バードは外の世界の情報をもたらし、国王を楽しませ、文化的な外交家として役割を果たし、豊かな口伝えの伝承を庶民と貴族に同様に伝える。彼らは万能家であって専門家では決してないと言って彼らを何でも屋と呼ぶ者もいるが、それは真実ではない。バードは世界中の国の神話に詳しく、歴史の倉庫としての役割と伝説を運ぶことを専門とする。それらの知識は彼らに力をもたらすが、それらの最も偉大な力は芸術の複雑さの理解から生じる――その芸術がミュージカル風、戯曲風、あるいは喜劇風であるかどうかにかかわらず、バードは物語、歌、踊りの力と魅力を理解し、その知識を活用して自身の伝説を作り上げる超自然の力を創造する。
この欄ではバードがする驚くべきことを可能にする名人芸――呪芸クラス能力の専門的な使用――を紹介する。下記の名人芸はバードの新しいアーキタイプである。
有能なバードは、特別な訓練を要求する呪芸能力の独特な応用である名人芸を学ぶか作成することができる。名人芸の記述は以下のガイドラインに従う。
名人芸名:名人芸の名前のほかに、この方針は名人芸がどの〈芸能〉技能あるいは技能に基づくかを示す。
前提条件:特技のように、名人芸はそれらを学ぶためにバードが満たさなくてはならない前提条件を持っている。バードのみが名人芸を学ぶことができる。
コスト:それぞれの名人芸はそれを学ぶために伴うコストを持っている。一般的に、バードは特定の呪文レベル以上のバード修得呪文1つを費やすか、その代わりとして特技1つを選択しなければならない。バードはこの欄にあるレベルより高レベルのバード修得呪文を費やす(例えば、修得した3レベル呪文の消費を必要とする名人芸を学ぶために4レベル呪文を消費するなど)ことで名人芸を学べる。
効果:この短い記述はバードが名人芸を行なうとき何が生じるかを手短に記している。特に明記がなければ、名人芸の効果は超常能力である。望まないクリーチャーは名人芸の効果に対して意志セーヴを行うことができる; 名人芸のセーヴ難易度は10+バード・レベル1/2+バードの【魅力】ボーナスに等しい。複製した呪文の名人芸は術者レベルとしてバードの術者レベルを使う。
使用:この方針はバードが名人芸を発動させるためにどれだけのラウンド呪芸を使わなくてはならないかを示す。いくつかの場合において、他の呪芸を使用するのと同様に呪芸のラウンドを追加で費やすことによって、名人芸の持続時間を延長することができる。バードが名人芸を演奏し始めるとき彼は記入された呪芸ラウンドの時間をかける; もし彼が中断させられた場合、その試みは失敗し経過した演奏ラウンドは失われる。
動作:この方針は名人芸が必要とする演奏している行動のタイプを示す。その開始が起動に標準アクションのみを必要とする場合、バードの呪芸のより早い起動が可能であること(7レベルの時点で起動は移動アクションになり、13レベルで即行アクションになる)は、名人芸にも同様に適用される。
特に明記がなければ、呪芸の持続時間を延長する効果あるいは特技(《持続する呪芸》の特技のような)は名人芸に適用されない。
GMたちはこれらの名人芸を、他の名人芸のために自身の発想力を刺激することに使用してよい。名人芸は一般的に、その名人芸を選択するのに必要な最低レベルと同レベルの術者が入手可能なクレリックやウィザード/ソーサラー呪文より強力であるべきではない(〈芸能〉技能に7ランクが必要な名人芸には7レベルのバードでなければならないが、それはクレリックやウィザード/ソーサラーの4レベル呪文より強力であるべきではない)。
コスト:特技か修得した2レベル・バード呪文。
効果:このすり足ステップ、屈み、跳躍の複雑な踊りは君を目標にした攻撃を難しくさせるが、同様に君が他の行動を行うことをより難しくする。この名人芸を使うとき、君は近接攻撃ロールと戦技判定に-2のペナルティを受けどんな呪文を発動するときでも精神集中判定(難易度15+呪文レベル)を行わなければならないが、アーマー・クラスに+2の回避ボーナスを得る。君が〈芸能:舞踏〉に8ランクを持ち、その後4ランク得るごとにペナルティは-1ずつ増加し回避ボーナスは+1ずつ増加する。君はこの名人芸と防御的戦闘や《攻防一体》を組み合わせて、防御値を合計することはできない。君がこの名人芸を使用するとき、その効果は君の次のターンの始めまで持続する。(《持続する呪芸》のような)呪芸の持続時間を延長する能力はこの名人芸に影響を与える; これは君がたった1ラウンドの呪芸のコストで多数のラウンドの利益(そしてペナルティ)を受けることを可能にする。
君の活発なリズムは退屈な行進者の足取りを弾むような足取りに持っていく。
前提条件:〈芸能:管楽器〉か〈芸能:弦楽器〉か〈芸能:打楽器〉3ランク。
コスト:特技か修得した1レベル・バード呪文。
効果:この明るくきびきびとした曲は地面を人間の足音を模倣し、ゆっくりとした歩調から地面を噛むような勢いになってゆく。君がこの名人芸を完了するとき、君はバード・レベルごとに聴こえる範囲の1体の味方に影響を与える。この名人芸は1時間の間影響を受けた目標の基本移動速度を10フィート増加させる。この修正は強化ボーナスとして扱われる。これらは穴掘り、登攀、飛行、水泳のような他の移動方法には効果がない。君の移動速度を増やすいかなる効果と同様に、この呪文は君の跳躍距離に影響を与える(〈軽業〉技能参照)。
動作:1分。
コスト:特技か修得した4レベル・バード呪文。
効果:君は静かに見えない壁のパントマイムをし、直線的な平面に沿って手を平らにすることでその場所と方向を示す。この「壁」は君がこの名人芸を演技するのを見るクリーチャーにとって本物である(意志セーヴ無効); もし君が壁を本物として扱うことを望んだ場合(例えば、もし君が深い割れ目を渡るために壁を橋として使用することを望むなら)君と君の協力者は自動的に君のセーヴに失敗することができる。壁が本物と信じるクリーチャーにとって、それは硬度8、90ヒット・ポイント、30の破壊難易度を持つ(多数の信じているクリーチャーたちは、それぞれ別個の精神的な構造物を攻撃するのではなく全員で本当の壁を攻撃しているかのようにより早く突破するように壁を攻撃することができる)。これは幻術(惑乱)効果である。その壁は精神的イメージなので(自身を阻む魔法の障壁であると認知するため)セーヴに失敗した非実体のクリーチャーを阻害するが、彼らは依然として壁の回り込むことや床や天井を通ることでそれを迂回できる。それは物体や、精神的な効果に完全耐性のあるクリーチャーには影響を与えない(つまり、射手はその壁を通して矢を発射できるが、身体的には通過できないような状況をもたらすことができる)。
君はこの能力を使用するたびに10フィート四方の壁を作ることができる; 数ラウンドかけて君はこの四角形を広げたり別の壁を作ることができ、それらの全ては君が壁を維持するために呪芸ラウンドを使用するのを止めるまで持続する。壁は1度作られると動くことはない。壁の一部は君の接敵面の中かそれ隣接していなければならず、君は君の生来の間合いを越えて伸びる壁を作ることはできない(しかし壁を作って、移動し、再びこの能力を使って別な壁を作ることはできる)。一度作られると、壁は君が演技を終わらせるかクリーチャーがそれを「破壊」するまで存在する。(《持続する呪芸》のような)呪芸の持続時間を延長する能力はこの名人芸に影響を与える。
君の激しい音は君の敵に不自然な心拍数をもたらす。
コスト:特技か修得した3レベル・バード呪文。
効果:君は最初に君の敵たちの鼓動を反映し、次に危険なレベルまでそれらを速める音楽的なテンポを作り出す。君が演奏を完了するとき、君の演奏を耳にすることができる30フィート以内の全ての敵はセーヴに成功しなければそれらの脈打つ心臓を酷使させることで1d6ポイントのダメージを受ける。クリティカル・ヒットに完全耐性のあるクリーチャーはこの能力の影響を受けない。
君が演奏を続けるラウンド毎に出血効果を1ラウンドぶん追加する。(《持続する呪芸》のような)呪芸の持続時間を延長する能力はこの名人芸に影響を与える。
コスト:特技か修得した2レベル・バード呪文。
効果:このパントマイムはゴーロック、彼の土地ですぐに生えてくる雑草を取り除くのに失敗した馬鹿な農夫の物語を演じる。自暴自棄になったゴーロックはデヴィルと契約し、デヴィルは塩と萎れさせる熱で大地を枯らし、肥沃な土地を1世紀の間荒れ果てたままにした。君が演奏を完了するとき、君は30フィート円錐形か60フィート直線に広がる焼けつく空気と熱い塩を作り出すことができる。この範囲の植物と粘体はバード・レベルごとに1d6のダメージ(最大で10d6)を受ける; このダメージの半分は[火炎]ダメージであり、残り半分は刺突ダメージである。反応セーヴに成功すればダメージは半減する。植物と粘体以外のクリーチャーは半分のダメージを受け、セーヴに成功するとダメージを受けない。
コスト:特技か修得した4レベル・バード呪文。
効果:この速い拍子の曲によって君は他次元界の魔法的な周波数と調和し、他次元界のクリーチャーとその奉仕を受けるために契約することが可能になる。君が演奏を完了するとき、君はプレイナー・アライの呪文を使用したかのように1体かより多くの来訪者を呼び出すことができる。プレイナー・アライの呪文と異なり、クリーチャーは必ずしも君の神格に結びつく必要はなく、君に対する最初の態度は「中立」である。それが君の演奏に興味をそそられるならば、君が望む奉仕と君が支払う報酬を聞くために最大で1分間留まる。もし君がクリーチャーに対して対抗【魅力】判定で成功した場合(奉仕の内容と提供される報酬によってロール基本値に+0から+6のボーナス)、それは奉仕を行うことに同意する。この能力は他の点ではプレイナー・アライ呪文と同じように働く。
この名人芸の最もよく知られた改作は地獄の契約で言及されてはいるが、これは(アルコン、エレメンタル、プロティアンのような)いかなる種類の他次元界のクリーチャーを招来するためにでも使うことができる。この名人芸の他の改作や調整は名前は異なっても他の点では同一の効果を持つものとする。
動作:10分。
君の不気味な音楽は生と死のあわいを霞ませ、アンデッド・クリーチャーの知覚を混乱させる。
前提条件:〈芸能:管楽器〉4ランクか〈芸能:鍵盤楽器〉4ランク。
コスト:特技か修得した2レベル・バード呪文。
効果:この名人芸の重なった繰り返しと複雑な音は過ぎ去りし年月の無数の死を精神に呼び起こし、それを聴くものたちをほのかな憂鬱で満たし、いっときの生命というぞっとする考え方を受容させる。三重奏として始まり、より強い強要がたびたび繰り返され、それは頭の中で渦巻く音の竜巻としてぐるぐると回りだす。演奏が完了するや否や、君と音が聴こえる範囲内のレベルごとに1体の味方はハイド・フロム・アンデッド呪文の効果にいるかのように、アンデッドから隠されたようになる。
ハイド・フロム・アンデッド呪文のように、1体のクリーチャーが効果を破ると効果を受けている全ての味方の演奏の利益も終了する。しかし君がこの名人芸を演奏するか維持するときに呪芸の追加で1ラウンドを費やすことによって、君は特定の味方1体に反復句を捧げることができる; たとえ1体の味方がハイド・フロム・アンデッド効果を破ったとしても、反復句を捧げられた仲間は自分で効果を破らない限り隠されたままでいる。君が反復句を捧げられている味方のために毎回呪芸の1ラウンドを費やしている限り、君は演奏で何度も(最大1ラウンドごとに1回)反復句を捧げることができる。
使用:演奏のラウンドごとに1呪芸ラウンド、影響を受けた味方ごとに+1ラウンド、捧げられた反復句ごとに+1ラウンド。
動作:1分。
君の歌はクリーチャーの主体性の中心を貫き、君に対するそれを弱める。
コスト:特技か修得した3レベル・バード呪文。
効果:この忘れられないメロディは真理の底で理解と訓練のヴェイルを探り出す。この演奏が完了するや否や、目標1体は意志セーヴを試みる。失敗すると君は目標の主要な本質を理解する; 君は目標に影響を与える【魅力】基準の技能判定に+4のボーナスを得て、そのクリーチャーか行動に影響を与える((魅惑)か(強制)効果を含めて)君の能力値と呪文の難易度は+2増加する。これらのボーナスは丸一日持続する。
君はそのクリーチャーを研究するか100フィートより離れていない彼を直接観察することによって、歌を歌い始めるときにそのクリーチャーの像を思い浮かべていなければならない。
君のおどけた仕草はもっとも硬い顔でも柔らかくすることができる。
コスト:特技か修得した3レベル・バード呪文。
効果:君はどんなに面白くても、何に対しても微笑まなかった女性に関する古いユーモラスな物語を語る。荷車の馬糞、王様、空飛ぶじゅうたんに関する一連のますますありそうもない出来事を通して、彼女の伝説的なしかめ面はついに破顔した。君が演奏を完了するとき、目標はストーン・トゥ・フレッシュの呪文にかかっている。
動作:1分。
君の演奏は時間そのものを騙す方法を明らかにする。
コスト:特技か修得した3レベル・バード呪文。
効果:この曲は時間を無視したかのように圧倒的な数の敵から目前の勝利を奪い取った力強い聖王の物語を語る。君がこの呪芸を完了するとき、君は時間を1回加速する能力を得るが、それは以降の10分間に使われなければならない。君がこの名人芸を行うとき、君は通常は移動アクションか標準アクションを要求する魔法的でないアクションを、即行アクションを消費する事で行う能力を得る。例えば、君は全力攻撃を行い、それから同じラウンド内で通常移動か、ライト・クロスボウに装填するか、武器を抜くために即行アクションを使うことができる。君は10分の名人芸の中でこの追加のアクションを行わなければならない; さもなければ利益は失われる。
この能力は(ヘイストのような)君の速度を増加させたり(タイム・ストップのような)時間に変化を与える他の効果とは累積しない。
君の味方はこの名人芸から利益を得ることができるが、彼らはこの演奏の間中は熱心に(他の全ての行動を除外して)それを聴かなくてはならず、君は時間を速める能力を得ることを望む君以外のそれぞれの協力者のために呪芸1ラウンドを使わなくてはならない(例えば、君自身と他の5人に影響を与えるには呪芸11ラウンドの使用が必要である)。これは[言語依存]能力である。
使用:呪芸5ラウンド、効果を受ける追加の人数ごとに+1ラウンド。
動作:1分。
君は定命の者の傲慢さを証明している物語を語ることによって風を操る。
コスト:特技か修得した4レベル・バード呪文。
効果:この短い一人芝居は神々に命令しようと考えた村の司祭の物語を語る。これは彼に望んだものを正確に与えた天気の神々を怒らせ、司祭の長たらしい説教は彼の寺院をかき乱し、彼の教区民を四散させた。君が演奏を完了するとき、君はコントロール・ウィンズの呪文を発動したかのように大きい風を召喚する。
君の機敏な踊りは君とその他の人々が安全に落下し優雅に着地することを可能にする。
コスト:特技か修得した2レベル・バード呪文。
効果:この素早い踊りは一連の跳躍の中で最高潮に達する一連の小さいステップである。君が演奏を完了するとき、次の10分間君はどんな距離を落下しても君のバード・レベル×5の半分に等しいフィート分短いかのように扱う。君はこの効果の最初の1分を消費することでバード・レベル2レベルごとに最大1体のクリーチャーに舞踏の手本を見せることができる; もしこれらの生徒が難易度15の〈芸能:舞踏〉判定に成功した場合、彼らは同様にその名人芸の持続時間の残りの利益を受ける。
コスト:特技か修得した3レベル・バード呪文。
効果:君がこのなだめる演奏を始めると、君が演奏を維持する限り近距離にいる1体の目標はディープ・スランバー呪文にかけられたように眠ったまま倒れる。(最初により弱いクリーチャーに影響を与える)呪文と異なり、この名人芸は君が選んだ特定のクリーチャーに目標を定める。この子守り歌は言葉を持ってはいるが、この能力は[言語依存]効果ではない。
君の曲がりくねった、よじれた踊りは妨害を避けたり登攀することの助けとなる。
コスト:特技か修得した2レベル・バード呪文。
効果:蔦が壁を這い上がり最も岩だらけででこぼこの地形を横切って垂れ下がるように、君の踊りも壊れた石を横切って壁の上へと進ませる。君が演奏を維持する限り、君が動くときはいつでも、それぞれのラウンドで移動困難な地形5フィートを、そこが通常の地形であるかのように動くことができる; これは君に移動困難な地形における5フィート・ステップを可能にする。君が少なくとも横に10フィート動く限り、君は君の基本移動速度と同じ登攀移動速度を持つかのように登攀することができる。君はこの芸の最初のラウンドを消費することでバード・レベル2レベルごとに最大1体のクリーチャーに舞踏の手本を見せることができる; もしこれらの目標が難易度15の〈芸能:舞踏〉判定に成功した場合、彼らは同様にその名人芸の持続時間の残りの利益を受ける。
コスト:特技か修得した5レベル・バード呪文。
効果:完ぺきな音でワイン・グラスを粉々にする歌手のように、君の音楽は石を割り、それが折れるまで頑丈な岩を震えさせる。君が演奏を完了するとき、君はアースクウェイク呪文とまったく同じ振動を作り出す。
君が費やしたそれぞれの呪芸ラウンドの間、その範囲はそのラウンドにわたって以下の効果を持つ余震に見舞われる。
洞穴、大洞窟、トンネル:小規模の崩落が4d6のダメージ(難易度5の反応セーヴ、半減)を引き起こし中に捕らえられたどのクリーチャーでも押さえ込む。
崖:大多数の崖が崩壊し、半分くらい垂直に落ちて半分は水平に地滑りを起こす。道にいるどんなクリーチャーでも4d6の殴打ダメージ(難易度5の反応セーヴ、半減)を受け瓦礫の下に押さえつけられる。
開けた土地:範囲内に立っているそれぞれのクリーチャーは難易度5の反応セーヴに成功しなければ打ち倒される。大地に亀裂が走り、地上にいる全てのクリーチャーは25%の確率で亀裂に落ちる(亀裂を避ける反応セーヴ難易度10)。亀裂の深さは約20フィートであり、亀裂は地震が終わってからも開き続けている。
瓦礫の下に押さえ込まれている:余震の影響によって押さえ込まれたどのクリーチャーも押さえ込まれている間は毎分1d3ポイントの非致傷ダメージを受ける。もし押さえ込まれたクリーチャーが気絶状態に陥った場合、彼女は難易度5の【耐久力】判定に成功しなければ解放されるか死ぬまで毎分1d3ダメージの致傷ダメージを受ける。
川、湖、沼地:地震によって排水された範囲は余震の間ずっと排水されたままである。
呪文発動:余震の間の発動の精神集中の難易度は15+呪文レベルである。
建物:開けた土地の上に建っているどの建物でも50ポイントのダメージを受ける。崩壊している建物は中にいるクリーチャーに4d6の殴打ダメージ(難易度5の反応セーヴ、半減)を与えて、内部のクリーチャーは瓦礫の下に押さえつけられる。
使用:呪芸10ラウンド、それぞれの余震ラウンドごとに+1ラウンド。
動作:10全ラウンド・アクション。
死者の為の響き渡る哀歌と死して尚ずっと覚えられている者たちの為の精巧なレクイエムの作曲者である哀歌のバードは、生者と死者両方の心と耳に訴えるべき音楽の道具と修辞に熟達している。
死者の踊り(超常)/Dance of the Dead:10レベルの時点で、哀歌のバードは彼の呪芸を彼の命令によって死んだ骨か肉体を立ち上がらせ、動くか戦わせるために使うことができる。この能力はアニメイト・デッド呪文と同じように機能するが、哀歌のバードが演奏を続ける限り作られたスケルトンやゾンビは完全に活性化したままでいる。一度演奏が中断すると、作られたアンデッドは死肉となって崩壊する。一度この能力を使用している肉体か骨はそれ以上活性化しない。アニメイト・デッドと異なり、死者の踊りは物質要素が必要なく[悪]の記述を持たない。この演奏は何でも屋の能力と置き換える。
取り憑かれた目(変則)/Haunted Eyes:2レベルの時点で、哀歌のバードは[恐怖]、生命力吸収、[即死]効果、死霊術効果に対するセーヴに+4のボーナスを得る。この能力は熟達者の能力と置き換える。
墓の秘密(変則)/Secrets of the Grave:2レベルの時点で、哀歌のバードはアンデッド・クリーチャーとそれらの能力を識別するための〈知識:宗教〉判定に彼のバード・レベルの半分に等しいボーナスを得る。哀歌のバードは[精神作用]呪文をたとえそれらに精神がないとしても、生きているクリーチャーであるかのようにアンデッドに影響を与えるのに使うことができる(たとえそれらが生前に人型生物であったとしても、人型生物だけに影響を与える呪文はそれらに影響を与えないが)。加えて、彼は自分の覚えている呪文リストに2レベルとそれ以後4レベルごとに、どんな秘術の術者クラスの呪文リストからでも死霊術呪文を1つ加えることができる。この能力は万能なる芸の能力と置き換える。
忘れられないリフレイン(超常)/Haunting Refrain:5レベルの時点で、哀歌のバードは聞き手の心に恐怖の根源を湧き立たせることができる。彼は敵の士気をくじく判定に〈威圧〉の代わりに〈芸能:鍵盤楽器〉か〈芸能:打楽器〉判定を、彼のバード・レベルの半分に等しいボーナスを得て使うことができる。加えて、彼が作り出すあらゆる[恐怖]効果に対するセーヴィング・スローは-2のペナルティを受け、このペナルティは5レベルを超える5レベルごとに-1ずつ悪化する。この能力は博識の能力と置き換える。
言葉は害を与えるが、同様に癒しもする。歌の癒し手は激しい感情を静め、傷ついた身体のための安らぎを与えて、痛みの停止と平和をもたらす。
治癒強化/Enhance Healing:1日に彼の【魅力】修正値に等しい数だけ、歌の癒し手は呪文完成型か呪文解放型のアイテムからのどんな治癒効果でも彼のクラス・レベルに等しい術者レベルで機能させることができる。この能力は万能なる芸の能力と置き換える。
治癒の演奏(超常)/Healing Performance:14かそれ以上のレベルのバードは、バードのレベルを術者レベルとして使用し、生きている目標(あるいはアンデッドの標的へ害を与えるために)に彼の演奏をヒール呪文と同等の効果を引き起こすために使うことができる。この能力の使用は連続する5ラウンドの演奏が必要で、目標は演奏を通じてバードを見たり聴いたりできなくてはならない。治癒の演奏は音声と視覚的構成要素に頼る。この能力は戦慄の音色の能力と置き換える。
葬送曲(超常)/Funereal Ballad:20かそれ以上のレベルのバードは、バードのレベルを術者レベルとして使用し、死んだクリーチャーに彼の演奏をリザレクション呪文と同等の効果を引き起こすために使うことができる。この能力の使用は連続する20ラウンドの演奏が必要で、目標は演奏の完了までバードの10フィート以内にいなくてはならない。葬送曲は音声と視覚的構成要素に頼る。この能力は死に至る芸術の能力と置き換える。
彼らは言葉はどんな刃よりも深く切り裂くことができると言い、音の射手はそれが真実であると証明する。音楽と言葉を武器として使用する彼は、死を届けるために自分の演奏に集中する。
呪芸:音の射手は以下のタイプの呪芸を得る。いずれの演奏も標準アクションより早く行うことはできない。
言葉の打撃(超常)/Wordstrike:3レベルの時点で、音の射手のバードは標準アクションとしてクリーチャーか物体に、言葉を直接的な[音波]の爆発として飛ばすために呪芸1ラウンドを費やすことができる。この演奏は物体に1d4+バード・レベル・ポイントのダメージを与えるか、生きているクリーチャーにこのダメージの半分を与える。この能力は自信鼓舞の呪芸の能力と置き換える。
不吉な言葉(超常)/Weird Words:6レベルの時点で、バードはいつでも1回の標準アクションとして、4レベルごとに1つの[音波]のエネルギーを載せた言葉を大喝する呪芸を開始することができる。それぞれの言葉は有効距離30フィートの遠隔接触攻撃として4d6ポイントの[音波]ダメージを与える。バードは不吉な言葉のダメージ・ロールに自身の【魅力】修正値を加える。同一の目標を攻撃する複数の言葉は累積して1つの強力な攻撃になり、エネルギーに対する抵抗およびダメージ・ロールへのボーナスは1回だけ適用する。同じの目標にも別々の目標にも指向できるが、バードはすべての言葉を同時に放つ。言葉はそれぞれバードの呪芸を1ラウンド分消費する。この呪芸は示唆の詞を置き換える。
ある文化ではプロのエンターテイナーは一流の役どころである。芸者と呼ばれる特別な訓練を受けたエンターテイナーは会話、音楽、舞踏、歌唱、詩、書道において容姿と技能で賞賛される。芸者は肉体的な親密さではなく社会的親密さとステータスを提供する。
武器と防具の習熟:芸者は単純武器全てとモンク武器1つに習熟している。芸者はいかなる鎧や盾にも習熟していない; バードと異なり、芸者は軽装鎧を着用しているか盾を使用しているときでさえ秘術呪文失敗確率が適用される。これは通常のバードの武器と防具の習熟と置き換える。
お茶会(超常)/Tea Ceremony:入念なお茶会の準備のために10分を費やすことによって、芸者は彼女の味方に勇気鼓舞の呪芸、自信鼓舞の呪芸、武勇鼓舞の呪芸、英雄鼓舞の呪芸の影響を与えることができる。このお茶会の効果は10分間続く。芸者は影響を与えるそれぞれのクリーチャーのために呪芸4ラウンドを費やさなければならない。
芸者の知識/Geisha Knowledge:芸者はクラス・レベルの半分(最低1)を〈交渉〉判定、〈製作:書道〉判定、〈知識:貴族〉判定、1つの種別の〈芸能〉(演劇、舞踏、朗誦、打楽器、弦楽器、歌唱)判定に加える; 彼女はまだ修得していないこれらの技能についても判定を行うことができる。この能力はバードの知識と置き換える。
巻物作成/Scribe Scroll:芸者はボーナス特技として《巻物作成》を得る。
扇動家は娯楽と時折の訓示的な演奏を提供することに満足せず、聴衆を煽り立てて火をつけ、慎重に選ばれた言葉と重大な変化をひき起こすことができる語調で彼らを特定の目的へと駆り立てようとする。
名声/Famous:1レベルの時点で、扇動家は特定の地域で有名である。扇動家の技能ボーナスが〈威圧〉と〈交渉〉の代わりに〈威圧〉と〈はったり〉に適用されることを除いて、これは名士のバード・アーキタイプの名声の能力のように働く。この能力は勇気鼓舞の呪芸+1の能力と置き換える。
群衆集合(変則)/Gather Crowd:5レベルの時点で、扇動家はすぐに群集を集める能力を得る。これは名士のバード・アーキタイプの群集集合能力とまったく同じである。この能力は博識の能力と置き換える。
暴力扇動(変則)/Incite Violence:6レベルの時点で、扇動家は彼の演奏を彼が魅了した群衆の凶暴性を煽るために使うことができる。この能力の使用は恍惚の呪芸の効果を中断さないが、始動するのに(恍惚の呪芸効果を続けるフリー・アクションに加えて)標準アクションが必要である。バードは彼のレベルと等しい数の目標を選択し、目標となった者は意志セーヴ(難易度10+1/2のバードのレベル+バードの【魅力】修正値)に成功しない限りバードのレベルと等しいラウンド数のレイジの影響を受ける。バードは(この能力を使用した後かそれを導く演奏の一部として)暴力を向ける目標は誰であるかを示し、もし可能ならば激怒している群衆の一員はすぐに目標を攻撃する。目標はその場にいる必要はなく(「国王を殺せ」は適切な選択である)人物の代わりに物体でも可能である(「牢屋を壊せ!」も同じように適切である)。群集の他の一員も扇動に従うかもしれないが、レイジの利益を得ることはない。これは音声要素の効果であり、打ち消しの調べの影響を受ける。もし2人以上のバードが群集を異なった目標へ向かわせようと試みる場合、彼らは群集を思った方向へ従わせるために対抗【魅力】判定をしなければならない。この能力は示唆の詞の能力と置き換える。
公正な目的(変則)/Righteous Cause:18レベルの時点で、扇動家は群衆の感情を撤廃し共通の目的へ向けることができる。最初に、彼は群集を魅了しなくてはならず、次に目標を指定しない暴力扇動を使用し、その時点で彼は公正な目的を使用することができる。怒りで群衆を動かす代わりに、彼は彼らを目的で満たす。恍惚状態のクリーチャーは意志セーヴ(難易度は10+バード・レベルの1/2+バードの【魅力】修正値)に抵抗しなくてはならない。失敗した人々は丸1日残るもっともらしい考えのマス・サジェスチョンの影響を受ける。この能力の典型的な使用は反乱をひき起こし、国王をひっくり返したり、孤児院のような有益な建物を建てたり、目的に金を寄付することである。この能力は群集示唆の詞の能力と置き換える。
動物の話し手は人間の耳や精神に対してではなく、野生のクリーチャーと都市の急所にいるそれらに対して焦点を合わせる。
動物の友人/Animal Friend:動物の話し手は猿、アナグマ、熊、猪、猫、蛇などのような、特定の動物を選択する。バードは選択した種類の動物に影響を与える〈動物使い〉判定に+4のボーナスを得る。この種類の動物のバードに対する態度は悪くとも「中立」で始まり、彼が最初にそれらを攻撃しない限り決して彼を襲わない。
動物の相棒と魔法的に制御されたバードの選択した種類の動物がバードに対して対抗【魅力】判定(この判定はそれが成功するまで毎ラウンド行うことができ、成功してからの判定は必要ない)に成功した場合、そうした動物をバードに襲いかかるよう指示することができる。超常的な型の動物(フィーンディッシュ・テンプレートを持った動物のような)はこのためらいに打ち勝つためのロールに+4のボーナスを加えてバードに対しての対抗【魅力】判定を試みることができる。この能力は動物以外のクリーチャーには効果を持たない。この能力は恍惚の呪芸の能力と置き換える。
自然の話し手/Nature's Speaker:5レベル、11レベル、17レベルの時点で、動物の話し手は違う種類の動物を選択する。バードは彼が選択した種類の動物に回数無制限でスピーク・ウィズ・アニマルズを使うことができる。この能力は熟達者の能力と置き換える。
なだめる演奏/Soothing Performance:3レベルの時点で、動物の話し手は呪芸を動物に影響を与えるために使うことができる。これは呪芸の1ラウンドを費やして〈芸能〉判定することを除いて、ドルイドの野生動物との共感の能力のように働く。もしバードが別のクラスからすでに野生動物との共感を持っている場合、彼は動物に影響を与える〈芸能〉判定の結果に野生動物との共感を与えるクラス・レベルを加える。この能力は自信鼓舞の呪芸と置き換える。
ネズミ召集/Attract Rats:6レベルの時点で、動物の話し手は呪芸を1d3体のラット・スウォームを召喚するために使うことができる; それらは彼が演奏し続ける限り存在する。11レベルの時点で、彼は1d3体の代わりに2d3体のスウォームを召喚しそのスウォームは単純なテンプレートのアドヴァンスト・クリーチャーを持つ。17レベルの時点で、彼が召喚するスウォームの数は3d3体に増える。この能力は示唆の詞の能力と置き換える。
サモン・ネイチャーズ・アライ/Summon Nature's Ally:1レベルの時点で、動物の話し手は彼のバード呪文リストと1レベル呪文として修得しているバード呪文にサモン・ネイチャーズ・アライIを加える。4レベルの時点で(彼が2レベル呪文を得るとき)彼は彼のバード呪文リストと2レベル呪文として修得しているバード呪文にサモン・ネイチャーズ・アライIIを加え、その後3レベルごとに、彼のバード呪文リストと6レベル呪文として修得しているバード呪文にサモン・ネイチャーズ・アライVIを加える16レベルまでそのようにする。この能力は群集示唆の詞と入れ替える。
有名人の中で有名である名士のバードは彼の聴衆の想像力と注目をとらえる演奏の達人である。彼は名声を打ち立てるために彼の魅力、彼の機知、彼の功績――そして仲間のそれをも利用する。
名声/Famous:1レベルの時点で、名士のバードは彼が有名である地域を選択でき、その地域の中で、地元の人々はバードに対してより好意的に対応する。バードはその地域の中で、その地域から影響を受ける人々に対する〈威圧〉および〈交渉〉判定にボーナスを得る。
1レベルの時点で、その地域とは人口を合計しても1,000人を超えない1つ以上の居住区であり、〈威圧〉および〈交渉〉判定に対する修正値は+1である。名士は成長するにつれより有名になり、より多くの地域が彼を知り(一般的に彼が住んでいたか、移動したか、彼が知られたところに隣接した村落に配置する)、彼のボーナスはさらに多くの人々に適用される。5レベルの時点で、その地域とは人口を合計しても5,000人を超えない人々の1つ以上の居住区であり、〈威圧〉および〈交渉〉判定への修正値は+2である。9レベルの時点で、その地域とは人口を合計しても25,000人を超えない1つ以上の居住区であり、〈威圧〉および〈交渉〉判定への修正値は+3である。13レベルの時点で、その地域とは人口を合計しても100,000人を超えない1つ以上の居住区であり、〈威圧〉および〈交渉〉判定への修正値は+4である。17レベル以上で、バードの名声ははるかに広がり、大抵の文明的な人々が彼を知る(GMの裁量); 〈威圧〉および〈交渉〉判定への修正値は+5である。
群衆集合(変則)/Gather Crowd:5レベル時点で、名士は聴衆を彼の演奏に引きつけることに熟練している。もし彼が居住区か人が多い地域にいる場合、彼は聴衆を自身の即席のステージに引き付けるために、叫ぶか、歌うか、他の目立つ行動を取れる。群集の大きさは地元の人口によるが、一般的にバードのクラス・レベル1/2×バードの〈芸能〉判定の結果に等しい。群集は次の1d10ラウンド後に集まる。もしバードが群集を引きつけること(演奏したり、赤ん坊にキスしたり、恍惚の呪芸を使おうとするなどのような)に失敗した場合、それは次の1d10ラウンド後に四散する。この能力は博識の能力と置き換える。
輝いている星(超常)/Shining Star:8レベル時点で、名士は危険の存在でさえ彼の熱愛する群衆の注意をそらさないほど徹底的に彼自身に注目を集中する方法を学ぶ。恍惚の呪芸を使用するとき、目標は潜在的な脅威のために効果を破るのに行うセーヴに-4のペナルティを受け、明確な脅威のときでさえ自動的に効果を破るよりむしろセーヴを必要とする。バードの恍惚の呪芸の影響を受けているクリーチャーは怯え状態を無視する。この能力は悲運の葬送歌の能力と置き換える。