ゴブリンの社会の特徴は、混乱と臆病、悪意である。ゴブリンは目先のことばかり考え、今のことだけに目を向ける; 彼らはほぼ全員が、予め数日より先の予定を立てる事もできない。盗むに適した自分達より裕福な者(他のゴブリン部族でもよい)が見つからない限りは、彼らは空きっ腹を満たすために虫を集め、小さな獲物を狩りたてる辛い生活を送る。ゴブリンがどこを移動するにせよ、その先々で破壊と騒乱を残していく。多くの環境に順応することができるため、彼らは一人の人間の人生のなかで――ゴブリンの2~3世代に当たる――変化し広がっていく。そして彼らは与えられた環境でよりうまく生き残れるようになり、次に戦うときでさえずっとやりにくい存在となる。
ゴブリンはごみの中でも快適に過ごすことができ、公衆衛生といった考えを気にしない。そのため臭いで彼らを追いかけるのはたやすい。お宝好きな冒険者には不幸なことだが、ゴブリンが価値のあるものなら何でも手にする、と言うことはほとんどない。彼らの「財宝」は磨いたブリキのコップや手頃な赤い石、口にすると酩酊する棒といったものかもしれない。族長の財宝(他のゴブリンから盗み出したものや部族の根城に隠されたもの)でさえ、金貨数枚以上の価値があるのは珍しい。
ゴブリンは鼠のように素早いが、奇妙なほどに事故を起こしやすい。戦闘でも、その攻撃は敵だけでなく自分や仲間にとっても危険なものだ。強力な族長や冷酷な強盗、ホブゴブリンの将軍などに適切に動機付けされると、ゴブリンの大群は危険な厄介者から本当の脅威へと強化される。しかしこれは技術や訓練によるものではなく、数による暴力という側面が強い。頭のよい主はゴブリンを気を逸らし混乱をもたらすために用いる。その騒ぎを隠れ蓑に、別の場所でもっと危険な攻撃を仕掛けるのだ。ゴブリンに詳しい住民や冒険者は、この厄介者が勇敢だったり優秀だったり忠実だったりすると、何か不自然なことが進行していると気付く。
ゴブリンはあっという間に成長し、5歳で大人と見なされる。頻繁に繁殖し、すぐに成熟する。その上彼らの肉体は適応力が高く、ほとんどどんな環境でも生き残る能力がある。豊かな時、通常よりもずっと早くその数を増やす。その結果人口が増えすぎ、当然の帰結として略奪が激しくなる。若いゴブリンに第一にしつけるべき内容は食事をどう得るかと言うことであり、それ以外のことはほとんどない。部族の中を自由に歩けるほど成長するまで、若いゴブリンは鎖や縄、粗野な牢屋で拘束されることが多い。若いゴブリンに対する暴力は非常にありふれたことで、部族によっては奨励されることもある。ゴブリンの幼児を戦わせる娯楽もないわけではなく、小さなナイフや盗んだ武装を身につけさせることもあれば、子供自身の歯や爪だけで争わせることもある。
肉体的に成熟したゴブリンは自活することを求められる。できないものは飢えたままにされる。狩猟や盗み、弱い相手から奪うといった能力があれば、部族の中で影響力と権力を備えた地位に就くことになる。その種族の大部分が無知であり(文字を書くと頭から言葉が盗まれるという迷信による)、魔法や錬金術の才能を持つわずかなゴブリンでさえも、その学問を学ぶことはほとんどない。その結果、そういった難しい技術を用いるものは敬われると共に恐れられる。武器や機械を作る特殊な才能を持つゴブリンはそれを殺しや破壊のために用いるが、コボルドほどには忍耐力もなく、機械に熟達してもいない。
若い頃から、ゴブリンは火に対する妄想を募らせる。ゴブリンは何であれ祝いの中でたいした言い訳もなくかがり火をたて、悪ふざけで他のゴブリンや所有物に火をつけることもしばしばだ。宗教儀式であれ、祭事であれ、葬儀であれ、そして宴であれ、大きなかがり火を伴う――ゴブリンが戦争に向かうとき、その手には火がある。
ゴブリンは犬と馬に対して深く凝り固まった憎しみを抱いている。それはゴブリンを殺すもの全てに対する通常の憎しみを遥かに超えたものだ。彼らにとって、犬と馬に対する憎しみは本能的なものであると言ってよく、機会があれば噛みつき難癖をつける。人間はゴブリンとやりとりしてすぐに、ゴブリン共通の嫌悪感を使って優位に立つ方法を学んだ。ゴブリンの縄張り近くにある小さな村のほとんどでは、はずれに犬が鎖につながれている。こうしておけば犬は吠えて警告してくれるし、こそこそ近づこうとしたゴブリンが最初に犬を攻撃してくれる。
ゴブリンは元々迷信深いのだが、統一的な宗教を持たない。決まったデヴィルやデーモンを崇拝する部族の指導者もいるが、ゴブリンが信じているものは全くのでまかせだというのが本当のところかもしれない。顔に似た切り株を信仰するものもいるし、洞窟で見つかった動物の頭蓋骨や不気味な翼を崇拝するものもいる。新しい指導者が権力の地位に就くときに、古いものを捨てて新しい神を崇めることもある。
ゴブリンに文化的な伝統はほとんどなく、部族の最長老の回想を除いては、口づてに伝わる歴史もない。しかし彼らは熱心に歌う。優れたゴブリンの歌は部族から部族へと何千マイルにもわたって広がり、何世代も受け継がれていく。ゴブリンの音楽は原始的でほとんどの意味で粗雑なものだ。視覚的な詳細を踏まえながら、部族の過去にあった現実の、あるいは想像上の勝利を描写したものであることが多い。
ゴブリンの巣は普通、単なる洞窟で、皮膚や枯れ草で作られた寝所がある。もっと発展した“村”は壊れそうな家の残骸で、多くの場合、元々は廃墟や難破船、ないしはガラクタで作られている。ゴブリンは農業に一切興味を示さず、作るものは原始的。他の村で出たゴミを適当に組み合わせて武器や防具とする。その好例が、“ドッグスライサー”と呼ばれる粗雑な剣である。
ゴブリンが社会の縁に足がかりを得るが最後、ゴキブリのように根絶するのは極端に難しい。ゴブリンがゴミ捨て場に侵入していることから目をそらす共同体もある。しかしあまりにも無頓着だと、じきにゴブリンの鍋の中でペットや子供でさえ見つかることになる。
ゴブリンの完全なデータは Bestiaryの該当する項目に掲載されている。
新しい環境に対する適応力や食べられそうなものはなんであれ消化しようとする意欲、最低な生活環境でも耐えられることなどから、ほとんどのゴブリンはその根幹を新しく変え、強化していく。
完全な闇や豊富な食料などの環境圧に応じて、ゴブリンはすぐに――ほんの数世代の内に――進化する。そのためこの種には、多様な亜種が存在する。
オーヴァーサイズド・ゴブリン(肥大化ゴブリン)/Oversized Goblins:同種よりも遥かに大きなゴブリンもわずかながら存在する。何でこんなに巨大になったのか、はっきりと言えるものは誰もいない。おそらくは運、食生活、そしていつも食事にありつけることが組み合わさったためだろう。こういったゴブリンは種族の中でも化け物扱いだ。背が高いだけでなく、胴回りも太く力も強い。部族の食べ物を食べ尽くして追放されない限り、オーヴァーサイズド・ゴブリンは部族でも目立った存在となり、中でも強力なものは族長となる。
オーヴァーサイズド・ゴブリンは中型サイズで、背の高さは4~5フィート。なにより太っていることが多く、体重は225~275ポンド。通常のゴブリンが持つ種族能力値修正の代わりに、オーヴァーサイズド・ゴブリンは【筋力】に+2のボーナス、【敏捷力】に+2のボーナス、【魅力】に-2のペナルティを受ける。
ゴブリンのアルケミストはジャイアント・ヴァルチャーやダイア・バットを操り誘って命令に従わせるために、フェロモンの混合物を作り出した。このようなゴブリンは飛行動物の腰に手綱をつないてその下にぶら下がり、下にいる無抵抗の敵に燃え上がる錬金術の液体を滴らせる。
クラス技能:翼得た略奪者は〈軽業〉、〈騎乗〉、〈動物使い〉をクラス技能に加える。これらはクラス技能の〈装置無力化〉、〈手先の早業〉、〈魔法装置使用〉を置き換える。
飛行動物調教(変則)/Flying Beast Tamer:1レベルの時点で、翼得た略奪者は動物の相棒として飛行能力を持つ乗騎を1体得る。これはドルイドの動物の相棒クラス特徴として機能するが、翼得た略奪者はダイア・バットもしくはジャイアント・ヴァルチャーのいずれかを選択しなければならない。翼得た略奪者の有効ドルイド・レベルはそのアルケミスト・レベルに等しい。翼得た略奪者とその動物の相棒は、呪文共有能力を獲得しない。この能力はクラス特徴の変異薬と持続変異薬を置き換える。
発見:翼得た略奪者は、追加で以下の発見を選択することができる。
相棒への投与(変則)/Sipping Pet:標準アクションとして、翼得た略奪者は液体(エキス、注入、ポーション、対毒薬など)1回分を自分の動物の相棒に投与することができる。これは、例え動物の相棒が気絶状態であっても行うことができる。この能力を使用するには、翼得た略奪者は動物の相棒に隣接しているか、動物の相棒に騎乗していなければならない。この発見を選択するには、翼得た略奪者は注入を修得していなければならない。
寄生/Infested:昆虫、蜘蛛、イモムシ、その他の蟲がいつも君を苦しめている。それらは髪を這いまわり、服の内側を満たし、口や鼻や耳から飛び出したりその中で蠢いている。君は〈交渉〉判定に-4のペナルティを受ける。加えて、君が初めて誰かと会う際、その人物の最初の態度は通常よりも一段階悪い状態で始まる。動物は君を避けようとする――君は〈動物使い〉判定に-4のペナルティを受ける。君は昆虫、スコーピオン、スパイダーの毒と、それらのクリーチャーで構成されるスウォームのわずらわす能力に対する頑健セーヴに+2のボーナスを得る。5レベルの時点で、君は修得呪文の一覧にヴァーミット・スウォームを加える。7レベルの時点で、君の毒とわずらわす能力に対するセーヴへのボーナスは、+4に増加し、全ての(スウォーム)によるダメージに対してダメージ減少 10/―を得る。13レベルの時点で、君は修得呪文の一覧にスウォーム・スキンを加える。17レベルの時点で、君はスウォームによるダメージと蟲、スコーピオン、スパイダーによるスウォームが行うわずらわす能力に対する完全耐性を得る。
泥のウィッチ(超常)/Mud Witch:この呪術を持つウィッチは粘り気のある茶色い泥の形をとることができる。ウィッチの種別は粘体となり、非常に小さい割れ目にさえ無理矢理入り込むことができるようになる。ただし音声要素、動作要素、物質要素、焦点具要素を含む呪文を発動することはできず、超常能力を失う。ウィッチが接触呪文を使用できるようにしていても、この呪術を使用するとその呪文は消費され、何の害ももたらさない。ウィッチが泥形態をとっている間、移動速度は10フィートとなり、水泳移動速度20フィートを得る。ウィッチはダメージ減少10/斬撃と[氷雪]に対する抵抗10を得る。10レベルの時点で、ウィッチが泥形態にある間、その移動速度は20フィートに、水泳移動速度は40フィートに向上する。ウィッチはこの能力をレベル毎に1日に1分間使用することができる。持続時間は連続している必要はないが、1分単位で消費しなければならない。この呪術はウィッチのみが使用することができる。ウィッチがこの呪術を選択するには、沼地のハグの呪術を修得していなければならない。
飛行する乗騎を持つゴブリン部族では、以下の装備が使用されている。
飛行用ストラップ 10gp
飛行用ストラップ(高品質) 80gp
この粗雑なストラップはダイア・バットやジャイアント・ヴァルチャーにぶら下がる際、ゴブリンや他の小型クリーチャーに使用される。このストラップは特殊な乗用鞍として扱う。乗騎が〈飛行〉判定に失敗すると、50%の確率でストラップが壊れて騎手は落下する。高品質の飛行用ストラップは特殊な軍用鞍として扱い、〈飛行〉判定に失敗しても破壊されない。
以下の呪文は、他の種族よりもゴブリンの呪文の使い手によく用いられている。
Bouncy Body/弾む身体
系統 変成術; レベル アルケミスト1、ウィザード/ソーサラー1、ウィッチ1、ブラッドレイジャー1
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作
距離 接触
目標 接触したクリーチャー
持続時間 10分/レベル
目標の肉体は伸び縮みするゴムのようになる。目標は組みつきの戦技判定と〈脱出術〉判定、および組みつきの戦技判定に対する戦技防御値に+2の状況ボーナスを得る。目標が落下ダメージを受ける際、ダメージを算出するための落下距離は20フィート短いものとして扱う(最低0フィート)。加えて、目標が硬い面に落下した際、〈軽業〉判定(難易度=落下した距離)に成功することで、上方に弾むことができる。成功すれば、落下した距離の半分まで上方に跳ね上がる。
Mud Buddy/泥の友
系統 召喚術(創造); レベル ウィザード/ソーサラー2、ウィッチ2、ドルイド2
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作、物質(水1パイント)
距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標 5立法フィートの土または泥
持続時間 1時間/レベル(解除可)(本文参照)
術者は泥でできた小型サイズの兵を作り出す。この兵は術者の指示に従う。泥の兵のアーマー・クラスは12で10ヒット・ポイントを持ち、【筋力】5、移動速度は30フィートである。泥の兵はアンシーン・サーヴァントのように作業を行うことができる。ただしその【筋力】に見合った作業を行う(50ポンドまでのものを持ち上げることができる)。ただし水の上を歩くことはできず、その代わりに水泳移動速度30フィートを有する。
術者はマッド・バディに指示を出し、5フィートまで移動して敵に足払い(戦技防御値=術者レベル+呪文発動に用いる能力の修正値)を試みることができる。足払いの試みが終わると、呪文は終了する。
ゴブリンは文字を知らない。そのためゴブリンのアルケミストは便利な処方書を使用することができない。その代わりに、ゴブリンのアルケミストが持つ処方書は様々な液体でついたしみで満たされている。これらは絵、臭い、味、象形文字で処方を示し、必要な素材を表している。ゴブリンのアルケミストは他のアルケミストが言語に基づいて処方を学ぶよりも簡単に、他人の処方を学ぶことができる。
読み書きのできるアルケミストもゴブリンのアルケミストの処方書から処方を学ぶことはできる。しかし処方1つを研究するのに(1時間ではなく)1日を費やさなければならず、修得するために行う〈呪文学〉の難易度は(15+処方のレベルではなく)20+処方のレベルに等しい。その他の点については、他のアルケミストの処方書から処方を移す際と同様に扱う。
ゴブリンは巻物や言語に基づく処方書から処方を学ぶことはできない。しかしアルケミストやウィザードから口頭で1日かけて説明を受けることで、新しい処方を学ぶことができる。
経験点400
ゴブリン、2レベル・レンジャー
中立にして悪/小型サイズの人型生物(ゴブリン類)
イニシアチブ +4; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+6
アーマー・クラス 20、接触15、立ちすくみ16(+1サイズ、+2盾、+4【敏】、+3鎧)
ヒット・ポイント 19(2d10+4)
頑健 +4、反応 +7、意志 +1
移動速度 30フィート
近接 高品質のドッグスライサー=+5(1d4+1/19~20)
遠隔 ショートボウ=+7(1d4/×3)
特殊攻撃 戦闘スタイル(“騎乗戦闘”)、得意な敵(人間+2)
戦闘中 ゴブリンの先駆騎手はボウや錬金術の火を用い、その後《強打》を使ってダメージを高め、《駆け抜け攻撃》で近接攻撃を主とする敵から距離を保つ戦法に切り替える。
【筋】13、【敏】18、【耐】13、【知】10、【判】12、【魅】6
基本攻撃 +2; 戦技ボーナス +2; 戦技防御値 16
特技 《駆け抜け攻撃》、《強打》
技能 〈隠密〉+14、〈軽業〉+3、〈騎乗〉+10、〈水泳〉+3、〈知覚〉+6、〈動物使い〉+3; 種族修正 +4〈隠密〉、+4〈騎乗〉
言語 ゴブリン語
その他の特殊能力 追跡+1、野生動物との共感+0
戦闘用装備 ポーション・オヴ・ブルズ・ストレンクス、ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ(2)、錬金術師の火(4)、足留め袋(2); その他の装備 スタデッド・レザー、木製ヘヴィ・シールド、高品質のドッグスライサー、ショートボウと高品質のアロー20本、火おこし棒(7)、ジャイアント・ゲッコウの乗騎、2gp
経験点1,600
ゴブリン、6レベル・レンジャー
中立にして悪/小型サイズの人型生物(ゴブリン類)
イニシアチブ +4; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+10
アーマー・クラス 22、接触15、立ちすくみ18(+1サイズ、+2盾、+4【敏】、+5鎧)
ヒット・ポイント 47(6d10+10)
頑健 +6、反応 +9、意志 +3
移動速度 30フィート
近接 高品質のホースチョッパー=+5(1d8+3/×3)
遠隔 高品質のコンポジット・ショートボウ=+12/+7(1d4+2/×3)
特殊攻撃 戦闘スタイル(“騎乗戦闘”)、得意な敵(エルフ+2、人間+4)
準備済みのレンジャー呪文(術者レベル3; 精神集中+4)
戦闘中 灰染めの騎手は近接攻撃から距離を置くことを好む。危険な敵から距離を取っている間に、《速射》で敵を複数回攻撃する。
【筋】14、【敏】18、【耐】13、【知】10、【判】12、【魅】6
基本攻撃 +6; 戦技ボーナス +7; 戦技防御値 21
特技 《駆け抜け攻撃》、《騎射》、《強打》、《近距離射撃》、《持久力》、《速射》
技能 〈隠密〉+20、〈騎乗〉+16、〈水泳〉+7、〈生存〉+10、〈知覚〉+10、〈登攀〉+7、〈動物使い〉+7
言語 ゴブリン語
その他の特殊能力 狩人の絆(動物の相棒)、追跡+3、得意な地形(森林+2)、野生動物との共感+4
戦闘用装備 ポーション・オヴ・ブルズ・ストレンクス、ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ、+1フレイミング・アロー(5)、錬金術師の火(2)、足留め袋(2); その他の装備 +1チェイン・シャツ、+1バックラー、高品質のコンポジット・ショートボウとアロー20本、高品質のホースチョッパー、ジャイアント・ゲッコウの乗騎、81gp
ゴブリンの騎手は通常、ウォーグ、ウルフ、ゴブリン・ドッグに乗るが、ジャイアント・ゲッコウのような珍しいクリーチャーに騎乗することもある。
ゴブリンは盗むのが好きで、気付かれずにこそこそ行動することが得意だ。ゴブリンのコソ泥は待ち伏せる達人で、驚くほど隠れるのがうまい。種族的な火への愛情を作戦に組み込むことにも誰より卓越している。
経験点400
ゴブリン、2レベル・ローグ
中立にして悪/小型サイズの人型生物(ゴブリン類)
イニシアチブ +4; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+6
アーマー・クラス 18、接触15、立ちすくみ14(+1サイズ、+4【敏】、+3鎧)
ヒット・ポイント 16(2d8+4)
頑健 +2、反応 +7、意志 +1
防御能力 身かわし
移動速度 30フィート
近接 高品質のドッグスライサー=+5(1d4/19~20)、ドッグスライサー=+4(1d4/19~20)
遠隔 ショートボウ=+6(1d4/×3)
特殊攻撃 急所攻撃+1d6
戦闘中 ゴブリンのコソ泥は急所攻撃を行えるよう、敵を待ち伏せしようとする。そして〈軽業〉を用いて挟撃を仕掛ける。
【筋】11、【敏】19、【耐】14、【知】8、【判】12、【魅】8
基本攻撃 +1; 戦技ボーナス +0; 戦技防御値 14
特技 《二刀流》、《武器の妙技》
技能 〈隠密〉+12、〈軽業〉+8、〈水泳〉+4、〈装置無力化〉+8、〈脱出術〉+8、〈知覚〉+6、〈手先の早業〉+8、〈登攀〉+4
言語 ゴブリン語
その他の特殊能力 武器精通、ローグの技(ローグの妙技)、罠探し+1
戦闘用装備 ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ、ポーション・オヴ・ジャンプ、ポーション・オヴ・フェザー・フォール、錬金術師の火(4)、発煙棒(2)、雷石(4); その他の装備 スタデッド・レザー、ドッグスライサー、高品質のドッグスライサー、ショートボウとアロー20本、18gp
経験点1,200
ゴブリン、5レベル・ローグ
中立にして悪/小型サイズの人型生物(ゴブリン類)
イニシアチブ +9; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+9
アーマー・クラス 20、接触17、立ちすくみ14(+1回避、+1サイズ、+5【敏】、+3鎧)
ヒット・ポイント 36(5d8+10)
頑健 +3、反応 +9、意志 +2
防御能力 直感回避、身かわし、罠感知+1
移動速度 30フィート
近接 高品質のドッグスライサー=+8(1d4/19~20)、高品質のドッグスライサー=+8(1d4/19~20)
遠隔 ショートボウ=+9(1d4/×3)
特殊攻撃 急所攻撃+3d6
戦闘中 ゴブリンの着火狂は近接戦を避け、ボウで急所好悪劇を仕掛ける。また、錬金術の火やフレイミング・アローを用いて火をつけ、敵を混乱させ策略にかける。弱い敵にはゴブリン・スカル・ボムを使用し、殺してその死体から新しいゴブリン・スカル・ボムを作ろうと勘案する。
【筋】11、【敏】20、【耐】14、【知】8、【判】12、【魅】8
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +2; 戦技防御値 18
特技 《イニシアチブ強化》、《回避》、《二刀流》、《武器の妙技》
技能 〈隠密〉+17、〈軽業〉+13、〈水泳〉+8、〈装置無力化〉+13、〈脱出術〉+13、〈知覚〉+9、〈手先の早業〉+13、〈登攀〉+8
言語 ゴブリン語
その他の特殊能力 武器精通、ローグの技(ローグの妙技、不意討ち攻撃)、罠探し+2
戦闘用装備 +1フレイミング・アロー(5)、ゴブリン・スカル・ボム、ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ、ポーション・オヴ・ジャンプ、錬金術師の火(4)、発煙棒(2)、雷石(2); その他の装備 高品質のスタデッド・レザー、高品質のドッグスライサー(2)、ショートボウとアロー20本、火おこし棒(4)、64gp
ゴブリンの闘士らはゴブリン部族の基幹である。彼らは狩人や略奪者、将軍として働く。
経験点600
ゴブリン、3レベル・ファイター
中立にして悪/小型サイズの人型生物(ゴブリン類)
イニシアチブ +8; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+2
アーマー・クラス 20、接触14、立ちすくみ17(+1サイズ、+3【敏】、+6鎧)
ヒット・ポイント 24(3d10+3)
頑健 +4、反応 +5、意志 +0([恐怖]に対して+1)
防御能力 武勇+1
移動速度 30フィート
近接 高品質のホースチョッパー=+7(1d8+1/×3)
遠隔 高品質のコンポジット・ショートボウ=+9(1d4+1/×3)
【筋】13、【敏】18、【耐】13、【知】10、【判】8、【魅】10
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +3; 戦技防御値 17
特技 《イニシアチブ強化》、《強打》、《武器熟練:ホースチョッパー》、《迎え討ち》
技能 〈威圧〉+6、〈隠密〉+11、〈騎乗〉+4、〈知覚〉+2; 種族修正 +4〈隠密〉、+4〈騎乗〉
言語 ゴブリン語
その他の特殊能力 鎧修練1
戦闘用装備 +1フレイミング・アロー(2)、ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ; その他の装備 チェインメイル、高品質のコンポジット・ショートボウとアロー20本、高品質のホースチョッパー、80gp
ゴブリンの特殊部隊員は一般的なゴブリンの戦士よりも一段優れた存在だ――より勇敢で、賢く、さらに説得力もある。恐怖と脅威でもって、他のゴブリンを戦線に立たせる。
経験点6,400
オーヴァーサイズド・ゴブリン、10レベル・ファイター
中立にして悪/中型サイズの人型生物(ゴブリン類)
イニシアチブ +7; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+11
アーマー・クラス 22、接触13、立ちすくみ19(+3【敏】、+9鎧)
ヒット・ポイント 89(10d10+30)
頑健 +10、反応 +7、意志 +7([恐怖]に対して+3)
防御能力 武勇+3
移動速度 30フィート
近接 +1ホースチョッパー=+17/+12(1d10+9/19~20/×3)
遠隔 コンポジット・ロングボウ=+14/+9(1d8+5/×3)
特殊攻撃 武器修練(ポールアーム+2、弓+1)
戦闘中 ゴブリンの隊長は部下に攻撃の指示を下し、+1ホースチョッパーを準備し、近づく敵に足払いを試みる。敵とは一定の距離を保ち、武器の間合いを活かそうとする。
【筋】18、【敏】16、【耐】14、【知】10、【判】12、【魅】6
基本攻撃 +10; 戦技ボーナス +14(+16足払い); 戦技防御値 27
特技 《足払い打撃》、《イニシアチブ強化》、《強打》、《クリティカル強化:ホースチョッパー》、《上級足払い》、《上級武器熟練:ホースチョッパー》、《追尾》、《鋼の意志》、《武器開眼:ホースチョッパー》、《武器熟練:ホースチョッパー》、《迎え討ち》
技能 〈威圧〉+6、〈隠密〉+9、〈騎乗〉+4、〈知覚〉+11; 種族修正 +4〈隠密〉、+4〈騎乗〉
言語 ゴブリン語
その他の特殊能力 鎧修練2
戦闘用装備 ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ(3)、ポーション・オヴ・フライ、ポーション・オヴ・インヴィジビリティ; その他の装備 高品質のフル・プレート、+1ホースチョッパー、コンポジット・ロングボウとアロー20本、キャンプファイアー・ビード、クローク・オヴ・ファングズ、ネックレス・オヴ・ファイアーボールズ(タイプI)、2,119gp
ゴブリンの隊長は大いなる暴力そのものであり、部族が集めた中から最高の食事と財宝を手に入れる。下層のゴブリンは襲撃から返った際に略奪品がないかたくさんかで強力な隊長を試験する――これはほとんどいつも、残念な結果に終わる。
飛行軍を操るゴブリンは部族の尊敬を集める。彼らは敵の上方から、蜂の巣や爆弾、その他不快なアイテムを落とす能力を持つ。
経験点800
ゴブリン、4レベル・アルケミスト(翼得た略奪者)
中立にして悪/小型サイズの人型生物(ゴブリン類)
イニシアチブ +4; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+8
アーマー・クラス 21、接触15、立ちすくみ17(+2外皮、+1サイズ、+4【敏】、+4鎧)
ヒット・ポイント 38(4d8+17)
頑健 +5、反応 +8、意志 +2; 毒に対して+2
移動速度 30フィート
近接 ダガー=+3(1d3-1/19~20)
遠隔 爆弾=+9(2d6+3[火炎]、加えて“着火”)
特殊攻撃 爆弾7回/日(2d6+3[火炎]および着火、難易度15、半径10フィート)
準備しているアルケミストのエキス(術者レベル4)
戦闘前 ゴブリンのハゲワシ乗りはバウンシー・ボディのエキス、フォールス・ライフのエキス、そしてポーション・オヴ・バークスキンを飲み、それからポーション・オヴ・バークスキンを動物の相棒のヴァルチャーに与える。
戦闘中 ゴブリンのハゲワシ乗りは地面にいる敵を分散させるために爆弾を用いる。またそこにあるおいしい財宝を保持するために足留め袋を使い、状況が許せば錬金術飛散武器を使用する。
基本データ バークスキンとフォールス・ライフがなければ、ゴブリンのハゲワシ乗りのデータは以下の通り。アーマー・クラス 19、接触15、立ちすくみ15; ヒット・ポイント 29。
【筋】8、【敏】18、【耐】13、【知】16、【判】12、【魅】6
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +1; 戦技防御値 15
特技 《騎射》、《騎乗戦闘》、《万能投擲術》、《ポーション作成》
技能 〈隠密〉+16、〈軽業〉+8、〈騎乗〉+12、〈製作:錬金術〉+10、〈知覚〉+8、〈登攀〉+3、〈動物使い〉+2; 種族修正 +4〈隠密〉、+4〈騎乗〉
言語 共通語、巨人語、ゴブリン語、ノール語
その他の特殊能力 即行錬金術、毒の使用、発見(相棒への投与 * 、爆散爆弾)、錬金術(錬金術アイテム作成+4、ポーション鑑定)
戦闘用装備 ポーション・オヴ・バークスキン(2)、ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ(2)、酸(2)、錬金術師の火(2)、足留め袋(2); その他の装備 高品質のミスラル製チェイン・シャツ、ダガー、陽光棒(2)、293gp
ジャイアント・ヴァルチャーの動物の相棒
真なる中立/中型サイズの動物
イニシアチブ +3; 感覚 夜目; 〈知覚〉+7
アーマー・クラス 19、接触13、立ちすくみ16(+3【敏】、+6外皮)
ヒット・ポイント 26(4d8+8)
頑健 +6、反応 +7、意志 +3、病気に対して+4
防御能力 身かわし
移動速度 10フィート、飛行50フィート(標準)
近接 噛みつき=+5(1d8+3)
基本データ バークスキンがない場合、ジャイアント・ヴァルチャーのデータは以下の通り。アーマー・クラス 17、接触13、立ちすくみ14。
【筋】14、【敏】16、【耐】14、【知】2、【判】15、【魅】7
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +5; 戦技防御値 18
特技 《かすめ飛び攻撃》、《強打》
技能 〈知覚〉+7、〈飛行〉+10
その他の特殊能力 芸(「攻撃しろ」、「来い」、「守れ」、「下がれ」、「番をしろ」、「待て」)
装備 飛行用ストラップ *
相棒のジャイアント・ヴァルチャーとつながったゴブリンのハゲワシ乗りは他に類を見ない斥候であり妨害工作員である。ゴブリンのハゲワシ乗りは空から爆発物を落としてくるので、敵は彼らを封じ込められない面倒な存在だと考える。ゴブリンのハゲワシ乗りはほとんどのゴブリンよりも勇敢で統制が取れており、我慢強い。ジャイアント・ヴァルチャーを忠実な乗騎にするには巣から卵を盗み、卵を食べたいという欲求に耐え、雛を育てなければならないためである。多くのハゲワシ乗りは飛行中の事故で死ぬ。幸運なものはバウンシー・ボディやレヴィテート、その他類似の効果を持つエキスを作る方法を発見することで、避けられない衝突から生き延びる助けを得る。
ゴブリンのハゲワシ乗りはその能力に強い誇りを持つ。乗騎の羽毛を頭飾りとしたり、その見を糞で塗ることで地位を誇示する。
沼の脅威、蛙話者はその不気味な能力のために、何より勇敢なゴブリンの戦士からさえも恐れられている。
経験点1,600
ゴブリン、6レベル・ウィッチ
中立にして悪/小型サイズの人型生物(ゴブリン類)
イニシアチブ +3; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+7
アーマー・クラス 19、接触15、立ちすくみ16(+1サイズ、+1反発、+3【敏】、+4鎧)
ヒット・ポイント 47(6d6+24)
頑健 +5、反応 +6、意志 +7
移動速度 30フィート
近接 ダガー=+2(1d3-2/19~20)
遠隔 ジャヴェリン=+7(1d4-2)
特殊攻撃 呪術(邪眼[-2、6ラウンド]、毒浸し、泥のウィッチ * 、沼地のハグ、不運[1ラウンド])
準備済みのウィッチ呪文(術者レベル6; 精神集中+9)
3レベル:スピット・ヴェノム(難易度16)、ブリンク、ライトニング・ボルト(難易度16)
2レベル:インヴィジビリティ、ヴァーミット・スウォーム、フィースト・オヴ・アッシュズ(難易度15)、フロスト・フォール(難易度15)
1レベル:オブスキュアリング・ミスト、コマンド(難易度14)、スリープ(難易度14)、メイジ・アーマー
0レベル(回数無制限):タッチ・オヴ・ファティーグ(難易度13)、ダンシング・ライツ、デイズ(難易度13)、ディテクト・マジック
守護者 欺瞞
戦闘前 ゴブリンの蛙話者はメイジ・アーマーを発動する。
戦闘中 ゴブリンの蛙話者は近接戦を避けるためにブリンクとインヴィジビリティを発動し、呪術と遠隔呪文で攻撃する。
基本データ メイジ・アーマーがない場合、ゴブリンの蛙話者のデータは以下のとおり。アーマー・クラス 15、接触15、立ちすくみ12。
【筋】6、【敏】17、【耐】14、【知】16、【判】12、【魅】8
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +0; 戦技防御値 14
特技 《呪術追加》、《追加HP》、《ポーション作成》
技能 〈威圧〉+8、〈隠密〉+17、〈騎乗〉+7、〈呪文学〉+12、〈水泳〉+1、〈製作:錬金術〉+9、〈知覚〉+7; 種族修正 +4〈隠密〉、+4〈騎乗〉
言語 オーク語、共通語、巨人語、ゴブリン語
その他の特殊能力 ウィッチの使い魔(フロッグ)
戦闘用装備 ポーション・オヴ・エア・バブル、ポーション・オヴ・オルター・セルフ(2)、ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ(3)、ポーション・オヴ・フライ、ポーション・オヴ・ゴーストリィ・ディスガイズ(2)、ポーション・オヴ・ヘクス・ウォード、錬金術師の火(2)、耐毒剤(2)、発煙棒(2)、足留め袋(2); その他の装備 ダガー、ジャヴェリン、クローク・オヴ・レジスタンス+1、リング・オヴ・プロテクション+1、おいしい毒入り食糧(1ポンド)、79gp
ゴブリンの蛙話者は全てのゴブリンが最も恐れる存在だ。これらウィッチ達のいい面にさえも触れたいと思わないものがほとんどである。蛙話者は残酷で恐怖を知らない。蛙話者は毎晩泥とヒルに浸かり、守護者(汚物と血の神)への献身を新たにする――顔は青白く身体はやせ細り、見間違えるものはほとんどいない。この奇妙なウィッチは一人で生活することが多い。しかし従者や怯えたゴブリンの軍勢に囲まれ、神秘的な族長として君臨することもある。
何故、蛙話者を恐れるのか。その疑問に同じ回答をするゴブリンは2人といないだろう。蛙話者は本当のゴブリンではなく、変装した沼の幽霊だとする伝説もある。彼らは実際にゴブリンだが、耳から入り込んだ恐ろしい脳ヒルに操られているのだと言われることもある。はたまた別の話では、汚物の神を信仰することそれ自体が十分恐ろしい話だということだ。
その起源がなんであれ、蛙話者は強力な呪文の使い手である。彼らは沼のクリーチャーのスウォームを吐き出して命令を下し、反抗的な軍勢を轟音を上げる雷撃で丸焼きにする。蛙話者が尊敬に足ると考える定命の存在は(普通)蛙だけで、いつもその傍らには蛙がいる。蛙話者の厄介な面は恐怖を顔に出さないことだ――それ以外の点では、彼らはどこにでもあるゴブリンと同じように振る舞う。
通常のゴブリンよりもずっと常軌を逸したゴブリンのネバネバ親方は、燃やす前に犠牲者に塗りたくるネバネバが大好きでたまらない。
経験点2,400
ゴブリン、7レベル・アルケミスト
中立にして悪/小型サイズの人型生物(ゴブリン類)
イニシアチブ +6; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+10
アーマー・クラス 24、接触17、立ちすくみ18(+2外皮、+1サイズ、+6【敏】、+5鎧)
ヒット・ポイント 49(7d8+14)
頑健 +7、反応 +12、意志 +3; [火炎]に対して+2、毒に対して+4
抵抗 [火炎]5
移動速度 30フィート
近接 ヘヴィ・メイス=+4(1d6-2)
遠隔 ライト・クロスボウ=+12(1d6/19~20)
特殊攻撃 爆弾10回/日(4d6+3[火炎]、難易度16)
準備しているアルケミストのエキス(術者レベル7)
3レベル:ヒロイズム、レジナス・スキン(難易度16)
2レベル:アルケミカル・アロケーション(2)、シー・インヴィジビリティ、バークスキン
1レベル:エクスペディシャス・リトリート、シールド、ターゲッテッド・ボム・アドミクスチャー、ディスガイズ・セルフ、リデュース・パースン(難易度14)
戦闘中 このゴブリンは変異薬を我慢して飲み、強化呪文を自分に発動し、それから敵に爆弾を投げる。
【筋】6、【敏】22、【耐】13、【知】16、【判】10、【魅】8
基本攻撃 +5; 戦技ボーナス +2; 戦技防御値 18
特技 《近距離射撃》、《精密射撃》、《万能投擲術》、《ポーション作成》、《炎の心》、《炎の調教師》
技能 〈威圧〉+6(ゴブリンに対して+8)、〈隠密〉+21、〈騎乗〉+10、〈呪文学〉+11、〈製作:錬金術〉+13、〈生存〉+4、〈装置無力化〉+16、〈知覚〉+10、〈知識:神秘学、自然〉+7、〈治療〉+4、〈手先の早業〉+11、〈魔法装置使用〉+5
言語 アクロ語、ゴブリン語、水界語、地下共通語
その他の特殊能力 即行毒、即行錬金術、毒の使用、発見(精密爆弾[3区画]、足留め爆弾、翼)、変異薬(+4/-2、+2外皮、70分)、錬金術(錬金術アイテム作成+7、ポーション鑑定)
戦闘用装備 ポーション・オヴ・フライ、ポーション・オヴ・フォクセス・カニング、ポーション・オヴ・インヴィジビリティ、ワンド・オヴ・フリーダム・オヴ・ムーヴメント(2チャージ)、足留め袋(8); その他の装備 +1ミスラル製チェイン・シャツ、ヘヴィ・メイス、ライト・クロスボウとボルト20本、クローク・オヴ・レジスタンス+1、ユニヴァーサル・ソルヴェント(2)、11gp
ゴブリンのネバネバ親方は、ゴブリンのアルケミストの中でもとりわけ変わった者達だ。通常のゴブリンのアルケミストはできる限り炎が燃え広がることにこだわるが、ネバネバ親方はまず敵をその場に留め、“それから”焼き払う。
ネバネバした薬品を作るため、ゴブリンのネバネバ親方はありとあらゆる接着剤を調査する。ネバネバや松脂といったありふれた材質と、あまり喜ばれない素材を魔法で組み合わせる。そうして作られた試薬が、しばしば下級のゴブリン達に振る舞われる――強力なネバネバ親方によって蜂の針で覆われたり泥に沈められるよりはましなことである。(部下にとって残念なことに、ネバネバ親方は生成物の試験をする必要があるため、忠実に仕えたからといって、ネバネバ親方が新しい処方を試す――あるいは狙い付けの練習をする――際に動けなくなることにはならないという保証にはならない。)
戦闘では、ネバネバ親方はその足留め爆弾の発見を使って、敵を地面に貼り付ける。そして粘つく火の爆弾がその仕事を成し遂げるのだ。ネバネバ親方の多くは、格下のアルケミストや、火矢と錬金術の火を手にした火をつける軍勢を従える。ネバネバ親方が敵の足を止めることができれば、彼らは手にした物体を放つのだ。
妄想にとらわれているにもかかわらず、ゴブリンのネバネバ親方は慎重にも、最良を尽くしても粘液をある場所に零してしまってさえも良いよういつも強力な溶剤を持っている。
このゴブリンはトンボの羽根、腕の一部、そして鱗を含む、不釣り合いな部位の混合物を持つ。
経験点800
突然変異種ゴブリン、3レベル・バーバリアン
中立にして悪/小型サイズの人型生物(ゴブリン類)
イニシアチブ +7; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+7
アーマー・クラス 16、接触12、立ちすくみ13(+4外皮、-2激怒、+1サイズ、+3【敏】)
ヒット・ポイント 37(3d12+12); 高速治癒1
頑健 +7、反応 +4、意志 +4; 魔法に対して+2
防御能力 直感回避、罠感知+1
移動速度 40フィート、飛行30フィート(劣悪)
近接 爪(×2)=+9(1d3+5)
遠隔 コンポジット・ショートボウ=+7(1d4+5/×3)
特殊攻撃 激怒(10ラウンド/日)、激怒パワー(呪い避け+2)、ブレス攻撃(20フィートの直線、3d4[強酸]ダメージ、反応・難易度14・半減、通常1d4ラウンドに1回)
【筋】21、【敏】17、【耐】18、【知】8、【判】12、【魅】6
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +7; 戦技防御値 18
特技 《イニシアチブ強化》、《強打》
技能 〈威圧〉+4、〈隠密〉+13、〈騎乗〉+6、〈水泳〉+10、〈知覚〉+7、〈飛行〉-4; 種族修正 +4〈隠密〉、+4〈騎乗〉
言語 ゴブリン語
その他の特殊能力 高速移動、突然変異(ブレス攻撃、爪、高速治癒、翼)
戦闘用装備 ポーション・オヴ・ブルズ・ストレンクス、ポーション・オヴ・キュア・シリアス・ウーンズ、ポーション・オヴ・ディスプレイスメント、ポーション・オヴ・プロテクション・フロム・アローズ、酸(2)、錬金術師の火(2)、発煙棒、足留め袋; その他の装備 コンポジット・ショートボウとアロー20本、94gp
“突然変異種ゴブリン”はゴブリン(以下これを基本クリーチャーと呼ぶ)に付加できる、後天性テンプレートである。ここに記載されている点を除き、突然変異種ゴブリンには基本クリーチャーのデータと特殊能力を用いる。
突然変異/Mutations:このテンプレートを得たときに、突然変異種ゴブリンは以下の変異から無作為に4つ得る。以降5ヒット・ダイス毎(5、10、といった具合)に、無作為に選択した突然変異を追加で1つ得る。(牙、トゲの付いた尾、えらといった突然変異もありえる。)
ブレス攻撃(超常)/Breath Weapon:このゴブリンは口から腐った酸性の血を直線状に吐き出すことができる(20フィート直線状、反応セーヴ[難易度=10+ヒット・ダイスの半分+ゴブリンの【耐久力】修正値]に成功すればダメージ半減、ヒット・ダイス毎に1d4ポイントの[強酸]ダメージ、1d4ラウンド毎に使用可能)。ヒット・ダイスが5以上ならば、有効距離は30フィートに伸び、ダメージはヒット・ダイス毎に1d6ポイントの[強酸]ダメージに増加する。
毒性の噛みつき(変則)/Venomous Bite:この突然変異種ゴブリンには大きな牙が生え、肉体攻撃として毒性の噛みつきを得る。この噛みつき攻撃はサイズに応じたダメージを与える。毒はワイヴァーンの毒と同様に機能するが、難易度は10+ヒット・ダイスの半分+【耐久力】修正値に等しい。
ほとんどのゴブリンは食糧や燃えるものを探しているときに出くわす。ごく稀に、集団が交易や交渉を受け入れる可能性がある。
これらのゴブリンは食事のために狩りをしている――ひょっとすると道路で待ち伏せているかもしれない。
ヒット・ポイント 各6
ヒット・ポイント 各16
これらのゴブリンは隠す必要があることを計画している。やったことの証拠を覆い隠すために、本来の目的から目を逸らさせようと火を使うというのはありそうなことだ。
ヒット・ポイント 各36
このゴブリンの騎兵隊は上級の斥候軍や護衛を連れたゴブリンの族長、ゴブリン軍から先行する斥候であることもある。
ヒット・ポイント 各19
ヒット・ポイント 各26
ゴブリンの族長と遭遇する際、相談役を伴わないことはほとんどない。
ヒット・ポイント 各47