ヴィシュカニャは毒性の血を持つ、神秘的な人型生物である。異質な美を湛えたこの優雅な人型生物は、光沢がある蛇のような黄金の目を通して世界を見る。そのしなやかな肌は小さな鱗で覆われており、明るい緑色であることが多い。その鱗は蛇のそれによく似たパターンで並んでいることもある。彼らは一元的に善や悪に染まっているということはない。しかし実際に先の割れた舌でしゃべることから、彼らは提供される黄金を受け入れ、道徳に関する質問を他の人に任せるだけで満足している。
+2【敏捷力】、+2【魅力】、-2【判断力】:ヴィシュカニャは優雅でなめらかな動きを見せるが、しばしば筋の通らない事をする。
ヴィシュカニャ:ヴィシュカニャは(ヴィシュカニャ)の副種別を持つ人型生物である。
中型:ヴィシュカニャは中型クリーチャーであり、サイズによるボーナスもペナルティも受けない。
普通の移動速度:ヴィシュカニャは30フィートの基本移動速度を持つ。
夜目:ヴィシュカニャは薄暗い照明の環境下で人間の2倍の距離まで見通すことができる。
鋭き五感:ヴィシュカニャは〈知覚〉判定に+2の種族ボーナスを得る。
柔軟/Limber:ヴィシュカニャは〈隠密〉と〈脱出術〉の判定に+2の種族ボーナスを得る。
毒に対する抵抗力/Poison Resistance:ヴィシュカニャは毒に対するセーヴィング・スローにおいて、自らのヒット・ダイスに等しい種族ボーナスを得る。
毒の使用:ヴィシュカニャは毒の使用に卓越しており、毒を使用したり塗布する際に誤って自らに毒の不利益を及ぼすことはない。
有毒/Toxic:1日に自らの【耐久力】修正値に等しい回数(最低1/日)まで、ヴィシュカニャはその毒を持つ唾液や血を自らの武器に塗布することで、毒性をもたせることができる(この能力を使用するために血を使用するには、ヴィシュカニャは傷を負っている必要がある)。この方法で毒を塗布する行為は、即行アクションである。
ヴィシュカニャの毒/Vishkanya Venom:致傷型; セーヴ頑健・難易度10+ヴィシュカニャのヒット・ダイスの1/2+ヴィシュカニャの【耐久力】修正値; 頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間); 効果 1d2【敏】; 治癒 1回のセーヴ成功。
武器精通:ヴィシュカニャはククリ、シュリケン、ブロウガンに習熟している。
言語:ヴィシュカニャはプレイ開始時にヴィシュカニャ語および共通語の会話能力を持っている。高い【知力】を持つヴィシュカニャは次に挙げる言語を選択することができる:アクロ語、エルフ語、ゴブリン語、森語、竜語、および地下共通語。
既存のヴィシュカニャの種族特性の代わりに以下の種族特性を選択してもよい。この新しいオプションのいずれかを選択する前に、君のGMに相談をすること。
官能的/Sensual:君は自らに注意を惹かせるための訓練を受けた。君は1つの〈芸能〉技能に+2のボーナスを得る。この種族特性は鋭き五感を置き換える。
かすかな特徴/Subtle Appearance:君は通常の(人間のような)目を持ち、その美貌はより受け入れられやすい。君は完全な人間に見せるために行う〈変装〉判定に+4のボーナスを得る。この種族特性は夜目と置き換える。
以下のオプションは記載の適性クラスを有するヴィシュカニャに適用可能であり、特に断りのない限り、ボーナスは適性クラスの特典を選択するたびに適用される。
バード:バードの呪芸の1日あたりの合計ラウンドに+1を加える。
ローグ:組みつきや位置ずらしの試みに抵抗する際、ローグの戦技防御値に+1を加える。
ソーサラー:通常であれば1日あたり3+ソーサラーの【魅力】修正値分の回数を使用可能な1レベル時の血脈の力を選択する。このソーサラーはこの血脈の力の1日毎の使用回数に+1/2回を加える。
人の心を操り逸らすことに卓越した危険な遊人は、自らの周りにいる人を誉めそやし、定期的に一杯食わせる。危険な遊人は密偵や芸人、暗殺者、ボディガードになることもできるし、それらを最も必要とするもののたんなる友人になることもできる。危険な遊人は以下のクラス特徴を持つ。
クラス技能:1レベルの時点で、危険な遊人は、クラス技能の一覧に〈知識:歴史〉および〈知識:貴族〉を加え、クラス技能の一覧より〈知識:ダンジョン探検〉を取り除く。
バードの呪芸(超常):2レベルの時点で、危険な遊人はバードの呪芸能力と恍惚のバードの呪芸を得る。この恍惚の呪芸の難易度は10+自らのローグ・レベルの1/2+自らの【魅力】修正値である。危険な遊人はこのバードの呪芸を、1日に1+自らの【魅力】修正値に等しいラウンドだけ使用することができる。2レベルを超える各レベルにおいて、危険な遊人は1日のバードの呪芸を1ラウンド追加で使用することができるようになる。もし危険な遊人がバード・レベルも持つ場合、いずれにクラスにおける恍惚のバードの呪芸のラウンド数を使用してもよく、恍惚の呪芸の難易度を決定する際には、バードとローグのレベルを累積させる。この能力は2レベルで得られるローグの技と置き換える。
自信鼓舞(超常)/Inspire Competence:3レベルの時点で、危険な遊人は自信鼓舞のために自らのバードの呪芸を使うことができるようになる。このボーナスは初め+2だが、危険な遊人が3レベルを超える6レベルを得る毎に+1ずつ増加する(9レベルの時点で+3、15レベルの時点で+4)。この能力は全ての罠感知を置き換える。
呪芸打撃(擬呪)/Performance Strike:8レベルの時点で、即行アクションとして、危険な遊人は1回の攻撃ロールに士気ボーナスを与えるために、バードの呪芸のラウンド数を消費することができる。このボーナスの総量は、消費したバードの呪芸のラウンド数に等しい(最大のボーナスは危険な遊人レベルの1/2である)。この能力は、身かわし強化を置き換える。
ローグの技:以下のローグの技は危険な遊人アーキタイプを補完する:跳ね起き、ローグの妙技、(Core Rulebook); 言いくるめ、素早き指、人たらし、蜜のような言葉; 器用な手のひら、迫真の嘘。
上級の技:以下の上級ローグの技は危険な遊人アーキタイプを補完する:心術破り(Core Rulebook); 変装の達人; デマ屋、無意識の味方。
以下のオプションはヴィシュカニャに適用することができる。この新しいオプションのいずれかを選択する前に、君のGMに相談をすること。
ポイズン・タトゥー/Poison Tattoo:このヘナに似た軟膏は、2d6日の後に消える暗褐色の刺青を両手か足に作り出す。この刺青は一時的にヴィシュカニャの生来の毒が持つ効力を強化する。これにより、ヴィシュカニャの血や唾液により毒が塗布された武器の次の難易度は+2だけ増加する(一度使用すると、刺青は単なる装飾になってしまい、もはやこのクリーチャーの毒に効果を及ぼすことはない)。一般的な刺青は、複雑な渦巻きと神秘的な紋様を両手ないし足に作り出す。
品物 |
費用 |
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50GP |
― |
20 |
君は自らの毒を持つ唾液を敵を眠りに誘うものへと変化させることができる。
前提条件:ヴィシュカニャ。
利益:即行アクションとして、君は自らの毒の効果を目標を気絶状態させる毒に変えることができる。この変更により、君の毒の初期効果と副次効果は以下のように変更される。初期効果1d4ラウンドよろめき状態; 副次効果1分間気絶状態。君は武器に毒を塗布する前に毒を変化させるかどうかを決めておかなければならない。
通常:ヴィシュカニャの毒は【敏捷力】ダメージを与える。
ヴィシュカニャは以下の魔法のアイテムを利用することができる。
(Corset of the Vishkanya/ヴィシュカニャのコルセット)
オーラ 微弱・変成術; 術者レベル 3レベル
装備部位 全身; 市価 3,000GP; 重量 1ポンド
この黒いコルセットは鎧下としてうまく機能する。フリー・アクションとして、着用者は1日に10ラウンドまで持続するスクイーズ呪文の利益を得ているかのように、狭い空間を通り抜けられるように自らの身体を折りたたむことができるようになる。このコルセットの魔法を使用している間、着用者は〈脱出術〉判定に+5のボーナスを得る。
必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、グリース、スクイーズ(後述); 費用 1,500GP
Squeeze/すり抜け
系統:変成術(ポリモーフ); 呪文レベル:アルケミスト2、ウィザード/ソーサラー2、ウィッチ2
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声、動作
距離:接触
目標:接触したクリーチャー
持続時間:1分/レベル
セーヴ:頑健・無効(無害); 呪文抵抗:可(無害)
目標は実際のサイズや質量に関係なく、伸縮自在となる。これにより少なくとも半分までの範囲を、ペナルティを受けることなくすり抜けることができる。目標は半分までの空間を通過する場合と同じペナルティを被ることで、目標の幅の1/4までの空間を通過することができる。