錬金術道具は様々な状況で極めて有用であると証明できる冒険アイテムであり、その状況には戦闘、ダンジョン探索、あるいは他の錬金術アイテム作成が含まれる。これらの道具は全て〈製作:錬金術〉技能を持つキャラクターが作成できる; そのアイテムの製作の難易度は下記の表に記載している。
Ultimate Intrigueでは、錬金術アイテム用に新しい能力を2つ導入している:錬金術的燃焼と錬金術的閃きだ。
錬金術的燃焼/Alchemical Burn:一部の錬金術アイテムによって君は錬金術的燃焼を受け入れられる。錬金術的燃焼を受け入れるには、記載されている利益を得ようとそのアイテムを飲み干した時にキャラクター・レベルにつき1ポイントの非致傷ダメージを自発的に受ける。このダメージは一晩完全に休まない限りあらゆる手段によってでも治癒できず、それだけ眠ることによって錬金術的燃焼と関連する非致傷ダメージの全てが除去される。錬金術的燃焼からの非致傷ダメージは減少させることも向け直すこともできず、君が非致傷ダメージを受けることができない場合、君は錬金術的燃焼を引き起こす錬金術アイテムから利益を得ない。君は1ラウンドに1回のみ錬金術的燃焼を受け入れられ、同じラウンドに錬金術的燃焼とキネティシスト・クラス(Pathfinder RPG Occult Adventures 11ページ目)の燃焼の両方を受け入れることはできない。キネティシストは自身の内部緩衝を使用して錬金術的燃焼の受け入れを避けられる。錬金術的燃焼を受け入れている場合、君は非致傷ダメージから受ける効果を無視したり変更したりする能力から利益を得られない。錬金術的燃焼を使用するアイテムはいっときに1つからしか利益を得られない。効果時間中に更に飲む場合、その2つ目のアイテムは効果を持たない。
錬金術的閃き/Alchemical Inspiration:錬金術的閃きを与えるアイテムは、インヴェスティゲーター・クラスの閃きクラス特徴(Pathfinder RPG Advanced Class Guide 31ページ目)と同様に機能する。こうした錬金術アイテムは概して、そのアイテムの持続時間の間に使用できる複数の錬金術的閃きの使用回数を与える。フリー・アクションとして、君は錬金術的閃きを1回分消費して1d6を錬金術アイテムに指定された種類の判定の結果に(錬金術ボーナスとして)加えられる。これは出目10や出目20を選ぶ場合でさえ使用できる。この選択は、判定がロールされた後かつその結果が明かされる前に行う。君は錬金術的閃きを判定あるいはロール1つにつき1回しか使用できず、閃きと錬金術的閃きの両方を同じ判定あるいはロールに使用できない。加えて、君が閃きのクラス特徴を持つ場合、その閃きがクラス特徴から来るものであろうと錬金術的閃きから来るものであろうと、適切な判定の種類に閃きを使用する際に追加で+1のボーナスを得る。君はいっときに錬金術的閃きを与えるアイテム1つからしか利益を得られない。その効果時間中に別のものを飲み干した場合、既に1つ目のアイテムの錬金術的閃き全てを使用していたとしてさえ、その2つ目は効果を持たない。
1これらのアイテムは小型キャラクター用に作られる際には1/4の重さになる。小型キャラクター用の容器も通常の1/4の量を入れられる。
2これらの重さは小型キャラクター用に作られる際にはおおよそ3/4の重さになる。小型キャラクター用の容器も通常の1/4の量を入れられる。(訳注:前の文と矛盾している)
190GP |
― |
15 | |
25GP |
― |
10 | |
50GP |
― |
10 | |
200GP |
― |
20 | |
120GP |
― |
15 | |
190GP |
― |
15 | |
190GP |
― |
15 | |
330GP |
― |
25 | |
35GP |
1/2ポンド |
15 | |
250GP |
― |
20 | |
190GP |
― |
15 | |
80GP |
― |
15 | |
120GP |
― |
15 | |
410GP |
― |
25 | |
160GP |
6ポンド |
20 |
出典 Ultimate Intrigue 236ページ
市価 190GP; 重量 ―
区分 錬金術道具
この苦い錆色の調合薬を摂取すると、君は〈威圧〉判定にのみ使用できる錬金術的閃きの使用回数を1d4だけ得る。猪唸り調合薬の利益は1時間持続する; この間、君はあらゆる〈交渉〉判定を2回ロールし、悪い結果を選ばなければならない。
出典 Ultimate Intrigue 236ページ
市価 25GP; 重量 ―
区分 錬金術道具
イフリートの着火器はイフリートの紐の為の起動装置だ; 長さおおよそ6インチほどで、しなやかで弁柄色である錬金術的な混ぜ合わせでできている。これは紐を起動する際に消費されず、どのような長さのイフリートの紐にも使用できる。あるイフリートの紐の鍵を特定の着火器にすることはできる; しかし、これはイフリートの紐とその着火器の市価を両方とも倍にしてしまう。
出典 Ultimate Intrigue 236ページ
市価 50GP; 重量 ―
区分 錬金術道具
元々はアダマンティンの粉末で作業をしていたドワーフの錬金術師によって発見されたイフリートの紐は、おおよそ18インチの粘着性の薄縹色の紐だ。18インチと端数ごとに市価の倍率を上げることで、より長い紐を購入できる。柔軟でねばつくイフリートの紐は注意深くやればほぼあらゆる形状にも嵌められ、どのような物品も覆え、固定されているもの1つに掛けられ、起動するまでそこに留まらせられる。起動すると(イフリートの着火器を使用する; 上記参照)、イフリートの紐は素早く温度を上げ、1ラウンド後には白熱する火の紐となる。最初のラウンド、紐は3d6ポイントの[火炎]ダメージを物体1つに与える。このダメージは10未満の硬度を無視し、物体であることによる半減が発生しない。この紐は追加で2ラウンド間燃え続け、2d6ポイントの[火炎]ダメージを追加の1ラウンド目に与え追加の2ラウンド目に1d6ポイントを与える。
出典 Ultimate Intrigue 236ページ
市価 200GP; 重量 ―
区分 錬金術道具
この金属の味がする液体を飲むと、これの効果は1時間持続する。その間、君は錬金術的燃焼を受け入れる事で1ラウンドの間急所攻撃ダメージを1d6だけか、隠身攻撃のダメージを1d4あるいは1d8(適切な方)だけ増加させられる。急所攻撃も隠身能力も持たない場合、この劇薬を飲んでも効果がない。
出典 Ultimate Intrigue 236ページ
市価 120GP; 重量 ―
区分 錬金術道具
このひと口を飲むと、君は錬金術的燃焼を受け入れる事で1日に追加で4ラウンドぶんバードの呪芸あるいは激怒の歌を得られる。歌手の液薬の効果は1時間持続する; 1時間以内に消費しない場合、この追加ラウンドは失われる。歌手の液薬はバードの呪芸あるいは激怒の歌のクラス特徴を持たない場合効果がない。
出典 Ultimate Intrigue 236ページ
市価 190GP; 重量 ―
区分 錬金術道具
飲むと、この曇った桃色の液体は君に、嘘を吐くあるいは秘密のメッセージを送る為の〈はったり〉判定にのみ使用できる錬金術的閃きを1d4回分与える。加えて、君は錬金術的閃きを2回分消費して真実を看破するあるいは真実を強制する魔法(ディサーン・ライズやゾーン・オヴ・トゥルースのような)に対するセーヴィング・スローへの閃きを得ることができる。
この偽りの発泡飲料の利益は1時間持続する。この間、君は〈真意看破〉判定を2回ロールして悪い結果を選ばなければならない。
出典 Ultimate Intrigue 236ページ
市価 190GP; 重量 ―
区分 錬金術道具
この光沢のある精製にかわの薄い膜を食すことで、君は〈交渉〉判定にのみ使用できる錬金術的閃きを1d4回分得る。親交促進薄膜剤の利益は1時間持続し、その間君は〈威圧〉判定を2回ロールして悪い結果を選ばなければならない。
出典 Ultimate Intrigue 235ページ
市価 330GP; 重量 ―
区分 錬金術道具
この青竹色の錠剤の効果は食べてから5分間持続する。この間に全力攻撃をする時、君は錬金術的燃焼を受け入れることで2回目の攻撃を2回目用の攻撃ボーナスを使用する代わりに完全な基本攻撃ボーナスで行える。精密トローチ剤は2度目を超える攻撃には利益を与えず、君がまだ2度目を行えない場合に2度目の攻撃を提供することもない。
出典 Ultimate Intrigue 236ページ
市価 35GP; 重量 1/2ポンド
区分 錬金術道具
これらの錬金術的な数珠は歩哨の種として機能するが、空気と接触すると爆発する錬金術なガスが充満してもいる。この爆発は通常の歩哨の種の破裂よりもうるさく眩しい(〈知覚〉難易度0)。これが割れる際にこの数珠から5フィート以内にいたクリーチャーは難易度11の頑健セーヴに成功しない限り1ラウンドの間盲目状態になる。
出典 Ultimate Intrigue 236ページ
市価 250GP; 重量 ―
区分 錬金術道具
この苦い錆色の調合薬の飲み干すと、君は〈装置無力化〉判定と〈手先の早業〉判定にのみ使用できる錬金術的閃きを1d4回分得る。この利益は1時間持続する; この期間の間、君はあらゆる〈軽業〉判定と〈脱出術〉判定を2回振り悪い結果を選ばなければならない。
出典 Ultimate Intrigue 236ページ
市価 190GP; 重量 ―
区分 錬金術道具
この澄んだ、泡立つ液体を飲むと、君は〈真意看破〉判定にのみ使用できる錬金術的閃きを1d4回分得る。この洞察漿液の利益は1時間持続する; この間、君は〈はったり〉判定を2回ロールして悪い結果を選ばなければならない。
出典 Ultimate Intrigue 235ページ
市価 80GP; 重量 ―
区分 錬金術道具
この白い蝋状の軟膏によって君はより老いたあるいはより若い見た目になれ、そしてこの軟膏は変装が必要な人々と虚栄心の強い者にとって有用である。同量の封蝋を混ぜた時、これは君の肌を変色させ緩める灰色の練り物になり、老けた見た目になる為の〈変装〉判定のペナルティを2減少させる。同量の石鹸を混合すると、これは君の肌をくっきりさせ引き締める薔薇色の練り物となり、若い見た目になる為の〈変装〉判定のペナルティを2だけ減少させる。年齢偽装軟膏の年齢加算減算は1d4+1日持続する。年齢偽装軟膏は使い切りであり、その市価には要求される封蝋と石鹸が含まれている。
出典 Ultimate Intrigue 236ページ
市価 120GP; 重量 ―
区分 錬金術道具
君はこの一杯を飲み干す時に錬金術的燃焼を受け入れる事で1気概ポイントあるいは1心意気ポイントを得られる。蛮勇の友の効果は1時間持続する; 1時間以内に消費しない場合、このポイントは失われる。蛮勇の友は気概も心意気も使用する能力を持たない場合効果がない。
出典 Ultimate Intrigue 236ページ
市価 410GP; 重量 ―
区分 錬金術道具
このゴム質のものを噛むと【魅力】に基づく技能判定にのみ使用できる錬金術的閃きを1d4回分得る。この利益は1時間持続し、その間君は【判断力】に基づくあらゆる技能判定を2回振り悪い結果を選ばなければならない。
出典 Ultimate Intrigue 236ページ
市価 160GP; 重量 6ポンド
区分 錬金術道具
この用具はガラス製の瓶に入っている様々な肌触りの良い液体を提供し、好きな人型生物種族クリーチャーに合う肌や髪の色に一時的に変更できるようになる。これにはノームの髪の色といった奇抜なあるいは異常な色合いが含まれる。このような髪染めが必要な時、〈変装〉判定の一部として使用する場合にこの用具は1d6分間(最短で1全ラウンド・アクションまで)だけ変装するのに要求される時間を減少させ、自身を異なる種族へと変装させるペナルティを半減させる。この用具の使用夫々は髪の色か肌の色かを変更する。髪と肌の色両方を変更する必要がある場合、利益を得る為にはこの用具を2回使用しなければならない。染色それぞれは適用に1分かかる(髪と肌両方を変更する為には2分要求される)。適用すると、その色は防水性を持ち、擦り落としたり焼き尽くしたりできなくなる。魔法的な手段によってより早くに除去されない限り、1d4+1日後に染色の適用は薄れ消える。錬金術染色の新たな塗布の適用は即座に直近の適用を覆い、入れ替える。錬金術染色用具は10回使用すると消費される。