異質な集合知性を持つ、巨大な蟻に似た惑星間の拡張主義者であるフォーミアンは悪ではないが、新しい領域に彼らのような種類を繁殖させることに積極的である。フォーミアンの母星は地上と地下が生命に満ち溢れている青々とした緑のジャングルの惑星である。フォーミアンの集団は巨大な隧道を製作し、惑星の地下の土壌を蜂の巣のような構造に変える。彼らの母星の土地のあらゆる住めるような場所を植民地化した後、フォーミアンはさらなる地面がある星に目を向けた。
拡大し広がるこの本能は彼らの隣人との争いを引き起こす。フォーミアンは新天地の併合は自分たちの権利だと信じているが、彼らには彼らのところへ移動する人々への寛容さがない。巣で栄養的な必需品が表面での農業と狩猟によって満たされるので、フォーミアンは彼らの巣の周りで土地の緑豊かな区域を主張し激しく守る。これにもかかわらず、侵入者はフォーミアンの領土へ入ったと気が付かない。フォーミアンの巣より上部の地面は空いているように見える――フォーミアンは巣の入り口を隠し、土地の大部分をそのままにしようと果物やベリーを収穫するのを好む。一般的にフォーミアンのテーブルに置かれる肉は、捕食者の根絶やしあるいは狩猟によるものだ。ウォリアーのフォーミアンのカースト制度はこれらの活動を組織化し、これらのウォリアーは侵入者に対してほとんど寛容さがない。
フォーミアンの社会は厳しい母系社会である。何百匹ものワーカーとウォリアーのフォーミアンは巣で最も小さいものである。大型の巣は数万単位であり、単独では外見上数百平方マイル以上にわたるかもしれない領土をつないでいる混交した通路の複雑な隧道の仕組みがある。
各々のフォーミアンの巣は主にクイーンを保護するように設計されている。巣の中心に接近することは非常に難しい。道は故意にクイーンの隠れ家へと侵入者を連れて行くように設計されている。あてにならない通路に加え、フォーミアンはクイーンの内部の聖域を保護するために、罠を作り、複雑な魔法の守護、囮、幻術を配置する。
大規模に産むよう進化したフォーミアン・クイーンは、彼女自身の力のもとでかろうじて動くことができる。まれに、彼女は王座を離れ、ワーカーの小さな軍は彼女を支援し護るが、しかしフォーミアン・クイーンは決して無防備ではない。彼女らは大きく強力な存在で、巣でワーカーまたはウォリアーに憑依する能力がある。クイーンは彼女の目と耳としてこれらの奴隷を利用し、彼らを通して呪文を発動することができる。単なるワーカーがクイーンの狡猾さと怒りの完全な力を用いて絶大な魔法の力を行使するとき、巣を侵略するクリーチャーは身の程、クイーンのミルマーチの平等性、そしてタスクマスターは潜んでいるだけだと分かるかもしれない。
典型的なウォリアーより大きいフォーミアン・ミルマーチは巣の主要な衛兵である。彼らはクイーンの信用されたアドバイザーとして、彼女の軍の将軍として用いられる。
ウォリアーは外部の者が最もよく遭遇するフォーミアンである。巣のウォリアーはミルマーチの命令に従い、巣を全ての侵入者から守る。彼らはフォーミアンの土地の中の狩人としても勤め、巣を出て活動するワーカーを護る。
タスクマスターは、ワーカーが備えているもの以上の知性と自由な思考が要求される計画の監督者としてクイーンに奉仕する。各々のタスクマスターは特定の技能を持つよう育てられたワーカーを監督し、隧道が拡大するか巣へのダメージを修復するか、危険なクリーチャーの地面の下を掘るような指令をする。
ワーカーは最も普通のフォーミアンで、非常に多くの基本的な仕事を果たすが、しかし彼らは巣の外で人々と交流することを避ける。
惑星の拡張主義者
彼らの母星を完全に占有した後、フォーミアンは人口圧力を軽減する創造的な解決法を思いついた。最も強力なクイーンらは数十もの、それぞれにクイーン1匹とミルマーチ数匹とタスクマスター多数、そして数百の卵を乗せた巨大な小惑星群を構築するという自分たちの作業を調整している。その居住者は停滞し、その小惑星が新世界へと衝突するまで起きることはない。小惑星はそれから何重もの魔法の保護層に収められ、近くの惑星に投げつけられ、惑星間の種のための莢として使われる。
数年、数十年、あるいは数世紀もの移動の後で、小惑星船は目的地に着く――もしくは、自身の目星を完全に逃し、宇宙の深淵まで離れ続けていき、彼らが住むのに適した惑星にたどり着くまで、無事な居住者は小惑星に囚われている。大部分のこれらの莢は彼らの意図した惑星上に墜落するが、その後でさえその莢の一部は災難に見舞われる。まれに、停滞や保護魔法が失敗し、莢が惑星の大気圏に入るときに激しく弱くなる。またある時には莢が海洋やフォーミアンに都合の悪い惑星の地域に着陸し、溺れ、凍り、あるいは他の災厄に直面することになる。
莢の安全な到着によって、時にフォーミアンの新しい故郷の原住民にとっての破壊と混沌の期間が発生する。莢の保護が緩むとき、卵は孵り、フォーミアンは新しい巣を作る冷酷な効率性を持って前進していく。
経験点800
秩序にして中立/中型サイズの人型怪物
イニシアチブ +3(+7 集合知性); 感覚 暗視60フィート、集合知性、非視覚的感知30フィート; 〈知覚〉+7(+11 集合知性)
アーマー・クラス 17、接触13、立ちすくみ14(+4外皮、+3【敏】)
ヒット・ポイント 30(4d10+8)
頑健 +3、反応 +7、意志 +4
抵抗 [音波]10
移動速度 40フィート
近接 針=+6(1d4+2、加えて“毒”)、爪(×2)=+6(1d4+2、加えて“つかみ”)
遠隔 ジャヴェリン=+7(1d6+2、加えて“毒”)
特殊攻撃 致死の手、毒
【筋】14、【敏】17、【耐】15、【知】11、【判】10、【魅】12
基本攻撃 +4; 戦技ボーナス +6(+10組みつき); 戦技防御値 19(対足払い23)
特技 《技能熟練:軽業》、《追尾》
技能 〈威圧〉+8、〈隠密〉+7、〈軽業〉+10(跳躍は+14)、〈知覚〉+7(+11 集合知性)、〈登攀〉+8
言語 共通語; テレパシー60フィート
その他の特殊能力 調和、フォーミアンの特性
出現環境 暑熱または温暖/地上または地下
編成 単体、2体、一団(5~8、加えてワーカー3~15およびタスクマスター1)、または巡視体(3~12)
宝物 標準(ジャヴェリン×6、その他の宝物)
調和(超常)/Coordinate 一度フォーミアン・ウォリアーが戦闘で行動するならば、集団知性のすべての味方のフォーミアンは、もはや立ちすくみ状態であると考慮しない。フォーミアン・ウォリアーがクリーチャーを近接攻撃する時、味方のフォーミアンは次のウォリアーのターン開始時まで、そのクリーチャーに対して近接攻撃ロールに+2の洞察ボーナスを与える。
致死の手(変則)/Deadly Grasp フォーミアン・ウォリアーが敵に組みつく時、敵にダメージを与えるための組みつき判定に成功したときに針のダメージを与える。
毒(変則)/Poison ジャヴェリンまたは針―致傷型; セーヴ 頑健・難易度14; 頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間); 効果 1d2【敏】; 治癒 1回のセーヴ成功。
集団で戦うカーストを構成しているフォーミアン・ウォリアーは、肉食動物及びそれに類する獰猛なクリーチャーの肉で孵化する地虫から成長する。全ては不妊のメスであり、しかしまれな状況では彼らは自発的に女王の死後子を多く生む。フォーミアンの集団の厳格な階層において、彼らはワーカーより上位に、他の全てより下位にランクする。より自分たちの戦いの技術を磨くために独立した発言権を与えられているフォーミアン・ウォリアーは、多くの他のフォーミアンよりも命令に従うことに対し自由を持つ。この自由のためにフォーミアン・ウォリアーは、ワーカーとタスクマスターよりも巣の縮小に対し苛立つ傾向がある。
全てのフォーミアン・ウォリアーはミルマーチのカースト制度に完璧に応え、そしてそれらを通してクイーンに完璧に応える。命令のこの階層の下で、ウォリアーには彼ら自身の命令体系がある。戦い、個人の才能、集団での長年の奉仕において、彼らの業績に関連性をつける複雑な手法によってフォーミアン・ウォリアーはランクを進歩させる。
フォーミアン・ウォリアーは彼らのランクと顕著な偉業を表す模様をキチン質に彫る。失脚したウォリアーは模様をえぐり出し、自らの針を抜き出す。
フォーミアン・ウォリアーは身長7フィートで体重200ポンドである。その甲羅は一式の鎧の昆虫の外骨格と非常に似ているが、鎧であるかのように魔法で強化することはできない。同じ集団に属するフォーミアンには通常類似した模様があるが、フォーミアン・ウォリアーの縞模様は個人によって異なる。
ウォリアーは早く成熟し、寿命が短く、およそ15歳で戦うにはあまりにも虚弱となる。危険な任務を引き受けることによってまたは自主的な飢餓を通して、老兵は集団のために彼らの命を終えることとなる。最も特別なウォリアー数名は教官や軍事訓練の指導官として余生を過ごす許可を与えられ、彼らの技術をフォーミアン・ウォリアーの新世代に伝授する。
経験点102,400
秩序にして中立/大型サイズの人型怪物
イニシアチブ +6(+10 集合知性); 感覚 暗視60フィート、集合知性、振動感知60フィート、非視覚的感知30フィート; 〈知覚〉+35(+39 集合知性)
アーマー・クラス 32、接触6、立ちすくみ32(+26外皮、-1サイズ、-3【敏】)
ヒット・ポイント 276(24d10+144); 高速治癒10
頑健 +15、反応 +13、意志 +20
ダメージ減少 10/―; 抵抗 [音波]10
移動速度 5フィート
近接 爪(×2)=+33(4d8+10)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 テレパシーによるフィードバック
擬似呪文能力 (術者レベル17; 精神集中+24)
回数無制限―マジック・ジャー(他のフォーミアンのみ)、マジック・ミサイル
1回/日―インヴィジビリティ、フィーブルマインド(難易度21)
3回/日―呪文威力強化コーン・オヴ・コールド(難易度22)、コミューン・ウィズ・ネイチャー、テレポート、パーマネント・イメージ、呪文高速化マジック・ミサイル、リパルション(難易度23)
【筋】6、【敏】5、【耐】20、【知】19、【判】18、【魅】25
基本攻撃 +24; 戦技ボーナス +35; 戦技防御値 42(対足払い50)
特技 《イニシアチブ強化》、《鋭敏感覚》、《頑健無比》、《擬似呪文能力威力強化:コーン・オヴ・コールド》、《擬似呪文能力高速化:マジック・ミサイル》、《神速の反応》、《戦闘発動》、《その他の魔法のアイテム作成》、《追加HP》、《抵抗破り》、《鋼の意志》、《無視界戦闘》
技能 〈威圧〉+34、〈交渉〉+31、〈呪文学〉+28、〈真意看破〉+12、〈知覚〉+35(+39 集合知性)、〈知識:神秘学、自然〉+28、〈知識:ダンジョン探検、工学、地理、地域、次元界〉+12
言語 共通語、地界語、地下共通語、ドワーフ語; テレパシー200フィート
その他の特殊能力 集団の狂乱、フォーミアンの特性
出現環境 暑熱または温暖/地上または地下
編成 巣(1、加えて300~5,000フォーミアン)
宝物 ×3
集団の狂乱(超常)/Hive Frenzy 1日1回標準アクションとして、クイーンは彼女のテレパシーの範囲内の全てのフォーミアンに命令を下すことができる。ヘイストの呪文にあるかのようにそれらのフォーミアンは影響を受ける(術者レベル20)。
テレパシーによるフィードバック(超常)/Telepathic Feedback 標準アクションとして、クイーンは衰弱させるテレパシーによるフィードバックを放つことができる。彼女の集団の一員でないテレパシーの有効距離内のものは、難易度29の意志セーヴに成功するか、1分間攻撃ロール、セーヴィング・スロー、技能判定に-2のペナルティを受けなければならない。セーヴに成功したクリーチャーは24時間テレパシーによるフィードバックの影響を受けることはない。これは[精神作用]の効果である。セーヴ難易度は【魅力】に基づいている。
フォーミアン・クイーンは集団の具体化でありその成功の鍵であり、集団の運命は彼女の居住させる能力と上手く導く能力に拘束される。彼女の大きな体がほぼ恒常的に産卵に専念する中央の部屋に拘束されている間、フォーミアン・クイーンは産卵を行う。クイーンの巨大な腹部は産後の卵を絞り出し、防衛、戦略、貿易交渉を計画するためにミルマーチと会談をする。クイーンはかくまわれているかもしれない一方で、彼女は盲目ではない。必要に応じて、彼女は子らの精神に憑依して中央の部屋を超えて起こる出来事を見、より活動的なクイーンはこの能力を使用して直接侵入者に立ち向かう。
経験点3,200
秩序にして中立/中型サイズの人型怪物
イニシアチブ +2(+6 集合知性); 感覚 暗視60フィート、擬似呪文能力30フィート、集合知性; 〈知覚〉+16(+20 集合知性)
アーマー・クラス 20、接触12、立ちすくみ18(+8外皮、+2【敏】)
ヒット・ポイント 85(10d10+30)
頑健 +6、反応 +9、意志 +10
抵抗 [音波]10
移動速度 40フィート
近接 針=+13(1d4+3、加えて“毒”)、爪(×2)=+13(1d4+3)
遠隔 ダート=+12/+7(1d4+3)
特殊攻撃 毒
擬似呪文能力 (術者レベル10; 集合知性+14)
3回/日―センディング(集団のクイーンにのみ)、ディテクト・ソウツ(難易度16)
3レベル(2回)―グッド・ホープ、コンフュージョン(難易度18)
2レベル(4回)―インヴィジビリティ、サウンド・バースト(難易度16)、サジェスチョン(難易度17)、ヒロイズム
1レベル(5回)―キュア・ライト・ウーンズ、コンプリヘンド・ランゲージズ、サイレント・イメージ(難易度15)、チャーム・パースン(難易度16)、ヒディアス・ラフター(難易度16)
0レベル(回数無制限)―ダンシング・ライツ、デイズ(難易度15)、ディテクト・マジック、プレスティディジテイション、メッセージ、メンディング
【筋】17、【敏】14、【耐】16、【知】13、【判】16、【魅】19
基本攻撃 +10; 戦技ボーナス +13; 戦技防御値 26(対足払い30)
特技 《近距離射撃》、《呪文熟練:心術》、《戦闘発動》、《速射》、《早抜き》
技能 〈鑑定〉+6、〈交渉〉+14、〈呪文学〉+6、〈真意看破〉+8、〈製作:防具〉+9、〈知覚〉+16(+20 集合知性)、〈登攀〉+11、〈はったり〉+9
言語 共通語; テレパシー120フィート
その他の特殊能力 心的動機付け(20ラウンド/日)、フォーミアンの特性
出現環境 暑熱または温暖/地上または地下
編成 単体、作業員(1、加えてワーカー6~12)、一団(1、加えてワーカー3~15およびウォリアー5~8)、使節隊(2~6)
宝物 標準(ダーツ×10、その他の宝物)
心的動機付け(超常)/Mental Motivator フォーミアン・タスクマスターは7レベル・バードとして自信鼓舞の呪芸か勇気鼓舞の呪芸を使用できる(一般に20ラウンド/日)。タスクマスターの呪芸は精神的なもので、テレパシーの範囲内の自分の集団のフォーミアンにのみ効果がある。
毒(変則)/Poison 針―致傷型; セーヴ 頑健・難易度18; 頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間); 効果 1d4【敏捷力】; 治癒 2回連続のセーヴ成功。
呪文 フォーミアン・タスクマスターは7レベル・バードとして呪文を発動できる。心術と幻術の呪文を好む。
フォーミアン・タスクマスターは商人、貿易商、外交官、スパイであり、特に優秀なタスクマスターはクイーンに忠告さえするかもしれない。巣の外で商業や単調な外交使節に関わっているタスクマスターが見つけられる。旅の最中では、タスクマスターは通常3~5匹のワーカーと最低5匹のウォリアーを連れている。
他のクリーチャーと関わるとき、フォーミアンは、自分たちのテレパシーは不快に感じさせると理解しており通常の会話を使用するが、その下顎骨はこの仕事にあまり適しておらず、彼らの声は多くの場合かすれているしわがれ声で理解するのが困難である。
ミルマーチのように、タスクマスターは非常に競争的で彼らの成功を非常に自慢する。顕著な成果は彼らの甲羅に広告を施し、明るいインク、貴金属、宝石を使って彩られる。フォーミアンの社会の大部分はほかの人型生物の社会で一般的である犯罪とは無縁であるが、フォーミアンはカースト内で時折決闘をする。2匹のタスクマスターは昇進、通商路、侮辱について決闘するかもしれない。これらの決闘は巣を弱めることを恐れて致命的なことには滅多にならず、余りに攻撃的なタスクマスターはミルマーチから悪い種類の注意を惹く。決闘の勝者は、他の偉大な成果とともにタスクマスターの甲羅に記録される。
経験点9,600
秩序にして中立/大型サイズの人型怪物
イニシアチブ +8(+12 集合知性); 感覚 暗視60フィート、集合知性、非視覚的感知30フィート; 〈知覚〉+18(+22 集合知性)
アーマー・クラス 27、接触16、立ちすくみ22(+1回避、+11外皮、-1サイズ、+2反発、+4【敏】)
ヒット・ポイント 126(12d10+60)
頑健 +11、反応 +14、意志 +13
抵抗 [音波]10
移動速度 50フィート
近接 針=+16(1d8+5、加えて“毒”)、爪(×2)=+16(1d4+5/19~20)、噛みつき=+16(1d6+5)
遠隔 ジャヴェリン=+15/+10/+5(1d6+5、加えて“毒”)
接敵面 10フィート; 間合い 5フィート
特殊攻撃 毒
擬似呪文能力 (術者レベル12; 精神集中+15)
回数無制限―クレアオーディエンス/クレアヴォイアンス、チャーム・モンスター(難易度17)、ディテクト・ソウツ(難易度15)
3回/日―ホールド・モンスター(難易度18)
1回/日―フィーブルマインド(難易度18)
【筋】20、【敏】19、【耐】20、【知】17、【判】16、【魅】17
基本攻撃 +12; 戦技ボーナス +18; 戦技防御値 35(対足払い39)
特技 《一撃離脱》、《イニシアチブ強化》、《回避》、《強行突破》、《渾身の一打》、《早抜き》
技能 〈隠密〉+15、〈交渉〉+15、〈呪文学〉+15、〈真意看破〉+15、〈知覚〉+18(+22 集合知性)、〈知識:神秘学〉+15、〈登攀〉+20
言語 共通語、テレパシー150フィート
その他の特殊能力 小振りの武器、集団への鼓舞、フォーミアンの特性
出現環境 暑熱または温暖/地上または地下
編成 単体、小戦隊(2~4)、小隊(1、加えてウォリアー7~18およびワーカー6~12)、または王室護衛官(4、加えてウォリアー12~20)
宝物 標準(ジャヴェリン×9、その他の宝物)
集団への鼓舞(超常)/Inspire Hive 1日に1回、ミルマーチはテレパシーの範囲内にいる全てのウォリアーとワーカーにグレーター・ヒロイズムの呪文の影響下にあるかのように効果を与えることができる(術者レベル12)。
毒(変則)/Poison ジャヴェリンまたは針―致傷型; セーヴ 頑健・難易度21; 頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間); 効果 1d4【敏】および不調状態; 治癒 2回のセーヴ成功。このセーヴ難易度は【耐久力】に基づいている。
ミルマーチはフォーミアンの種族のえり抜きのカーストである。彼らはクイーンの直接的な代理人として勤め、アドバイザーや将軍の働きをし、タスクマスターを不適当にする複雑さや作法といった仕事を管理する。クイーンの言葉を巣の縄張りの外の危険で組織立っていない種族に齎すのに要求される、極めて熟練した外交官や特使が呼ばれた時に答えるのがミルマーチである。
ミルマーチはフォーミアンの社会の上流階級を取り纏めるが、これは彼らを甘やかされた知識人や官僚にしてはいない。それどころか、彼らが命じるウォリアーよりさらに危険であり、親類を援助し保護するために力を使うことをためらわない。戦闘に直面しているミルマーチは彼らのジャヴェリンに天然毒を塗り、攻撃力を高くする。
他のフォーミアンのように、ミルマーチは甲羅に人生の歴史を記録する。彼らの偉大な機会と長い寿命の間に(おおよそ人間と同じくらい)、ミルマーチは達成した素晴らしい偉業、打倒した敵、そして集団への奉仕をインチ単位で甲羅に網羅できる。いくらかのミルマーチは実際に新しい記録によってこの紙面が尽きることがある:限界までクイーンに仕えたということを知りその後すぐに死ぬ者もいれば、自分たちの叙事詩を続けるために新しい人工的な金属板を自分たちの甲羅に加える者もいる。
最も堪能で、信頼され、彼らの種族で歴戦のものであるミルマーチはクリーンのエリートのボディガードを作る。小さい集団ではこれらのボディガードは同じデータを使用する。しかし古く大きな集団ではほとんどがクラス・レベルを有している。
体はフォーミアン・ウォリアーより大きくはないが、ミルマーチは拡大した胸部と腹部があり、大きな軍馬と同じくらいの一般的なサイズと体重がある。ミルマーチは体長およそ8フィートで、体重およそ1,200ポンドである。
経験点200
秩序にして中立/小型サイズの人型怪物
イニシアチブ +0(+4 集合知性); 感覚 暗視60フィート、集合知性、非視覚的感知30フィート; 〈知覚〉+4(+8 集合知性)
アーマー・クラス 12、接触11、立ちすくみ12(+1外皮、+1サイズ)
ヒット・ポイント 6(1d10+1)
頑健 +1、反応 +2、意志 +2
抵抗 [音波]10
移動速度 40フィート、穴掘り10フィート
近接 噛みつき=+3(1d6+1)
【筋】13、【敏】10、【耐】13、【知】10、【判】10、【魅】9
基本攻撃 +1; 戦技ボーナス +1; 戦技防御値 11(対足払い15)
特技 《技能熟練:職能:鉱夫》
技能 〈職能:鉱夫〉+7、〈知覚〉+4(+8 集合知性)、〈知識:工学〉+4、〈登攀〉+5
言語 共通語、テレパシー60フィート
その他の特殊能力 フォーミアンの特性、無比の運び手、有能な助手
出現環境 暑熱または温暖/地上または地下
編成 単体、作業員(6~12、加えてタスクマスター1)、一団(3~15、加えて5~8ウォリアーおよびタスクマスター1).
宝物 乏しい(時折、ワーカーの甲羅に埋め込まれた10~50GPの価値のある宝石)
有能な助手(変則)/Able Assistant フォーミアン・ワーカーがテレパシーの範囲内で他の集団に攻撃ロールを援護するまたは技能判定を援護するのに成功したとき、通常の+2の代わりに、技能判定、攻撃ロール、もしくはアーマー・クラスに+4のボーナスを与える。
無比の運び手(変則)/Peerless Bearer ワーカーは彼らのサイズにしては注目に値する重荷を持っていくことができる。荷重の影響を計算するとき、【筋力】に+5の種族ボーナスを持つ。
これらのカースト最下層のフォーミアンは大型の犬より少し大きく、彼らの小さな下顎骨は肉を切ることよりも、葉をスライスし、蔓から果物を切る方に長けている。にもかかわらず、多くの人型生物はこれらのケンタウロスのような蟻のクリーチャーの目は威嚇的だと分かる。彼らの玉虫色のキチン質にはほとんど特徴がなく、年経るとともに増える小さな傷と胸部に並ぶ印のみが目立つ。少数の洗礼されたフォーミアン・ワーカーは自分たちの甲羅に、接着された、極めて目覚ましい成果によってタスクマスターによって与えられた記念品である小さな宝石を誇らしく帯びている。
フォーミアン・ワーカーは集団の主力である。彼らはすべての食料を調達し、工業とトンネル掘りを行い、タスクマスターが物資を作成するのを援助し、その他全てのつまらない労働を行う。フォーミアン・ワーカーは素早く育ち、集団の中で早く学ぶ。幼虫の段階を過ぎた直後に、フォーミアンは取引を教える上級ワーカーの元での勤務を命じられ、2年目までにはフォーミアン・ワーカーは集団の生産的なメンバーとなる。ワーカーは20~30年生き、高齢のワーカーは若いフォーミアン・ワーカーを訓練する能力を与えるために技術を示す作業を任せられる。
ワーカーは大きな一団として孵化し、一群単位で、通常は前の世代によく見られたフォーミアンに基づいた名前が与えられる。幼虫期を離れるときだけ、ワーカーには甲羅にユニークな番号の彫刻が施され、それが個人の名前の代わりに使われる。ワーカーは多くのことでタスクマスターの言葉を復唱する; 彼らは甲羅上に成果を記載し、決闘さえする(ワーカー同士の決闘はほとんど死に至らないが)。まれに、極めて秀でたワーカーはタスクマスターによって特別な注目のために呼ばれ、これらのワーカーはクイーンに差し出され固有の名前を与えられる。
ワーカーはタスクマスターもしくはミルマーチによって侵入者を攻撃するよう命令されない限り戦闘からは逃げる。集団に侵入されるならば、フォーミアン・ワーカーが牽制として使われるか、敵に侵入されるトンネルの下を掘るか、崩壊させるかもしれない。直接戦闘を強いられるならば、追いつめられるとつるはしや錬金術師の火を使用するが、彼らは通常ウォリアーやミルマーチを助けることに努力の大部分を果たす。