忍び寄り、ごまかし、魅了し、外交をなす――この全て、いやそれ以上がローグである。影に隠れたり罠を解除したり不注意な者から盗んだりしていない場合には、ローグは権力ある貴族と交流しているかもしれないし、仲間のペテン師と一緒に犯罪を企てているかもしれない。ローグは多くの顔を使い分ける達人である。内外の面倒事に際しても、小粋に落ち着いてその技術と才能を用いる。山師や強盗と呼ぶ者がいるかもしれない。しかし最悪の手癖の悪さを持つローグでさえ、自分を見事な職人であると考えており、支払いさえ正当ならどんな仕事でも喜んで行う。
アンチェインド:Core Rulebookのローグをプレイした者にとってアンチェインド・ローグのほとんどは親しみやすいものだろうが、新しいクラス特徴にはローグの力と適応力を素晴らしく強化してくれるものが多数ある。これらの中でも最たるものは、妨げの傷クラス特徴だ。この能力を持つローグは敵を大いに妨害することができる。これによりローグは状況に応じて、攻防の面でより強化されるだろう。加えて、妙技訓練により、ローグは1レベルの時点で特技枠を消費することなく《武器の妙技》を得る。3レベルの時点で、この能力のお陰で、ローグは武器1つのダメージ・ロールに【敏捷力】ボーナスを加えることもできるようになる。最後に、超越技能能力は、技能解放と呼ばれる新システムと強くつながっている。この特徴により、アンチェインド・ローグは選択した技能の一握りの組み合わせに体得することができ、この技を使用できないキャラクター全てを圧倒することができる。
属性:どれでも。
ヒット・ダイス:d8。
ローグのクラス技能は、以下の通り:〈威圧〉【魅】、〈隠密〉【敏】、〈軽業〉【敏】、〈鑑定〉【知】、〈芸能〉【魅】、〈言語学〉【知】、〈交渉〉【魅】、〈職能〉【判】、〈真意看破〉【判】、〈水泳〉【筋】、〈製作〉【知】、〈装置無力化〉【敏】、〈脱出術〉【敏】、〈知覚〉【判】、〈知識:ダンジョン探検〉【知】、〈知識:地域〉【知】、〈手先の早業〉【敏】、〈登攀〉【筋】、〈はったり〉【魅】、〈変装〉【魅】、〈魔法装置使用〉【魅】。
レベルごとの技能ランク:8+【知】修正値。
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7 |
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急所攻撃+4d6 |
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+6/+1 |
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+6 |
+2 |
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9 |
+6/+1 |
+3 |
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10 |
+7/+2 |
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11 |
+8/+3 |
+3 |
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+9/+4 |
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+9/+4 |
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急所攻撃+7d6 |
14 |
+10/+5 |
+4 |
+9 |
+4 |
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15 |
+11/+6/+1 |
+5 |
+9 |
+5 |
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+12/+7/+2 |
+5 |
+10 |
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+12/+7/+2 |
+5 |
+10 |
+5 |
急所攻撃+9d6 |
18 |
+13/+8/+3 |
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+6 |
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+14/+9/+4 |
+6 |
+11 |
+6 |
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20 |
+15/+10/+5 |
+6 |
+12 |
+6 |
武器と防具の習熟:ローグは全ての単純武器、サップ、ショート・ソード、ショートボウ、ハンド・クロスボウ、レイピアに習熟している。ローグは軽装鎧に習熟しているが、盾には習熟していない。
目標がアーマー・クラスに【敏捷力】ボーナスを加えられない場合(実際に目標が【敏捷力】ボーナスを有しているかどうかは関係ない)かローグが目標を挟撃している場合、ローグの攻撃は常に追加ダメージを与える。この追加ダメージは1レベルの時点で1d6であり、以降2ローグ・レベル毎に1d6ずつ増加する。遠隔攻撃は目標が30フィート以内にいる場合にのみ急所攻撃と見なされる。この追加ダメージは精密性によるものであり、クリティカル・ヒットで増加しない。
非致傷ダメージを与える武器(ウィップ、サップ、素手打撃など)を用いれば、ローグは急所攻撃で致傷ダメージではなく非致傷ダメージを与えることができる。ただし急所攻撃を行う場合、たとえ通常の-4のペナルティを負ったとしても、致傷ダメージを与える武器を非致傷ダメージを与えるために用いることはできない。
ローグは急所を見極める程度にはっきりと敵を目視しておらねばならず、また相手の急所に届く攻撃手段を持っていなければならない。ローグは完全視認困難を有するクリーチャーに急所攻撃を行うことはできない。
アスタリスク(*)のついた技は、急所攻撃に何らかの効果を付与する。これらの技は1回の攻撃につき1種類しか適用することはできず、攻撃ロールの前にどの技を使用するか決定しなければならない。
これらのペナルティはそれ自身とは累積しないが、追加で急所攻撃によるダメージを追加で与えることで、持続時間が1ラウンド増加する。クリーチャーはこの能力から一度に1つまでペナルティを受ける。新しいペナルティが適用されると、以前のペナルティは直ちに終了する。これらのペナルティの1つの影響を受けている目標に何らかの治療が施されると、これらのペナルティも同時に取り除かれる。
ローグがすでに他のクラスで直感回避を獲得していた場合、彼は直感回避の代わりに直感回避強化(後述)を獲得する。
この能力を持つローグに対して、他のローグは挟撃による急所攻撃を行うことができない。ただし、ローグのクラス・レベルが、目標のローグ・レベルより4以上高い場合、ローグは挟撃(および急所攻撃)を行うことができる。
他のクラスで得た直感回避(前述)の代わりとして自動的に直感回避強化を獲得したキャラクターは、ローグに挟撃されうるかどうかを判断する際、直感回避を授けるクラスのクラス・レベルを全て累積させることができる。
特技/Feat:ローグはローグの技のかわりに前提条件を満たしている特技を1つ得る。
本章に記載されたローグの技はCore Rulebookに掲載された全てと、他の書籍に掲載されたローグの技から更新されたものが書かれている。以下のローグの技は修正無く使用することができる。
ローグの技/Rogue Talents:火器訓練、隠し玉*、壁登り、気概、器用な掌、攻撃リーダー、高速後退、失識攻撃*、迅速なる変装、迅速なる罠師、慎重な観察者、素早き毒使い、生存技術、巧みな引き金、力強い泳法、強い印象、鉄の胃、逃走の名人、縄使い、忍術、変位攻撃、闇市場の人脈。
上級の技/Advanced Rogue Talents:打ち倒す一撃、影隠れ、狩人の奇襲、危険なカクテル、幻惑の刃*、倹約家の罠師、攻撃そらし、高速軽業、静かなる狙撃手、使い魔、デマ屋、逃走の達人、武器強奪、また今度、無意識の味方。