この小さな気紛れそうな人のような形をしたクリーチャーは、乱雑な色をした薄膜の羽で素早く飛び回っている。
経験点1,200
中立にして善/小型サイズのフェイ
イニシアチブ +5; 感覚 夜目; 〈知覚〉+9
アーマー・クラス 18、接触17、立ちすくみ12(+1回避、+1外皮、+1サイズ、+5【敏】)
ヒット・ポイント 18(4d6+4)
頑健 +2、反応 +9、意志 +6
防御能力 インヴィジビリティ; ダメージ減少 10/冷たい鉄; 呪文抵抗 15
移動速度 20フィート、飛行60フィート(良好)
近接 ショート・ソード=+8(1d4-2/19~20)
遠隔 ロングボウ=+8(1d6-2/×3)
特殊攻撃 特殊なアロー
擬似呪文能力 (術者レベル8)
常時:ディテクト・イーヴル、ディテクト・グッド、ディテクト・ケイオス、ディテクト・ロー
1回/日:エンタングル(難易度14)、レッサー・コンフュージョン(難易度14)、シールド、ダンシング・ライツ、ディスペル・マジック、ディテクト・ソウツ(難易度15)、パーマネント・イメージ(難易度19; 視覚的および聴覚的要素のみ)
【筋】7、【敏】21、【耐】12、【知】16、【判】15、【魅】16
基本攻撃 +2; 戦技ボーナス -1; 戦技防御値 15
特技 《回避》、《武器の妙技》
技能 〈隠密〉+16、〈軽業〉+12、〈真意看破〉+9、〈脱出術〉+12、〈知覚〉+9、〈知識:自然〉+10、〈はったり〉+10、〈飛行〉+18、〈魔法装置使用〉+10
言語 共通語、森語
出現環境 温暖/森林
編成 単体、徒党(2~4)、一団(6~11)、部族(20~80)
宝物 標準
インヴィジビリティ(超常)/Invisibility ピクシーは攻撃する時でも不可視状態のままである。この能力は常に働いているが、ピクシーは1回のフリー・アクションによりこれを抑止したり再開したりすることができる。
特殊なアロー(超常)/Special Arrows ピクシーが何らかの弓を使って矢を放つ場合、魔法のピクシー粉を振り掛けて矢の特性を変化させることができる。これは矢を放つのがピクシー自身である限りフリー・アクションである。ピクシーは1日に【魅力】能力値に等しい数(ほとんどのピクシーは1日16回)のピクシー粉を作ることができる。ピクシーが自分の意志で粉を渡すのでない限り、他のクリーチャーにとって粉は何の効果もないものである。ピクシーが自分の意志で粉を渡す場合、矢に振り掛けた場合どの効果をあらわすかを決めておかなければならない。他のクリーチャーが粉を矢に振り掛けるのは1回の標準アクションである。ピクシー粉がひとたび矢に降りかけられると、ピクシーが選んだ効果が1ラウンドだけ持続する。この方法で効果を付与された矢は、命中してもダメージを与えることはなく、新しい効果のみをおよぼす。ピクシーは以下の3つの効果の中から任意の1つを選択できる。セーヴ難易度は【魅力】修正値を基に算出されている。
魅惑/Charm:目標は難易度15の意志セーヴを行わなければならず、失敗すると10分の間チャーム・モンスター呪文と同様の効果を受ける。
記憶喪失/Memory Loss:目標は難易度15の意志セーヴを行わなければならず、失敗するとモディファイ・メモリー呪文(直前5分間の記憶を消す効果に限定される。ピクシーはこの特殊能力を目標がピクシーと遭遇したことを忘れ、追ってこないようにするために使う)の効果を受ける。
おそらく全てのフェイのなかでもっとも有名でかつ逃げ足の速いクリーチャーであるピクシーは、ほとんど手つかずの深い森に住むが、抑えがたい好奇心のために故郷から離れることもよくある。ピクシーのほとんどは身長2フィート、体重約30ポンドである。大体は会話をしているクリーチャーと目をあわせるため、その目の高さを飛んでいる。ピクシーは早口でしゃべり、すぐに興奮しすぎがちである。
自然界とそれを超える世界にまたがる奇妙な存在であるピクシーのもつ魔法の力は、バリエーションを作るのに便利である。例えば、ピクシーの10のうち1は、1日に1回使用できる追加の擬似呪文能力(術者レベル8)を持つ。通常はベイルフル・ポリモーフ、ビースト・シェイプII(超小型クリーチャー限定)などだが、さらにはイレジスティブル・ダンスのようなより強力な呪文が使えることもある。あるいは、ピクシー粉を矢に振りかけた時の効果を変更することもできる。一般的なルールとして、代替的効果は[精神作用]効果であるべきである。コンフュージョン、フィアー、ヒディアス・ラフター、ヒプノティズムが新しいピクシーの矢の力としてよい選択である。しかしながら、ピクシーに代替的能力を与えることで、ピクシーがその物理的能力(と、比較的低い脅威度)から論理的に導き出される範疇をはるかに超えるような脅威になってしまわないよう十分注意を払うべきである。