Invisibility/不可視化
系統 幻術(幻覚); 呪文レベル ウィザード/ソーサラー2、バード2
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作、物質/信仰(1本のまつ毛をゴムに封入したもの)
距離 自身あるいは接触
目標 術者あるいはクリーチャー1体あるいは重量が100ポンド/レベル以内の物体1つ
持続時間 1分/レベル(解除可)
セーヴィング・スロー 意志・無効(無害)あるいは意志・無効(無害、物体); 呪文抵抗 可(無害)あるいは可(無害、物体)
術者が接触したクリーチャーあるいは物体は人々の視界から消える。呪文の受け手が装備を持っているクリーチャーの場合、装備もまた消える。術者が誰か他人に呪文をかける場合、対象の姿は術者やその仲間にも見えなくなる。もっとも、もとから不可視のものを見る能力があったり、魔法を使って不可視のものを見る能力を得たりすれば話は別である。
不可視化したクリーチャーが地面に下ろした物や落とした物は、目に見えるようになる。拾った物は服の中に押し込んだり、着用しているポーチの中に入れたりすれば不可視になる。光は決して不可視にはならないが、光源は不可視になり得る(結果として、光源の見当たらない光があるという状態になる)。対象が運搬している物体の一部が本体から10フィート以上離れている場合、その部分は見える。
もちろん、この呪文が対象の立てる音まで消してくれるわけではない。それに、その他の条件によって、この呪文のかかった者が探知可能になることもあるだろう(たとえば水の中を泳いでいたり、泥んこに足跡を残している場合など)。判定が必要な場合、静止している不可視のクリーチャーは〈隠密〉判定に+40のボーナスを得る。クリーチャーが動いている場合は、このボーナスは+20に減る。この呪文は対象が何らかのクリーチャーを攻撃した瞬間に解ける。ここでいう“攻撃”には、敵を目標とした呪文や、呪文の効果範囲や効果内に敵を含む呪文も入る。誰が“敵”であるかは、不可視化したキャラクターの認識による。誰も装備中でない物体に対して何らかの行動をしても、それで呪文が解けることはない。また、間接的に害をなすことは“攻撃”ではない。従って、不可視化した存在は扉を開け、話をし、物を食べ、階段を登り、怪物を召喚して攻撃を行なわせ、敵が吊り橋を渡っている最中に橋を支えるロープを切り落とし、遠くから罠を作動させ、落とし格子を上げて猛犬をけしかけても差し支えない。しかし、不可視化した存在が直接攻撃を行なえば、本体も装備も即座に目に見えるようになる。ブレスなど、もっぱら味方に作用を及ぼし、敵には作用を及ぼさない呪文は、たとえ敵を効果範囲に収めていても、“攻撃”とは見なされないので注意。
インヴィジビリティはパーマネンシイの呪文によって、物体に対してのみその効果を永続化させることができる。
Invisibility, Greater/上級不可視化
系統 幻術(幻覚); 呪文レベル ウィザード/ソーサラー4、バード4
構成要素 音声、動作
目標 術者、あるいは接触したクリーチャー1体
持続時間 1ラウンド/レベル(解除可)
セーヴィング・スロー 意志・無効(無害)
インヴィジビリティと同様だが、対象が攻撃を行なっても呪文は終了しない。
Invisibility, Mass/集団不可視化
系統 幻術(幻覚); 呪文レベル ウィザード/ソーサラー7
距離 長距離(400フィート+40フィート/レベル)
目標 クリーチャー何体でも、ただしそのうちのどの2体をとっても180フィート以内の距離に収まっていなければならない
インヴィジビリティと同様だが、効果は集団と共に移動し、この集団のうち誰か1体でも攻撃すれば切れてしまう。この集団の構成員は互いを見ることができない。どの個体でも、最も近くにいる他の構成員から180フィートより離れてしまった場合、呪文は切れる。2体の個体のみが効果を受けており、一方の個体がもう一方の個体から離れた場合、離れた方の個体が不可視状態を失う。両方が互いから離れた場合、その間の距離が180フィートを超えた時点で両者とも見えるようになる。