血に酔う悪鬼は地元の民を食い物にする僻地の残酷な人物だ。それは辺境の地を旅する文化人の脅威である。
属性:血に酔う悪鬼は悪属性でなければならない。悪でなくなった血に酔う悪鬼はスレイヤーのレベルを上げることができなくなるが、全てのクラス能力を保持する。
得意な地形(変則)/Favored Terrain:1レベルの時点で、血に酔う悪鬼はレンジャーの得意な地形表(Pathfinder RPG Core Rulebook65ページ)から地形を1つ選択できる。選択できる地形は寒冷地、砂漠、山岳、ジャングル、森林、沼地、平地に限られる。この地形にいる時に得られるボーナスは5レベルの時点と以降スレイヤー・レベル5毎に2ずつ増加するが、地形体得UCのローグの技を選択しない限り、追加の得意な地形を得ることはない。
残酷技/Cruel Tricks:血に酔う悪鬼は僻地に伝わる魔法を使って獲物を混乱させ、怯えさせ、その力を削ぐ。血に酔う悪鬼はこの能力を1日にスレイヤー・レベル+【魅力】修正値に等しい回数だけ使用できる。血に酔う悪鬼は以下に示したスレイヤー・レベルに到達すると残酷技を得る。
遠くよりの声(擬呪)/Distant Voices:1レベルの時点で、血に酔う悪鬼は声をどこか別のところから発せられるように見せかけることができる。これはヴェントリロキズムと同様に機能する。この能力を用いて、何かを起動したり、会話の一部として使用できる他の能力を使用することはできない。残酷技を1回分使用すると、1ラウンドの間に行われる会話に作用する。
迷い道(擬呪)/Lose Your Way:4レベルの時点で、血に酔う悪鬼は標準アクションとして残酷技を1回分消費することで、30フィート以内におり血に酔う悪鬼の得意な地形にいるクリーチャー1体の方向感覚を失わせることができる。これにより目標は〈生存〉判定に血に酔う悪鬼のスレイヤー・レベルに等しいペナルティを受け、[恐怖]および幻術に対するセーヴィング・スローに-2のペナルティを受ける。この効果は血に酔う悪鬼のスレイヤー・レベル毎に1時間が経過するか、影響を受けたクリーチャーが血に酔う悪鬼の得意な地形から離れるか、いずれかが先に満たされるまで持続する。
正しきものなし(超常)/Something's Not Right:8レベルの時点で、移動アクションとして残酷技を1回分消費することで、30フィート以内にいる全ての敵を1ラウンドの間怯え状態にすることができるようになる。これは[恐怖]効果であり、クリーチャーを怯え状態にする他の効果を適用することで効果を高めることはない。12レベルの時点で、血に酔う悪鬼はこの能力を即行アクションとして使用できるようになる。16レベルの時点で、血に酔う悪鬼はこの能力で効果を受けたクリーチャーを恐れ状態にすることができるようになる。意志セーヴ(難易度=10+スレイヤー・レベルの半分+【魅力】修正値)に成功すれば恐れ状態にならずに済むが、怯え状態にはなる。
木に目あり(擬呪)/The Woods Have Eyes:12レベルの時点で、得意な地形にいる血に酔う悪鬼は即行アクションで残酷技を1回分消費することで、1ラウンドの間30フィートの非視覚的感知を得る。この非視覚的感知は音に基づいたものだ。
この能力は1レベルの時点で得られる観察と、4レベル、8レベル、12レベル、16レベルの時点で得られるスレイヤーの技を置き換える。
観察下手(変則)/Poor Study:血に酔う悪鬼は1レベルではなく5レベルの時点で観察の能力を得る。このボーナスは5レベルの時点で+1であり、以降スレイヤー・レベル5毎に1ずつ増加する。血に酔う悪鬼は11レベルにならなければ移動アクションもしくは即行アクションで観察を使用できない。
残忍な罠(変則)/Sadistic Snare:6レベルの時点で、血に酔う悪鬼はボーナス特技として《レンジャーの罠学習》UMを修得し、レンジャーであるかのようにその利益を得る。血に酔う悪鬼は罠能力を2回分消費することで、罠のダメージに急所攻撃ダメージを加えることができる。出血打撃のように急所攻撃のダメージを変更するスレイヤーの技とローグの技は、レンジャーの罠で与える急所攻撃ダメージに適用される。
残虐非道(変則)/Cruel Trick:11レベルの時点で、血に酔う悪鬼は急所攻撃で目標の機能を損わせたり自尊心を傷つけたりすることで、急所攻撃によるダメージのダイス1つ毎に1ポイントの【敏捷力】もしくは【魅力】ダメージを与える。意志セーヴ(難易度=10+血に酔う悪鬼のスレイヤー・レベル+【魅力】修正値)に成功すれば、この能力値ダメージを無効化できる。
木々の抜け道(擬呪)/Woodland Shortcut:13レベルの時点で、血に酔う悪鬼は1日に1回、木々の間を超自然的なほどにあっさりと移動できるようになる。これはスレイヤー・レベルに等しい術者レベルのツリー・ストライドと同様に扱う。
ほとんどのスレイヤーは目標1体に全神経を注ぐが、家系絶ちは汚れた命の樹の枝全てを根絶しようとする。
家系探し(擬呪)/Find Family:2レベルの時点で、家系絶ちは浄化する寿命を持つクリーチャーの家系1つを選択する。このとき、「モントローズ家」のような具体的な家系を選択しなければならない。「神が作り出した最初の人間から継承された全ての人間」のような、全てのクリーチャーを包含するような一般的なものを選択することはできない。家系絶ちは回数無制限の擬似呪文能力として、その家系のクリーチャーをディサーン・ネクスト・オヴ・キンACGの対象にできる。術者レベルとしてスレイヤー・レベルを用いる。セーヴ難易度は【魅力】に基づいており、そのクリーチャーが既に観察の目標であるかのように、観察のボーナスを得る。この効果に対するセーヴに成功したクリーチャーは、この効果に24時間の間完全耐性を得る。家系絶ちが選択した家系が完全に根絶されると、1ヶ月の調査の後に新しい家系1つを選択できるようになる。
この能力は2レベルの時点で得られるスレイヤーの技を置き換える。
同族殺し(超常)/Kinslayer:3レベルの時点で、家系絶ちの急所攻撃は浄化しようとする家系に関連する血統のクリーチャーに対して、追加で1d6ポイントのダメージを与えるようになる。
観察(変則)/Studied Target:5レベルの時点とそれ以降、目標の全てが互いに深い関係にあれば、それらが根絶しようとする家系に属していなかったとしても、複数の相手に観察の効果を維持できるようになる。関係には以下のものが含まれる。血縁関係; 同じアンデッドのスポーン; 同じ作成者の人造やアンデッド; 同じ召喚者から招来されたクリーチャー; 同じ術者から魅了、支配、その他魔法的に操作されたクリーチャー; 関連する同じ主人1人に使える腹心、従者、動物の相棒、使い魔、その他の関係者。
連携阻害(変則)/Disrupt Teamwork:6レベルの時点で、家系絶ちの観察の目標は、家系絶ちを挟撃したり家系絶ちに対してチームワーク特技や援護アクションを行う際、仲間として見なされなくなる。
この能力は6レベルの時点で得られるスレイヤーの技を置き換える。
魔法使いが嫌われ恐れられる文化に生まれた魔女殺しは、その人生を世界を汚す秘術を消し去ることに捧げる。
クラス技能/Class Skills:魔女殺しは〈呪文学〉と〈知識:神秘学〉をクラス技能に加える。
魔女観察(変則)/Studied Witch:魔女殺しの観察ボーナスは、〈呪文学〉判定と、秘術呪文、擬似呪文能力、呪術に対するセーヴィング・スローに適用される。このボーナスは目標が秘術呪文の使い手でなく、かつ秘術呪文で招請ないし招来されたクリーチャーでない場合、1だけ減少する(最低0)。魔女殺しは5レベル、10レベル、15レベル、20レベルの時点で通常なら得られる観察の最大目標数の増加を得られないが、観察のボーナスは通常通りこれらのレベルの時点で増加する。
呪い避け(変則)/Superstitous:スレイヤーの技としてレンジャー戦闘スタイルを選択できる代わりに、魔女殺しはスレイヤーの技として以下のバーバリアンの激怒パワーを選択できる。これらの能力において、バーバリアン・レベルとしてスレイヤー・レベルを用いる。強化破壊UC、《呪文潰し》APG/基本クラス/バーバリアン#SpellbreakerAPG、呪文破壊UC、呪い避け、《発動妨害》APG、魔女狩りAPG、魔法喰らいUC、明晰な心。魔女殺しが通常なら激怒毎に1回だけ使用できる激怒パワー(強化破壊、呪文破壊、魔法喰らい)を選択したなら、スレイヤー・レベル5毎に1日に1回使用できる。しかし、ラウンド毎に1回しか使用できない。他の激怒パワーは常にスレイヤーに作用する。しかし呪い避けと魔女狩りの激怒の技は、秘術呪文と擬似呪文能力、およびこれらを使用するクリーチャーにのみ作用する。
冷めやらぬ脅威(変則)/Lingering Thrust:4レベルの時点で、魔女殺しが秘術呪文の使い手に対して攻撃を起きない、呪文を発動する最中に精神集中判定を行わせるなら、魔女殺しはその判定の難易度にスレイヤー・レベルの半分を加えさせるようになる。魔女殺しが秘術呪文の使い手に急所攻撃を行う際、スレイヤー・レベル毎に急所攻撃による1ポイントのダメージまで、秘術呪文の使い手が精神集中判定を行わせる目的において、継続ダメージとして扱う(魔女殺しはこの難易度にスレイヤー・レベルの半分を加えない)。
この能力は4レベルの時点で得られるスレイヤーの技を置き換える。
魔法の臭い(超常)/Scent Magic:5レベルの時点で、魔女殺しは嗅覚で秘術魔法を感知できるようになる。魔女殺しは回数無制限でディテクト・マジックを使用できる。これはパラディンのディテクト・イーヴル能力と同様に作用する。この効果は秘術魔法に対してのみ作用し、嗅覚に基づいた能力であり、ネゲイト・アロマAPGのような効果で無効化できる。魔法への嗅覚の使用に集中していないときでさえ、鋭敏嗅覚の範囲で秘術呪文が発動されたなら(秘術の擬似呪文能力や魔法のアイテム効果も含む)、魔女殺しは自動的に術者の場所を特定できる。
魔女炙り(擬呪)/Burn the Witch:10レベルの時点で、1日1回30フィート以内で秘術呪文の発動や秘術の擬似呪文能力の使用を行うクリーチャーを観測したなら、魔女殺しはその術者を敵だと識別し、フォスター・ヘイトリッドOAをそのキャラクターに使用するか、ヴェンジフル・アウトレイジUMによる秘術効果でクリーチャー1体を目標にするかすることができる。魔女殺しはこの能力を15レベルの時点で1日2回、20レベルの時点で1日3回使用できる。セーヴ難易度は【魅力】に基づいており、術者レベルとして魔女殺しのスレイヤー・レベルを用いる。