古き神話の研究者は星の彼方にいる異界の恐ろしい存在の知識を探し求め、その正気度を犠牲にする。
秘術の絆/Arcane Bond:古き神話の研究者は物体との絆を選択しなければならない。また、その物体は妖力のルーンを刻まれた物体が埋め込まれた物体でなければならない。
妖力知識(超常)/Eldritch Knowledge:古き神話の研究者は1レベルの秘術系統能力の使用回数が2回少ない(通常、そのような能力の1日の使用回数は3+【知力】修正値に等しい)。そのような能力を持たない場合、このアーキタイプを選択できない。
古き神話の研究者が混乱状態、[恐怖]、狂気、madness(12ページ参照)に対する意志セーヴを試みる際、それが魔法のものであれ一般的なものであれ、秘術系統能力の使用回数を2回分消費することで、そのセーヴに【判断力】修正値の代わりに【知力】修正値を適用することができる。しかし、この能力を使用するたびに、次に寝るときにナイトメアの効果を受ける。これにはセーヴを行えない。眠ってナイトメアを見るまでは、古き神話学者はこの方法で消費した秘術系統能力の使用回数を回復できない。
妖の魔導書/Eldritch Grimoire:古き神話の研究者は大量の手記を呪文書の中に保持している。それらは古き神話の従者に対して魔法を使用する方法である。古き神話の研究者は呪文書に呪文を記すたびに1d6ページを追加で消費し、記入の費用を2倍消費する。しかし、この呪文書から準備した呪文を発動する際、後述の暴きし者の護符に書かれたクリーチャーに対して行う術者レベル判定に+2のボーナスを得、そのようなクリーチャーに対するセーヴ難易度は1増加する。
暴きし者の護符/Talisman of Revealing:絆の品を身につけているか使用している限り、古き神話の研究者は準備している1レベルの呪文を消費することで、特別なディテクト・アベレイションAPGを任意発動することができる。異形を感知する代わりに、この呪文は古き神話に関連するクリーチャーを識別する。そのようなクリーチャーは以下の通りである(GMの判断により、同種のクリーチャーを加えても良い)。イシアンB3、ヴーニスB3、ウェンディゴB2、エルダー・シングB4、エルダー・ディープ・ワンB5、ガグB2、カラー・アウト・オヴ・スペースB4、シャンタクB2、ショゴス、スタースポーン・オヴ・クトゥルフB4、スポーン・オヴ・ヨグ=ソトースB4、ディープ・ワンB5、デナズン・オヴ・レンB2、ナイトゴーントB4、フライング・ポリープB4、ハウンド・オヴ・ティンダロスB2、ボールB4、レン・グールB5、レン・スパイダーB2、ミ=ゴB4、ラットリングB4。古き神話の研究者はこのようなクリーチャーを識別するために行う〈知識〉判定と、このようなクリーチャーが生み出した効果を識別するために行う〈呪文学〉判定に+2のボーナスを得る。5レベルの時点で、古き神話の研究者は呪文書にインヴィジビリティ・パージとシー・インヴィジビリティを呪文書に加える。また、絆の品を身につけているか装備しているかするなら、準備している同じレベルの呪文を消費することで、これらの呪文を任意発動できる。10レベルの時点で、古き神話学者はトゥルー・シーイングとバニッシュ・シーミングAPGを5レベル呪文として呪文書に加え、同様の形で任意発動できるようになる。
この能力は《巻物作成》と5レベル及び10レベルの時点で得られるボーナス特技を置き換える。
妖力注入(超常)/Eldritch Infusion:8レベルの時点で、1日1回呪文を準備している間に、古き神話の研究者は追加で1時間を費やすことで、幻覚剤と異界の微量のミネラルでできたチンキを作ることができる。これらは自分以外には作用しない。古き神話の研究者が飲むと、この霊薬は精神を増幅させ、推移次元を知覚できるようになる。これにより、古き神話の研究者は【知力】に+4の錬金術ボーナスを得るが、【耐久力】が2減少する。この効果は古き神話学者のウィザード・レベル毎に10分間持続する。霊薬の効果を受けている間、異形と暴きし者の護符に示されたクリーチャーに対する〈知覚〉判定にクラス・レベルの半分を加える。しかし、それ以外のクリーチャーに対する〈知覚〉判定に同じ値だけのペナルティを受ける。暴きし者の護符に示されたクリーチャーに対する(招来)(招請)、これらのクリーチャーとやりとりを行ったり対象とするもの(例えば、ガグ3体を目標としたファイアーボールはそうだが、ガグ3体とノーム1体を目標としたファイアーボールはそうではない)を除き、古き神話の研究者の呪文は20%の失敗確率を持つ。
この能力は8レベルの時点で得られる秘術系統能力を置き換える。
多くのウィザードが、アンデッドを作るために死霊術を学ぶ。しかし不死者を討滅するための技を求めるものもいる。
秘術系統/Arcane School:神聖なる死霊術師は死霊術系統に専門家し、アンデッドを生み出さないという誓いを立てねばならない。
アンデッド退散(超常)/Turn Undead:神聖なる死霊術師は秘術系統能力の不死者を超える力で得られるボーナス特技で《アンデッド退散》を選択しなければならない。
正の接触(超常)/Positive Touch:標準アクションとして、神聖なる死霊術師は準備した死霊術系統の呪文1つを犠牲にすることで、犠牲にした呪文のレベル以下のキュア呪文を任意発動できる。このキュア呪文は召喚術呪文ではなく死霊術呪文として扱う。このキュア呪文はアンデッドを傷つけるためにのみ使用できる。生きているクリーチャーを回復することはできない。この呪文が攻撃ロールを必要とする場合、クリティカル可能域は19~20となる。1日に3+【知力】修正値に等しい回数、キュア呪文を任意発動する際、この効果を光線にして距離を近距離に変更するもしくは、意志セーヴを取り除き半減ダメージを与えるに変更することができる。(訳注:更新。……この効果を光線にして距離を近距離に変更するもしくは、ダメージを半減させる意志セーヴを取り除き完全なダメージを与えるに変更することができる。)
死の滅ぼし(超常)/Death Bane:5レベルの時点で、神聖なる死霊術師のキュア呪文はアンデッドにダメージを与える際《呪文威力最大化》され、アンデッド・クリーチャーに対して発動した呪文のセーヴ難易度は1高くなる。神聖なる死霊術師は即行アクションとして正の接触を2回分消費することで、自分が使用する武器1つにアンデッド・ベインもしくはゴースト・タッチの武器特殊能力を与えることができる。この効果は聖なる死霊術師のウィザード・レベル5毎に1ラウンドだけ持続する。この効果はアンデッドにのみ作用し、神聖なる死霊術師が所持している間のみ持続する。この武器が秘術の絆のアイテムであれば、正の接触1回分しか消費しなくて良い。
この能力は5レベルの時点で得られるボーナス特技を置き換える。
幽霊滅ぼし(超常)/Ghostbane:10レベルの時点で、神聖なる死霊術師はアンデッドに効果を及ぼすために呪文を発動する際に、即行アクションとして正の接触を3回分消費することで、その呪文が《呪文越境化》APG、《呪文滅散化》APG、《呪文霊感化》APGのいずれか1つを用いて準備していたかのように扱うことができるようになる。
この能力は10レベルの時点で得られるボーナス特技を置き換える。
守られた命(超常)/Guarded Life:15レベルの時点で、神聖なる死霊術師は[即死]効果、生命力吸収、死霊術効果、負のエネルギーによる効果のいずれかに対するセーヴに失敗した時、割り込みアクションとして正の接触を2回分消費することで、それを再ロールすることができるようになる。例えより悪い結果になったとしても、振り直した結果を採用しなければならない。そのような効果からヒット・ポイントへのダメージを受けたなら、割り込みアクションとして生の接触を1回分消費、準備している4レベル以上の死霊術呪文を犠牲にすることで、ウィザード・レベル+(犠牲にした呪文のレベル×10)に等しいダメージを減少させることができる。
この能力は15レベルの時点で得られるボーナス特技を置き換える。
死霊術への専心/Necromantic Focus:不死者の王は悪属性でなければならない。悪属性でなくなってもその力は失わないが、ウィザードのレベルをこれ以上上げられなくなる。ほとんどの不死者の主は死霊術系統に専門家している。また、不死者の王は対立系統に死霊術を指定できない。
死界の住人(変則)/Necropolitan:不死者の主はアンデッド・クリーチャーに関する〈交渉〉と〈知識〉判定に、ウィザード・レベルの半分(最低+1)に等しいボーナスを得る。アンデッドに執拗な関心を持つため、生きているクリーチャーに対するこれらの判定には-2のペナルティを受ける。
死体との絆(超常)/Corpse Bond:不死者の主は物体と秘術の絆を結ぶことができるが、その物体は少なくとも一部が骨で作られたものでなければならない。物体の絆の代わりに、不死者の主は死体の相棒を生み出すことができる。これは不死の王のクレリックのアーキタイプ(Pathfinder RPG Ultimate Magic 32ページ)と同様のものである。不死者の主は使い魔を得ることはできない。
アンデッド威服(超常)/Command Undead:不死者の主はボーナス特技として《アンデッド威服》を得る。この時、クレリック・レベルとしてウィザード・レベルを用いる。《アンデッド威服》を使用するための負のエネルギー放出能力を持たない場合、通常3+【知力】修正値に等しい回数だけ使用できる、1レベルの任意の秘術系統能力1種類を3回分消費することでエネルギー放出1回を使用できる。不死者の主が不死者を超える力能力を持つ死霊術師であれば、代わりに《エネルギー放出強化》を得る。
屍人操り(超常)/Reanimator:不死者の主は記載のウィザード・レベルで以下の呪文を呪文書に加える。1レベル―リペア・アンデッドACG; 3レベル―レッサー・アニメイト・デッドUM; 5レベル―アニメイト・デッド; 7レベル―アンデッド・アナトミーIUM; 9レベル―クリエイト・アンデッド; 11レベル―アンデス・トゥ・デス; 13レベル―クリエイト・グレーター・アンデッド; 15レベル―アンデッド・アナトミーIVUM; 17レベル―カースド・アースUM。不死者の主は準備している呪文を犠牲にすることで、これらの呪文から犠牲にした呪文のレベル以下のもの1つを任意発動できる。不死者の主は本来のウィザード・レベルよりも1レベル低い呪文として、レッサー・アニメイト・デッド、アニメイト・デッド、クリエイト・アンデッド、クリエイト・グレーター・アンデッドを発動できる。これらの呪文は魔法のアイテム作成や同種の目的において、レベルを変えることができない。
この能力は5、10、15レベルの時点で得られるボーナス特技を置き換える。
リッチに愛されし者(超常)/Lich-Loved:20レベルの時点で、不死者の主はアンデッドのソーサラーの血脈の我らが一人能力の利益を得る。