人生は不平等かもしれない。地主の男爵のための労苦を強いられた、満足に食べることもできない小作人や、週にほんのわずかの銅貨を得るために王の新しい宮殿を建設するために働くありふれた労働者のことを考えてみよう。不当な行為を目にしても、何もしないものもいる。他者の苦しみによって得られた利益を、喜んで受け取るものもいる。その一方で、不平等を目にすると、必要とあらば法の外で行動を起こすようになったものもいる。彼らヴィジランテはありふれた風景の中で活動する。日中は尊敬される人物に扮しているが、夜が訪れると周囲の悪事を正すために別の装いを身にまとう。
すべてのヴィジランテが世界をよりよい場所にしようと懸命に活動しているわけではない。ありふれた人物という姿を隠れ蓑に、ただ闇に潜む脅威となり、邪悪な計画を達成するために盗み、殺す犯罪者もいる。いずれにせよ、ヴィジランテは2つの側面を備えたキャラクターだ――誰もが知っている顔と、恐怖を呼び起こす仮面を。
役割:ヴィジランテはパーティの中で多くの役割を担うことができる。ほとんどはデリケートな社会的な状況や宮廷の陰謀の中で取引することに熟達しているが、密かに行動する密偵として振る舞うこともできるし、危険な環境では荒々しい戦士となることさえできる。
属性:どれでも。
ヒット・ダイス:d8。
ヴィジランテのクラス技能は、以下の通り:〈威圧〉(【魅】)、〈隠密〉(【敏】)、〈軽業〉(【敏】)、〈鑑定〉(【知】)、〈騎乗〉(【敏】)、〈芸能〉(【魅】)、〈交渉〉(【魅】)、〈職能〉(【判】)、〈真意看破〉(【判】)、〈水泳〉(【筋】)、〈製作〉(【知】)、〈生存〉(【判】)、〈装置無力化〉(【敏】)、〈脱出術〉(【敏】)、〈知覚〉(【判】)、〈知識:貴族〉(【知】)、〈知識:工学〉(【知】)、〈知識:ダンジョン探検〉(【知】)、〈知識:地域〉(【知】)、〈手先の早業〉(【敏】)、〈登攀〉(【筋】)、〈はったり〉(【魅】)、〈変装〉(【魅】)、および〈魔法装置使用〉(【魅】)。
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武器と防具の習熟:ヴィジランテは全ての単純武器と軍用武器、軽装鎧、中装鎧、盾に習熟している(しかしタワー・シールドには習熟していない)。
二つの人格(変則)/Dual Identity:ヴィジランテは本当の人格を隠し、その冷酷な行いに寄る汚名を背負うことなく、市井や貴族社会を動き回ることができる。事実上、ヴィジランテは2つの人格を持つ。一つは礼儀正しい社会の一員であり、もう一つは熟達した狡猾な戦士である。この芝居を維持するために、ヴィジランテは通常2つの名前を持つ。礼儀正しい集団で用いられる実名と、自らに仇なす者の肝を冷やさせるために用いる異名である。一方に対する〈知識〉判定では、もう一方についての情報を明らかにすることはない。ただし、ヴィジランテの本当の人格が、世界で大々的に暴かれたならその限りではない。
毎日、ヴィジランテはいずれの人格を用いて一日を開始するかを選択し、これは単純に社交と不羈と言及する。人格をもう一方に変えるには1分かかり、ヴィジランテの秘密を保つため、他のクリーチャーの視界の外で行為を終えなければならない。人格の変更は、単に衣服や装飾を変えるというわけではない(確かに、それは変更の一部ではあるが)。この作業の一環として、化粧、髪型の変更、その他身の回り品を変えなければならない。更に、この変更は肉体だけでなく精神状況も伴ったものである。そのため、ハット・オヴ・ディスガイズや、同種の使用者の外見を変更する呪文や効果をもたらすアイテムは、人格を変えるために必要な時間を縮めることはない。ほとんどの社交の技はヴィジランテが社交の人格でなければ使用できない。その一方で、社交の人格で不羈の技を使用するヴィジランテは、自分の秘密が漏れるリスクを請け負うことになる。
一人の人物であるにもかかわらず、二つの人格を持つ性質により、ヴィジランテは2つの属性を持つことができる。それぞれの属性は、人格1つずつに対応する。いずれかの人格を使用している間、属性に関係する全ての呪文、魔法のアイテム、能力において、ヴィジランテはその人格の属性を有しているかのように扱う。特技、クラス、能力の前提条件を満たすかどうかを考慮する際、ヴィジランテは属性の両方が前提条件を満たしている場合にのみ、前提条件を満たす。ヴィジランテの2つの属性は、一方の属性の軸において、互いに一段階より離れていてはならない。例えば、秩序にして中立の社交の人格を持つヴィジランテは、秩序にして善、秩序にして中立、秩序にして悪、真なる中立、中立にして善、中立にして悪、のいずれかの不羈の人格を持つことができる。ヴィジランテが属性を変える効果の目標になった場合、その効果は両方の属性を新しい属性に変更する。
念視ないしヴィジランテの位置を特定する試みは、ヴィジランテの人格が、そのクリーチャーが位置を特定しようとした人格である場合にのみ機能する(あるいは、クリーチャーが2つの人格が同じ個人であることを知っている場合にも働く)。異なる人格の場合、その呪文あるいは効果は効果を発揮しない。ちょうど目標が不適切であるか存在していないかのように、暗闇以外は何も明らかにならない。
つなぎ目なき変わり身(変則)/Seamless Guise:ヴィジランテは現在の人格にとって完璧に適切かつ普通だと見えるやり方で振る舞うすべを理解している。社交の人格あるいは不羈の人格の間に、ヴィジランテがその姿とは別者なのではないかと誰かに疑われている場合、ヴィジランテは現在の人格として振る舞い、もう一方の人格ではないと示すために〈変装〉判定を試みることができる。この判定には+20の状況ボーナスを得る。
社交の技/Social Talent:1レベルの時点と以降2レベル毎に、ヴィジランテは社交の技を1つ得る。特記ない限り、同じ技を複数回選択することはできない。社交の技の中には、選択するために他の社交の技や最低ヴィジランテ・レベルのような前提条件を、ヴィジランテが満たさなければならないものもある。社交の技を一度選択すると、以降変更できない。
アジト(変則)/Safe House:ヴィジランテは高名のある場所に隠れ家を1つ立ち上げることができる。隠れ家は高名のある場所を変えるたびに変更できる。高名の技を修得していない場合でもヴィジランテはこの技を修得でき、隠れ家を1つの場所に設置することができるが、高名の技を獲得するまで、最初の場所から隠れ家を移動できない。隠れ家の最大の大きさは一辺10フィートの立方体をヴィジランテ・レベル毎に1つ並べた大きさでなければならない。隠れ家はヴィジランテが望むような構成にすることができ、隠し部屋や地下の洞窟のような大きな建物の一部であっても良い。隠れ家の中にある物品は、ディサーン・ロケーションより弱いいかなる効果であってもその位置を特定されない。7レベルの時点で、位置を特定されない効果は、隠れ家の中にいるクリーチャーにも適用されるようになる。13レベルの時点で、範囲全体はメイジズ・プライヴェイト・サンクタムのように(念視)効果を妨げるようになる(が、ありふれた調査を妨げるわけではない)。
数多の顔(変則)/Many Guises(Ultimate Intrigue 12ページ):ヴィジランテはありふれた姿をいくつも取ることができる。人格を変更する際、ヴィジランテは("社交の人格"でも"不羈の人格"でもない)第三の選択肢、"ありふれた人格"になることができる。"ありふれた人格"は特定の個人ではない。それぞれが決めた瞬間に作られ、その人格をやめるとすぐに忘れられてしまう。"ありふれた人格"である限り、ヴィジランテは"社交の人格"の利益も"不羈の人格"の利益も得ることができないが、自分の種族の一員である。通常は任意の性別の労働者、農民、小作人である。"ありふれた人格"である間、属性は真なる中立として扱われる。"ありふれた人格"である間、この種族の一般的な存在であると見せかけるために行う〈変装〉判定に、+20の状況ボーナスを得る。また、"ありふれた人格"である間、ヴィジランテの他のいずれかの人格を探す呪文や能力は自動的に失敗する。"ありふれた人格"の姿を作るために、ヴィジランテは自分が自由にできる衣服と道具を使用しなければならない。ハット・オヴ・ディスガイズのような呪文を使用している間、"ありふれた姿"は特定の社会や大きな集団の一員である以上の特別な存在になることはできない(GMの判断に従う)。最低5レベルなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
あらゆる顔(超常)/Any Guise(Ultimate Intrigue 10 ページ):ヴィジランテは自分を特定の人物に見せかけるために変装する際、それが王や高司祭であっても凡人の顔の社交の技を使用できるようになる。さらに、模倣しようとした人物が通常魔法を通して見つからない状況の場合(死亡していたり、その人物の場所を特定しようとする占術を妨げられていたりなど)、その手の占術は自動的にヴィジランテを見つけ出す。最低でも17レベルで、凡人の顔の社交の技を修得していなければ、ヴィジランテはこの技を選択できない。
陰謀特技(変則)/Intrigue Feats(Spymaster's Handbook 27ページ):ヴィジランテは以下の特技のうち、1つをボーナス特技として得る。《秘密の言語学》ACG、《雄弁家》ACG、《怒鳴り散らし》UI、《倒れずの虚勢》UI、《停戦交渉》UI、《掴みどころのない詐術》UI、《裏社会の評判》UI、《屈辱の言葉》UI、《心酔させるお世辞》UI、《鉄壁の論理》UI、《癇に障る交渉人》UI、《効果的な賄賂》UI、《万人受け》UI、《人好き》UI、《華麗な美辞麗句》UI(訳注:UC)、《先読み》UI、《関係推察》UI、《街生活の知恵》UI。前提条件は満たしていなければならない。この技は複数回修得できる。修得するたび、上記の一覧から異なる特技を1つ獲得する。
王室の支援(変則)/Loyal Aid(Ultimate Intrigue 11ページ):情報収集、人格2つの隠蔽、ちょっとした作業を行う際、王室の一員として支援を得る。高名の地域にいる間、この技を持つヴィジランテは情報収集を行うための〈交渉〉判定に、ヴィジランテ・レベルの半分に等しいボーナスを得る。
加えて、ヴィジランテが望むなら、ヴィジランテは自分の位置や活動に関して嘘の情報を他人に流布させることで自分の情報を隠すよう、友人に依頼できる。これにより、ヴィジランテに関する情報を集めるための〈交渉〉判定と、追跡するための〈生存〉判定の難易度が、ヴィジランテ・レベルに等しい値だけ増加する。この効果は1日持続し、1週間に1回しか使用できない。
最後に、1日に1回、ヴィジランテは仲間にちょっとした仕事を依頼できる。これはメッセージの伝達、100GP以下の一般的な装備品の購入(支払いはヴィジランテが行う)、ヴィジランテが所有すべき物品の受け取り(その仲間が簡単に扱えること)などである。GMが許可するなら、仕事は他のものでもよいが、戦闘や危険に巻き込まれるものであってはならない。最低3レベルで高名の社交の技を修得していなければ、この技を修得できない。
お得意様取引(変則)/Celebrity Discount(Ultimate Intrigue 10 ページ):ヴィジランテの"社交の人格"は自分の名声のある地域では、値引きを受けるほどに人気がある。高名のある地域で500GP以下のアイテムを1つ購入する際、定価ではなく、市価の90%で購入することができる。著名のある地域では、この上限は2,000GPに増加する。第一人者のある地域では、この上限は8,000GPに増加する。最低3レベルで高名の技を修得していなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
愚か者の顔(変則)/Notorious Fool(Antihero's Handbook 16ページ):"社交の人格"でいる間、ヴィジランテはうっかりものや付き合いべた、酔いどれ、変わり者であるように見せかけることができる。"社交の人格"でいる間に〈隠密〉あるいは〈手先の早業〉の対抗判定に失敗したとき、ヴィジランテは即座に見ている人の〈真意看破〉判定に対抗する〈はったり〉判定を行い、単にへまをしたのか、大げさに転んでしまったかのように見せかけようと試みることができる。この〈はったり〉判定に成功したなら、見ている人は失敗した〈隠密〉あるいは〈手先の早業〉判定の行為に気づかない。しかし不似合いな場所にいたり、不適切な行いをしたりしたということでまずい結果を引き起こすことはあり得るだろう。この技は、過去24時間以内にヴィジランテがこのようなヘマを行った姿を見たことがある人物には効果がない。
凱旋(変則)/Triumphant Return(Ultimate Intrigue 13 ページ):ヴィジランテの物語は、決して完全に忘れ去られたりはしない。これにより、ヴィジランテはかつて高名を広めた場所で再度高名を広めるのがずっと容易になる。かつて高名を獲得した街では、高名を再び得る際に1週間ではなく3日しか必要としない。最低3レベルで高名の社交の技を修得していなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
架空の真実(変則)/Subjective Truth(Ultimate Intrigue 13 ページ):ヴィジランテは性質の異なる人格により、嘘を判別する魔法に打ち勝つことができる。発言が現在の人格の視点では本当のことである限り、ディサーン・ライズのような効果において真実として識別される。また、ゾーン・オヴ・トゥルースのような真実を話すよう強制される効果においても、このような発言を行うことができる。最低9レベルで無垢の装いの社交の技を修得していなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
カリストレードの預言者の識見(変則)/Kalistocrat's Acumen(Inner Sea Intrigue 33ページ):この技を持つヴィジランテは、"社交の人格"でいる間、カリストレードの預言者(Pathfinder Campaign Setting:The Inner Sea World Guide 237)で定められた食事制限と性的な禁則事項に従わなければならない。そうしなければ、償いをするまでこの技の利益を失う。ヴィジランテは自分の居住地の基本価格と購入条件を決定する際、1段階大きいものとして扱うことができる。9レベルの時点で、ヴィジランテは上記の目的において、居住地が2段階大きいものとして扱えるようになる。15レベルの時点で、ヴィジランテは上記の目的において、居住地が4段階大きいものとして扱えるようになる。
技能への親和性(変則)/Skill Familiarity(Disciple's Doctrine 23 ページ):この技を修得した際、ヴィジランテは技能を4つ選択する。ヴィジランテは気をそらされたり脅威が近づいている状況であっても、選択した技能での判定で出目10を使用できる。気をそらされておらず、脅威も近づいていない状況において、選択した技能で出目10を使用する場合、その判定にヴィジランテ・レベルの1/4(最低+2)に等しいボーナスを得る。最低9レベルなければ、ヴィジランテはこの技を選択できない。
高名(変則)/Renown(Ultimate Intrigue 12 ページ):現在の人格にかかわらず、ヴィジランテはその成果と能力で知られるようになった。高名により、ヴィジランテは文化的な社会で素晴らしい待遇を受けることができ、敵に出会った時に脅迫されているという雰囲気を与えることができる。"社交の人格"でいる間、ヴィジランテは1週間を費やし、住人200人以下の町(Pathfinder RPG GameMastery Guide203ページの居住区の人口区分を使用する場合、村落)で高名を得ることができる。これは町全体でもいいし、大きな街の小さい範囲でも良い。ヴィジランテは地域との交流やつながりを作るために、最低でも毎日4時間を費やさなければならない。こうして1週間を過ごした後、ヴィジランテが"社交の人格"でいる間、この町にいる全てのNPCのヴィジランテに対する態度は1段階良くなる。ただし、最初の態度が中立的かそれより良い場合に限られる(詳細な情報はPathfinder RPG Core Rulebook93~94ページの〈交渉〉技能の説明文を参照)。"社交の人格"である地域で高名を得ている間、ヴィジランテは"不羈の人格"に関する噂や物語を広めていく。ヴィジランテが街で高名を得ると、"不羈の人格"で行う〈威圧〉判定に+4の状況ボーナスを得る。このボーナスは高名を得た街のすぐ近くにいなければ得られない。ヴィジランテは、ヴィジランテ・レベル毎に1マイル以内にいる場合にのみ、このボーナスを得る。
ヴィジランテが一度に高名を維持できる街の数は限られている(通常は1つだが、他の社交の技により2つになる)。新しい街で高名を得ると、過去に高名を得ていた街から1つを選び、その街での高名を失う。この効果はGMの判断に従う。例えば、GMはNPCやモンスターがヴィジランテの物語を耳にしたことが一切ないかもしれない。あるいは、敵は最初の態度が1段階良くなるのではなく、1段階悪くなるかもしれない。
孤独を埋める関わり(変則)/Companion to the Lonely(Inner Sea Intrigue 33 ページ):宗教的な動機を持っているのか、アーシェイ、カリストリア、あるいはシェーリンの信者なのか、純粋に性的な理由のためか、愛情に満ちた行為はヴィジランテの二重生活による孤独を埋める助けとなる。1日1回、同意する相手と肉体的な喜びを満たす行為に最低でも1時間を費やすことで、ヴィジランテは自分の【魅力】ボーナスか相手の【魅力】ボーナス(高い方)に等しい士気ポイントの蓄積を得る。以降24時間の間、ヴィジランテは割り込みアクションとして士気ポイントの蓄積を1ポイント消費することで、【魅力】基準の技能判定あるいは意志セーヴィング・スローを再ロールできる。この能力を使用できるのはダイスをロールした後、結果が確定する前である。出目がより低くなったとしても2回目の結果を使用しなければならない。
死者の顔(超常)/Guise of Unlife(Spymaster's Handbook 26ページ):この技を持つヴィジランテは"社交の人格"を追加で1つ得る。それはヴァンパイア、グール、ゾンビのような、既存の"社交の人格"の1つがアンデッドになった姿である。〈知識〉判定に成功しても、ヴィジランテがアンデッド・クリーチャーであるかのようにしか、ヴィジランテの情報を明らかにすることができない。占術呪文あるいは占術効果において、ヴィジランテは生きているものとして扱われる。その他の点では、ヴィジランテはアンデッド・クリーチャーとして振る舞うことによる利益を得られないし、依然として負のエネルギーや生きているクリーチャーに効果を及ぼす呪文の効果を受ける。生きているクリーチャーでなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
事情通(変則)/Gossip Collector(Ultimate Intrigue 11ページ):ヴィジランテは噂の網の中心におり、理解できないほどの速度で最近の噂に触れることができる。通常なら情報を集めるために1d4時間かかるような噂が必要になったとき、ヴィジランテは1d2時間しか必要としない。高名の社交の技を有しており、高名のある地域で情報を集める場合、必要な時間は1d4×10分だけでよい。加えて、情報収集の難易度を20以上超えたなら、ヴィジランテはその噂を既に耳にしており、ヴィジランテは時間を一切消費することなくその情報を得ることができる。たとえ高名のある地域にいたとしても、情報を集める場所で得られない情報をこの能力で集めることはできない。
下見(変則)/Case the Joint(Ultimate Intrigue 10 ページ):ヴィジランテは"不羈の人格"に戻る前に、"社交の人格"を使用してその地域に関する重要な事実を得ることができる。"社交の人格"でその場所にいて1時間以上過ごしたなら、ヴィジランテは難易度20の〈知識:工学〉判定を試みることができる。成功したなら、ヴィジランテはその場所の物の配置に関する失敗した技能判定(その場所に隠れるための〈隠密〉判定、警報を解除するための〈装置無力化〉判定、台座から物を掴み取るための〈手先の早業〉判定など)を1つ再ロールする能力を得る。達成値が20を10上回るたびに、ヴィジランテは追加で1回再ロールする能力を得る。ヴィジランテが1週間以内にこの場所に戻ってこれなかったなら、状況があまりにも変わってしまい、再ロールを行えなくなる。ヴィジランテは同じ場所で1週間に1回しかこの能力を使用できない。
知れ渡る達人(変則)/Well-Known Expert(Spymaster's Handbook 27 ページ):ヴィジランテの"社交の人格"は、実際には勉強したこともない範囲や話題を含む、いくつかの領域の達人として知られている。その結果、詮索するような質問による困難な問題への解決策を自分で答えているように見せながら、その実は他人に見つけてもらうことに卓越している。
"社交の人格"でいるとき、ヴィジランテは〈鑑定〉、〈製作〉、〈知識〉判定で援護を行う際、出目10を使用できる。また、ヴィジランテは〈鑑定〉、〈製作:すべて〉、〈知識:すべて〉で知識を有していると見せかけるために行う〈はったり〉判定に、クラス・レベルの半分(最低+1)に等しいボーナスを得る。高名UIの社交の技を修得しているなら、これらの技能判定への援護判定に成功したとき、+2ではなく+3のボーナスを与える。
高名の地域にいるなら、ヴィジランテの"社交の人格"は技術者として高く信頼されており、学者と議論すればその学者は驚くほどの結論に到達し、劇的な飛躍をもたらす。クリーチャーが特定の項目についての〈知識〉判定に失敗していたとしても、ヴィジランテが同じ項目についての情報を得るための〈知識〉判定に援護判定のボーナスを与えたなら、そのクリーチャーはもう一度その判定を行うことができる。
神速の変化(超常)/Transformation Sequence(Blood of the Beast 15 ページ):ヴィジランテが人格を変える流れはさながら魔法のようだ。通常より早いだけでなく、ずっと気づかれにくい。ヴィジランテは5ラウンドで顔の入れ替えを完了させることができる。早着替えの社交の技を修得しているなら、標準アクションで完了する。即時着替えの社交の技を修得しているなら、即行アクションで完了する。しかし、この変化はかなり劇的なもので、大きな音や音楽、明滅する色とりどりのエネルギー、素早い動きを伴う。呪文あるいは擬似呪文能力を発動できなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない(ヴィジランテのクラスによるものである必要はない)。魔法子女アーキタイプのヴィジランテは、1レベルの時点でこの社交の技を自動的に獲得する。
生者の顔(超常)/Guise of Life(Spymaster's Handbook 26ページ):この技を持つアンデッドは、生きているクリーチャーとしての"社交の人格"を追加で1つ得る。この"社交の人格"は生きているときのヴィジランテの姿を持つ。〈知識〉判定に成功しても、ヴィジランテが生きているクリーチャーであるかのようにしか、ヴィジランテの情報を明らかにすることができない。占術呪文あるいは占術効果において、ヴィジランテは生きているものとして扱われる。その他の点では、ヴィジランテは生きているクリーチャーとして振る舞うことによる利益を得られないし、依然として正のエネルギーやアンデッドに効果を及ぼす呪文の効果を受ける。死体のあるアンデッド・クリーチャーでなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。負のエネルギーに対する親和性の種族特性を持つ人型生物のヴィジランテも同様にこの技を選択し、人間としての"社交の人格"を得ることができる。
先駆者(変則)/Entrepreneur(Spymaster's Handbook 26 ページ):【知力】基準、【判断力】基準、【魅力】基準の技能のうち、〈知覚〉と〈魔法装置使用〉を除く技能から1つを選択する。ヴィジランテは選択した技能を用いて、〈職能〉技能を使用したかのように金銭を稼ぐことができる。〈芸能〉あるいは〈職能〉を選択した場合、ヴィジランテは代わりにそれらの技能からその技能のランクに応じて技能開放を得る(Pathfinder RPG Pathfinder Unchained 82)。優美なる技術UIの技を有している場合、優美なる技術で選択した技能全てにこの利益を得る。
即時着替え(変則)/Immediate Change(Ultimate Intrigue 11ページ}):このヴィジランテは人格を移動アクションで変更でき、最早自らの外見と外面を調整するのに追加の時間を費やす必要はなくなる。ヴィジランテはこの技を選択する為に13レベル持ち、早着替えの社交の技を取得していなければならない。
第一人者(変則)/Incredible Renown(Ultimate Intrigue 11ページ):ヴィジランテは両方の人格において、信じられないほど有名だ。ヴィジランテは住人が25,000人以下の町(大都市)1つか、住人が10,000人以下の町(小さな町)2つで高名の利益を得ることができる。ヴィジランテ"社交の人格"である間のボーナスは変更ないが、"不羈の人格"であるときに著名の社交の技で得る〈威圧〉への状況ボーナスは+8に増加する。最低11レベルで著名の社交の技を有していなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
著名(変則)/Great Renown(Ultimate Intrigue 11ページ):ヴィジランテはより広範な規模でその名を知られている。ヴィジランテは5,000人以下の人が住む場所(大きな町)1つか、2,000人位上の人が住む場所(小さな町)2つにおいて、高名を得る。このボーナスは、"社交の人格"が変化しない限り持続する。また、高名の社交の技から得られる、"不羈の人格"でいる間の〈威圧〉判定への状況ボーナスは+6に増加する。最低7レベルで高名の社交の技を修得していなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
継ぎ目なき変身(変則)/Seamless Shapechanger(Blood of the Beast 15 ページ):ヴィジランテは魔法による姿をも隙なく装う。ヴィジランテは(ポリモーフ)呪文や効果で他のクリーチャーの姿を取る際の〈変装〉判定にも、継ぎ目なき変わり身によるボーナスを得る。(変身生物)の副種別を有していなければ、ヴィジランテはこの技を選択できない。
伝来の知恵(変則)/Ancestral Enlightenment(Disciple's Doctrine 23 ページ):ヴィジランテは未訓練の〈知識〉判定を試みることができる。ランクを割り振っている〈知識〉技能については、ヴィジランテはその技能判定に+4のボーナスを得る。最低でも5レベルなければ、ヴィジランテはこの技を選択できない。
早着替え(変則)/Quick Change(Ultimate Intrigue 12 ページ):ヴィジランテは自分の人格を容易に入れ替えるやり方を身につける。通常なら人格を変更するのに1分かかるところ、ヴィジランテは全ラウンド・アクションで行うことができるようになる。早着替えを行なった後に両方の人格を見知ったクリーチャーに遭遇したなら、自分が急いで変装している姿から両方の人格が同じ人物であることを見破られないように、ヴィジランテは〈変装〉判定を行わなければならない。ヴィジランテは追加で1ラウンドをかけ、姿と性格を完全に調整し、この判定を行わないようにすることができる。最低7レベルでなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
ビギナーズ・ラック(変則)/Beginner's Luck(Antihero's Handbook 16 ページ):ヴィジランテは見ている人がビギナーズ・ラックとしか考えられないように、卓抜した能力を覆い隠し、自分が無害で罪のない人物であるように見せかける。ヴィジランテが"社交の人格"で不羈の技を使用する際、見ている人を騙すために行う〈変装〉判定に、つなぎ目なき変わり身による+20の状況ボーナスを加えることができる。ただし、見ている人が、ヴィジランテ・レベルの人数以下である場合に限られる。ヴィジランテの仲間のPCは、見ている人として扱わない(GMが望むなら、近しい仲間のNPCも見ている人として扱わなくて良い)。一週間前までに"社交の人格"で不羈の技を使用したのを見た人物については、ヴィジランテはこのボーナスを失う。
密やかな問いかけ(変則)/Discreet Inquiries(Inner Sea Intrigue 33 ページ):ヴィジランテは〈交渉〉判定で情報収集を行う際、何かを探しているかを悟られないようにすることができる。その手段が秘密の情報の売買であれ、情報を明らかにするために悟られることなく敵と話をする場合であれ構わない。ヴィジランテが高名を持つ地域にいる場合、この方法で情報収集を行うには2d4時間と2d4GPを必要とする。情報収集に気付こうとするものは、ヴィジランテの〈はったり〉判定に対する対抗〈真意看破〉判定に成功しなければ気づくことはない。ヴィジランテはこの〈はったり〉判定に+4のボーナスを得る。
百人力(変則)/Double Time(Ultimate Intrigue 11 ページ):ヴィジランテの"社交の人格"は技術力に優れ、商人や貴族ではなく、職人や専門家から尊敬を集めている。ヴィジランテとしての活動を行いながら1日の仕事を完了させる際、ヴィジランテは通常よりも早く仕事を行う手段を身につけている。この時、ヴィジランテは他の作業に時間を費やしているのではなく、1日の仕事に全力を傾けているかのように見せかける。ヴィジランテは通常の〈製作〉あるいは〈職能〉を用いて一般的な活動を行う際、毎日8時間ではなく6時間を費やすだけで良い。優美なる技術の技を有しているなら、ヴィジランテは選択した優美なる技術の技能においては4時間を費やすだけで良い。この技を選択するには、ヴィジランテは選択した技能に適切な"社交の人格"を有していなければならない。
ベルフラワー暗語術(変則)/Bellflower Innuendo(Inner Sea Intrigue 33 ページ):この技を持つヴィジランテはベルフラワー・ネットワークやその他の秘密の組織で用いられる暗号メッセージを調べることで、より効率的にひそかなメッセージを送る方法を身に付けている。ヴィジランテが〈はったり〉を用いてひそかなメッセージを送る際、メッセージを覆い隠すためのほのめかしを行わない場合と同じ時間で送ることができる。ヴィジランテと受け手以外の人物がひそかなメッセージの言葉と意味を占術で見破ろうとした場合、術者レベル判定(難易度=15+ヴィジランテのレベル)に成功しない限り見破ることはできない。
凡人の顔(変則)/Everyman(Ultimate Intrigue 11 ページ):数多の顔の社交の技を用いてありふれた姿を振る舞う際、ヴィジランテは代わりに特定の個人の姿になりすますことができる。その個人は農民、労働者、小作人のいずれかでなければならない。この個人の姿に変装する際、ヴィジランテはその個人として振る舞うための〈変装〉判定に+20の状況ボーナスを得る。その個人の場所を特定するための呪文や能力は、50%の確率で実際の個人ではなくヴィジランテを識別し、ヴィジランテに対して使用された占術呪文あるいは占術能力は、その特定の個人であるかのようにヴィジランテを検出しなくなる。これによってヴィジランテはその個人の特別な知識を獲得することは一切なく、その個人の生活の一部として適切な振る舞いを行うための〈はったり〉判定には+10の状況ボーナスを得る。最低11レベルで数多の顔の"社交の技"を修得していなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
魔法のオーラ秘匿(変則)/Hidden Magic(Antihero's Handbook 16ページ):ヴィジランテの持つ魔法のアイテムのオーラは(マジック・オーラのように)隠蔽される。標準アクションにより、ヴィジランテはこの効果を抑止したり再活性化させたりすることができる。11レベルの時点で、ヴィジランテと運搬している魔法のアイテムは(グレーター・マジック・オーラUIのように)魔法のものでないかのように隠蔽される。最低5レベルでなければ、ヴィジランテはこの技を選択できない。
無垢の装い(変則)/Feign Innocence(Ultimate Intrigue 11ページ):ヴィジランテの"社交の人格"は、悪事に手を染めているとは信じられないほど無害そうに見える。高名のある地域にいる間、この能力は魔法によるものではないが、実質的にイノセンスAPG呪文の効果を与える。最低5レベルで高名の社交の技を修得していなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
無名(変則)/Obscurity(Blood of the Beast 15 ページ):ヴィジランテは社会的にあまり知られていない。実際、ヴィジランテは"社交の人格"を可能な限り一般的な姿になるようにしている。この社交の技は高名の技と全く同じように機能するが、街の中のNPCの最初の態度を改善するのではなく、ヴィジランテが"無名"の範囲内で"社交の人格"でいる際に〈変装〉判定を試みる必要がなくなる。ヴィジランテが"社交の人格"で不羈の技を使用した場合のように、ヴィジランテが"社交の人格"ではあり得ない存在だと街にいるNPCが疑い得る状況ならば、ヴィジランテは通常通り〈変装〉判定を試みなければならない。この社交の技は、前提条件として高名が必要な社交の技を修得する際やそのような技の強化版において、高名と同様に機能する。この技を持つヴィジランテは高名を修得できない。また、有名であることを求められる社交の技(お得意様取引や名士の特権など)を修得することもできない。
名士の特権(変則)/Celebrity Perks(Ultimate Intrigue 11 ページ):ヴィジランテは高名のある地域の名士であり、熱烈なファンが基本的な支援を雨あられと提供してくれる。高名のある地域にいる間、ヴィジランテは常にありふれた食事と宿(一食あるいは一泊1GPまで)を無料で提供されることができ、1GP以下の税や賄賂は免除される。1GP以下の魔法のものでない特定のアイテムを欲しいと思ったなら、高名のある地域で1d10分を費やして住民とやりとりすることで、ファンからそのアイテムを受け取ることができる(ファンから受け取ったアイテムを売却したなら、ヴィジランテはこの社交の技を永続的に失う)。著名の技を有しているなら、5GPまでの贈り物を受け取り、良い食事と宿(一食あるいは一泊10GPまで)を無料で提供され、10GPまでの税や賄賂を免除されることができる。第一人者の技を有しているなら、25GPまでの贈り物を受け取り、上質な食事と宿(一食あるいは一泊100GPまで)を無料で提供され、100GPまでの税や賄賂を免除されることができる。最低5レベルで高名の技を修得していなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
モノマネ(変則)/Mockingbird(Ultimate Intrigue 12ページ):ヴィジランテはほとんどあらゆるたぐいの声、動物の声や音の効果を真似ることができ、離れたところから声を投げかけることができる。これはヴェントリロキズム、ヴォーカル・オルタレーションUM、ゴースト・サウンド呪文を組み合わせたものとして機能する。最低5レベルでなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
優美なる技術(変則)/Social Grace(Ultimate Intrigue 12 ページ):【知力】基準、【判断力】基準、【魅力】基準の技能のうち、〈知覚〉と〈魔法装置使用〉を除く技能を1つ選択する。"社交の人格"でいる間、ヴィジランテは選択した技能による判定に+4の状況ボーナスを得る。5レベルの時点と以降4レベル毎に、ヴィジランテは上記の制限の中でこのボーナスを得る技能を追加で1つ選択できる。
流行(変則)/In Vogue(Ultimate Intrigue 11ページ):ヴィジランテの製作事業や職人事業は、いつも地元の流行りに乗ったもので、ヴィジランテは通常よりも多くの利益を得ることができる。優美なる技術で選択した〈製作〉技能で作成したアイテムは、ヴィジランテが有名であることから通常よりも1/3だけ高い価値を持つ。このとき、製作コストを増やす必要はない。優美なる技術で選択した〈職能〉技能を用いて利益を得る際、通常の2倍の利益を得る。最低5レベルで、百人力と優美なる技術の両方の社交の技を有していなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
忘れられぬ名(変則)/Instant Recognition(Ultimate Intrigue 11ページ):他の街であっても、ヴィジランテの名前は非常に広く知れ渡っている。新しい街へ高名の利益を移す際、広めるために4時間しか費やさなくて良い。最低13レベルで第一人者と凱旋の両方の社交の技を有していなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
不羈の流儀(変則)/Vigilante Specialization:1レベルの時点で、ヴィジランテは懲罰人あるいは静殺者のいずれかを選択しなければならない。
懲罰人は基本攻撃ボーナスとして、表1-1に記載されている値ではなくヴィジランテ・レベルを用いる。ヴィジランテは、他のクラスや種族ヒット・ダイスから得られる他の基本攻撃ボーナスを、通常通りこの値に加える。
静殺者は隠身攻撃と呼ばれる能力を得る。この能力により、ヴィジランテは自分の存在に気づいていない敵、自分を仲間だと思っている敵、驚愕の姿(17ページを参照)によって立ちすくみ状態になった敵に対して行う近接攻撃(あるいは30フィート以内の遠隔攻撃)に、追加で1d8ポイントの精密性によるダメージを与える。3レベルの時点と以降2ヴィジランテ・レベル毎に、このダメージは1d8ずつ増加する。静殺者のヴィジランテは自分が挟撃している敵やアーマー・クラスに【敏捷力】ボーナスを加えられない敵に対しても隠身攻撃を行うことができるが、隠身攻撃のダメージ・ダイスはd4になってしまう。静殺者は視認困難を持つ目標に対しても隠身攻撃によるダメージを与えることができるが、完全視認困難の場合には与えられない。
この選択を行うと、以降変更できない。不羈の技の多くは両方の流儀で使用できるが、いずれかの流儀に固有の不羈の技もある。静殺者のヴィジランテは1回の隠身攻撃に対して、アスタリスク(*)の付記された技を1つだけ適用できる。また、特記ない限り、このような不羈の技を適用した隠身攻撃が効果を発揮するのは、驚愕の姿に気づいていない(あるいはヴィジランテを仲間と考えている)敵に対してのみである。
不羈の技/Vigilante Talent:2レベルの時点と以降2レベル毎に、ヴィジランテは不羈の技を1つ得る。特記ない限り、同じ技を複数回選択することはできない。技の中には、選択するために他の不羈の技や特定の流儀、最低ヴィジランテ・レベルのような前提条件を、ヴィジランテが満たさなければならないものもある。不羈の技を一度選択すると、以降変更できない。
ヴィジランテが社交の人格のときに不羈の技を使う場合、ヴィジランテは周囲で自身を見ている人達全ての〈知覚〉判定に対する〈変装〉判定に成功しなければならない(この判定にはつなぎ目なき変わり身による+20のボーナスは得られない)。失敗すると、見ている人はヴィジランテが社交の人格の意味している以上の存在であることに気づくだろう。場合によっては、社交の人格と不羈の人格が同一人物であることを理解するかもしれない。不羈の技がセーヴィング・スローを要求する場合、特別に示されていない限り、そのセーヴの難易度は10+ヴィジランテのレベルの半分+ヴィジランテの【魅力】修正値に等しい。
生け捕り(変則)/Take 'Em Alive:ヴィジランテは通常なら致傷ダメージを与える武器で非致傷ダメージを与える際、攻撃ロールに通常なら受ける-4のペナルティを受けない。加えて、非致傷ダメージのみを与え、毒などの副次効果を持たない攻撃において、ヴィジランテは攻撃ロールとダメージ・ロールに+1のボーナスを得る。5レベルの時点と以降3レベル毎にこのボーナスは1ずつ増加し、20レベルの時点で最大の+5となる。
一網打尽(変則)/Sweeping Strike(Antihero's Handbook 16ページ):ヴィジランテはボーナス特技として《薙ぎ払い》を得る。6レベルの時点で、ヴィジランテはボーナス特技として《薙ぎ払い強化》を得る。これらの特技の前提条件は無視できる。12レベルの時点で、ヴィジランテが《薙ぎ払い強化》を使用する際、追加攻撃を行う際に目標が隣接している必要がなくなる。懲罰人のヴィジランテだけが、この技を修得できる。
隠蔽打撃(変則)/Concealed Strike(Spymaster's Handbook 27 ページ):隠し持った武器で敵に攻撃を行う際、その武器のことを目標が気付いていないなら、ヴィジランテは移動アクションとして、その敵に対してフェイントを行うために〈はったり〉判定を行うことができる。《フェイント強化》特技を有しているなら、この試みはフリー・アクションとなる。最低6レベルでなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
ヴィジランテの閃き(変則)/Inspired Vigilante(Ultimate Intrigue 14 ページ):ヴィジランテの推理能力は常人を遥かにしのぐ。この能力はインヴェスティゲーターの閃き能力と同様に機能する。ヴィジランテの閃きプールは、ヴィジランテのクラス・レベルに等しい(【知力】修正値は加えない)。ヴィジランテは使用回数を減らさずに閃きを使用することはできない。また、この能力は閃きクラス特徴を置き換えたり、閃きを前提とする能力や効果において、閃きとは見なさない。
応報の鞭(変則)/Whip of Vengeance(Inner Sea Intrigue 33 ページ):ヴィジランテはボーナス特技として《ウィップ体得》UCを得る。既に《ウィップ体得》を修得している場合、《ウィップ体得》を修得した時点で前提条件を満たしていた特技1つと置き換えること。加えて、6レベル以上であれば、ヴィジランテは《ウィップ体得強化》UCを得る。《ウィップ体得》を前提条件に持つ特技や能力の前提条件を考慮する際、基本攻撃ボーナスとしてヴィジランテ・レベルを用いる。
屋上の潜入者(変則)/Rooftop Infiltrator(Ultimate Intrigue 15 ページ):ヴィジランテは自分の基本移動速度の半分に等しい登攀移動速度を得る。ロープを用いて登攀する場合、移動速度は基本移動速度に増加する。
下級魔法(擬呪)/Minor Magic(Spymaster's Handbook 27 ページ):この技を持つヴィジランテは、ウィザード/ソーサラー、ウィッチ、クレリック、サイキック、シャーマン、ドルイド、バードの呪文リストから1つを選択する。一度選択すると、以後変更できない。ヴィジランテは選択した呪文リストから0レベル呪文を1つ発動する能力を得る。この呪文は1日2回、擬似呪文能力として発動される。この能力の術者レベルはヴィジランテ・レベルに等しい。この呪文のセーヴ難易度は10+【知力】修正値(ウィザード/ソーサラー、ウィッチ、サイキック呪文の場合)か【判断力】修正値(クレリック、シャーマン、ドルイド呪文の場合)か【魅力】修正値(バード呪文の場合)のいずれかである。
影隠れ(変則)/Hide in Plain Sight(Ultimate Intrigue 14 ページ):ヴィジランテは誰かに注意深く見られている場合であっても、〈隠密〉を用いて隠れようとすることができる。ヴィジランテが(自分の影を除く)薄明かりの10フィート以内にいるなら、実際は隠れているものがない状況でも隠れることができる。最低8レベルで静殺者のヴィジランテでなければ、この技を修得できない。
影の視覚(変則)/Shadow's Sight(Ultimate Intrigue 15 ページ):ヴィジランテは夜目と暗視60フィートを得る。既に暗視を有している場合、その間合いが30フィート伸びる。
影の速度(変則)/Shadow's Speed(Ultimate Intrigue 15 ページ):ヴィジランテの基本移動速度は10フィート増加する。10レベルの時点で、ヴィジランテの基本移動速度はさらに10フィート増加する。
陰への引きずり(変則)/Pull into the Shadows(Ultimate Intrigue 15 ページ):全ラウンド・アクションとして、ヴィジランテは自分の存在に気づいていない(あるいはヴィジランテを仲間だと見なしている)敵1体に向けて自分の移動速度まで移動し、その敵に攻撃を1回行うことができる。この攻撃が命中したなら、ヴィジランテは引きずり戦技(Advanced Player's Guide 321ページ)を試みることができる。この試みには+4のボーナスを得る上、この試みは機会攻撃を誘発しない。引きずりが成功しても、ヴィジランテは敵とともに移動の残りを行う必要はない。本当の味方や同意した目標に対して、ヴィジランテはこの技を使用できない。
枷砕き(変則)/Shackle Smash(Inner Sea Intrigue 33 ページ):もしかすると、ヴィジランテは黄昏の鉤爪やベルフラワー・ネットワークによって奴隷や囚人から逃れたり拘束を破壊する訓練を受けたのかもしれない。この技を持つヴィジランテは武器破壊の戦技判定や物体を壊すための【筋力】判定を試みる際、人の会話ほどの騒音しか出さないようにすることができる。武器破壊の戦技を使用して魔法でない物体を破壊する際、ヴィジランテは物体の硬度の半分を無視する。
華麗なる殺人術(変則)/Lethal Grace(Ultimate Intrigue 15 ページ):ヴィジランテは力と速度を組み合わせ、信じられないほどに致命的な攻撃を行う。ヴィジランテはボーナス特技として《武器の妙技》を得る。既に《武器の妙技》特技を修得しているなら、ヴィジランテは《武器の妙技》を選んだレベルで前提条件を満たしていた特技1つをボーナス特技として得る。《武器の妙技》を用いて攻撃ロールに【敏捷力】ボーナスを、ダメージ・ロールに【筋力】ボーナスを使用する際、ヴィジランテはダメージ・ロールにヴィジランテ・レベルの半分を加える。このボーナスは、ヴィジランテは両手で武器を持ったり、利き手でない手で武器を持ったりしても増減しない。
環境武器(変則)/Environmental Weapon(Ultimate Intrigue 14 ページ):ヴィジランテがこの技を獲得する際、レンジャーの得意な地形のリストから地形の種別を1つ選択すること。その地形にいる間、ヴィジランテは即行アクションにより、周辺に外れそうなものや動かせそうなものがあれば代用武器を1つ見つけることができる(GMの判断に従う)。ヴィジランテはこの代用武器を使用する際にペナルティを受けない。例えば、ヴィジランテが都市の環境を選択していたなら、椅子、空のビン、扉を使って敵を攻撃することができる。5レベル、10レベル、15レベル、20レベルの時点で、ヴィジランテは追加で地形を1種類選択できる。
帰還武器(変則)/Returning Weapon(Ultimate Intrigue 15 ページ):ヴィジランテは自分の元に戻ってくる、自分の証とも言える投擲武器を持っている。スローイング・アックスのように、投擲武器を1種類選択すること。その種類の武器を使用する際、リターニングの特性を持つかのように自動的に戻ってくる。14レベルの時点で、シュリケンのように矢弾として扱われる投擲武器を選んでおり、その種別の魔法の武器を50個一組で購入したなら、ヴィジランテは費用を支払うことなくそれらを準備でき、以降使い切ることがなくなる。矢弾のように扱われない投擲武器を選んでいた場合、そのラウンドに投擲した最初の武器の魔法の特性を、このラウンド中に投げる同じ種別の他の投擲武器全てに適用できる。これにより、たとえ次のラウンドにのみ返ってくる場合でも、魔法の投擲武器により全力攻撃を行えるようになる。
愚弄(変則)/Mockery(Spymaster's Handbook 27 ページ):ヴィジランテはボーナス特技として《挑発》UMを得る。ヴィジランテは〈威圧〉を用いる《挑発》を、1日1回ではなく1日2回使用できる。12レベルの時点で、〈威圧〉を用いる《挑発》の効果は、ヴィジランテの【魅力】修正値に等しいラウンド(最低1)だけ持続するようになる。
攻防一体(変則)/Combat Expertise(Antihero's Handbook 16 ページ):ヴィジランテはボーナス特技として《攻防一体》を得る。前提条件を満たしている必要はない。既に《攻防一体》を修得している場合、ヴィジランテは《攻防一体》を修得したレベルで前提条件を満たしていた特技を1つ修得する。ヴィジランテの【知力】が13未満の場合、戦闘特技の前提を満たすかどうか考慮する際、【知力】13であるものとして扱う。
湖沼の混合物(変則)/Swamp Concoctions(People of the Wastes 21ページ):1日2回、全ラウンド・アクションにより、ヴィジランテは環境武器の不羈の技を用いて、ヴィジランテ・レベルごとに15GP以下の錬金術武器を代用することができる。この代用武器は売却できず、3ラウンド以内に使用しなければ不活性化する。ヴィジランテはこの代用武器を使用する際、《万能投擲術》特技の利益を得る。この能力は実際に存在しない限り、特殊な材質を代用することはできない。この技を習得するにはヴィジランテは環境武器の不羈の技を修得しており、その技でジャングル、沼地、水場のいずれかを選択していなければならない。
渾身の機会攻撃(変則)/Vital Punishment(Ultimate Intrigue 17 ページ):ヴィジランテはボーナス特技として《渾身の一打》を得る。前提条件を満たす必要はない。1ラウンドに1回、機会攻撃を行う前に、ヴィジランテは渾身の機会攻撃の使用を宣言できる。その攻撃が命中したなら、ヴィジランテは《渾身の一打》を適用できる。《渾身の一打強化》あるいは《上級渾身の一打》を修得しているなら、ヴィジランテは渾身の機会攻撃において《渾身の一打》の代わりにこれらの特技を適用できる。最低6レベルなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
弱点をつく裏技(変則)/Expose Weaknesses(Ultimate Intrigue 14 ページ):ヴィジランテは敵にダメージをより簡単に与えるちょっとした技を使うことができる。それは例えば、冷たい鉄の粉をフェイ・クリーチャーに投げたり、ライカンスロープの皮に溶かした銀をひとしずく垂らしたり、といったことだ。ヴィジランテが裏技の戦技判定(Advanced Player's Guide320ページ)を試みる際、選択肢にクリーチャーのダメージ減少あるいは硬度を10減少させる効果を追加できる。この効果はこれ自体とは累積せず、ダメージ減少/―をもつクリーチャーに対しては機能しない。
重装訓練(変則)/Heavy Training(Ultimate Intrigue 14 ページ):ヴィジランテはボーナス特技として《鎧習熟:重装》を得る。前提条件は無視できる。肌のごとき鎧の不羈の技の利益は重装鎧にも適用される。16レベルの時点で、ヴィジランテが肌のごとき鎧の不羈の技を習得していれば、重装鎧を身につけたまま通常の移動速度で移動できるようになる。懲罰人のヴィジランテでなければ、この技を修得できない。
種族の英雄/Racial Paragon(Blood of the Beast 15 ページ):ヴィジランテは移動アクションとして、種族の前提条件を満たしているが修得していない特技1つの利益を得る。この効果は1分間持続する。ヴィジランテは特技の前提条件を満たしていなければならない。ヴィジランテはこの能力を、1日に3+ヴィジランテ・レベルの半分(最低1日4回)だけ使用できる。ヴィジランテはこの能力を持続時間が過ぎる前に使用して、選択していた種族特技を置き換えることができる。
この方法で一時的に得た特技が1日の使用回数制限がある場合、この能力を使用している間、この特技の1日の使用回数制限を消費する。この不羈の技は複数回修得できる。2回目以降に修得するたび、ヴィジランテは種族特技を追加で1つ同時に獲得できるようにするか、この技を起動するのに必要なアクションを1段階小さくする(移動アクションを即行アクションに、即行アクションをフリー・アクションに、フリー・アクションを割り込みアクションに)。ヴィジランテが複数の特技の利益を選択した場合、特技は同じ種族の前提条件を共有していなければならない。ヴィジランテは2つ目の特技の前提条件を満たすために特技を得ることもできる。その場合、現在他の特技の前提条件を満たしている特技を置き換えることはできない(ただし、前提条件を必要としている特技を置き換えた後ならば構わない)。個々の特技は、この能力の1日の使用回数を消費する。
上級魔法(擬呪)/Major Magic(Spymaster's Handbook 27 ページ):この技を持つヴィジランテは下級魔法の技と同じ呪文リストから1レベル呪文を1つ発動する能力を得る。ヴィジランテはこの呪文を擬似呪文能力として、1日にヴィジランテ・レベル4毎に1回発動できる。この能力の術者レベルはヴィジランテ・レベルに等しい。この呪文のセーヴ難易度は10+【知力】修正値(ウィザード/ソーサラー、ウィッチ、サイキック呪文の場合)か【判断力】修正値(クレリック、シャーマン、ドルイド呪文の場合)か【魅力】修正値(バード呪文の場合)のいずれかである。最低でも4レベルで、下級魔法の不羈の技を修得しており、この技で選択した呪文に適切な能力値が11以上なければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
辛辣なる審判(超常)/Harsh Judgement(Inner Sea Intrigue 33 ページ):この技を持つヴィジランテは、インクィジターの審判クラス特徴のように敵へ裁きの声を上げることができる(Pathfinder RPG Advanced Player' Guideの38ページを参照)。ヴィジランテは以下の審判から1つを選択できる。一撃、貫通、清純、破壊。この能力のボーナスを決定する際、ヴィジランテのレベルは審判あるいは辛辣なる審判を与えるクラスのレベルと累積する。ヴィジランテはこの能力を1日に1回使用できる。4レベルの時点と以降3レベル毎に、1日の使用回数は1回ずつ増加する(19レベルの時点で、最大の1日7回)。苛烈なる信徒のアーキタイプ(Pathfinder RPG Ultimate Intrigue63ページ)のヴィジランテでなければ、この技を修得できない。
水中行動(変則)/Aquatic Action(People of the Wastes 20 ページ):ヴィジランテは水中であっても、フリーダム・オヴ・ムーヴメントの効果を受けているかのように武器、肉体武器、素手打撃を使用できる。これには、攻撃目標が水中にいて、ヴィジランテが地上にいる場合も含まれる。投擲武器を含む遠隔攻撃において、ヴィジランテは水中の最初の15フィートにおける、水中であることによるペナルティを受けない。(Pathfinder RPG Core Rulebook 432ページの水中戦闘を参照。)最低8レベルなければ、ヴィジランテはこの技を選択できない。
隙間狙い(変則)/Perfect Vulnerability(Ultimate Intrigue 15 ページ):標準アクションとして、ヴィジランテは敵の最も弱い場所を狙ってうまく攻撃を行うことができる。この攻撃は敵の接触アーマー・クラスに対して行われ、この攻撃に対して敵はアーマー・クラスに【敏捷力】ボーナスを加えられない。この技の目標になると、以降24時間の間、同じヴィジランテの隙間狙いの目標にならなくなる。最低8レベルなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
隙を生む武術(変則)/Leave an Opening(Ultimate Intrigue 14 ページ):ヴィジランテの隠身攻撃は敵の守りに不揃いな隙間を残し、敵を再び攻撃できるようにする。敵の次のターンの開始時、ヴィジランテが敵を機会攻撃範囲に収めているなら、敵はヴィジランテから機会攻撃を誘発する。同じ敵に対して複数回攻撃しても、同じラウンド中に複数回の機会攻撃を誘発することはない(しかし、複数の敵に対して攻撃すれば、個々の敵に対して機会攻撃を誘発させることはできる)。静殺者のヴィジランテのみが、この技を修得できる。
すれ違いざまの一閃(変則)/Up Close and Personal(Ultimate Intrigue 17 ページ):ヴィジランテが移動アクションの一部として敵の接敵面を通過するために〈軽業〉判定を試みる際、即行アクションとして通過しようとする敵に対して一回の近接攻撃を試みることができる。〈軽業〉判定に成功したなら、この攻撃には、ヴィジランテが敵に気づかれていないかのように隠身攻撃のダメージを与える。その他の点については、敵がアーマー・クラスに【敏捷力】ボーナスを適用できない目標に対して隠身攻撃のダメージを適用するものとして解決する。最低4レベルで静殺者のヴィジランテだけが、この技を修得できる。
静殺者の勘(変則)/Stalker Sense(Ultimate Intrigue 16 ページ):ヴィジランテは危険を予見する。ヴィジランテは常に不意討ちラウンドで行動できる。6レベルの時点で、ヴィジランテは直感回避能力を得る。12レベルの時点で、ヴィジランテは直感回避強化能力を得る。静殺者でなければこの技を修得できない。
戦闘技能(変則)/Combat Skill(Ultimate Intrigue 14 ページ):ヴィジランテはボーナス特技として任意の戦闘特技1つを得る。前提条件は満たしていなければならないが、この特技の前提条件を考慮する際、ヴィジランテ・レベルの半分に等しいファイター・レベルを有しているものとして扱う。懲罰人でなければこの技を選択できない。ヴィジランテはこの技を複数回修得できる。修得するたびに、異なる特技を1つ選択すること。
即応戦術(変則)/Instant Plan(Inner Sea Intrigue 33 ページ):ヴィジランテは手に追えないように見える状況に素早く対処することができる。1日1回、ヴィジランテは行動計画を宣言できる。ヴィジランテの声を聞ける仲間は皆、[恐怖]効果に対するセーヴィング・スローに+2の士気ボーナスを得るとともに、士気をくじく行為に対して完全耐性を得る。また、これらの仲間はヴィジランテの指定した技能判定あるいは戦技判定に+1の士気ボーナスを得る。この利益はヴィジランテ・レベル毎に1ラウンド持続する。
即時対応(変則)/Vigilante's Reflexes(Antihero's Handbook 17 ページ):ヴィジランテはボーナス特技として《迎え討ち》を得る。既に《迎え討ち》を修得している場合、《迎え討ち》を修得した時点で前提条件を満たしていた特技を1つ得る。8レベルと16レベルの時点で、ヴィジランテが1ラウンドに行える機会攻撃の攻撃回数の追加が1回増える。これはヴィジランテの【敏捷力】ボーナスに関係なく与えられる。
狙撃手(変則)/Sniper(Ultimate Intrigue 16 ページ):ヴィジランテは30フィート以内という距離の制約なく、遠隔攻撃で隠身攻撃によるダメージを与えられる。最低6レベルの静殺者だけが、この技を修得できる。
粗暴なる戦技/Brutal Maneuver(Blood of the Beast 15 ページ):毎ラウンド、最初にヴィジランテが武器(肉体攻撃や素手打撃を含む)を使用する際、攻撃を1回行う代わりに戦技判定を1回行うことができる(近接攻撃を1回行う代わりに、武器落とし、武器破壊、足払いの戦技を行う)。このラウンドの間、ヴィジランテは全ての攻撃ロールに-5のペナルティを受ける。この戦技判定に成功したなら、ヴィジランテは武器を用いて通常通り命中したかのように、戦技の目標にダメージを与える。
巧みなフェイント(変則)/Cunning Feint(Ultimate Intrigue 14 ページ):ヴィジランテは移動アクションとか、全力攻撃の最初の攻撃を置き換えてフェイントを行うことができる。8レベルの時点で、ヴィジランテがフェイントに成功したなら、ヴィジランテの次のターンまで、目標は全ての攻撃に対するアーマー・クラスに【敏捷力】ボーナスを失うようになる。
確かな足取り(変則)/Sure-Footed(Ultimate Intrigue 16 ページ):〈隠密〉および〈軽業〉技能を用いて通常の速度で移動する際、ヴィジランテはペナルティを受けることがない。8レベルの時点で、ヴィジランテは移動困難地形を通過する際でも通常の移動速度で移動できるようになる。
盾連撃(変則)/Shield of Fury(Ultimate Intrigue 16 ページ):ヴィジランテはボーナス特技として《盾攻撃強化》を得る。既に《盾攻撃強化》特技を修得している場合、《盾攻撃強化》を修得したレベルで前提条件を満たしていた特技1つと直ちに置き換える。加えて、ヴィジランテが6レベル以上なら、片方の武器として盾を使用している限り、《二刀流》特技を有しているかのように扱われる。これにより、ヴィジランテは《二刀流》や【敏捷力】の前提条件を満たすことなく、《二刀流》を前提条件に持つ特技を修得できる。ただし、これらの特技は、片方の武器として盾を使用している場合にのみ機能する(ただし、《二刀流》を実際に修得している場合は除く。その場合、制限が《二刀流》ではなく、この能力で前提条件を無視した特技に対して適用される)。
騙しの技/Deceitful Trick(Blood of the Beast 15 ページ):ヴィジランテは全力攻撃の最初の攻撃を裏技APGの戦技と置き換えられる。この判定に-4のペナルティを受けることで、ヴィジランテは判定に成功した際、目標に異なる状態異常を2つ与えることができる。2つの状態異常を両方取り除くには、標準アクションが必要となる。《上級裏技》APGと《裏技強化》APGを修得していなければ、ヴィジランテはこの不羈の技を修得できない。
玉突き(変則)/Foe Collision(Ultimate Intrigue 14 ページ):ヴィジランテは敵の1体を別の敵に無理やり押し込むことができる。ヴィジランテが近接攻撃で、非実体の敵に隠身攻撃によるダメージを与えたなら、ヴィジランテはダメージが減少した時の隠身攻撃のダメージを、最初の目標が隣接している敵1体に与える。このとき、2つ目の目標は自分の間合いの外にいても良い。このダメージは殴打ダメージで、ぶつけようとしている敵(訳注:最初の目標)が肉体攻撃を持っている場合、ダメージは魔法や悪、その他その肉体攻撃が与えるダメージ種別も同時に持つ。隠身攻撃に効果を及ぼす通常の不羈の技とは異なり、この不羈の技は目標がアーマー・クラスに【敏捷力】ボーナスを加えられない場合であればいつでも適用される。静殺者のヴィジランテのみが、この技を修得できる。
チーム・プレイ(変則)/Team Player(Adventurer's Guide 42 ページ、Spymaster's Handbook 27 ページ):ヴィジランテはボーナス特技として《速やかなる援護》APGを得る。前提条件は無視できる。加えて、ヴィジランテは標準アクションでこの特技を使用し、ヴィジランテに隣接する全ての仲間にこの効果を適用できる。10レベルの時点で、ヴィジランテはこの特技で即行アクションではなく移動アクションを用いて援護を行い、仲間1体に通常よりも高い+2のボーナスを与えることができる。
懲罰人の拳(変則)/Fist of the Avenger(Ultimate Intrigue 14 ページ):既に修得していない場合、ヴィジランテはボーナス特技として《素手打撃強化》を得る。加えて、拳あるいはガントレットによる攻撃が成功したなら、ヴィジランテはダメージ・ロールにヴィジランテ・レベルの半分(最低+1、最大+5)に等しいボーナスを得る。懲罰人のヴィジランテでなければ、この技を修得できない。
猪突(変則)/Mad Rush(Ultimate Intrigue 15 ページ):突撃を行う際、ヴィジランテは全力攻撃を行える。この能力を使用すると、次の自分のターンの開始時まで、ヴィジランテは(突撃によるアーマー・クラスへのペナルティに加え)アーマー・クラスに-4のペナルティを受ける。最低12レベルの懲罰人でなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
追撃の達人(変則)/Chase Master(Ultimate Intrigue 14 ページ):追う側だろうが追われる側だろうが、ヴィジランテは追撃の達人だ。追撃(Pathfinder RPG GameMastery Guide 232ページ)中に行う全ての判定に、ヴィジランテはヴィジランテ・レベルに等しいボーナス(最低+4)を得る。
得意な戦技(変則)/Favored Maneuver(Ultimate Intrigue 14 ページ):ヴィジランテは得意な戦技として戦技1種類を選択する。ヴィジランテは(もし存在すれば)選択した戦技の《~強化》特技を獲得する。ヴィジランテは戦技を行う時にヴィジランテの存在に気づいていない敵に対してこの戦技を使用する際、戦技判定に+2の状況ボーナスを得る。ヴィジランテはこの技を複数回修得できる。修得するたび、異なる戦技を1種類選択すること。ヴィジランテはこの技を複数回修得できる。修得するたびに、異なる戦技1つにこの効果が適用される。
毒使い(変則)/Poisoner(Antihero's Handbook 16 ページ):ヴィジランテはアルケミストの毒の使用クラス特徴を得る。6レベルの時点で、ヴィジランテは毒1種類を5服分有しているなら、1日に1回、この毒を1服分合成することができる。費用は必要としない。この作業には1分かかる。合成によって毒5服分は消費されないが、これらの毒はヴィジランテの所有物でなければならない。作り出した毒は慎重に管理しなければならず、使用には専門技術が要求される。ヴィジランテの所有物で無くなると合成した毒は機能を失い、売却することもできない。所有している毒5服毎に、合成した毒を1服分だけ維持できる。
脳震撃(変則)/Sucker Punch(Ultimate Intrigue 16 ページ):ヴィジランテが自分の存在に気づいていない(か自分を仲間だと考えている)敵に対して攻撃を行う際、その攻撃が非致傷ダメージを与えるなら、その攻撃は追加で1d6ポイントの非致傷ダメージを与える。6レベル、12レベル、18レベルの時点で、この追加ダメージは1d6ずつ増加する。懲罰人のヴィジランテのみが、この技を修得できる。
喉突き(変則)/Throat Jab(Ultimate Intrigue 16 ページ):ヴィジランテの隠身攻撃は敵の喉を突き、ヴィジランテの次のターンまで発話できないようにする。ヴィジランテが不意討ちラウンドにこの能力を使用したなら、この効果は不意討ちラウンドの後にやってくる、最初のヴィジランテのターンが終了するまで持続する。これにより目標は助けを求めて叫ぶことも、音声要素のある呪文を発動することも、その他発話を必要とする全ての行為を行えなくなる。目標は以降24時間の間、このヴィジランテによる喉突きの効果を受けない。最低4レベルで静殺者のヴィジランテのみが、この技を修得できる。
鋼のごとき決意(変則)/Steely Resolve(Disciple's Doctrine 23 ページ):1日3回、割り込みアクションとして、ヴィジランテが[精神作用]効果に対する意志セーヴィング・スローに失敗した時、ヴィジランテはその効果の開始をヴィジランテ・レベルの半分に等しいラウンドだけ遅延させることができる。その後、ヴィジランテは通常通り、その効果の全てを受ける。遅延中のラウンドは、効果の持続時間としては扱わない。
刃陣の盾(変則)/Shield of Blades(Ultimate Intrigue 16 ページ):ヴィジランテの野生的な攻撃は、敵の反撃を妨げる。ヴィジランテはボーナス特技として《強打》を得る。既に《強打》を修得している場合、《強打》を修得したレベルで前提条件を満たしていた特技1つと直ちに置き換える。攻撃アクションあるいは全力攻撃アクションを行う際、ヴィジランテが【筋力】ボーナスを攻撃ロールに用いる近接攻撃の全てに《強打》を適用するならば、ヴィジランテは次の自分のターンまで盾ボーナスを得る。この盾ボーナスは《強打》で攻撃ロールに受けるペナルティに等しい。このボーナスは攻撃ロールに最低でも1回、実際にペナルティを受けた場合にのみ適用される。
肌のごとき鎧(変則)/Armor Skin(Ultimate Intrigue 13 ページ):ヴィジランテの鎧は第二の皮膚も同然だ。〈隠密〉、〈軽業〉、〈脱出術〉判定において、ヴィジランテは軽装鎧と中装鎧の判定ペナルティを受けない。他の技能判定に対しては、通常通りペナルティを受ける。8レベルの時点で、ヴィジランテは中装鎧を身につけて通常の速度で移動できるようになる。
早構え(変則)/Unexpected Strike(Ultimate Intrigue 16 ページ):ヴィジランテはボーナス特技として《早抜き》を得る。8レベルの時点で、隠していた武器を(移動アクションではなく)即行アクションで準備することができるようになる。
人盾(変則)/Living Shield(Ultimate Intrigue 15 ページ):ヴィジランテがクリーチャーに組みついている間に攻撃の目標になった時、割り込みアクションとして、ヴィジランテは組みついている相手に対する戦技判定を試みることができる(この戦技判定は組みつきの戦技判定とは見なさない)。成功したなら、ヴィジランテに組みつかれているクリーチャーはその攻撃の目標となる。判定に失敗したなら、そのクリーチャーは組みつきから逃れ、ヴィジランテは通常通りその攻撃の目標になる。この能力はヴィジランテに対する攻撃が宣言された後、ヴィジランテに対する攻撃が行われ結果が明らかになる前に宣言しなければならない。
飛沫の渦(変則)/Vortex Splash(People of the Wastes 21 ページ):雨天時もしくは腰まで水に浸かっている場合、ヴィジランテは全ラウンド・アクションとして水しぶきを飛ばし、隣接している敵全てに裏技戦技あるいはフェイントを1回行うことができる。ヴィジランテはそれぞれの目標に対して、異なる選択肢を選ぶことができる。
飄々(変則)/Evasive(Ultimate Intrigue 14 ページ):ヴィジランテを範囲攻撃で捉えるのは難しい。ヴィジランテは身かわし能力を得る。12レベルの時点で、ヴィジランテは身かわし強化の能力を得る。静殺者のヴィジランテだけがこの技を選択できる。
武器への親和性(変則)/Weapon Familiarity(Disciple's Doctrine 23 ページ):この技を修得したときに、ヴィジランテは単純武器あるいは軍用武器を2つか、特殊武器を1つ選択する。ヴィジランテは選択した武器に対する習熟を得る。8レベルの時点で、ヴィジランテはボーナス特技として、選択した武器に対する《武器熟練》を得る。懲罰人のヴィジランテのみがこの技を修得できる。
二つ名たる武器(変則)/Signature Weapon(Ultimate Intrigue 16 ページ):この技を修得する際、ヴィジランテは武器を1種類(ロングソードやクロスボウなど)を選択しなければならない。ヴィジランテはボーナス特技として、選択した武器に対する《武器熟練》を得る。既に選択した武器に対する《武器熟練》を修得している場合、《武器熟練》を修得したレベルで前提条件を満たしていた特技1つと直ちに置き換える。8レベルの時点で、ヴィジランテはボーナス特技として、選択した武器に対する《武器開眼》を得る。ヴィジランテはこれらの特技の前提条件を満たしている必要はない。懲罰人のヴィジランテでなければ、この技を修得できない。
二つ名たる矢(変則)/Signature Arrows(Antihero's Handbook 16 ページ):この技を修得したとき、ヴィジランテはボウあるいはクロスボウから一種類(ショートボウやヘヴィ・クロスボウなど)の特定の矢弾を1種類選択する。選択したボウあるいはクロスボウ用にその魔法の矢弾を50個一組で購入した後、同じ武器の指定した魔法の矢弾の市価ではなく、製作コストを支払うだけで良い。ヴィジランテがその魔法の矢弾を作成できる必要はない。この利益は、ヴィジランテが指定した武器の魔法の矢弾を50個一組で購入した最初の時にのみ適用される。ヴィジランテはこの技を複数回修得できる。修得するたびに、ヴィジランテは異なる種別のボウあるいはクロスボウの特定の魔法の矢弾を1つ選択するか、既に選択している武器の異なる種別の魔法の矢弾を1つ選択する。最低14レベルなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
不滅のもの(変則)/Unkillable(Ultimate Intrigue 16 ページ):ヴィジランテはボーナス特技として《不屈の闘志》を得る。前提条件は無視できる。6レベルの時点で、ヴィジランテは満身創痍状態の時に標準アクションを行なっても、ヒット・ポイントを失わなくなる。12レベルの時点で、ヴィジランテがヒット・ポイントへのダメージによって死亡するような場合、死亡する前に1ラウンドだけ生きていることができるようになる(このラウンドが経過する前に、ヒット・ポイントが【耐久力】の負の値を上回ったなら、ヴィジランテは死亡しない)。18レベルの時点で、ヴィジランテはヒット・ポイントが負の値になっても満身創痍状態になることはなく、ラウンド中の全てのアクションを行えるようになる。懲罰人のヴィジランテのみが、この技を修得できる。
矛先転向(変則)/Turnabout(Inner Sea Intrigue 33 ページ):この技を持つヴィジランテは、戦場のいかなる機会をも活かすことができる。攻撃あるいは呪文発動によって敵がヴィジランテの機会攻撃を誘発した際、ヴィジランテは機会攻撃の代わりに裏技APGの戦技判定を試みても良い。この判定に成功したなら、裏技の選択肢を適用するか、その攻撃1つあるいは呪文1つを、もともと選択できる新しい目標あるいは範囲に対象を変更するかのいずれかを行うことができる。
また明日(変則、超常)/Another Day(Ultimate Intrigue 13 ページ):ヒット・ポイントへのダメージで気絶状態になった時、ヴィジランテは自動的に容態安定化する。このとき、ヴィジランテは死亡したように見せかけることができる。確認するクリーチャーが〈治療〉判定(難易度=20+ヴィジランテのクラス・レベル)に成功するか、デスウォッチのような魔法を使用して同じ難易度の術者レベル判定に成功するか(呪文の効果を受ける点においてこの能力は超常能力だが、それ以外の点では変則能力である)すれば、この効果を暴くことができる。ヴィジランテは治療を受けているものとして扱われ、1時間後に行う、意識を取り戻すための【耐久力】判定に自動的に成功する(ただし、その時点で本当に死亡していない場合に限られる)。
魔法への親和性(擬呪)/Magical Familiarity(Disciple's Doctrine 23 ページ):ヴィジランテは過去の人生における秘術の秘密を活用する。ウィザード/ソーサラー呪文リストから0レベル呪文を1つ選択する。ヴィジランテは選択した呪文を1日3回、擬似呪文能力として使用できる。術者レベルにはヴィジランテ・レベルを用いる。6レベルの時点で、ヴィジランテは2つ目の0レベル呪文を選択し、同様に1日3回、擬似呪文能力として使用できるようになる。12レベルの時点で、ヴィジランテは1レベル呪文を1つ選択し、1日1回、擬似呪文能力として使用できるようになる。18レベルの時点で、ヴィジランテは選択していた1レベル呪文を1日3回、0レベル呪文を回数無制限で使用できるようになる。【知力】が10以上なければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
間を詰める歩法(変則)/Close the Gap(Ultimate Intrigue 14 ページ):毎ラウンド、自分のターンの開始時に、ヴィジランテは自分に隣接していない、20フィート以内にいる敵1体を指定することができる。その敵に隣接して移動を終了する限り、ヴィジランテは移動時にその敵から機会攻撃を誘発しない。その敵に突撃する場合、ヴィジランテは指定した敵が行う攻撃に対して、アーマー・クラスに-2のペナルティを受けない。
見えざる者への打撃(変則)/Strike the Unseen(Ultimate Intrigue 16 ページ):ヴィジランテはボーナス特技として《無視界戦闘》を得る。また、ヴィジランテは完全視認困難を有する目標に対しても隠身攻撃によるダメージを与えることができる。10レベルの時点で、ヴィジランテはボーナス特技として《無視界戦闘強化》を得る。加えて、ヴィジランテは視認困難や完全視認困難を有する目標に対しても、精密性によるダメージを全て与えることができるようになる。16レベルの時点で、ヴィジランテはボーナス特技として《上級無視界戦闘》を得る。ヴィジランテはこの技で獲得した《無視界戦闘強化》と《上級無視界戦闘》において、前提条件を満たす必要はない。
身をよじる恐怖(変則)/Twisting Fear(Ultimate Intrigue 16 ページ):ヴィジランテが恐れ状態、怯え状態、恐慌状態のいずれかを敵に与える際、恐怖が敵の身に負荷を与えることで、ヴィジランテは隠身攻撃のダメージ(値の低い、d4で算出されるもの)を非致傷ダメージとして与える。恐怖に身をよじることによるこのダメージを、クリーチャーは1ラウンドに1回しか受けない。恐慌状態のクリーチャーは恐怖によるダメージを受けても、恐怖から逃げるように叫び声をあげるだけである。静殺者のヴィジランテのみが、この技を修得できる。
無音の奇襲術(変則)/Silent Dispatch(Ultimate Intrigue 16 ページ):自分の存在に気づいていない敵を奇襲する際、ヴィジランテは-5のペナルティを受けて〈隠密〉判定を試みることができる。判定の結果は、敵が最初の行動を行うまでにヴィジランテの攻撃を聞き取るための〈知覚〉判定の難易度となる(通常の難易度は、戦闘音を聞き取る-10となる)。攻撃を見ることのできる敵も存在しうる。この技は戦闘音から他の人が警戒することを妨げるだけだ。
盲点(変則)/Blind Spot(Ultimate Intrigue 13 ページ):ヴィジランテは身を隠すのに熟達しており、通常なら自動的にクリーチャーを識別できる超自然的な感覚をもつクリーチャーから身を隠すために、〈隠密〉技能を使用できる。この感覚には非視覚的感知、擬似視覚、生命感知、鋭敏嗅覚、振動感知が当てはまる。鋭敏嗅覚に対するネゲイト・アロマAPGや振動感知に対する飛行など、ヴィジランテが他の方法で感覚を妨げることができない場合でも、クリーチャーは自動的にヴィジランテに気付くのではなく、気付くために+20の状況ボーナスを得た〈知覚〉判定に成功する必要がある。最低6レベルで、静殺者でなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
猛烈なる奇襲(変則)/Mighty Ambush(Ultimate Intrigue 15 ページ):1ラウンドに1回、隠身攻撃に成功した際、ヴィジランテは直ちにダメージを受けた敵を1d4ラウンドの間気絶状態にすることができる。頑健セーヴィング・スロー(難易度=10+ヴィジランテ・レベルの半分+ヴィジランテの【筋力】修正値か【敏捷力】修正値のいずれか高い方)に成功すれば、この効果を無効化できる。クリーチャーのセーヴィング・スローの成否に拘わらず、目標となったクリーチャーは以降24時間の間、このヴィジランテによる猛烈なる奇襲の効果を受けない。最低10レベルで静殺者のヴィジランテのみが、この技を修得できる。
優雅な足取り(変則)/Fantastic Stride(Spymaster's Handbook 27 ページ):ヴィジランテは《一撃離脱》をボーナス特技として得る。前提条件は無視できる。10レベルの時点と以降4レベル毎に、ヴィジランテは《一撃離脱》を使用する際、追加でクリーチャー1体を指定できるようになる。これら指定した全てのクリーチャーに対して、ヴィジランテの移動は機会攻撃を誘発しない。最低6レベルなければ、ヴィジランテはこの技を修得できない。
落下術(変則)/Perfect Fall(Ultimate Intrigue 15 ページ):手の届くところに壁や他の面があるなら、ヴィジランテは落下ダメージを受けない。触れられる面がない場合でも、落下時に半分しかダメージを受けず、足から着地できる(伏せ状態にならない)。
ローグの技(変則)/Rogue Talent(Ultimate Intrigue 15 ページ):ヴィジランテは自分の選択したローグの技を1つ修得する(上級の技は選択できない)。アスタリスク(*)の付記されたローグの技を修得した場合、この技は急所攻撃ではなく隠身攻撃に適用される。また、この技は隠身攻撃に同時に適用できる技は1つだけという制限において、アスタリスク(*)が付記されているものとして扱う。静殺者のヴィジランテでなければ、この技を修得できない。
慮外の攻撃(変則)/Surprise Strike(Ultimate Intrigue 16ページ):ヴィジランテは自らを守れない敵に対して圧倒的な優位を得る。ヴィジランテがアーマー・クラスに【敏捷力】ボーナスを加えられない敵に対して攻撃を行う際、その攻撃ロールに+1のボーナスを得る。このボーナスは8レベルの時点で+2に、16レベルの時点で+3に増加する。
ワニのあしらい(変則)/Gator Wrangle(People of the Wastes 20 ページ):ヴィジランテはつかみ能力を使用した組みつきの戦技判定に対する戦技防御値に+8のボーナスを得る。また、ヴィジランテが締めつけ攻撃から受けるダメージを半減させる。ヴィジランテに組みついているクリーチャーに攻撃する際、ヴィジランテはヴィジランテ・レベルの半分に等しいダメージを追加で与える。
我を止めるものなし(変則)/Nothing Can Stop Me(Ultimate Intrigue 15 ページ):1ラウンドに1回、ヴィジランテが移動しているときに、ヴィジランテはフリー・アクションとして、経路上にある(移動を妨げている)誰も所持していない物体1つ(扉や机など)に攻撃を1回行うことができる。この攻撃が物体を破壊するのに十分なダメージを与えたなら、ヴィジランテは移動を続けることができる。物体を破壊できなかった場合、ヴィジランテの移動は終了する。この攻撃は移動アクションの一部として扱い、このラウンドの攻撃回数を消費しない。偶然その攻撃がクリーチャーを対象にしてしまったなら(ミミックなど)、攻撃は自動的に失敗し、移動は終了する(ただし、移動の終了時に、通常通り攻撃を行うことはできる)。懲罰人のヴィジランテでなければ、この技を修得できない。
揺るがぬ心(変則)/Unshakable:3レベルの開始時に、ヴィジランテは自分に対する〈威圧〉の試みにおける難易度に、自身のクラス・レベルを加える。
驚愕の姿(変則)/Startling Appearance:5レベルの時点で、ヴィジランテは驚きという要素を用いて優位に立つ術を身につける。驚いた敵はヴィジランテの存在に気づかないのだ。この能力を持つヴィジランテが自身の存在に全く気づいていない敵(通常、〈隠密〉あるいは不可視状態による)に対して攻撃を試みる際、その敵はそのヴィジランテのターンの間立ちすくみ状態として扱われる(直感回避やそれに類する能力はこの効果を妨げる。ただし、ヴィジランテが直感回避を持つ敵よりも4レベル高い場合は通常通り機能する)。また、ヴィジランテの次のターンの開始時まで、その敵はヴィジランテに対する攻撃に-4のペナルティを受ける。
身の毛もよだつ姿(変則)/Frightening Appearance:11レベルの時点で、この能力を持つヴィジランテが自身の存在に気づいていない敵(上述の驚愕の姿を参照)に対して攻撃を行う際、ヴィジランテはフリー・アクションにより、攻撃した目標と、その攻撃を見ることのできた10フィート以内にいる任意の敵の士気をくじくために〈威圧〉判定を試みることができる。この判定は敵に対する攻撃が行われ解決される前に行われる。ヴィジランテは〈威圧〉判定を1回だけ行い、その結果を全ての目標に適用する。ヴィジランテの攻撃の目標に対してこの判定が成功したなら、その敵は通常通り怯え状態となるだけでなく、意志セーヴ(難易度=10+ヴィジランテのクラス・レベルの半分+ヴィジランテの【魅力】修正値)に成功しない限り1ラウンドの間恐れ状態になる。
クリーチャーがこの能力の目標になったなら、それが攻撃の目標であったか近くのクリーチャーに対する攻撃によるものか、また成功したかどうかにかかわらず、24時間の間、このヴィジランテの行う身の毛もよだつ姿に対して完全耐性を得る。この効果は驚愕の姿能力から得られるボーナスと同時に使用できる。これは[恐怖、精神作用]効果である。
息を呑む姿(変則)/Stunning Appearance:17レベルの時点で、ヴィジランテは自分が姿を見せた際に敵が反応できないようにすることができるようになる。この能力を持つヴィジランテが自身の存在に気づいていない敵(上述の驚愕の姿を参照)に対して攻撃を行う際、敵は意志セーヴ(難易度=10+ヴィジランテのクラス・レベルの半分+ヴィジランテの【魅力】修正値)を行わねばならず、失敗するとヴィジランテの次のターンの終了まで朦朧状態になる。クリーチャーのヒット・ダイスがヴィジランテのクラス・レベルより高い場合、このセーヴに+4の状況ボーナスを得る。この能力は驚愕の姿や身の毛もよだつ姿と同時に機能する。クリーチャーがこの能力の目標になったなら、セーヴィング・スローの成否にかかわらず、24時間の間、このヴィジランテの息を呑む姿に対して完全耐性を得る。これは[恐怖、精神作用]効果である。
応報の打撃(変則)/Vengeance Strike:20レベルの時点で、ヴィジランテはより残虐に目標を打ちのめすやり方を身につける。ヴィジランテは5回までの標準アクションを消費して目標を調査することができる。この標準アクションの消費は連続したラウンドでなければならない。その後のラウンドにおいて、ヴィジランテは調査したクリーチャーに対して応報の打撃を1回行うことができる。この攻撃を行うまで、目標がヴィジランテの存在に気づいていては(あるいは、ヴィジランテを脅威と見なしていては)ならない。目標を調査した1ラウンド毎に、ヴィジランテは応報の打撃に以下の利益のいずれか1つを与えることができる。攻撃ロールに+4の状況ボーナス、命中した際に追加で3d6ポイントの精密性による追加ダメージ、攻撃ロールとクリティカル・ロールの出目が2高いかのように扱う(最大で出目20)。調査のラウンド毎に異なる利益を選択しても良いし、同じ利益を選択しても良い(互いに累積する)。しかし、攻撃ロールを行う前に、調査の各ラウンドをどの利益に割り当てておかなければならない。不羈の流儀で懲罰者を選んだ場合、ヴィジランテは応報の打撃でクリティカル可能域をロールした場合、自動的にクリティカルが確定する。不羈の流儀で静殺者を選んでいて、通常ならばアスタリスク(*)の付記された不羈の技1つの特殊効果をこの攻撃に加えることができる場合、ヴィジランテは応報の打撃に特殊効果を2つ適用することができる。
エルフ(Ultimate Intrigue 17ページ):森林地域における、全ての〈隠密〉、〈軽業〉、〈登攀〉判定に+1/3を得る。
ドワーフ(Ultimate Intrigue 17ページ):〈製作〉技能に対するsocial graceによるボーナスを+1/2増加させる。
人間(Ultimate Intrigue 17ページ):つなぎ目なき変わり身により与えられる〈変装〉へのボーナスに+1/2を得る。
ノーム(Ultimate Intrigue 17ページ):ヴィジランテの現在の人格という観点について、今が本性だという嘘を吐こうと試みる際に行う〈はったり〉に+1/2を得る。
ハーフエルフ(Ultimate Intrigue 17ページ):つなぎ目なき変わり身による〈変装〉ボーナスに+1/2を得る。
ハーフオーク(Ultimate Intrigue 17ページ):揺るがぬ心による難易度増加に1/2を加える。
ハーフリング(Ultimate Intrigue 17ページ):新しい社交の技を1/6個得る。
キツネ(Blood of the Beast 12ページ):つなぎ目なき変わり身により与えられる〈変装〉へのボーナスに+1/2を得る。