アルケミストは錬金術の秘密を解き明かそうと苦労する――それはしばしば、精神と肉体に多大なる対価を負わせる。彼らは実験を通して変異薬と恐るべき爆弾を発見する。それは時に劇的で悲惨な効果さえ伴う。しかしこの実験を通して新しい理解へと思考が飛躍することがある。すなわち、全く同じアルケミストは2人といない、のだ。彼らは全く異なる方法で世界を旅し、自分の生来の技を磨き上げる。そこには個々の魔法と科学の融合が伴う。この項では、新しいアルケミストの発見とアルケミストのアーキタイプを紹介する。
以下の発見は、前提条件を満たした全てのアルケミストが修得することができる。
フリー・アクションとして、アルケミストは閃きを1回分消費することで、能力値判定もしくは技能判定の結果に1d6を加えることができる(出目10や出目20を選択した場合でも、行うことができる)。この能力はちょうどインヴェスティゲーターの閃き能力と同様に機能するが、アルケミストは閃き薬を飲んだ時点で閃きプールを得、閃き薬の持続時間が終了すると未使用の閃きは失われてしまう点が異なる。アルケミストがすでに閃きを使用できる場合、閃き薬で得られた閃きはアルケミストの閃きプールに加えられる。しかしこの能力が起動している間に閃きを使用するたびにアルケミストは難易度20の意志セーヴィング・スローを行わねばならず、失敗すると1ラウンドの間幻惑状態となる。このセーヴィング・スローに対して、アルケミストは閃きを使用することができない。
変異薬の制限は全て、同じものであるかのように閃き薬にも適用される――アルケミストは変異薬か閃き薬、進化薬のいずれか1つの利益しか一度に得ることはできず、作り出したアルケミスト以外が閃き薬を手にすると不活性状態となり、アルケミストでないものが閃き薬を飲むと不調状態になる、などである。閃き薬の効果が終了すると、アルケミストは【筋力】と【敏捷力】に2ポイントの能力値ダメージを受ける。変異薬注入の発見と持続変異薬クラス能力は、閃き薬にも効果を及ぼす。
練心学師に似た閃き薬師は精神能力値を高める薬の代わりに、インヴェスティゲーターのような閃きを与える薬を用いる。この閃きは危険を避ける素晴らしい力を閃き薬師に与えるが、肉体の力と健康の両方を損なう。
ボーナス特技/Bonus Feat:閃き薬師は、発見の代わりに《技能熟練》(〈呪文学〉、〈真意看破〉、〈装置無力化〉、全ての〈知識〉技能、〈治療〉、〈変装〉、〈魔法装置使用〉のいずれか)を選択することができる。