民話で語られているとおりであれば、トロルは荒れ地の獲物を食い尽くす孤独な野蛮人で、近くの村や遠くの農家で暴れ、家畜と守備兵を喰らう。移動するのは食糧が尽きるか、守備兵が火で追い払うときだけだ。しかしレンジャーやドルイド、その他の経験豊かな冒険者は、この孤立したトロルが物語だけの存在ではないと知っている。荒野の奥深くで、トロルは家族単位で移動しながら生活する。原野奥地にいるトロルは、冷徹なまでに実利主義の女性に率いられて生活し、その土地の滋養を使い果たさないように入念に管理された規則に基づきながら森や沼の中で狩猟をする。
トロルが一般的に危険で自己中心的な危険なモンスターであるのは事実だ。トロルの文化や社会は奇妙で複雑な、矛盾の入り交じったものだ。トロルは若い者の世話をするが、部族の存立を脅かす者を乱暴に殺したり追放したりする。追放されたものは部族のものや部族の外にいるクリーチャーの両方にとって危険な存在になることがある。彼らはずっと向こう見ずかつ貪欲になり、どんなクリーチャーも――例えそれがトロルであっても――獲物と見なす。このような追放者がずっと人口の多い地域に向かうと、その破壊行為はいわゆるトロルの物語で言われる状況になる。仲間と共に行動するトロルはずっと用心深く文明を避けようとするが、組織化されて統率された狩猟や襲撃として殺戮の嵐を引き起こすこともある。多くの部族がトロルの帝王1体の下にまとめられると、トロルの足音とその胃を満たすために食べられるものを引き裂き飲み込む凄まじい音が地面を揺らす。幸運なことに、このようにトロルがまとまることはほとんどなく、内輪揉めによってか、自分達がまとまる理由となった脅威が去ってか、狩りすぎによって自分たちを焼き合うことが多い。
トロルの身長はまっすぐ立てば14フィートだが、彼らは背中を前方に曲げるため、8フィート以上には見えない。その姿はほとんど猿が前のめりの姿勢で歩くように見える。一般に彼らは緑じみた肌にもじゃもじゃの髪とインクのように黒い目を持ち、下顎から大きな牙が生えている。トロルには亜種がいくつもいるが、これは異なる環境(極寒の地、地下洞窟、海など)に適応した結果である。異なる種別のトロルは、互いに同族だと感じないのが普通だ。
トロルの最大の動機は何より飢えを満たすことだ。成体のトロルはその大変な代謝能力を動かすためだけに、毎日大きな豚一頭に等しい量を食べる必要がある。これだけの量を定期的に食べることで、トロルは他の巨人よりも優れた能力――傷ついた組織が苦もなく再生する――を得ている。トロルは千切れた四肢を後でくっつけることもできるし、数分の内に新しいものが生えてくる。切り刻まれた場合でさえ、十分な時間があれば回復するのだ。通常の環境下であれば、トロルは傷によって死ぬことはない。そのため彼らは戦いを恐れず、命や四肢が失われる恐怖に震えることなく率先して攻撃する。自分達を殺すわずかな方法をトロルはよく知っている。しかし死ぬ可能性に直面したときでさえ、彼らはそれが本当に起きるのかなかなか理解しようとしない。
再生能力が機能している限り、トロルを殺すのは本当に難しい。しかしトロルが死ぬまでの時間、一時的に再生を止める方法がいくつか存在する。あるいは、肉体的なダメージ以外の方法で殺すこともできる。数日の間十分な食事を食べることができないと、トロルはその再生能力を失い弱くなる。適切な食事が一回あれば彼らは戦える身体に戻るが、飢え自身がトロルが死ぬ一般的な理由だ。トロルを溺れさせるのも効果的だ。しかしトロルの再生を抑止する最も一般的な2つの方法は火と酸である。これらは再生能力による肉体の再生を超えた損傷となる、ひどい傷を作り出す。切断された身体も気絶しているトロルの身体も焼いてしまうのが、このクリーチャーを完全に殺す最良の方法だ。
女性のトロルは男性よりもかなり大きく、わずかながら知性的だ。男性のトロルは通常一人で行動する。女性のトロルはより社会的で、2~4体とその子供を合わせて、遊牧民のような一団を作る。女性のトロルは若者をとにかく守ろうとし、脅威になりうる他のクリーチャーと同様、長居をした男性のトロルも追い出す。しかし、女性のトロルは若いトロル同士で行う危険な戦いからは目を背ける。大人の生活に向けて彼らを強固にする必要なことだと考えているからだ。
魔法の技術を持った高齢の女性トロルは一時的に一団に加わり、若い女性トロルを観察し、魔法の才能を確かめることがある。そしてしばしば、有望な若者が成長するまでその一団に留まり、若者の強みが戦いに向いていない場合、最悪の戦闘から守ろうとする。ひとたび若者が一団を離れるほどに成熟したなら、魔法の訓練を受けることになる。
女性とは異なり、ほとんどの男性トロルは一人で多くの時間を過ごす。成長すると一人で立ち去るか、大人の女性に連れ去られる。一人きりの男性は通常狩猟場として使用できる大きな縄張りを見つけ、その中央に巣を作ると他のトロルやモンスターを追い出す。男性が縄張りから離れるのは結婚の時だけで、最高の相手に求愛する場合、しばしば他の求婚者と戦闘することになる。
トロルは単純な宗教を信仰する。彼らは通常、嵐や自然災害を司るデーモン・ロードを崇める。この宗教のプリーストは酸と火を使ってわざと自分を焼き、損傷させる。そのため彼らは恐ろしくも醜い傷をその身に持つ。
トロルは通常、簡単に獲物を奇襲できる深い森林や岩場といった自然の広がる場所に住む。彼らは他の主要な捕食者や知性のあるクリーチャーから距離を保とうとする。トロルの憤怒として知られるトロルのドルイドはいつもその地の自然が健やかであるよう注意しており、土地に侵入してきたオーガや人間、他の異邦人といった迫り来る危険に最初に気付く。
トロルの完全なデータは Bestiaryの該当する項目に掲載されている。
トロルは何より、その恐ろしい肉体攻撃と再生能力で知られている。ここに掲載されている新しいトロルの選択肢のほとんどは、その種族能力にこれらを備えている。
トロルの憤怒はドルイドの自然への愛情と、トロル部族の利益への一途な思いを組み合わせた存在だ。トロルは食料を保つために多くの獲物を必要とする。狩猟団が他のモンスターの侵略や森林伐採、必要以上に食べる思慮の足りないトロルに苦しめられたりすると、トロルの部族は食料が不足していることに気づくだろう。
トロルの憤怒は持続性における長期的な視野を持つ。大食いのトロルや異邦人がトロルの縄張りに来ないよう守り、必要とあれば部族の敵を狩りさえする。トロルの憤怒はトロル社会の些事から離れたところにその身をおく。彼らは非常に尊敬されており、自分たちや環境保全に対する脅威が現れるとその地のトロルたちをすぐに召集する。
熱情鼓舞(変則)/Inspire Fervor:1レベルの時点で、1日1回標準アクションとして、トロルの憤怒は30フィート以内の他のトロルに声をかけることで、恐怖を打ち払いその戦闘能力を高めることができるようになる。これはバードの勇気鼓舞の呪芸能力のように機能するが、トロルにのみ機能し1分間持続する。この能力の効果を決定する際、トロルの憤怒は自分のドルイド・レベルをバード・レベルとして用いる。この能力は野生動物との共感と置き換える。
獲物選択(変則)/Chosen Prey:4レベルの時点で、トロルの憤怒はレンジャーの得意な敵の一覧からクリーチャー種別を1つ選び、得意な敵によるボーナスを得ることができるようになる。この時、有効レンジャー・レベルとしてドルイド・レベルを用いる。この能力によって、トロルの憤怒は得意な敵の対象として2つ目のクリーチャー種別を選択することはできない。トロルの憤怒は1週間に一回、1時間の儀式を行うことで、自分の得意な敵の種別を変更することができる。トロルの憤怒が既に別のクラスから得意な敵を得ていた場合、得意な敵のボーナスを決定する際にこれらのボーナスは累積する。加えて、トロルの憤怒は得意な敵に対して別のクリーチャー種別を得ることができる。この能力は自然の誘惑への抵抗力と置き換える。
トロルの憤怒の印(超常)/Troll Fury's Mark:9レベルの時点で、トロルの憤怒かその動物の相棒が肉体攻撃でクリーチャーからダメージを与えるたびに、トロルの憤怒はそのクリーチャーを追跡するために行う〈生存〉判定に+10の洞察ボーナスを得る。このボーナスは24時間持続する。この能力の持続時間はこれ自身とは累積しない。トロルの憤怒か動物の相棒が目標に攻撃を命中させるたびに、この能力は以降24時間持続する。この能力は毒への耐性と置き換える。
君は歯と爪を使って敵をずたずたに切り裂く。
利益:君が噛みつき攻撃を命中させたターンにかきむしり能力を用いることができるなら、君のかきむしりは【筋力】修正値の半分に等しい追加ダメージを与える。
敵に対して、君と仲間が互いに爪を突き立てる――次はそれを引き抜かなけければならない。
利益:君とこの特技を持つ仲間が互いに同じクリーチャーを機会攻撃範囲に収めていれば、君はそのクリーチャーに対してかきむしり能力を使用するために、たった1回爪攻撃を命中させるだけでよい。
通常:君はかきむしり能力を使用するために、爪攻撃を2回命中させなければならない。
君のかきむしる爪は、敵の重要器官を露出させ噛みつきやすいようにしてくれる。
前提条件:基本攻撃ボーナス+6、噛みつき攻撃、“かきむしり”、トロル。
利益:君がかきむしり能力でクリーチャーにダメージを与えたなら、次のターンの開始時まで、君の噛みつき攻撃のクリティカル可能域は18~20に変更される。この増加は噛みつき攻撃のクリティカル可能域を増加させる効果(キーンや《クリティカル強化》特技など)とは累積しない。
君は強力な代謝能力を活かして筋力を一時的に高める。しかしそれは君の再生能力を代償とする。
利益:フリー・アクションとして、君は自分の再生能力を1分間抑止することで、【筋力】に+2の強化ボーナスを得る。君はこの能力で【筋力】へのボーナスを得ている間と、その後1分の間再生能力を失う。君はフリー・アクションでこの能力を終了させることができる。再生が機能している間のみ、君はこの能力を起動することができる。
利益:激怒中、君の再生能力は[強酸]と[火炎]によるダメージによって抑止されない。その代わり、毎ラウンド再生能力で回復するヒット・ポイントの総量が次のターンの終了まで2だけ減少する。
通常:[強酸]と[火炎]によるダメージは、その攻撃を受けたラウンドの間、再生能力を抑止させる。
君は強力な代謝能力を用いて素早く狩る。自らに圧倒的な速度を与える代償として、再生能力は枯渇する。
利益:フリー・アクションにより、君の地上移動速度は1分の間10フィートだけ増加する。これは強化ボーナスである。君はこのボーナスを地上移動速度に得ている間と、その後1分の間、再生能力を失う。君はフリー・アクションでこの能力を終了させることができる。再生が機能している間のみ、君はこの能力を起動することができる。
以下の装備品はトロルが好むものだが、爪のある他のクリーチャーは、わずかな差しかない同種のアイテムを作ることもあり得る。
この金属製の覆いはトロルの爪に取り付けるものだ。トロルがこの覆いをつけている間に爪攻撃を命中させた際、覆いをその手に留めておくか(この場合、爪攻撃は追加で1ポイントのダメージを与える)、手につけた4つの覆いを全て外して傷に埋め込むか(この場合、爪攻撃は追加で1ポイントの出血ダメージを与える)を選択することができる。掲載された市価は覆い8つ分である(トロルは4本指なので、1セットで両手の爪にはめることができる)。
Trial of Fire and Acid/酸と火の試練
系統:力術[強酸、火炎]; レベル:ウィザード/ソーサラー3、ウィッチ3、クレリック3、シャーマン3、ブラッドレイジャー3、メイガス3
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声、動作
距離:接触
目標:接触したクリーチャー
持続時間:1ラウンド/レベル
セーヴィング・スロー:頑健・半減(本文参照); 呪文抵抗:不可
目標は燃え上がる酸に包まれ、毎ラウンド1d6ポイントの[強酸]ダメージと1d6ポイントの[火炎]ダメージを受ける。目標は毎ラウンド頑健セーヴィング・スローを試みることができ、成功すればダメージを半減させることができる。目標が水を浴びればこの効果は(酸と火の両方とも)終了するが、地面を転がっても火を消すことも酸の効果を無効化することもできない。
Transfer Regeneration/再生転送
系統:変成術; レベル:ウィッチ3、クレリック3、シャーマン3、ドルイド3
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声、動作
距離:近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標:同意する生きているクリーチャー1体
持続時間:1分
セーヴィング・スロー:不可; 呪文抵抗:不可
術者は自分の再生能力を目標に付与する。術者の再生能力はこの呪文の効果時間の間抑止され、目標は術者の再生を得る。例えば、術者が再生5([強酸]あるいは[火炎])を持つ場合、目標は再生5([強酸]あるいは[火炎])を得る。この再生はクリーチャーが元々持っている再生を上書きする(累積しない)。これは、この呪文を複数回使用しても同様である。術者が再生能力を持っていなかったり、呪文を発動した際に術者の再生が機能していない場合、この呪文は何の効果ももたらさない。
トロルの呪文の使い手が魔法のアイテム作成に興味を持つことはほとんどない。しかしそのような場合、トロルの肉体攻撃を強化するアイテムを作成することが多い。
(Gauntlets of Rending/かきむしりの小手)
市価 8,000GP; 装備部位 両手; 術者レベル 5; 重量 4ポンド; オーラ 微弱・力術
この大型サイズの小手は大きく、掌と指にはのこぎり状のトゲが意地悪く打ち込まれている。使用者は爪攻撃によるダメージ・ロールに+2のボーナスを得る。使用者はこのボーナスを、かきむしりに用いた爪攻撃それぞれに加える。この小手の粗雑な作りと分厚い金属のために、使用者は細かい処理を行うことが難しい。そのため、使用者は手を必要とする【敏捷力】に基づく判定全てに-4のペナルティを受ける。
コスト 4,000GP
(Cloak of the Troll King/トロル王の外套)
市価 9,000GP; 装備部位 肩周り; 術者レベル 5; 重量 2ポンド; オーラ 微弱・力術
この長い外套は獣と人型生物の革を乱暴に縫い合わせたつぎはぎ細工だ。黄色い染料で染められた雑な王冠型の布きれが背中側に縫い込まれ、長さのある結び面の付いた麻紐が使用者の首のところで外套を留めている。使用者は〈威圧〉判定に+5の技量ボーナスを得ると共に、1日3回、擬似呪文能力としてバーニング・ハンズを使用することができる。
コスト 4,500GP
《その他の魔法のアイテム作成》、コーズ・フィアー、バーニング・ハンズ
小さなトロルの一団には、部族のものと故郷と呼ぶ自然を守るものが1人いる。このようなトロルは魔法の力を持っていたり、自然世界の知識を備えていることもある。
経験点2,400
トロル、2レベル・クレリック
混沌にして悪/大型サイズの人型生物(巨人)
イニシアチブ +1; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、夜目; 〈知覚〉+7
アーマー・クラス 17、接触11、立ちすくみ16(+6外皮、-1サイズ、+1反発、+1【敏】)
ヒット・ポイント 92(8d8+56); 再生5([強酸]または[火炎])
頑健 +15、反応 +3、意志 +8
移動速度 30フィート
近接 噛みつき=+9(1d8+5)、爪(×2)=+10(1d6+5)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 かきむしり(爪(×2)、1d6+7)、破壊的な一撃(+1、4回/日)、負のエネルギー放出3回/日(難易度11、1d6)
領域の擬似呪文能力(術者レベル2; 精神集中+3)
1レベル―オブスキュアリング・ミスト(領)、サン・メタル、ディヴァイン・フェイヴァー、ブレス
0レベル(回数無制限)―スパーク、ディテクト・マジック、ブリード(難易度11)、レジスタンス
(領) 領域呪文; 領域 天候、破壊
戦闘前 トロルの侍祭は自分と仲間にブレスを使用する。
戦闘中 トロルの侍祭はディヴァイン・フェイヴァーかサン・メタルを発動し、それから攻撃に移る。
【筋】21、【敏】12、【耐】25、【知】8、【判】13、【魅】10
基本攻撃 +5; 戦技ボーナス +11; 戦技防御値 23
特技 《エネルギー放出の一撃》、《鋼の意志》、《鋼の意志強化》、《武器熟練:爪》
技能 〈威圧〉+4、〈知覚〉+7
言語 巨人語
戦闘用装備 ポーション・オヴ・ブルズ・ストレンクス、ポーション・オヴ・インヴィジビリティ; その他の装備 アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー+1、リング・オヴ・プロテクション+1、50GP
トロルの侍祭は再生能力無しで傷を癒やさねばならなかったため、自分の肉体を酸と火に晒すことでデーモン・ロードへの崇拝を試した。
経験点2,400
トロル、2レベル・レンジャー
混沌にして悪/大型サイズの人型生物(巨人)
イニシアチブ +4; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、夜目; 〈知覚〉+15
アーマー・クラス 24、接触14、立ちすくみ20(+5外皮、-1サイズ、+1反発、+4【敏】、+5鎧)
ヒット・ポイント 102(8HD; 6d8+2d10+64); 再生5([強酸]または[火炎])
頑健 +17、反応 +10、意志 +3
移動速度 30フィート
近接 噛みつき=+12(1d8+6)、爪(×2)=+12(1d6+6)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 かきむしり(爪(×2)、1d6+9)、戦闘スタイル(“肉体武器”)、得意な敵(人間+2)
【筋】23、【敏】18、【耐】27、【知】6、【判】11、【魅】4
基本攻撃 +6; 戦技ボーナス +13; 戦技防御値 28
特技 《技能熟練:知覚》、《爪のかきむしり》、《トロルの瞬発力》*、《武器熟練:噛みつき》、《武器熟練:爪》
技能 〈威圧〉+4、〈生存〉+6、〈知覚〉+15
言語 巨人語
その他の特殊能力 追跡+1、野生動物との共感-1
戦闘用装備 ポーション・オヴ・インヴィジビリティ; その他の装備 +1チェイン・シャツ、クローク・オヴ・レジスタンス+1、リング・オヴ・プロテクション+1、100GP
トロルの用心棒は狩人にして使者、そして斥候である。彼らは新しい土地を探索し、食料を見つけ、事件を伝える。
通常のトロルよりもずっと野蛮な激怒者は、戦闘で血を求める狂人となる。彼らは生きている敵を引き裂き、ちぎれた身体の一部を丸飲みにすることで知られる。こういったトロルが食べ過ぎ、その地域の食糧供給を破綻させることも多い。
経験点3,200
トロル、2レベル・バーバリアン
混沌にして悪/大型サイズの人型生物(巨人)
イニシアチブ +3; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、夜目; 〈知覚〉+11
アーマー・クラス 21、接触11、立ちすくみ18(+6外皮、-2激怒、-1サイズ、+1反発、+3【敏】、+4鎧)
ヒット・ポイント 125(8HD; 6d8+2d12+80); 再生5([強酸]または[火炎])
頑健 +19、反応 +6、意志 +5; 魔法に対して+2
防御能力 直感回避
移動速度 40フィート
近接 噛みつき=+14(1d8+9)、爪(×2)=+15(1d6+9)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 かきむしり(爪(×2)、1d6+13)、激怒(14ラウンド/日)、激怒パワー(呪い避け+2)
戦闘前 悪漢はポーションを飲み、激怒を使用する。
基本データ 激怒を使用していない場合、圧巻のデータは以下の通り。アーマー・クラス 23、接触13、立ちすくみ20; ヒット・ポイント 109; 頑健 +17、意志 +3; 噛みつき=+12(1d8+7)、爪(×2)=+13(1d6+7); かきむしり(爪(×2)、1d6+10); 【筋】25、【耐】 27; 戦技ボーナス +14、戦技防御値 28; 技能 〈威圧〉+11。
【筋】29、【敏】16、【耐】31、【知】6、【判】11、【魅】4
基本攻撃 +6; 戦技ボーナス +16; 戦技防御値 28
特技 《強力噛みつき》*、《激怒時再生強化》*、《武器熟練:爪》、《腕力による威圧》
技能 〈威圧〉+13、〈知覚〉+11
言語 巨人語
その他の特殊能力 高速移動
戦闘用装備 ポーション・オヴ・ブルズ・ストレンクス; その他の装備 チェイン・シャツ、アミュレット・オヴ・ナチュラル・アーマー+1、クローク・オヴ・レジスタンス+1、リング・オヴ・プロテクション+1、逆棘付きトロル爪*、130GP
経験点6,400
トロル、4レベル・バーバリアン
混沌にして悪/大型サイズの人型生物(巨人)
イニシアチブ +3; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、夜目; 〈知覚〉+12
アーマー・クラス 20、接触10、立ちすくみ17(+5外皮、-2激怒、-1サイズ、+3【敏】、+5鎧)
ヒット・ポイント 168(10HD; 6d8+4d12+110); 再生5([強酸]または[火炎])
頑健 +20、反応 +6、意志 +5; 魔法に対して+3
防御能力 直感回避、罠感知+1
移動速度 40フィート
近接 噛みつき=+16(1d8+9)、爪(×2)=+17(1d6+11)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 かきむしり(爪(×2)、1d6+17)、激怒(19ラウンド/日)、激怒パワー(ダメージ減少上昇、呪い避け+3)
基本データ 激怒を使用していない場合、狂戦士のデータは以下の通り。アーマー・クラス 22、接触12、立ちすくみ19; ヒット・ポイント 148; 頑健 +18、意志 +3; 噛みつき=+14(1d8+7)、爪(×2)=+15(1d6+9); かきむしり(爪(×2)、1d6+14); 【筋】25、【耐】 28; 戦技ボーナス +16、戦技防御値 29; 技能 〈威圧〉+16。
【筋】29、【敏】16、【耐】32、【知】6、【判】11、【魅】4
基本攻撃 +8; 戦技ボーナス +18; 戦技防御値 29
特技 《圧倒的かきむしり》*、《強力噛みつき》*、《激怒時再生強化》*、《武器熟練:爪》、《腕力による威圧》
技能 〈威圧〉+18、〈知覚〉+12
言語 巨人語
その他の特殊能力 高速移動
戦闘用装備 ポーション・オヴ・プロテクション・フロム・エナジー([火炎]); その他の装備 +1チェイン・シャツ、ガントレッツ・オヴ・レンディング*、50GP
これらのトロルは戦闘能力で通常のトロルよりも一段優れているが、その代わり知力が一段劣っている。彼らは今まで狩り、殺してきたクリーチャーの皮から作られた鎧を身につける。
経験点4,800
トロル、3レベル・ファイター
混沌にして悪/大型サイズの人型生物(巨人)
イニシアチブ +3; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、夜目; 〈知覚〉+5
アーマー・クラス 23、接触13、立ちすくみ19(+1回避、+5外皮、-1サイズ、+3【敏】、+5鎧)
ヒット・ポイント 118(9HD; 6d8+3d10+75); 再生5([強酸]または[火炎])
頑健 +17、反応 +7、意志 +4([恐怖]に対して+1)
防御能力 武勇+1
移動速度 30フィート
近接 噛みつき=+15(1d8+8)、爪(×2)=+15(1d6+8)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 かきむしり(爪(×2)、1d6+10)
【筋】25、【敏】16、【耐】27、【知】4、【判】11、【魅】6
基本攻撃 +7; 戦技ボーナス +15; 戦技防御値 29
特技 《圧倒的かきむしり》*、《回避》、《強打》、《協調かきむしり》*、《武器熟練:噛みつき》、《武器熟練:爪》、《迎え討ち》
技能 〈威圧〉+5、〈知覚〉+5
言語 巨人語
その他の特殊能力 鎧修練1
戦闘用装備 ポーション・オヴ・バークスキン、ポーション・オヴ・ブルズ・ストレンクス(2)、ポーション・オヴ・プロテクション・フロム・エナジー([火炎]); その他の装備 +1ハイド・アーマー、アミュレット・オヴ・マイティ・フィスツ+1、クローク・オヴ・レジスタンス+1、逆棘付きトロル爪*、265GP
経験点9,600
トロル、5レベル・ファイター
混沌にして悪/大型サイズの人型生物(巨人)
イニシアチブ +3; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、夜目; 〈知覚〉+6
アーマー・クラス 24、接触14、立ちすくみ20(+1回避、+5外皮、-1サイズ、+1反発、+3【敏】、+5鎧)
ヒット・ポイント 147(11HD; 6d8+5d10+93); 再生5([強酸]または[火炎])
頑健 +17、反応 +6、意志 +3([恐怖]に対して+1)
防御能力 武勇+1
移動速度 30フィート
近接 噛みつき=+19(1d8+10)、爪(×2)=+19(1d6+10)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 かきむしり(爪(×2)、1d6+12)、武器修練(肉体武器+1)
【筋】26、【敏】16、【耐】27、【知】4、【判】11、【魅】6
基本攻撃 +9; 戦技ボーナス +18; 戦技防御値 33
特技 《圧倒的かきむしり》*、《回避》、《強打》、《協調かきむしり》*、《薙ぎ払い》、《薙ぎ払い強化》、《武器熟練:噛みつき》、《武器熟練:爪》、《迎え討ち》
技能 〈威圧〉+6、〈軽業〉+0(跳躍は+5)、〈知覚〉+6
言語 巨人語
その他の特殊能力 鎧修練1
戦闘用装備 ポーション・オヴ・バークスキン、ポーション・オヴ・ブルズ・ストレンクス(2)、ポーション・オヴ・プロテクション・フロム・エナジー([火炎]); その他の装備 +1ハイド・アーマー、アミュレット・オヴ・マイティ・フィスツ+1、エリクサー・オヴ・ファイアー・ブレス、リング・オヴ・ジャンピング、リング・オヴ・プロテクション+1、逆棘付きトロル爪*、315GP
トロルの憤怒は熟達した自然の世話役である。近くのトロル一体一体と部族を見張り、彼らが動物を食べ過ぎないように気をつける。
経験点4,800
トロル、6レベル・ドルイド(トロルの憤怒)
混沌にして悪/大型サイズの人型生物(巨人)(訳注:属性が混沌にして悪ではドルイドであることはできないが、特殊なNPCだからOKなのかは不明)
イニシアチブ +6; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、夜目; 〈知覚〉+24
アーマー・クラス 21、接触11、立ちすくみ19(+5外皮、-1サイズ、+2【敏】、+5鎧)
ヒット・ポイント 156(12d8+102); 再生5([強酸]または[火炎])
頑健 +19、反応 +7、意志 +13
抵抗 [火炎]10
移動速度 20フィート
近接 噛みつき=+13(1d8+6)、爪(×2)=+13(1d6+6)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 獲物選択(人間+2)、かきむしり(爪(×2)、1d6+7)、自然の化身2回/日、炎の矢(1d6+3[火炎]、6回/日)
準備済みのドルイド呪文(術者レベル6; 精神集中+9)
3レベル―コール・ライトニング(難易度18)、ファイアーボール(難易度18)、ポイズン(2、難易度16)
2レベル―バークスキン、ブルズ・ストレンクス、フレイミング・スフィアー(難易度17)、プロデュース・フレイム(領)、ホールド・アニマル(難易度15)
1レベル―エンタングル(難易度14)、オブスキュアリング・ミスト、バーニング・ハンズ(領)(難易度16)、パス・ウィズアウト・トレイス、マジック・ファング
0レベル(回数無制限)―ガイダンス、ディテクト・マジック、リード・マジック、レジスタンス
戦闘中 トロルの憤怒は敵を[雷撃]や[火炎]の呪文で攻撃する。通常最初に使用するのはファイアーボールだ。トロルの憤怒は攻撃魔法を使いきるまで近接戦闘を避ける。近接攻撃を行う前に、トロルの憤怒は自分にブルズ・ストレンクスを発動する。
【筋】23、【敏】14、【耐】27、【知】8、【判】16、【魅】4
基本攻撃 +8; 戦技ボーナス +15; 戦技防御値 27
特技 《イニシアチブ強化》、《技能熟練:知覚》、《呪文熟練:力術》、《上級呪文熟練:力術》、《戦闘発動》、《鋼の意志》
技能 〈威圧〉+5、〈生存〉+10、〈知覚〉+24、〈知識:自然〉+6
言語 巨人語、ドルイド語
その他の特殊能力 跡無き足取り、自然感覚、自然との絆(火の領域)、熱情鼓舞+2、森渡り
戦闘用装備 パール・オヴ・パワー(1レベル)、スクロール・オヴ・フォッグ・クラウド、スクロール・オヴ・プロテクション・フロム・エナジー([火炎]); その他の装備 +1ハイド・アーマー、クローク・オヴ・レジスタンス+1、ヘッドバンド・オヴ・インスパイアード・ウィズダム+2、110GP
トロルの憤怒の第一の責務は部族の資産を見張ることであり、それを長期間に渡り保つことである。周りの土地の注意深い観察、獲物の移動の調査、そして前任者による授業への考慮全てはトロルの憤怒に十分な時間と必要な時間を、そして必要に応じた貯蔵と節約を予想できるようにする。トロルの憤怒は部族に危険が迫っている際にも決して決定を急いだりはしないが、狩猟団が乱獲しているといった危険がある場合には、自分の領土にいる自分の部族や新参者に命じて移動させる。賢い部族は彼女に告げられるとその地から移動するが、時にトロルの憤怒は動物が再び居住する時間を確保できるよう、部族を火や毒で追い払わなければならないことがある。
トロルの憤怒の考えでは、短期間別の土地に移動する方が、傷ついた地を回復させることができるため賢いのだ。この考えとその自然環境への知識が交わった結果、部族のものに移民を指示するというのはあり得る話だ。大きな部族では、3人以上の人数の憤怒が共に行動する。それぞれが特定の専門分野に専念するが、その内の1人が部族に影響する決定を行う際には、全員で支援しあう。その団結のために、独裁的な部族の指導者でさえ彼らに屈服するのである。
奇妙で学のある老貴婦人は魔法を教える価値のあるものを求めて、全てのトロルの若者を試す。
経験点9,600
トロル、10レベル・ウィッチ
混沌にして悪/大型サイズの人型生物(巨人)
イニシアチブ +6; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、夜目; 〈知覚〉+16
アーマー・クラス 18、接触11、立ちすくみ16(+5外皮、-1サイズ、+2【敏】、+2鎧)
ヒット・ポイント 200(16HD; 6d8+10d6+138); 再生5([強酸]または[火炎])
頑健 +17、反応 +8、意志 +12
移動速度 30フィート
近接 噛みつき=+12(1d8+4)、爪(×2)=+12(1d6+4)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 かきむしり(爪(×2)、1d6+7)、呪術(苦悩[10ラウンド]、魔女笑い、邪眼[-4、6ラウンド]、不運[2ラウンド]、まどろみ[10ラウンド]、水中肺)
準備済みのウィッチ呪文(術者レベル10; 精神集中+13)
5レベル―フレイム・ストライク(難易度20)、マス・ペイン・ストライク(難易度18)
4レベル―ウォール・オヴ・アイス(難易度17)、エナヴェイション、コンフュージョン(難易度17)
3レベル―スクリーチ(難易度16)、ファイアーボール(2、難易度18)、レイ・オヴ・イグゾースチョン(難易度16)
2レベル―エンスロール(難易度15)、タッチ・オヴ・イディオシー、バーニング・ゲイズ(難易度17)、ブルズ・ストレンクス、フレイミング・スフィアー(難易度17)
1レベル―コーズ・フィアー(難易度14)、バーニング・ハンズ(難易度16)、リデュース・パースン(難易度14)、レイ・オヴ・エンフィーブルメント(難易度14)
0レベル(回数無制限)―タッチ・オヴ・ファティーグ(難易度13)、ディテクト・マジック、ピュアリファイ・フード・アンド・ドリンク、ブリード(難易度13)
守護者 元素
戦闘中 トロルの老貴婦人はフレイム・ストライクやマス・ペイン・ストライクで攻撃する。また彼女たちは敵に合うように戦術を調整する。通常は邪眼や不運の呪術を用い、《呪術分枝化》で邪魔な敵を2体、同時に目標とする。
【筋】19、【敏】14、【耐】27、【知】16、【判】11、【魅】8
基本攻撃 +9; 戦技ボーナス +14; 戦技防御値 26
特技 《イニシアチブ強化》、《エレメンタル熟練:火》、《呪術分枝化》、《上級エレメンタル熟練:火》、《戦闘発動》、《その他の魔法のアイテム作成》、《鋼の意志》、《鋼の意志強化》
技能 〈威圧〉+14、〈隠密〉+8、〈呪文学〉+11、〈真意看破〉+8、〈水泳〉+9、〈生存〉+8、〈知覚〉+16、〈知識:自然〉+11、〈知識:神秘学〉+14、〈はったり〉+7
言語 オーク語、巨人語、ゴブリン語、奈落語
その他の特殊能力 ウィッチの使い魔(バット)
戦闘用装備 ダスト・オヴ・ディサピアランス; その他の装備 ブレイサーズ・オヴ・アーマー+2、クローク・オヴ・レジスタンス+1、ヘッドバンド・オヴ・ヴァスト・インテリジェンス+4、500GP
トロルの老貴婦人は部族の魔法の知識全てを司る。彼女は最も荒々しい部族の守護者にして神官であり、彼女の設定した(時に不可解な)目標を達成できなかったものに罰を与える。老貴婦人から利益を得るのはほとんど女性だが、レンジャーになろうとする前途有望な若い男性に手を貸すことはある。老貴婦人は研究にいそしむ成年間際の女性と共に生活したり旅をすることも多い; 老貴婦人に価値が無いと却下された女性らは自分たちの姉妹の元に戻り、老貴婦人の訓練を受けている間に経験した奇妙な事を決して話そうとしない。トロルの帝王でさえ老貴婦人の助言に耳を傾ける。それは彼女は多くの帝王よりも長生きしており、数世代のトロルが生まれ、育ち、死ぬ姿を見てきたからだ。
何より力を持つトロルだけが、この種の中で王ないし女王となる望みを持つことができる。帝王になるには運と技術、暴力、知性を全て備えて(少なくとも他のトロル達よりも優れて)いなければならず、ひょっとしたら優れた魔法のアイテムで他人より優位に立ちさえしなければならない。
経験点51,200
トロル、10レベル・ファイター
混沌にして悪/大型サイズの人型生物(巨人)
イニシアチブ +5; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、夜目; 〈知覚〉+9
アーマー・クラス 26、接触11、立ちすくみ25(+5外皮、-1サイズ、+1反発、+1【敏】、+10鎧)
ヒット・ポイント 220(16HD; 6d8+10d10+138); 再生5([強酸]または[火炎])
頑健 +20、反応 +8、意志 +6([恐怖]に対して+3)
防御能力 武勇+3
移動速度 30フィート
近接 噛みつき=+25(1d8+11)、爪(×2)=+25(1d6+13/19~20)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 かきむしり(爪(×2)、1d6+17)、武器修練(肉体武器+2、投擲武器+1)
戦闘前 自分が本当に挑む価値があると感じた場合にのみ、トロルの帝王はポーション・オヴ・ベアズ・エンデュアランスを飲む。
戦闘中 トロルの帝王は可能な限り敵に近づき、最も強力と思える戦士に攻撃を仕掛ける。トロルの帝王は自分の外套からバーニング・ハンズを発動して範囲の敵を焼き払いダメージを与えるが、それ以外は近接攻撃とかきむしりを用いる。
【筋】29、【敏】12、【耐】27、【知】8、【判】9、【魅】10
基本攻撃 +14; 戦技ボーナス +24; 戦技防御値 36
特技 《圧倒的かきむしり》*、《イニシアチブ強化》、《協調かきむしり》*、《強力噛みつき》*、《クリティカル強化:爪》、《クリティカル熟練》、《出血化クリティカル》、《神速の反応》、《鋼の意志》、《鋼の意志強化》、《万能投擲術》、《武器熟練:噛みつき》、《武器熟練:爪》、《腕力による威圧》
技能 〈威圧〉+18、〈知覚〉+9
言語 巨人語
その他の特殊能力 鎧修練2
戦闘用装備 ポーション・オヴ・ベアズ・エンデュアランス、ポーション・オヴ・キュア・シリアス・ウーンズ、ポーション・オヴ・ヘイスト、ポーション・オヴ・インヴィジビリティ; その他の装備 +1フル・プレート、バッグ・オヴ・ホールディング(タイプI)、ベルト・オヴ・ジャイアント・ストレンクス+2、クローク・オヴ・ザ・トロル・キング*、ガントレッツ・オヴ・レンディング*、ヘッドバンド・オヴ・アリュアリング・カリズマ+2、リング・オヴ・マイナー・エナジー・レジスタンス([火炎])、リング・オヴ・プロテクション+1、750GP
ほとんどの帝王は広大な領土を持ち、その血の無数のトロル部族を支配下に置く。しかしその軍勢が一同に召集されることはほとんど無い。というのも、飢えたトロルが増えすぎると狩りすぎと飢えがほぼ間違いなく訪れることを知っているからだ。
ほとんどの場合女性のトロルがトロルの一団を率いるが、トロルの帝王は男性でも女性でもあり得る――女性のトロルの場合、より訓練を積み政治的な判断力を高めることで共同体の力を蓄えることになる。男性のトロルの場合、一人でいた数年の内に得た特殊な経験によるものだ。いずれにせよ、帝王になろうとするものは、欺されやすい支援者を勝ち取るために大胆な嘘を吐き、自分の成果を誇張する。
誰かが支配者になるとその言葉はすぐに広がる。架空の話は真実よりも帝王をずっと強力な存在に感じさせ、しばしば酸や火を克服したといわれる。トロルの帝王は名前の前に二つ名を加える事が多い。例えば“火を歩くもの”、“緑人”、“多爪”などである。
このクリーチャーは痩せた、栄養不足のトロルに見える。その不釣り合いに大きな爪を地面にすり、その大きな目はその内側を輝かせている。
経験点600
混沌にして悪/中型サイズの人型生物(巨人)
イニシアチブ +6; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、夜目; 〈知覚〉+4
アーマー・クラス 14、接触12、立ちすくみ12(+2外皮、+2【敏】)
ヒット・ポイント 19(3d8+6); 再生2([強酸]または[火炎])
頑健 +5、反応 +3、意志 +0
弱点 光による盲目化
移動速度 30フィート
近接 噛みつき=+3(1d6+1)、爪(×2)=+3(1d4+1)
接敵面 5フィート; 間合い 5フィート(爪は10フィート)
特殊攻撃 かきむしり(爪(×2)、1d6+1)、急所攻撃+1d6
【筋】13、【敏】14、【耐】15、【知】6、【判】9、【魅】6
基本攻撃 +2; 戦技ボーナス +3; 戦技防御値 15
特技 《イニシアチブ強化》、《忍びの技》
技能 〈隠密〉+5(地下では+9)、〈脱出術〉+4、〈知覚〉+4、〈登攀〉+9; 種族修正 +4地下での〈隠密〉、+8〈登攀〉
言語 巨人語
その他の特殊能力 収縮
出現環境 気候問わず/地下
編成 単体または徒党(2~5)
宝物 標準
スーアー・トロルは通常のトロルとスクラグの両方と密接な関係を持つ。しかし彼らはずっと小さく、身長は6フィート程度、重量は200ポンドしかない。通常のトロル同様、スーアー・トロルは再生能力を持ち、火や酸で抑えられてしまうとはいえ、傷はおろか失われた四肢さえ回復することができる。しかし通常のトロルに比べれば、彼らの再生はかなり緩やかだ。
通常のトロルの視覚とは異なり、スーアー・トロルの目は光に敏感で強い光に晒されると一時的に盲目状態になってしまう。その目は周囲の光を吸収し、両目を覆う粘液の膜が傷つけられてしまう。膜が再生すると、奇妙な反応のためにその目はオレンジ色に輝く。
通常のトロルより小さいだけでなく、スーアー・トロルは非常に身体が柔らかく、小さい場所にも簡単に入り込むことができる。その場所が有利であれば、彼らは脅威が潜んでいると思えない小さい場所から奇襲を仕掛けて狩りをする。
スーアー・トロルはほとんど何でも食べるが生肉を好む。通常のトロル同様、彼らはその再生能力を発揮するために多くの食糧を必要とする。彼らは地下の魚を食糧とするが、哺乳類の温かい血と肉を好む。
スーアー・トロルは獲物の数が多い場所や栄養源の豊富な場所の地下に巣を作ることを好む。スーアー・トロルは地下深くの広大な洞窟にいることが多いが、その名前は地上世界の都市の下に巣を作ることから来ている(訳注:スーアー・トロルは下水道トロルを意味する)。大都市にはしばしば無数のスーアー・トロルが住んでおり、小さな家族単位で生活したり、個人の巣を作る。光による盲目化のため、下水道から出てくることはほとんど無いが、彼らは下水道の下に隠れ、近くを歩く子供を捕らえることを知っている。どうしようもなく空腹の時には、スーアー・トロルは夜になってから下水道を抜け出す。彼らは影で動かず一人で歩くものを襲撃したり、窓に近づいて寝台から赤ん坊を奪う。適応している環境から外に出たスーアー・トロルは簡単に傷を受けるが、下水道に戻った彼らを準備もせずに追いかけたものは苦労することになる。
群れることで安全を得るため、スーアー・トロルは時々、通常のトロルや、水棲のトロルであるスクラグの一団に加わる。彼らは小さく弱いため、恐ろしい従兄弟達にいじめられることも多いが、多くのスーアー・トロルは避けられないことだと受け入れる。彼らは通常、大きな動物が好むげっ歯類を集めたり、まだ探索していない洞窟を安全なものにするために最初に突入するといった、辛い雑用を引き受ける。
トロルとの遭遇は通常食糧を探す飢えたクリーチャーとのものだ。彼らは家畜や人々を捕らえる用意をして移動している。
通常のトロルの霊廟には、骨でできた四角錐が置かれており、その頂きにはトロルのデーモン神の金属製の聖印が置かれている。
ヒット・ポイント 各63
トロルの貴婦人はその巣に何人もの女性の部下を連れており、彼女は部下達に魔女の技を仕込んでいる。
ヒット・ポイント 各63
トロルの憤怒は互いに組み、その地に住むトロルの大きな脅威に対処する。
ヒット・ポイント 各156
ヒット・ポイント 各102
一行を襲うトロルには様々な大きさと強さがあるが、常に凶悪だ。
ヒット・ポイント 各125
ヒット・ポイント 各118
ヒット・ポイント 各63
最大の襲撃を除いて何より重要なトロルの帝王は、人里離れた巣に住む。その周りに護衛と助言者で構成される側近を伴う。
ヒット・ポイント 各147