重装甲かつよく武装した跨乗する力強い突撃者であるキャヴァリアーは戦場の元帥であり、敵の計略を乱すために部隊を指揮することと自身が戦闘に加入することの両方が可能である。単に戦うための戦いには興味を持たないキャヴァリアーは、名誉を守るか、君主に仕えるか、理想または知的原則を支持するか、あるいは隠された何かと秘密を守るために戦う。
一部のキャヴァリアーはその仲間、周囲の一般の民、君主、あるいは自分自身にさえ自らを捧げるが、まだ他に、平和や、特定の場所または聖遺物、あるいは記された知識の保存などといった、より抽象的な概念を防御あるいは擁護することによりそう呼ばれることを見出した者もいる。
シール騎士団のキャヴァリアーたちは秘密主義の騎士団であり、各々が特定の物体(危険な魔法のアイテムのような)、場所(失われた寺院)、あるいは秘密(ある農民が実は王家の最後の子孫であること)の保護を担う。このようなキャヴァリアーたちは古の伝統の守護者か、あるいは隠された重要な秘密をもつ支配者の従者であり、時にはそのような騎士団が適切に守り保存すべき秘密を探しだす。
布告:キャヴァリアーは宣誓したすべての義務を守らねばならない:健康、名誉、素晴らしき人生。その義務が場所である場合には侵入者を防ぐ必要がある。それがものである場合には盗人からの安全を保たねばならない──そして、持ち去られた場合にはそのアイテムを正当な場所に復元せねばならない。
挑戦:シール騎士団のキャヴァリアーは、挑戦の目標に対する全力攻撃アクションを行うときはいつでもフリーの突き飛ばしか足払いの戦技を1回行うことができる。このフリーの戦技は機会攻撃を誘発しない。
技能:シール騎士団のキャヴァリアーは〈言語学〉【知】と〈装置無力化〉【敏】を自身のクラス技能リストに加える。キャヴァリアーは自身の宣誓した義務に関する情報を隠蔽するための〈はったり〉を使用するたびに、自身のキャヴァリアー・レベルの1/2に等しい技量ボーナスを得る(最低+1)。
騎士団能力:シール騎士団に所属するキャヴァリアーはレベルが上昇するのに従い以下の能力を得る。
知識は真実と力の双方の足がかりである。この騎士団の人員は知識の保存に専念している。ほとんどのものはどのような犠牲を払っても記された知識を守るだろうが、存在を許されるには危険すぎる知識のようなものもあると考え、それらを破壊を求めているメンバーもいる。
布告:トウム騎士団のキャヴァリアーはどのような犠牲を払っても記された知識(または、少なくとも承認された知識)を守らねばならない。一部のものはまた禁じられた知識の破壊に専念し、その破壊の追求に同様に熱心である。これらのキャヴァリアーのほとんどは、将来の世代にその英知による利益を保証するものとして、書かれた作品を保存することは一個の生命、さらには自分自身よりも重要であると信じている。
挑戦:トウム騎士団のキャヴァリアーが挑戦に挑むときは、その挑戦の対象により発動された呪文または擬似呪文能力に対するすべてのセーヴィング・スローに対して+2のボーナスと、その挑戦の対象に関わるすべての〈真意看破〉および〈はったり〉判定に対して+2のボーナスを得る。
技能:トウム騎士団のキャヴァリアーは〈言語学〉、〈知識:神秘学〉、および〈知識:宗教〉を自身のクラス技能リストに加える。さらに、キャヴァリアーは〈言語学〉を未修得でも使用できる。〈言語学〉のランクを有する場合、キャヴァリアーはその判定に自身のキャヴァリアー・レベルの1/2に等しいボーナスを得る(最低+1)。
騎士団能力:トウム騎士団に所属するキャヴァリアーはレベルが上昇するのに従い以下の能力を得る。
ブルー・ローズ騎士団のキャヴァリアーは遍歴の地に平和を満たすために自身を捧げる。熟練の兵であり外交術の達人でもあるこれらのキャヴァリアーは知恵、忍耐、そして理解を勧めるが、侵略者、暴君、あるいは悪の簒奪者を撃退するために武器を取る必要性もまた理解している。目指す最終目標としての平和を誠心誠意信じているが、青薔薇のキャヴァリアーは第一に戦士であり、自らを守るために武器を取ることのできない、取ろうとしない人々の守護者としての役割を受け入れている。
布告:キャヴァリアーは不必要な暴力を防ぎ、開戦せず戦うことを望みもしなかった人々とその土地を戦争から保護しなければならない。最小の流血で衝突を止めるすべを求め、知性あるクリーチャーの間に生じた意見の不一致を平和的に解決することを奨励し、そして戦闘によって開いた傷を修復せねばならない。必要な場合は仲間から投降した捕虜を保護し、慈悲を与えねばならない。
挑戦:ブルー・ローズ騎士団のキャヴァリアーが挑戦を挑む時、その目標が、キャヴァリアーが(申し出に標準アクションを使用することで)降伏の機会を提供した知性を持つクリーチャーである場合、その挑戦の目標に対する攻撃ロールに対して+1の士気ボーナスを得る。このボーナスはキャヴァリアーが4レベルを獲得するごとに+1ずつ増加する(最大で17レベル時に+5)。
技能:ブルー・ローズ騎士団のキャヴァリアーは〈知識:貴族〉【知】と〈知識:歴史〉【知】を自身のクラス技能リストに加える。ブルー・ローズ騎士団のキャヴァリアーは自身を含まない両当事者間の争いを仲裁するために〈交渉〉を使用するたびに、その判定に自身のキャヴァリアー・レベルの1/2に等しいボーナスを得る(最低+1)。
騎士団能力:ブルー・ローズ騎士団に所属するキャヴァリアーはレベルが上昇するのに従い以下の能力を得る。
以下は新しいキャヴァリアー・アーキタイプである。特記ない限り、いかなる騎士団のキャヴァリアーもこれらのアーキタイプを取得することができる。
全てのキャヴァリアーがその敵に直接対峙して正面から騎乗突撃を率いて先陣を切ることに満足しているわけではない。一部は戦線から離れて立つことを好み、その旗は戦場に明るく輝いて部隊を勝利に導く。旗手は騎士団、主君、あるいは自身の家の旗を用いて自身の味方の精神を高揚させ、迫り来る破滅の敵に警告する。
ある種のキャヴァリアーは高度な戦闘員としてはそれほど訓練されていないが、忠実な衛兵として自ら選んだ義務への脅威に直面し、確固たる守護者として立ちはだかる。これらの儀仗兵は時には単なる装飾として儀式的にその役割を務めるが、驚くべき数の致命的な敵に対応することができ、その君主が危険を察知するはるか以前に脅威を取り除くことを可能とする。儀仗兵になるためには、常に危険な状況に身を置いて、いつでも即座に自身の生命を投げ出すことをいとわないことである。
キャヴァリアーはその騎士団への献身や戦場での技量によってのみならず、その乗騎との特別な関係によってもまた定義される。単純に馬に熟練しているか、あるいはよく訓練された騎士である一部のキャヴァリアーは最も完璧な乗騎、より強く結ばれる絆、より力強く、そしてより特殊のクリーチャーを常に追求しており、獣の騎手はそのことに人生を費やす。
防具の習熟:獣の騎手は軽装および中装鎧、ならびに盾(タワー・シールドを除く)に習熟している。
獣の騎手は自身の乗騎に騎乗している間、〈騎乗〉判定に防具による判定ペナルティを受けない。乗騎は常に戦闘訓練済みと見なし、ボーナス特技として《持久力》を得た状態でプレイを始める。獣の騎手の乗騎は呪文共有の特殊能力を獲得しない。
レベルが増加するたびに、獣の騎手は自身の増大した力により適している、より優れた新しい乗騎を選ぶことを選択できる。
小型サイズの獣の騎手は1レベルの時点でウルフかポニーの乗騎を選択できる。4レベルの時点で、小型の獣の騎手はまたアルシノイテリウム、アロサウルス、アンキロサウルス、エレファント、オーロックス、グリプトドン、ジャイアント・スナッピング・タートル、ティラノサウルス、トリケラトプス、バイソン、ヒポポタマス、ブラキオサウルス、ボア、マストドン、メガロセロス、ライディング・ドッグを選択できる。7レベルの時点で、小型の獣の騎手はまたディノサウルス(ディノニクス、ヴェロキラプトル)を選択できる。
中型の獣の騎手は1レベルの時点でキャメルかホースの乗騎を選択できる。4レベルの時点で、中型の獣の騎手はまたアロサウルス、アンキロサウルス、アルシノイテリウム、エレファント、オーロックス、グリプトドン、ジャイアント・スナッピング・タートル、タイガー、ティラノサウルス、トリケラトプス、バイソン、ヒポポタマス、ブラキオサウルス、マストドン、メガロセロス、ライオンを乗騎として選択できる。GM の承認を得られるなら、さらなる乗騎を使用できるとしてもよい。
加えて7レベル以上の中型の獣の騎手は、7レベルの時点で中型サイズの動物の相棒として通常使用可能ないずれかのクリーチャー(ベアのような)を、自然のサイズが大型か超大型のクリーチャーとして選択できる。このような乗騎のための一般データを生成するには、以下の修正を適用する:サイズ大型; 能力値【筋】+2、【敏】-2、【耐】+2。乗騎の肉体攻撃の各ダメージのダイスを1段階ずつ大きくすること。獣の騎手は自身の重量に耐えられない、脚が4本より少ない、あるいは飛行移動速度を持つ乗騎を選択することはできない(GM は特定の環境下で水泳移動速度をもつ乗騎を認めてもよいが)。
特技または能力により乗騎が蹄攻撃を行うことができる場合はいつでも、代わりに爪、叩きつけ、あるいは他の類似の攻撃を行うことができる。
この能力は標準のキャヴァリアーの乗騎と熟練の調教師の能力と置き換える。
大胆な指揮官と突撃隊から威勢のいい騎士と制止不能の騎手まで、キャヴァリアーは戦場で多くの役割を果たす。一部のキャヴァリアーは、しかしながら騎乗突撃の荒々しい力よりも速度と機動力に重点を置く。徒または鞍上で、使者は鋭い槍、抜き身の剣、あるいは降伏条件とともに、通常は最初に会敵する。
ボーナス特技:使者はボーナス特技を得るときに、戦闘特技リストのものに加え《快速》、《持久力》、《疾走》を選択することができる。
重騎兵は突撃の高揚感──その兜のつばに裂かれながら吹きつける風、斜に構えた長槍の感触、一点に集中した武器の力が金属を貫いて敵を穿つ前にその鎧があげる満足のいく叫び──のためになすほどには、戦術的な精密さの子細は気にかけない。
ボーナス特技:重騎兵は他のすべての能力のほとんどを排除して騎乗する恐怖として鍛え上げられる。重騎兵は1レベル、5レベル、および以降の3レベルごとにボーナス特技を得るが、これらのボーナス特技は以下のリストから選ばなければならない:《一撃離脱》、《駆け抜け攻撃》、《騎乗戦闘》、《強打》、《突き落とし》、《突き飛ばし強化》、《猛突撃》。重騎兵がすでにリストの特技をすべて選択していた場合、その後の重騎兵は戦闘特技として記載されている特技からボーナス特技を選択してよい。この能力は戦術家、上級戦術家、達人戦術家、および標準のキャヴァリアーのボーナス特技の選択と置き換える。
一部のキャヴァリアーは戦場で部隊を指揮するための卓越した能力を培うことを生涯の使命とし、勝利を得るために騎士団の味方のチームワークを向上させる超自然的な技術と戦術的洞察力を兼ね備えている。このような戦略家は彼らがともに戦う者たちの長所と短所の学び取ることに体得しており、最も絶好な瞬間にそれらの観測結果を活かす。最高の戦略家はまた敵の持つ恐るべき能力とそれらの長所のいくつかに対抗するときに、同様にして敵の長所と短所を判断するのにも長けている。
一部のキャヴァリアーはその主人より高価で強力な変わり種──火器の管理と使用を託されている。魔法の援護なしに衝撃的なまでの破壊をもたらす可能性を持つこれらのマスケット銃兵は、自身の部隊の前進を導き、その敵が武装して突撃を準備できるずっと前に壊滅的な斉射を放つ。
武器と防具の習熟:マスケット銃兵は重装鎧の習熟を獲得しない。マスケット銃兵はすべての単純および軍用武器、および火器に習熟している。キャヴァリアーのレベルは《武器開眼》のような特定の火器を選択する特技の前提条件を満たす目的においてファイター・レベルと累積する。
8レベルの開始時、マスケット銃兵は自身の賜与の火器を振るっているときに、自身に集中することができる。標準アクションにより、マスケット銃兵はキャヴァリアー・レベルにつき1分の間、自身に集中していくつかの利益を得ることができる。マスケット銃兵はこの能力を1日に2回、加えて8レベルを超える4レベルごとに追加で1日に1回使用することができ、20レベル時に合計で1日に5回となる。
8レベルの時点で、キャヴァリアーは《クリティカル強化》特技の利益を獲得する。11レベルの時点で、キャヴァリアーは自身の武器の不発確率を1減少でき(最小1)、さらに17レベルの時点で、マスケット銃兵は自身の武器の射程単位を2倍にできる。武器の不発確率の減少と射程単位の増加は、リライアブルおよびディスタンス魔法の武器特殊能力が与える同種の効果と累積しない。(第3刷)
最後に、20レベルの時点で、このような集中をしている間、マスケット銃兵は飛び交う銃火を招くことができる。キャヴァリアーは自身の1日の挑戦の使用回数を1回消費することにより、自身の火器による全力攻撃を行うことができる。マスケット銃兵は自身の火器の通常の装填時間を無視するが、依然として各攻撃を完遂するのに十分な量の火薬とブリットを消費する。
マスケット銃兵の賜与の火器が破壊されている場合、キャヴァリアーは交換用の武器が製作されるまでの30日間この能力を失う。この30日の期間中、マスケット銃兵は武器およびダメージ・ロールに-1ペナルティを負う。この能力は通常のキャヴァリアーの乗騎の能力と置き換える。
戦略と戦術の完成を研究するものは、戦場を選択することにより圧倒的多数の味方すらしのぐことのできる優勢を得られることを知っている。誘引騎兵はその目的の達成に役立つ特殊な種別のキャヴァリアーである。一般に、誘引騎兵は自身に向けて敵をおびき寄せるためにボウあるいはその他の遠隔武器を使用し、しかるのち自身の望む場所に敵を配置するための戦略的後退を行う。
敵への挑戦は繊細な欺瞞と戦略を必要とする。キャヴァリアーは自身が脆い目標であるように見せかけなければならない。遠隔挑戦の対象は誘引騎兵に対する攻撃ロールに+4ボーナスを得る。
この挑戦の効果は目標が死亡状態または気絶状態になるまで、目標が誘引騎兵への近接攻撃を命中させるまで、あるいは戦闘が終了するまで維持される。この挑戦が目標が誘引騎兵への近接攻撃を命中させたことにより終了した場合、この挑戦は通常のキャヴァリアーの挑戦の効果に変更され、誘引騎兵は自身の有する騎士団の利益も獲得する。遠隔挑戦は挑戦能力と置き換える。