神の力を引き出すものは、自分がより神性に近づくことに気付く。死の定めを逃れて自らの神の従者となることを望むものもいれば、自らの神格化に至ろうとするものもいる。ハイエロファントはそのいずれかにもなり得る。神の力を直接引き出すのか、間接的に引き出すのか――神格からか、自然の精霊からか、はたまた自分の命の力からか――。結局は、単なる信者というよりは信仰の力の守護者となるものがほとんどなのだが。
役割:パーティにおいて、ハイエロファントとしての君の役割は神の導管としての行いにある。君は奇跡を注ぎ込む一方で、仲間を癒やし、助ける。そうではなく君が自然の従者ならば単なる強さに焦点が当てられる。この道の力は自らに適用され、自然を守り、冒涜しようとするものに怒りを振り下ろすのだ。
クラス:信仰魔法を使用するどのクラスの一員であっても、ハイエロファントの道は有益となるだろう――特にクレリック、ドルイド、オラクルには向いている。インクィジターやパラディンのような限られた信仰呪文を使うものにも、この道にはいくつか有益な選択肢が存在する。
ボーナス・ヒット・ポイント:ハイエロファントの階梯を得る毎に、君は4ボーナス・ヒット・ポイントを得る。これらのヒット・ポイントは累積し、ヒット・ダイス全体や他のデータに影響を及ぼさない。
階梯を得るたびに、君は以下の能力を得る。
信仰の活性/Divine Surge:以下の能力から1つを得る。一度選択したら、以後変更できない。
獣の憤怒(超常/Beast's Fury:即行アクションとして、君は神話パワーを1回分消費することで、自分の動物の相棒、腹心、幻獣、使い魔、絆の乗騎に神話級の力をいくらか注ぎ込むことができる。割り込みアクションとして、そのクリーチャーは自分の移動速度まで移動し、肉体武器を用いて1回の攻撃を行うことができる。攻撃を行う際、このクリーチャーは2回ロールしてより高い結果を選択する。この攻撃で与えられた全てのダメージは、一切のダメージ減少を無視する。この能力の影響を受けたクリーチャーは、これらの攻撃を自分のターンの間に行う他のアクションに加えて行うことができる。
呪文想起(超常)/Inspired Spell:君は神話パワーを1回分消費することで、信仰呪文を1つ発動することができる。この時君の術者レベルは2レベル高いものとして扱う。この呪文は君の信仰呪文リスト(または領域呪文リストか神秘呪文リスト)に存在するものでなければならず、信仰呪文発動クラスとして君が発動できる呪文でなければならない。君が任意発動する呪文の使い手なら、君は呪文を準備している必要も無いし、修得している呪文の一覧の中に存在していなくてもよい。この能力を使用する際、君は準備した呪文を消費する必要も、利用できる呪文スロットを消費する必要も無い。君はこの呪文に君が修得している呪文修正特技を適用することができるが、君が通常発動できる呪文スロットのレベルを超えてはならない。
呼び起こされた祝福(超常)/Recalled Blessing:君は神話パワーを1回分消費することで、準備している呪文か呪文スロットを消費することなく信仰呪文1つを発動することができる。君が呪文を準備するなら、この呪文はこの日準備した呪文でなければならない。君が任意発動の術者ならば、この呪文は君が修得している呪文でなければならない。君はこの呪文に呪文修正特技を適用することはできない。この呪文がセーヴィング・スローを行わせる場合、非神話クリーチャーは2回ロールしてより低い結果を選択する。この呪文がダメージを回復したり、傷を癒やし状態を取り除くために術者レベル判定が必要となるものの場合、2回ロールしてより高い結果を選択すること。
道能力/Path Ability:第1階梯と以後の各階梯の時点で、ハイエロファントの道能力一覧もしくは共通道能力一覧から新しい道能力を1つ選択すること。一度選択すると以後変更できない。特記無い限り、各能力は1回だけ選択することができる。クラス能力や最低神話階梯など、能力には前提条件のあるものもあり、それらを選択するにはその前に前提条件を満たさなければならない。
神の器(変則)/Divine Vessel:第10階梯の時点で、君が非神話クリーチャーを1体以上目標とする呪文を発動する際、そのクリーチャーはセーヴィング・スローを2回ロールしてより低い結果を選択しなければならない。呪文や効果により、君がヒット・ポイントへのダメージの回復を受ける際、回復しうる最大値だけ回復する。君はダメージ減少10/エピックを得る。ラウンド1回、君が(ダメージ減少が適用された後で)20ポイント以上のダメージを受けたなら、君は神話パワーを1回分回復する。
君は以下の道能力を全ての階梯において選択することができる。
溢れ出す恩寵(超常)/Overflowing Grace:君が(正のエネルギー放出で生きているクリーチャーを回復する、キュア呪文の使用、癒やしの手の使用など)正のエネルギーを用いてクリーチャーの傷を癒やす時、効果を受けたクリーチャーのヒット・ポイントが最大まで回復したならば(元々最大ヒット・ポイントであっても正のエネルギーによりヒット・ポイントが最大値まで回復してもよい)、そのクリーチャーは1分の間、攻撃ロール、技能判定、能力値判定、セーヴィング・スローに+1の清浄ボーナスを得る。君がアンデッドを負のエネルギーで回復するなら、清浄ボーナスの代わりに不浄ボーナスを与える。
異教徒狩り(変則)/Heathen Slayer:神格(もしくは信者に信仰呪文を与える存在)1つを、宗教上の敵として指定すること。君はその神格の信者に対する、武器を用いた攻撃ロールとダメージ・ロールに+2のボーナスを得る。また同様にその神格の信者に対する〈真意看破〉、〈生存〉、〈知覚〉、〈知識〉、〈はったり〉判定に+2のボーナスを得る。第6階梯の時点で、これらのボーナスは+4に増加する。君はこの能力を複数回修得できる。修得するたびに、君は宗教上の敵として追加で神格1つを選択すること。
エネルギー放出の衝撃(超常)/Channel Shockwave:君は自分の属性と対抗する属性を持つクリーチャーに対してクリティカル・ヒットを確定させた際、エネルギー放出の使用回数を1回分消費することができる(混沌と秩序は対抗しており、悪と善は対抗している。そのため、君が秩序にして善ならば、この能力は混沌クリーチャーか悪クリーチャーに対して使用することができる)。そのようにするなら、君のエネルギー放出によるダメージを、クリティカル・ヒットによるダメージに加える。このダメージは放出するエネルギー(正もしくは負)と同じ種別だが、目標が生きているクリーチャーであってもアンデッドであってもダメージを与える。目標は君のエネルギー放出の難易度に対して意志セーヴを試みることができ、成功すればこのボーナス・ダメージは半減する。クリティカル・ヒットの他の効果は全て、通常通り適用される。
神の守護者(擬呪)/Divine Guardian:君は全ラウンド・アクションとして神話パワーを1回分消費することで、君の階梯の半分に等しい呪文のレベルを持つサモン・モンスターやサモン・ネイチャーズ・アライ呪文を使用したかのように外次元界のクリーチャーを1体招来することができる。この能力の術者レベルは君のキャラクター・レベルに等しい。君はこの能力を使用して、一度に1体しかクリーチャーを招来することはできない。もう一度招来すると、以前に招来していたものはかき消えてしまう。君が神話パワーを2回分消費するなら、招来呪文のレベルは代わりに君の階梯に等しいものとなる。例えば、君が10レベル・ドルイド/第5階梯ハイエロファントであったなら、君はこの能力を使用してサモン・モンスターIIあるいはサモン・ネイチャーズ・アライII(あるいはより低いレベル)の一覧からクリーチャーを1体招来することができる。この効果は10ラウンド持続する。代わりに2回分消費するなら、サモン・モンスターVあるいはサモン・ネイチャーズ・アライV(あるいはより低いレベル)の一覧からクリーチャーを1体招来することができる。
共感的治癒(超常)/Empathic Healing:君は神話パワーを1回分消費することで、階梯毎に10ポイントまでのダメージを、接触した仲間から君へ移すことができる。これにより目標は傷を癒やし、君はダメージを受ける。転送されたダメージは(ダメージ減少のような)ヒット・ポイントへのダメージを減少したり無効化したりするいかなる効果も無視する。また、君は神話パワーを2回分消費することで、継続している病気や毒を、接触した仲間から君へ移すことができる。これにより目標への苦痛による継続効果は中断され、君はそれに対する持続するセーヴを試みる必要がある。君が病気や毒に対する完全耐性を持つなら、移されたその効果は終了する。
強力な招来(超常)/Mighty Summons:君が(招来)呪文で喚び出したクリーチャーはそれぞれ、招来されている間ダメージ減少5/エピックを得る。君が1体以上のクリーチャーを招来するために(招来)呪文を発動する場合、君は同じ種類のクリーチャーを追加で1体招来する。君がクリーチャーを1体招来するために(招来)呪文を発動する場合、君は神話パワーを1回分消費することで、招来されている間そのクリーチャーにアジール単純テンプレートもしくはサヴィッジ単純テンプレートを与えることができる。
祭具(超常)/Instrument of Faith:君は自分の奉じる神格の好む武器による攻撃に対してダメージ減少15/―を得る。君は標準アクションとして神話パワーを1回分消費することで、自分が奉じる神格の好む武器を装備する60フィート以内の敵それぞれに対して、武器落としもしくは武器破壊の戦技を試みることができる。君はそれぞれの敵の武器に対して武器落としを試みるか武器破壊を試みるかを、個々に決定する。戦技判定は1回だけ行うが、基本攻撃ボーナスの代わりに術者レベルを用い、合計値に君の階梯を加えること。この結果を全ての敵に対して適用する。
自在なる相殺呪文(超常)/Flexible Counterspell:君の神話パワーは他の呪文を相殺する能力を高めてくれる。割り込みアクションとして、君は神話パワーを1回分消費することで、呪文の相殺を試みることができる。この能力は君が呪文を相殺するために待機アクションを行っていたかのように機能するが、同じ呪文やディスペル・マジックを使用する代わりに、君は目標となる呪文の呪文レベル以上の呪文もしくは呪文スロットを消費する。
執拗な治癒(超常)/Relentless Healing:君は半ば死体となったものに命を呼び戻すことができる。クリーチャーが1ラウンド以内に死亡したなら、君が(治癒)呪文を発動したりダメージを回復するクラス特徴を使用する際にフリー・アクションとして神話パワーを1回分消費することで、死亡したクリーチャーの傷を癒やすことができる。この治癒によりクリーチャーのヒット・ポイントが死亡する限界値を上回ったなら、このクリーチャーは息を吹き返し、新しいヒット・ポイントの合計で容態安定化する(ちょうどブレス・オヴ・ライフのように機能する)。そうでなかった場合、そのクリーチャーは依然として死んだままである。また、君は(キュア・ライト・ウーンズ呪文を準備していたが死亡したクレリックのように)生きていた時に自分自身を魔法的に治癒する能力を持った死んだクリーチャーに神話パワーを2回分消費することで、そのクリーチャーが修得している最も強力な治癒魔法か準備していた治癒魔法を起動させることができる。これによりヒット・ポイントが死亡する限界値を上回ったなら、そのクリーチャーは息を吹き返す。
集団自然の化身(超常)/Pack Wild Shape:君が自然の化身クラス特徴を使用する際、君は自分が変身する際に仲間の姿も変えることができる。君が自然の化身を使用する際、神話パワーを1回分消費することで、君の階梯に等しい数までの同意する仲間を選択することができる。これらの仲間は君が取るものと同じ動物の形態を取り、君と同じ能力を持つ。君と効果を及ぼす仲間とで自然の化身の持続時間を等分すること(端数切り捨て)。君が通常の形態に戻るか再び自然の化身を使用するかすると、全員の変身が終了する。それぞれの仲間は標準アクションを使用することで、君や他の仲間に影響を及ぼすことなく自分の変身を終了させることができる。この能力を選択するには、君は自然の化身クラス特徴を有していなければならない。
条件付きエネルギー放出(超常)/Contingent Channel Energy:君は同時に神話パワーを1回分とエネルギー放出能力の使用回数を1回分消費することで、君が指定した条件になると効果が発動するように、エネルギー放出を遅延させることができる。エネルギー放出が効果を及ぶようになるための条件ははっきりしたものでなければならないが、大まかなものであって構わない。どのような条件であれ、指定した状況になると、エネルギー放出の効果は即座に発揮される。例えば、君は自分が0以下のヒット・ポイントにまで減少することが正のエネルギー放出を使用する条件になるように設定することができる。指示した条件が複雑で入り組んだものであった場合、条件付きエネルギー放出は起動しない可能性がある。君が望むと望まぬとに関わらず、この能力は指定した状況1つに基づいて起動する。君は神話パワーを1回分消費する際に、この能力について全てを決定する。これは通常エネルギー放出を行う際に選択するものも含まれる。例えば君が目標から外すことを望むなら、発動時にその名前を決定しなければならない。君がこの能力を使用して起動されるのを待たせることができるのは、同時に1回分だけである。この能力を再び使用すると、以前に使用したものは失われる。この能力は条件を満たすことがなかった場合、階梯毎に1日が経過すると終了する。条件付きエネルギー放出能力が起動するか失われるまで、エネルギー放出の使用回数は回復しない。
植物をもたらすもの(超常)/Plantbringer:君から半径1マイル以内にいる植物は全て通常の2倍の速度で成長し、いかなる病気の影響も受けない。さらに、君の30フィート以内にいる仲間の植物クリーチャーは、君の階梯に等しい高速治癒を得る。君がプラント・シェイプを使用するか植物の形態をとるために自然の化身を使用する際、君は植物形態においてこの高速治癒を得る。
信仰による持続性(超常)/Sustained by Faith:君は飲食や睡眠をする必要が無い。君が回復するために休息が必要な能力やクラス特徴を持つ場合、1日に1回、1時間妨害されることなく瞑想を行うことで選択した能力を回復することができる。第3階梯以上であれば、君は神話パワーを1回分消費することで、24時間の間呼吸の必要も無くなる。
神聖な顔貌(超常)/Divine Countenance:君が自分の属性の一段階以内の属性を持つクリーチャーと遭遇すると、そのクリーチャーの態度は一段階よいものとなる。そのクリーチャーが協力的ならば、君は〈威圧〉および〈交渉〉技能判定でそのクリーチャーに頼み事をする際、+5のボーナスを得る。
神話級自然の化身(超常)/Mythic Wild Shape:君が自然の化身を使用して取ることのできる形態から1つを選択すること。自然の化身を使用してこの形態になる場合、それは自然の化身の一日の使用回数に数えられない。君はこの能力を複数回修得できる。修得するたびに、自然の化身の一日の使用回数として数えられない形態を1つ追加で選択する。君がこの能力を修得するには、自然の化身クラス特徴を有していなければならない。
神話級の相棒(超常)/Mythic Companion:動物の相棒、腹心、幻獣、使い魔、絆による乗騎から1つを選択すること。そのクリーチャーは1日に君の階梯に等しい回数だけ活性能力を使用することができるようになる。この活性能力は、君が活性能力を使用する際に使用する種別と同じボーナス・ダイスを用いる。
神話級領域(超常)/Mythic Domain:君が領域により与えられた能力の効果を決定する際、4レベル高いものとして扱う。これにより使用できる能力の効果はより高いものとなるが、通常より低いレベルで能力が使用できるようになるわけではない。1日1回、君は標準アクションとして神話パワーを1回分消費することで、8時間休憩したかのように領域による能力の使用回数を全て回復する。君がオラクルなら、この能力の全ての効果を領域による能力ではなく啓示に適用する。この能力を選択するためには、君は領域クラス特徴か神秘クラス特徴のいずれかを有していなければならない。
命の水(超常)/Water of Life:君が消費するポーションは、まるで《呪文威力最大化》特技を使用して作られたかのように、全て最大の効果を及ぼす。君は1パイントの水に呪文を発動することで、一時的なポーションを即興で作り出すことができる。この呪文は《ポーション作成》特技における適切なものでなければならず、君の階梯を超えない呪文レベルでなければならない。目標となった液体はこの呪文のポーションとなる。消費しないと、この一時的なポーションは階梯毎に1時間が経過すると普通の水に戻ってしまう。
聖人の印(超常)/Symbol of the Holy:標準アクションとして、君は自分の神格の木製の聖印1つを作成することができる。もしそれが君の手元から離れれば、1時間後に消えてしまう。呪文を発動する際にこの聖印を信仰焦点具として使用する場合、君の階梯毎に50gpまでの他の物質要素を必要としない。
土地の言葉(超常)/Tongue of the Land:君がドルイド語を話すと、エレメンタル、植物、動物、フェイは魔法的に君の言葉を理解する。これはスピーク・ウィズ・アニマルズやタンズを使用しているかのように扱う。同時に異なる種別のクリーチャーと会話をする場合、君はそれら全てに君の言葉を理解させることもできるし、一度に一種別しか理解できないようにすることもできる。例えば動物の一団とフェイと会話をしている場合、君は彼ら全員に自分の言葉を理解させることもできるし、動物の一団だけ、フェイだけに理解させることもできる。
任意発動反転(超常)/Inverted Spontaneous Casting:君がキュアもしくはインフリクト呪文を任意発動できるなら、君は逆の呪文を任意発動する能力を得る(すなわち、君が通常キュア呪文を任意発動することができるのであればインフリクト呪文を任意発動することができるようになり、通常インフリクト呪文を任意発動することができるのであればキュア呪文を任意発動することができるようになる)。逆の呪文を任意発動する際、君は発動したい呪文よりも少なくとも1レベル高い呪文スロットを消費しなければならない。例えば、君がキュア呪文を任意発動でき、インフリクト・ライト・ウーンズを任意発動したいのならば、君は2レベルの呪文スロットを消費しなければならない。
放出変質(超常)/Alter Channel:君が敵のエネルギー放出能力の範囲内におり、そのエネルギー種別が君に害をなすものであった場合、割り込みアクションとして神話パワーを1回分消費することで、敵のエネルギー放出のエネルギーを逆の種別に変化させることができる。君は変化したエネルギーを逆の種類(アンデッドか生きているクリーチャーか)に影響を及ぼすものにすることもできるし、回復するか害をなすかのいずれかに変化させることもできるが、両方にすることはできない。この効果により変質した放出されたエネルギーは通常の半分だけダメージを癒やしたりダメージを与えたりする。例えば、悪属性のクレリックがアンデッドを回復するために負のエネルギー放出を試みた時、君は神話パワーを消費して生きているクリーチャーを回復する正のエネルギー放出か、アンデッドにダメージを与える正のエネルギー放出のいずれかに変換することができる。この能力を修得するには、君はエネルギー放出能力を有していなければならない。
間合い持つ信仰呪文(超常)/Faith's Reach:君が距離が接触の信仰呪文を発動する際、君は代わりにその距離が30フィートの呪文として発動することができる。通常この呪文に近接接触攻撃が必要な場合、代わりに遠隔接触攻撃が必要となる。
魔法のアイテム強化(変則)/Enhance Magic Items:神話存在である君は、特定の魔法のアイテムの力を強化する。君がポーション、巻物、スタッフ、ワンドを使用する際、その術者レベルに君の階梯の半分を加える事。スタッフやワンドを使用する際、君はそのアイテムのチャージを消費する代わりに神話パワーを1回分消費することでそのアイテムを起動することができる。
魔力破り(超常)/Eldritch Breach:君は魔法的な防御や抵抗を自分の魔法で打ち破ることに熟達している。効果1つを解呪するために術者レベル判定を試みるときや呪文抵抗を貫く際、その他(ノックやニュートラライズ・ポイズンのような)君の魔法が目標に効果を及ぼすかどうかを決定する判定において、2回ロールしてより高い結果を選択する。
流血に宿る聖なる力(超常)/Bleed Holy Power:君が正のエネルギー放出を行えるなら、アンデッド・クリーチャーが君に近接攻撃でダメージを与えた時に、君は割り込みアクションとしてエネルギー放出の使用回数を1回分消費することで、君の周りにいるアンデッド・クリーチャーにダメージを与えるためにエネルギー放出を使用することができる(詳細はエネルギー放出能力を参照)。また、君は攻撃を命中させたアンデッド・クリーチャーにのみエネルギー放出の効果を及ぼすことを選択してもよい。君が攻撃してきたクリーチャーにのみ効果を及ぼすなら、エネルギー放出の効果を決定する際、エネルギー放出を与えるクラスのクラス・レベルを4レベル高いものとして扱う。
これらの道能力を選択するには、君は最低でも第3階梯でなければならない。
慈悲の手(超常)/Hand of Mercy:君がエネルギー放出能力を使用する際、君はクリーチャーに接触してエネルギー放出の使用回数を1回分消費することで、そのクリーチャーに効果を及ぼしている状態を1つ取り除くことができる。この能力を使用するたびに、君は怯え状態、幻惑状態、疲労状態、不調状態、よろめき状態から1つを選択することができる。第6階梯の時点で、君は呪い、恐れ状態、過労状態、吐き気がする状態を選択することができるようになる。第9階梯の時点で、君は聴覚喪失状態、麻痺状態、盲目状態、朦朧状態を選択することができるようになる。
祝福された相棒(超常)/Blessed Companion:動物の相棒、幻獣、使い魔、絆の乗騎から1つを選択し、ダメージ減少5/エピックを与える。この能力は第6階梯以上になると2回目を修得でき、第9階梯以上になると3回目を修得できる。追加で修得するたびに、ダメージ減少は5ずつ増加する。
祝福の持続(超常)/Enduring Blessing:君がレベル毎に10分間以上持続する呪文を同意する目標に発動する時、君はその呪文の持続時間を24時間に変更することができる。その呪文が持続時間の条件を他に持つ場合、それはそのまま適用される(例えば、ストーンスキンの持続時間は24時間もしくはチャージ消費までに変更される)。あるクリーチャーがこの能力の効果を一度に2つ以上受けることはできない。そのクリーチャーに別の呪文が使用されると、一つ目は終了する。第6階梯以上の時点で、君はこの能力を再度修得することができる。2回選択したなら、君は持続時間がレベル毎に1分以上持続する呪文にこの能力を使用することができるようになる。
信仰呪文修正体得(超常)/Divine Metamastery:即行アクションとして、君は神話パワーを1回分消費することで、君が修得している0~1レベルだけ呪文スロットのレベルを増加させる呪文修正特技1つを選択することができる。以降10ラウンドの間、君は自分が発動する信仰呪文に、この呪文修正特技を呪文スロットや発動時間を増加させることなく発動することができる。君は巻物、スタッフ、ワンドから信仰呪文を発動する際にもこの能力を使用することができる。君はこの能力を同時に1つしか起動しておくことはできない。この能力を再び使用すると、過去に使用した効果は即座に終了する(ただし、すでに発動した呪文には影響を及ぼしたままである)。君はこの能力を複数回選択できる。この能力を選択するたびに、この能力で選択できる呪文修正特技の呪文スロット/レベル増加量の最大値が1だけ増加する(最大4)。
信仰の潜在力(超常)/Divine Potency:信仰呪文を発動するクラスを1つ選択すること。君はこのクラスから1レベルのボーナス信仰呪文スロットを(ちょうど高い能力値でボーナス呪文を得るように)4つ得る。この能力は君が修得している呪文の数を変更することはない。君はこの能力を複数回修得できる。同じ信仰呪文を発動するクラスを再び選択すると、君は2レベルのボーナス呪文スロットを4つ得る。その後さらに同じクラスを選択すれば、3回選択したことにより3レベルのボーナス呪文スロットを得る(以下同様)。この能力で君は、自分が呪文を発動する能力を持たない呪文レベルにボーナス呪文を得ることはできない。
生命の流れ(超常)/Life Current:君は生命や不死の源と非常に波長が合い、その力をよりうまく引き出すことができる。君がキュア呪文もしくはインフリクト呪文を発動したり(エネルギー放出や癒やしの手などの)正のエネルギーもしくは負のエネルギーを使用するクラス特徴を使用する際、治療したりダメージを与えたりするためにロールしたダイスの出目1を全て出目2として扱う。君はこの能力を最大4回修得することができる。2回修得すると、出目1と出目2を出目3として扱う。3回修得すると、出目1、出目2、出目3を出目4として扱う。4回修得すると、出目1、出目2、出目3、出目4を出目5として扱う。
属性見抜く霊感(変則)/Alignment Insight:君は目にした全ての来訪者の属性を自動的に識別することができる。この能力はクリーチャーが魔法的に変装していたり、異なる姿に変化している場合には機能しない。君は信仰呪文の発動を見ると、自動的にそのクリーチャーの属性を識別することができる。そのクリーチャーが神格の信者であれば、君はその神格を知る。クリーチャーの属性を隠す呪文や効果は、この能力の使用を阻害する。君が(ホーリィ・スマイトのような)属性毎に異なる効果をクリーチャーに及ぼす呪文を発動する際、君はその呪文において、特定の属性1つのクリーチャーを、その属性から1段階ずれた属性のものと見なすことができる。例えば、ホーリィ・スマイトを発動する際、君は全ての秩序にして中立のクリーチャーを秩序にして善あるいは秩序にして悪と見なすか、全ての混沌にして中立のクリーチャーを混沌にして善もしくは混沌にして悪と見なすか、全ての中立クリーチャーを中立にして善もしくは中立にして悪と見なすかのいずれかを行うことができる。
動物の友(変則)/Animal Friend:君が野生動物との共感能力を持つなら、君はこの能力を1ラウンド毎に1回のフリー・アクションとして使用することができる。君がこの能力を持たない場合、君は代わりに知性のあるクリーチャーに対して行うように、動物の態度を変えるために(-8のペナルティを受けて)〈交渉〉判定を試みることができる。動物に影響を与えるために行う野生動物との共感もしくは〈交渉〉判定に、君の階梯を加えること。
報復の投擲(超常)/Hurling Vengeance:君が神格の好む武器かパラディンの絆の武器を装備している間、君はまるでその武器がリターニングおよびスローイング武器特殊能力を持つかのように投擲することができる。君がパラディンの絆の武器を使用している場合、このように投擲した場合でも絆の能力を保持している。全力攻撃の一部として神話パワーを1回分消費することで、その武器は投擲するたびに、(次のターンの前ではなく)その後直ちに手元に返ってくる。これにより君は、そのラウンドの最大の攻撃回数だけ攻撃を行うことができる。
豊富な治癒(超常)/Abundant Healing:君がクリーチャーのヒット・ポイントへのダメージを回復するために呪文やクラス能力を使用する際、君は(目標の最大ヒット・ポイントを超えた)超過した分の回復量を隣接する仲間に与えることができる。君は傷ついた仲間が隣接マスにいなくなるか、超過した回復量を消費しきるまで、隣接する他の仲間に超過した回復分を与え続けることができる。例えば、君がキュア・クリティカル・ウーンズ呪文で40ポイントのダメージを回復することができ、目標が20ポイントのダメージしか受けていなかった場合、君は残りの20ポイント分の回復量を隣接する仲間に与えることができる。もし二人目の仲間が15ポイントのダメージしか受けていなかった場合、君は残りの5ポイント分の回復量を他の隣接した仲間に与えることができる。
領域呪文への完全耐性(超常)/Domain Immunity:君は領域呪文リストにある呪文からダメージや有害な効果を受けない。これは発動するには君のレベルが十分でない呪文に対しても効果がある。君がこれらの呪文の目標となったなら、割り込みアクションとして神話パワーを1回分消費することで、スペル・ターニングを使用したかのように、元の術者に呪文を跳ね返すことができる。領域呪文の有益な効果は、通常通り君に効果を及ぼす。君がオラクルなら、この能力は神秘のボーナス呪文に適用される。君がこの能力を修得するには、領域クラス特徴か神秘クラス特徴を有していなければならない。
これらの道能力を選択するには、君は最低でも第6階梯でなければならない。
神の意志の導管(超常)/Conduit of Divine Will:君の神話的性質は神に直接つながっている。標準アクションとして、君はエネルギー放出の使用、癒やしの手の使用、領域呪文リストにある呪文(そのレベルの呪文を通常通り準備している場合のみ)1つを発動する際に神話パワーを1回分消費することができる。この能力を使用すると、君は自分の階梯に等しいラウンドの間、10+君の階梯に等しい呪文抵抗と、アーマー・クラスに+4の清浄ボーナス(君が悪属性なら不浄ボーナス)を得る。
調和の僕(超常)/Servant of Balance:君に対するクリティカル・ヒットが確定した際、その攻撃はクリティカルによるダメージではなく通常のダメージを与える。クリティカル・ヒットが確定したことで起動する他の効果(《盲目化クリティカル》特技やフレイミング・バースト武器のクリティカル・ヒットによる[火炎]ダメージ、ヴォーパル武器の効果など)は通常通り君に効果を及ぼす。
呪いの克服(超常)/Overcome Curse:君は呪い効果に完全耐性を得る。例えば、ビストウ・カースは君に一切の効果を及ぼさない。君は害を被ることなく呪われた魔法のアイテムを扱い、運び、捨てることができる。呪われたアイテムが有益な効果と呪われた効果(アーマー・オヴ・アロー・アトラクションなど)や欠点(メイス・オヴ・ブラッドなど)を持つ場合、君は呪われた効果や欠点に完全耐性を持ち、このアイテムの他の能力を使用することができる。呪われたアイテムが呪いの条件を満たすまで通常通り機能する場合(ガントレッツ・オヴ・ファンブリングなど)、このアイテムは呪いが通常通り条件を満たすと君に対しては機能を止める。君がオラクルの場合、君は自分のオラクルの呪いの不利な効果を無視することができる。
秘術の知識(変則)/Arcane Knowledge:君は信仰の力を使用して、わずかな数の信仰呪文を発動することができる。ウィザード/ソーサラー呪文リストから1レベル呪文を3つ、もしくはバード呪文リストから1レベル呪文を3つ選択すること。君はそれらの呪文を毎日準備することのできる呪文の一覧に加えることができる。君はこの能力を3回まで修得できる。修得するたびに、君は同じクラスの呪文リスト(ウィザード/ソーサラーもしくはバード)からさらに3つ選択する。このとき、君が選択できる呪文レベルの最大値は1だけ増加する(2回目の場合は2レベルまで、3回目の場合は3レベルまで)。君がこの能力を修得するには、君はクレリックもしくはドルイドでなければならない。
不滅の癒やし手(超常)/Undying Healer:君が気絶状態のとき、ぼんやりした君の姿が君の肉体から顕現する。君は気絶状態であってさえ、その像を操作することができる。毎ラウンド自分のターンにおいて、この像は30フィートまで飛行し、回復のための癒やしの手、回復のためのエネルギー放出、君が発動できる召喚術(治癒)呪文の発動を行うことができる。これにより、通常通りそれらの能力を消費する。この像が使用した能力は君には利益を及ぼさない。この像は君の階梯に等しいラウンドだけ持続する。この能力は解呪することができ、その際には術者レベルとして君の階梯の2倍を用いる。君が死亡状態になるか気絶状態から回復するかしたなら、この像は即座に消滅する。
ハイエロファントの道能力を選択するにあたり、以下のテーマを考えたいと思うかもしれない。それぞれは補完的な道能力の多様性を提案しており、神話的な信仰の英雄が意味するものについて、異なるインスピレーションを見出してくれる。
癒やし手:君は治療術の達人であり、能力を使用してどのような苦痛でも治療し、死者をも起き上がらせる。第1階梯道能力―empathic healer(共感的治癒の誤記?)、溢れ出す恩寵、執拗な治癒; 第3階梯能力―慈悲の手、生命の流れ、豊富な治癒; 第6階梯能力―不滅の癒やし手。
聖戦士:ハイエロファントの能力により、君は守護者の怒りを注ぎ込むことができる。第1階梯道能力―異教徒狩り、エネルギー放出の衝撃、祭具; 第3階梯能力―属性見抜く霊感、報復の投擲; 第6階梯能力―神の意志の導管。
自然の僕:君の力は自然から引き出したっものだ。君は自然の聖具なのだ。第1階梯道能力―神の守護者、強力な招来、集団自然の化身、植物をもたらすもの、神話級自然の化身、神話級の相棒、土地の言葉; 第3階梯能力―祝福された相棒、動物の友; 第6階梯能力―調和の僕。
神聖なる導管:君は神の力を呼び下ろすために力を用いる。それによりエネルギーを放出する際に君の魔法と能力は強化される。第1階梯道能力―放出変質、魔力破り、流血に宿る聖なる力; 第3階梯能力―祝福の持続、信仰呪文修正体得、信仰の潜在力、豊富な治癒; 第6階梯能力―神の意志の導管。