経験点1,200
真なる中立/大型サイズの魔獣
イニシアチブ +5; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、夜目; 〈知覚〉+12
アーマー・クラス 15、接触10、立ちすくみ14(+5外皮、-1サイズ、+1【敏】)
ヒット・ポイント 47(5d10+20)
頑健 +10、反応 +5、意志 +2
移動速度 30フィート
近接 爪(×2)=+8(1d6+4、加えて“つかみ”)、噛みつき=+8(1d6+4)
接敵面 10フィート; 間合い 5フィート
【筋】19、【敏】12、【耐】18、【知】2、【判】12、【魅】10
基本攻撃 +5; 戦技ボーナス +10(組みつき+14); 戦技防御値 21(対足払い25)
特技 《イニシアチブ強化》、《頑健無比》、《技能熟練:知覚》
技能 〈知覚〉+12
出現環境 温暖/森林
編成 単体、2体、小さな群れ(3~8)
宝物 乏しい
アウルベア(フクロウグマ)の起源は世界中の奇怪なクリーチャーに関する学者たちの間で激しい論争の的となっている。ただ、大抵の者は、気のふれたウィザードがアウル(フクロウ)とベア(熊)をかけあわせて、このクリーチャーの基となった雛形を創り出した、ということにはるか過去の時点で同意している。おそらくは生命の起源に関する何らかの狂った概念を証明しようとしたのだろうが、ひょっとするとまったくの愚行からだったのかもしれない。そのように気まぐれに行なわれたアウルベア創造のそもそもの目的がどのようなものであったにせよ、アウルベアは種として定着し、世界中の森林地帯にすっかり根付いて、頂点捕食生物としてその地の生態系で重要な役割を果たしている。
アウルベアは血に飢えた殺戮手として悪名高く、その短気で攻撃性が高く野蛮な気質はよく知られている。アウルベアは挑発することなく攻撃に移る傾向があり、偶然出会ったあらゆる生物を殺戮する。荒野でこの種のクリーチャーに遭遇したことのある学者の多くは、アウルベアは攻撃のために近づいてきた時に縁の赤い目をむやみやたらとぎょろつかせていたと書き残している。こうした挙動は時に狂気の兆候を示すもので、すべてのアウルベアは戦闘と殺戮に対する病理学的欲求を持って産まれてくる、と推測されるわけだが、より分別を残す研究者は、単にこのどっしり重い鳥獣の鋭敏な目ができあがる途中にあるだけだ、と信じている。
アウルベアは荒野でも荒れ果てた地域に棲み、手つかずの森や暗く浅い洞窟の内に乱雑な巣を作る。アウルベアは巣の近くで採れる獲物に応じて日中でも夜間でも変わりなく巧みに狩りをする。
アウルベアの成獣はつがいで暮らし、小さなグループで狩りをする。獲物を探している間、子供は巣に置き去りである。アウルベアの巣には普通、1d6体の子供がおり、多くの都市の市場で1体当たり3,000gpまでの値で売ることができる。
その野性的な気質のためアウルベアを完全に飼い馴らすことは不可能と見なされているが、それでも区画内に閉じ込めておいてそこを勝手にうろつかせ狩りをさせておく程度なら、番兵として用立てることはできる。プロの調教師は、アウルベア1体を育てたり簡単な指示に従う実用性のある番兵へと調教したりするのに(子供なら難易度23、成獣なら難易度30)2,000gpまでの料金を取る。
完全に成熟した雄は身長8フィート(約2.4m)、体重は1,500ポンド(約680kg)にも及ぶ。