旅をして回りたいという強い思いに駆り立てられて時には安全な場所の境界まで探索してしまう人たちはホライズン・ウォーカー(地平線を歩むもの、の意)と呼ばれる。ホライズン・ウォーカーは旅の達人であり、荒れ果てた地形を安全に過ごす方法を見つけようといつも目を光らせている。彼らは他のものが静まり返った場所で囁き声だけで話すことが快適であると感じる。彼らは人類未踏の道を自ら切り開くこともできるし、危険な島のようなほとんど足が踏みいれられたことのないような場所を案内することもできる。
レンジャーはホライズン・ウォーカーにとっては一般的な永遠にさまよう生活に最もよく適合するだろうが、バーバリアン、ファイター、ローグがこのクラスに興味を持つ場合もある。ホライズン・ウォーカーは文明圏の端の領域では非常に一般的である。そのような場所では彼らはよく知られた定住者のいる国の退屈な通りから離れて簡単に時を過ごすことができる。
役割:ホライズン・ウォーカーは前線での戦闘に合致する精密性と粘り強さを持つ。彼らはまた卓越した斥候としての技能や能力も持つ。その力により、彼らはしばしばグループの中で初めに危険な場所に侵入したり最後に脱出したりする役割を担う。もちろんホライズン・ウォーカーは自身の多くの“得意な地形”に適合する領域での冒険において脚光を浴びるが、特定の地域から引き出した広範囲にわたる状況に適合する多くの技によって、ホライズン・ウォーカーは単なる戦闘員よりもずっと機動性があり才覚に溢れている。
属性:誰でも新しい展望と絶え間ない旅を切望することができるので、ホライズン・ウォーカーはどのような属性でもあり得る。
ヒット・ダイス:d10。
ホライズン・ウォーカーになるためには、キャラクターは以下の条件を全て満たさなければならない。
ホライズン・ウォーカーのクラス技能(と各技能の対応能力)は以下の通りである:〈隠密〉【敏】、〈言語学〉【知力】、〈交渉〉【魅】、〈水泳〉【筋】、〈生存〉【判】、〈知覚〉【判】、〈知識:次元界〉【知】、〈知識:自然〉【知】、〈知識:地理〉【知】、〈登攀〉【筋】、〈動物使い〉【魅】。
レベルごとの技能ランク:6+【知力】修正値。
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ホライズン・ウォーカー上級クラスのクラス特徴を以下に示す。
武器と防具の習熟:ホライズン・ウォーカーになったからといって、それで新たに武器や防具に習熟することはない。
得意な地形/Favored Terrain:1レベルにおいて、ホライズン・ウォーカーはレンジャーの得意な地形表(Pathfinder Core Rulebookの65ページの表を参照)から1つを選択し、得意な地形を得ることができる。これはレンジャーの“得意な地形”能力と同様に扱う。ホライズン・ウォーカーは2、4、5、7、8、10レベルにおいて、追加の“得意な地形”を得ることができる。またレンジャーの能力で説明されるように、既存の“得意な地形”のボーナスを上昇させることもできる。ホライズン・ウォーカーが他のクラスから、得意な地形でのみ働く能力(レンジャーの“カモフラージュ”や“影隠れ”の能力など)を得ているのならば、ホライズン・ウォーカーとして選択した得意な地形でもそれらの能力は働く。
地形体得/Terrain Mastery:2レベルにおいて、ホライズン・ウォーカーは得意な地形から1つを選択し体得する。この地形においてホライズン・ウォーカーは移動アクションとして、彼の姿を見て声を聞くことのできる30フィート以内のすべての味方が行なう〈登攀〉、〈隠密〉、〈知覚〉、〈生存〉判定に+2のボーナスを与えることができる。このボーナスはホライズン・ウォーカーの【判断力】修正値に等しいラウンド数(最低1)まで持続する。キャラクターは4、6、8レベルで1つの追加の地形体得を得る。
各地形の体得により、ホライズン・ウォーカーは後述する追加能力を与える。彼が関連した地形の中にいるかどうかにかかわらず、これらの利益は常にホライズン・ウォーカーに提供される。
アストラル界:ホライズン・ウォーカーの飛行移動速度は無重力または主観的な重力の無い次元界上で+30フィート増加する。
エーテル界:ホライズン・ウォーカーは霧ともやから受ける視認困難による失敗確率20%を無視し、これらの要因から視認困難ではなく完全視認困難を得る。
風の元素界:ホライズン・ウォーカーは 〈飛行〉判定に+4の技量ボーナスと、飛行するクリーチャーに対する全ての攻撃ロールとダメージ・ロールに+1の技量ボーナスを得る。ホライズン・ウォーカーが空気中で呼吸する能力を得ていないのならば、その能力を得る。
寒冷地(氷原、氷河、雪原、ツンドラ):ホライズン・ウォーカーは“[氷雪]に対する抵抗10”を得る。
砂漠(砂地と荒野):ホライズン・ウォーカーは過労状態への完全耐性を得る。過労状態にする効果は全て、ホライズン・ウォーカーを代わりに疲労状態にする。
山岳(丘陵を含む):ホライズン・ウォーカーは〈登攀〉判定に+4の技量ボーナスを得るとともに、登攀の最中にアーマー・クラスへの【敏捷力】修正値を失わない。
湿地:ホライズン・ウォーカーは 〈知覚〉判定に+4の技量ボーナスを得る。
ジャングル:ホライズン・ウォーカーは〈脱出術〉判定に+4の技量ボーナスを、組みつき戦技に対する戦技防御値に+4のボーナスを得る。
森林(針葉樹林と落葉樹林):ホライズン・ウォーカーは〈隠密〉判定に+4の技量ボーナスを得る。
水界(水上と水中):ホライズン・ウォーカーは〈水泳〉判定に+4の技量ボーナスと、泳いでいるクリーチャーに対する、全ての攻撃ロールとダメージ・ロールに+1の技量ボーナスを得る。
属性的次元界:ホライズン・ウォーカーが属性特色に従い次元界を選ぶならば、割り込みアクションとして、その属性として(あらゆる形の魔術的な占術を騙し)検出されることを選択することができる。彼が解除する(フリー・アクション)までこの利益は持続する。
地下(洞窟とダンジョン):ホライズン・ウォーカーはボーナス特技として《無視界戦闘》を得る。
地の元素界:ホライズン・ウォーカーは“ダメージ減少1/アダマンティン”を得る。
都市(建造物、路上、下水道):ホライズン・ウォーカーは〈交渉〉判定に+4の技量ボーナスを得る。
火の元素界:ホライズン・ウォーカーは“[火炎]に対する抵抗10”を得る。
平地:中装鎧または中荷重で移動する際でも、ホライズン・ウォーカーの移動速度は減少しない。
水の元素界:ホライズン・ウォーカーは〈水泳〉判定に+4の技量ボーナスと、泳いでいるクリーチャーに対する全ての攻撃ロールとダメージ・ロールに+1の技量ボーナスを得る。ホライズン・ウォーカーが水中で呼吸する能力を得ていないなら、その能力を得る。
地形支配/Terrain Dominance:3レベルにおいて、ホライズン・ウォーカーは“地形体得”において選択した1つの地形における完全な支配を学ぶ。ホライズン・ウォーカーはその地形のための得意な地形ボーナスを、その地形に原住するクリーチャーに対して(レンジャーのクラス特徴としての)得意な敵ボーナスとして扱う。このボーナスは得意な敵と戦う時に得られるボーナスを上書きする(累積しない)。
各“地形支配”により、ホライズン・ウォーカーは後述する追加の能力を得る。ホライズン・ウォーカーが新しい“地形支配”を得る際、望むならば代わりに追加の“地形体得”を選択することができる。
アストラル界:ホライズン・ウォーカーは来訪者に対する攻撃ロールとダメージ・ロールに+1の技量ボーナスを得る。彼は1日に3+ 【判断力】修正値に等しい回数だけ、擬似呪文能力としてディメンジョン・ドアを発動することができる(術者レベルはキャラクター・レベルに等しい)。
エーテル界:ホライズン・ウォーカーは、1日に1回イセリアル・ジョーントを擬似呪文能力として発動することができる(術者レベルはキャラクター・レベルに等しい)。この能力を選択するには、ホライズン・ウォーカーはクラス・レベル7以上でなければならない。
風の元素界:ホライズン・ウォーカーは1日に3+ 【判断力】修正値に等しい回数だけ、擬似呪文能力としてフライを発動することができる(術者レベルはキャラクター・レベルに等しい)。
寒冷地(氷原、氷河、雪原、ツンドラ):ホライズン・ウォーカーは“[氷雪]に対する抵抗20”(これはキャラクターの、寒冷地への“地形体得”による“[氷雪]に対する抵抗”を置き換える) と(冷気)の副種別を持つクリーチャーに対する、全ての攻撃ロールとダメージ・ロールに+1の技量ボーナスを得る。
砂漠(砂地と荒野):ホライズン・ウォーカーは“[火炎]に対する抵抗10”と疲労状態に対する完全耐性を得る。
山岳(丘陵を含む):ホライズン・ウォーカーは“ダメージ減少2/アダマンティン”を得る。
湿地:ホライズン・ウォーカーは“振動感知30フィート”を得る。この能力を選択するには、ホライズン・ウォーカーはクラス・レベル5以上でなければならない。
ジャングル:ホライズン・ウォーカーは1日に3+ 【判断力】修正値に等しい回数だけ、擬似呪文能力としてチャーム・モンスターを発動することができる(術者レベルはキャラクター・レベルに等しい)。この(魅惑)効果は 動物、魔獣、主としてジャングルの中でのみ見られるものだけに機能する。
森林(針葉樹林と落葉樹林):ホライズン・ウォーカーは1日に3+ 【判断力】修正値に等しい回数だけ、擬似呪文能力としてハリューサナトリ・テレインを発動することができる(術者レベルはキャラクター・レベルに等しい)。ホライズン・ウォーカーは幻影の森を作るためにのみこの能力を使うことができる。
属性的次元界:ダメージ減少を考慮する際、ホライズン・ウォーカーによって作成された武器及び肉体武器は彼の“地形支配”によって選択された次元界の逆の属性として扱う。彼の選択した次元界が複数の属性種類を持っているならば、それらの種類の1つを選択してこの能力の効果を適用する必要がある。例えば、彼が彼の“地形支配”能力のために「ヘル」(秩序にして悪の次元界)を選ぶならば、彼は、「悪」または「秩序」(それは、彼の攻撃がそれぞれ善または混沌のダメージ減少を無視する事を意味する)を選ぶことができる。選択した次元界の原住のクリーチャーが特定の特別な素材(冷たい鉄または銀など)への脆弱性を持つならば、彼は代わりにダメージ減少を考慮する際に、彼の肉体及び使用している武器がその素材であるかのように扱うことを選択してもよい。“地形支配”能力によって何度もこの次元界を選んだ場合、その攻撃は(「善と銀」または「混沌にして善」などの)追加の属性または特別な素材として扱われるようになる。
地下(洞窟とダンジョン):ホライズン・ウォーカーは“暗視60フィート”を得る。彼がすでに“暗視60フィート”を持っているならば、その有効距離は60フィート増加する。
地の元素界:ホライズン・ウォーカーは“振動感知30フィート”を得る。この次元界を選択するには、ホライズン・ウォーカーはクラス・レベル5以上でなければならない。
火の元素界:ホライズン・ウォーカーは“[火炎]に対する抵抗20”(これはキャラクターの、火の元素界への“地形体得”による“[火炎]に対する抵抗”と置き換える) と(火)の副種別を持つクリーチャーに対する、全ての攻撃ロールとダメージ・ロールに+1の技量ボーナスを得る。
都市(建造物、路上、下水道):ホライズン・ウォーカーは1日に3+ 【判断力】修正値回だけ、擬似呪文能力としてチャーム・パースンを発動することができる(術者レベルはキャラクター・レベルに等しい)。
平地:ホライズン・ウォーカーの基本移動速度は+10フィートされる。
水の元素界:ホライズン・ウォーカーの動作と行動は水面下においても妨げられない。これにより彼は(フリーダム・オヴ・ムーヴメントを使ったかのように)水面下で話し、攻撃を行い、呪文を正常に発動することができるようになる。
水界(水上と水中):ホライズン・ウォーカーは“水泳移動速度20フィート”を得る。すでに生来の“水泳移動速度”があるならば、“水泳移動速度”は+20フィート増加する。
あまねく地の踏破者(超常)/Master of All Lands:10レベル時、ホライズン・ウォーカーは選択可能な地形に精通し、快適でいることができる。すべての得意な地形における彼の地形によるボーナスは+2上昇し、彼は他のすべての地形を、それらが得意な地形であるかのように扱う(+2ボーナス)。温度または天候等の自然に起こる状況が判定またはセーヴィング・スローを必要としている場合、彼は自動的に成功する。彼から60フィート以内のすべての味方はこれらの判定とセーヴに+2のボーナスを得る。ホライズン・ウォーカーが体得した地形の中にいるならば、このボーナスは+4まで増大する。