Mythic Adventuresではパスファインダー・ロールプレイング・ゲームにおける新しい用語や元々存在したがほとんど使用していなかった用語をいくつか使用する。本項の以降の内容を見ていく前に、これらの用語を軽く紹介していこう。
昇華/Ascension:昇華の瞬間とは、通常のキャラクターが神話キャラクターになった瞬間である。この出来事は通常、物語における決定的な瞬間であり、神話キャラクターの起源とその力の源を定義する助けとなる。キャラクターが昇華を経験したならば、そのキャラクターは最初の神話階梯を得ると共に、神話の道を選択することができる。
恩恵/Boon:神話級キャラクターが特定の異なる使命を完遂すると、GMはキャラクターに恩恵という形で褒賞を与えるかもしれない。恩恵はそのキャラクターの力の源に対して利益を得たことを表す。獲得したならば、恩恵はキャラクターにその日の神話パワーを追加で1回使用することができるようになる。神話キャラクターは1回のセッションで恩恵を複数回獲得する可能性があるが、遭遇毎に1回しか使用することはできない。
ダメージ減少/エピック:ダメージ減少の新しい種別、ダメージ減少/エピックは+6以上の強化ボーナスを持つ武器によってのみ無視することができる。特殊能力を持つ武器であっても、その全ての能力のボーナス値合計が(強化ボーナスも含め)+6以上であれば、ダメージ減少を無視する目的においてはエピックとして扱われる。
神話級/Mythic:一見してありふれた定命の存在を超えた能力を持つ神話キャラクターあるいは神話級モンスターは、一般の人々の理解を遥かに超えた規模で繰り広げられる物語の一部となる。攻撃、呪文、その他の効果は(神話階梯や神話ランクを持つキャラクターやクリーチャーのような)神話級の存在から繰り出されたならば神話級と見なされる。
神話の道/Mythic Path:(しばしば単に「道/path」と表記される。)キャラクターの神話能力の主題はその神話の道――アークメイジ、ガーディアン、チャンピオン、トリックスター、ハイエロファント、マーシャル――によって決定される。それぞれの道は関連した特殊能力を持ち、キャラクターは階梯を成長させた際にそれらから選択することができる。
神話パワー/Mythic Power:それぞれの神話キャラクターはこの基本神話能力を呼び起こし、運命に影響を与え他の能力を刺激することができる。突き詰めれば、神話パワーは活性能力を使用するために必要となる。しかし他の神話能力のいくつかにおいても呼び起こされることがある。
神話ランク/Mythic Rank:(しばしば単に「ランク/rank」と表記される。)階梯同様、神話ランクはモンスターが持つ神話パワーのおおよその値を表すために用いられる。神話ランクを持つクリーチャーは全て、特技、呪文、魔法のアイテム、その他の能力において神話級であると見なされる。神話ランクは1から10までの値を取る。
神話階梯/Mythic Tier:(しばしば単に「階梯/tier」と表記される。)神話キャラクターは階梯を得ることでその力を高め、そのたびに新しい能力を得る。新しい神話階梯に到達するには、経験値を獲得するのではなく、キャンペーンにおける物語の中にある困難な試練を達成する必要がある。神話階梯は1から10までの値を取る。第10階梯に到達したキャラクターは神話パワーの高みに位置し、下級の神格に似た敬意を受ける。
神話級への試練/Mythic Trial:(しばしば単に「試練/trial」と表記される。)試練は神話級の英雄を待ち受ける困難な任務である。通常、英雄の物語の一部、クライマックスとして表現される。彼らの伝説における重要な出来事として印を残す。神話キャラクターは新しい神話階梯に到達するために、1つ以上の試練を完遂しなければならない。試練と神話の道の成長は経験点やキャラクター・レベルの成長とは独立のものであり、ここの遭遇以上にっもの語りの中で重要なものとして獲得される。
非神話級/Non-Mythic:神話能力を持たないキャラクターやクリーチャーによる攻撃、呪文、効果は非神話級である。この用語は神話階梯を持たないキャラクターや神話ランクを持たないクリーチャーを表す意味でも用いられる。
活性/Surge:活性はそれぞれの神話キャラクターが獲得する基本能力である。これにより神話キャラクターはダイスを1つロールし、その結果をd20ロールに加える。結果が明らかになった後にその結果に影響を与えるのである。