時折ある、失ったもの全てへの感傷的な黙考の瞬間にもかかわらず、バラザーはずいぶん昔に忘却から救い出した幻獣との永遠なる友情に安らぎを見出す。
男性、ノーム、1レベル・アンチェインド・サモナー(Pathfinder RPG Pathfinder Unchained 25)
真なる中立/小型サイズの人型生物(ノーム)
イニシアチブ +1; 感覚 夜目; 〈知覚〉+2
アーマー・クラス 14、接触12、立ちすくみ13(+2鎧、+1【敏】、+1サイズ)
ヒット・ポイント 11(1d8+3)
頑健 +3、反応 +1、意志 +2; 幻術に対して+2、パドリグが30フィート以内にいる場合は[恐怖]効果に対して+2
防御的能力 防御訓練*
移動速度 20フィート
近接 クオータースタッフ=+0(1d4-1)
遠隔 ライト・クロスボウ=+2(1d6/19~20)
特殊攻撃 嫌悪
擬似呪文能力 (術者レベル1; 精神集中+5)
1回/日―ゴースト・サウンド(難易度15)、スピーク・ウィズ・アニマルズ、ダンシング・ライツ、プレスティディジテイション
7回/日―サモン・モンスターI
1レベル(2回/日)―グリース(難易度16)、シールド
0レベル(回数無制限)―アシッド・スプラッシュ、ディテクト・マジック、メッセージ、ライト
【筋】8、【敏】12、【耐】16、【知】13、【判】10、【魅】18
基本攻撃 +0; 戦技ボーナス -2; 戦技防御値 9(対巨人13)
特技 《呪文熟練:召喚術》*
特徴 〔運命の折衝〕UCA、*、〔永遠の相棒〕UCA、*
技能 〈軽業〉+1(跳躍では-3)、〈言語学〉+5、〈交渉〉+8(来訪者に対しては+10)、〈知覚〉+2、〈知識:次元界〉+7、〈呪文学〉+5; 種族修正 +2〈知覚〉
言語 共通語、ゴブリン語、ノーム語、プロティアン語、森語
その他の特殊能力 学識ARG、*、幻獣、生命共有、ノームの魔法*
戦闘用装備 ポーション・オヴ・キュア・ライト・ウーンズ、スクロール・オヴ・マジック・ファング、錬金術師の火; その他の装備 レザー・アーマー、ライト・クロスボウとボルト10本、クオータースタッフ、背負い袋、呪文構成要素ポーチ、水袋、1GP
* この能力の効果はバラザーまたは招来されたクリーチャーのデータに算出済みである。
幻獣 バラザーは幻獣として知られる強力な来訪者パドリグを招来できる。パドリグは招来されたクリーチャーであるが、殺される(ヒット・ポイントが-13以下まで減じる)まで送還されず、招来クリーチャーの接触を妨げる効果に守られているクリーチャーに攻撃することができる。パドリグはディスペル・マジックにより自身の次元界に戻されることはないが、ディスミサルとバニッシュメントには強制送還される。バラザーは標準アクションでパドリグを送還できる。パドリグが送還された場合、バラザーは1分間の儀式により送還前と同じヒット・ポイントを持つパドリグを招来することができる。もしパドリグのヒット・ポイントが-13以下まで減った場合は送還され、バラザーは24時間パドリグを招来できない。バラザーがパドリグを再び招来する場合、パドリグは3ポイントのダメージを受けた状態で帰ってくる。パドリグとバラザーは輝くルーンを帯びており非魔法な手段(ヘッドバンド等)でのみ隠すことができる。
嫌悪 バラザーは(爬虫類)または(ゴブリン類)の人型生物クリーチャーに対する攻撃ロールに+1種族ボーナスを得る。
生命共有 パドリグのヒット・ポイントが-13を下回った場合はいつでも、バラザーは、アクションなしで、自身のヒット・ポイントを1対1の割合で犠牲にし幻獣が送還されるを防ぐことができる。パドリグが完全なヒット・ポイントを維持するにはバラザーより100フィート以内に居なければならない。パドリグがバラザーより100フィートから1,000フィートの距離にいる場合、ヒット・ポイントは3まで減る。バラザーが再度近づいた場合、パドリグの最大ヒット・ポイントは通常まで戻るが、現在ヒット・ポイントはそうはならない。
サモン・モンスターI バラザーはサモン・モンスターIを擬似呪文能力として1日に7回発動できる。招来可能なモンスターは次ページ掲載のセレスチャル・ドッグやセレスチャル・イーグルを含む。この能力を引き出すのはサモナーが幻獣を使用するのと同じ力を使用する。つまり、サモナーはパドリグが招来されていない時しかこの能力を使用できない。彼はこの呪文を標準アクションとして発動でき、そのクリーチャーは1分(1ラウンドではなく)持続する。バラザーはこの方法では複数のサモン・モンスター呪文を同時には起動状態にできない。この能力が再び使用された場合、存在しているサモン・モンスターは即座に終了する。
呪文と装備 バラザーは下記の呪文と装備を使用できる。
アシッド・スプラッシュバラザーは接触アーマー・クラスに対し+4ボーナスを持って遠隔接触攻撃を試みる。命中した場合、1d3ポイントの[強酸]ダメージを与える。
キュア・ライト・ウーンズバラザーのポーションにより、1d8+1ポイントのダメージを治癒する。
ダンシング・ライツバラザーは最大4つの輝く光を作り出せる。この光は半径10フィートを照らす。バラザーはこの光を毎ラウンド100フィート移動できる。
ディテクト・マジックバラザーは60フィートの円錐形の範囲内の魔法を感知することができる。精神集中することで、次のラウンドに範囲内にいくつの魔法のオーラがあるか判明することができる。その後で、1つのオーラについてより多くを学ぶ試みを行える。
ゴースト・サウンドバラザーは20フィート以内の地点に4人の人間が発するような音を1ラウンド作り出せるが、はっきりした会話を作り出すことはできない。
グリースバラザーは距離25フィート以内の10フィート四方の床または1つのアイテムを1分間油を塗った状態にすることができる。地面に油を塗った場合、範囲内のクリーチャーは難易度16の反応セーヴィング・スローを行わなければならず、失敗した場合は伏せ状態になり、この範囲を通るクリーチャーは難易度10の〈軽業〉判定に成功しなければならず、失敗した場合は移動を止め同様の反応セーヴィング・スローを強制される(反応セーヴィング・スローに5差以上で失敗した場合は伏せ状態になり反応セーヴィング・スローは必要ない)。バラザーが物体に油を塗った場合、その物体を所持している者は呪文を回避するために反応セーヴィング・スローをする必要があり、失敗した場合はその物体を落とし、落とした物体を拾うために、または他の方法でそのアイテムを使用するために毎ラウンド反応セーヴィング・スローをしなければならない。バラザーが何者かの衣服に油を塗った場合、その者は〈脱出術〉判定、組みつきから脱出するための戦技判定、および組みつきの戦技判定に対する戦技防御値に+10のボーナスを得る。
ライトバラザーが接触した1つの物体は10分間光を灯す。この呪文を再度発動した場合、以前のライトは即座に終了する。
マジック・ファングバラザーの巻物により接触した1体のクリーチャーの肉体武器のうち1つの攻撃ロールとダメージ・ロールに+1強化ボーナスを与える。
メッセージバラザーは目標が110フィート以内におり視界内にいる限り、10分間、1体の目標に伝言を囁くことができる。目標はその都度バラザーに囁きを送り返すことができる。近くにいるクリーチャーはこの伝言を漏れ聞くことができる(〈知覚〉難易度25)。
プレスティディジテイションバラザーは1時間の間、衣服の汚れを落とす、飲み物を冷やす、食事に香りをつける等の簡単な魔法の効果を起こすことができる。
シールドバラザーは4分間アーマー・クラスに+4の盾ボーナスとマジック・ミサイルへの完全耐性を得る。幻獣にこの呪文を発動するためにパドリグに接触することもできる。
スピーク・ウィズ・アニマルズバラザーは1分間、動物と会話することができる。
蛇体の幻獣
混沌にして中立/中型サイズの来訪者(他次元界、プロティアン)
イニシアチブ +3; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+4
アーマー・クラス 15、接触13、立ちすくみ12(+3【敏】、+2外皮)
ヒット・ポイント 6(1d10+1)
頑健 +1、反応 +5、意志 +2
抵抗 [強酸]5
移動速度 20フィート
近接 噛みつき=+4(1d6+1、加えて“つかみ”)、針=+4(1d4+1)、または噛みつき=+4(1d6+1、加えて“つかみ”)、尾の打撃=-1(1d6、加えて“つかみ”)
【筋】12、【敏】16、【耐】13、【知】7、【判】10、【魅】11
基本攻撃 +1; 戦技ボーナス +2(組みつき+6); 戦技防御値 15(足払いされない)
特技 《武器の妙技》*
技能 〈軽業〉+7(平衡感覚では+9、跳躍では+3)、〈知覚〉+4、〈知識:次元界〉+2、〈登攀〉+5
言語 共通語
その他の特殊能力 呪文共有、進化(噛みつき、つかみ[噛みつき、尾の打撃]、針、尾、尾の打撃)、リンク
つかみ パドリグが噛みつきまたは尾の打撃の攻撃を中型サイズ以下の対象に命中させた場合、フリー・アクションで組みつきの戦技を開始することができる。
リンク バラザーとパドリグは(両者が同じ次元界にいる限り)どれだけ離れていてもコミュニケーションを取ることができる精神的な繋がりを持つ。このコミュニケーションはフリー・アクションで、いつでもバラザーはパドリグに命令を伝えることができる。
呪文共有 バラザーは自身に発動可能な呪文を接触によりパドリグに発動できる。
Pathfinder RPG Bestiary 294、87
真なる中立/小型サイズの動物
イニシアチブ +1; 感覚 夜目、鋭敏嗅覚; 〈知覚〉+8
アーマー・クラス 13、接触12、立ちすくみ12(+1【敏】、+1外皮、+1サイズ)
ヒット・ポイント 6(1d8+2)
頑健 +4、反応 +3、意志 +1
抵抗 [強酸]5、[雷撃]5、[氷雪]5; 呪文抵抗 6
移動速度 40フィート
近接 噛みつき=+2(1d4+1)
特殊攻撃 悪を討つ一撃(+1ダメージ)
【筋】13、【敏】13、【耐】15、【知】2、【判】12、【魅】6
基本攻撃 +0; 戦技ボーナス +0; 戦技防御値 11(対足払い15)
特技 《技能熟練:知覚》
技能 〈軽業〉+1(跳躍では+9)、〈生存〉+1(嗅覚による追跡では+5)、〈知覚〉+8; 種族修正 +4〈軽業〉(跳躍する場合)、+4〈生存〉(嗅覚により追跡する場合)
悪を討つ一撃 このセレスチャル・ドッグは即行アクションとして視界内の悪のクリーチャーに対する怒りに集中することができる。そのクリーチャーが死亡するまで対象へのダメージ・ロールに+1ボーナスを得る。
Pathfinder RPG Bestiary 118、294
真なる中立/小型サイズの動物
イニシアチブ +2; 感覚 暗視60フィート、夜目; 〈知覚〉+10
アーマー・クラス 14、接触13、立ちすくみ12(+2【敏】、+1外皮、+1サイズ)
ヒット・ポイント 5(1d8+1)
頑健 +3、反応 +4、意志 +2
抵抗 [強酸]5、[雷撃]5、[氷雪]5; 呪文抵抗 6
移動速度 10フィート、飛行80フィート(標準)
近接 噛みつき=+3(1d4)、鉤爪(×2)=+3(1d4)
特殊攻撃 悪を討つ一撃(+1ダメージ)
【筋】10、【敏】15、【耐】12、【知】2、【判】15、【魅】7
基本攻撃 +0; 戦技ボーナス -1; 戦技防御値 11
特技 《武器の妙技》*
技能 〈軽業〉+2(跳躍では-6)、〈知覚〉+10、〈飛行〉+8; 種族修正 +8〈知覚〉
悪を討つ一撃 このセレスチャル・イーグルは即行アクションとして視界内の悪のクリーチャーに対する怒りに集中することができる。そのクリーチャーが死亡するまで対象へのダメージ・ロールに+1ボーナスを得る。
ネックスの首都であるクオンティウムで、アークロードたちはバラザーという名の孤児のノームを最も権威ある魔法指導の学校へと採用した。しかしその動機は慈悲によるものではなかった:彼らは虚空罅として知られる神秘的な導管を介して彼を生贄としてささげる予定であったが、傍らに奇妙なクリーチャーを侍らせて彼が戻ってきた時には驚くしかなかった。バラザーとパドリグと名乗った鳥類の実体はどうにかフレッシュフォージからの、エカヌスからの、そしてネックスからの自由を勝ち取った。
プライバシーはバラザーによって非常に重要なものである。彼が裏切ったネックスのウィザードはバラザーの虚空罅の修得を忘れてはいないからだ。ネックスのアークロードのエージェントは彼の旅路に常に付きまとう。バラザーは、新たな休止それぞれは――一時的なものであっても――更なる技術を学び、新たな人と出会い、ネックスでいつも自分の手から逃れていた魔法的技巧を修得し、そして残してきた友人に敬意を表する機会を自分に提供することを分かっている。時折ある、失ったもの全てへの感傷的な瞬間にもかかわらず、バラザーはずいぶん昔に忘却から救い出した幻獣との友情に安らぎを見出す。パドリグと一緒に旅をする限り、決して一人ではないことを彼は知っている。
“乗り越えられない障害はない、僕たちには1人で克服する必要はないのだから。” |
時折ある、失ったもの全てへの感傷的な黙考の瞬間にもかかわらず、バラザーはずいぶん昔に忘却から救い出した幻獣との永遠なる友情に安らぎを見出す。
男性、ノーム、4レベル・アンチェインド・サモナー(Pathfinder RPG Pathfinder Unchained 25)
真なる中立/小型サイズの人型生物(ノーム)
イニシアチブ +1; 感覚 夜目; 〈知覚〉+2
アーマー・クラス 15、接触13、立ちすくみ14(+2鎧、+1反発、+1【敏】、+1サイズ)
ヒット・ポイント 36(4d8+15)
頑健 +5、反応 +3、意志 +5; 幻術に対して+2、パドリグが30フィート以内にいる場合は[恐怖]効果に対して+2
防御的能力 防御訓練*、味方の盾
移動速度 20フィート
近接 クオータースタッフ=+3(1d4-1)
遠隔 ライト・クロスボウ=+5(1d6/19~20)
特殊攻撃 嫌悪
擬似呪文能力 (術者レベル4; 精神集中+8)
1回/日―ゴースト・サウンド(難易度15)、スピーク・ウィズ・アニマルズ、ダンシング・ライツ、プレスティディジテイション
7回/日―サモン・モンスターII
2レベル(2回/日)―グリッターダスト(難易度17)、バークスキン
1レベル(4回/日)―グリース(難易度16)、シールド、プロテクション・フロム・イーヴル、マジック・ファング
0レベル(回数無制限)―アシッド・スプラッシュ、ガイダンス、ディテクト・マジック、メッセージ、ライト、レジスタンス
【筋】8、【敏】12、【耐】16、【知】14、【判】10、【魅】18
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +1; 戦技防御値 13(対巨人17)
特技 《呪文熟練:召喚術》*、《招来クリーチャー強化》
特徴 〔運命の折衝〕UCA、*、〔永遠の相棒〕UCA、*
技能 〈軽業〉+1(跳躍では-3)、〈言語学〉+6、〈交渉〉+9(来訪者に対しては+11)、〈知覚〉+2、〈知識:工学〉+6、〈知識:次元界〉+11、〈知識:神秘学〉+6、〈呪文学〉+9、〈魔法装置使用〉+11; 種族修正 +2〈知覚〉
言語 共通語、ゴブリン語、ノーム語、プロティアン語、森語
その他の特殊能力 学識ARG、*、感覚結合(4ラウンド/日)、幻獣、生命共有、ノームの魔法*
戦闘用装備 オイル・オヴ・デイライト、ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ、ポーション・オヴ・インヴィジビリティ、スクロール・オヴ・フライ、スクロール・オヴ・レッサー・リジューヴネイト・アイドーロンAPG、スクロール・オヴ・メイジ・アーマー(4)、スクロール・オヴ・サモン・アイドーロンAPG、ワンド・オヴ・ディスペル・マジック(3チャージ)、ワンド・オヴ・マジック・ミサイル(術者レベル3、5チャージ)、錬金術師の火; その他の装備 レザー・アーマー、ライト・クロスボウとボルト10本、クオータースタッフ、クローク・オヴ・レジスタンス+1、リング・オヴ・プロテクション+1、背負い袋、巻物入れ、呪文構成要素ポーチ、水袋、25GP
* この能力の効果はバラザーまたは招来されたクリーチャーのデータに算出済みである。
招来クリーチャー強化 バラザーがサモン・モンスターIIの能力を使用する場合、招来されたクリーチャーは【筋力】と【耐久力】に+4強化ボーナスを得る。この効果は例示してあるモンスターのデータに計算済みである。
感覚結合 バラザーは標準アクションとしてパドリグが感じる全ての視覚、聴覚、嗅覚、味覚および触覚の感覚を共有することができる。この能力は1日に4ラウンド使用できる。この能力に距離の制限はないが両者は同じ次元界にいなければならない。バラザーはフリー・アクションでこの効果を終了できる。
幻獣 バラザーは幻獣として知られる強力な来訪者パドリグを招来できる。パドリグは招来されたクリーチャーであるが、殺される(ヒット・ポイントが-13以下まで減じる)まで送還されず、招来クリーチャーの接触を妨げる効果に守られているクリーチャーに攻撃することができる。パドリグはディスペル・マジックにより自身の次元界に戻されることはないが、ディスミサルとバニッシュメントには強制送還される。バラザーは標準アクションでパドリグを送還できる。パドリグが送還された場合、バラザーは1分間の儀式により送還前と同じヒット・ポイントを持つパドリグを招来することができる。もしパドリグのヒット・ポイントが-16以下(訳注:-13以下)まで減った場合は送還され、バラザーは24時間パドリグを招来できない。バラザーがパドリグを再び招来する場合、パドリグは9ポイントのダメージを受けた状態で帰ってくる。パドリグとバラザーは輝くルーンを帯びており非魔法な手段(ヘッドバンド等)でのみ隠すことができる。
嫌悪 バラザーは(爬虫類)または(ゴブリン類)の人型生物クリーチャーに対する攻撃ロールに+1種族ボーナスを得る。
生命共有 パドリグのヒット・ポイントが-16(訳注:-13)を下回った場合はいつでも、バラザーは、アクションなしで、自身のヒット・ポイントを1対1の割合で犠牲にし幻獣が送還されるを防ぐことができる。パドリグが完全なヒット・ポイントを維持するにはバラザーより100フィート以内に居なければならない。パドリグがバラザーより100フィートから1,000フィートの距離にいる場合、ヒット・ポイントは9まで減る。バラザーが再度近づいた場合、パドリグの最大ヒット・ポイントは通常まで戻るが、現在ヒット・ポイントはそうはならない。
味方の盾 バラザーがパドリグの間合い内にいる場合は常に、バラザーはアーマー・クラスに+2盾ボーナスとセーヴィング・スローに+状況ボーナスを得る。このボーナスはパドリグが組みつき状態、無防備状態、麻痺状態、朦朧状態、または気絶状態の場合は適用されない。
サモン・モンスターII バラザーはサモン・モンスターIIを擬似呪文能力として1日に7回発動できる。この能力を引き出すのはサモナーが幻獣を使用するのと同じ力を使用する。つまり、サモナーはパドリグが招来されていない時しかこの能力を使用できない。彼はこの呪文を標準アクションとして発動でき、そのクリーチャーは4分(4ラウンドではなく)持続する。バラザーはこの方法では複数のサモン・モンスター呪文を同時には起動状態にできない。この能力が再び使用された場合、存在しているサモン・モンスターは即座に終了する。次ページに掲載する実例モンスターは彼が招来可能な2種のクリーチャーである。
呪文と装備 バラザーは下記の呪文と装備を使用できる。
アシッド・スプラッシュバラザーは接触アーマー・クラスに対し+4ボーナスを持って遠隔接触攻撃を試みる。命中した場合、1d3ポイントの[強酸]ダメージを与える。
バークスキンバラザーは接触した目標に40分間外皮に+3の強化ボーナスを与える。
キュア・モデレット・ウーンズバラザーのポーションにより、2d8+3ポイントのダメージを治癒する。
ダンシング・ライツバラザーは最大4つの輝く光を作り出せる。この光は半径10フィートを照らす。バラザーはこの光を毎ラウンド100フィート移動できる。
デイライト物体に塗布した場合、バラザーのオイルは50分間60フィートに届く明るい光を作り出し、続く60フィートの照明段階を1段階上昇させる。範囲内に魔法の闇がある場合、重複する範囲はどちらの呪文の効果も及ぼさない。
ディテクト・マジックバラザーは60フィートの円錐形の範囲内の魔法を感知することができる。精神集中することで、次のラウンドに範囲内にいくつの魔法のオーラがあるか判明することができる。その後で、1つのオーラについてより多くを学ぶ試みを行える。
ディスペル・マジックバラザーのワンドによりクリーチャーまたは物体に稼働中の呪文を終了させる、魔法のアイテムの抑制、他の術者の呪文の呪文相殺を試みることができる。呪文が目標または範囲に効果を及ぼしている場合、解呪には「11+その呪文またはアイテムの術者レベル」または「呪文の難易度」を超える解呪判定(1d20+5)に成功しなければならない。
フライバラザーの巻物により接触した目標は5分間60フィートの飛行移動速度と〈飛行〉判定に+6を得る。
ゴースト・サウンドバラザーは35フィート以内の地点に16人の人間が発するような音を4ラウンド作り出せるが、はっきりした会話を作り出すことはできない。
グリッターダスト半径10フィート以内のクリーチャーは4ラウンド間〈隠密〉判定に-40のペナルティを受け、インヴィジビリティや類する効果の利益を失う。さらに難易度17の意志セーヴィング・スローに失敗した場合は盲目状態になるが、それぞれのターンの終了時に盲目状態を終了させる意志セーヴィング・スローを行える。
グリースバラザーは距離35フィート以内の10フィート四方の床または1つのアイテムに4分間油を塗った状態にすることができる。地面に油を塗った場合、範囲内のクリーチャーは難易度16の反応セーヴィング・スローを行わなければならず、失敗した場合は伏せ状態になり、この範囲を通るクリーチャーは難易度10の〈軽業〉判定に成功しなければならず、失敗した場合は移動を止め同様の反応セーヴィング・スローを強制される(反応セーヴィング・スローに5差以上で失敗した場合は伏せ状態になり反応セーヴィング・スローは必要ない)。バラザーが物体に油を塗った場合、その物体を所持している者は呪文を回避するために反応セーヴィング・スローをする必要があり、失敗した場合はその物体を落とし、落とした物体を拾うために、または他の方法でそのアイテムを使用するために毎ラウンド反応セーヴィング・スローをしなければならない。バラザーが何者かの衣服に油を塗った場合、その者は〈脱出術〉判定、組みつきから脱出するための戦技判定、および組みつきの戦技判定に対する戦技防御値に+10のボーナスを得る。
ガイダンスバラザーは接触した目標が1分以内に行う1回の攻撃ロール、セーヴィング・スロー、または技能判定に+1の技量ボーナスを与える。
インヴィジビリティバラザーのポーションは3分間もしくは服用者が攻撃を行うまで服用者を見えなくする。不可視状態でいる間、服用者は〈隠密〉判定に+20ボーナスを得る(完全に静止している場合は+40)。不可視状態が外れる直前の最初の攻撃は命中に+2ボーナスを得る(そして敵はアーマー・クラスに対する【敏捷力】ボーナスをおそらく失うであろう)。
レッサー・リジューヴネイト・アイドーロンバラザーの巻物により接触した幻獣(パドリグなど)のダメージを1d10+1ポイント治癒することができる。
ライトバラザーが接触した1つの物体は70分間光を灯す。この呪文を再度発動した場合、以前のライトは即座に終了する。
メイジ・アーマーバラザーの巻物により彼は接触したクリーチャーに7時間の間、+4鎧ボーナスを与えることができる。このボーナスは他の鎧ボーナスと累積せず、非実体クリーチャーに対する接触アーマー・クラスに適用される。
マジック・ファングバラザーの呪文は接触した1体のクリーチャーの肉体武器のうち1つの攻撃ロールとダメージ・ロールに+1強化ボーナスを与える。
マジック・ミサイルバラザーのワンドにより3本の力場の矢を150フィート以内にいる互いに15フィート以内の最大2体の目標に放つことができる。この矢は自動的に命中し、非実体クリーチャーであってもそれぞれ1d4+1ポイントのダメージを与える。バラザーはワンドを起動するために難易度20の〈魔法装置使用〉判定に成功しなければならない。
メッセージバラザーは目標が140フィート以内におり視界内にいる限り、40分間、最大4体の目標に伝言を囁くことができる。目標はその都度バラザーに囁きを送り返すことができる。近くにいるクリーチャーはこの伝言を漏れ聞くことができる(〈知覚〉難易度25)。
プロテクション・フロム・イーヴル接触した目標は4分間悪のクリーチャーに対するセーヴィング・スローに+2抵抗ボーナスとアーマー・クラスに+2反発ボーナスを得る。目標は善でない招来クリーチャーに触れられなくなり悪のクリーチャーによる精神支配および憑依に完全耐性を得る。精神支配および憑依された後にこの呪文を発動することで目標は+2ボーナスを持って新たなセーヴィング・スローを得る。
レジスタンスバラザーは接触した目標に1分間、セーヴィング・スローに+1抵抗ボーナスを与える。
シールドバラザーは4分間アーマー・クラスに+4の盾ボーナスとマジック・ミサイルへの完全耐性を得る。幻獣にこの呪文を発動するためにパドリグに接触することもできる。
スピーク・ウィズ・アニマルズバラザーは4分間、動物と会話することができる。
サモン・アイドーロンバラザーの巻物により、まだパドリグが招来されていなければ、全ラウンド・アクションを用いて35フィート以内の任意の場所にパドリグを招来することができる。パドリグは《招来クリーチャー強化》の利益を得て、通常の招来クリーチャーの制限の対象となる。この招来されたパドリグは4分間持続する。
蛇体の幻獣
混沌にして中立/中型サイズの来訪者(他次元界、プロティアン)
イニシアチブ +3; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+6
アーマー・クラス 19、接触13、立ちすくみ16(+3【敏】、+6外皮)
ヒット・ポイント 18(3d10+3)
頑健 +2、反応 +6、意志 +3
防御的能力 身かわし; 抵抗 [強酸]5、[雷撃]10、[氷雪]10
移動速度 20フィート
近接 噛みつき=+7(1d6+1、加えて“つかみ”)、針=+6(1d4+1)、または噛みつき=+7(1d6+1、加えて“つかみ”)、尾の打撃=+1(1d6、加えて“つかみ”)
間合い 5フィート(噛みつきは10フィート)
【筋】13、【敏】17、【耐】13、【知】7、【判】10、【魅】11
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +4(組みつき+8); 戦技防御値 17(足払いされない)
特技 《武器熟練:噛みつき》*、《武器の妙技》*
技能 〈隠密〉+7、〈軽業〉+9(平衡感覚では+11、跳躍では+5)、〈脱出術〉+7、〈知覚〉+6、〈知識:次元界〉+2、〈登攀〉+5、〈はったり〉+5
言語 共通語
その他の特殊能力 進化(噛みつき*、つかみ* [噛みつき、尾の打撃]、外皮強化*、間合い [噛みつき]*、針*、尾*、尾の打撃*)、リンク、呪文共有
* この能力の効果はパドリグのデータに算出済みである。
身かわし パドリグは通常であれば反応セーヴに成功することでダメージが半減する効果のセーヴに成功した場合、半減する代わりにダメージを受けなくなる。
つかみ パドリグが噛みつきまたは尾の打撃の攻撃を中型サイズ以下の対象に命中させた場合、フリー・アクションで組みつきの戦技を開始することができる。
リンク バラザーとパドリグは(両者が同じ次元界にいる限り)どれだけ離れていてもコミュニケーションを取ることができる精神的な繋がりを持つ。このコミュニケーションはフリー・アクションで、いつでもバラザーはパドリグに命令を伝えることができる。
呪文共有 バラザーは自身に発動可能な呪文を接触によりパドリグに発動できる。
Pathfinder RPG Bestiary 294、16
真なる中立/中型サイズの蟲
イニシアチブ +0; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚; 〈知覚〉+5
アーマー・クラス 15、接触10、立ちすくみ15(+5外皮)
ヒット・ポイント 22(2d8+13)
頑健 +8、反応 +0、意志 +1
抵抗 [強酸]5、[雷撃]5、[氷雪]5; 完全耐性 [精神作用]効果; 呪文抵抗 6
移動速度 50フィート、登攀20フィート
近接 噛みつき=+5(1d6+4)、針=+5(1d4+4)
特殊攻撃 悪を討つ一撃(+2ダメージ)
【筋】18、【敏】10、【耐】21、【知】―、【判】13、【魅】11
基本攻撃 +1; 戦技ボーナス +5; 戦技防御値 15(対足払い23)
特技 《追加HP》B
技能 〈生存〉+5、〈知覚〉+5、〈登攀〉+12; 種族修正 +2〈生存〉、+4〈知覚〉
悪を討つ一撃 このセレスチャル・ジャイアント・ワーカー・アントは視界内の悪のクリーチャーに対する怒りに集中することができる。そのクリーチャーが死亡するまで対象へのダメージ・ロールに+4ボーナスを得る。
Pathfinder RPG Bestiary 122
真なる中立/小型サイズの来訪者(地、エレメンタル、他次元界)
イニシアチブ -1; 感覚 暗視60フィート、振動感知60フィート; 〈知覚〉+4
アーマー・クラス 17、接触10、立ちすくみ17(-1【敏】、+7外皮、+1サイズ)
ヒット・ポイント 17(2d10+6)
頑健 +6、反応 -1、意志 +3
完全耐性 出血攻撃、クリティカル・ヒット、挟撃、麻痺、毒、攻撃の正確さを基とするダメージ、睡眠、朦朧化
移動速度 20フィート、穴掘り20フィート; 地潜り
近接 叩きつけ=+8(1d6+7)
特殊攻撃 地の体得
【筋】20、【敏】8、【耐】17、【知】4、【判】11、【魅】11
基本攻撃 +2; 戦技ボーナス +6(突き飛ばし+8); 戦技防御値 15(17対突き飛ばし)
特技 《強打》、《突き飛ばし強化》
技能 〈隠密〉+7、〈軽業〉-1(跳躍では-5)、〈鑑定〉+1、〈知覚〉+4、〈知識:次元界〉+1、〈知識:ダンジョン探検〉+1、〈登攀〉+9
地潜り アース・エレメンタルは石、泥、その他あらゆる種類の地面の中をあたかも魚が水中を泳ぐように通り抜けることができる。
地の体得 アース・エレメンタルは自分と敵が地面に接触している場合、攻撃ロール、ダメージ・ロール、および戦技判定に+1ボーナスを得る。相手が空中、または水中にいる場合、それらのロールに-4のペナルティを負う。
虚空罅の崖の上に立っている時、バラザーはもし自分がクオンティウムのアカデミーの比較的快適なところでより勤勉に学んでいたらどうだったろうかと疑問に思った。彼はいやいや瘴気に視線を投げ、亀裂の不気味なエネルギーが彼の精神の内へと入り込もうとしているかのように感じた。さらに悪いことに、彼は霧の中で囁き声を複数聞いた、それらの声は彼に呼びかけ、縁の先へと踏み出すように請い求めていた。
一部の声の主は怒っており、放置されることを望んでいた。甘い忘却の蜜のような言葉で手招きする声もあった。しかし、騒乱の中での1つの声は穏やかにそしてはっきりと話した。「あなたを助けよう」それは安心させるような声色であった。「私に形を与え、この捕らわれの身から解放しなさい。そして君と私は一体となるのだ。恐れるな、小さき者よ。私たちは一緒になるべきだ。」
バラザーとパドリグと呼ばれる鳥類の実体はどうにかフレッシュフォージからの、エカヌスからの、そしてネックスさえからの自由を勝ち取った。パドリクは、自分は幻獣として知られる体のない生物であり、互いの精神と魂の親和性によってバラザーだけが自分に形状と形態を与えることができたと説明した。このノームがネックスからカタペシュ、アブサロムへと向かう途中で、バラザーはパドリクの形態を、追加の脚、恐ろしい翼、あるいは手近の危険や状況に適したその他の特徴を加えるように変化させることが上手くなった。
若いバラザーのやんちゃな精神はまだかなり残っているが、虚空罅の恐怖は今でもまだ彼から離れていない。しかし絶え間なく過酷な旅路の間中、バラザーは忙しなくし続けており、健康なノームの同胞のように活動的だ。他のノームが最善の意図で彼に「状況」について尋ねる時、バラザーは時折気難しさのいらいらした発作を催し、彼を助けようとする者に放っておけと指示をする。
プライバシーはバラザーによって非常に重要なものである。ネックスのアークロードのエージェントは絶えずバラザーに付きまとい、季節ごとに彼を追い払う。バラザーは、新たな休止それぞれは――一時的なものであっても――更なる技術を学び、新たな人と出会い、ネックスでいつも自分の手から逃れていた魔法的技巧を修得し、そして残してきた友人に敬意を表する機会を自分に提供することを分かっている。時折ある、失ったもの全てへの感傷的な瞬間にもかかわらず、バラザーはずいぶん昔に忘却から救い出した幻獣との友情に安らぎを見出す。パドリグと一緒に旅をする限り、決して一人ではないことを彼は知っている。
“乗り越えられない障害はない、僕たちには1人で克服する必要はないのだから。” |
時折ある、失ったもの全てへの感傷的な黙考の瞬間にもかかわらず、バラザーはずいぶん昔に忘却から救い出した幻獣との永遠なる友情に安らぎを見出す。
男性、ノーム、7レベル・アンチェインド・サモナー(Pathfinder RPG Pathfinder Unchained 25)
真なる中立/小型サイズの人型生物(ノーム)
イニシアチブ +5; 感覚 夜目; 〈知覚〉+2
アーマー・クラス 15、接触13、立ちすくみ14(+2鎧、+1反発、+1【敏】、+1サイズ)
ヒット・ポイント 72(7d8+34)
頑健 +7、反応 +5、意志 +7; 幻術に対して+2、パドリグが30フィート以内にいる場合は[恐怖]効果に対して+2特徴ボーナス
防御的能力 防御訓練*、味方の盾
移動速度 20フィート
近接 クオータースタッフ=+5(1d4-1)
遠隔 ライト・クロスボウ=+7(1d6/19~20)
特殊攻撃 嫌悪、創造者の呼び声1回/日
擬似呪文能力 (術者レベル7; 精神集中+15)
1回/日―ゴースト・サウンド(難易度16)、スピーク・ウィズ・アニマルズ、ダンシング・ライツ、プレスティディジテイション
8回/日―サモン・モンスターIV
3レベル(2回/日)―ディスプレイスメント、ヘイスト
2レベル(4回/日)―グリッターダスト(難易度18)、バークスキン、ブルズ・ストレンクス(2)
1レベル(6回/日)―エンラージ・パースン(難易度16)、グリース(難易度17)、シールド、プロテクション・フロム・イーヴル、メイジ・アーマー
0レベル(回数無制限)―アシッド・スプラッシュ、ガイダンス、ディテクト・マジック、メッセージ、ライト、レジスタンス
【筋】8、【敏】12、【耐】16、【知】14、【判】10、【魅】20
基本攻撃 +5; 戦技ボーナス +3; 戦技防御値 15
特技 《イニシアチブ強化》*、《呪文熟練:召喚術》*、《招来クリーチャー強化》、《追加HP》*
特徴 〔運命の折衝〕UCA、*、〔永遠の相棒〕UCA、*
技能 〈威圧〉+8、〈軽業〉+1(跳躍では-3)、〈言語学〉+6、〈交渉〉+18(来訪者に対しては+20)、〈知覚〉+2、〈知識:工学〉+6、〈知識:次元界〉+14、〈知識:神秘学〉+6、〈呪文学〉+9、〈はったり〉+8、〈飛行〉+7、〈変装〉+8、〈魔法装置使用〉+18; 種族修正 +2〈知覚〉
言語 共通語、ゴブリン語、ノーム語、プロティアン語、森語
その他の特殊能力 学識ARG、*、感覚結合(7ラウンド/日)、幻獣、生命共有、ノームの魔法*
戦闘用装備 オイル・オヴ・デイライト、ポーション・オヴ・キュア・モデレット・ウーンズ、ポーション・オヴ・インヴィジビリティ、スクロール・オヴ・フライ、スクロール・オヴ・ストーンスキン、スクロール・オヴ・サモン・アイドーロンAPG、ワンド・オヴ・ディスペル・マジック(術者レベル7、3チャージ)、ワンド・オヴ・オヴ・レッサー・リジューヴネイト・アイドーロンAPG(15チャージ)、ワンド・オヴ・マジック・ミサイル(術者レベル5、7チャージ)、ワンド・オヴ・ヴァーサトル・ウェポン(2チャージ)、錬金術師の火(3); その他の装備 レザー・アーマー、ライト・クロスボウとボルト10本、クオータースタッフ、サークレット・オヴ・パースウェイジョン、クローク・オヴ・レジスタンス+2、ヘッドバンド・オヴ・アリュアリング・カリズマ+2、リング・オヴ・プロテクション+1、背負い袋、巻物入れ、呪文構成要素ポーチ、水袋、65GP
* この能力の効果はバラザーまたは招来されたクリーチャーのデータに算出済みである。
招来クリーチャー強化 バラザーがサモン・モンスターIVの能力を使用する場合、招来されたクリーチャーは【筋力】と【耐久力】に+4強化ボーナスを得る。この効果は例示してあるモンスターのデータに計算済みである。
感覚結合 バラザーは標準アクションとしてパドリグが感じる全ての視覚、聴覚、嗅覚、味覚および触覚の感覚を共有することができる。この能力は1日に7ラウンド使用できる。この能力に距離の制限はないが両者は同じ次元界にいなければならない。バラザーはフリー・アクションでこの効果を終了できる。
幻獣 バラザーは幻獣として知られる強力な来訪者パドリグを招来できる。パドリグは招来されたクリーチャーであるが、殺される(ヒット・ポイントが-13以下まで減じる)まで送還されず、招来クリーチャーの接触を妨げる効果に守られているクリーチャーに攻撃することができる。パドリグはディスペル・マジックにより自身の次元界に戻されることはないが、ディスミサルとバニッシュメントには強制送還される。バラザーは標準アクションでパドリグを送還できる。パドリグが送還された場合、バラザーは1分間の儀式により送還前と同じヒット・ポイントを持つパドリグを招来することができる。もしパドリグのヒット・ポイントが-16以下(訳注:-13以下)まで減った場合は送還され、バラザーは24時間パドリグを招来できない。バラザーがパドリグを再び招来する場合、パドリグは19ポイントのダメージを受けた状態で帰ってくる。パドリグとバラザーは輝くルーンを帯びており非魔法な手段(ヘッドバンド等)でのみ隠すことができる。
嫌悪 バラザーは(爬虫類)または(ゴブリン類)の人型生物クリーチャーに対する攻撃ロールに+1種族ボーナスを得る。
生命共有 パドリグのヒット・ポイントが-16(訳注:-13)を下回った場合はいつでも、バラザーは、アクションなしで、自身のヒット・ポイントを1対1の割合で犠牲にし幻獣が送還されるを防ぐことができる。パドリグが完全なヒット・ポイントを維持するにはバラザーより100フィート以内に居なければならない。パドリグがバラザーより100フィートから1,000フィートの距離にいる場合、ヒット・ポイントは19まで減る。バラザーが再度近づいた場合、パドリグの最大ヒット・ポイントは通常まで戻るが、現在ヒット・ポイントはそうはならない。
創造者の呼び声 1日に1回、標準アクションとして、バラザーはパドリグを自分の隣(もしくは可能な限り近く)に出現させることができる。この能力はディメンジョン・ドア(術者レベル7)として機能する。
味方の盾 バラザーがパドリグの間合い内にいる場合は常に、バラザーはアーマー・クラスに+2盾ボーナスとセーヴィング・スローに+状況ボーナスを得る。このボーナスはパドリグが組みつき状態、無防備状態、麻痺状態、朦朧状態、または気絶状態の場合は適用されない。
サモン・モンスターIV バラザーはサモン・モンスターIVを擬似呪文能力として1日に8回発動できる。この能力を引き出すのはサモナーが幻獣を使用するのと同じ力を使用する。つまり、サモナーはパドリグが招来されていない時しかこの能力を使用できない。彼はこの呪文を標準アクションとして発動でき、そのクリーチャーは8分(8ラウンドではなく)持続する。バラザーはこの方法では複数のサモン・モンスター呪文を同時には起動状態にできない。この能力が再び使用された場合、存在しているサモン・モンスターは即座に終了する。次ページに掲載する実例モンスターは彼が招来可能な2種のクリーチャーである。
呪文と装備 バラザーは下記の呪文と装備を使用できる。
アシッド・スプラッシュバラザーは接触アーマー・クラスに対し+6ボーナスを持って遠隔接触攻撃を試みる。命中した場合、1d3ポイントの[強酸]ダメージを与える。
バークスキンバラザーは接触した目標に70分間外皮に+3の強化ボーナスを与える。
ブルズ・ストレンクス接触したクリーチャーは【筋力】に+4強化ボーナスを7分間得る。このボーナスは《招来クリーチャー強化》がバラザーが召喚したクリーチャーに与えたボーナスと累積しない。
キュア・モデレット・ウーンズバラザーのポーションにより、2d8+3ポイントのダメージを治癒する。
ダンシング・ライツバラザーは最大4つの輝く光を作り出せる。この光は半径10フィートを照らす。バラザーはこの光を毎ラウンド100フィート移動できる。
デイライト物体に塗布した場合、バラザーのオイルは50分間60フィートに届く明るい光を作り出し続く60フィートの照明段階を1段階上昇させる。範囲内に魔法の闇がある場合、重複する範囲はどちらの呪文の効果も及ぼさない。
ディテクト・マジックバラザーは60フィートの円錐形の範囲内の魔法を感知することができる。精神集中することで、次のラウンドに範囲内にいくつの魔法のオーラがあるか判明することができる。その後で、1つのオーラについてより多くを学ぶ試みを行える。
ディスペル・マジックバラザーのワンドによりクリーチャーまたは物体に稼働中の呪文を終了させる、魔法のアイテムの抑制、他の術者の呪文の呪文相殺を試みることができる。呪文が目標または範囲に効果を及ぼしている場合、「11+その呪文またはアイテムの術者レベル」または「呪文の難易度」を超える解呪判定(1d20+7)に成功しなければならない。
ディスプレイスメントバラザーは接触したクリーチャーを実際の場所より少し離れた場所にいるように見せることができ、7ラウンド間50%の失敗確率を与える。
エンラージ・パースン発動の1全ラウンド後、バラザーは40フィート以内の人型生物の目標1体を7分間1サイズ段階大きくすることができ、目標は+2【筋力】、-2【敏捷力】、戦技防御値と戦技判定に+1サイズ・ボーナス、命中とアーマー・クラスに-1サイズ・ペナルティ、〈隠密〉に-4サイズ・ペナルティ、〈飛行〉に-2サイズ・ペナルティを得る。近接武器と肉体武器のダメージは上昇する。パドリグのような中型クリーチャーは大型になり、間合いを得る。パドリグが人型生物でないにも拘らず、バラザーはパドリグをこの能力の目標にすることができる(パドリグの攻撃による基本のダメージ・ダイスは1d6ポイントから1d8ポイントに上昇する)。
フライバラザーの巻物により接触した目標は5分間60フィートの飛行移動速度と〈飛行〉判定に+6を得る。
ゴースト・サウンドバラザーは40フィート以内の地点に20人の人間が発するような幻の音を7ラウンド作り出せるが、はっきりした会話を作り出すことはできない。
グリッターダスト半径10フィート以内のクリーチャーは7ラウンド間〈隠密〉判定に-40のペナルティを受け、インヴィジビリティや類する効果の利益を失う。さらに難易度18の意志セーヴィング・スローに失敗した場合は盲目状態になるが、それぞれのターンの終了時に盲目状態を終了させる意志セーヴィング・スローを行える。
グリースバラザーは距離40フィート以内の10フィート四方の床または1つのアイテムに7分間油を塗った状態にすることができる。地面に油を塗った場合、範囲内のクリーチャーは難易度16の反応セーヴィング・スローを行わなければならず、失敗した場合は伏せ状態になり、この範囲を通るクリーチャーは難易度10の〈軽業〉判定に成功しなければならず、失敗した場合は移動を止め同様の反応セーヴィング・スローを強制される(反応セーヴィング・スローに5差以上で失敗した場合は伏せ状態になり反応セーヴィング・スローは必要ない)。バラザーが物体に油を塗った場合、その物体を所持している者は呪文を回避するために反応セーヴィング・スローをする必要があり、失敗した場合はその物体を落とし、落とした物体を拾うために、または他の方法でそのアイテムを使用するために毎ラウンド反応セーヴィング・スローをしなければならない。バラザーが何者かの衣服に油を塗った場合、その者は〈脱出術〉判定、組みつきから脱出するための戦技判定、および組みつきの戦技判定に対する戦技防御値に+10のボーナスを得る。
ガイダンスバラザーは接触した目標が1分以内に行う1回の攻撃ロール、セーヴィング・スロー、または技能判定に+1の技量ボーナスを与える。
ヘイストバラザーは自身より40フィート内の互いに30フィート以内にいる、最大7体の目標に、移動速度に+30フィートの強化ボーナス、攻撃ロールに+1、反応セーヴィング・スローに+1、アーマー・クラスに+1回避ボーナス、そして全力攻撃の際に最も高いボーナスを用いた追加攻撃を与える。この利益は7ラウンド続く。
インヴィジビリティバラザーのポーションは3分間もしくは服用者が攻撃を行うまで服用者を見えなくする。不可視状態でいる間、服用者は〈隠密〉判定に+20ボーナスを得る(完全に静止している場合は+40)。不可視状態が外れる直前の最初の攻撃は命中に+2ボーナスを得る(そして敵はアーマー・クラスに対する【敏捷力】ボーナスをおそらく失うであろう)。
レッサー・リジューヴネイト・アイドーロンバラザーのワンドにより接触した幻獣(パドリグなど)のダメージを1d10+1ポイント治癒することができる。
ライトバラザーが接触した1つの物体は70分間光を灯す。この呪文を再度発動した場合、以前のライトは即座に終了する。
メイジ・アーマーバラザーは接触したクリーチャーに7時間の間、+4鎧ボーナスを与えることができる。このボーナスは他の鎧ボーナスと累積せず、非実体クリーチャーに対する接触アーマー・クラスに適用される。
マジック・ミサイルバラザーのワンドにより3本の力場の矢を150フィート以内にいる互いに15フィート以内の最大3体の目標に放つことができる。この矢は自動的に命中し、非実体クリーチャーであってもそれぞれ1d4+1ポイントのダメージを与える。バラザーはワンドを起動するために難易度20の〈魔法装置使用〉判定に成功しなければならない。
メッセージバラザーは目標が170フィート以内におり視界内にいる限り、70分間、最大7体の目標に伝言を囁くことができる。目標はその都度バラザーに囁きを送り返すことができる。近くにいるクリーチャーはこの伝言を漏れ聞くことができる(〈知覚〉難易度25)。
プレスティディジテイションバラザーは1時間の間、衣服の汚れを落とす、飲み物を冷やす、食事に香りをつける等の簡単な魔法の効果を起こすことができる。
プロテクション・フロム・イーヴル接触した目標は7分間悪のクリーチャーに対するセーヴィング・スローに+2抵抗ボーナスとアーマー・クラスに+2反発ボーナスを得る。目標は善でない招来クリーチャーに触れられなくなり悪のクリーチャーによる精神支配および憑依に完全耐性を得る。精神支配および憑依された後にこの呪文を発動することで目標は+2ボーナスを持って新たなセーヴィング・スローを得る。
レジスタンスバラザーは接触した目標に1分間、セーヴィング・スローに+1抵抗ボーナスを与える。
シールドバラザーは7分間アーマー・クラスに+4の盾ボーナスとマジック・ミサイルへの完全耐性を得る。幻獣にこの呪文を発動するためにパドリグに接触することもできる。
スピーク・ウィズ・アニマルズバラザーは7分間、動物と会話することができる。
ストーンスキンバラザーの巻物により接触した目標はダメージ減少10/アダマンティンを50分間、またはダメージ減少が50ポイントのダメージを防ぐまで得る。
サモン・アイドーロンバラザーの巻物により、まだパドリグが招来されていなければ、全ラウンド・アクションを用いて35フィート以内の任意の場所にパドリグを招来することができる。パドリグは通常の招来クリーチャーとして扱う; パドリグは《招来クリーチャー強化》より【筋力】と【耐久力】に+4強化ボーナスを得て、 通常の招来クリーチャーの制限の対象となる。この招来されたパドリグは4分間持続する。
ヴァーサトル・ウェポンバラザーのワンドにより一時的に1つの武器または1つの肉体攻撃(または50本のアロー)を+1に強化し、その間次の中の1つのダメージ減少を克服する:殴打、冷たい鉄、刺突、銀、または斬撃。この効果は3分続く。
蛇体の幻獣
混沌にして中立/中型サイズの来訪者(他次元界、プロティアン)
イニシアチブ +4; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+9
アーマー・クラス 22、接触14、立ちすくみ18(+4【敏】、+8外皮)
ヒット・ポイント 38(6d10+6)
頑健 +3、反応 +9、意志 +5(心術に対して+9)
防御的能力 身かわし; 抵抗 [強酸]10、[雷撃]10、[音波]10
移動速度 20フィート、飛行20フィート(良好)
近接 噛みつき=+11(1d6+4、加えて“つかみ”)、針=+11(1d4+4)、または噛みつき=+11(1d6+4、加えて“つかみ”)、尾の打撃=+6(1d6+2、加えて“つかみ”)
特殊攻撃 締めつけ(1d6+4 with 噛みつき、または1d6+2 with 尾の打撃)
【筋】16、【敏】19、【耐】13、【知】7、【判】10、【魅】11
基本攻撃 +6; 戦技ボーナス +9(組みつき+13); 戦技防御値 23(足払いされない)
特技 《足止め》、《武器の妙技》*、《迎え討ち》
技能 〈隠密〉+8、〈軽業〉+13(平衡感覚では+15、跳躍では+9)、〈脱出術〉+8、〈知覚〉+9、〈知識:次元界〉+2、〈登攀〉+7、〈はったり〉+5、〈飛行〉+17
言語 共通語
その他の特殊能力 呪文共有、進化(噛みつき*、締めつけ、つかみ[噛みつき、尾の打撃]*、飛行、外皮強化*、間合い[噛みつき]*、針*、尾*、尾の打撃*)、忠誠、リンク
装備 アミュレット・オヴ・マイティ・フィスツ+1*
* この能力の効果はバラザーのデータに算出済みである。
《迎え討ち》 パドリグは1ラウンドに最大5回の機会攻撃を行うことができ、立ちすくみ状態の時も機会攻撃を行える。
締めつけ パドリグが“つかみ”の能力を使用して組みつきに成功した場合、彼は追加のダメージを与える。
身かわし パドリグは通常であれば反応セーヴに成功することでダメージが半減する効果のセーヴに成功した場合、半減する代わりにダメージを受けなくなる。
つかみ パドリグが噛みつきまたは尾の打撃の攻撃を中型サイズ以下の対象に命中させた場合、フリー・アクションで組みつきの戦技を開始することができる。
リンク バラザーとパドリグは(両者が同じ次元界にいる限り)どれだけ離れていてもコミュニケーションを取ることができる精神的な繋がりを持つ。このコミュニケーションはフリー・アクションで、いつでもバラザーはパドリグに命令を伝えることができる。
呪文共有 バラザーは自身に発動可能な呪文を接触によりパドリグに発動できる。
《足止め》 敵がパドリグに隣接するマスを通り抜けようとして機会攻撃を誘発した場合、パドリグは機会攻撃に戦技判定を行うことができる。もし判定に成功したなら、敵はそのターンの間移動することができなくなる。
Pathfinder RPG Bestiary 275、294
真なる中立/大型サイズの蟲
イニシアチブ +1; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+9
アーマー・クラス 14、接触10、立ちすくみ13(+1【敏】、+4外皮、-1サイズ)
ヒット・ポイント 42(4d8+24)
頑健 +10、反応 +2、意志 +2
抵抗 [強酸]5、[雷撃]5、[氷雪]5; 呪文抵抗 8
移動速度 20フィート、飛行60フィート(良好)
近接 針=+8(1d8+9、加えて“毒”)
接敵面 10フィート; 間合い 5フィート
特殊攻撃 悪を討つ一撃(+5ダメージ)
【筋】22、【敏】12、【耐】22、【知】―、【判】13、【魅】11
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +10; 戦技防御値 21
技能 〈飛行〉+3、〈知覚〉+9; 種族修正 +8〈知覚〉
毒 針―致傷型; セーヴ頑健・難易度20; 頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間); 効果 1d2【敏捷力】ダメージ; 治癒 1回のセーヴ成功。
悪を討つ一撃 このセレスチャル・ジャイアント・ワスプは即行アクションとして視界内の悪のクリーチャーに対する怒りに集中することができる。そのクリーチャーが死亡するまで対象へのダメージ・ロールに+4ボーナスを得る。
Pathfinder RPG Bestiary 235、294
真なる中立/大型サイズの動物
イニシアチブ +0; 感覚 暗視60フィート、夜目、鋭敏嗅覚; 〈知覚〉+12
アーマー・クラス 16、接触9、立ちすくみ16(+7外皮、-1サイズ)
ヒット・ポイント 52(5d8+30)
頑健 +12、反応 +4、意志 +2
ダメージ減少 5/悪; 抵抗 [強酸]10、[氷雪]10、[雷撃]10; 呪文抵抗 10
移動速度 40フィート
近接 突き刺し=+10(2d6+12)
接敵面 10フィート; 間合い 5フィート
特殊攻撃 悪を討つ一撃(+5ダメージ)、強力突撃(突き刺し、4d6+16)
【筋】26、【敏】10、【耐】23、【知】2、【判】13、【魅】5
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +12; 戦技防御値 22(対足払い26)
特技 《頑健無比》、《技能熟練:知覚》、《持久力》
技能 〈軽業〉+0(跳躍では+4)、〈知覚〉+12
強力突撃 セレスチャル・ライナセラスが突撃する場合、通常の突き刺し攻撃のダメージの代わりに4d6+12のダメージを与える。
悪を討つ一撃 このセレスチャル・ライナセラスは即行アクションとして視界内の悪のクリーチャーに対する怒りに集中することができる。そのクリーチャーが死亡するまで対象へのダメージ・ロールに+5ボーナスを得る。
虚空罅の崖の上に立っている時、バラザーはもし自分がクオンティウムのアカデミーの比較的快適なところでより勤勉に学んでいたらどうだったろうかと疑問に思った。彼はいやいや瘴気に視線を投げ、亀裂の不気味なエネルギーが彼の精神の内へと入り込もうとしているかのように感じた。さらに悪いことに、彼は霧の中で囁き声を複数聞いた、それらの声は彼に呼びかけ、縁の先へと踏み出すように請い求めていた。
騒乱の中での1つの声は穏やかにそしてはっきりと話した。「あなたを助けよう」それは安心させるような声色であった。「私に形を与え、この捕らわれの身から解放しなさい。そして君と私は一体となるのだ。恐れるな、小さき者よ。私たちは一緒になるべきだ。」
バラザーとパドリグと名乗った鳥類の実体はどうにかフレッシュフォージからの、エカヌスからの、そしてネックスからの自由を勝ち取った。パドリクは、自分は幻獣として知られる体のない生物であり、互いの精神と魂の親和性によってバラザーだけが自分に形状と形態を与えることができたと説明した。
若いバラザーのやんちゃな精神はまだかなり残っているが、虚空罅の恐怖は今でもまだ彼から離れていない。プライバシーはバラザーにとって非常に重要なものである; ネックスのアークロードのエージェントは彼の旅路に常に付きまとっているのだから。バラザーは、新たな休止それぞれは――一時的なものであっても――更なる技術を学び、新たな人と出会い、ネックスでいつも自分の手から逃れていた魔法的技巧を修得し、そして残してきた友人に敬意を表する機会を自分に提供することを分かっている。時折ある、失ったもの全てへの感傷的な黙考の瞬間にもかかわらず、バラザーはずいぶん昔に忘却から救い出した幻獣との永遠なる友情に安らぎを見出す。パドリグと一緒に旅をする限り、決して一人ではないことを彼は知っている。
“乗り越えられない障害はない、僕たちには1人で克服する必要はないのだから。” |