Blink/明滅
系統 変成術; 呪文レベル ウィザード/ソーサラー3、バード3
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作
距離 自身
目標 術者
持続時間 1ラウンド/レベル(解除可)
術者は物質界とエーテル界を“まばたき(ブリンク)”するかのように素早く行きつ戻りつし、非常に急速かつランダムに実体化したり消えたりしているように見える。ブリンクには以下のような複数の効果がある。
術者に対する物理的攻撃は50%の失敗確率を被る。このとき《無視界戦闘》の特技を持っていても役には立たない(術者はただ不可視状態なのではなくエーテル状態であるため)。攻撃がエーテル状態のクリーチャーに命中させられるものであったなら、失敗確率は(視認困難による)20%ですむ。
攻撃側が不可視状態のクリーチャーを見ることができる場合も、失敗確率は20%ですむ(攻撃側がエーテル状態のクリーチャーを見、なおかつ命中させられるなら、失敗確率はない)。同様の理由で、術者の攻撃も20%の失敗確率を被る。なぜなら、時として術者がちょうど攻撃しようとしたその時にエーテル状態になってしまうことがあるためである。
攻撃側が不可視かつエーテル状態のクリーチャーを目標とできるのでない限り、ブリンク中の術者に個人を目標とする呪文を使用しても、50%の確率で失敗する。同様の理由で、術者自身の呪文も20%の確率でちょうどエーテル界にいる時に発動してしまう。その場合、たいていの呪文は物質界に作用を及ぼすことはできない(ただしエーテル界にある対象には影響する)。
ブリンクしている間、術者は効果範囲攻撃から半分のダメージしか受けない(エーテル界にまで影響の及ぶものからはすべてのダメージを受ける)。 術者は部分的に可視であり不可視状態だと見なされないため、術者の攻撃に対して対象はアーマー・クラスに【敏】ボーナスを加えることができる。術者は不可視状態を知覚できない敵への攻撃ロールに+2ボーナスを得る。
術者は物質界にいる間しか落下しないため、落下によるダメージを半分しか受けない。
ブリンクしている間、術者は固体を通り抜けることができる(しかし見通すことはできない)。固体を5フィート通り抜けるごとに50%の確率で途中で物質化してしまう。そうなった場合、術者は最短距離にある開けた空間に弾き出され、その際に移動した5フィートごとに1d6ポイントのダメージを受ける。
半分の時間をエーテル界で過ごすため、術者はエーテル状態のクリーチャーを見るだけでなく、攻撃することもできる。術者は、物質界のクリーチャーに対するのとだいたい同じようにエーテル状態のクリーチャーとやりとりをすることができる。たとえば、エーテル状態のクリーチャーに対して使用した呪文は20%の確率で、術者が物質界にいる時に発動し、失われてしまう可能性がある。
エーテル状態のクリーチャーは不可視状態かつ非実体状態で、上下を含むあらゆる方向に移動できる。非実体クリーチャーであるため、術者は生きているクリーチャーを含む固形物を通り抜けて移動できる。
エーテル状態のクリーチャーは物質界の様子を見聞きできるものの、なにもかも灰色で実体がないような見え方をする。エーテル界から物質界を見聞きする際の視覚と聴覚は60フィートまでに制限される。
[力場]効果と防御術の効果は、通常通り術者に作用する。これらの効果は物質界からエーテル界へと及んでいるが、エーテル界から物質界へと及ぶことはない。エーテル状態のクリーチャーは物質状態のクリーチャーを攻撃できないし、エーテル状態の時に発動した呪文はエーテル界の事物に対してしか影響を与えない。ある種の物質界のクリーチャーや物体はエーテル界に攻撃を行なったり効果を及ぼしたりできる。術者以外のエーテル状態のクリーチャーやエーテル界の物体は、実体があるかのように扱う。