結果に影響を与える瞬間というものは、どのような努力にも存在している。勇敢なウォリアーは邪悪な者が強大な呪文を発動し終える前に倒すことができるか? ローグは発見されずに巨人の族長の寝床に侵入することができるか? 敬虔なクレリックは仲間が雨のように降り注ぐ矢によって絶命する前に治癒呪文を発動することができるか? このような危機的な瞬間は数回のダイス・ロールによって結果が定まる。これらの試みには常に失敗する可能性が存在しているが、真の英雄たちは確率を乗り越えて成功を引き寄せる術を心得ている。ヒーロー・ポイントはこのような卓抜した潜在能力を表しており、ダイスが彼らに背を向けたときでも英雄たちに成功のチャンスを与える。ヒーロー・ポイントはPCにのみ与えられる。
NPCや動物の相棒、使い魔、腹心、乗騎などがヒーロー・ポイントを得る事はできない。ゲーム内に存在する他のポイントとは異なり、ヒーロー・ポイントは時間経過や休憩によって回復する事はない。一旦使用したポイントは永遠に失われてしまう。ヒーロー・ポイントはキャラクターのレベルが上昇するごとに、また真に英雄的な偉業を達成した時に獲得される。GMはヒーロー・ポイントの付与と使用についての最終的な決定者となる。
全てのキャラクターは、レベルに関係なく1ポイントのヒーロー・ポイントを持った状態でゲームを開始する。加えて、レベルが上昇した時に1ポイントのヒーロー・ポイントを獲得する。この基本ルール以外にヒーロー・ポイントを与えるかどうかはGMの判断に委ねられている。下記のオプションは、GMがヒーロー・ポイントを与えるいくつかの方法を示している。
キャラクターの物語/Character Story:GMはキャラクターの背景設定を書き上げたことに対して1ポイントのヒーロー・ポイントを与える事ができる。これはプレイヤーに、設定に基づいた活発なロールプレイを行う助けとするための報酬である。加えて、GMは設定を使用して君のキャラクターの過去に関する重要な契機を作成する事ができる。このキー・イベントが解決されたとき、GMは更なるヒーロー・ポイントを与える事ができる。あるいは、GMはミニチュアを彩色したり、キャラクターの肖像画を書いたり、グループのメンバーが君の英雄のイラストを描いて視覚化するのを助けた場合に1ヒーロー・ポイントを与えるかもしれない。
本筋の完了/Completing Plot Arcs:GMはキャンペーンの主な章(Chapter)やアドベンチャー・パスの話ごとに各PCに1ポイントのヒーロー・ポイントを与えるかもしれない。これらのヒーロー・ポイントはPC達が成功したか、重要な方向へ進んでいる場合に、区切りの最後に与えられる。
信仰の恩恵/Faith:キャラクター全員の生活において神の影響が重要な意味を持っているキャンペーンにおいて、ヒーロー・ポイントで神格からの恩恵を表すことができる。このような設定では、GMはキャラクターが自らの神格の教義を見事に守り抜いたときや、神格の主要な敵を改宗させることに成功したときはいつでもヒーロー・ポイントを与える事ができる。このヒーロー・ポイントは一時的なもので、関連する教務に使用しない場合は消え去ってしまうだろう。
集団へのサービス/Group Service:GMはゲーム外の行動についても同様にヒーロー・ポイントを与える事ができる。グループのためにピザを買うか、セッション後の掃除を手伝うか、夜に行うセッションの会場を提供する事すら、ヒーロー・ポイントの価値に値するのかもしれない。このようなヒーロー・ポイントは対価としてではなく、寛大さについて配らなければならない。
英雄的な行動/Heroic Acts:非常に英雄的な行いをしたキャラクターは、1ポイントのヒーロー・ポイントを与えられる可能性がある。これには邪悪な竜を殺したり、パーティの仲間が休息を取っているときに、確実に酷い傷を負うと分かっているにも関わらず燃え盛る建物から人々を救出する、というような行為が含まれるのかもしれない。その行為は戦闘に関連している必要はないのである。状況次第では消極的な王を説得して山賊の問題に対して軍を派遣させたり、幅の広い溝を飛び越えるのに成功することもキャラクターにヒーロー・ポイントをもたらす可能性がある。事件に関わったPCがヒーロー・ポイントを使用しなかったときのみ、ヒーロー・ポイントを与えるべきだということに注意すること。
死よりの復活/Return from the Dead:キャラクターが死亡したとき、彼女が集めたヒーロー・ポイントはいささかなりとも失われる事はない。もしも彼女がヒーロー・ポイントを残さず死んでしまった場合、(レイズ・デッドやリザレクションなどのような)強力な魔法によって蘇生した際に1ポイントのヒーロー・ポイントを獲得する。
ヒーロー・ポイントの上限/Maximum Hero Points:いかなる場合であっても、キャラクターが保有できるヒーロー・ポイントは3ポイントまでである。それを超えて獲得したヒーロー・ポイントは失われる。
ヒーロー・ポイントはいつでも使用することができ、使用するためにアクションを必要としない(しかし、ヒーロー・ポイントの効果を受けたアクションは通常どおり君のキャラクターのターンの一部を消費する)。君が戦闘中に使用できるヒーロー・ポイントは、1ラウンドに1ポイントまでである。ヒーロー・ポイントを使用した場合、下記の効果のうち1つを受けることができる。
即応/Act Out of Turn:ヒーロー・ポイントを使用することで、君は即座に自分のターンを開始することができる。この行動は待機アクションとみなし、君のイニシアチブを現在行動しているクリーチャーの前に移動させる。君はこのターンでは1回の移動アクションか標準アクションしか行うことができない。
ボーナス:判定を行う前に使用した場合、ヒーロー・ポイントは君が行う1回のd20を使用する1回の判定に+8の幸運ボーナスを与える。もし判定後に使用するのであれば、この幸運ボーナスは+4に減少する。同じ場所にいて、君のキャラクターが判定結果に影響を与え得る合理的な要因(例えばモンスターの気を逸らせたり、激励の言葉を叫んだり、判定に援護をしていたりするなど)があるのならば、君は別のキャラクターにこのボーナスを与えるためにヒーロー・ポイントを使用することができる。別のキャラクターを援護するためにヒーロー・ポイントを使用する場合、ボーナスは半分(判定前は+4、判定後は+2)となる。
追加行動/Extra Action:君は自分のターンにヒーロー・ポイントを使用することによって、そのターンに1回の標準アクションか移動アクションを追加で行うことができる。
霊感/Inspiration:もし君が冒険の中で手詰まりになったと感じたのであれば、ヒーロー・ポイントを使用してGMに次に何をするべきなのかヒントを求めることができる。GMが与えるべき情報は無いと判断した場合は、ヒーロー・ポイントは消費されない。
想起/Recall:君はヒーロー・ポイントを使用することで、既に使用した呪文を思い出したり、他の制限を受けている特殊能力の使用回数を獲得することができる。これは呪文や君のキャラクターが獲得している1日ごとに回復する能力についてのみ使用されるべきである。
再ロール/Reroll:君はヒーロー・ポイントを使用することによって、君が直前に行なったd20を使用した1回の判定を再度判定することができる。2回目の判定結果が1回目の結果より悪くなった場合でも、その結果を使用しなければならない。
特殊/Special:君はGMにヒーロー・ポイントを通常であれば不可能に近いことを試みるために使用することを求めることができる。このような使い方は保証されていないため、GMは慎重に検討しなければならない。君が通常使うことができる呪文よりも1レベル高い呪文を1つ使用するとか(もし君が術者で無い場合は1レベル呪文を使用するとか)、敵を攻撃によって盲目にするとか、ダメージ減少を無効化するとか、怒り狂う竜に攻撃を止めさせるために〈交渉〉するなどのような行為に使用できる可能性がある。望んだ行動の如何に関わらず、こういった試みは難しい判定やペナルティを受けた攻撃ロールの達成を伴うべきである。この試みに対しては、試みるキャラクターもその仲間たちも追加のヒーロー・ポイントを使用することはできない。
死を欺く/Cheat Death:キャラクターは2ヒーロー・ポイントを使用することによって死を免れることができる。最終的にGMの判断によるが、通常はキャラクターのヒット・ポイントはマイナスで安定化し、生き残ることになる。例えば、矢によるクリティカル・ヒットで殺害されようとしているキャラクターがいたとしよう。そのキャラクターが2ポイントのヒーロー・ポイントを使用したので、GMは矢がそのキャラクターが身に付けていた聖印を貫いたことにしてダメージを減少し、彼が死なない程度のダメージで済んだことにした。その後、彼のターンの最後に安定化したかどうかの判定を行う。死を免れることは、キャラクターが1ターンに1ポイントより大きいヒーロー・ポイントを使用する唯一の使用方法である。キャラクターはこのヒーロー・ポイントの使用方法によって、使い魔や動物の相棒、幻獣や特別な乗騎を死亡させないようにすることができるが、他のキャラクターやNPCに対して行うことはできない。
PCはヒーロー・ポイントを使用しないと決めることができる。その代わり、彼の能力や技能を頼りにする傾向が強まる。そのようなキャラクターは発生源に関わらずヒーロー・ポイントを獲得することはない。そのため、それを使用することによる利益を受けることは決してなくなる。それと引き換えに、キャラクターは1レベルの時点でボーナス特技を獲得する。この“アンティヒーロー”オプションをゲーム中で許可されるかどうかはGMの判断次第である。
本書によって示されている全てのオプションは、君のゲームに加えるべきか慎重に考慮しなければならないが、ヒーロー・ポイントはより慎重に検討する必要がある。ヒーロー・ポイントはPCたちの力を大幅に増大させるわけではないが、危機的な瞬間を成功によって乗り越える可能性を大幅に向上させる能力をPCたちに与える。ゲームそのものがPCたちにとって優位になるように設定されている上に、ヒーロー・ポイントは更にそのことを助長してしまう。恐らく君はその点について不安に思うことだろう。
ヒーロー・ポイントの価値は、ドラマティックな緊張感を君のゲームのクライマックスに提供することにある。ヒーロー・ポイントを使用したとしても、ほとんどの場合それが成功を保証するというわけではなく、プレイヤーたちにとってさらに重要な瞬間を生み出すことにつながるのである。ヒーロー・ポイントは非常に限定的なリソースであり、使用するのであればドラマティックなゲームスタイルにおいてもより詳細な演出をするべきである。
NPCは通常ヒーロー・ポイントを獲得することはないが、以下の方法でヒーロー・ポイントを使用できるようになる。いくつかの呪文と魔法のアイテム、特技の《英雄の運命》などが彼らにヒーロー・ポイントを与える。このヒーロー・ポイントの使用は控えめにしなければならず、真に重要なキャラクターや主要な敵のために温存していなければならない。もし君がこの使い方を多用すればプレイヤーたちはこのシステムに憤慨し、ゲームシステムを拡大すること以上の大きな問題が発生してしまうだろう。
ヒーロー・ポイント自体が選択ルールであるため、ヒーロー・ポイントに関連したシステムは本書に掲載された他のものと混同されないようにするために本章に配置した。下記の特技、呪文、魔法のアイテムは全て何らかの形でヒーロー・ポイントと関りを持っている。
以下の特技は君がヒーロー・ポイントを保持または獲得する能力を強化するものである。
君は自分の運命を察知する感覚を有しており、確率が君を見放していたとしても常に成功の目を有している。
利益:レベル上昇時に獲得するヒーロー・ポイントが1ではなく2になる。
君は駆け出しのときであってさえ、明らかに大きなチャンスをつかんでいた。そして君の伝説は全ての冒険において成長を続けている。
利益:君は1ポイントのヒーロー・ポイントを獲得する。君が保有できるヒーロー・ポイントの上限は常に5ポイントに拡張される。
通常:君が同時に保有できるヒーロー・ポイントは3ポイントまでである。
特殊:この特技を取得したNPCは1ポイントのヒーロー・ポイントを獲得する。また、ヒーロー・ポイントの上限は(5ポイントではなく)3ポイントとなる。
周囲の者たちは、君が常にわずかな幸運に包まれていると考えている。
利益:君がダイスを振り直すため、もしくは判定前に自分にボーナスを与えるためにヒーロー・ポイントを使用するときはいつでも、ヒーロー・ポイントを消費せずにすむ機会が与えられる。ヒーロー・ポイントを消費する際にd20をロールし、その結果が15より大きい場合ヒーロー・ポイントは消費されない。
死を免れるためにヒーロー・ポイントを使用する際は、この特技を使用することはできない。
下記の呪文は一時的ヒーロー・ポイントを与えたり、キャラクターがヒーロー・ポイントを使用するのを妨げるものである。
Heroic Fortune/英雄の宿命
系統 力術; 呪文レベル アルケミスト2、バード2、クレリック2、パラディン3
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作、信仰、物質(100gpの価値を持ったダイヤモンドの粉末)
距離 接触
目標 接触したクリーチャー
持続時間 1ラウンド/レベル
セーヴィング・スロー 意志・無効(無害); 呪文抵抗 不可
この呪文は対象に1ヒーロー・ポイントを与える。このヒーロー・ポイントは持続時間が切れる前に使用しなくてはならない。さもなければ、このポイントは失われる。このボーナス・ヒーロー・ポイントは、対象が保有している他のどのヒーロー・ポイントよりも早く消費される。
Heroic Fortune, Mass/集団英雄の宿命
系統 力術; 呪文レベル バード4、クレリック5
構成要素 音声、動作、信仰、物質(1,000gpの価値を持ったダイヤモンドの粉末)
距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標 1体以上のクリーチャー、ただしそのうちのどの2体をとっても30フィート以内の距離に収まっていなければならない
この呪文は上記の点を除いてヒロイック・フォーチュンと同様に働く。
Malediction/呪詛
系統 死霊術[悪、即死]; 呪文レベル ウィザード/ソーサラー3、ウィッチ3
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作、焦点(500gpの価値を持ったオニキスの粉末)
距離 接触
目標 接触した生きているクリーチャー
持続時間 瞬間/目標のヒット・ダイスごとに1分; 本文参照
セーヴィング・スロー 意志・無効; 呪文抵抗 可
君は死に行くクリーチャーの身体の上で恐るべき呪いを口に乗せ、弱まった生命の力を飲み干すことができる。この呪文を使用したら即座にヒット・ポイントが-1以下の生きているクリーチャーに接触する。もしも目標がセーヴィング・スローに失敗したら、目標は死亡し、君は目標の5HDごとに1ポイントのヒーロー・ポイントを獲得する(最低でも1、最高3)。このヒーロー・ポイントは目標のヒット・ダイスごとに1分だけ持続する。呪文が終了したら、このヒーロー・ポイントは全て失われる。
Severed Fate/過酷な命運
系統 心術; 呪文レベル クレリック3、ウィッチ2
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作
距離 近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標 生きているクリーチャー1体
持続時間 10分/レベル
セーヴィング・スロー 意志・無効; 呪文抵抗 可
君は目標を呪うことによって、対象が運命の力を利用する事を妨害する。目標は怯え状態となり、呪文の持続時間中はヒーロー・ポイントを使用することができない。この効果はディスペル・マジックやリムーヴ・カース、および類似の効果によって解除される。
Unravel Destiny/明かされし運命
系統 占術; 呪文レベル クレリック3、ウィザード/ソーサラー3、ウィッチ3
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作、信仰
距離近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標 クリーチャー1体
持続時間 1ラウンド/レベル
セーヴィング・スロー 意志・無効; 呪文抵抗 可
君が口にした恐るべき予兆は、目標の運命と宿命を崩す原因となる。この平穏をひどく乱す効果は、目標が持つヒーロー・ポイントごとに、全ての能力値判定、攻撃ロール、セーヴィング・スロー、そして技能判定に累積する-2のペナルティを受ける。目標はヒーロー・ポイントを通常どおり使用することによってこのペナルティを軽減させることができるが、呪文の持続時間が終わるまでの間、1ポイントのヒーロー・ポイントを使用するごとに2d6ダメージを受ける。
下記の魔法のアイテムは、キャラクターたちに追加のヒーロー・ポイントを与えたり、使用したヒーロー・ポイントを回復させる可能性を与えたりするものである。
Elixir of Luck/幸運の霊薬
オーラ 中程度・力術; 術者レベル 7
装備部位 なし; 市価 3,600gp; 重量 ―
解説
この金色のエリクサーは、飲んだ者に幸運を与える。エリクサーを飲んだキャラクターは3ポイントのヒーロー・ポイントを獲得するが、1時間以内に使用しなければならない。このとき獲得したヒーロー・ポイントについては、飲んだ者の(ヒーロー・ポイントの保有)上限値内に収める必要はない。獲得したヒーロー・ポイントは飲んだ者を助けるためにしか使用することができず、他者の判定を助けるために使用することはできない。エリクサーを飲んだ者は、一ヶ月経過するまで、新しいエリクサーを飲んでも利益を得ることはできない。
作成要項
必要条件 《その他の魔法のアイテム作成》、ヒロイック・フォーチュン; コスト 1,800gp
Hero's Blade/英雄の剣
オーラ 中程度・力術; 術者 レベル9
装備部位 なし; 市価 17,315gp; 重量 4ポンド
解説
この+2ロングソードの柄頭は背中に6個の小さなダイヤモンドの嵌まった、とぐろを巻いた金製の竜で装飾されている。作成された時点で、この剣は6ポイントのヒーロー・ポイントを保有している。持ち主はこれらのポイントをいつでも使用することができる。また、このヒーロー・ポイントは保有者の(ヒーロー・ポイントの保有)上限値内に収める必要はない。ヒーロー・ポイントを使用するたびに、ドラゴンの背中にある小さなダイヤモンドは炭に変わる。最後のヒーロー・ポイントを使用した後も、ヒーローズ・ブレードは+2ロングソードのままである。
作成要項
必要条件《魔法の武器防具作成》、ヒロイック・フォーチュン; コスト 8,815gp
Reaver's Scythe/略奪者の大鎌
オーラ 中程度・死霊術; 術者レベル 12
装備部位 なし; 市価 80,318gp; 重量 10ポンド
解説
黒い刃を持ったこの+2キーン・アンホーリィ・サイズは、今までに奪ってきた魂のオーラを僅かに放射している。この大鎌が-1ヒット・ポイント以下のクリーチャーに振り下ろされたならば、対象は即座に難易度14の意志セーヴを行わなければならず、失敗したならば死亡する。そして、もしリーヴァーズ・サイズがクリーチャーを殺害する事ができた場合は、セーヴに失敗したクリーチャーの傷から1ポイントのヒーロー・ポイントを獲得する。このヒーロー・ポイントは1時間以内に使用しなければならず、使用しなかった場合は失われる。サイズから獲得したヒーロー・ポイントを使用するか失わない限り、使用者はサイズから新たなヒーロー・ポイントを獲得することはできない。
作成要項
必要条件《魔法の武器防具作成》、キーン・エッジ、マレディクシオン、アンホーリィ・ブライト; コスト 40,318gp
Ring of Heroes/英雄の指輪
オーラ 中程度(系統無し); 術者レベル 7
装備部位 指輪; 市価 8,000gp; 重量 -
解説
中央のガーネットに向かって疾走する2匹の高貴なライオンが彫刻された青銅製のこの指輪は、着用者に《英雄の幸運》特技を与える。この指輪は24時間着用し続けた後に効果を発揮する。着用者は、指輪の力を使用して1ポイントのヒーロー・ポイントを獲得する事もできるが、このポイントは即座に使用しなければならず、また指輪の力は永久に失われる。
作成要項
必要条件《魔法の指輪作成》、ヒロイック・フォーチュン; コスト 4,000gp
Staff of Fortune/運命の杖
オーラ 中程度・力術; 術者 レベル9
装備部位 なし; 市価 44,400gp; 重量 3ポンド
解説
この金と象牙から作られたスタッフの先端には、傷一つない水晶と大きなエメラルドが象嵌されており、次の呪文を使用することができる。
ヒロイック・フォーチュン(1チャージ)
マス・ヒロイック・フォーチュン(2チャージ)
必要条件 《スタッフ作成》、 ヒロイック・フォーチュン、マス・ヒロイック・フォーチュン; コスト 37,200gp