2つの大きな瞳の間からこぶし大の宝石を突き出した小さなまごまごしたこの爬虫類は驚いているようにも当惑しているようにも見える。
経験点400
真なる中立/超小型サイズの魔獣
イニシアチブ -2; 感覚 暗視60フィート、夜目; 〈知覚〉+1
アーマー・クラス 12、接触10、立ちすくみ12(+2外皮、+2サイズ、-2【敏】)
ヒット・ポイント 13(2d10+2)
頑健 +4、反応 +1、意志 +3
弱点 示唆に対する脆弱性
移動速度 20フィート
近接 噛みつき=+1(1d3-3)
特殊攻撃 死の偽装者、見掛け倒しの示唆
擬似呪文能力 (術者レベル3; 精神集中+3)
【筋】5、【敏】7、【耐】12、【知】6、【判】13、【魅】10
基本攻撃 +2; 戦技ボーナス -2; 戦技防御値 5(対足払い9)
特技 《鋼の意志》
技能 〈隠密〉+10(草地または藪では+14)、〈生存〉+2; 種族修正 +4草地または藪での〈隠密〉、-4跳躍時の〈軽業〉
言語 共感30フィート
出現環境 気候問わず/森林または沼地
編成 単体または集団(2~8)
宝物 標準
共感(超常)/Empath カーバンクルは荒削りなテレパシー能力の1種を持っており、曖昧な感情や覚えている感覚を他のクリーチャーに転送できる。このテレパシーの1種では言語を伝えられず、(苦痛を転送するなど)どうやっても目標を妨害することはできない。このようにしてカーバンクルは恐怖の感情や仄かな葉の香りを説明できるが、仲間に直接モンスターを警告することや、砂利の地面の下に宝物があることは告げられない。
死の偽装者(超常)/Fatal Faker 1日に3回標準アクションで、カーバンクルはディメンジョン・ドア呪文と同様に瞬間移動できるが、その距離は30フィートまでである。カーバンクルは瞬間移動の跡地に極彩色の閃光と爬虫類が窒息する音の中に自身の完璧な複製を残す。この複製はあらゆる点でカーバンクルを模倣しているが、明らかに死んでおり頭部にある無色の石は価値のない塵になっている。
見掛け倒しの示唆(超常)/Specious Suggestion 1日に3回標準アクションで、カーバンクルは視線が通っているクリーチャー1体に意図的に精神集中しその目標に自らの意思を押し付けようとする。難易度11の意志セーヴはこの強制に抵抗するには十分である。目標が抵抗に失敗した場合、1d6をロールすること。結果が1~2なら、目標は洞察を閃き1分間アーマー・クラスに+2の洞察ボーナスを得る。結果が3~4なら、犠牲者は1分間サジェスチョンと同様の影響を受け、カーバンクルからの1つの(通常はまごつかせるような、そして必ず無害な)サジェスチョンに従わなければならない。結果が5~6なら、犠牲者の思考はカーバンクルの思考によって改竄され、犠牲者の意志セーヴィング・スローに1分間-2のペナルティを与える。これは[精神作用]効果である。このセーヴ難易度は【魅力】に基づく。
示唆に対する脆弱性(変則)/Vulnerability to Suggestion [精神作用]呪文はそのクリーチャー種別制限にかかわらずカーバンクルに影響を与える。例えば通常は人型生物クリーチャーにのみ影響を与えるチャーム・パースンのような呪文はカーバンクルにも影響を与える。
伝説と誤った情報の邂逅が何かを小さなカーバンクルより不幸にさせたことはない。このクリーチャーの名前は大袈裟さから醜怪さまでを想起させる。カーバンクルは不恰好な爬虫類である。しかしながら彼らをその実態から乖離させているものは、奇妙な魔法能力と大きな両目の上部から突き出た拳大の宝石である。逸話によって石の種類と価値は異なるが、その多くで石はルビーあるいはガネットであると伝えられている。しかしながら実際はカーバンクルの石は、爪とは似ていないが単なる光を反射しやすい突起である。
カーバンクルは魔法の使用者、特にフェイの血脈を持つソーサラーや新鮮な果実を持ち運ぶ者とってには極めて注意を引く存在である。心術士の多くはこれらの奮闘するクリーチャーの水際立った精神支配の力を賞賛し、それらがそれらの領分に立つ魔道士たちに対して提供できる助力を誉めそやす――しかしながらそうしない者はそうした物語を学術的な冗談か何かと考えている。
《上級使い魔》特技を持つ真なる中立の術者はカーバンクルを5レベルの使い魔として取得できる。