忍び寄り、ごまかし、魅了し、外交をなす――この全て、いやそれ以上がローグである。影に隠れたり罠を解除したり不注意な者から盗んだりしていない場合には、ローグは権力ある貴族と交流しているかもしれないし、仲間のペテン師と一緒に犯罪を企てているかもしれない。ローグは多くの顔を使い分ける達人である。内外の面倒事に際しても、小粋に落ち着いてその技術と才能を用いる。山師や強盗と呼ぶ者がいるかもしれない。しかし最悪の手癖の悪さを持つローグでさえ、自分を見事な職人であると考えており、支払いさえ正当ならどんな仕事でも喜んで行う。
アンチェインド:Core Rulebookのローグをプレイした者にとってアンチェインド・ローグのほとんどは親しみやすいものだろうが、新しいクラス特徴にはローグの力と適応力を素晴らしく強化してくれるものが多数ある。これらの中でも最たるものは、妨げの傷クラス特徴だ。この能力を持つローグは敵を大いに妨害することができる。これによりローグは状況に応じて、攻防の面でより強化されるだろう。加えて、妙技訓練により、ローグは1レベルの時点で特技枠を消費することなく《武器の妙技》を得る。3レベルの時点で、この能力のお陰で、ローグは武器1つのダメージ・ロールに【敏捷力】ボーナスを加えることもできるようになる。最後に、超越技能能力は、技能解放と呼ばれる新システムと強くつながっている。この特徴により、アンチェインド・ローグは選択した技能の一握りの組み合わせに体得することができ、この技を使用できないキャラクター全てを圧倒することができる。
属性:どれでも。
ヒット・ダイス:d8。
ローグのクラス技能は、以下の通り:〈威圧〉【魅】、〈隠密〉【敏】、〈軽業〉【敏】、〈鑑定〉【知】、〈芸能〉【魅】、〈言語学〉【知】、〈交渉〉【魅】、〈職能〉【判】、〈真意看破〉【判】、〈水泳〉【筋】、〈製作〉【知】、〈装置無力化〉【敏】、〈脱出術〉【敏】、〈知覚〉【判】、〈知識:ダンジョン探検〉【知】、〈知識:地域〉【知】、〈手先の早業〉【敏】、〈登攀〉【筋】、〈はったり〉【魅】、〈変装〉【魅】、〈魔法装置使用〉【魅】。
レベルごとの技能ランク:8+【知】修正値。
1 |
+0 |
+0 |
+2 |
+0 |
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2 |
+1 |
+0 |
+3 |
+0 |
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3 |
+2 |
+1 |
+3 |
+1 |
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4 |
+3 |
+1 |
+4 |
+1 |
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5 |
+3 |
+1 |
+4 |
+1 |
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6 |
+4 |
+2 |
+5 |
+2 |
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7 |
+5 |
+2 |
+5 |
+2 |
急所攻撃+4d6 |
8 |
+6/+1 |
+2 |
+6 |
+2 |
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9 |
+6/+1 |
+3 |
+6 |
+3 |
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10 |
+7/+2 |
+3 |
+7 |
+3 |
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11 |
+8/+3 |
+3 |
+7 |
+3 |
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12 |
+9/+4 |
+4 |
+8 |
+4 |
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13 |
+9/+4 |
+4 |
+8 |
+4 |
急所攻撃+7d6 |
14 |
+10/+5 |
+4 |
+9 |
+4 |
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15 |
+11/+6/+1 |
+5 |
+9 |
+5 |
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16 |
+12/+7/+2 |
+5 |
+10 |
+5 |
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17 |
+12/+7/+2 |
+5 |
+10 |
+5 |
急所攻撃+9d6 |
18 |
+13/+8/+3 |
+6 |
+11 |
+6 |
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19 |
+14/+9/+4 |
+6 |
+11 |
+6 |
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20 |
+15/+10/+5 |
+6 |
+12 |
+6 |
武器と防具の習熟:ローグは全ての単純武器、サップ、ショート・ソード、ショートボウ、ハンド・クロスボウ、レイピアに習熟している。ローグは軽装鎧に習熟しているが、盾には習熟していない。
急所攻撃/Sneak Attack:ローグの攻撃をうまく守れない状況の敵を捕らえたなら、ローグは急所に攻撃を当て追加ダメージを与えることができる。
目標がアーマー・クラスに【敏捷力】ボーナスを加えられない場合(実際に目標が【敏捷力】ボーナスを有しているかどうかは関係ない)かローグが目標を挟撃している場合、ローグの攻撃は常に追加ダメージを与える。この追加ダメージは1レベルの時点で1d6であり、以降2ローグ・レベル毎に1d6ずつ増加する。遠隔攻撃は目標が30フィート以内にいる場合にのみ急所攻撃と見なされる。この追加ダメージは精密性によるものであり、クリティカル・ヒットで増加しない。
非致傷ダメージを与える武器(ウィップ、サップ、素手打撃など)を用いれば、ローグは急所攻撃で致傷ダメージではなく非致傷ダメージを与えることができる。ただし急所攻撃を行う場合、たとえ通常の-4のペナルティを負ったとしても、致傷ダメージを与える武器を非致傷ダメージを与えるために用いることはできない。
ローグは急所を見極める程度にはっきりと敵を目視しておらねばならず、また相手の急所に届く攻撃手段を持っていなければならない。ローグは完全視認困難を有するクリーチャーに急所攻撃を行うことはできない。
罠探し/Trapfinding:ローグは〈装置無力化〉判定と、罠を探すための〈知覚〉判定にクラス・レベルの半分(最低+1)を加える。ローグは〈装置無力化〉技能を用いて魔法の罠を解除できる。
妙技訓練(変則)/Finesse Training:1レベルの時点で、ローグはボーナス特技として《武器の妙技》を得る。加えて、3レベルの開始時に、ローグは《武器の妙技》で使用する武器の種別(レイピアやダガーなど)を1つ選択することができる。この選択は以後変更できない。選択した武器を用いた近接攻撃に成功すると、ローグはダメージ・ロールに【筋力】修正値ではなく【敏捷力】修正値を加えることができる。ローグがダメージ・ロールに【筋力】修正値を加えられない効果を受けている場合、ローグは【敏捷力】修正値を加える事もできない。ローグは11レベルの時点で2つ目の武器を、19レベルの時点で3つ目の武器を選択することができる。
身かわし(変則)/Evasion:2レベルの時点で、ローグは超人的な身のこなしにより、魔法の攻撃や尋常ならざる攻撃さえ回避できるようになる。普通なら反応セーヴに成功することでダメージを半減できる攻撃の対象となった場合、ローグはセーヴィング・スローに成功すればダメージを全く受けずにすむ。身かわし能力は、ローグが軽装鎧を着ているときか、鎧を着用していない時にのみ使用できる。無防備状態のローグは、身かわし能力の利益を得ることはできない。
ローグの技/Rogue Talents:ローグは経験を積むにつれ、自らの助けとなり、また敵を困惑させるような様々な技を身につける。2レベルの開始時に、ローグはローグの技を1つ得る。2レベル以降2レベルごとに、ローグは追加のローグの技を1つ獲得する。同じ技を2回以上得ることはできない。
アスタリスク(*)のついた技は、急所攻撃に何らかの効果を付与する。これらの技は1回の攻撃につき1種類しか適用することはできず、攻撃ロールの前にどの技を使用するか決定しなければならない。
出血攻撃*(変則)/Bleeding Attack:この能力を持つローグは、生きている敵に急所攻撃を命中させることで出血させることができる。この攻撃は、ローグの急所攻撃のダイス数に等しい追加ダメージを毎ラウンド目標に与える(たとえば、追加ダメージが+4d6なら4ポイントの出血)。出血状態のクリーチャーは、それぞれのターンが開始した時にこのダメージを受ける。出血状態は難易度15の〈治療〉判定か、ヒット・ポイントのダメージを回復させる何らかの効果の適用により止めることができる。この能力による出血ダメージは累積しない。出血ダメージはクリーチャーが有する全てのダメージ減少能力を無視する。
木の葉隠れ(変則)/Camouflage:1日1回、この技を有するローグは周囲の葉から単純だが効果的な偽装を作る事ができる。この偽装を準備するには1分間かかる。完了すれば、1日が経過するか、ローグが[火炎]、[氷雪]、[強酸]の補足説明を有する、範囲に効果を及ぼす呪文に対するセーヴィング・スローに失敗するか、いずれかまで持続する。ローグは偽装に使用した葉が有効な範囲における〈隠密〉判定に+4のボーナスを得る。この能力は自然の葉がない地域では使用することができない。
確実性(変則)/Certainty:ローグは超越技能(23ページ)で選択した技能から1つを選択する。1日1回、ローグは選択した技能で行った技能判定を再ロールし、より良い結果を選択することができる。10レベルと以降5レベル毎に、ローグは1日に追加で1回、この能力による再ロールを行うことができるようになる。ローグはこの技を複数回修得できる。修得するたびに、異なる技能を1つ選択しなければならない。ローグがこの技を修得するには、超越技能クラス特徴を有していなければならない。
言いくるめ(変則)/Coax Information:この技を持つローグは敵を自分に対して友好的に振舞わせる際、〈威圧〉の代わりに〈交渉〉または〈はったり〉を使用することができる。態度を変更する期間が終了すると、目標のローグに対する態度は1段階下がるのではなく、元の段階に戻る。
戦場のかっぱらい/Combat Swipe:この技を選んだローグはボーナス特技として《盗み取り強化》を得る。6レベルの時点で、ローグは《上級盗み取り》の全ての前提条件を満たしているものとして扱う(ただし通常通り特技を修得しなければならない)。
戦闘技術/Combat Trick:この技を選択したローグは、ボーナス戦闘特技を1つ得る。
深遠な学者(変則)/Esoteric Scholar:この技を取得したローグは、未修得のものも含み、全ての〈知識〉判定を試みることができる。
跳躍の達人(変則)/Expert Leaper:跳躍のための〈軽業〉判定を行う場合、この技を持つローグは常に助走を行っているものと見なし、この判定の結果にローグ・レベルを加える。また、意図的に飛び降りた場合、難易度15の〈軽業〉判定に成功すれば落下の最初の10フィートではなく最初の20フィートを無視することができる。この難易度を5上回る毎に、さらに落下距離を10フィート無視することができる。
高速隠密(変則)/Fast Stealth:この能力を持つローグは、〈隠密〉技能を使いながらペナルティ無しで通常の速度で移動できる。
手がかりを追え(変則)/Follow Clues:この技を有するローグは痕跡を辿る際、〈生存〉技能の代わりに〈知覚〉を使うことができる。
息こらえ(変則)/Hold Breath:この技を取得したローグは息を止めていられるラウンド数が2倍になる。
長持ちする毒(変則)/Lasting Poison:この技を持つローグは武器に毒を塗る際、【敏捷力】修正値(最低2)に等しい回数だけ攻撃が命中するまで、毒が持続するようにすることができる(通常は1回攻撃が命中すると、武器から毒は拭われてしまう)。しかし毒の効果は弱まってしまう。その結果、この毒に対するセーヴは+2の状況ボーナスを得る。この方法で毒を塗るのは全ラウンド・アクションが必要だが、ローグが素早き毒使いの技を持つなら標準アクションで済む。
屋根歩き(変則)/Ledge Walker:この能力を持つローグは、〈軽業〉技能を使いながら狭い面の上や(氷のような)滑りやすい面ですら、ペナルティ無しで通常の速度で移動できる。加えて〈軽業〉技能を使いながらこのような面の上を移動しても、立ちすくみ状態にならない。
上級魔法(擬呪)/Major Magic:この技を持つローグは、ウィザード/ソーサラーの呪文リストにある1レベル呪文のうちの1つを擬似呪文能力として使うことができる。この能力は1日にローグ・レベル2毎に1回使用することができる。この能力における術者レベルはローグ・レベルに等しい。この呪文のセーヴ難易度は、11+ローグの【知力】修正値である。この能力を選択するには、ローグの【知力】は11以上なければならず、また下級魔法を修得していなければならない。
下級魔法(擬呪)/Minor Magic:この技を持つローグはウィザード/ソーサラーの呪文リストにある0レベル呪文のうちの1つを発動する能力を得る。この呪文は回数無制限で使用でき、擬似呪文能力として扱う。この能力における術者レベルはローグ・レベルに等しい。この呪文のセーヴ難易度は、10+ローグの【知力】修正値である。この技を選択するローグの【知力】は10以上なければならない。
多才(変則)/Multitalented:ローグはローグの技を通常より多く使用することができる。1日1回、ローグは通常なら1日に1回しか使用できないローグの技を、追加で1回使用することができる。10レベルと18レベルの時点で、ローグはこの技を1日1回追加で使用することができるようになる(最大で、通常1日に1回しか使用できないローグの技を、追加で3回使用できるようになる)。この技を同じローグの技に使用する必要はない。この能力は上級の技に使用することはできない。
機敏なる登攀者(変則)/Nimble Climber:この技を有するローグが〈登攀〉判定を5以上の差で失敗した場合、反応セーヴ(〈登攀〉判定と同じ難易度を用いる)を試みることができ、成功すれば身体を支えて落下を免れることができる。
強力急所攻撃*(変則)/Powerful Sneak:この技を有するローグが全力攻撃アクションを取る時はいつでも、次のターンの開始時まで全ての攻撃ロールに-2のペナルティを受けることを選ぶことができる。そうするならば、ローグは急所攻撃のダメージで振ったダイスで、1が出たダイスを全て再ロールする。複数のダイスを再ロールすることができるが、1つのダイスを再ロールできるのは攻撃毎に1回までである。
迅速解除(変則)/Quick Disable:この能力を持つローグは、通常の半分の時間(最低1ラウンド)で〈装置無力化〉技能を用いて罠を解除できる。〈装置無力化〉で開錠を行う際、通常なら全ラウンド・アクションを必要とするが、この能力を持つローグは1標準アクションで開錠することができる。
回復力(変則)/Resiliency:この能力を持つローグは、1日1回、ローグ・レベルの2倍に等しい一時的ヒット・ポイントを得る。この能力は、ヒット・ポイントが0未満になった時に、割り込みアクションで起動される。この能力によりローグは死を免れることができる。この一時的ヒット・ポイントは1分間持続する。一時的ヒット・ポイントが無くなってローグのヒット・ポイントが0未満になると、ローグは通常通り瀕死状態または死亡状態になる。
這い進み(変則)/Rogue Crawl:この能力を持つローグは、伏せ状態のまま、通常の半分のスピードで移動できる。この移動は通常通り機会攻撃を誘発する。この技を持つローグは這い進みで5フィート・ステップを行うことができる上、伏せ状態でいる間の攻撃ロールとアーマー・クラスへのペナルティは2だけしか減少しない。
鈍らせ*(変則)/Slow Reactions:ローグの急所攻撃によりダメージを負った敵は、1ラウンドの間機会攻撃を行うことができなくなる。
跳ね起き(変則)/Stand Up:この能力を持つローグは、即行アクションにより機会攻撃を誘発することなく伏せ状態から立ち上がるか、フリー・アクションにより機会攻撃を誘発しながら伏せ状態から立ち上がることができる。
不意討ち攻撃(変則)/Surprise Attack:この能力を持つローグは、不意討ちラウンドの間、敵がすでに行動していた後であっても相手を立ちすくみ状態と見なすことができる。この能力を持つローグは、不意討ちラウンドの間に行う急所攻撃のダメージ・ロールに、ローグ・レベルの半分を加える。
地形体得(変則)/Terrain Mastery:この技を取得した得意な地形1つを得る。得意な地形はレンジャーの同名の能力(65ページ)と同じ効果を持つが、レンジャー能力のようにレベルに応じて増加しない。ローグはこの能力を複数回取得することができ、そのたびに新しい地形1つにこの効果を適用する。
罠見抜き(変則)/Trap Spotter:この技を持つローグは、罠から10フィート以内を通りかかっただけで、即座に罠を感知するための〈知覚〉判定を行うことができる。この判定はGMが密かに行うこと。
危険感知(変則)/Danger Sense:3レベルの時点で、ローグは罠を避けるための反応セーヴに+1のボーナスと、罠による攻撃に対するアーマー・クラスに+1の回避ボーナスを得る。加えて、ローグは敵から不意討ちされないようにするために行う〈知覚〉判定に+1のボーナスを得る。これらのボーナスは以降ローグ・レベルが3上昇する毎に1ずつ増加する(18レベルの時点で最大の+6)。この能力は特技やクラスの前提条件を満たす際、罠感知として扱われ、罠感知を置き換えるアーキタイプのクラス特徴で置き換えることができる。この能力から得られるボーナスは、(他のクラスから得られる)罠感知によるボーナスと累積する。
妨げの傷(変則)/Debilitating Injury:4レベルの時点で、ローグが敵に急所攻撃によるダメージを与える際、ローグは攻撃の目標を衰弱させることができる。これにより、目標は1ラウンドの間ペナルティを受ける(これはローグの技やその他の特殊能力により与えられるペナルティに追加されるものである)。ローグはダメージを与える際に、以下のペナルティから1つを選択して適用することができる。
当惑/Bewildered:目標は当惑し、アーマー・クラスに-2のペナルティを受ける。ローグが行う全ての攻撃に対して、目標は追加でアーマー・クラスに-2のペナルティを受ける。10レベルと16レベルの時点で、ローグが行う攻撃に対するアーマー・クラスへのペナルティは-2ずつ増加する(合計で最大-8)。
狼狽/Disoriented:目標は攻撃ロールに-2のペナルティを受ける。ローグに対して行う攻撃において、目標は追加で攻撃ロールに-2のペナルティを受ける。10レベルと16レベルの時点で、ローグに対して行う攻撃における攻撃ロールへのペナルティは-2ずつ増加する(合計で最大-8)。
阻害/Hampered:目標の全ての移動速度は半分に減少する(最低5フィート)。加えて、目標は5フィート・ステップを行えなくなる。
これらのペナルティはそれ自身とは累積しないが、追加で急所攻撃によるダメージを追加で与えることで、持続時間が1ラウンド増加する。クリーチャーはこの能力から一度に1つまでペナルティを受ける。新しいペナルティが適用されると、以前のペナルティは直ちに終了する。これらのペナルティの1つの影響を受けている目標に何らかの治療が施されると、これらのペナルティも同時に取り除かれる。
直感回避(変則)/Uncanny Dodge:4レベルの時点で、ローグはまだ気付いてもいないうちから危険に対処するという、通常なら不可能な行為を可能とする能力を獲得する。彼女は、たとえ不可視状態の敵に攻撃されたとしてさえ立ちすくみ状態にならず、またアーマー・クラスに対する【敏捷力】ボーナスを失わない。とはいえ、動けない状態になれば、やはりアーマー・クラスへの【敏捷力】ボーナスは失われてしまう。また敵がフェイントを成功させた場合、やはりアーマー・クラスへの【敏捷力】ボーナスは失われる。
ローグがすでに他のクラスで直感回避を獲得していた場合、彼は直感回避の代わりに直感回避強化(後述)を獲得する。
超越技能(変則)/Rogue's Edge:5レベルの時点で、ローグは技能1つに卓越し、通常の技能の限界を超えた使い方を学ぶ。それは他のものならば思い描くことしかできない結果をもたらす。ローグはその技能のランクに基づき、適切な技能解放能力を得る。10レベル、15レベル、20レベルの時点で、ローグは同様に追加で技能1つを選択し、その技能の適切な技能解放能力を得る。
直感回避強化(変則)/Improved Uncanny Dodge:クラス・レベル8以降、ローグは挟撃されなくなる。
この能力を持つローグに対して、他のローグは挟撃による急所攻撃を行うことができない。ただし、ローグのクラス・レベルが、目標のローグ・レベルより4以上高い場合、ローグは挟撃(および急所攻撃)を行うことができる。
他のクラスで得た直感回避(前述)の代わりとして自動的に直感回避強化を獲得したキャラクターは、ローグに挟撃されうるかどうかを判断する際、直感回避を授けるクラスのクラス・レベルを全て累積させることができる。
上級の技/Advanced Talents:10レベルの時点と以降2レベルごとに、ローグはローグの技の代わりに、以下の選択肢の中から選んだ上級の技を1つ獲得することができる。
弱体化打撃*(変則)/Crippling Strike:この能力を持つローグの急所攻撃は正確無比であり、打撃を受けて敵の動きを鈍らせ弱体化することができる。急所攻撃によりダメージを受けた敵は、さらに2ポイントの【筋力】ダメージを受ける。
超越技能追加(変則)/Cutting Edge:この能力を持つローグは、ただちに超越技能能力に追加で技能を2つ選択する。ローグはこの上級の技を複数回修得することができる。
致命的な急所攻撃*(変則)/Deadly Sneak:この技を有するローグが強力急所攻撃の技を使用したとき、ローグは急所攻撃のダメージで振ったダイスの内、1か2が出たダイスを全て再ロールする。複数のダイスを再ロールすることができるが、1つのダイスを再ロールできるのは攻撃毎に1回までである。ローグはこの技を選択するために、強力急所攻撃のローグの技を修得していなければならない。
打撃のいなし(変則)/Defensive Roll:この上級の技を持つローグは、命取りになりかねない一撃を受けた時に体をひねってダメージを軽減することができる。1日1回、戦闘によるダメージ(これは武器やそのほかの打撃によるダメージであり、呪文や特殊能力によるダメージは含まない)を受けてヒット・ポイントが0以下に減少しそうになったローグは、そのダメージに対して、体をひねって打撃の力を逃そうと試みることができる。この能力の使用に当たって、ローグは受けたダメージを難易度とする反応セーヴを行わなければならない。セーヴに成功した場合、ローグはその打撃から半分のダメージを受けるだけですむ。セーヴに失敗した場合はそのままのダメージを受ける。打撃のいなしを行うためには、ローグはその攻撃に気付いていて、対応を取れる状態になければならない――つまり、アーマー・クラスへの【敏捷力】ボーナスを失った状態のときは、この能力を使用できない。この能力の効果は“普通なら反応セーヴに成功することでダメージを半減できる攻撃”には当てはまらないので、ローグの身かわし能力を打撃のいなしに適用することはできない。
解呪攻撃*(超常)/Dispelling Attack:この能力を持つローグから急所攻撃のダメージを受けた敵は、その敵に作用している中で最低のレベルの呪文を目標とした、目標型ディスペル・マジックの効果を受ける。この能力の術者レベルはローグ・レベルに等しい。ローグがこの上級の技を選択するには、上級魔法を修得していなければならない。
妨げの重ね傷*(変則)/Double Debilitation:ローグが妨げの傷クラス特徴を用いて目標にペナルティを与える際、ローグは2つのペナルティを選択して与えることができる。この場合、目標は一度にペナルティを2つまでしか受けることはない。追加のペナルティが与えられると、以前のペナルティは全て、直ちに終了する。目標のダメージを回復するあらゆる効果は、ペナルティを両方とも終了させる。
特技/Feat:ローグはローグの技のかわりに前提条件を満たしている特技を1つ得る。
身かわし強化(変則)/Improved Evasion:この能力は身かわしと同様に働く。反応セーヴに成功することでダメージを半減できる攻撃の対象となった場合に、セーヴィング・スローに成功すればダメージを全く受けなくなるという点は変わらないが、セーヴィング・スローに失敗した場合にも半分のダメージを受けるだけですむようになる。無防備状態のローグは身かわし強化の利益を得ることはできない。
身軽(変則)/Light Walker:ローグは移動困難な地形を通常の移動速度で通過することができ、移動困難な地形で5フィート・ステップを行うことができる。ローグが身軽を修得するには、先に屋根歩きのローグの技を修得していなければならない。
変装の達人(変則)/Master of Disguise:1日1回、この技を持つローグは標準アクションで変装することができる。その変装をしている間、ローグは全ての〈変装〉判定に+10のボーナスを得る。この技を修得するには、ローグは迅速なる変装の技を有していなければならない。
上級多才(変則)/Multitalented, Greater:この技を持つローグは、上級の技に追加の使用回数を与えるために、多才ローグの技を使用することができる。この技を修得するには、ローグは多才ローグの技を有していなければならない。
追い討ち(変則)/Opportunist:ローグは1ラウンドに1回、敵が他のキャラクターからの近接攻撃でダメージを受けた直後に、その敵に対して機会攻撃を行うことができる。この攻撃は、そのラウンドにおけるローグの機会攻撃の回数に数えられる。この能力は1ラウンドに1回だけ使用することができる。
技能体得/Skill Mastery:ローグはある特定の技能の使用に関して揺るぎない自信を持つに至り、不利な状況にあっても確実に技能を使うことができる。この能力を獲得したローグは、【知力】修正値に等しい数の技能を選択する。ローグは選択した技能(及び超越技能クラス特徴で選択した技能)の判定を行う際、たとえ精神的重圧を受けたり気が散ったりする状況にあっても、技能判定で“出目10”を選択することができるようになる。ローグはこの特殊能力を複数回得ることができる。得るたびに、追加で同数の技能にこの能力を適用することができる。
心術破り(変則)/Slippery Mind:この能力により、ローグは魔法的効果による支配や強制力から逃れることができる。心術破りの能力を持つローグが心術の呪文や効果の作用を受け、セーヴィング・スローに失敗した場合、1ラウンド後に同じ難易度で再度セーヴを行うことができる。この能力を使用して得られる追加のセーヴィング・スローは1回だけである。
先制射撃(変則)/Quick Shot:イニシアチブ判定を行う際、ローグは即行アクションとして遠隔武器を用いて攻撃を1回行うことができる。この能力を使用するには、ローグは武器を手にしていなければならず、(必要ならば)装填済みでなければならない。複数のローグがこの技を有している場合、イニシアチブ判定の結果に従い、この攻撃の順番が決定される。攻撃が解決された後、通常通りラウンドが進行する。
上級地形体得(変則)/Terrain Mastery, Greater:この技を持つローグは、得意な地形を1つ選択することができる。その地形におけるボーナスは+4に増加する。13レベルと18レベルの時点で、このボーナスは+2ずつ増加する(最大で+8)。この上級の技を修得するには、ローグは地形体得の技を有していなければならない。
打撃の極み(変則)/Master Strike:クラス・レベル20に達した時点で、急所攻撃を行うローグは信じられないほど危険な存在になる。ローグが急所攻撃ダメージを与えるたびに、以下の3種の効果の中から1つを選択する。:1d4時間の睡眠状態、2d6ラウンドの麻痺状態、死亡状態。いずれの効果を選択しても、目標は頑健セーヴに成功すれば追加効果を無効にできる。難易度は、10+ローグ・レベルの半分+ローグの【敏捷力】修正値である。ひとたび打撃の極みの目標となったクリーチャーは、セーヴが成功したか否かにかかわらず、24時間の間そのローグの打撃の極み攻撃に完全耐性を持つ。急所攻撃に完全耐性を持つクリーチャーはこの能力にも完全耐性を持つ。
本章に記載されたローグの技はCore Rulebookに掲載された全てと、他の書籍に掲載されたローグの技から更新されたものが書かれている。以下のローグの技は修正無く使用することができる。
ローグの技/Rogue Talents:火器訓練、隠し玉*、壁登り、気概、器用な掌、攻撃リーダー、高速後退、失識攻撃*、迅速なる変装、迅速なる罠師、慎重な観察者、素早き毒使い、生存技術、巧みな引き金、力強い泳法、強い印象、鉄の胃、逃走の名人、縄使い、忍術、変位攻撃、闇市場の人脈。
上級の技/Advanced Rogue Talents:打ち倒す一撃、影隠れ、狩人の奇襲、危険なカクテル、幻惑の刃*、倹約家の罠師、攻撃そらし、高速軽業、静かなる狙撃手、使い魔、デマ屋、逃走の達人、武器強奪、また今度、無意識の味方。