的および肉体的な負担を引き起こす。死霊術効果に対するセーヴィング・スローに失敗するか、新しい呪文を発動する方法を修得するか、あるいは単一の源から(君を治癒するものであれ、害するものであれ)25ポイント以上の負のエネルギー・ダメージを受けた時、頑健セーヴ(難易度 = 15+発現レベル)に成功しなければ、君は霊的に分離してしまう。あるいは、誰かが君に対してデス・ウォードを発動することに成功した場合、君はセーヴィング・スローを行わなければならない。セーヴに失敗した場合、君の精神と身体は切断され、肉体の姿は無防備状態となり、君の精神は負のエネルギー界に閉じ込められる。この状態は発現レベル毎に1時間継続する; この時間中に殺されると、GMの制御下にあるレイスとして24時間後に復活する。
腐敗段階1:初めて切断状態から回復すると、君は衰えて【魅力】に-2の永続的なペナルティを受け、属性は悪に向かって1段階ずれる。
腐敗段階2:切断状態からの回復が2度目になると、君の属性は悪に向かって更に1段階ずれ、【魅力】に-2の追加のペナルティを受ける。
腐敗段階3:切断状態からの回復が3度目になると、君は死に、君の魂は負のエネルギー界に吸収される。ウィッシュやミラクルなどの強力な呪文を除き、君を復活することはできない。例え連れ戻されたとしても、君はGMの管理下にあるNPCの悪のリッチである。
リッチの腐敗を治すには、強力なクレリックによって悪魔祓いされる、神聖な泉を浴びる、リッチの腐敗を追放するために君自身の経箱を作成するなど、大きな浄化の行為が必要である。
恵み:発現レベル毎に1日1回、標準アクションとして苦悶の接触を行うことができる。この接触が生きているクリーチャーに命中した場合、目標は頑健セーヴを行わねばならず、失敗すると君の発現レベルの半分に等しいラウンド数の間よろめき状態となる。
忌み:君の両手はほぼ骨格の付属器へと萎縮し、君の感情は不死の冷たさに向かって薄暗いものとなる。君は人工的な武器を用いる攻撃に-2のペナルティを受ける。動作要素または感情要素を持つ呪文は5%の失敗確率を持つ。この呪文失敗確率は他の源からによるものと累積する。
エントロピーが身体から染み出していく。
恵み:君に隣接してターンを終了する全ての生きているクリーチャーは、君が持つ2発現レベル毎に1ポイントの負のエネルギー・ダメージを受ける。
忌み:動物は君の存在に驚かされ、君に対する最初の態度を1段階悪化させる。この忌みを得ると、君が持つ動物の相棒は君を見捨てる。ささやき声が君の周囲の空気を満たし、解放を請うたり君の存在を呪ったりする。難易度20の〈知覚〉判定に成功したクリーチャーはこのささやき声を聞くことができる。これは君が〈隠密〉を使用している場合に、君の存在を明らかにすることがある。
君の身体は死の様相を呈する。
恵み:君はアーマー・クラスに+1の外皮ボーナスを得、[精神作用]効果に対するセーヴに+2のボーナスを得る。
忌み:君の肉は引き締まり、身体が腐ったかのように死体のごとく灰色になる。君は【耐久力】に-2のペナルティを受ける。
恵み:君は標準アクションとして、1d4+発現レベルに等しい[氷雪]ダメージを与える接触攻撃を行うことができる。
忌み:片方の手から肉が腐り始め、黒ずんだスケルトンのような爪が残る。君はディテクト・アンデッドによって感知されるが、君がまだ生きているクリーチャーであると術者に知らせる独特の結果となる。他の呪文や効果は君をアンデッドとは扱わない。
君は負のエネルギーに慣れていった。
恵み:生きているクリーチャーにのみ機能する呪文と効果に対するセーヴィング・スローに+2のボーナスを得る。
忌み:君はアンデッド・クリーチャーであるかのように、負のエネルギーによって治癒され、正のエネルギーによって害される。
恵み:[氷雪]に対する抵抗5と、発現レベルの半分に等しいダメージ減少を得る。このダメージ減少は殴打ダメージによって無効化される。
忌み:君は【耐久力】に更に-2のペナルティを受け、君のクリーチャー種別がアンデッドであるかのように呪文や能力の影響を受ける(ベインや得意な敵が含まれる)。これはアンデッド・クリーチャーの完全耐性を与えるものではなく、生きているクリーチャーを目標にする効果に完全耐性を与えたり、正と負のエネルギーが君に与える影響を変更したりすることはない。
君は自分の魂を身体からもぎ取り、他のものに憑依させることができる。
恵み:標準アクションとして、君はクリーチャーに接触し魂を身体に押し込むことができる。この接触攻撃が命中すると、目標は意志セーヴ(難易度=15+発現レベル)を行わねばならず、失敗するとポゼッションの影響を受ける。君は1日に発現レベル毎に1分の間、クリーチャーに憑依できる。この持続時間は連続して使用する必要はないが、1分単位で使用しなければならない。試みが失敗しても1分間だけ消費しなければならず、目標は24時間の間憑霊に完全耐性を得る。他のクリーチャーに憑依している間、君の身体は無防備状態であり、身体が破壊された場合、憑霊の持続時間が終了すると死亡する。君は別のクリーチャーの身体にいる間に憑霊を使用して、魂を再び転送することができる(自分の身体でない身体にいるときにポゼッションを発動するルールに従う)。
忌み:君の霊は君の身体から解放される。君はマジック・ジャーやトラップ・ザ・ソウルなど魂を閉じ込めたり目標としたりする呪文に対するセーヴおよび正のエネルギー効果に対するセーヴは2回ロールし、低い方の結果を採用する。ヒット・ポイントが0未満となると魂が身体を離れ、即座に死ぬ。
恵み:君は自分のキャラクター・レベルに等しい術者レベルを持つ擬似呪文能力としてアニメイト・デッドを回数無制限に発動できる。君は物質要素を消費しなければならず、自律行動させている全てのクリーチャーにつき2ポイントの【魅力】吸収を受ける。吸収が取り除かれた場合や回避した場合、自律行動させられているクリーチャーは即座に破壊される(全てではなく一部の吸収が取り除かれた場合には、君が破壊するクリーチャーを選択する)。逆にそのクリーチャーが破壊されると、そのクリーチャーの自律行動による【魅力】吸収は即座に取り除かれる。君は依然としてアニメイト・デッドのヒット・ダイスの制限に従わなければならない。
忌み:君の感情はほとんどが過去のものである。君は士気ボーナスやバードの呪芸から利益を得られない。
恵み:ウィザード/ソーサラー呪文リストから死霊術呪文1つを、呪文書、使い魔、準備できる呪文のリスト、修得呪文に加えることができる。この呪文は君が発動できるレベルのものでなければならない。この方法で修得した呪文は、クラスの呪文リストにあるかのように扱われる。君がもともとウィザード/ソーサラー呪文リストから呪文を発動する場合、代わりにウィッチまたはクレリックの呪文リストから死霊術呪文1つを追加できる。
忌み:死霊術以外の系統の呪文を発動すると、術者レベルが1低いように扱う。この結果、君は呪文を全く発動できなくなる可能性がある。