逃亡者の痕跡、長きに渡り失われた財宝、犯罪の首謀者を追って、インヴェスティゲーターは世界に対する強烈な好奇心に突き動かされ、武器としてその知識を用いる。度胸と学術的な知識を思い切って錬金術に注ぎ込んだインヴェスティゲーターは、驚きに満ちあふれた存在だ。周りの世界を観察することで、インヴェスティゲーターは自分のいる状況について有益な知識を得、洞察と推論を用いて情報を処理し、思いもよらないやり方で急所を突く。インヴェスティゲーターはいつも遭遇した状況を評価し、敵となりうる存在を値踏みし、隠された危険を探す。その間、彼らは自分の広範な知識と目星をつける力を用いて、何より複雑な問題の答えを見つけるのだ。
役割:インヴェスティゲーターは謎を解決し、窮地を抜け出す独創的な方法を探すために生きている。彼らは助言者として振る舞い共に冒険するパーティを支援する。しかし知識と抜け目のなさが求められる状況では中心的な存在となることができる。戦闘で怠け者になることもない。彼らは予想のできない攻撃を行う方法を知っており、攻撃を振るう際に洞察を用いる。
属性:どれでも。
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
+0 |
+0 |
+2 |
+2 |
1 |
― |
― |
― |
― |
― | |
2 |
+1 |
+0 |
+3 |
+3 |
2 |
― |
― |
― |
― |
― | |
3 |
+2 |
+1 |
+3 |
+3 |
3 |
― |
― |
― |
― |
― | |
4 |
+3 |
+1 |
+4 |
+4 |
3 |
1 |
― |
― |
― |
― | |
5 |
+3 |
+1 |
+4 |
+4 |
4 |
2 |
― |
― |
― |
― | |
6 |
+4 |
+2 |
+5 |
+5 |
4 |
3 |
― |
― |
― |
― | |
7 |
+5 |
+2 |
+5 |
+5 |
4 |
3 |
1 |
― |
― |
― | |
8 |
+6/+1 |
+2 |
+6 |
+6 |
4 |
4 |
2 |
― |
― |
― | |
9 |
+6/+1 |
+3 |
+6 |
+6 |
5 |
4 |
3 |
― |
― |
― | |
10 |
+7/+2 |
+3 |
+7 |
+7 |
調査打撃+4d6 |
5 |
4 |
3 |
1 |
― |
― |
11 |
+8/+3 |
+3 |
+7 |
+7 |
5 |
4 |
4 |
2 |
― |
― | |
12 |
+9/+4 |
+4 |
+8 |
+8 |
5 |
5 |
4 |
3 |
― |
― | |
13 |
+9/+4 |
+4 |
+8 |
+8 |
5 |
5 |
4 |
3 |
1 |
― | |
14 |
+10/+5 |
+4 |
+9 |
+9 |
調査打撃+6d6 |
5 |
5 |
4 |
4 |
2 |
― |
15 |
+11/+6/+1 |
+5 |
+9 |
+9 |
5 |
5 |
5 |
4 |
3 |
― | |
16 |
+12/+7/+2 |
+5 |
+10 |
+10 |
調査打撃+7d6 |
5 |
5 |
5 |
4 |
3 |
1 |
17 |
+12/+7/+2 |
+5 |
+10 |
+10 |
5 |
5 |
5 |
4 |
4 |
2 | |
18 |
+13/+8/+3 |
+6 |
+11 |
+11 |
5 |
5 |
5 |
5 |
4 |
3 | |
19 |
+14/+9/+4 |
+6 |
+11 |
+11 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
4 | |
20 |
+15/+10/+5 |
+6 |
+12 |
+12 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
インヴェスティゲーターのクラス技能は次の通り:〈威圧〉【魅】、〈隠密〉【敏】、〈軽業〉【敏】、〈鑑定〉【知】、〈芸能〉【魅】、〈言語学〉【知】、〈交渉〉【魅】、〈呪文学〉【知】、〈職能〉【判】、〈真意看破〉【判】、〈製作〉【知】、〈装置無力化〉【敏】、〈脱出術〉【敏】、〈知覚〉【判】、〈知識:全て〉【知】、〈治療〉【判】、〈手先の早業〉【敏】、〈登攀〉【筋】、〈はったり〉【魅】、〈変装〉【魅】、〈魔法装置使用〉【魅】。
インヴェスティゲーターのクラスの特徴は以下の通り。
武器と防具の習熟:インヴェスティゲーターが単純武器と、サップ、ショート・ソード、ショートボウ、ソード・ケイン、ハンド・クロスボウ、レイピアに習熟している。彼らは軽装鎧にも習熟しているが、盾には習熟していない。
〈製作:錬金術〉を用いて錬金術アイテムを作成する際、インヴェスティゲーターは技能判定にクラス・レベルに等しい技量ボーナスを得る。加えて、インヴェスティゲーターはディテクト・マジックを使用したかのように、〈製作:錬金術〉を用いてポーションを識別することができる。この判定を試みるには、インヴェスティゲーターは1ラウンドの間ポーションを手にしていなければならない。
アルケミストのように、インヴェスティゲーターは材料と自分の魔力の欠片をわずかに混ぜ込むことで呪文をエキスの形で準備し、このエキスを飲むことで呪文を発動することができる。エキスには強力な効果があるが、制作者に依存している。エキスはポーションの形を取った呪文のように機能する。これらがもたらす効果はディスペル・マジックや同種の効果で解呪される。この際、術者レベルにはインヴェスティゲーター・レベルを用いる。
インヴェスティゲーターは1日に、レベル毎に決まった数のエキスを作成できる。1日に作成できるエキスの基準となる数は上述の表に記載されている。加えて、インヴェスティゲーターはウィザードが1日のボーナス呪文数を受け取るのと同様に、高い【知力】能力値に従ってボーナス・エキス数を得る。
インヴェスティゲーターがエキスを生成する際、化学薬品と試薬を、自分の魔法のオーラから抜き取った魔力とともにエキスに注ぎこむ。インヴェスティゲーターの手から離れるとエキスは即座に不活性化し、手に戻るとすぐに再度活性化する――インヴェスティゲーターは通常、エキスを仲間に使用することはできない。一度作られたエキスは、魔力が失われる1日の間その力を保ち続ける。そのため、インヴェスティゲーターは毎日エキスを準備しなければならない。エキスを作成するには1分の作業が必要となる。
エキスの作成には原材料が必要となるが、その費用は些細なものだ――ほとんどの呪文で必要となる価値の無い物質要素と同様に扱う。通常ならば費用を支払う必要のある物質要素を持つ呪文の場合、そのエキスを消費する際にその物質要素は失われる。焦点具要素を持つ呪文のエキスを作ることはできない(信仰呪文を複製したエキスが、信仰焦点具要素を持つことはない)。
自分が修得しているエキスを決定する際、インヴェスティゲーターはアルケミストの処方リストを用いる。インヴェスティゲーターは自分が修得しているエキスを全て準備することができる。エキスを修得し使用するには、インヴェスティゲーターは【知力】能力値が10+エキスのレベル以上でなければならない。インヴェスティゲーターのエキスにおけるセーヴィング・スローの難易度は10+エキスのレベル+インヴェスティゲーターの【知力】修正値に等しい。
インヴェスティゲーターは処方を好きな数だけ修得することができる。インヴェスティゲーターは処方書と呼ばれる特別な本に処方をおさめている。インヴェスティゲーターはエキスを準備する際、この本を参照できなければならない。1レベルの時点で、インヴェスティゲーターは2つに加えて【知力】修正値に等しい数の1レベル処方を修得した状態でゲームを開始する。新しいインヴェスティゲーター・レベルを得るたびに、インヴェスティゲーターは自分が作成できるレベルの内、任意の処方を1つ得る。ウィザードが呪文を呪文書に追加するのと同じ方法で、インヴェスティゲーターは処方を彼の本に追加できる。これには同様の費用とページ数、作業時間が必要となる。処方書の費用は呪文書と同様である。インヴェスティゲーターは自身が作成できるレベルの中から新しい処方を1つ得る。インヴェスティゲーターはウィザードの呪文書から、そこに書かれている呪文に相当する好きな処方を学ぶことができる。しかし、ウィザードは処方書からは学べない。インヴェスティゲーターはインヴェスティゲーター及びアルケミストの処方書から処方を修得することができる(逆に、アルケミストもインヴェスティゲーターの処方書から処方を修得することができる)。インヴェスティゲーターは処方を書き写す際に、秘術的な文章を解読する必要はない。
インヴェスティゲーターはその素晴らしい閃きを用いて、技能判定と能力判定を高める能力を持つ。インヴェスティゲーターはインヴェスティゲーター・レベルの1/2+【知力】修正値(最低1)に等しい閃きプールを持つ。インヴェスティゲーターの閃きプールは毎日、通常夜に有益な睡眠を得た後に回復する。フリー・アクションとして、インヴェスティゲーターはプールから閃きを1回分消費することで、その判定に1d6を加えることができる。この判定において、インヴェスティゲーターは出目10や出目20を選択していてもよい。この選択は判定がロールされた後に行ってもよいが、結果が明らかになる前に使用しなければならない。インヴェスティゲーターは判定及びロール毎に、1回だけ閃きを使用することができる。インヴェスティゲーターは自分が修得しているなら、〈言語学〉判定、〈呪文学〉判定、全ての〈知識〉判定において、閃きプールを消費することなく、閃きを使用することができる。
閃きは攻撃ロールとセーヴィング・スローにも使用することができるが、この場合、インヴェスティゲーターの閃きプールから2回分を消費しなければならない。セーヴィング・スローにおいては、閃きの使用はフリー・アクションではなく、割り込みアクションとなる。
アスタリスク(*)が付記されたインヴェスティゲーターの技は、インヴェスティゲーターの調査戦闘あるいは調査打撃に追加効果を与える。この種の技は、個々の攻撃に1つのみ適用することができるが、ダメージが与えられるときにどれを使用するかを決定することができる。
アスタリスク(*)が付記されたインヴェスティゲーターの技は、インヴェスティゲーターの調査戦闘あるいは調査打撃に追加効果を与える。この種の技は、個々の攻撃に1つのみ適用することができるが、ダメージが与えられるときにどれを使用するかを決定することができる。
インヴェスティゲーターが調査戦闘で同時に目標にできるのは1体だけである。一度インヴェスティゲーターが調査戦闘で目標としたクリーチャーは、以降24時間の間、同じインヴェスティゲーターからの調査戦闘の目標にはならない。ただし、そのインヴェスティゲーターが移動アクションでこの能力を使用する際に、閃きを1回分消費すればこの制限を外すことができる。
攻撃に非致傷ダメージを与える武器(ウィップ、サップ、素手打撃など)を用いていた場合、インヴェスティゲーターは調査打撃による追加ダメージを、致傷ダメージではなく非致傷ダメージとしてもよい。致傷ダメージを与える武器による攻撃で(通常通り-4のペナルティを受けて)非致傷ダメージを与えることにした場合、調査打撃による追加ダメージも非致傷ダメージとなる。
インヴェスティゲーターは目標の急所をしっかりと見ることができねばならず、急所に手が届かなければならない。視認困難を持つクリーチャーに対して、インヴェスティゲーターは調査打撃を行うことができない。
加えて、能力値判定、攻撃ロール、セーヴィング・スロー、技能判定で閃きの使用回数を消費するならば、インヴェスティゲーターは結果に1d6ではなく2d6を加える。この効果に影響を及ぼすインヴェスティゲーターの技も存在する。卓越した閃きのインヴェスティゲーターの技を持つならば、インヴェスティゲーターは代わりに2d8をロールする。覚り、冴えた閃き、暗黒街の閃き、同種の技を用いれば、インヴェスティゲーターは閃きダイスを2回ロールし、より高い結果を用いる。