神話ルールはパスファインダーの新しいプレイ方法を齎す。これでは君が慣れているルール全てを使うが、ゲームに新しい層を加える。神話級の冒険は非神話級版より上の位階にあり、本来なら手が届かないようなより頑丈な敵やより困難な挑戦に挑めるようになるような力や能力を得る。神話キャラクターは一般的なモンスターから他の神話キャラクターまで、様々な敵と対面する間に神格の代理人となり、奈落界アビスへと真っ逆さまに落ち、伝説を打ち建てる。エルリック、ファファード、グレイ・マウザー、ヘラクレス、あるいはアーサー王をパスファインダーで創造するなら、彼らは神話キャラクターだろう。
違う。「エピック」ルールは概ね「20レベルを超えるキャラクター用のルール」という意味だ。エピック・ルールとは異なり、神話級ルールは20レベル・キャラクターと同様、1レベル・キャラクターにも使用できる。君のPCたちが20レベルに達しても、エインシャント・ドラゴンからデーモン・ロードといったゲーム中最強級の敵の一部を相手取ることで、力の成長を続けられるように神話級ルールを使う事さえ出来る。その一方で低レベルの神話キャラクターは、既に馴染んだ、非神話キャラクターが立ち向かうと破滅してしまうようなレベルのモンスターを相手取れる。
君の神話キャラクターは神話の道を1つ選択し、それは君に少数の一般的な能力を与える。例えば、1日に少数回神話パワーを引き出して振ったd20ロールを変更する能力を得る。神話キャラクターは更に持続力のある、追加ヒット・ポイントも得る。
君は階梯1の神話キャラクターから開始する。経験点を集めても神話階梯は得ない。その代わり、君は次の階梯に至る為にキャンペーン固有の目的(GMが決定する)を果たさなければならない。この制度を使えば、君の神話階梯は君のキャラクター・レベルに縛られない。君は通常通り経験点も得、通常通りレベルも得るが、時折神話階梯も上昇し、僅かな新しい神話能力とパワーがキャラクターに加えられるかもしれない。
10の神話階梯がある。第10階梯に達すると、君のキャラクターはほぼ止められなくなり、亜神に近いものになる(実のところ、君が選べる神話能力の1つは君を信奉する者に呪文を与える力である)。
ゲームに神話ルールを加える際に気を付けるべき点は、神話ルールはゲームをより複雑にする必要性を持っていないということだ。新しい神話能力は自動的にロールに成功する事を認めるものかもしれないし、機会攻撃を無視するものかもしれないし、他のゲームプレイを遅くするルールを迂回するものかもしれない。神話級は君のキャラクターの計算を増やすものではなく、君のキャラクターに通常のルールでは通常ありえないような驚くべき、英雄的な偉業を果たすのを認めるものである。
然り。Mythic Adventuresには神話能力で更新された40体の慣れ親しんだモンスター(バーゲスト、デーモン、竜、巨人、アウルベア等)がいるため、神話PCに挑戦できる。この本には幾つかの、モンスターに神話能力をすぐに与える為の新しい神話テンプレート、新しい神話モンスターを改造する為のルール、そして神話クリーチャー用の新しいモンスターの共通ルールがある。
Bestiary 4(2013年終わりに使えるようになる)には追加の神話モンスターが含まれている。
魔法の武器でダメージ減少/エピックを突破する方法は現在主に2つある。
1つ目の方法は、Bestiaryのモンスターの共通ルールに書かれている:実際に+6以上の強化ボーナスを持つ武器を使用可能である。現在パスファインダーRPGには+6以上の強化ボーナスを持つ武器はない(だが特定の魔法能力あるいはクラス能力で+6以上の強化ボーナスは一時的に達成できる)。
2つ目の方法はMythic Adventuresに書かれている:合計で+6以上の「プラス相当」の武器が使用可能であること。例えば、+1ヴォーパル・ロングソードと+2フレイミング・フロスト・ショック・キーン・ロングソードはどちらも+6相当の魔法の武器だ。
ベインやフューリアスのような条件付きあるいは変動する強化ボーナスを持つ武器は2つある強化ボーナスのうち高い方を得る。基本路線では、強化ボーナスと特殊能力用のプラス相当を含む; 条件付きあるいは変動する強化ボーナスが起動している時、合計にそちらも足すこと。
例えば、+3アンデッドベイン・ロングソードは+4相当の武器で、ダメージ減少/エピックを突破するには不十分だ。アンデッド・クリーチャーに対して使う時、この強化ボーナスは追加で+2され、実質的に+6相当の武器(+3の基本強化ボーナス、ベインから+1相当、ベインからアンデッドに対する+2の条件付き強化ボーナス)となり、つまりそのアンデッド・クリーチャーのダメージ減少/エピックを突破できる。(これの別の見方は、ベインが起動している時、君はその武器の通常の+4相当のボーナスに条件付き+2強化ボーナスを足し、一時的に+6相当の武器にすることだ)。
いや、神話級フォーム・オヴ・ザ・ドラゴンは君のブレス攻撃によるダメージを2d8増加させるはずだ。これは次のエラッタに反映されるだろう。
神話級ヴァンパイアは直射日光を浴びたら吐き気がする状態でなく不調状態にのみなるべきである。
また、標準的なヴァンパイアとは異なり、神話級ヴァンパイアは直射日光に曝されて2ラウンド目に完全に破壊されるべきではない(毎ラウンド10ポイントのダメージを受け、高速治癒を失い、不調になるだろうが、それ以外ではヒット・ポイントがある限りアクションができ、生き残れる)。
これはMythic Adventuresの次の版で修正されるだろう。
これら2つの能力は同じように機能すべきであり、(信仰呪文か秘術呪文に影響を与える以外は)同一のルール文章を持っているべきである。2つには、これらの道能力で君が何の呪文を発動できるかについての明文化も必要だろう。
これら2つの能力で提案される(Mythic Adventuresの公式エラッタでは未済の)文章は:
呪文想起(超常):標準アクションで神話パワー1回分を消費して、君は準備した呪文あるいは呪文スロットを消費する事なく好きな信仰呪文1つを発動できる。この呪文は君の信仰呪文リスト(または領域呪文リストか神秘呪文リスト)に存在するものでなければならず、信仰呪文発動クラスとして君が発動できるレベルのものでなければならず、発動時間が「1標準アクション」(あるいはそれ以下)のものでなければならない。君はその呪文を準備している必要はないし、君の修得呪文リストに入っている必要もない。この方法で呪文を発動する時、レベルに依存する効果において君の術者レベルは2高いものとして扱うこと。君は修得している呪文修正特技をこの呪文に適用できるが、修正された合計レベルがその呪文発動クラスから君が発動できる信仰呪文の最大レベルを超えてはならない。
でたらめな秘術(超常):標準アクションで神話パワー1回分を消費して、君は準備した呪文あるいは呪文スロットを消費する事なく好きな秘術呪文1つを発動できる。この呪文は君の秘術呪文リストに存在するものでなければならず、秘術呪文発動クラスとして君が発動できるレベルのものでなければならず、発動時間が「1標準アクション」(あるいはそれ以下)のものでなければならない。君はその呪文を準備している必要はないし、君の修得呪文リストに入っている必要もない。この方法で呪文を発動する時、レベルに依存する効果において君の術者レベルは2高いものとして扱うこと。君は修得している呪文修正特技をこの呪文に適用できるが、修正された合計レベルがその呪文発動クラスから君が発動できる秘術呪文の最大レベルを超えてはならない。